JP2013253809A - 二次電池の状態検知方法、整流回路及びdc/dcコンバータ - Google Patents

二次電池の状態検知方法、整流回路及びdc/dcコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】二次電池の負荷側の放電電流を検出せずとも、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知することが可能な二次電池の状態検知方法、整流回路並びにDC/DCコンバータを提供する。
【解決手段】二次電池2の開放電圧と内部抵抗とを対応付けるテーブルを予めROM52又はRAM53に記憶しておき、同期整流回路30の整流動作を開始する前に二次電池2の電圧(電圧A)を検出し、更に同期整流回路のFET31又は32をオンして二次電池2の電圧(電圧B)を検出し、電圧A及び電圧Bの差分と電圧Aとに基づいて二次電池2の内部抵抗を算出する。また、記憶したテーブルに電圧Aを適用して内部抵抗を特定し、特定した内部抵抗と算出した内部抵抗とを比較することによって、二次電池2の劣化に係る状態を検知する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング素子を用いて交流電圧を整流する整流回路で二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する二次電池の状態検知方法、該状態検知方法を実行する整流回路並びにDC/DCコンバータに関する。
内燃機関を搭載したガソリン車、ディーゼル車等の車両では言うに及ばす、ハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)等の車両においても、補機類のための電源として二次電池(バッテリ)を欠かすことはできない。このように重要な役割を担う二次電池が持続的に利用可能であるか否かを把握するには、二次電池の残容量、劣化度等の状態を適時検知することが有用である。
例えば、特許文献1では、二次電池、電気二重層キャパシタ等からなる蓄電手段の電圧、電流及び温度を計測値として計測手段から取得し、取得した計測値と、予め記憶手段に記憶した蓄電手段に係る分極電圧、内部抵抗等の特性情報とに基づいて、蓄電手段の状態検知を行う技術が開示されている。
また例えば、特許文献2では、略新品状態における基準バッテリの開放電圧値と内部抵抗との関係を示す第1の情報に基づいて、基準バッテリの開放電圧値とエンジン始動時の放電電圧値との関係を示す基準放電特性を導出し、導出した基準放電特性と、使用開始後のバッテリでエンジンを始動させたときの放電電圧値とに基づいて、使用開始後のバッテリの残容量及び/又は劣化度を導出する技術が開示されている。
特開2006−242880号公報 特許第4907519号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、蓄電手段の負荷側の放電電流を検出する必要があり、回路が煩雑になる上にコストアップとなる問題があった。また例えばHEV、EV等の車両ではセルモータがないため、補機バッテリに対して特許文献2に開示された技術をそのまま適用することができなかった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、二次電池の負荷側の放電電流を検出せずとも、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知することが可能な二次電池の状態検知方法、該状態検知方法を実行する整流回路並びにDC/DCコンバータを提供することにある。
本発明に係る二次電池の状態検知方法は、スイッチング素子を用いて交流電圧を整流する整流回路で二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する方法において、整流動作を開始する前に前記二次電池の電圧を検出し、前記スイッチング素子をオンし、オンしている間に前記二次電池の電圧を検出し、各検出した電圧の差分を算出することを特徴とする。
本発明に係る二次電池の状態検知方法は、前記整流動作を開始する前に検出した電圧、及び算出した差分に基づいて前記二次電池の内部抵抗を算出することを特徴とする。
本発明に係る二次電池の状態検知方法は、前記スイッチング素子をオンしている間に前記二次電池が放電する電流を検出し、検出した電流及び算出した差分に基づいて前記二次電池の内部抵抗を算出することを特徴とする。
本発明に係る二次電池の状態検知方法は、前記二次電池について、前記整流動作を開始する前に検出される電圧と、該電圧及び前記スイッチング素子をオンしている間に検出される電圧の差分とを対応付ける情報を予め取得しておき、前記整流動作を開始する前に検出した電圧及び前記情報に基づいて差分を特定し、特定した差分及び算出した差分を比較することを特徴とする。
