JP4032055B2 - 通信方法及び通信システム - Google Patents
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Description
ADSL通信方式では、ユーザから通信事業者への上り方向回線のデータ伝送速度に比べて、通信事業者からユーザへの下り方向回線のデータ伝送速度を高速化して、下り方向に高速且つ多量のデータを送信できる通信方式である。これは、下り方向の通信量が多いインターネーットに最適である。
図1は、ADSLモデムを使用した、ADSLネットワーク100の接続の構成を示す。ADSLネットワーク100は、主に、ユーザ宅内の設備110と、電話交換局内の設備120及び、電話交換局とユーザ宅との間を接続する、既存の電話回線130より構成される。ユーザ宅内の設備110は、主に、POTS(plain old service)スプリッタ111と、既存の電話112、ADSLモデム(ATU−R)113及び、データを送受信する端末114より構成される。POTSスプリッタ111は、従来の電話音声に使用している、4kHz程度の低周波数帯域の信号と、ADSLモデムが通信に使用する高周波数帯域の信号を分離する。電話交換局内の設備120は、主に、外線が建物に入る最初の場所に設置された配線盤である主配線盤(MDF,main distributing frame)121、POTSスプリッタ122と、既存の電話交換機133、ADSL装置(ATU−C)であるDSLAM(digital subscriber line multiplexer)134より構成される。既存の電話交換機133は、更に、公衆電話網135へ接続され、そして、DSLAM1334は、インターネット136に接続される。既存の電話回線130は、ユーザ宅内の設備110内の、POTSスプリッタ111と、電話交換局内の設備120の主配線盤121の間を接続する。
ADSL通信システムでは、主に2種類の変調方式を使用する。1つは、CAP(carrierless amplitude/phase)変調方式であり、他の1つは、DMT(discete multi−tone)変調方式である。
CAP変調方式は、上り信号と下り信号にそれぞれ1つづつの搬送波を使用し、QAM(直交振幅変調)を行う方式である。
一方、DMT変調方式は、249個の搬送波(サブキャリア)にデータを振り分けてデータを伝送する、マルチキャリア変調方式の1つである。DMT技術については、1998年10月に光芒社により発行された筒井多圭志著の「ADSL」に詳しく説明されており、ANSI(American National Standard Institute、米国規格協会)においてDMTモデムが規定されている。
以下に、2つの変調方式のうちの、DMT変調方式を使用する、ADSL通信システムについて説明する。
図2は、DMT変調方式を用いるADSL通信システムにおいて、伝送される信号の、上り側及び下り側両方の、送信スペクトルの配置を示す。POTSは、上述のように、従来の電話音声に使用している、4kHz程度の低周波数帯域の信号を示す。図2においては、DMT変調方式で使用する249個の各サブキャリアは、記号#6から#255で示されている。#6で示されたサブキャリアが最も低周波数のサブキャリアであり、そして、#255で示されたサブキャリアが最も高周波数のサブキャリアである。ANSI(American National Standard Institute、米国規格協会)及び、ITU−T(Interenational Telecommunication Union−Telecommunication Sector、国際電気通信連合の電気通信標準化部門)の勧告ににおいては、各サブキャリアの周波数間隔は4.3125kHzである。そして、各サブキャリアは、それぞれ、4000シンボル/秒の送信が可能である。また、#6から#31までの26個サブキャリアを、ユーザから通信事業者への上り方向(Upstream)のデータの伝送に使用し、そして、#32から#255までの224個のサブキャリアを下り方向(Downstream)のデータの伝送に使用するように、固定的に割り当てている。従って、例えば、、各シンボル(即ち、各サブキャリア)に対して、8ビットのデータの伝送を割り当てる場合には、最大で、上り方向のデータ伝送レートは、
4000(シンボル/秒)×8(ビット)×26=832Kbpsとなり、
下り方向のデータ伝送レートは、
4000(シンボル/秒)×8(ビット)×224=7.168Mbpsとなる。
DMT変調方式を使用するADSL通信システムのサブキャリアは、約30kHz〜1104kHzの間の、比較的高い周波数帯に配置されている。従って、図1に示されたDSLAM134が設置される電話交換局と、ユーザ宅内に設置されるADSLモデム113との間をつなぐ電話回線130の間の距離が増加すると、電話回線130により伝送されている信号が大きく減衰してしまう。この問題に対しては、実際に情報を伝送するために割り当てられるサブキャリアの数を減らしたり、又は、サブキャリアに割り当てるビット数を減らすことにより、安定した通信ができる様にしている。
しかしながら、電話回線130の回線長が長くなることによる伝送信号の減衰量は、サブキャリアの周波数が高い程大きくなる。従って、大きな番号のサブキャリア、即ち#255のサブキャリアから順に、低周波数のサブキャリアに向かって、使用できなくなる。例えば、、回線長が数kmである場合には、低周波数側のサブキャリアを使用する上り方向の通信速度は、ほぼ全ての割り当てられているサブキャリアが使用できることから、殆ど落ちない。しかしこれに対して、高周波数側のサブキャリアが使用できないために、下り方向の通信速度は、極端に低下する場合がある。
