JP2007238001A - 電池状態判定装置 - Google Patents

電池状態判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007238001A
JP2007238001A JP2006065280A JP2006065280A JP2007238001A JP 2007238001 A JP2007238001 A JP 2007238001A JP 2006065280 A JP2006065280 A JP 2006065280A JP 2006065280 A JP2006065280 A JP 2006065280A JP 2007238001 A JP2007238001 A JP 2007238001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
voltage
temperature
engine
open circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006065280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4702115B2 (ja
Inventor
Keizo Yamada
惠造 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd filed Critical Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
Priority to JP2006065280A priority Critical patent/JP4702115B2/ja
Priority to EP07738043.4A priority patent/EP1995123B1/en
Priority to PCT/JP2007/054553 priority patent/WO2007105595A1/ja
Priority to US12/282,347 priority patent/US8036839B2/en
Publication of JP2007238001A publication Critical patent/JP2007238001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4702115B2 publication Critical patent/JP4702115B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】車両の温度の影響を考慮してエンジン始動電圧からバッテリの電池状態を正確に判定することができる電池状態判定装置を提供する。
【解決手段】開回路電圧OCV及び車両の温度に基づいて、エンジン始動時の鉛電池のエンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1を演算し(S112)、開回路電圧OCVから鉛電池の内部抵抗の増大率が電池交換のための所定値に達するときの鉛電池のエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thを演算し(S122)、エンジン始動電圧Vst1がバッテリ判定電圧Vst_th以上かを判定することで鉛電池の電池状態を判定する(S126)。エンジン停止から所定時間以上経過後に測定された鉛電池の温度を車両の温度とみなしてエンジン始動電圧Vst1が演算される。
【選択図】図2

Description

本発明は電池状態判定装置に係り、特に、車両に搭載されたバッテリの電池状態を判定する電池状態判定装置に関する。
近年、内部抵抗、放電電圧、開回路電圧、残容量、充電状態などが電池状態を表すパラメータ又は電池状態を演算するための測定パラメータとして用いられてきている。自動車、携帯機器などの高性能化に伴ってそれらに使用される電池の負荷が大きくなるに従い、近時、このような電池状態の監視と電池状態制御はその重要性がますます大きくなってきている。車両用電池では、排ガスの削減のために行われているアイドルストップ・スタート(ISS)、回生充電などに対応するため、これらの用途に適した電池状態に電池を保つ技術が望まれている。鉛電池はこれらの用途に応用できる代表的な電池のひとつである。
このような要請に応えるため、車両用ではエンジン始動時の電圧や直流内部抵抗を予め測定したデータマップと比較して電池状態を算出するハイブリッド車用電池残存容量検出装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、車両を用いた電池試験方法として、スタータモータを回した状態での電圧を評価する方法が知られている。この方法は、エンジン始動不能になった車両に対してスタータと電池のどちらが原因か調べるためのバッテリチェックの方法として古くから用いられてきた。この方法では、オシロスコープを使わず、時間応答性の遅い簡単な電圧計による測定が一般的であり、例えば、突入電流後比較的電圧が安定した時の電圧が9V程度以上であれば正常と判断する。エンジンに燃料の供給をしないような措置をするなどして、スタータモータが回っても実際にエンジンが始動しないような条件にすると、正常な車両でも時間的に安定した電圧が得られ、バッテリチェックができる。
特開平7−63830号公報
しかしながら、従来、エンジン始動時の電圧から電池状態を算出する方法は簡易的な方法と考えられ、温度補正の方法について詳細な検討はなされてこなかった。エンジン始動時の電圧は電池状態のほか、車両の種類や車両の温度、測定時間によって大きく異なる。車両に搭載されたバッテリの電池状態を推定するには、車両の種類や車両の温度などの影響を除く必要がある。図6に示すように、バッテリの電圧は、エンジン始動時、最初に大きく下がり、その後上昇して比較的電圧が安定する。この時の電圧(エンジン始動電圧)は車両の温度の影響を受けるが、車両の温度の影響を考慮したエンジン始動時の電圧の取扱い方法は確立していなかったため、車両に搭載されたバッテリの電池状態の算出は高精度に行うことが困難であった。