本発明に係る二次電池の状態検知方法は、前記二次電池の電圧及び内部抵抗を対応付ける情報を予め取得しておき、前記整流動作を開始する前に検出した電圧及び前記情報に基づいて内部抵抗を特定し、特定した内部抵抗及び算出した内部抵抗を比較することを特徴とする。
本発明に係る二次電池の状態検知方法は、前記整流動作を開始する前に検出した電圧と、前記二次電池の満充電電圧及び放電終止電圧とを比較することを特徴とする。
本発明に係る整流回路は、スイッチング素子を用いて交流電圧を整流する整流回路において、整流動作を開始する前に前記二次電池の電圧を検出する検出手段と、前記スイッチング素子をオンする手段と、該手段がオンしている間に前記二次電池の電圧を検出する手段と、該手段及び前記検出手段が各検出した電圧の差分を算出する手段と、該手段が算出した差分及び前記検出手段が検出した電圧に基づいて前記二次電池の内部抵抗を算出する算出手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る整流回路は、前記二次電池の電圧及び内部抵抗を対応付ける情報を記憶する記憶手段と、前記検出手段が検出した電圧及び前記記憶手段が記憶した情報に基づいて内部抵抗を特定する手段と、該手段が特定した内部抵抗及び前記算出手段が算出した内部抵抗を比較する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る整流回路は、前記整流回路は、同期整流回路であることを特徴とする。
本発明に係るDC/DCコンバータは、上述の整流回路と、直流電圧を交流電圧に変換する変換回路とを備え、前記変換回路が変換した交流電圧を前記整流器が整流するようにしてあることを特徴とする
本発明にあっては、整流回路が起動されて整流動作を開始する前に、二次電池の電圧を検出し、更に整流素子としてのスイッチング素子をオンしてその間にもう一度二次電池の電圧を検出し、各検出した電圧の差分に基づいて二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、整流回路から整流電圧が印加されていないために二次電池の起電力に応じた電圧が検出可能である間に、二次電池の電圧が一度検出される。その後スイッチング素子をオンして二次電池を強制的に放電している間に検出される電圧が、二次電池の起電力から内部抵抗に応じた電圧降下が減算された電圧となるため、二度にわたって検出された電圧の差分が上記の電圧降下と略一致するものとなる。
一方、二次電池の内部抵抗は、二次電池の残容量の低下及び劣化の進行に応じて増大することが知られており、検出された電圧の差分が、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を表す指標となるため、この差分に基づいて二次電池の劣化の程度及び/又は残容量の多寡が検知される。
例えば二次電池の劣化の程度が一定の場合は、上述の差分によって二次電池の相対的な残容量(SOC=State Of Charge )が検知され、二次電池の相対的な残容量が略一定の範囲内に収まっている場合は、上述の差分によって二次電池の劣化度が検知される。一般的には上述の差分によって、二次電池の劣化の程度及び残容量の多寡が総合的に検知される。
本発明にあっては、整流動作を開始する前に検出した電圧と、整流動作を開始する前及びスイッチング素子をオンしている間に各検出した電圧の差分とに基づいて二次電池の内部抵抗を算出して、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、二次電池の等価回路が起電力及び内部抵抗の直列回路で表されることから、二次電池の内部抵抗が、整流動作を開始する前に検出した電圧と、上述の差分と、スイッチング素子を含む放電回路の抵抗とを用いて表される(詳細については後述する)。そしてこの内部抵抗により、二次電池の状態の検知が的確に行われる。
本発明にあっては、スイッチング素子をオンしている間に検出した二次電池の放電電流及び上述の差分に基づいて二次電池の内部抵抗を算出して、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、二次電池の等価回路が起電力及び内部抵抗の直列回路で表されることから、二次電池の内部抵抗が、上述の差分を上述の放電電流で除算することによって算出される。そしてこの内部抵抗により、二次電池の状態の検知が的確に行われる。
また、スイッチング素子を含む回路の短絡抵抗の大きさと二次電池の内部抵抗の大きさとの違いが大きいために、二次電池の内部抵抗の変化幅に対して、上述の差分の変化幅が小さい場合であっても、内部抵抗を比較的正確に算出して二次電池の状態を検知することができる。
本発明にあっては、整流動作を開始する前に検出される電圧と、整流動作を開始する前及びスイッチング素子をオンしている間に各検出される電圧の差分とを対応付ける情報を予め取得して記憶しておき、整流動作を開始する前に実際に検出した電圧と、記憶した情報とに基づいて、その電圧に予め対応付けられた差分を特定する。そして、特定した差分と上述のとおり算出した差分とを比較することによって、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、二次電池の開放電圧と上述の差分とを対応付ける情報が予め記憶される。記憶される情報は、二次電池の使用を開始する前(例えば工場出荷時)に取得されたものであることが好ましい。そして、整流動作を開始する前に検出した電圧に対応付けて記憶手段に記憶されている差分が、二次電池の使用が進む前に予め取得された差分として特定される。