このような場合には、下り方向の通信速度が、上り方向の通信速度よりも低くなることが起こりうる。
上述のように、ADSL通信システムは、インターネットにより動画を配信するアプリケーション等のような、上り方向の情報伝送量に比べて、下り方向の情報転送量の方が、圧倒的に大きな情報伝送量を必要とするようなアプリケーションのために開発された技術である。従って、可能な限り下り方向の通信速度を大きくすることが必要とされる。
一方、可変非対称加入者線伝送システムのデータの転送時間やレスポンス時間の短縮するシステムが、特開平11−275220公報に記載されている。また、可変帯域多重キャリア通信用の適応ビット割当てについては、特表2002−504283公報に、そして、無線通信システムにおいて用いる帯域幅を動的に割当てるための適応時分割二重化方法に付いては、特表2001−523931公報に、記載されている。
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、DMT変調方式のサブキャリア内の、通信に使用することが可能な、減衰量が小さなサブキャリアより構成される、通信帯域を、ある一定の比率で上り側と下り側に動的に割り当てることにより、インターネットアプリケーションに適したADSL通信方法及びシステムを提供することである。
この目的を達成するために、本発明は、ユーザ宅から電話交換局への上り通信回線の通信速度と、電話交換局からユーザ宅への下り通信回線の通信速度が異なる、通信方法において、上り通信回線と、下り通信回線に使用できる帯域を算出するステップと、上り通信回線と、下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、帯域を、上り通信回線と、下り通信回線に分割して割当てるステップとを有することを特徴とするを特徴とする。
本発明によれば、DMT変調方式のサブキャリアの内の、通信に使用することが可能な、減衰量が小さなサブキャリアより構成される、通信帯域を、ある一定の比率で上り側と下り側に動的に割り当てることができる。従って、可能な限り下り方向の通信速度を大きくすることができる。
図1は、ADSLネットワーク100の接続の構成を示す図である。
図2は、DMT変調方式の送信スペクトルの配置を示す図である。
図3は、局側ADSL装置(ATU−C)とユーザ宅内側ADSLモデム(ATU−R)が回線接続を確立する際の初期化シーケンスを示す図である。
図4は、ATU−CとATU−Rのハンドシェークのフローを示す図である。
図5は、ATU−CとATU−Rのトランシーバトレーニングを示す図である。
図6は、本発明に従って、割当てられたサブキャリアを示す。
図7は、DMT変調の原理図を示す。
図8は、本発明を実行するための、トランシーバの概略のブロック図を示す。
図3は、図1の電話交換局内のADSL装置(ATU−C)である134とユーザ宅内のADSLモデム(ATU−R)113が、回線接続を確立する際の初期化シーケンスを簡単に示したものである。この初期化シーケンスの中のチャネル解析において、局側ADSL装置(ATU−C)134とユーザ宅内側ADSLモデム(ATU−R)113が、それぞれ各サブキャリアの受信レベルをチェックすることにより、割り当て可能なサブキャリアを決める。
先ず最初に、図3のステップ301で、ATU−CとATU−Rの間でハンドシェークが行われる。図4は、ハンドシェークのフローを示す図である。ハンドシェークの手順については、詳しくは、ITU−T RECOMMENDATION G.994.1 Handshake procedures for Digital subscriber line(DSL)Transceiversを参照する。
最初に、ステップS1で、ATU−RがR−SILENT0状態、ATU−CがC−SILENT1状態であるとする。
次にステップS2で、ATU−RがR−TONE−REQとしてATU−Cに向けトーン(例えば、30.1875kHzまたは38.8125kHz)を送出する。
次にステップS3で、ATU−CはステップS2のトーンを検出すると、検出したことを表すためATU−Rに向けトーンC−TONES(例えば、51.75kHz,60.375kHz,又は276.0kHz)を送出する。
次にステップS4で、ATU−RがステップS3のトーンを検出すると、ATU−RはR−TONE−REQの送出を止め、一定期間(R−SILENT1)後に、ATU−Cに向けR−TONE1(例えば、30.1875kHzまたは38.8125kHz)を送出する。
そして、ステップS5で、ATU−CがR−TONE1を検出すると、その検出通知のためATU−CはATU−Rに向けC−GALF1を送出する。
次に、ステップS6で、ATU−RがC−GALF1を検出すると、その検出通知のためATU−RはATU−Cに向けR−FLAG1を送出する。
そして、ステップS7で、ATU−CがR−FLAG1を検出すると、その検出通知のためATU−CはATU−Rに向けC−FLAG1を送出する。
次に、ステップS8で、ATU−RがC−FLAG1を検出すると、次ステップのトランザクションステートへ移る。トランザクションステートにおいて、ATU−RはATU−Cに対してモード(ITU−T RECOMMENDATION G.992.1又はG.992.2,Annex AまたはAnnex C等参照)、特徴、能力(ネットデータレート等)を送る。
そして、ステップS9でATU−CがATU−Rに向けACKを送出する。
