JP2007239235A - ドア装置 - Google Patents

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Takayoshi Kono
孝義 河野
Taichi Kanai
太一 金井
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Abstract

【課題】ドアを開ける時の解錠動作を不要化して、ドアハンドル又はドア全体のデザインの自由度を広げるとともに、ドア閉鎖音や振動を発生しないようにする。
【解決手段】ラッチ錠をフックとドアキャッチとで構成した。フックは開口枠又はドアの一方に、ドアキャッチは他方に設けられる。ドアキャッチはカムと回動規制手段を有する。カムは、閉扉時にフックの係合又は離脱が可能な方向に向く解錠位置とフックの離脱を阻止する方向に向く施錠位置との間を揺動自在に支持され、ドアの閉鎖直前にフックにより施錠位置方向に回動され、ドア開放時に離脱するフックにより解錠位置方向に回動される。回動規制手段は、カムが解錠位置と施錠位置の間の中立点よりも解錠位置側に回動されたときはカムを施錠位置方向に、中立点よりも解錠位置側に回動されたときはカムを解錠位置方向に選択的に付勢する付勢手段を有することがよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の開口枠に取付けられ、ラッチ錠を備えたドアを開閉用ハンドルにより開閉するようにしたドア装置に関する。
一般的に、ドアにはラッチ錠が取り付けられる。従来のラッチ錠は、ドアに埋設される箱の錠面からスプリングにより突出されたラッチボルト(空締めボルト)を有し、ドアを閉めるときは、ラッチボルトが開口枠に当たって引っ込み、完全閉扉時にラッチボルトがスプリングにより再び突出し錠受けに入り込んで施錠されるように構成されている。そして、ラッチボルトは、閉扉方向側に湾曲面を有し、開扉方向側に垂直面を有していて、ドアノブの回転によりラッチボルトが錠面に引っ込むようになっている。
最近、玄関ドアなどに用いられるドア装置には、長い棒状又は環状その他任意の形状のドア開閉用ハンドル(以下、単にドアハンドルという。)の開扉動作と連動してラッチ錠を解錠するようにしたものがある。この場合のラッチ錠は、ラッチボルトが常時は閉扉方向側に湾曲面を有し、開扉方向側に垂直面を有しているが、ドアハンドルを引くとラッチボルトが回転されて解錠可能になるプシュプル錠である。
とくになし。
上記のように、ドアハンドルを備えた従来のドアにおいては、ドアハンドルがその開扉動作とラッチ錠の解錠機能が連動する構造を有するので、ドアハンドルのデザインや取付位置に自ずと制約を受けていた。強いては、ドア全体のデザインに制約があった。
いずれにしても、従来のドア装置では、ドアノブ又はドアハンドルによりラッチ錠の解錠動作が必要であったために、ドアのデザインのバリエーションが少なかった。
また、従来のラッチボルトが湾曲面を有するため、錠受けに収容された時に微小の空隙が生じることに基づき、閉扉直後にあるいは閉扉状態で外来振動を受けた場合にドアが前後に振動して騒音を発生したり、施錠中に室内外の気圧差によりドアが開閉方向に微小移動してすきま風が侵入したりする等の問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものである。すなわち、本発明が解決しようとする課題は、ドアを開閉する時のラッチ錠の解錠動作を不要にして、ドアハンドル又はドア全体のデザインの自由度が広がるとともに、ドアが静かに閉まるようにしたドア装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、建物の開口枠にヒンジを介して開閉自在に取付けられたドアと、そのドアに取り付けられたドア開閉用ハンドルと、前記ドアを前記開口枠に空締まりするラッチ錠とを有するドア装置において、前記ラッチ錠は、前記開口枠と閉位置にある前記ドアの互いに対向する面のいずれか一方に他方に向かって突設された係止金具と、前記開口枠と前記ドアの他方に取り付けられるドア捕捉装置とからなり、前記係止金