JP2007240590A - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】走査線の湾曲発生が小さく、また走査線曲がりの補正がしやすく、小型化を図ることができる構成の走査光学系を有する光走査装置を提供する。
【解決手段】第2走査レンズは副走査方向に屈折力を有するものであり、また第2走査レンズの副走査方向における曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化する光学素子変形手段を備える。しかも、走査レンズにおける前記光学素子変形手段によって変形される走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を、レンズ第一面において鏡面範囲内で唯一つしか極値を有さないように設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、走査線の湾曲を抑制する手段を備えた光走査装置、および、その光走査装置を搭載する画像形成装置に関するものである。
図1に光走査装置における走査光学系の一般的な構成例を示す。
図1において、光源1からレーザビームLが出射され、レーザビームLは、カップリングレンズ2とシリンドリカルレンズ3とアパーチャ4からなるカップリング光学系によってカップリングされて成形される。またカップリングされた後に、レーザビームLは回転多面鏡5によって偏向反射され、主走査方向に走査されて、結像光学系である第1走査レンズ6a,第2走査レンズ6bによって像面である被走査面8上、本例では円柱状の像担持体である円柱状の感光体10上に、走査線9として結像される。感光体10は、中心軸を中心に周方向に回転し、像形成面が主走査方向とは垂直の方向に移動し、レーザビームLにより光走査が行われ、感光されて潜像が形成される。
なお、図1における7a〜7cは第2走査レンズ6bからのレーザビームLを被走査面8へ偏向させる折り返しミラーである。
従来の技術では、前記走査光学系において、例えば第2走査レンズ6bに光学素子変形手段(図示せず)を設けることにより、光走査装置の製造誤差、例えば光学素子の寸法誤差,光学面の偏心,取り付け誤差などといった要因があったときにも、走査線の湾曲を補正することができるようにした構成のものが提案されている。
特許文献1には、走査レンズを支持する位置を光軸方向に移動可能にし、走査レンズの光軸を、走査光学系の光軸に対して副走査方向に傾ける機構を設けることが記載されているが、走査線湾曲については依然大きく残る。
特許文献2には、板金からなるレンズ形状保持手段を設けて、経時の温度変化による走査線曲がりの発生を低減すること、また走査レンズに走査線曲がり補正手段および傾き補正手段を設けることを示す記載がある。
特許文献3には、長尺の走査レンズに対して押圧部材を設け、レンズの挟持部材ごとに走査レンズを変形させる手段を設けることによって、調整の余裕度を向上させ、製造初期調整での走査線曲がりの補正を行うようにした構成が記載されている。
特許文献4には、複数の光束が副走査方向に異なる角度を持って入射する、所謂、斜入射走査光学系において、走査線曲がり調整部材を備え、走査線曲がりを低減する技術が記載されている。しかし、光学素子の特徴に関しては、副走査方向における屈折力が軸外において小さいとするものであり、この条件だけでは、走査線曲がりの発生を抑えることはまだ不十分であり、また斜入射走査光学系に関する記載しかされていない。
そのため、走査光学系において一般的に発生する製造誤差による走査線曲がりに対しての解決策が必要となる。
特開2002−131674号公報 特開2004−109761号公報 特開2004−287380号公報 特開2005−62834号公報
近年、フルカラー対応の画像形成装置の高画質化のために、この種の画像形成装置に用いられる光走査装置においては、ビームスポット径の小径化による画像の再現性の向上もさることながら、各色のドットを所望の位置に重ね合わせる際に生じるずれ、所謂、色ずれを低減することが求められている。
像面湾曲の補正や副走査横倍率の低減、あるいは光スポットの小径化といった光学性能への要求は、高画質化が求められる現在ではさらに高まっており、走査光学系において副走査方向の自由度を低減させることは、高画質化を図る上で障害となる。
しかし、副走査方向に強い屈折力を有するレンズにおいては、向かい合う光学面の偏心が走査線湾曲発生の最も大きな要因となる。また、2枚の走査レンズで構成される走査光学系においては、被走査面に近いレンズに副走査方向の屈折力を担わせる構成が一般的である。そのため、この副走査方向の屈折力を有する走査レンズに、走査線湾曲を補正するための走査線曲がり補正手段を適用することが従来から提案されていた(例えば特許文献2,3参照)。
しかしながら、走査線の形状によっては補正が困難なものとなるため、走査線の湾曲の発生を補正することが容易な形状となるような光学系を備えることによって、より高画質化を達成できる光走査装置が必要である。
また、走査線曲がり補正手段を非常に高精度なものとした場合には、走査線湾曲を有効に低減することはできるが構成が複雑になり、部品点数の増加、またそれによる生産性の低下,歩留の悪化が装置自体の高価格化を招き、また装置自体も大型化してしまう。