これにより、特定された差分と算出された差分とが同じ開放電圧で、即ち略同一の相対的な残容量で比較されるため、二次電池の劣化度に着目した検知が行われる。
本発明にあっては、二次電池の電圧と内部抵抗とを対応付ける情報を予め取得して記憶手段に記憶しておき、整流動作を開始する前に検出した電圧と、記憶手段に記憶した情報とに基づいて、その電圧に予め対応付けられた内部抵抗を特定する。そして、特定した内部抵抗と上述のとおり算出した内部抵抗とを比較することによって、二次電池の劣化に係る状態を検知する。
つまり、二次電池の開放電圧及び内部抵抗を対応付ける情報が予め記憶手段に記憶される。記憶される情報は、二次電池の使用を開始する前(例えば工場出荷時)に取得されたものであることが好ましい。そして、整流動作を開始する前に検出した電圧に対応付けて記憶手段に記憶されている内部抵抗が、二次電池の使用が進む前に予め取得された内部抵抗として特定される。
これにより、特定された内部抵抗と算出された内部抵抗とが同じ開放電圧で、即ち略同一の相対的な残容量で比較されるため、二次電池の劣化度に着目した検知が行われる。
本発明にあっては、整流動作を開始する前に検出した電圧と、相対的な残容量が100%,0%に夫々対応する満充電電圧,放電終始電圧とを比較して、二次電池の残容量に係る状態を検知する。
つまり、整流動作を開始する前の二次電池の電圧の高/低が、二次電池の相対的な残容量の大/小に対応するため、満充電電圧及び放電終始電圧との比較によって、二次電池の相対的な残容量に着目した検知が行われる。
本発明にあっては、整流回路が同期整流回路であるため、整流素子として用いられるスイッチング素子のオン/オフを整流動作に同期化させる制御部によって、上述の各手段が実現される。このため、二次電池を放電させるための新たなスイッチング素子及び該スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路の追加が不要となる。
本発明にあっては、直流電圧を交流電圧に変換する変換回路が変換した交流電圧を、上述の整流回路が整流するため、二次電池の負荷側の放電電流を検出せずとも、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知することが可能な整流回路がDC/DCコンバータに適用される。
本発明によれば、二次電池の起電力に応じた電圧が検出可能である間に二次電池の電圧が検出され、その後スイッチング素子をオンして二次電池を強制的に放電している間に、二次電池の起電力から内部抵抗に応じた電圧降下が減算された電圧が検出される。このようにして検出された電圧の差分が、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を表す指標となるため、この差分に基づいて二次電池の状態が検知される。
従って、二次電池の負荷側の放電電流を検出せずとも、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係るDC/DCコンバータの概略構成を示すブロック図である。 FETをオンした場合に形成される二次電池の放電回路を示す等価的な回路図である。 二次電池の開放電圧(開路電圧)と内部抵抗との関係を模式的に示す特性図である。 鉛蓄電池からなる二次電池の相対的な残容量と開放電圧との関係を模式的に示す特性図である。 算出した内部抵抗とテーブルから特定した内部抵抗とを比較するCPUの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例1に係るDC/DCコンバータが備える双方向のAC/DC変換回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係るDC/DCコンバータの構成を示す回路図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態1に係るDC/DCコンバータの概略構成を示すブロック図である。図中1はDC/DCコンバータであり、DC/DCコンバータ1は、外部から供給される直流電圧を交流電圧に変換するDC/AC変換回路(請求項に記載の変換回路)10と、降圧トランス20を介してDC/AC変換回路10から与えられた交流電圧を直流電圧に変換する同期整流回路30と、変換された直流電圧を平滑する平滑回路40とを備える。