具は、開口枠と閉位置にあるドアの互いに対向する面のいずれか一方に他方に向かって突設され、前記ドア捕捉装置は、係止金具を係合させるための係合部を有し、閉扉時に係合部がその係合部に対して前記係止金具が係合又は離脱が可能な方向に向く解錠位置と前記係合部に係合した前記係止金具のその係合部からの離脱を阻止する方向に向く施錠位置との間を揺動自在に支持され、閉鎖されるドアの閉鎖位置到達直前に前記係合部に係合する係止金具により施錠位置方向に回動され、ドアの開放時に係合部から離脱する係止金具により施錠位置方向に回動される係合部材と、その係合部材の回動を解錠位置と施錠位置に保持する回動規制手段とを有することを特徴としている(請求項1)。
ことを特徴としている(請求項1)。
上記構成により、ドアが開けてあるときは、係合部材は係止金具が係合部に係合し又は係合部から離脱することを許容する方向に向く解錠位置にあり、回動規制手段によりその解錠位置に保持される。ドアが閉められるときは、係止金具が解錠位置にある係合部材の係合部に係合し、さらに閉められると、係止金具はその係合部材を施錠位置方向に回動させる。回動された係合部材は回動規制手段により施錠位置に保持される。その結果、係止金具が係合部からの離脱を阻止され、係合部材に拘束される。すなわち、ドア捕捉装置と係止金具からなるラッチ錠が施錠される。従って、ドアが空締まりされる。
ドアが開けられる時は、ドアハンドルを押し又は引くと、係止金具によりこれと係合している係合部材が解錠位置方向に回動される。係合部材が回動して解錠位置方向に回動されると、係止金具に係合部材から離反する方向の力を加える。すなわち、ドア捕捉装置と係止金具からなるラッチ錠は解錠されるので、ドアが開けられる。
本発明は、上記回動規制手段が、係合部材が解錠位置と施錠位置の間の中立点よりも施錠位置側に回動されたときは係合部材を施錠位置方向に付勢し、係合部材が中立点よりも解錠位置側に回動されたときは係合部材を解錠位置方向に付勢する付勢手段とを有することを特徴としている(請求項2)。
上記構成により、ドアが開けてあるときは、係合部材は係止金具が係合部に係合し又は係合部から離脱することを許容する方向に向く解錠位置にあり、付勢手段の付勢力によりその解錠位置に保持される。ドアが閉められるときは、係止金具が解錠位置にある係合部材の係合部に係合し、ドアが付勢手段に抗してさらに閉められると、係止金具はその係合部材を施錠位置方向に回動させる。係合部材が回動して、解錠位置と施錠位置の中立点(付勢手段の死点)を越えると、係合部材は付勢手段の付勢力により施錠位置方向に回動されて、係止金具を捕捉して施錠位置まで引き込み、その位置に保持される。その結果、係止金具が係合部からの離脱を阻止され、係合部材に拘束される。すなわち、ドア捕捉装置と係止金具からなるラッチ錠が施錠される。従って、ドアが空締まりされる。また、ドアが開けられる時は、ドアハンドルを付勢手段の付勢力に打ち勝つ力で押し又は引くと、係止金具によりこれと係合している係合部材が解錠位置方向に回動される。係合部材が回動して、施錠位置と解錠位置の中立点(付勢手段の死点)を越えると、係合部材は付勢手段の付勢力により解錠位置方向に回動されて、係合部が係止金具の離脱を許容する方向に向くとともに、係止金具に係合部材から離反する方向の力を加える。すなわち、ドア捕捉装置と係止金具からなるラッチ錠は解錠され、ドアが開放方向に押されるので、軽快敏速に開けられる。
ドア捕捉装置は、係止金具の入出用の孔が形成された箱を有し、その箱の中に係合部材と回動規制手段が設けられ、係合部材は、その箱の中に水平軸線周りに回転自在に支持された支軸に固着され、回動規制手段はその支軸に固着されたレバーと、そのレバーの自由端に当接されている押圧部材と、その押圧部材を常に前記支軸方向に付勢する付勢部材とから構成されていることが望ましい(請求項3)。