このような従来の課題を解決し、本発明は、製造のときの組付けや各部品の形状にばらつきをもった光走査装置においても、走査線の湾曲発生が小さく、また発生したとしても走査線曲がりの補正がしやすく、小型化を図ることができる走査光学系を有する光走査装置を提供すること、また、この光走査装置を用い、高画質な画像形成を行える画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、前記光学素子が有する光学面のうち少なくとも1面の該光学素子の母線上における副走査方向曲率の主走査方向座標yの関数Cs(y)が、該光学素子の鏡面範囲内で極値を唯一つ有するように設定したことを特徴とし、この構成によって、製造誤差があったとしても走査線湾曲が補正しやすい形状に発生するため走査線湾曲を良好に補正することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、光学素子は透過型光学素子であり、該透過型光学素子が有する2つの光学面において、関数Cs(y)が該光学素子の鏡面範囲内で極値を唯一つ有するように設定したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2記載の光走査装置において、関数Cs(y)がyの2次多項式で表現される光学面を有する透過型光学素子を少なくとも1つ有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、前記光学素子が有する光学面のうち少なくとも1面の該光学素子の母線上における副走査方向曲率の主走査方向座標yの関数Cs(y)が、該光学素子の鏡面範囲内で極値を三つ有し、該光学素子の主走査方向の鏡面範囲をLとし、前記極値のうち鏡面範囲の両端それぞれに最も近い二つの極値の主走査方向距離をDとしたとき、下式(1)を満たすように設定したことを特徴とする。
1>D/L>0.82‥‥(1)
この構成によって、製造誤差があったとしても走査線湾曲が補正しやすい形状に発生するため走査線湾曲を良好に補正することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4記載の光走査装置において、光学素子は透過型光学素子であり、該透過型光学素子が有する2つの光学面において、関数Cs(y)が極値を三つ有し、前記(1)式を満たすように設定したことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5記載の光走査装置において、光学素子の光学面のうち少なくとも1面が下式(2)をも満たすように設定したことを特徴とする。
1>D/L>0.90‥‥(2)
請求項7に記載の発明は、光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、前記光学素子の有する光学面のうち少なくとも1面における該光学素子の母線上の副走査方向曲率の主走査方向座標yの関数Cs(y)が、該光学素子の鏡面範囲内で下式(3)または下式(3)の近似式を満たすように設定したことを特徴とする。
Cs(y)=A+b・y+b・y+b・y+b・y+....‥‥(3)
ただし、係数b(x=1〜nの整数)のうち、b=0でないbxについて、log(|b/b|)<2(2−x)を満足する。
この構成によって、製造誤差があったとしても走査線湾曲が補正しやすい形状に発生するため走査線湾曲を良好に補正することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の光走査装置において、光学素子は透過型光学素子であり、該透過型光学素子の有する2つの光学面において、関数Cs(y)が前記(3)式を満たすように設定したことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、前記光学素子が光学面を2つ有する透過型光学素子であり、該光学面のうち一方が他方に対して副走査方向へ相対的に平行移動偏心したときに、前記被走査面上に光スポットによって形成される走査線が極値を唯一つ有するように設定したことを特徴とし、この構成によって、製造誤差があったとしても走査線湾曲が補正しやすい形状に発生するため走査線湾曲を良好に補正することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9いずれか1項記載の光走査装置において、光学素子の少なくとも1面が、鏡面範囲内で関数Cs(y)のとる値が5.0×10−3であるように設定したことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10記載の光走査装置において、光学素子の少なくとも1面が、鏡面範囲内で関数Cs(y)のとる値が4.6×10−3でもあるように設定したことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11いずれか1項記載の光走査装置において、光学素子が、走査光学系内で副走査方向の屈折力が最も大きくなるように設定したことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12いずれか1項記載の