本発明は上記事案に鑑み、車両の温度の影響を考慮してエンジン始動電圧からバッテリの電池状態を正確に判定することができる電池状態判定装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、車両に搭載されたバッテリの電池状態を判定する電池状態判定装置において、前記バッテリの開回路電圧OCVを測定する開回路電圧測定手段と、前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すエンジン始動電圧Vstを測定するエンジン始動電圧測定手段と、前記車両の温度を測定する車両温度測定手段と、前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCV及び前記車両温度測定手段で測定された車両の温度に基づいて、前記エンジン始動電圧測定手段で測定されたエンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1を演算するエンジン始動電圧補正手段と、前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVから、前記バッテリの内部抵抗の増大率がバッテリ交換のための所定値に達するときの前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thを演算する判定電圧演算手段と、前記エンジン始動電圧補正手段で演算された前記エンジン始動電圧Vst1が前記判定電圧演算手段で測定されたバッテリ判定電圧Vst_th以上かを判定する電池状態判定手段と、を備える。
第1の態様では、開回路電圧測定手段でバッテリの開回路電圧OCVが測定され、エンジン始動電圧測定手段でバッテリのエンジン始動時の電圧を表すエンジン始動電圧Vstが測定され、車両温度測定手段でスタータ等の車両の温度が測定される。エンジン始動電圧補正手段により、開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCV及び車両温度測定手段で測定された車両の温度に基づいて、エンジン始動電圧測定手段で測定されたエンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1が演算され、判定電圧演算手段により、開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVから、バッテリの内部抵抗の増大率がバッテリ交換のための所定値に達するときのバッテリのエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thが演算される。そして、電池状態判定手段により、エンジン始動電圧測定手段で演算されたエンジン始動電圧Vst1が、判定電圧演算手段で演算されたバッテリ判定電圧Vst_th以上かが判断されることで、バッテリの電池状態が判定される。本態様によれば、エンジン始動電圧補正手段によりエンジン始動電圧Vstを車両の温度の影響を考慮して補正したエンジン始動電圧Vst1が演算され、電池状態判定手段により、エンジン始動電圧Vst1がバッテリ判定電圧Vst_th以上かが判断されるので、電池状態の判定にあたり車両の温度による影響が排除されるため、バッテリの電池状態を正確に判定することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、車両に搭載されたバッテリの電池状態を判定する電池状態判定装置において、前記バッテリの開回路電圧OCVを測定する開回路電圧測定手段と、前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すエンジン始動電圧Vstを測定するエンジン始動電圧測定手段と、前記バッテリの温度を測定するバッテリ温度測定手段と、前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCV及び車両の温度に基づいて、前記エンジン始動電圧測定手段で測定されたエンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1を演算するエンジン始動電圧補正手段と、前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVから、前記バッテリの内部抵抗の増大率がバッテリ交換のための所定値に達するときの前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thを演算する判定電圧演算手段と、前記エンジン始動電圧補正手段で演算された前記エンジン始動電圧Vst1が前記判定電圧演算手段で測定されたバッテリ判定電圧Vst_th以上かを判定する電池状態判定手段と、を備え、前記エンジン始動電圧補正手段は、エンジン停止から所定時間以上経過後に前記バッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度を前記車両の温度とみなして前記エンジン始動電圧Vst1を演算することを特徴とする。
第2の態様は、第1の態様の車両温度測定手段に代えて、バッテリの温度を測定するバッテリ温度測定手段を備え、エンジン始動電圧補正手段が、エンジン停止から所定時間以上経過後にバッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度を車両の温度とみなしてエンジン始動電圧Vst1を演算するものである。このような態様でも第1の態様と同様の作用、効果を得ることができることに加え、第1の態様のように、例えば、スタータ等の車両の温度を直接計測する必要がないため、電池状態判定装置を装着する際の手間を大幅に省くことができると共に、車両温度の測定位置から電池状態判定装置までのリード線の長さを短くすることができ、ノイズ等の影響を小さくすることができる。
上記第1及び第2の態様において、エンジン始動電圧補正手段が、車両の温度をT、温度補正の基準温度をT0、エンジン始動時の車両の電気抵抗を基準温度T0での値に補正するための温度補正係数をα、0.9〜1.1の範囲をとる定数をAとしたときに、エンジン始動電圧Vst1を下記式(1)により演算するようにしてもよい。
Figure 2007238001
このとき、温度補正係数αが銅線の電気抵抗の温度補正係数であることが好ましい。