上記構成により、ドア捕捉装置をドア又は開口枠に設けることが容易になる。また、付勢部材の付勢力が押圧部材とレバーを介して係合部材に伝達される。ドアを閉める時は、係止金具は解錠位置にある係合部材を付勢部材の付勢力に抗して施錠位置方向に回動させる。これに伴い、レバーが付勢部材に抗して押圧部材を押圧し、レバーが揺動範囲の中立点を越えると、付勢部材の付勢力により係合部材は施錠位置方向に付勢され、係止金具を施錠位置に引き込むように作用する。ドアが完全に閉鎖された時は係合部材は係止金具を施錠位置に保持し、係合部材の係合部からの離脱を阻止する。ドアを開けるときは、係止金具が付勢部材の付勢力に抗して係合部材を解錠位置方向に回動させる。これに伴い、レバーが付勢部材に抗して押圧部材を押圧し、レバーが揺動範囲の中立点を越えると、付勢部材の付勢力により係合部材は解錠位置方向に付勢され、、レバーの揺動範囲の中立点を越えると、付勢部材の付勢力により係合部材は解錠位置方向に付勢され、係止金具を離反させるように作用する。
係合部材は、箱に固着された一対の軸受で支持された支軸の先端に固着され、レバーは前記一対の軸受の間において前記支軸に固着されていることが望ましい(請求項4)。
上記構成により、係合部材は開口枠とドア戸先面との対向面の至近位置に設けられ、レバー及び付勢部材は係合部材と干渉しない位置に設けられ、レバーは回転軸に堅固に取り付けることができる。ドア捕捉装置の小型化が可能である。
ドア捕捉装置がドアに設けられた場合はそのドアの戸先側端面から、前記ドア捕捉装置が開口枠に設けられた場合はその開口枠の内周面から、付勢部材の押圧部材に対する押圧力を調整する手段を設けることが望ましい(請求項5)。
上記構成により、ドアの戸先側端面又は開口枠の内周面から調整手段を操作して押圧部材の押圧力を調整することにより、ドア閉鎖時又はドア開放時に係合部材を回転させるために必要な力、すなわち、ドアハンドルに加えるべき力、あるいは、係合部材から係止金具に与える引き込み力及びフックからの離反力を調整することができる。
請求項1の発明によれば、ラッチ錠は、係止金具と係合部材及び回動規制段とにより、ドアの開閉と連動して係止金具と係合部材とが係合離脱可能な解錠状態又は係止金具と係合部材の離脱が阻止される施錠状態に保持されるので、ドア開放時に解錠動作を行う必要がない。従って、ドアハンドルはラッチ錠の解錠機能から独立しているから、ドアハンドルをドアに堅固に固着することができ、従って、解錠機能を有する従来のドアハンドルの場合のようなドア開閉動作時の力の間接的伝動感でなく直接伝動感が得られる。また、ドアハンドルのデザインはもとよりドア本体のデザインの自由度が格段に広がる。また、解錠操作が不要であるから、ラッチ錠を任意の高さに設けることができる。さらに、構成が簡単であるので、製造コストが安く、故障も少ない。
請求項2の発明によれば、前記回動規制手段は、係合部材が解錠位置と施錠位置の間の中立点よりも施錠位置側に回動されたときは係合部材を施錠位置方向に付勢し、係合部材が前記中立点よりも解錠位置側に回動されたときは係合部材を解錠位置方向に付勢する付勢手段を有するので、ラッチ錠は、係止金具と付勢手段により施錠位置方向及び解錠位置方向に選択的に付勢される係合部材との係合と離脱により施錠及び解錠がされ、施錠状態又は解錠状態に保持されるから、ドア開放時に解錠動作を行う必要がない。従って、請求項1の発明と同様の効果が得られるほか、係止金具は、施錠直後も施錠中も、施錠位置方向に付勢して保持されるので、ドア閉鎖時に反動(跳ね返り)がなく、閉鎖音が静かであり、閉鎖中にドアが振動することも抑止されるため、騒音発生やすきま風の侵入が防止される。
請求項3の発明によれば、ドア捕捉装置は、係止金具の入出用の孔が形成された箱の中に設けられ、係合部材はその箱の中に回転自在に支持された支軸に固着され、付勢手段は支軸に固着されたレバーとレバーの自由端に当接されている押圧部材と押圧部材を常に前記支軸方向に付勢する付勢部材とから構成されているので、次のような効果が得られる。 すなわち、ドア捕捉装置はユニット構成であるので、ドア又は開口枠に設けることが容易である。付勢部材の付勢力が押圧部材とレバーを介して係合部材に伝達されるため、ドアを閉める時は係止金具が解錠位置にある係合部材を付勢部材の付勢力に抗して施錠位置方向に回動させ、これに伴い、付勢部材に抗して押圧部材を押圧するレバーが揺動範囲の中立点を越えると、付勢部材の付勢力により係合部材が施錠位置方向に付勢され、係止金具を施錠位置に引き込むように作用する。