光走査装置において、光学素子変形手段に、主走査方向において前記光学素子の関数Cs(y)の極値の座標近傍にて副走査方向へ力を加える加圧部を少なくとも1つ設けたことを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項1,4,7または9記載の光走査装置において、光源を複数設置したことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項1,4,7,9または14記載の光走査装置において、光源が複数の光束を出射する構成であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項1,4,7,9,14または15記載の光走査装置において、光源が面発光レーザであることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、少なくとも1つの画像担持体と、該画像担持体に対応させて設けられる光走査装置とを備え、前記画像担持体に対して光走査を行うことにより画像形成を行う画像形成装置において、前記光走査装置として、請求項1〜16いずれか1項記載の光走査装置を搭載したことを特徴とし、この構成によって、色ずれの少ない高画質なフルカラーの画像形成を行える複数色対応の画像形成装置の提供が可能になる。
本発明に係る光走査装置によれば、製造誤差があったとしても走査線湾曲が補正しやすい形状に発生するため走査線湾曲を良好に補正でき、歩留がよく、低コストの光走査装置が実現する。
また、本発明に係る画像形成装置によれば、小型で、低コストで、歩留がよく、さらに、複数色対応の画像形成装置においても、色ずれの少ない高画質なフルカラーの画像形成が可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態の光走査装置は、基本的には図1にて説明した走査光学系を具備する光走査装置と同様の構成であって、既に説明した部材に対応する部材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
図2は本発明の実施形態1における走査光学系の透過型光学素子である第1走査レンズ(L1)6a,第2走査レンズ(L2)6bのレンズ形状データであって、それぞれの第一面,第二面の4つの光学面は全て、下記(数1),(数2)の式に従う特殊トロイダル面(Yはレンズ高さ)である。X(Y)は主走査方向の座標(レンズ高さ)Yにおける光軸方向座標を示している。
Figure 2007240590
Figure 2007240590
本実施形態において、図1に示す光源1の波長は655nm、偏向手段である回転多面鏡5は内接円半径18mmの鏡面数6面、両走査レンズ6a,6bは屈折率1.5273、回転多面鏡5へのレーザビームLの入射光束は、走査レンズ6a,6bの光軸とのなす角が58度であり、回転多面鏡5近傍でレーザビームLの光束は、副走査方向に結像し、主走査方向には平行となっている。
回転多面鏡5の回転中心軸から最も近い第1走査レンズ6aまでの距離は56.75mm、第1走査レンズ6aの肉厚は8.4mm、第1走査レンズ6aから第2走査レンズ6bまでの距離は98.6mm、第2走査レンズ6bの肉厚は3.8mm、第2走査レンズ6bから被走査面8までは147.2mmである。
本実施形態では、第2走査レンズ6bは副走査方向に屈折力を有し、また、第2走査レンズ6bの副走査方向における曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように、後述する図8,図9に示すような光学素子変形手段を備えている。
実施形態1における第2走査レンズ6bは、光学素子変形手段によって変形される走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を、図3に示すように(ここではレンズが光学面として加工される範囲である鏡面範囲についてのみ示している)、レンズ第一面において鏡面範囲内で唯一つしか極値を有さないように設定してある。
実施形態1の構成によれば、走査線湾曲が、図4に示すように最大値で10.3μmとなり、後述する比較例と比較して低減される。
また、実施形態1においては、図3に示すように、第2走査レンズ6bの光学面を2面とも関数Cs(y)が極値一つのみを有するように設定しており、このことによって、走査線湾曲がより低減される。図2のレンズ形状データから分るように、走査レンズ6bは2次関数の表現式をもって表現されてもよい。
比較のために、図5に示した従来のレンズ形状データの構成を採用した比較例により走査線の湾曲の評価を行った。本比較例では、第2走査レンズ6bの第一面,第二面の光学面は前記(数1),(数2)の式に従う特殊トロイダル面である。光源波長,回転多面鏡,走査レンズの屈折率,各面間距離は実施形態1と等しく設定した。また、走査レンズ6bは副走査方向に屈折力を有し、走査レンズ6bの副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように、実施形態1と同様の光学素子変形手段を設けた。