DC/AC変換回路10は、外部から直流電圧がドレインに印加されるNチャネル型のMOSFET(以下、単にFETという)11,12と、外部の接地電位がソースに接続されるFET13,14とを有する。FET11,12夫々のソースは、FET13,14のドレインに接続されている。FET11,12,13,14は、所謂フルブリッジを構成しており、FET11,14とFET12,13とが時間的に重ならないタイミングで交互にオンする動作を繰り返すことにより、FET11のソースとFET12のソースとの間に交流電圧が生成される。
降圧トランス20は、両端がFET11,12のソースに各別に接続された一次巻線21と、該一次巻線21より巻き数が少ない二次巻線22,23とを有する。二次巻線22,23は巻き数を等しくしてあり、二次巻線22の他端と二次巻線23の一端とを接続してセンタータップ24としてある。
同期整流回路30は、二次巻線22の一端にドレインが接続されたFET31(請求項に記載のスイッチング素子)と、二次巻線23の他端にドレインが接続されたFET32(請求項に記載のスイッチング素子)とを有する。FET31,32のソースは、接地電位に接続されている。FET31(又はFET32)が適時オンすることにより、センタータップ24から、二次巻線22の一端に対する他端の電圧(又は二次巻線23の他端に対する一端の電圧)が脈流として出力される。
平滑回路40は、降圧トランス20のセンタータップ24に一端が接続されたチョークコイル41と、該チョークコイル41の他端及び接地電位間に接続された平滑コンデンサ42とを有する。チョークコイル41及び平滑コンデンサ42の接続点は、例えば鉛蓄電池又はリチウムイオン電池からなる二次電池2の正極端子に接続されている。これにより、センタータップ24からチョークコイル41の一端に印加された脈流が平滑されて二次電池2に印加される。二次電池2の種類は、上記の2種類に限定されない。
DC/DCコンバータ1は、また、CPU51を有する制御部50を備える。CPU51は、プログラム等の情報を記憶するROM(請求項に記載の記憶手段)52、一時的に発生した情報を記憶するRAM53、及び各種の時間を並列的に計時するタイマ54と互いにバス接続されている。CPU51には、また、DC/AC変換回路10が生成する交流電圧をPWM制御するためのPWM信号を生成するPWM回路55と、同期整流回路30の整流動作をタイミング制御するためのタイミング信号を生成するタイミング回路56と、二次電池2の電圧及び放電電流を検出するためのA/D変換回路57(請求項に記載の検出手段、及び電圧を検出する手段)とがバス接続されている。
PWM回路55は、生成したPWM信号を、駆動回路15を介してFET11,12,13,14のゲートに与える。PWM信号のデューティ比は、該デューティ比に応じてDC/AC変換回路10で生成される交流電圧が降圧トランス20,同期整流回路30,平滑回路40の夫々で降圧,整流,平滑されることにより、最終的に平滑回路40から所定の直流電圧が出力されるように調整される。
タイミング回路56は、生成したタイミング信号を、駆動回路33を介してFET31,32のゲートに与える。タイミング信号によってFET31(又はFET32)がオンする位相は、二次巻線22の一端に対する他端の電圧(又は二次巻線23の他端に対する一端の電圧)が正極性となる位相と一致するように調整される。
A/D変換回路57は、二次電池2の正極端子の近傍におけるアナログの電圧をデジタルの電圧値に変換する。A/D変換回路57は、また、平滑回路40及び二次電池2の間の配線に結合する電流センサ58が検出した二次電池2の放電電流をデジタルの電流値に変換する。
さて、本実施の形態1では、上述したDC/DCコンバータ1の変換動作を開始する前に、二次電池2の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知し、例えば劣化の程度が大きい場合、又は相対的な残容量が小さい場合に、図示しない通信手段を用いて外部に所定の報知を行う。上記の状態検知をDC/DCコンバータ1の変換動作が開始される前に行うのは、変換動作が停止している間、二次電池2に対する充電が行われていないために、二次電池2の分極が解消されて電圧が安定している蓋然性が高く、上記の状態を検知する手掛かりが比較的正確に得られるからである。
具体的には、二次電池2の状態を検知する手掛かりを得るために、まず、A/D変換回路57を介して二次電池2の電圧を検出する。ここで検出した電圧を、以下では電圧Aという。その後、同期整流回路30が有するFET31又はFET32の何れかを短時間オンすることによって二次電池2を大電流で放電させ、そのときの二次電池2の電圧を検出して(ここで検出した電圧を、以下では電圧Bという)電圧A及び電圧Bの差分を算出する。FET31又はFET32をオンするときにゲートに与える信号は、CPU51の制御によってタイミング回路56で生成する。
FET31又はFET32をオンする前及びオンしている間に二次電池2の電圧及び放電電流から得られる情報について、FET31をオンする場合を例に挙げて以下に説明する。