また、上記第1及び第2の態様において、判定電圧演算手段が、新品のバッテリの開回路電圧OCV=OCV0(12.4V≦OCV0≦13.0V)での内部抵抗をr0、バッテリ交換のためのバッテリの内部抵抗しきい値をr_th、車両の電気抵抗をR、0.9〜1.1の範囲をとる定数をBとしたときに、バッテリ交換判定電圧Vst_thを下記式(2)により演算するようにしてもよい。
Figure 2007238001
この場合に、式(2)の(r_th/r0)を1.2〜1.6の範囲内の定数として演算すれば、内部抵抗しきい値r_thや内部抵抗r0を測定する必要がなく、電池状態判定装置に電流センサを備える必要がなくなるため、電池状態判定装置の低コスト化を図ることができる。このとき、新品のバッテリの開回路電圧OCVがOCV0をとるときのエンジン始動電圧VstをVst0としたときに、式(2)の(r0/R)を下記式(3)により演算すれば、車両の電気抵抗Rが未知であってもバッテリ判定電圧Vst_thを演算することが可能となる。更に、式(3)のエンジン始動電圧Vst0を下記式(4)により演算することが好ましい。
Figure 2007238001
Figure 2007238001
また、上記第1の態様において、バッテリの温度を測定するバッテリ温度測定手段を更に備え、エンジン始動電圧補正手段が、バッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度と1対1に対応する補正量をエンジン始動電圧Vst1に加算してエンジン始動電圧Vst1を更に補正するか、又は、上記第2の態様において、エンジン始動電圧補正手段が、バッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度と1対1に対応する補正量をエンジン始動電圧Vst1に加算してエンジン始動電圧Vst1を更に補正すれば、バッテリの温度による影響も排除されるため、バッテリの電池状態をより高精度に判定することができる。
更に、上記第1及び第2の態様において、開回路電圧測定手段が、バッテリから暗電流が流れているときの安定した開回路電圧OCVを測定し、エンジン始動電圧補正手段及び判定電圧演算手段が、開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVに、温度の関数である補正量を加算して得た補正後の開回路電圧OCV1を用いてエンジン始動電圧Vst1及びバッテリ判定電圧Vst_thを演算すれば、開回路電圧OCVも温度補正されるので、バッテリの電池状態を更に高精度に判定することができる。
本発明によれば、エンジン始動電圧補正手段によりエンジン始動電圧Vstを車両の温度の影響を考慮して補正したエンジン始動電圧Vst1が演算され、電池状態判定手段により、エンジン始動電圧Vst1がバッテリ判定電圧Vst_th以上かが判断されるので、電池状態の判定にあたり車両の温度による影響が排除されるため、バッテリの電池状態を正確に判定することができる、という効果を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明を、ガソリン車に搭載された鉛電池の電池状態を判定する電池状態判定装置に適用した実施の形態について説明する。
(構成)
図1に示すように、本実施形態の電池状態判定装置12は、鉛電池1の温度を測定するサーミスタ等の温度センサ2、差動増幅回路等を有し鉛電池1の両端電圧を測定する電圧センサ3及び鉛電池1の電池状態を判定するマイクロコンピュータ(以下、マイコンという。)10を備えている。
鉛電池1は、電池容器となる角型の電槽を有している。電槽の材質には、成形性、電気的絶縁性、耐腐食性及び耐久性等の点で優れる、例えば、アクリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の高分子樹脂を選択することができる。電槽の中央部の隔壁にはセンサ挿入孔が形成されている。センサ挿入孔には温度センサ2が挿入されており、接着剤でセンサ挿入孔内に固定されている。電槽には合計6組の極板群が収容されている。各極板群は、複数枚の負極板及び正極板がガラス繊維からなるリテーナ(セパレータ)を介して積層されており、セル電圧は2.0Vとされている。従って、鉛電池1の公称電圧は12Vである。電槽の上部は、電槽の上部開口部を密閉するABS、PP、PE等の高分子樹脂製の上蓋に接着ないし溶着されている。上蓋には、鉛電池を電源として外部へ電力を供給するためのロッド状正極外部出力端子及び負極外部出力端子が立設されている。
上述した鉛電池1の正極外部出力端子は、イグニッションスイッチ(以下、IGNスイッチという。)5の中央端子に接続されている。IGNスイッチ5は、中央端子とは別に、OFF端子、ON/ACC端子及びSTART端子を有しており、中央端子とこれらOFF、ON/ACC及びSTART端子のいずれかとは、ロータリー式に切り替え接続が可能である。
START端子はエンジン始動用セルモータ(エンジン始動用スタータ)9に接続されている。セルモータ9は、図示しないクラッチ機構を介してエンジン8の回転軸に回転駆動力の伝達が可能である。
また、ON/ACC端子は、エアコン、ラジオ、ランプ等の補機6及び一方向への電流の流れを許容するダイオードを介してエンジン8の回転により発電する発電機7の一端に接続されている。すなわち、ダイオードのアノードは発電機7の一端に、カソードはON/ACC端子に接続されている。エンジン8の回転軸は、不図示のクラッチ機構を介して発電機7に動力の伝達が可能である。このため、エンジン8が回転状態にあるときは、不図示のクラッチ機構を介して発電機7が作動し発電機7からの電力が補機6や鉛電池1に供給(充電)される。なお、OFF端子はいずれにも接続されていない。
鉛電池1の外部出力端子は、電圧センサ3に接続されており、電圧センサ3の出力側はマイコン10に内蔵されたA/Dコンバータに接続されている。このため、マイコン10は、鉛電池1の電圧をデジタル値で取り込むことができる。また、温度センサ2の出力端子は、マイコン10に内蔵されたA/Dコンバータに接続されている。このため、マイコン10は、鉛電池1の温度をデジタル値で取り込むことができる。なお、マイコン11は、I/Oを介して上位の車両制御システム11と通信可能である。