従って、ドアは閉鎖終了直前に自動的に完全閉鎖位置まで引き込まれ、確実に施錠される。また、ドアが完全閉鎖位置まで引き込まれた時は係合部材は係止金具を施錠位置に保持し、係合部材から離脱しないように拘束する。とくに、ドアクローザーを併用している場合に確実な施錠効果が得られる。ドアを開けるときは、係止金具が付勢部材の付勢力に抗して係合部材を解錠位置方向に回動させることに伴い、レバーが揺動範囲の中立点を越えると、付勢部材の付勢力により係合部材が解錠位置方向に付勢され、係止金具を離反させるように作用するため、解錠動作をしなくともラッチ錠が確実に解錠されるとともに、ドアの初期開放動作が軽快敏速に行なわれる。換言すると、ラッチ錠はドア閉時はドアを引き込み、ドア開時はドアを押し出すので、ドアの開閉初期運動が軽快敏速である。
請求項4の発明によれば、係合部材は、箱に固着された一対の軸受で支持された支軸の先端に固着され、レバーは前記一対の軸受の間において前記支軸に固着されているので、係合部材を開口枠とドア戸先面との対向面の至近位置に設けることができ、従って、箱及び/又はドアに設けられる係止金具挿入用孔を小さくすることができるとともに、レバー及び付勢部材は係合部材と干渉しない位置に設けられ、レバーは回転軸に堅固に取り付けることができ、ドア捕捉装置の小型化が可能である。
ドアには通常、ドアクローザーが設けられる。ドアクローザーのドア閉鎖力は一定ではない。付勢手段の付勢力はその閉鎖力よりも小さいことが必要である。請求項5の発明によれば、ドア捕捉装置に付勢手段の付勢力をドアの戸先側端面又は開口枠の内周面側から調整する調整手段を付加してあるので、ドアクローザーのドア閉鎖力に応じて付勢手段の付勢力をラッチ錠が確実に機能するように容易に調整することができる。また、ドアクローザーを用いないドアの場合は、付勢手段によるドアを閉鎖位置に保持する力を簡単に調整可能である。
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るラッチ錠付きドア装置を玄関ドアに適用した場合の一例の正面図、図2は本発明の主要構成要素であるラッチ錠を一部を破断して示す斜視図、図3はラッチ錠のドア捕捉装置のみの正面図、図4はラッチ錠の施錠時作用を説明する図である。
図1において、1は建物の開口枠、2はその開口枠にヒンジを介して開閉自在に取り付けられたドア、3はそのドアに取り付けられたドアハンドル、4,5はドアに設けられた通常の本締まり錠及び補助錠である。ドアハンドル3は、本発明においては、後述されるラッチ錠から独立している。
本発明に係るドア装置は、開口枠1と、その開口枠にヒンジを介して開閉自在に取付けられたドア2と、そのドアに取り付けられたドアハンドル3とを有し、開口枠とドアにラッチ錠(図1には示されていない。)が設けてあるものであるが、そのラッチ錠は、図2に示すように、係止金具に相当するフック10と、ドア捕捉装置(以下、ドアキャッチという。)20とから構成される。これらのフック10とドアキャッチ20は、その一方が開口枠1に、他方がドア2に、ドア閉鎖時において対向する位置に取り付けられる。以下には、フック10が開口枠1に、ドアキャッチ20がドア2に取り付けられた図示の実施例について説明する。
開口枠1における閉鎖位置に存在するドア2の自由端、すなわち、ヒンジにより支持されている側と反対側の端部と対向する面にフック10が開口枠1の内周面に突出するように設けられている。一例として、フック10は、これを固着した取付板11をビス12などにより開口枠に固着して取り付けられている。フック10は、真っ直ぐな棒であっても良いが、玄関等の出入り口を通る人が負傷するのを防止するため、図示の例のように、平面U字形又はリング状に形成されていることが好ましい。
ドアキャッチ20は、ドア2の自由端のドア閉鎖位置においてフック10と対向する位置に埋設されている。ドアキャッチ20は、図3にも示すように、フック10の入出用の孔(切欠を含む)21aが形成されて、ドア内に内蔵される箱21と、その箱の中に一対の軸受22により水平軸周りに回転自在に支持された支軸23に固着され、解錠位置と施錠位置との間を揺動される係合部材(以下、カムという。)24と、その係合部材の回動を解錠位置と施錠位置に保持する回動規制手段25とを有する。