最後に、ステップS10で、ATU−RがACKを検出すると、ハンドシェーク終了のためATU−C向けにR−GALF2を送出する。以上のようにして、ATU−CとATU−Rの間にハンドシェークが確立される。
次に、ATU−CとATU−Rは、図3のトランシーバトレーニングステップ302へ進む。
図5は、ATU−CとATU−Rは、トランシーバトレーニングを示す図である。
ATU−Cの、ステップ501のC−QUIET2は、上述の、ハンドシェーク後の状態を示す。また、ATU−Rのステップ502のR−QUIET2も、上述のハンドシェーク後の状態を示す。
次に、ステップ503のC−PILOT1の期間に、ATU−Cは、ステップ504のR−REVERB1のサブキャリア番号7−18の上り出力レベルを測定し、そして、下りのPSD(Power Spectrum Distribution)を計算する。ステップ503のC−PILOTIAは、ステップC−PILOT1と同じ動作である。ステップ504のR−REVERB1の最初のシンボルを検出したら、ATU−Cはタイマーをスタートさせ、ステップ503のC−QUIET3Aに進む。
次に、ステップ503のC−QUIET3Aでは、ATU−Cは、ATU−Rからのステップ504のR−REVERB1の送信によってC−PILOT1を検出し応答する。
次にステップ504のR−REVERB1では、ATU−Cの送信電力レベルを調整するために、上りの帯域電力を測定し、受信機のゲインコントロールを調整する。
そして、ステップ505のC−REVERB1で、ATU−CとATU−R受信機の自動ゲインコントロール(AGC)を適当なレベルに調整する。
ステップ506のC−PILOT2では、C−PILOT1と同じ動作を行う。
次にステップ507のC−ECTでは、ATU−Cでのエコーキャンセラーのトレーニング行う。
ステップ508のC−REVERB2は、ATU−R受信機が同期をとり、受信機イコライザをトレーニングする。
ステップ509のR−QUIET3と、ステップ510のC−QUIET5では、ポーズを行う。
ステップ510のC−PILOT3は、ステップ503のC−PILOT1と同じ動作を行う。
ステップ511のR−ECTでは、ATU−Rでのエコーキャンセラーのトレーニングを行う。
ステップ512のC−REVERB3は、ATU−R受信機が同期をとり、受信機イコライザを訓練させる。
ステップ513のR−REVERB2は、ATU−C受信機が同期をとり受信機イコライザを訓練させる。
以上のステップにより、トレーニング期間において、下り方向のPSD(Power Spectrum Distribution)が計算され、ATU−CとATU−Rの受信機のゲインコントロールが行われそして、エコーキャンセラーのトレーニングが行われる。
上述の、図5のトランシーバトレーニングステップ中において、ATU−CとATU−Rは、ステップ503のC−PILOT1、ステップ504のR−REVEB1及びステップ505のC−REVERB1の間に、各サブキャリアの受信レベルを測定する。
次に、図3のチャネル解析ステップ303に進む。チャネル解析ステップでは、上り側及び、下り側に割り当てるサブキャリア数の決定を行う。
チャネル解析ステップ303内では、上述のトランシーバトレーニングステップ302で測定された各サブキャリアの受信レベルを基にして、データの伝送に使用可能なサブキャリアを選択する。これは、上述の各サブキャリアの受信レベルの測定結果に従って、図1の電話回線130によりサブキャリアが伝送された結果、一定以上減衰していいないサブキャリアを選択することにより実行される。そして、割り当て(使用)可能なサブキャリアの数の合計数から一定の比率で上り側及び、下り側の通信回線にに割り当てるサブキャリア数を決める。決定された上り側と下り側のサブキャリア数は、ATU−Cからメッセージとして、ATU−Rへ伝送される。
次に、チャネル解析ステップ303の動作について説明する。
先ず最初にサブステップ304で、上述のデータの伝送に使用可能なサブキャリアの総数を算出し、これをNとする。
次に、サブステップ305で、上り側のサブキャリアの数の割当てを、N*pにより計算する。ここでpは、上り側と下り側の帯域割当ての比である。
次にサブステップ306で、上り側のサブキャリアの数の割当てを、N*(1−p)により計算する。
そして、サブステップ307において、各サブキャリアへ、伝送するデータのビットの割付を行う。
そして、最後に、ステップ308で、通信が開始される。
例えば、上述のトレーニングステップ302で測定された各サブキャリアの受信レベルを基にして選択された、データの伝送に使用可能なサブキャリアが、サブキャリア番号#6から#120(N=115)までであるとする、この場合には、従来技術によれば、#32から#255までの224個のサブキャリアを下り方向(Downstream)のデータの伝送に使用するように、固定的に割り当てているので、#121から#255までのサブキャリアは、下り方向に割当てられているけれども、実際には、データ伝送に寄与しない。そこで本発明に従って、データの伝送に使用可能なサブキャリアが、サブキャリア番号#6から#120までの場合には、ATU−RからATU−Cへの上り側のデータ伝送に使用するために割り当てるサブキャリア数を、(120−6+1)×0.1=11.5(但し、p=0.1)を切り上げて12とし、ATU−CからATU−Rへの下り側のデータ伝送に使用するために割り当てるサブキャリア数を、(120−6+1)−12=103とする(この場合の上り対下りの比率を1:10とした)。