マイコン10は、中央演算処理装置として機能するCPU、電池状態判定装置12の基本制御プログラムや後述するマップ及び数式等のプログラムデータが格納されたROM、CPUのワークエリアとして働くとともにデータを一時的に記憶するRAM等を含んで構成されている。また、マイコン10の外部バスには、不図示のEEPROM等の不揮発性メモリが接続されている。発電機7、セルモータ9及び補機6の他端、鉛電池1の負極外部出力端子及びマイコンは、それぞれグランドに接続されている。なお、本実施形態のマイコン10は、電圧及び温度を1m秒間隔でサンプリングし、サンプリング結果をRAMに格納する。
(動作)
次に、フローチャートを参照して、本実施形態の電池状態判定装置12の動作について、マイコン10のCPUを主体として説明する。マイコン10に電源が投入されると、CPUは、図2に示す鉛電池1の電池状態を判定するための電池状態判定ルーチンを実行する。なお、ROMに格納されたプログラムやプログラムデータは、マイコン10への電源投入後の図示しない初期設定処理によりRAMに展開される。
図2に示すように、電池状態判定ルーチンでは、ステップ102において、鉛電池1が放電している間(車両の運転中)放電分極が蓄積されているため、分極が解消された状態にならないため、鉛電池1の電圧が安定するまで待機する。すなわち、エンジン停止後所定時間(例えば、6時間)が経過したかを判定することにより、鉛電池1の電圧が安定したと判断する。エンジン8が停止したか否かは、例えば、車両制御システム11から報知を受けてもよいし、電圧センサ3で測定した鉛電池1の電圧を監視してマイコン10側でエンジン停止を判断するようにしてもよい。
次のステップ104では、鉛電池1の開回路電圧OCVを測定する。すなわち、電圧センサ3から出力された鉛電池1の電圧をA/Dコンバータを介してデジタル値で取り込む。次にステップ106では、温度センサ2から出力された鉛電池1の温度をA/Dコンバータを介してデジタル値で取り込み、図4に示すように、温度補正マップにより、測定された開回路電圧OCVに温度の補正関数である補正量を加算して得た補正後の開回路電圧OCV1を演算する。エンジン停止中も鉛電池1には暗電流が流れているため、鉛電池1の電圧は実際の開回路電圧OCVより低い値となり、低温になればなるほど、実際の開回路電圧OCVとの差が大きくなる。このため、ステップ106では、図4に示した温度補正量を鉛電池1の開回路電圧OCVを加算して、より正確な補正後の開回路電圧OCV1を演算している。このような温度補正マップは、電池設計、電池劣化や車両の暗電流に応じて変えることが望ましい。暗電流を知ることができない場合は、図4に示したように、10〜20mAの暗電流で想定される補正マップを利用すると、多くの車両で良好な結果が得られる。
次いで、ステップ108において、鉛電池1の電圧安定後の最初のエンジン始動か否かを判断する。否定判断のときは、ステップ102へ戻り、肯定判断のときは、ステップ110でエンジン始動電圧Vstを測定する。上述したように、マイコン10は、エンジン始動時の鉛電池1の電圧を1m秒間隔でサンプリングしたRAMに格納しているため、RAMに格納された電圧値が一定値(例えば、9V)より下回った場合の最小値をエンジン始動電圧Vstと決定することが可能である。
次のステップ112では、ステップ106で温度補正した開回路電圧OCV及び車両の温度に基づいて、エンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1を演算する。ここで、エンジン始動電圧Vst1の演算意義と演算式について詳述する。
図6に示したエンジン始動時の電圧は、車両の電気抵抗と機械抵抗に依存し、これら双方は温度の影響を受ける。機械抵抗の温度依存性は予測困難であるが、電気抵抗は導体の材質を仮定することで予測可能である。機械抵抗の影響を排除することは、ピストンがまだ殆ど動き始めていないと思われる最初の大きく電圧が低下した際のエンジン始動電圧Vst(ステップ110で測定したエンジン始動電圧Vst)を利用することで可能である。更に、エンジン始動電圧Vstを次式(1)で基準温度(例えば、室温の25°C)での値に補正することで電気抵抗の電圧への影響も排除することができる。
Figure 2007238001
式(1)において、OCVはステップ106で温度補正を行った開回路電圧(OCV1)、Tは車両(例えば、セルモータ9)の温度、T0は上述した基準温度、Aは0.9〜1.1の範囲をとる定数(本例では1.0に設定されている。)、αはエンジン始動時の車両の電気抵抗をT0での値に補正する温度補正係数である。温度補正係数αには、例えば、軟銅線(JIS C3102)での値を利用すると良好な補正が期待できる。
車両の温度Tは、図1に示すように、本来、セルモータ9の温度を温度センサ4で測定することが望ましいが、エンジン停止から充分時間がたてばセルモータ9と周辺の車両部品の温度とはほぼ同じになるので、本実施形態では、前回エンジン停止から充分長い規定時間経過しているか判断し(本例ではステップ102で6時間経過を判断している。)、エンジン停止中又はエンジン始動直後に鉛電池1の温度を測定し(ステップ106参照)、車両の温度Tとして利用している。
次にステップ114では、エンジン始動電圧Vst1を、更に、電池特性の温度依存性を考慮して補正する。この補正は、図5に示すように、温度補正マップにより、温度補正量をエンジン始動電圧Vst1に加算することで行う。図5に示す温度補正マップは、使用する鉛電池により変動する。放電電圧は電流の関数であり温度特性も多少異なるので、電流情報を入手できる(電流センサを備えた)電池状態判定装置の場合には電流ごとに温度補正量を規定することで精度をより向上させることができる。実際に通常の自動車でのエンジン始動時の突入電流500〜900Aで温度補正係数は大きく違わないため、特に電流センサを付加しなくても実用に耐える電池状態判定装置が実現できる。
次のステップ116では、エンジン始動回数が5回未満、かつ、開回路電圧OCVが12.5Vを越えるか否かを判断する。換言すれば、鉛電池1が無劣化(新品)、かつ、満充電状態か否かを判断する。肯定判断のときは、ステップ118で、鉛電池1が無劣化かつ満充電状態でのエンジン始動電圧Vst0を下式(4)により演算しEEPROMに格納する。このエンジン始動電圧Vst0について換言すれば、無劣化(新品)かつ満充電状態での開回路電圧OCV0(12.4V≦OCV0≦13.0V)でのエンジン始動時の電圧である。
Figure 2007238001
