JP2007241476A - 画像形成システム、負荷分散装置及び負荷分散方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の画像形成装置にて負荷を分散するか否かを自動的に判断することができる画像形成システム、負荷分散装置及び負荷分散方法を提供する。
【解決手段】複数のプリンタ3a,3b,3c,3dが接続されたプリントサーバ装置1が印刷データ及び該印刷データの印刷部数を受け付け、プリンタ3a,3b,3c,3dの稼動状態及び/又は能力に基づき、プリンタ3a,3b,3c,3dのうちの複数のプリンタにて部数を分散して印刷を行なうか否かを判定する。具体的には、一つのプリンタにて印刷を行なった場合、及び複数のプリンタにて印刷を行なった場合の印刷終了時間を予測し、予測した両印刷終了時間の時間差が所定時間を越える場合に、複数のプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。そして、部数を分散して印刷を行なうと判定された場合に、受け付けた印刷データを各プリンタへ送出して印刷を指示する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のプリンタ3a,3b,3c,3dが接続されたプリントサーバ装置1が印刷データ及び該印刷データの印刷部数を受け付け、プリンタ3a,3b,3c,3dの稼動状態及び/又は能力に基づき、プリンタ3a,3b,3c,3dのうちの複数のプリンタにて部数を分散して印刷を行なうか否かを判定する。具体的には、一つのプリンタにて印刷を行なった場合、及び複数のプリンタにて印刷を行なった場合の印刷終了時間を予測し、予測した両印刷終了時間の時間差が所定時間を越える場合に、複数のプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。そして、部数を分散して印刷を行なうと判定された場合に、受け付けた印刷データを各プリンタへ送出して印刷を指示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の画像形成装置が負荷分散装置に接続された画像形成システム、該画像形成システムの構成要素としての負荷分散装置及びそのための負荷分散方法に関する。
近年の情報通信技術の発達に伴って、種々の情報処理機器が接続されたネットワークを構築するに至っている。ネットワーク上には、通常、ユーザが共有して使用する複数の画像形成装置(プリンタ)が接続されている。
また、複数のプリンタを負荷分散装置(プリントサーバ装置)を経由して接続し、クライアントからプリントサーバ装置を経由して複数のプリンタに印刷負荷を分散し、複数のプリンタが協業することによって印刷の効率化を図った負荷分散型の画像形成システム(印刷システム)が提案されている。このような印刷システムにおいては、各クライアントから与えられた印刷ジョブをスプールし、各印刷ジョブを最適なプリンタに振り分ける。
また、特許文献1には、ネットワーク上の複数のプリンタの機能(用紙、色、両面印刷など)、状態(紙切れ、オン/オフ、印刷待ちのジョブの量、トレーの設置状況など)、及びプリンタの設置場所などを把握し、クライアントが指定した分割方針に基づいて印刷ジョブを分割して、ネットワーク上の複数のプリンタから分割された印刷ジョブ毎に最適なプリンタを選択して印刷させる技術が開示されている。このようにすれば、ユーザが印刷を指定するジョブの属性がジョブを構成するドキュメント毎に異なる場合であってもネットワーク上の複数のプリンタを効率的に稼働させることができるとされている。
特開平10−198540号公報
しかしながら、特許文献1においては、クライアント側にて分割方針を指定して負荷分散装置へ画像データが送信され、負荷分散装置は分割方針に従って画像データの振り分けを行なうことから、必ずしも効率的になるものではない。また、負荷分散装置へ画像データを送信するまでに、少なくとも、クライアント側にて分割方針を決定しておく必要がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、負荷分散装置が自動的に複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうかを判断することによって、クライアント側にて分割方針を決定する必要がなくなるとともに、確実に効率的な負荷分散を行なえる画像形成システム、該画像形成システムの構成要素としての負荷分散装置及びそのための負荷分散方法の提供を目的とする。
また本発明は、画像形成を指示した各画像形成装置を報知する構成とすることにより、画像形成が行なわれる各画像形成装置をユーザに報知することができる画像形成システムの提供を目的とする。
さらに本発明は、画像形成の要求を行なう機器が負荷分散装置に接続されている場合、画像形成を指示した各画像形成装置を識別する識別情報を作成し、画像形成の要求を行なった機器へ送出して画像形成が行なわれる画像形成装置を報知する構成とすることにより、機器の前に居ながらにして、画像形成が行なわれる各画像形成装置をユーザに報知することができる画像形成システムの提供を目的とする。
さらにまた本発明は、識別情報に、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数の情報を追加する構成とすることにより、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数をユーザに報知することができる画像形成システムの提供を目的とする。
第1発明に係る画像形成システムは、複数の画像形成装置が負荷分散装置に接続された画像形成システムであって、前記負荷分散装置は、画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付ける受付手段と、各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを前記複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示する指示手段とを備えることを特徴とする。