光走査装置を製造するに当って発生する誤差を考慮すると走査線湾曲が発生し、この走査線湾曲を光学素子変形手段によって走査線湾曲の補正を行ったとき、補正後の走査線湾曲は図6に示すようになることが想定され、図示のように走査線湾曲の最大値は17.8μmとなった。これに温度や湿度などの環境変動が発生した場合には、走査線湾曲はさらに増大してしまい、フルカラー対応の画像形成装置、特に高速化を達成できる4連タンデム方式においては、光走査装置を複数用いることが一般的であるために、それぞれの光走査装置の走査線湾曲が重なり、出力される画像としては画質が劣化する。
本比較例において、光学素子変形手段によって変形される走査レンズL2の副走査方向の曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)は図7に示すようになっていた。なお、ここではレンズが光学面として加工される範囲である鏡面範囲についてのみ示している。
本比較例との比較にて分るように、比較例の走査線湾曲が17.8μmであるのに対して、実施形態1では最大値で10.3μmとなり、比較例に比較して走査線湾曲が顕著に低減することが分かる。
次に、光学素子変形手段である光学素子変形装置について説明する。
図8は本実施形態における光学素子変形手段である光学素子変形装置を示す斜視図であり、長尺の第2走査レンズ(以下、走査レンズと略す)6bは、下部(本例では3箇所)が支持部材12に対して押圧ばね13により押圧されることにより支持されている。
各押圧ばね13に対向する支持部材12の上部には、円柱状をなすコロからなる押圧部材14が走査レンズ6bの上部に当接するように設けられている。押圧部材14は、軸線方向が走査レンズ6bの光軸方向Cと平行となるように配置されている。各押圧部材14の上方には、ブラケット15にテーパーピン16が支持されて設置されており、このテーパーピン16は走査レンズ6bの長手方向(主走査方向)にねじ機構により調整移動可能になっており、テーパーピン16を移動させて、該テーパ部にて押圧部材14を介して走査レンズ6bを押圧あるいは押圧加除することにより走査レンズ6bを変形させる。
走査レンズ6bは押圧されることにより撓むため、この部位での副走査方向の曲率中心の位置は副走査方向に略平行に移動する。押圧される部位以外の部位でも、副走査曲率中心は副走査方向に略平行に移動する。また、テーパーピン16が押圧加除する方向へ調整されて、押圧部材14が走査レンズ6bから遠ざかる方向に移動したときには、押圧ばね13の上圧力によって走査レンズ6bが変形することになる。
このように、走査レンズ6bにおける副走査方向の曲率中心が副走査方向に調整移動されるため、被走査面8上の結像点も副走査方向に移動し、走査線湾曲を低減するように調整することができる。
図8に示す例では、押圧部材14とブラケット15とテーパーピン16からなる押圧手段17を3箇所に設けてあり、高精度に走査線湾曲を低減するように調整することができる。また、支持部材12の一端部側を支持する板ばね18と、支持部材12の他端部側に設けられ、駆動軸部19を上下駆動させて板ばね18を変位させることにより走査レンズ6bの走査線傾きを補正するステッピングモータ20からなる走査線傾き補正手段によって、走査レンズ6bを光軸Cに平行な軸の周りに回転させ、傾き調整を行うことが可能になっており、これにより走査線の傾きも補正することができる。
光学素子変形手段の別の例としては、図9に示すような構成のものを用いることができる。図9に示す変形例では図8にて説明した部材には同一符号を付して詳しい説明は省略する。図8に示す押圧手段17は3箇所に設けられているのに対して、図9に示す例では、押圧手段17を走査レンズ6bの略中心に1箇所のみ設けた構成にしてある。このように押圧する箇所が1箇所の場合には、走査線湾曲の調整時に走査レンズ6bは放物線(2次曲線)の形状に近似される変形を示す。
本実施形態の光走査装置では、製造誤差で走査線の湾曲が発生したとしても、放物線に近い形状に走査線が湾曲するため、図9に示すような1点のみの調整で走査線湾曲を補正しやすい光学系とすることができる。このような図9の1点調整方式であっても、図8に示すような3点調整方式に比較して、走査線の湾曲が略同等に補正することができる。また図9に示す構成によれば、部品点数を削減し、調整箇所を減らすことができるため、低コスト化することができる。
図10は本発明の実施形態2における走査レンズのレンズ形状データであって、光学面形状の表現式(数1),(数2)、および光源波長,回転多面鏡,走査レンズの屈折率,各面間距離は実施形態1と等しく設定してある。実施形態2において、走査レンズ6bは副走査方向に屈折力を有し、また、走査レンズ6bの副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように前記光学素子変形手段が設けられている。
図11に示すように、実施形態2においては、走査レンズ6bの第一面について関数Cs(y)は3つの極値を有するように設定されている。その極値のうち、鏡面範囲の端に位置する二つの極値の主走査方向の距離をDとすると、極値の座標は−70および70となるためD=140、鏡面範囲Lは±84mmで168、ゆえにD/L=0.833となり、
1>D/L>0.82‥‥(1)
を満たす。