また、ステップ116では、EEPROMに既に格納されたエンジン始動電圧Vst0を読み出してエンジン始動電圧Vst0の平均値を演算し、EEPROMに格納する。このため、最終的には、複数回の鉛電池1の無劣化かつ満充電状態でのエンジン始動電圧Vst0の平均値が演算され、EEPROMに格納される。
次いで、ステップ120では、無劣化かつ満充電状態での鉛電池1の開回路電圧OCV0での内部抵抗をr0、車両の電気抵抗Rとしたときの(r0/R)を下式(3)により演算しEEPROMに格納する。また、ステップ120では、EEPROMに既に格納された(r0/R)を読み出して(r0/R)の平均値を演算し、EEPROMに格納する。このため、最終的に、複数回の鉛電池1の無劣化かつ満充電状態での(r0/R)の平均値が演算され、EEPROMに格納される。
Figure 2007238001
次に、ステップ122では、下式(2)により、ステップ106で温度補正された開回路電圧から、鉛電池1の内部抵抗の増大率が電池交換のための所定値に達するときの鉛電池1のエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thが演算される。ステップ118、120で演算されたエンジン始動電圧Vst0及び(r0/R)の平均値はEEPROMから読み出され、式(2)に代入される。なお、式(2)において、OCVはステップ106で温度補正を行った開回路電圧(OCV1)、r_thはバッテリ交換のためのバッテリの内部抵抗しきい値、Bは0.9〜1.1の範囲をとる定数(本例では1.0に設定されている。)、(r_th/r0)は1.2〜1.6の範囲内の定数(本例では1.4に設定されている。)、すなわち、新品からの鉛電池1の内部抵抗の増大率を表している。
Figure 2007238001
ここで、式(2)〜(4)の関係について説明する。式(2)には、車両の電気抵抗Rが含まれている。車種毎に異なる車両の電気抵抗Rを実際に測定し、ROMないしEEPROMに書き込むことは、理論的には可能であるが、商用上の問題としては難しい。一方、(r0/R)は式(3)で算出可能である。式(3)において、Vst0はOCV=OCV0でのVst(本例ではVst1)である。実際にはVst取得時のOCVが都合よくOCV0になることは少ないため、式(4)によりOCV0でのVst0に補正し、式(4)、式(3)を式(2)に代入することで、車両の電気抵抗Rを知る術が無くても、バッテリ判定電圧Vst_thの演算を可能としている。
ステップ124では、ステップ116での判断に備えるために、エンジン始動回数をカウントし、次のステップ126において、エンジン始動電圧Vst1がバッテリ判定電圧Vst_th以上か否かを判断する。このエンジン始動電圧Vstとバッテリ判定電圧Vst_thとの比較は、バッテリ判定電圧Vst_thを定義する式(2)の形から分るように、新品からの内部抵抗の増大率(r_th/r0)が所定値に達したか否かを判別することに相当する。上述したように、新品からの鉛電池1の内部抵抗の増大率(r_th/r0)は1.2〜1.6の範囲内の定数(本例では1.4)に設定されるが、この範囲未満となると、正常な電池でも保証期間内で警告が出る恐れがあり、この範囲を越えると警告を車両制御システム11側に出す前にエンジン始動不能になる可能性がある。内部抵抗は充電状態の関数のため、警告を発するときの内部抵抗しきい値r_thは開回路電圧OCVの関数として定義されている。
ステップ126での判断が肯定のときは、ステップ128で車両制御システム11に鉛電池1の電池状態が良好である旨を報知し、否定判断のときは、ステップ130で車両制御システム11に鉛電池1の交換を要する旨(の警告)を報知して電池状態判定ルーチンを終了する。なお、図2では、説明を簡単にするために、ステップ128、130での処理により電池状態判定ルーチンが終了する例を示しているが、実際にはステップ102に戻り、鉛電池1の電池状態の判定を続行する。
鉛電池1の交換を要する旨が報知された車両制御システム11は、インストーメントパネルに鉛電池1の交換を要する旨を表示させる。これにより、ドライバは鉛電池1の交換が必要であることを認識し、車両のサービスステーション等で鉛電池1の交換を行うことが可能となる。なお、車両制御システム11は、鉛電池1の電池状態が良好である旨をインストールメントパネルに表示するようにしてもよい。
(作用等)
次に、本実施形態の電池状態判定装置12の作用、効果等について説明する。
本実施形態の電池状態判定装置12では、式(1)により、エンジン始動電圧Vstを車両の温度の影響を考慮して補正したエンジン始動電圧Vst1が演算され(ステップ112)、エンジン始動電圧Vst1が鉛電池1の交換を判定するためのバッテリ判定電圧Vst_th以上かが判断される(ステップ126)ので、鉛電池1の劣化による交換判定にあたり車両の温度による影響での誤判定が排除されるため、鉛電池1の電池状態を正確に判定することができる。従って、アイドルストップ・スタート時のいわゆるエンストを防止することができる。
また、本実施形態の電池状態判定装置12では、エンジン停止から所定時間(例えば、6時間)以上経過後に測定された鉛電池1の温度を車両の温度とみなして、式(1)により、エンジン始動電圧Vst1が演算されるので、上述したようにセルモータ9等の車両の温度を直接計測する必要がないため、電池状態判定装置を装着(特に、後付)する際の手間を大幅に省くことができると共に、セルモータ9から電池状態判定装置12までのリード線の長さを短くすることができ、ノイズ等による誤差の影響を小さくすることができる。
更に、本実施形態の電池状態判定装置12では、図4に示したように、測定された開回路電圧OCVに温度の補正関数である補正量を加算して得た補正後の開回路電圧OCV1を演算し(ステップ106)、式(1)及び式(2)で、この補正後の開回路電圧OCV1を用いてエンジン始動電圧Vst1、バッテリ判定電圧Vst_thを演算する(ステップ112、122)。このため、電池状態判定装置12は、鉛電池1の電池状態の判定をより正確に行うことができる。また、本実施形態の電池状態判定装置12では、図5に示したように、鉛電池1の温度と1体1に対応する補正量をエンジン始動電圧Vst1に加算してエンジン始動電圧Vst1を更に補正している。このため、鉛電池1の電池状態の判定を更に正確に行うことができる。