第2発明に係る画像形成システムは、一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第1予測手段と、複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第2予測手段とを有し、前記判定手段は、前記第1予測手段にて予測した終了時間と前記第2予測手段にて予測した終了時間との時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定するようにしてあることを特徴とする。
第3発明に係る画像形成システムは、前記指示手段が画像形成を指示した各画像形成装置を報知する報知手段をさらに備えることを特徴とする。
第4発明に係る画像形成システムは、画像形成の要求を行なう機器が、前記負荷分散装置に接続されており、前記報知手段は、前記指示手段が画像形成を指示した各画像形成装置を識別する識別情報を作成し、該識別情報を前記機器へ送出して画像形成が行なわれる画像形成装置を報知するようにしてあることを特徴とする。
第5発明に係る画像形成システムは、前記識別情報に、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数の情報を追加する手段をさらに備えることを特徴とする。
第6発明に係る負荷分散装置は、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうように指示する負荷分散装置であって、画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付ける受付手段と、各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定する判定手段と、前記判定手段にて部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを前記複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示する指示手段とを備えることを特徴とする。
第7発明に係る負荷分散装置は、一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第1予測手段と、複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第2予測手段とを有し、前記判定手段は、前記第1予測手段にて予測した終了時間と前記第2予測手段にて予測した終了時間との時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定するようにしてあることを特徴とする。
第8発明に係る負荷分散方法は、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうための負荷分散方法であって、画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付け、各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定し、部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを前記複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示することを特徴とする。
第9発明に係る負荷分散方法は、一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測するとともに、複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測し、予測した両終了時間の時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定することを特徴とする。
第1発明、第6発明及び第8発明にあっては、複数の画像形成装置が接続された負荷分散装置が画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付け、各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定する。そして、部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示する。これにより、クライアント側にて分割方針を決定する必要がなくなる。さらに、稼動状態及び/又は能力に基づき部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定するので効率的に負荷分散を行なえる。
第2発明、第7発明及び第9発明にあっては、一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測するとともに、複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する。そして、予測した両終了時間の時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定する。これにより、例えば、ページ数が少なく、かつ部数も少ない場合、複数の画像形成装置で部数を分散したときと、分散しないときとの間で、画像形成の終了時間が大きく異なることはないと想定される。このような場合、部数を分散することによる速度上のメリットよりも、出力場所が異なるというデメリットの方がユーザにとって大きいと推定される。そこで、負荷分散装置にて時間差を算出し、その時間差が所定時間(閾値)を越える場合は、分散の効果があると判定する。一方、時間差が所定時間を越えない場合は、分散の効果がないと判定する。
第3発明にあっては、画像形成を指示した各画像形成装置を報知する。これにより、画像形成が行なわれる各画像形成装置をユーザに報知することができる。
第4発明にあっては、画像形成の要求を行なう機器が負荷分散装置に接続されている場合、画像形成を指示した各画像形成装置を識別する識別情報を作成する。そして、作成した識別情報を画像形成の要求を行なった機器へ送出して画像形成が行なわれる画像形成装置を報知する。これにより、ユーザは、機器の前に居ながらにして、画像形成が行なわれる各画像形成装置を把握することができる。
第5発明にあっては、識別情報に、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数の情報を追加する。これにより、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数をユーザに報知することができる。