図2は、FET31をオンした場合に形成される二次電池2の放電回路を示す等価的な回路図である。二次電池2の等価回路は、電圧値がVbの電圧源と、抵抗値がRbの内部抵抗との直列回路で表される。ここでは、二次電池2が充放電されていないときを基準にして説明するため、二次電池2の充放電時に発生する分極を無視する。二次電池2の正極端子には、チョークコイル41、二次巻線22及びFET31の直列回路が接続されている。二次電池2の内部抵抗は、二次電池2の状態を検知する上で有用な情報となり得るが、これを直接的に検出することはできない。そこで、間接的に内部抵抗を検出するか、又はそれに代わる情報を検出することとする。
なお、二次電池2には通常何らかの負荷が接続されているが、簡単のために、この負荷が軽負荷であって、略一定の電流を消費する電流シンクとみなせるものとする。従って、FET31のオン/オフに関わらず、内部抵抗に一定の電圧降下が生じており、上述した電圧A及び電圧Bの差分の算出に与える影響が相殺される。但し、二次電池2の開放電圧は、上記一定の電圧降下分だけ低下するため、以下では、Vb及び開放電圧から上記一定の電圧降下分の値が減算されているものとする。
図2の放電回路で、整流動作の開始前にFET31をオンする場合のオン時間は、整流動作中にFET31をオンする場合のオン時間よりも十分に長くして、チョークコイル41及び二次巻線22のリアクタンス成分が無視できるようにする。このときの二次電池2から見たFET31側の抵抗値をRsとする。Rsは、チョークコイル41及び二次巻線22夫々の抵抗成分の抵抗値と、FET31のオン抵抗の抵抗値と、これらを接続する配線の抵抗値との加算値であり、略一定の値とみなすことができる。なお、FET31のオン抵抗による熱損失が、FET31の許容損失を超えないように留意する。
FET31をオンした場合にFET31に流れる電流をIとするとき、Iは以下の式(1)で表される。また、FET31をオンする前の二次電池2の電圧(上述の電圧A)と、オンした場合の二次電池2の電圧(上述の電圧B)との差分をΔVとするとき、ΔVは、FET31をオンしたときに二次電池2の内部抵抗に生じる電圧降下と等しいから、以下の式(2)で表される。なお、Vbは電圧Aとして検出される。
I=Vb/(Rs+Rb)・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
ΔV=I×Rb・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
次に、式(2)に式(1)を代入してIを消去することにより、ΔVは以下の式(3)のように変形される。
ΔV=Vb×Rb/(Rs+Rb)
=Vb/(Rs/Rb+1)・・・・・・・・・・・・・(3)
式(3)で、RsがRbの変化範囲内の適当な値である場合、Rbの大/小の変化に応じて式(3)の右辺の分母全体の値が、1に近い値から1よりも十分大きい値まで小/大に変化するため、右辺全体がVbに近い値からVbより十分小さい値まで大/小に変化することがわかる。つまり、電圧A及び電圧Bの差分であるΔVが、二次電池2の内部抵抗の変化に対応する情報となり得る。
次に、二次電池2の内部抵抗がどのように変化するかを説明する。
図3は、二次電池2の開放電圧(開路電圧)と内部抵抗との関係を模式的に示す特性図である。図3の縦軸は内部抵抗の大きさを表し、横軸は二次電池2の開放電圧(V)を表す。図中の実線、破線及び一点鎖線の夫々は、二次電池2の劣化が進行していない場合の特性A、劣化が中程度に進行した場合の特性B、及び劣化が相当に進行した場合の特性Cを示す。Rb1,Rb2,Rb3については後述する。
上述したように、Rsの値をRbの変化範囲内の適当な値に調整した場合は、式(3)の関係より、二次電池2の開放電圧(V)に対するΔVの特性も概ね図3と類似するものになるから、二次電池2の劣化の進行に応じてΔVが図3の縦軸の破線方向に大きくなると言える。従って、例えば二次電池2の開放電圧が略一定の範囲内に収まっている場合、ΔVを算出することにより、ΔVの大/小(即ち、ΔVの特性がどれだけ上方/下方にシフトしているか)から二次電池2の劣化の程度の小/大を検知することができる。
ところで、図3の横軸に表される二次電池2の開放電圧は、残容量と深い関係にある。
図4は、鉛蓄電池からなる二次電池2の相対的な残容量と開放電圧との関係を模式的に示す特性図である。他の種類の二次電池についても同様の特性を有する。図4の縦軸は二次電池2の開放電圧(V)を表し、横軸はSOC(%)を表す。図中に斜線を施した領域は、SOCに対する開放電圧が変動する範囲を示している。このように、鉛蓄電池のSOCと開放電圧との間には略直線的な相関関係がある。従って、図3に示す各特性の傾向を見る場合に、横軸をSOCに置き換えて考えることができる(図3の横軸の破線参照)。
つまり、二次電池2のSOCに対するΔVの特性も概ね図3と類似するものになるため、二次電池2の劣化の程度が略一定の間にSOCが変化する場合、、即ち1つの特性曲線上でΔV及びSOCの関係を見る場合、算出したΔVの大/小から二次電池2のSOCの小/大を検知することができる。SOCが低下していることを検知した場合、例えば、DC/DCコンバータ1の変換動作を強制的に開始して、二次電池2の充電を行うこともできる。