また、走査レンズ6bの第二面に関してはD=156であり、したがって、D/L=0.929となっており、前記光学素子変形手段が設けられる走査レンズ6bの光学面である第一面と第二面について、前記(1)式の条件を満たしている。
また同時に、走査レンズ6bの第二面については、
1>D/L>0.90‥‥(2)
の条件も満たす。
実施形態2の構成によれば、走査線湾曲が、図12に示すように最大値で15.1μmとなり、前記比較例が17.8μmであるのに比較して、走査線湾曲が低減される。
図13は本発明の実施形態3における走査レンズのレンズ形状データであって、光学面形状の表現式(数1),(数2)、および光源波長,回転多面鏡,走査レンズの屈折率,各面間距離は実施形態1と等しく設定してある。実施形態3において、走査レンズ6bは副走査方向に屈折力を有し、また、走査レンズ6bの副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように前記光学素子変形手段が設けられている。
図14に示すように、実施形態3においては、走査レンズ6bの第一面について関数Cs(y)は3つの極値を有する。そのうち、鏡面範囲の端に位置する二つの極値の主走査方向の距離をDとすると、極値の座標は−76および76となるためD=152、鏡面範囲Lは±84mmで168、ゆえにD/L=0.905となり、前記(2)式を満たす。
また、走査レンズ6bの第二面に関してはD=156であり、したがって、D/L=0.929となっており、前記(2)式の条件を走査レンズ6bの光学面である第一面と第二面について満たすように設定している。
実施形態3の構成によれば、走査線湾曲が図15に示すように最大値で5.56μmとなり、前記比較例が17.8μmであるのに比較して、走査線湾曲が非常に良好に低減される。
図16は本発明の実施形態4における走査レンズのレンズ形状データであって、光学面形状の表現式(数1),(数2)、および光源波長,回転多面鏡,走査レンズの屈折率,各面間距離は実施形態1と等しく設定してある。実施形態4において、走査レンズ6bは副走査方向に屈折力を有し、また、走査レンズ6bの副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように前記光学素子変形手段が設けられている。
実施形態4では、図17(b)に示すように、走査レンズ6bの第2面のレンズ形状データから算出すると、y=2(2−x)で表される直線以下の領域にy=log(|b/b02|)でプロットされる点が位置している。x=2の点だけが直線に一致する。bは前記(数2)に示したようなb01,b03,b04,...を示す(x=1〜nの整数)。すなわち、実施形態4の走査レンズ6bの第二面は、下式(3)または下式(3)の近似式を満たすように設定している。
Cs(y)=A+b01・y+b02・y+b03・y+b04・y+....‥‥(3)
ただし、係数b(x=1〜nの整数)のうち、b=0でないbxについて、log(|b/b|)<2(2−x)を満足する。bは前記b01,b03,b04,...を指す。
走査レンズ6bの第一面については、二次の係数b03以外はゼロであるため、実施形態4では、走査レンズ6bの光学面2面とも(3)式の条件を満たしている。
実施形態4の構成によれば、走査線湾曲を算出すると図18に示すようになり、最大値で4.45μmとなる。
一方、前記比較例においては図17(a)に示すように、走査レンズ6bの第一面のx=8について、また走査レンズ6bの第二面のx=10について、log(|b/b|)>2(2−x)となっているため、走査線湾曲は17.8μmとなり、補正しきれずに大きく湾曲が残ってしまう。このように、実施形態4が比較例と比較して走査線湾曲が非常に良好に低減されていることが分かる。すなわち、(3)式の条件を少なくとも光学面一面で満足しないと、走査線湾曲を良好に補正することが難しいことが分かる。
図19は本発明の実施形態5における走査レンズのレンズ形状データであって、光学面形状の表現式(数1),(数2)、および光源波長,回転多面鏡,走査レンズの屈折率,各面間距離は実施形態1と等しく設定してある。実施形態5において、走査レンズ6bは副走査方向に屈折力を有し、また、走査レンズ6bの副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように前記光学素子変形手段が設けられている。
実施形態5では、走査レンズ6bのいずれか一方の光学面を副走査方向に、他方の光学面に対して平行移動偏心したときに走査線の湾曲が、像高に対して極値を唯一つ有するように設定されている。
すなわち、図20(b)に示すように、下側の曲線は走査レンズ6bの第一面が副走査方向に−0.07mm偏心したときの走査線であり、上側の曲線は走査レンズ6bの第二面が副走査方向に−0.07mm偏心したときの走査線を示している。どちらの場合も極値を一つのみ有する走査線湾曲を示す。
副走査方向に屈折力を有する走査レンズ6bにおいては、製造誤差による光学面の偏心が、走査線湾曲を増大させる大きな要因となっている。中でも、副走査方向への平行移動偏心が最も大きな課題の一つとなる。そこで、製造誤差のこの成分を想定した光学面設定が必要となる。副走査方向への偏心が生じたときに、実施形態5では、図20(b)に示すように極値を一つ有する走査線湾曲となるように設定することにより、図21に示すように、光学素子変形手段による走査線湾曲の補正後の値は7.05μmとなり、良好に走査線湾曲補正が行える。