本明細書においては、カム24が一方向に回動されてそのカムに対するフック10の係合又は離脱を許容する角度に向いた時の位置を解錠位置といい、カム24が他方向に回動されてそのカムに係合しているフック10の離脱を阻止する角度に向いた時の位置を施錠位置という。
箱21が内蔵されたドア2の背面には、孔21aをドア背面側に連通させるための孔が設けられるが、図面では省略されている。また、図2では、図面の簡明化のため、軸受22が省略されている。
カム24は、所要の強度を備えた板材で形成され、フック10の係合・離脱が可能な係合部24aを有する。係合部24aは図示の例では切欠溝で構成されている。しかし、係合部は、隔てて固着された2本のピンで構成されても良い。カム24が解錠位置に存在するときは、係合部24aは、箱21の孔21aから進入するフック10がその係合部に係合し、又は係合しているフック10がその係合部から離脱することを許容する方向に向いている。これに対して、カム24が施錠位置に存在するときは、係合しているフック10が係合部24aから離脱することを阻止する方向に向いている。
回動規制手段25は、カム24が解錠位置に回動された後にその位置に摩擦力により捕捉し、施錠位置に回動された後にその位置に摩擦力により捕捉する構造を有する任意の構造のもので良い。しかし、本発明の好ましい実施の形態においては、回動規制手段25にドアの閉鎖時又は開放時にその作用が敏速に行なわれるように補助する付勢手段が含まれている。付勢手段は、カム24を揺動行程の中間点、すなわち、解錠位置と施錠位置との中立点よりも解錠位置側においては解錠位置方向に、中立点よりも施錠位置側においては施錠位置方向に回動させるように付勢するものである。その付勢手段は、カム24を固着した支軸23に固着されたレバー26と、そのレバーの自由端に当接されている押圧部材27と、その押圧部材27に常にレバーの自由端方向の押圧力を加える付勢部材であるばね28とから構成されている。押圧部材27は、ばね28の付勢力とレバー26からの押下力により昇降するので、押圧部材27を昇降自在に案内する案内部材が箱21に設けてあるが、図2及び図3には図面の簡明化のため、省略されている。レバー26は、カム24が後述のようにフック10により回動される時に、これと連動して回動する。そして、押圧部材27はばね28により上方に付勢されているので、レバー26は、その自由端が押圧部材27の頂面に当接して回動される。従って、その回動時の摩擦抵抗を最小限にするため、レバー26は一対の板材で作られ、その自由端の間に小さなローラ29が回転自在に支持されていて、そのローラ29が押圧部材27の頂面に当接させてある。
また、その押圧部材27は、レバー26のローラ29が一定距離に渡って転動できるような当接面を有する頭部27aを有し、また、その押圧部材27の顎から下方に延びる縦軸27bに、付勢部材としてのコイルばね28が巻装されている。コイルばね28の下端は押圧部材27の下端部を遊びを持って貫通させた支持部材30に設けたつば31により受け止められている。こうして、押圧部材27は、コイルばね28により常に上向きに付勢されている。
従って、ドア2が開放されている状態では、押圧部材27がばね28により上方に押し上げられ、従って、ローラ29を介してレバー26が揺動範囲の一方側に回動されているため、支軸23を介してカム24は係合部24aが箱の孔21aに対向する解錠位置に保持されている。そして、開けられているドア2のドアハンドル3を室外側から押して、又は室内側から引いてドアを閉めると、図4(a)に示すように、ドアが閉鎖位置に接近したときにフック10がドアのドアキャッチの孔21aに進入し、解錠位置に存在するカム24の係合部24aに係合する。ドア2がさらに閉められると、図4(b)に示すように、フック10がカム24をばね28の付勢力に抗して施錠位置方向に、すなわち、図4(b)において相対的に時計方向に回動させる。その際に、レバー26の先端のローラ29は押圧部材27の頂面を転動し、ばね28を圧縮させると同時に押圧部材27を押し下げる。