本発明によれば、複数の画像形成装置が接続された負荷分散装置が画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付け、各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定し、部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示することとしたので、クライアント側にて分割方針を決定する必要がなくなるとともに、稼動状態及び/又は能力に基づき部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定するので効率的に負荷分散を行なえる。
本発明によれば、一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測するとともに、複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測し、予測した両終了時間の時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定することとしたので、時間差が所定時間(閾値)を越える場合は分散の効果があると判定するが、時間差が所定時間を越えない場合は分散の効果がないと判定する。
本発明によれば、画像形成を指示した各画像形成装置を報知する構成としたので、画像形成が行なわれる各画像形成装置をユーザに報知することができる。
本発明によれば、画像形成の要求を行なう機器が負荷分散装置に接続されている場合、画像形成を指示した各画像形成装置を識別する識別情報を作成し、画像形成の要求を行なった機器へ送出して画像形成が行なわれる画像形成装置を報知する構成としたので、ユーザは、機器の前に居ながらにして、画像形成が行なわれる各画像形成装置を把握することができる。
本発明によれば、識別情報に、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数の情報を追加する構成としたので、ユーザは、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数を把握することができる等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る負荷分散装置(プリントサーバ装置)に画像形成装置(プリンタ)が接続された態様の画像形成システム(印刷システム)の構成を示す模式図である。
1は、本発明に係るプリントサーバ装置であり、プリントサーバ装置1にはプリンタ3a,3b,3c,3dが接続されている。LAN8には、上述したプリントサーバ装置1の他に、プリントサーバ装置1に対して印刷の要求を行なうクライアントとしてのパーソナルコンピュータ(PC)6a,6bが接続されている。
1は、本発明に係るプリントサーバ装置であり、プリントサーバ装置1にはプリンタ3a,3b,3c,3dが接続されている。LAN8には、上述したプリントサーバ装置1の他に、プリントサーバ装置1に対して印刷の要求を行なうクライアントとしてのパーソナルコンピュータ(PC)6a,6bが接続されている。
PC6a,6bは、印刷を行なう場合、先ず、プリンタドライバによって印刷データを含む印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブをプリントサーバ装置1に送信する。送信された印刷ジョブは、プリントサーバ装置1のプリントキューに登録された後、プリントサーバ装置1の指示に従って、プリンタ3a,3b,3c,3dで負荷が分散される。
図2は本発明に係るプリントサーバ装置の構成を示すブロック図である。
プリントサーバ装置1は、制御部10、ROM11、RAM12、LANインタフェイス部(LANIF)13、記憶部14、表示部19、プリンタ接続部20などを備えている。
プリントサーバ装置1は、制御部10、ROM11、RAM12、LANインタフェイス部(LANIF)13、記憶部14、表示部19、プリンタ接続部20などを備えている。
制御部10は、具体的にはCPUで構成されており、上述したようなハードウェア各部と接続され、ROM11に格納された制御プログラムに従って上述した各部を制御する。本発明では、制御部10が各部と連携して又は単独で本発明における各種の手段として機能する。RAM12は、ソフトウェア的機能の実行時に発生する一時的なデータを記憶する。
LANIF13は、LAN8に接続された各種の機器と通信を行なうためのインタフェイスであり、LAN8に接続されたクライアントとしてのPC6a,6bから印刷データを含む印刷ジョブを受け付け、受け付けた印刷データを記憶部14に記憶する。本例では、PC6a,6bによって、画像形成部数(印刷部数)が2部以上の印刷ジョブが投入された場合について説明する。
記憶部14は、磁気ディスク(HD)、半導体メモリ(フラッシュメモリ)などの不揮発性の記憶デバイスであって、PC6a,6bから送信された印刷データを記憶する。
プリンタ接続部20は、プリンタ3a,3b,3c,3dと接続するための接続部である。制御部10は、プリンタ3a,3b,3c,3dの印刷能力情報及び状態情報をプリンタ接続部20を介して取得する。印刷能力情報は印刷速度などのプリンタの印刷能力に関する情報であり、状態情報は稼動状態などのプリンタの状態に関する情報である。なお、状態情報は、具体的にはプリンタが印刷中であるか否か(待機中)を識別する情報であり、使用状況によって刻々と変化することから、制御部10は状態情報を所定時間おきに取得するようになしてある。また、印刷能力情報をROM11又はRAM12に記憶させておくようにしてもよく、この場合には、プリンタ3a,3b,3c,3dから印刷能力情報を取得する必要はない。
制御部10は、稼動状態及び/又は能力に基づいて、1つのプリンタで印刷を行った場合の印刷が終了する終了時間を予測するとともに、複数のプリンタで印刷を行った場合の印刷が終了する終了時間を予測する。なお、各終了時間は、制御部10によって取得された印刷能力情報及び状態情報に基づいて算出される。