なお、本実施形態では、エンジン停止から所定時間以上経過後の鉛電池1の温度を車両の温度とみなしてエンジン始動電圧Vst1を演算する例を示したが、本発明はこれに限定されず、図1に示したように、セルモータ9(車両)の温度を実際に測定する温度センサ4を備えるようにしてもよい。また、本実施形態では、図4、5において、温度に対応する補正量のマップを例示したが、本発明はこれに制限されず、温度と補正量との関係を表す関係式を用いるようにしてもよい。
更に、本実施形態では、式(1)、(2)において定数A、Bを1.0に設定した例を示したが、これらの定数は鉛電池1の仕様や鉛電池1が搭載される車両に応じて、0.9〜1.1の範囲で適正な値に変更するようにしてもよい。また、本実施形態では、温度センサ3による温度の測定間隔に電圧測定間隔と同じ1msを例示したが、温度変化は図6に示したようには急峻でないため、例えば、1秒間隔等の電圧測定間隔より長い間隔で測定して測定結果をRAMに記憶し、直近の測定温度を使用するようにしてもよい。
更にまた、本実施形態では、ステップ126〜130において鉛電池1の電池状態を良好、要交換の1段階判定の例を示したが、これに代えて、Vst≧Vst_th1(このときの(r_th/r0)は例えば、1.3に設定される。)か否かを判断し、肯定判断のときに良好と判定し、否定判断のときにVst≧Vst_th2(このときの(r_th/r0)は例えば、1.4に設定される。)かを判断して、肯定判断のときに要注意状態と判断し、否定判断のときに要交換と判断する2段階判定を行うようにしてもよい。
次に、上記実施形態に従って、2000ccのガソリン車に搭載された65B24の電池状態を判定する電池状態判定装置の実施例について説明する。なお、比較のために作製した電池状態判定装置についても併せて説明する。
(実施例1)
6時間間隔をあけ5回エンジン始動させた後、低温恒温室にガソリン車を入れ、0°C、−10°Cの温度下でエンジンを始動させた。インサーキットエミュレータを使用し、電池状態判定装置の内部変数を確認できるものを使用した。温度補正後のエンジン始動電圧Vst1を確認すると下表1に示す値になった。温度補正が充分正確であることがわかる。
Figure 2007238001
(比較例1)
比較例1の電池状態判定装置では、図3に示すように、車両温度補正及び開回路電圧の温度補正を行わず、実施例1の電池状態判定装置と同様の試験を行った。つまり、図3のフローチャートは、図2のフローチャートのステップ106、112の処理を欠いている。試験結果を表1に示す。比較例1の電池状態判定装置は、実施例1の電池状態判定装置よりも温度補正の誤差が大きい。この結果により、実施例1の電池状態判定装置が電池状態判定の点で優れていることがわかる。
本発明は車両の温度の影響を考慮してエンジン始動電圧からバッテリの電池状態を正確に算出することができる電池状態判定装置を提供するため、電池状態判定装置の製造、販売に寄与するので、産業上の利用可能性を有する。
本発明が適用可能な実施形態の電池状態判定装置及び車両のブロック配線図である。 実施形態の電池状態判定装置のマイコンのCPUが実行する電池状態判定ルーチンのフローチャートである。 比較例1の電池状態判定装置のマイコンのCPUが実行する電池状態判定ルーチンのフローチャートである。 暗電流通電時の鉛電池の開回路電圧の温度補正量を示すマップである。 エンジン始動電圧Vst1の温度補正量を示すマップである。 エンジン始動時の鉛電池の電圧変化を示すグラフである。
符号の説明
1 鉛電池(バッテリ)
2 温度センサ(バッテリ温度測定手段の一部)
3 電圧センサ(開回路電圧測定手段の一部、エンジン始動電圧測定手段の一部)
4 温度センサ(車両温度測定手段の一部)
10 マイクロコンピュータ(エンジン始動電圧補正手段、判定電圧演算手段、電池状態判定手段)
12 電池状態判定装置

Claims (11)

  1. 車両に搭載されたバッテリの電池状態を判定する電池状態判定装置において、
    前記バッテリの開回路電圧OCVを測定する開回路電圧測定手段と、
    前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すエンジン始動電圧Vstを測定するエンジン始動電圧測定手段と、
    前記車両の温度を測定する車両温度測定手段と、
    前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCV及び前記車両温度測定手段で測定された車両の温度に基づいて、前記エンジン始動電圧測定手段で測定されたエンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1を演算するエンジン始動電圧補正手段と、
    前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVから、前記バッテリの内部抵抗の増大率がバッテリ交換のための所定値に達するときの前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thを演算する判定電圧演算手段と、
    前記エンジン始動電圧補正手段で演算された前記エンジン始動電圧Vst1が前記判定電圧演算手段で測定されたバッテリ判定電圧Vst_th以上かを判定する電池状態判定手段と、
    を備えた電池状態判定装置。
  2. 車両に搭載されたバッテリの電池状態を判定する電池状態判定装置において、
    前記バッテリの開回路電圧OCVを測定する開回路電圧測定手段と、
    前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すエンジン始動電圧Vstを測定するエンジン始動電圧測定手段と、
    前記バッテリの温度を測定するバッテリ温度測定手段と、
    前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCV及び車両の温度に基づいて、前記エンジン始動電圧測定手段で測定されたエンジン始動電圧Vstを補正したエンジン始動電圧Vst1を演算するエンジン始動電圧補正手段と、
    前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVから、前記バッテリの内部抵抗の増大率がバッテリ交換のための所定値に達するときの前記バッテリのエンジン始動時の電圧を表すバッテリ判定電圧Vst_thを演算する判定電圧演算手段と、