なお、図4に示す特性を関数又はテーブルとしてROM52又はRAM53に記憶する場合は、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)を開放電圧とし、その電圧を、記憶した関数又はテーブルに適用してSOCを特定することによって、SOCを検知するようにしてもよい。図4に示す特性は、必ずしも関数又はテーブルとして記憶する必要がなく、例えば、満充電電圧,放電終止電圧を13.0V,11.7Vとし、夫々の電圧とSOCの100%,0%とを対応付ける情報のみを記憶してもよい。この場合は、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)と13.0V,11.7Vとを比較し、比較結果からSOCを補間して検知すればよい。
また、図3に示す内部抵抗の特性Aに対応するΔVの特性、即ち、劣化が進行していない二次電池2の開放電圧に対するΔVの特性を関数又はテーブルとしてROM52又はRAM53に記憶しておいてもよい。この場合は、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)を開放電圧とし、その電圧を、記憶した関数又はテーブルに適用してΔVを特定し、特定したΔVと、電圧A及び電圧Bの差分として算出したΔVとを比較する。これにより、2つのΔVが同じ開放電圧について比較されるため、比較結果の大/小によって二次電池2の劣化の程度の大/小を検知することができる。
さて、式(3)に戻って、右辺に含まれるRsの値がRbの変化範囲内の値から大きく外れる場合は、Rbの大/小の変化に応じて右辺全体の値が変化する割合が小さくなり、ΔVによる二次電池2の状態の検知が困難になる。このような場合であっても、二次電池2の電圧(電圧A及び電圧B)が比較的正確に検出される場合は、式(3)を変形した以下の式(4)によって二次電池2の内部抵抗が算出できる。そして、算出した内部抵抗が、図3に示すように二次電池2の劣化の進行及び開放電圧の低下(即ち残容量の低下)に応じて増大するものであるため、内部抵抗の大/小から二次電池2の劣化の程度の小/大と、SOCの小/大とを的確に検知することができる。
Rb=ΔV×Rs/(Vb−ΔV)・・・・・・・・・・・・(4)
更に、式(4)でΔVの値がVbの値に近いために算出した内部抵抗の精度が低下する場合は、電流センサ58を用いて検出した二次電池2の放電電流を、式(2)を変形した以下の式(5)の右辺に代入することにより、比較的正確に内部抵抗を算出して、上述したように二次電池2の状態を検知することができる。
Rb=ΔV/I・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5)
更にまた、図3に示す特性Aを関数又はテーブルとしてROM52又はRAM53に記憶しておいてもよい。この場合は、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)を開放電圧とし、その電圧を、記憶した関数又はテーブルに適用して内部抵抗を特定し、特定した内部抵抗と、上述のとおり算出した内部抵抗とを比較する。これにより、2つの内部抵抗が同じ開放電圧について比較されるため、比較結果の大/小によって二次電池2の劣化の程度の大/小を検知することができる。
例えば、図3に示すように電圧Aが12.3Vである場合、記憶した関数又はテーブルに電圧Aを適用して内部抵抗のRb1を特定する。一方、算出した内部抵抗が例えばRb2又はRb3である場合、二次電池2が特性B又は特性Cに対応するところまで劣化していることが検知される。
更にまた、例えば、図3に示す特性A,B,Cを相異なる劣化度に対応する関数又はテーブルとしてROM52又はRAM53に記憶しておいてもよい。この場合は、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)を開放電圧とし、その電圧を、記憶した関数又はテーブルに適用して3つの内部抵抗(Rb1,Rb2,Rb3)を特定し、特定した3つの内部抵抗と、上述のとおり算出した内部抵抗とを比較する。これにより、例えば、Rb1,Rb2から補間される内部抵抗と算出した内部抵抗とが一致する場合、Rb1,Rb2に対応する劣化度を内部抵抗と同じように補間して二次電池2の劣化度を算出することができる。
以下では、上述した制御部50の代表的な動作例を、それを示すフローチャートを用いて説明する。以下に示す処理は、ROM52に予め格納された制御プログラムに従ってCPU51により実行される。
図5は、算出した内部抵抗とテーブルから特定した内部抵抗とを比較するCPU51の処理手順を示すフローチャートである。図5の処理は、DC/DCコンバータ1の変換動作の開始前に起動される。ここでは、図3の特性Aに対応する電圧対内部抵抗のテーブルと、図2及び式(4)に示すRsの値とが、予めROM52に記憶してあるものとする。