これは、通信速度に換算すると、上り側のデータ伝送速度は、4000×8×12=384kbpsであり、一方、下り側のデータ伝送速度は、4000×8×103=3.296Mbpsとなる。ここで、本実施例では、p=0.1としたが、他の値を使用できることは、当業者には明らかである。
図6は、本発明に従って、上述のように割当てられたサブキャリアを示す。図6においては、上り側通信回線にはサブキャリア#6からサブキャリア#17が割当てられ、下り側通信回線にはサブキャリア#18からサブキャリア#120が割当てられる。そして、上述のトランシーバのトレーニング中の受信レベルの測定により、データの伝送に使用できないと判断されたサブキャリア#121から#255は、上り側通信回線及び下り側通信回線の何れにも割当てられない。
これに対して、#6から#31までの26個サブキャリアを、ユーザから通信事業者への上り方向(Upstream)のデータの伝送に使用し、そして、#32から#255までの224個のサブキャリアを下り方向(Downstream)のデータの伝送に使用するように、固定的に割り当てている、従来技術によりば、上りは4000×8×26=832kbps、下りは4000×8×(120−6+1−26)=2.848Mbpsとなり、448kbpsだけ、本発明に従ってサブキャリアを割当てた方が、下りのデータ伝送レートを高速化できることが分かる。
このように、データ通信前の、トランシーバのトレーニング中に、受信レベルを測定して、データの伝送に使用可能であると判断されたサブキャリアのみを使用し、且つ、使用可能なサブキャリアを、ある一定の比率で上り側通信回線と下り側通信回線に動的に割り当てることにより、可能な限り下り側通信回線の通信速度を大きくすることができる。
図7にDMT変調方式の原理図を示す。図7において、cosωct,sinωct,cos2ωct,sin2ωct,cos3ωct,sin3ωct...がサブキャリアを示し、サブキャリアの割り当て番号はそれぞれ、1,2,3,4...iである。a1n、b1n、...ain、binは入力データである。参照番号601から610は乗算器を示す。奇数番号の乗算器601、603、609は、入力データainとサブキャリアcos(iωct)との乗算を行う。偶数番号の乗算器602、604、610は、入力データbinとサブキャリアsin(iωct)との乗算を行う。そして、加算器611により、各乗算器601から601の出力を加算することにより、DMT変調信号612を出力する。本発明に従って、前述のチャネル解析結果から得られた上り側および下り側の割り当てサブキャリア番号を、局側ADSL装置(ATU−C)と宅内側ADSLモデム(ATU−R)がそれぞれ一致するよう内部制御回路の変数を設定することにより、各データain、bin等に割当てるサブキャリアを決定し、新たに割り当てた周波数帯域で相互に通信が可能となる。
図8は、本発明を実行するための、例えば、ATU−Cのトランシーバ700の実施例の概略のブロック図を示す。トランシーバ700は、主にディジタルインターフェース部710、DMTプロセッサ部720、アナログフロントエンド部730及び、コントローラ750により構成される。ディジタルインターフェース710は、ディジタルポート701とインターリーバーメモリへの接続ポート702を有するディジタルインターフェース703、フレーミング部704、FECインターリーブ部705、TCM(Time Compression Multiplex)706、FECデインターリーブ部707及びビタビ復号部708より構成される。
DMTプロセッサ部720は、DMT変調器721、DMT復調器722及びエコーキャンセラ723より構成される。
アナログフロントエンド部730は、DA変換器731、送信増幅器732、受信フィルタ733及びAD変換器734より構成される。
コントローラ750により、ディジタルポート701からディジタルインターフェース703に入力されたデータは、フレーミング部704によりフレームに構成され、FECインターリーブ部705によりインターリーブ及び誤り訂正符号化が行われる。そして、TCM部706を介して、DMT変調器721に送られる。DMT変調器721に入力されたデータは、逆フーリエ変換されて、DA変換器731に送られる。そして、送信増幅器732により、伝送線路740に送出される。
一方、伝送線路740から入力された信号は、受信フィルタ733を介してAD変換器734に送られ、ここで、ディジタル信号に変換される。AD変換器734により変換されたディジタル信号は、DMT復調器722によりフーリエ変換されて、ビタビ復号器708に送られる。ここで、ビタビ復号された後に、FECデインターリーブ部707で、誤り訂正されそして、デインターリーブされる。このようにして、再生されたデータは、フレーミング部704により、入力データに戻され、ディジタルインターフェース703を介して、ディジタルポート701に出力される。
コントローラ750は、ディジタルインターフェース703を介して、ディジタルポート701に出力される受信信号レベルを受取り、上述の図3を用いて説明したサブキャリアの割当てのための処理を実行し、そして、割当て結果を、ディジタルポート701を介してディジタルインターフェース703に送り、トランシーバ700の各部を、サブキャリアの割当て結果に基づいて設定する。さらに、サブキャリアの割当て結果は、ディジタルインターフェース部710、DMTプロセッサ部720、及び、アナログフロントエンド部730を介して、ATU−Rに送信される。
このように上り側と下り側のサブキャリアの割当てが決定された後に、通信が開始され、受信フィルタ733を介して受信された信号は、ディジタルインターフェース703を介して、ディジタルポート701に出力され、コントローラ750を介して、端末に出力される。