一方、比較例では同様な偏心が発生したときには、図20(a)に示すように、走査線は極値を3つ持ち、そのため走査線湾曲は17.8μmと大きく残存してしまう。
前記実施形態において光学素子(走査レンズ6b)の光学面の少なくとも1面は、鏡面範囲内の関数Cs(y)のとる値の範囲(最大値と最小値の差)が、0.01以下となるように設定することができる。このように範囲を限定することにより、副走査方向の走査レンズ6bの屈折力の差を小さくすることができ、光学面の偏心が発生した場合にでも走査線湾曲を補正しやすい程度に抑えることができる。この条件に該当するのは実施形態5であり、走査レンズ6bの第一面のCs(y)のとる値の範囲は0.01であって、このときの走査線湾曲は既述したとおり、7.05μmである。
また、鏡面範囲内の関数Cs(y)のとる値の範囲を0.005以下に設定することにより、走査線湾曲をさらに低減することができる。この条件に該当するのが実施形態4であり、走査レンズ6bの第一面の関数Cs(y)のとる値の範囲は0.005と設定されており、走査線湾曲は既述したとおり、4.45μmであってさらに低減される。
前記実施形態では、光学素子変形手段が設けられる光学素子(走査レンズ6b)は、走査光学系の中で最も副走査方向の屈折力が大きいものである。副走査方向に屈折力が大きい光学素子に光学素子変形手段を設けて走査線湾曲を補正することにより、より良好に走査線湾曲補正を行うことができる。また、補正のための変形量を少なくすることができるため、温度変化による走査レンズの歪によって発生する環境変動のための光走査の劣化を防止することができる。また、光学素子変形手段も、より簡便な構成にすることができるようになるため、装置の小型化,低コスト化も図ることができる。
また、前記光学素子変形手段は、光学素子に対して、主走査方向における略中央の点に位置する関数Cs(y)の極値の近傍において副走査方向と平行に力を加えるように構成することができる。この構成の概略図を図22に示す。
図22において、矩形状の点線で示した光学素子21を、例えば図9に示すような構成の光学素子変形手段22により、矢印で示した加圧点によって副走査方向に平行に加圧し変形する。このとき光学素子21は放物線状に変形され、実線で示した変形後の光学素子23のような形状となる。この変形量を調整することによって、前記実施形態のような構成の光走査装置における走査線湾曲を良好に補正することが可能となる。図8のような3箇所に加圧点を有する光学素子変形手段においては、関数Cs(y)の極値を3つ有する光学素子と組み合わせ、それぞれの加圧点が、この3つの極値の座標近傍に力を加えて変形させるように構成することによって、より走査線湾曲を低減することができる。
光学素子変形の方法には回転方向に変形させる変形手段も考えられるが、そうすると部品点数の増加を招いて装置の複雑化あるいは価格上昇を引き起こし、また装置の大型化の原因となってしまう。また光学面が回転することによって光束の波面が歪み、ビームスポット径が増大し、光学特性が劣化する。光学素子を副走査方向に直線的に加圧するような構成は、回転変形手段よりも構成を簡略化することができ、低コストで走査線湾曲の補正を行うことができる。
図23は本発明の実施形態6である複数の光源を具備する光走査装置における走査光学系の構成図であり、複数の光源(図示せず)からの光束Lを、それぞれカップリングレンズ2によってカップリングし、アパーチュア4によってビーム整形する。その光束Lをシリンドリカルレンズ3によって回転多面鏡5の偏向反射面近傍に集光し、第1走査レンズ6aおよび第2走査レンズ6bによって、被走査面8である像面に光走査する構成になっており、複数の光源を有するため、光走査による走査線を高速に形成することができ、画像形成を高速に行うことができる。
しかし、複数の光源を用いた場合には各光源の間での走査線形状の相違が、形成画像において色ずれや濃度の差などとして現れるため、画質の劣化を招く。そのため、複数の光源を用いた場合には特に、走査線湾曲を低減することが高画質化には必要となる。
そこで、図23に示す走査光学系において、第2走査レンズ6bを前記実施形態1〜5によって示した条件を満たす構成にすることにより、走査線湾曲を低減し、高速で良好な光走査を行うことができる。
また、光源として、光源単体にて複数の光束を発生することができるものを用いることもできる。それには例えば、半導体レーザアレイを2チャンネル以上配設した光源であってもよいし、より望ましくは、発光素子が高密度に集積可能であって、より多くの光束を発生可能な面発光レーザ(VCSEL)を用いることがよい。
面発光レーザを用いた場合には、特に副走査方向に発光素子が拡がりをもつため、副走査方向の横倍率を低減して像高間の光スポット位置を均等に保つことと同時に、走査線湾曲の補正に対しては、より厳密な性能が求められる。そのため、前記実施形態1〜5のような構成を採用することにより、走査線湾曲を良好に低減することができ、面発光レーザを用いても良好で、より高速に光走査を行うことができる。