カム24の解錠位置と施錠位置の間の揺動範囲の中立点、すなわち、レバー26が垂直になる死点に到達したときは、ばね28は最も圧縮される。そして、レバー26が死点を越えると、そのレバーはばね28の強い復元力を受け、これを支軸23を介してカム24に伝える。従って、カム24は施錠位置方向の回動を促進される結果、フック10を施錠位置方向に引き込む。すなわち、ドア2も閉鎖方向、すなわち図4(b)において左方向の力を受ける。カム24が施錠位置に到達すると、図4(c)に示すように、カム24の係合部24aが上向きとなり、フック10のカムの係合部24aからの離脱が阻止されるとともに、ばね28の力によりカム24は施錠位置に保持される。従って、ラッチ錠が施錠され、ドア2は閉鎖位置に保持される。
なお、閉鎖したドア2を本締まりしたい場合は、従来と同様に、本締まり錠及び/又は補助錠4,5を施錠すればよい。
次に、閉まっているドア2を開けるときは、このラッチ錠は、ドアを開放方向に回動させるに連れて、ドア閉鎖時と逆の順序で、つまり、図4の(c)(b)(a)の順序で作用する。すなわち、まず、ドアは図4(c)において右方向に移動され、これに伴い、カム24は、これに係合しているフック10から相対的に左方向の力を受けるため、支軸23を介してレバー26が揺動範囲の前半をばね28の力に打ち勝って図4(c)において反時計方向に回動される。そして、図4(b)に示すように、レバー26が垂直になる死点を越えると、ばね28の復元力により反時計方向の回動が促進され、その力はカム24に伝えられる。従って、図4(a)に示すように、カム24は係合部24aに係合しているフック10を離脱させるように作用する。すなわち、ドアを開けるために外側又は内側のドアハンドルに当初加えた力よりも小さい力で、あるいは力を加えずに、フック10がカム24から離脱し、ラッチ錠が解錠される。
このように、本発明のラッチ錠を用いる場合は、ドアを閉めるときは、当初ばねの力に抗し得る程度の力をドア又はドアハンドルに加えるだけで、カムの揺動行程の後半においてはばねの力で自動的に施錠され、またドアを開けるときは、当初ばねの力に抗し得る程度の力をドアハンドルに加えるだけで、カムの揺動行程の後半においてはばねの力で自動的に解錠される。
そして、ドア閉鎖時に閉鎖方向の力をドアに加えるものとして、通常ドアクローザー(図示省略)が設けられている。従って、前記ラッチ錠のばねの力は、当該ドアに取り付けられるドアクローザーの閉鎖力よりも若干弱いことが必要である。そのため、本発明の好ましい実施の形態においては、ドアキャッチ20に前記ばね28の力を調整する調整手段32が設けられている。
図2及び図3に例示された調整手段32は、一端が軸33により回動自在に支持された前記支持部材30の孔及びつば31に押圧部材27の下端部を昇降自在に挿通してあり、その支持部材30の自由端に下り傾斜部30aを備え、その傾斜部30aを、箱21に設けた横孔34に摺動自在に挿通された支軸35に載せ、その支軸に箱21の正面板から貫した調整ねじ36をねじ込んで構成してある。調整ねじ36を所定の一方向又は他方向に回すと支軸35が横孔34に沿って移動するため、支軸35に載せてある傾斜部30aとの当接位置が変わることにより、支持部材30の押圧部材27を支持する部位の高さが調整され、その結果、ばね28の力が調整されるようになっている。
カム24を付勢するための付勢部材は、上記のような圧縮コイルばね28に限らず、これに代えて板ばねを用いることもできる。その場合は、板ばねで支持部材30を兼ねることができ、また、その板ばねは押圧部材と枢着される。
図3に示すように、カム24を支軸23の先端に設け、その支軸を一対の軸受22で支持し、その軸受の間にレバー26を設けた場合は、カム24をドアの端面の至近位置に備えることができるから、フック10を係合部に係合させるために設けられる孔21aはできるだけ小さくすることが出来る。従って、ドア又は開口枠の外観美観が損なれることを抑制することができる。また、レバー26を一対の軸受の間に設け、そのレバーの下側に、押圧部材27及びばね28を備えた場合は、ばねの力が高い安定性を持ってレバーに伝動され、カムを確実に揺動させることができる。さらに、構成部材が箱21内にコンパクトに収容されるので、ドアキャッチ20を小型化することができ、ドア又は開口枠に内蔵するのに好適である。