以上のように、本発明に従ったサブキャリアの割当てのための処理を実行する、ATU−C及びATU−Rを構成するトランシーバを構成することができる。
Claims (19)
- ユーザ装置から収容局への上り通信回線の通信速度と、収容局からユーザ装置への下り通信回線の通信速度が異なる、通信方法において、
前記ユーザ装置と前記収容局とが回線接続を確立する際の初期化シーケンスのチャネル解析で、前記ユーザ装置及び収容局により測定された通信回線により伝送されたサブキャリアの受信レベルの測定結果に従って、前記収容局が、一定以上減衰していないサブキャリアを選択し、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出するステップと、
前記収容局が、前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、上り側と下り側の帯域割り当ての比に基づいて、前記帯域を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当て、割り当てた上り通信回線及び下り通信回線のサブキャリア数を前記ユーザ装置に伝送するステップと
を有し、
前記帯域はサブキャリア数であることを特徴とする通信方法。 - 前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出するステップは、トランシーバのトレーニング中に検出された、信号の受信レベルに基づいて、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出することを特徴とする、請求項1に記載の通信方法。
- 前記通信方法は、DMT変調を使用するADSL通信方法であり、且つ、前記帯域は、サブキャリアの総数であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の通信方法。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てるステップは、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数に一定値を乗算し、且つ、前記乗算の結果以上で且つ前記乗算の結果に最も近い整数個のサブキャリアを、前記上り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項3に記載の通信方法。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てるステップは、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数から、前記上り通信回線に割り当てられたサブキャリアの数を減算した数のサブキャリアを、前記下り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項4に記載の通信方法。
- ユーザ装置から収容局への上り通信回線の通信速度と、収容局からユーザ装置への下り通信回線の通信速度が異なる、通信方法でデータの通信を行うトランシーバにおいて、
前記ユーザ装置と前記収容局とが回線接続を確立する際の初期化シーケンスのチャネル解析で、前記ユーザ装置及び収容局により測定された通信回線により伝送されたサブキャリアの受信レベルの測定結果に従って、一定以上減衰していないサブキャリアを選択し、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出する手段と、
前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、上り側と下り側の帯域割り当ての比に基づいて、前記帯域を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当て、割り当てた上り通信回線及び下り通信回線のサブキャリア数を前記ユーザ装置に伝送する手段と
を有し、
前記帯域はサブキャリア数であることを特徴とするトランシーバ。 - 前記通信方法は、DMT変調を使用するADSL通信方法であり、
前記帯域は、サブキャリアの総数であり、
前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出する手段は、トランシーバのトレーニング中に検出された、前記サブキャリアの受信レベルに基づいて、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる前記サブキャリアの総数を算出することを特徴とする、請求項6に記載のトランシーバ。 - 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てる手段は、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数に一定値を乗算し、且つ、前記乗算の結果以上で且つ前記乗算の結果に最も近い整数個のサブキャリアを、前記上り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項7に記載のトランシーバ。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てる手段は、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数から、前記上り通信回線に割り当てられたサブキャリアの数を減算した数のサブキャリアを、前記下り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項8に記載のトランシーバ。
