JP2007242921A - 光透過性電磁波シールド材の製造方法、光透過性電磁波シールド材、およびディスプレイ用フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シランカップリング剤とアゾール系化合物との混合物または反応生成物、および、貴金属化合物を含む無電解めっき前処理剤を、透明基板上に塗布、乾燥させ、前記透明基板上に前処理層を形成する工程、
前記前処理層上に多数の微小凸部からなる近赤外線吸収層を形成する工程、および、
前記近赤外線吸収層が形成されずに露出した前記前処理層上に、無電解めっきすることによりメッシュ状の金属導電層を形成する工程、
を含む光透過性電磁波シールド材の製造方法。
【選択図】図1
Description
前記前処理層上に、ドット状のめっき保護用近赤外線吸収層を形成する工程、および
前記近赤外線吸収層が形成されずに露出した前記前処理層上に、無電解めっきすることによりメッシュ状の金属導電層を形成する工程、
を含む光透過性電磁波シールド材の製造方法により上記課題を解決する。
(8)前記インジモニウム化合物は、下記式(I)または(II)で表される。
(9)前記近赤外線吸収層は、前記近赤外線吸収剤の他に、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、およびスチレン樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種を含む。
所定の無電解めっき前処理剤を用いて透明基板上に前処理層を形成する工程、
前記前処理層上に、ドット状のめっき保護用近赤外線吸収層(単に「近赤外線吸収層」とも記載する)を形成する工程、および
露出している前記前処理層上に、無電解めっきすることにより金属導電層を形成する工程、を含む。
前記式(1)におけるAは、近赤外線のシールド性に優れると共に、可視光線の透過性に優れ、色調が良好となる点で、下記式(2)〜(4)の少なくともいずれかで表されるのが好ましい。
前記式(I)において、X-で表される1価の負イオンとしては、I-、Cl-、Br-、F-等のハロゲンイオン、NO3 -、BF4 -、PF6 -、ClO4 -、SbF6 -等の無機酸イオン、CH3COO-、CF3COO-、安息香酸イオン等の有機カルボン酸イオン、CH3SO3 -、CF3SO3 -、ベンゼンスルホン酸イオン、ナフタレンスルホン酸イオン等の有機スルホン酸イオン等が挙げられる。
イミダゾールに、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを、モル比で1:1となるように混合し、1時間、100分間、反応させることにより得られた反応生成物を5wt%含む水溶液に、25℃で撹拌しながら塩化パラジウムを添加し、塩化パラジウム濃度が10g/Lの溶液を調製した。これをn−ブタノールで100体積倍に希釈し、塩化パラジウム濃度が100mg/Lの前処理剤を調製した。これにより得られた溶液を、ガラス坂(厚さ5mm)上に、塗布量が2g/m2となるように塗布し、160℃、5分間で乾燥させた。これにより、ガラス坂上に前処理層を形成した。
亜塩素酸ナトリウム: 10質量%
水酸化ナトリウム: 4質量%
黒化処理条件
浴温: 約60℃
時間: 5分間
12 前処理層、
13 近赤外線吸収層、
14 金属導電層、
15 黒化処理層、
16 反射防止層、
21 透明基板、
22 水溶性インキ、
23 銅の薄膜、
24 金属導電層、
25 銅の薄膜。
Claims (22)
- シランカップリング剤とアゾール系化合物との混合物または反応生成物、および、貴金属化合物を含む無電解めっき前処理剤を、透明基板上に塗布、乾燥させ、前記透明基板上に前処理層を形成する工程、
前記前処理層上に、ドット状のめっき保護用近赤外線吸収層を形成する工程、および、
前記近赤外線吸収層が形成されずに露出した前記前処理層上に、無電解めっきすることによりメッシュ状の金属導電層を形成する工程、
を含む光透過性電磁波シールド材の製造方法。 - 前記シランカップリング剤が、エポキシ基含有シラン化合物である請求項1に記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記シランカップリング剤が、γ−グリシドキシプロピルトリアルコキシシランである請求項1または2に記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記アゾール系化合物が、イミダゾールである請求項1〜3のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記貴金属化合物が、パラジウム、銀、白金、および金よりなる群から選択される少なくとも一種の金属原子を含む化合物である請求項1〜4のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記透明基板上に前記前処理層を形成する工程において、前記乾燥が80〜160℃で行われる請求項1〜5のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記近赤外線吸収層が、酸化鉄、酸化セリウム、酸化スズ、酸化アンチモン、インジウム−スズ酸化物、六塩化タングステン、塩化スズ、硫化第二銅、クロム−コバルト錯塩、チオール−ニッケル錯体、ジチオール錯体、アミニウム化合物、ジイモニウム化合物、アゾ化合物、ポリメチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キノン、アントラキノン、シアニン化合物、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、ナフトキノン化合物、アミニウム化合物、およびアントラキノン化合物よりなる群から選択される少なくとも一種の近赤外線吸収剤を用いて形成される請求項1〜6のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記近赤外線吸収剤は、極大吸収波長が800〜1200nmである請求項7に記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記近赤外線吸収層が、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニル樹脂、およびスチレン樹脂よりなる群から選択される少なくとも1種を含む請求項1〜10のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記金属導電層が、銀、銅、またはアルミニウムを含む請求項1〜11のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記金属導電層を黒化処理し、前記金属導電層の表面の少なくとも一部に黒化処理層を形成する工程をさらに有する請求項1〜12のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記黒化処理が、前記金属導電層を酸化処理または硫化処理することによって行われる請求項13に記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記透明基板の前記前処理層が形成される面とは反対側の面、ならびに/または、前記近赤外線吸収層および前記金属導電層上に、反射防止層を形成する工程をさらに有する請求項1〜14のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 前記反射防止層の形成は、前記透明基板の前記前処理層が形成される面とは反対側の面、ならびに/または、前記近赤外線吸収層および前記金属導電層上に、ハードコート層を形成した後に行われる請求項15に記載の光透過性電磁波シールド材の製造方法。
- 請求項1〜16のいずれかに記載の製造方法によって製造された光透過性電磁波シールド材。
- 透明基板、前記透明基板上に設けられた前処理層、前記前処理層上に設けられたドット状のめっき保護用近赤外線吸収層、および、前記近赤外線吸収層が設けられていない前記前処理層上に設けられたメッシュ状の金属導電層を有し、
前記前処理層が、シランカップリング剤とアゾール系化合物との混合物または反応性生物、および、貴金属化合物を含む無電解めっき前処理剤の塗布層である光透過性電磁波シールド材。 - 全光線透過率が75%以上である請求項18に記載の光透過性電磁波シールド材。
- 前記金属導電層の表面の少なくとも一部に黒化処理層が配置されてなる請求項18または19に記載の光透過性電磁波シールド材。
- 前記透明基板の前記前処理層が形成される面とは反対側の面、ならびに/または、前記近赤外線吸収層および前記金属導電層上に、反射防止層が配置されてなる請求項18〜20のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材。
- 請求項17〜21のいずれかに記載の光透過性電磁波シールド材を含むディスプレイ用フィルタ。
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