図5の処理が起動された場合、CPU51は、A/D変換回路57を介して二次電池2の電圧を検出する(S11)。検出した電圧(電圧A)は、二次電池2の開放電圧として扱う。その後、CPU51は、タイマ54を用いて計時を開始して(S12)、同期整流回路30のFET31(又はFET32)をオンする(S13)。
次いで、CPU51は、所定時間(例えば1msとするがこれに限定されない)が経過したか否かを判定し(S14)、経過するまで待機する(S14:NO)。所定時間が経過した場合(S14:YES)、CPU51は、再び二次電池2の電圧を検出した(S15)後、同期整流回路30のFET31(又はFET32)をオフする(S16)。
次いで、CPU51は、ステップS11,S15で各検出した電圧の差分を算出し(S17)、算出した差分(ΔV)と、ROM52に記憶したRsの値と、ステップS11で検出した電圧A(つまりVb)とを式(4)に適用して内部抵抗を算出する(S18)。その後、CPU51は、ステップS11で検出した電圧を、ROM52に記憶してある電圧対内部抵抗のテーブルに適用して内部抵抗を特定する(S19)。
次いで、CPU51は、ステップS19で特定した内部抵抗に対するステップS18で算出した内部抵抗の比の値を算出し(S21)、算出した比の値が所定の閾値より大きいか否かを判定する(S22)。ここでは2つの内部抵抗の比の値を算出して所定の閾値と比較したが、比較方法はこれに限定されるものではない。例えば、2つの内部抵抗の差の値を、電圧Aの高/低に応じて小/大に設定された閾値と比較するようにしてもよい。
算出した比の値が所定の閾値より大きい場合(S22:YES)、CPU51は、図示しない通信手段を用いて外部へ所定の報知を行う(S23)。これに対し、算出した比の値が所定の閾値より大きくない場合(S22:NO)、CPU51は、特に何も処理せずに図5の処理を終了する。
以上のように本実施の形態によれば、整流動作を開始する前に二次電池の電圧(電圧A)を検出し、更に同期整流回路のFETをオンして二次電池の電圧(電圧B)を検出し、各検出した電圧の差分(ΔV)に基づいて二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、二次電池の起電力に応じた電圧(Vb)が検出可能である間に検出した電圧と、その後FETをオンして二次電池を強制的に放電している間に検出した電圧との差分が、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を表す指標となるため、この差分に基づいて二次電池の劣化の程度及び又は残容量の多寡が検知される。
従って、二次電池の負荷側の放電電流を検出せずとも、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知することが可能となる。
また、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)と、整流動作を開始する前及びFETをオンしている間に各検出した電圧(電圧A,B)の差分(ΔV)とに基づいて二次電池の内部抵抗を算出して、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、二次電池の等価回路が起電力(Vb)及び内部抵抗(Rb)の直列回路で表されることから、二次電池の内部抵抗が、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A)と、上述の差分(ΔV)と、FETを含む放電回路の抵抗(Rs)とを用いて式(4)で表される。そしてこの内部抵抗により、二次電池の状態の検知を的確に行うことが可能となる。
更に、FETをオンしている間に検出した二次電池の放電電流(I)及び上述の差分(ΔV)を式(5)に適用し、二次電池の内部抵抗を算出して二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、FET子を含む回路の短絡抵抗(Rs)の値と二次電池の内部抵抗の値との差が大きいために、二次電池の内部抵抗の変化幅に対して、式(3)で算出されるΔVの変化幅が小さい場合であっても、内部抵抗を比較的正確に算出して二次電池の状態を的確に検知することが可能となる。
更にまた、劣化が進行していない二次電池の開放電圧に対するΔVの特性を関数又はテーブルとして予めROM又はRAMに記憶しておき、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A=開放電圧)を、記憶した関数又はテーブルに適用してΔVを特定する。そして、特定したΔVと上述のとおり算出した差分(ΔV)とを比較することによって、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する。
つまり、整流動作を開始する前に検出した開放電圧に対応付けて記憶されているΔVと、算出した差分(ΔV)とを同じ開放電圧で、即ち略同一の相対的な残容量で比較するため、二次電池の劣化度に着目した検知を行うことが可能となる。