    前記エンジン始動電圧補正手段で演算された前記エンジン始動電圧Vst1が前記判定電圧演算手段で測定されたバッテリ判定電圧Vst_th以上かを判定する電池状態判定手段と、
    を備え、前記エンジン始動電圧補正手段は、エンジン停止から所定時間以上経過後に前記バッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度を前記車両の温度とみなして前記エンジン始動電圧Vst1を演算することを特徴とする電池状態判定装置。
  3. 前記エンジン始動電圧補正手段は、前記車両の温度をT、温度補正の基準温度をT0、エンジン始動時の前記車両の電気抵抗を前記基準温度T0での値に補正するための温度補正係数をα、0.9〜1.1の範囲をとる定数をAとしたときに、前記エンジン始動電圧Vst1を下記式(1)により演算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池状態判定装置。
    Figure 2007238001
  4. 前記温度補正係数αが銅線の電気抵抗の温度補正係数であることを特徴とする請求項3に記載の電池状態判定装置。
  5. 前記判定電圧演算手段は、新品のバッテリの開回路電圧OCV=OCV0(12.4V≦OCV0≦13.0V)での内部抵抗をr0、バッテリ交換のためのバッテリの内部抵抗しきい値をr_th、車両の電気抵抗をR、0.9〜1.1の範囲をとる定数をBとしたときに、前記バッテリ判定電圧Vst_thを下記式(2)により演算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池状態判定装置。
    Figure 2007238001
  6. 前記判定電圧演算手段は、前記式(2)の(r_th/r0)を1.2〜1.6の範囲内の定数として演算することを特徴とする請求項5に記載の電池状態判定装置。
  7. 前記判定電圧演算手段は、新品のバッテリの開回路電圧OCVが前記OCV0をとるときのエンジン始動電圧VstをVst0としたときに、前記式(2)の(r0/R)を下記式(3)により演算することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の電池状態判定装置。
    Figure 2007238001
  8. 前記判定電圧演算手段は、前記式(3)のエンジン始動電圧Vst0を下記式(4)により演算することを特徴とする請求項7に記載の電池状態判定装置。
    Figure 2007238001
  9. 前記バッテリの温度を測定するバッテリ温度測定手段を更に備え、前記エンジン始動電圧補正手段は、前記バッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度と1対1に対応する補正量を前記エンジン始動電圧Vst1に加算して前記エンジン始動電圧Vst1を更に補正することを特徴とする請求項1に記載の電池状態判定装置。
  10. 前記エンジン始動電圧補正手段は、前記バッテリ温度測定手段で測定されたバッテリの温度と1対1に対応する補正量を前記エンジン始動電圧Vst1に加算して前記エンジン始動電圧Vst1を更に補正することを特徴とする請求項2に記載の電池状態判定装置。
  11. 前記開回路電圧測定手段は、前記バッテリから暗電流が流れているときの安定した開回路電圧OCVを測定し、前記エンジン始動電圧補正手段及び前記判定電圧演算手段は、前記開回路電圧測定手段で測定された開回路電圧OCVに、温度の関数である補正量を加算して得た補正後の開回路電圧OCV1を用いて前記エンジン始動電圧Vst1及び前記バッテリ判定電圧Vst_thを演算することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電池状態判定装置。
JP2006065280A 2006-03-10 2006-03-10 電池状態判定装置 Active JP4702115B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006065280A JP4702115B2 (ja) 2006-03-10 2006-03-10 電池状態判定装置
EP07738043.4A EP1995123B1 (en) 2006-03-10 2007-03-08 Battery state judging device
PCT/JP2007/054553 WO2007105595A1 (ja) 2006-03-10 2007-03-08 電池状態判定装置
US12/282,347 US8036839B2 (en) 2006-03-10 2007-03-08 Battery state determining apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006065280A JP4702115B2 (ja) 2006-03-10 2006-03-10 電池状態判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007238001A true JP2007238001A (ja) 2007-09-20
JP4702115B2 JP4702115B2 (ja) 2011-06-15

Family

ID=38583941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006065280A Active JP4702115B2 (ja) 2006-03-10 2006-03-10 電池状態判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4702115B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241633A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電池状態検知システムおよびこれを備えた自動車
JP2010025563A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池の状態検知方法、状態検知装置及び二次電池電源システム