本明細書における終了時間は、各プリンタへのデータ伝送時間と、プリンタでの印刷時間とを加算した時間のことである。なお、本例のようにプリンタが4つ接続されている場合、制御部10は、2つのプリンタ、3つのプリンタ、及び4つのプリンタで印刷を行なったときの終了時間をそれぞれ予測する。このように本発明では、プリンタでの印刷時間に加えて、各プリンタへのデータ伝送時間を考慮することにより、終了時間の精度を高めることができる。ここで、データ伝送時間は、印刷データのデータ量を各プリンタの伝送速度で除算したものであり、印刷時間は、データ量を各プリンタの印刷速度で除算したものである。なお、プリントサーバ装置1と各プリンタ3a,3b,3c,3dとの間の伝送速度を予めRAM12に記憶されておく。
また、制御部10は、プリンタ3a,3b,3c,3dの印刷能力情報及び状態情報に基づいて、複数のプリンタにて部数を分散して印刷を行なうか否かを判定する。具体的には、一つのプリンタで印刷した場合の終了時間と複数のプリンタで印刷した場合の終了時間との時間差が所定時間(閾値)を越える場合に、複数のプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。一方、2つの終了時間の時間差が所定時間(閾値)を越えない場合は、1つのプリンタにて印刷を行なうと判定する。
さらに、制御部10は、部数を分散して印刷を行なうと判定した場合に、受け付けた印刷データを複数のプリンタへ送出して印刷を指示する。
表示部19は、液晶ディスプレイ、ELディスプレイなどの薄型の表示デバイスであり、プリンタの稼動状態を表示したり、ユーザへ操作入力を促すための表示をしたり、また、本例では、プリントアウトされた印刷ジョブ名、該印刷ジョブの要求元のクライアント名、印刷処理されるプリンタを識別するプリンタ名、各プリンタで印刷される部数、印刷ジョブの投入日時などを表示して、ユーザに各種の情報を適宜報知する。
次に、制御部による具体的な負荷分散の判定事例について説明する。図3〜図5は負荷分散の判定事例を説明するための図である。なお各図中、横軸は時間の経過を示し、P○及び○部目は印刷中のページ番号及び部数を示す。
(事例1−PCから1部が5ページから構成された2部の印刷ジョブを受け付けた場合)
図3に示すように、1つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT1、複数(ここでは2つ)のプリンタで印刷した場合の終了時間がT2であると予測されたとする。終了時間T1と終了時間T2との時間差ΔT1(=|T1−T2|)は、大きな差がなく、閾値(Tth)より小さい。このように少ないページ数で、かつ印刷部数が少ない場合、分散することによる速度上のメリットよりも、出力場所が異なるというデメリットの方がユーザにとって大きいと推定され、部数の分散を行なわずに、1つのプリンタにて印刷を行なうと判定する。
図3に示すように、1つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT1、複数(ここでは2つ)のプリンタで印刷した場合の終了時間がT2であると予測されたとする。終了時間T1と終了時間T2との時間差ΔT1(=|T1−T2|)は、大きな差がなく、閾値(Tth)より小さい。このように少ないページ数で、かつ印刷部数が少ない場合、分散することによる速度上のメリットよりも、出力場所が異なるというデメリットの方がユーザにとって大きいと推定され、部数の分散を行なわずに、1つのプリンタにて印刷を行なうと判定する。
(事例2−PCから1部が10ページから構成された20部の印刷ジョブを受け付けた場合)
図4に示すように、1つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT3、2つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT4、4つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT5であると予測されたとする。終了時間T3と終了時間T4との時間差ΔT2(=|T3−T4|)は閾値(Tth)以下であり、終了時間T3と終了時間T5との時間差ΔT3(=|T3−T5|)は閾値(Tth)を越える。2つのプリンタで分散した場合には事例1と同様なデメリットが大きいが、4つのプリンタで分散した場合にはデメリットよりも分散することによる速度上のメリットが勝る。したがって、このような場合には、4つのプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。
図4に示すように、1つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT3、2つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT4、4つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT5であると予測されたとする。終了時間T3と終了時間T4との時間差ΔT2(=|T3−T4|)は閾値(Tth)以下であり、終了時間T3と終了時間T5との時間差ΔT3(=|T3−T5|)は閾値(Tth)を越える。2つのプリンタで分散した場合には事例1と同様なデメリットが大きいが、4つのプリンタで分散した場合にはデメリットよりも分散することによる速度上のメリットが勝る。したがって、このような場合には、4つのプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。
(事例3−PCから1部が100ページから構成された100部の印刷ジョブを受け付けた場合)
図5に示すように、1つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT6、2つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT7であると予測されたとする。終了時間T6と終了時間T7との時間差ΔT4(=|T6−T7|)は閾値(Tth)を越える。このような場合には、2つのプリンタにて部数を分散した場合であっても、デメリットよりも分散することによる速度上のメリットが勝ると推定されるため、2つのプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。