- ユーザ装置から収容局への上り通信回線の通信速度と、収容局からユーザ装置への下り通信回線の通信速度が異なる、通信方法でデータの通信を行うADSLモデムにおいて、
前記ユーザ装置と前記収容局とが回線接続を確立する際の初期化シーケンスのチャネル解析で、前記ユーザ装置及び収容局により測定された通信回線により伝送されたサブキャリアの受信レベルの測定結果に従って、一定以上減衰していないサブキャリアを選択し、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出する手段と、
前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、上り側と下り側の帯域割り当ての比に基づいて、前記帯域を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てる手段と
を有し、
前記帯域はサブキャリア数であることを特徴とするADSLモデム。 - 前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出する手段は、トランシーバのトレーニング中に検出された、信号の受信レベルに基づいて、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出することを特徴とする請求項10に記載のADSLモデム。
- 前記通信方法は、DMT変調を使用するADSL通信方法であり、且つ、前記帯域は、サブキャリアの総数であることを特徴とする、請求項10又は11に記載のADSLモデム。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てる手段は、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数に一定値を乗算し、且つ、前記乗算の結果以上で且つ前記乗算の結果に最も近い整数個のサブキャリアを、前記上り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項12に記載のADSLモデム。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てるステップは、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数から、前記上り通信回線に割り当てられたサブキャリアの数を減算した数のサブキャリアを、前記下り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項13に記載のADSLモデム。
- ユーザ装置から収容局への上り通信回線の通信速度と、収容局からユーザ装置への下り通信回線の通信速度が異なる、通信システムにおいて、
前記ユーザ装置と前記収容局とが回線接続を確立する際の初期化シーケンスのチャネル解析で、前記ユーザ装置及び収容局により測定された通信回線により伝送されたサブキャリアの受信レベルの測定結果に従って、一定以上減衰していないサブキャリアを選択し、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出する手段と、
前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、上り側と下り側の帯域割り当ての比に基づいて、前記帯域を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当て、割り当てた上り通信回線及び下り通信回線のサブキャリア数を前記ユーザ装置に伝送する手段と
を有し、
前記帯域はサブキャリア数であることを特徴とする通信システム。 - 前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出する手段は、トランシーバのトレーニング中に検出された、信号の受信レベルに基づいて、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できる帯域を算出することを特徴とする、請求項15に記載の通信システム。
- 前記通信システムは、DMT変調を使用するADSL通信システムであり、且つ、前記帯域は、サブキャリアの総数であることを特徴とする、請求項15又は16に記載の通信システム。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てる手段は、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数に一定値を乗算し、且つ、前記乗算の結果以上で且つ前記乗算の結果に最も近い整数個のサブキャリアを、前記上り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項17に記載の通信システム。
- 前記上り通信回線と、前記下り通信回線の通信速度が、一定の比率になるように、前記サブキャリアの総数を、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に分割して割当てる手段は、前記上り通信回線と、前記下り通信回線に使用できるサブキャリアの総数から、前記上り通信回線に割り当てられたサブキャリアの数を減算した数のサブキャリアを、前記下り通信回線に割り当てることを特徴とする、請求項18に記載の通信システム。
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