図24は本発明に係る画像形成装置の実施形態を説明するための概略構成図である。
図24において、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラック等の各色に対応して設置されている光導電性の感光体30a〜30dは、図24に矢印にて示した時計回りに等速回転する。感光体30a〜30dの表面は、帯電部31によって均一に帯電され、その後、画像データに基づいて光走査装置32から出射するレーザ光Lを受けて、露光走査される。この露光によって静電潜像が書き込まれた感光体30a〜30dは、現像部33によって潜像がトナー画像として顕像化され、感光体30a〜30d上に顕像化されたトナー画像が転写部34にて中間転写ベルト35上に順次転写され、フルカラー画像を形成する。このフルカラー画像はシート状記録媒体Sに他の転写部36によって転写され、定着部37で定着されて装置外へ排出される。
また、感光体30a〜30dは、残留したトナーあるいは紙粉がクリーニング部38によって取り除かれ、その後、帯電部31にて再び帯電される。
このような複数色対応の画像形成装置に、前記実施形態1〜5の光走査装置を搭載することにより、走査線湾曲を各色対応の光走査装置ごとに良好に補正することができるため、製造誤差による変動が起きても色ずれの少ない、高速,小型,低コストを達成しながらも、より高画質なフルカラー画像を形成することができる。
本発明は、光学素子における曲率中心の位置を変化させる光学素子変形手段を備えた光走査装置に適用され、プリンタ、複写機、ファックスなどの画像形成装置における光走査装置として有効である。
光走査装置における走査光学系の一般的な構成例を示す斜視図 本発明の実施形態1における走査光学系における走査レンズのレンズ形状データを示す図 実施形態1における走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を示す図 実施形態1における走査レンズにおける走査線湾曲に関する図 比較例における走査光学系における走査レンズのレンズ形状データを示す図 比較例における走査レンズにおける走査線湾曲に関する図 比較例における走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を示す図 本実施形態における光学素子変形手段を示す斜視図 本実施形態における光学素子変形手段の変形例を示す斜視図 本発明の実施形態2における走査光学系における走査レンズのレンズ形状データを示す図 実施形態2における走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を示す図 実施形態2における走査レンズにおける走査線湾曲に関する図 本発明の実施形態3における走査光学系における走査レンズのレンズ形状データを示す図 実施形態3における走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を示す図 実施形態3における走査レンズにおける走査線湾曲に関する図 本発明の実施形態4における走査光学系における走査レンズのレンズ形状データを示す図 実施形態4と比較例において、y=2(2−x)で表される直線以下の領域にy=log(|b/b02|)でプロットされる点に関する説明図 実施形態4における走査レンズにおける走査線湾曲に関する図 本発明の実施形態5における走査光学系における走査レンズのレンズ形状データを示す図 実施形態5と比較例とにおける走査レンズ副走査方向における曲率のレンズ高さに対する関数Cs(y)を示す図 実施形態5における走査レンズにおける走査線湾曲に関する図 本実施形態における光学素子変形手段による加圧方法の説明図 本実施形態における複数光源の場合の概略構成図 本発明に係る画像形成装置の実施形態の概略構成図
符号の説明
1 光源
2 カップリングレンズ
3 シリンドリカルレンズ
4 アパーチャ
5 回転多面鏡
6a 第1走査レンズ
6b 第2走査レンズ
8 被走査面
9 走査線
10 感光体
12 支持部材
13 押圧ばね
14 押圧部材
15 ブラケット
16 テーパーピン
17 押圧手段
18 板ばね
19 駆動軸部
20 ステッピングモータ
30a〜30d 感光体
31 帯電部
32 光走査装置
33 現像部
34 転写部
35 中間転写ベルト
36 他の転写部
37 定着部

Claims (17)

  1. 光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、
    主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、
    前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、
    前記光学素子が有する光学面のうち少なくとも1面の該光学素子の母線上における副走査方向曲率の主走査方向座標yの関数Cs(y)が、該光学素子の鏡面範囲内で極値を唯一つ有するように設定したことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記光学素子は透過型光学素子であり、該透過型光学素子が有する2つの光学面において、前記関数Cs(y)が該光学素子の鏡面範囲内で極値を唯一つ有するように設定したことを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記関数Cs(y)がyの2次多項式で表現される光学面を有する前記透過型光学素子を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項2記載の光走査装置。