図5に示すように、1つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT6、2つのプリンタで印刷した場合の終了時間がT7であると予測されたとする。終了時間T6と終了時間T7との時間差ΔT4(=|T6−T7|)は閾値(Tth)を越える。このような場合には、2つのプリンタにて部数を分散した場合であっても、デメリットよりも分散することによる速度上のメリットが勝ると推定されるため、2つのプリンタにて部数を分散して印刷を行なうと判定する。
次に、本発明に係るプリントサーバ装置の動作について説明する。図6は本発明に係るプリントサーバ装置の動作手順を示すフローチャートである。
プリントサーバ装置1は、プリントキューに登録されている印刷ジョブが複数部数のジョブであるか否かを判定する(ステップS1)。印刷ジョブが複数部数のジョブでないと判定された場合は(S1:NO)、1つのプリンタへ印刷データを送出し(ステップS2)、1つのプリンタで通常の印刷処理を行なう(ステップS3)。
プリントサーバ装置1は、プリントキューに登録されている印刷ジョブが複数部数のジョブであるか否かを判定する(ステップS1)。印刷ジョブが複数部数のジョブでないと判定された場合は(S1:NO)、1つのプリンタへ印刷データを送出し(ステップS2)、1つのプリンタで通常の印刷処理を行なう(ステップS3)。
一方、印刷ジョブが複数部数のジョブであると判定された場合(S1:YES)、各プリンタの状態情報から待機中のプリンタを選出する(ステップS4)。稼動中のプリンタへ印刷指示を行なったとしても、印刷処理がすぐには行なわれないことから、待機中のプリンタを選出し、待機中のプリンタのうちから印刷を行なうプリンタを決定する。なお、本例では状態情報を取得するようにしてあるため、各プリンタの状態を把握することができる。また、S4の選出を行なう直前に、各プリンタにアクセスして各状態情報を取得するようにすることで、より正確に把握することができる。
そして、S4にて選出したプリンタのうちの1つのプリンタで印刷を行った場合の印刷終了時間を予測し(ステップS5)、さらに、S4にて選出したプリンタのうちの複数のプリンタで印刷を行った場合の印刷終了時間を予測する(ステップS6)。より詳細には、例えばS4にて4台のプリンタが選出された場合、S6においては、2台のプリンタ、3台のプリンタ、4台のプリンタで印刷を行なった場合の印刷終了時間を予測する。
そして、S5で予測した印刷終了時間とS6で予測した印刷終了時間との時間差を算出する(ステップS7)。算出した時間差は、複数のプリンタで印刷を行なうことによってどの程度の時間短縮につながるかを示すものであり、この時間差が大きいほど分散効果が高いことを示す。
そして、S7にて算出した時間差が閾値を越えるか否かを判定し(ステップS8)、時間差が閾値を越えると判定された場合は(S8:YES)、複数のプリンタへ印刷データを送出し(ステップS9)、複数のプリンタで分散して印刷処理を行なう(ステップS10)。つまり、複数のプリンタにて部数を分散して印刷すべきであると判断し、複数のプリンタに印刷を指示する。一方、時間差が閾値を越えないと判定された場合は(S8:NO)、処理をS2へ移行し、1つのプリンタへ印刷データを送出し(S2)、1つのプリンタで通常の印刷処理を行なう(S3)。つまり、部数を分散することなく、1つのプリンタにて印刷すべきであると判断し、1つのプリンタに印刷を指示する。
また、図7に示すように、プリントアウトされた印刷ジョブ名41、該印刷ジョブの要求元のクライアント名42、印刷処理されるプリンタを識別するプリンタ名43、各プリンタで印刷される部数44、印刷ジョブの投入日時45などを表示部19に表示して、ユーザに各種の情報を適宜報知する(ステップS11)。なお、通常の印刷処理(S3)の場合も、処理をS11へ移行してユーザに各種の情報を適宜報知する。
以上、実施の形態によれば、クライアント側にて分割方針を決定する必要がなくなるとともに、稼動状態及び/又は能力に基づき、1つのプリンタで印刷を行った場合と複数のプリンタで印刷を行った場合との印刷終了時間を予測し、印刷終了時間の時間差(分散効果を示す)に応じて部数の分散を行なうか否かを判定するので効率的に負荷分散を行なえる。また、表示部19に表示された内容によって、ユーザは、印刷処理が行なわれるプリンタのプリンタ名と、各プリンタに分散される部数とを簡単に把握することができる。
なお、実施の形態では、プリントサーバ装置1に設けた表示部19に各種の情報を表示してユーザに報知する形態について説明したが、制御部10にて、プリントサーバ装置1が印刷処理を指示したプリンタのプリンタ名を示す情報を作成し、さらに各プリンタにて印刷処理される部数の情報を追加し、クライアントであるPC6a,6bへ送出してユーザに報知するようにしてもよい。このような形態とすることで、ユーザは、各プリントサーバ装置1又はプリンタの設置位置に出向いて、印刷が行なわれているか否かを確認する必要がなく、自のPCの前に居ながらにして、印刷が行なわれるプリンタを把握することができる。
また、印刷処理に要する時間は、上述した事例1、事例2及び事例3で説明したように、一部あたりの枚数及び印刷部数によって決定されるともいえることから、一部あたりの枚数及び印刷部数に基づいて、部数の分散を行なうか否かを判定するようにしてもよい。
さらに、プリントサーバ装置1に接続するプリンタ数を4つとしたが、2つ以上であれば、これに限定されるものでないことは勿論である。
1 負荷分散装置(プリントサーバ装置)
3a,3b,3c,3d 画像形成装置(プリンタ)
6a,6b クライアント(PC)
8 LAN
10 制御部
11 ROM
12 RAM
13 LANインタフェイス部(LANIF)
14 記憶部
19 表示部
20 プリンタ接続部
3a,3b,3c,3d 画像形成装置(プリンタ)
6a,6b クライアント(PC)
8 LAN
10 制御部
11 ROM
12 RAM
13 LANインタフェイス部(LANIF)
14 記憶部
19 表示部
20 プリンタ接続部
Claims (9)
- 複数の画像形成装置が負荷分散装置に接続された画像形成システムであって、
前記負荷分散装置は、
画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付ける受付手段と、
各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段にて部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを前記複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示する指示手段と