上記カム24は、図4に示すように、解錠位置まで回動された時は、そこで停止してそれ以上回動しないように第1停止部24bを、また、施錠位置まで回動された時は、そこで停止してそれ以上回動しないように第2停止部24cを備えている。このようなカム24の揺動範囲を規制する手段は、カム24に設けることに限定されない。レバー26に設けても良いし、ローラ29が転動する押圧部材27の頭部頂面に転動範囲を規制する部材を設けてもよい。
以上に述べられた本発明は、戸建て住宅やマンション等の玄関ドア、勝手口ドア、店舗用ドア、室内ドアなどに適用することができる。
本発明に係るラッチ錠付きドア装置を玄関ドアに適用した場合の一例の正面図。 本発明の主要構成要素であるラッチ錠を一部を破断して示す斜視図。 ラッチ錠のドアキャッチのみの正面図。 ラッチ錠の施錠時作用を説明する図。
符号の説明
1 開口枠
2 ドア
3 ドアハンドル
4,5 本締まり錠、補助錠
10,20 ラッチ錠
10 フック(係止金具)
20 ドアキャッチ
21 箱
22 軸受
23 支軸
24 カム
24a 係合部
25 回動規制手段
26,27,28 付勢手段
26 レバー
27 押圧部材
28 コイルばね(付勢部材)
29 ローラ
30 支持部材
32 調整手段
34 横孔
35 支軸
36 調整ねじ

Claims (5)

  1. 建物の開口枠にヒンジを介して開閉自在に取付けられたドアと、そのドアに取り付けられたドア開閉用ハンドルと、前記ドアを前記開口枠に空締まりするラッチ錠とを有するドア装置において、
    前記ラッチ錠は、前記開口枠と閉位置にある前記ドアの互いに対向する面のいずれか一方に他方に向かって突設された係止金具と、前記開口枠と前記ドアの他方に取り付けられるドア捕捉装置とからなり、
    前記ドア捕捉装置は、前記係止金具を係合させるための係合部を有し、かつ、閉扉時に前記係合部がその係合部に対して前記係止金具が係合又は離脱が可能な方向に向く解錠位置と前記係合部に係合した前記係止金具のその係合部からの離脱を阻止する方向に向く施錠位置との間を揺動自在に支持され、閉鎖される前記ドアの閉鎖位置到達直前に前記係合部に係合する係止金具により前記施錠位置方向に回動され、前記ドアの開放時に前記係合部から離脱する係止金具により前記解錠位置方向に回動される係合部材と、前記係合部材の回動を解錠位置と施錠位置に保持する回動規制手段とを有する、
    ことを特徴とするドア装置。
  2. 前記回動規制手段は、前記係合部材が解錠位置と施錠位置の間の中立点よりも施錠位置側に回動されたときは前記係合部材を施錠位置方向に付勢し、前記係合部材が前記中立点よりも解錠位置側に回動されたときは前記係合部材を解錠位置方向に付勢する付勢手段を有することを特徴する請求項1に記載のドア装置。
  3. 請求項2に記載のドア装置において、
    前記ドア捕捉装置は、前記係止金具の入出用の孔が形成された箱を有し、その箱の中に前記係合部材と前記回動規制手段が設けられ、
    前記係合部材は、その箱の中に水平軸線周りに回転自在に支持された支軸に固着され、 前記回動規制手段は、前記支軸に固着されたレバーと、そのレバーの自由端に当接されている押圧部材と、その押圧部材を常に前記支軸方向に付勢する付勢部材とから構成されていることを特徴とするドア装置。
  4. 係合部材は、箱に固着された一対の軸受で支持された支軸の先端に固着され、レバーは前記一対の軸受の間において前記支軸に固着されていることを特徴とする請求項3に記載のドア装置。
  5. ドア捕捉装置がドアに設けられた場合はそのドアの戸先側端面から、前記ドア捕捉装置が開口枠に設けられた場合はその開口枠の内周面から、付勢部材の押圧部材に対する押圧力を調整する手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載のドア装置。
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