  4. 光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、
    主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、
    前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、
    前記光学素子が有する光学面のうち少なくとも1面の該光学素子の母線上における副走査方向曲率の主走査方向座標yの関数Cs(y)が、該光学素子の鏡面範囲内で極値を三つ有し、該光学素子の主走査方向の鏡面範囲をLとし、前記極値のうち鏡面範囲の両端それぞれに最も近い二つの極値の主走査方向距離をDとしたとき、下式(1)を満たすように設定したことを特徴とする光走査装置。
    1>D/L>0.82‥‥(1)
  5. 前記光学素子は透過型光学素子であり、該透過型光学素子が有する2つの光学面において、前記関数Cs(y)が極値を三つ有し、前記(1)式を満たすように設定したことを特徴とする請求項4記載の光走査装置。
  6. 前記光学素子の光学面のうち少なくとも1面が下式(2)をも満たすように設定したことを特徴とする請求項4または5記載の光走査装置。
    1>D/L>0.90‥‥(2)
  7. 光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、
    主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、
    前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、
    前記光学素子の有する光学面のうち少なくとも1面における該光学素子の母線上の副走査方向曲率の主走査方向座標yの関数Cs(y)が、該光学素子の鏡面範囲内で下式(3)または下式(3)の近似式を満たすように設定したことを特徴とする光走査装置。
    Cs(y)=A+b・y+b・y+b・y+b・y+....‥‥(3)
    ただし、係数b(x=1〜nの整数)のうち、b=0でないbについて、log(|b/b|)<2(2−x)を満足する。
  8. 前記光学素子は透過型光学素子であり、該透過型光学素子の有する2つの光学面において、前記関数Cs(y)が前記(3)式を満たすように設定したことを特徴とする請求項7記載の光走査装置。
  9. 光源からの光束を主走査方向に偏向走査するための偏向手段と、
    主走査方向に直交する副走査方向に屈折力を有する光学素子を少なくとも1つ有し、被走査面上に前記光束を結像する走査光学系と、
    前記光学素子における副走査方向の曲率中心の位置を副走査方向に略平行な方向に変化するように該光学素子を変形させる光学素子変形手段とを備えた光走査装置において、
    前記光学素子が光学面を2つ有する透過型光学素子であり、該光学面のうち一方が他方に対して副走査方向へ相対的に平行移動偏心したときに、前記被走査面上に光スポットによって形成される走査線が極値を唯一つ有するように設定したことを特徴とする光走査装置。
  10. 前記光学素子の少なくとも1面が、鏡面範囲内で前記関数Cs(y)のとる値が5.0×10−3であるように設定したことを特徴とする請求項1〜9いずれか1項記載の光走査装置。
  11. 前記光学素子の少なくとも1面が、鏡面範囲内で前記関数Cs(y)のとる値が4.6×10−3でもあるように設定したことを特徴とする請求項10記載の光走査装置。
  12. 前記光学素子が、前記走査光学系内で副走査方向の屈折力が最も大きくなるように設定したことを特徴とする請求項1〜11いずれか1項記載の光走査装置。
  13. 前記光学素子変形手段に、主走査方向において前記光学素子の関数Cs(y)の極値の座標近傍にて副走査方向へ力を加える加圧部を少なくとも1つ設けたことを特徴とする請求項1〜12いずれか1項記載の光走査装置。
  14. 前記光源を複数設置したことを特徴とする請求項1,4,7または9記載の光走査装置。
  15. 前記光源が複数の光束を出射する構成であることを特徴とする請求項1,4,7,9または14記載の光走査装置。
  16. 前記光源が面発光レーザであることを特徴とする請求項1,4,7,9,14または15記載の光走査装置。
  17. 少なくとも1つの画像担持体と、該画像担持体に対応させて設けられる光走査装置とを備え、前記画像担持体に対して光走査を行うことにより画像形成を行う画像形成装置において、
    前記光走査装置として、請求項1〜16いずれか1項記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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