を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第1予測手段と、
複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第2予測手段と
を有し、
前記判定手段は、
前記第1予測手段にて予測した終了時間と前記第2予測手段にて予測した終了時間との時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。 - 前記指示手段が画像形成を指示した各画像形成装置を報知する報知手段をさらに備えること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。 - 画像形成の要求を行なう機器が、前記負荷分散装置に接続されており、
前記報知手段は、
前記指示手段が画像形成を指示した各画像形成装置を識別する識別情報を作成し、該識別情報を前記機器へ送出して画像形成が行なわれる画像形成装置を報知するようにしてあること
を特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。 - 前記識別情報に、各画像形成装置にて画像形成が行なわれる画像形成部数の情報を追加する手段をさらに備えること
を特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。 - 複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうように指示する負荷分散装置であって、
画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付ける受付手段と、
各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段にて部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを前記複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示する指示手段と
を備えることを特徴とする負荷分散装置。 - 一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第1予測手段と、
複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測する第2予測手段と
を有し、
前記判定手段は、
前記第1予測手段にて予測した終了時間と前記第2予測手段にて予測した終了時間との時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定するようにしてあること
を特徴とする請求項6に記載の負荷分散装置。 - 複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうための負荷分散方法であって、
画像データ及び該画像データの画像形成部数を受け付け、各画像形成装置の稼動状態及び/又は能力に基づき、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうか否かを判定し、部数を分散して画像形成を行なうと判定された場合に、受け付けた画像データを前記複数の画像形成装置へ送出して画像形成を指示すること
を特徴とする負荷分散方法。 - 一の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測するとともに、複数の画像形成装置にて画像形成を行なった場合の画像形成の終了時間を予測し、予測した両終了時間の時間差が所定時間を越える場合に、複数の画像形成装置にて部数を分散して画像形成を行なうと判定すること
を特徴とする請求項8に記載の負荷分散方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006060257A JP2007241476A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 画像形成システム、負荷分散装置及び負荷分散方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006060257A JP2007241476A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 画像形成システム、負荷分散装置及び負荷分散方法 |
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ID=38586986
Family Applications (1)
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JP2006060257A Pending JP2007241476A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 画像形成システム、負荷分散装置及び負荷分散方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010058506A (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-18 | Xerox Corp | マルチエンジン印刷システムのための実行費の最適化 |
JP2012174008A (ja) * | 2011-02-22 | 2012-09-10 | Ricoh Co Ltd | 分散印刷システム、画像形成装置、方法及びプログラム |
-
2006
- 2006-03-06 JP JP2006060257A patent/JP2007241476A/ja active Pending
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JP2010058506A (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-18 | Xerox Corp | マルチエンジン印刷システムのための実行費の最適化 |
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