JP2010221948A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電池診断装置および電池
JP2012137297A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Yazaki Corp バッテリ劣化検出装置
JP2013253809A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 二次電池の状態検知方法、整流回路及びdc/dcコンバータ
JP2016023979A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004025982A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd バッテリ残容量推定方法
JP2004042799A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd バッテリ残容量推定方法
JP2005146939A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd エンジン始動性予測装置とこれを備えた始動用蓄電池
JP2006015896A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 劣化度推定方法及び劣化度推定装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004025982A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd バッテリ残容量推定方法
JP2004042799A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd バッテリ残容量推定方法
JP2005146939A (ja) * 2003-11-13 2005-06-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd エンジン始動性予測装置とこれを備えた始動用蓄電池
JP2006015896A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 劣化度推定方法及び劣化度推定装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241633A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電池状態検知システムおよびこれを備えた自動車
JP2010025563A (ja) * 2008-07-15 2010-02-04 Furukawa Electric Co Ltd:The 二次電池の状態検知方法、状態検知装置及び二次電池電源システム
JP2010221948A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電池診断装置および電池
JP2012137297A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Yazaki Corp バッテリ劣化検出装置
JP2013253809A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 二次電池の状態検知方法、整流回路及びdc/dcコンバータ
JP2016023979A (ja) * 2014-07-17 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 鉛蓄電池の劣化判定装置及び鉛蓄電池の劣化判定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4702115B2 (ja) 2011-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5061907B2 (ja) 電池状態判定方法及び電池状態判定装置
EP1995123B1 (en) Battery state judging device
JP5070790B2 (ja) 電池状態検知システムおよびこれを備えた自動車
JP5338807B2 (ja) 電池状態判定方法および自動車
JP5644190B2 (ja) 電池状態推定装置および電池情報報知装置
JP4258348B2 (ja) バッテリの劣化診断装置及び車載電源装置の制御装置
JP4844044B2 (ja) 電池状態検知システム及びこれを備えた自動車
JP6674139B2 (ja) 車両およびその電池状態検知システム
JP4457781B2 (ja) 劣化度推定方法及び劣化度推定装置
JP4702115B2 (ja) 電池状態判定装置
JP4193745B2 (ja) 電池状態検知方法及び電池状態検知装置
JP5162971B2 (ja) 電池状態検知システムおよび自動車
JP2009241646A (ja) 電池状態判定システムおよび該システムを備えた自動車
JP2008074257A (ja) バッテリ劣化判定装置
JP4548011B2 (ja) 劣化度判定装置
JP6604478B2 (ja) 車両およびその電池状態検知システム
JP2005292035A (ja) 電池状態検知方法
JP4835355B2 (ja) バッテリ劣化判定装置
JP4572518B2 (ja) 電池状態検知方法
JP5321184B2 (ja) 電池診断装置および電池
JP4442262B2 (ja) 電池状態検出装置
JP4670256B2 (ja) 電池状態検出方法
JP4626558B2 (ja) 電池状態判定装置
JP2008291660A (ja) 車両状態判定装置および自動車
JP2005300418A (ja) 鉛蓄電池の残存容量予測方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4702115

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250