更にまた、二次電池の開放電圧と内部抵抗とを対応付ける情報を予めROM又はRAMに記憶しておき、整流動作を開始する前に検出した電圧(電圧A=開放電圧)を、記憶した関数又はテーブルに適用して内部抵抗を特定する。そして、特定した内部抵抗と上述のとおり算出した内部抵抗とを比較することによって、二次電池の劣化に係る状態を検知する。
つまり、整流動作を開始する前に検出した電圧に対応付けて記憶されている内部抵抗と、算出した内部抵抗とを同じ開放電圧で、即ち略同一の相対的な残容量で比較するため、二次電池の劣化度に着目した検知を行うことが可能となる。
更にまた、整流動作を開始する前に検出した電圧と、SOCが100%,0%に夫々対応する満充電電圧,放電終始電圧とを比較して、二次電池の残容量に係る状態を検知する。
つまり、整流動作を開始する前の二次電池の開放電圧の高/低が、二次電池のSOCの大/小に対応するため、満充電電圧及び放電終始電圧との比較によって、二次電池の相対的な残容量に着目した検知を行うことが可能となる。
更にまた、整流回路が同期整流回路であるため、整流素子として用いられるFETの整流動作をタイミング制御する制御部によって、請求項に記載の各手段が実現される。
従って、二次電池を放電させるための新たなスイッチング素子及び該スイッチング素子のオン/オフを制御する制御回路の追加を不要とすることができる。
更にまた、直流電圧を交流電圧に変換するDC/AC変換回路が変換した交流電圧を同期整流回路が整流するため、二次電池の負荷側の放電電流を検出せずとも、二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知することが可能な整流回路を、DC/DCコンバータに適用することが可能となる。
(変形例1)
実施の形態に係るDC/DCコンバータ1が、電力の変換方向が一方向のDC/AC変換回路10及び同期整流回路30を備えるのに対し、変形例1に係るDC/DCコンバータ1は、DC/AC変換回路10における電力の変換方向を双方向としてあり、同期整流回路30に代えて双方向のAC/DC変換回路60を備える。DC/AC変換回路10及びAC/DC変換回路60は、降圧トランス20を中心とする変換動作に対象的があるため、以下ではAC/DC変換回路60について説明する。
なお、本変形例1では、タイミング回路56がPWM信号を生成するPWM回路として動作する。
図6は、本発明の実施の形態の変形例1に係るDC/DCコンバータ1が備える双方向のAC/DC変換回路60の構成を示す回路図である。AC/DC変換回路60は、ドレインがチョークコイル41の一端に接続されたFET61,62と、ソースが接地電位に接続されたFET63,64とを有する。FET61,62夫々のソースは、FET63,64のドレインに接続されている。また、FET62のソースは二次巻線22の一端に接続されており、FET61のソースは二次巻線23の他端に接続されている。FET61,62,63,64(請求項に記載のスイッチング素子)が、所謂フルブリッジを構成している。
FET61,62,63,64夫々のドレイン及びソース間には、ダイオード65,66,67,68が逆方向に接続されている。ダイオード65,66,67,68は、寄生ダイオードであってもよい。FET61,62,63,64のゲートには、タイミング回路56が生成したPWM信号が駆動回路69を介して与えられる。
AC/DC変換回路60が降圧トランス20から供給される交流電圧を直流電圧に変換する場合、FET61,62,63,64はオフしており、ダイオード65,66,67,68が全波整流回路として動作する。これとは逆に、AC/DC変換回路60が直流電圧を交流電圧に変換する場合、実施の形態におけるDC/AC変換回路10の動作と同様に、FET61,64とFET62,63とが時間的に重ならないタイミングで交互にオンする動作を繰り返すことにより、FET61のソースとFET62のソースとの間に交流電圧が生成される。
さて、上述のように双方向に動作するAC/DC変換回路60における変換動作を開始する前に、二次電池2を大電流で放電させるには、FET61,64又はFET62,63をオンすればよい。このときに各FETのゲートに与える信号は、CPU51の制御によってタイミング回路56で生成する。その他、実施の形態に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように変形例1によれば、実施の形態と同様の効果を奏する。
(変形例2)
実施の形態に係るDC/DCコンバータ1が、降圧トランス20を用いた絶縁型であるのに対し、変形例2に係るDC/DCコンバータは、非絶縁型の同期整流コンバータである。
図7は、本発明の実施の形態の変形例2に係るDC/DCコンバータの構成を示す回路図である。図中7はDC/DCコンバータであり、DC/DCコンバータ7は、ハイサイド,ローサイドのスイッチング素子として動作するFET(請求項に記載のスイッチング素子)71,72と、該FET71,72のオン/オフをCPU73によって制御する制御回路74と、FET71,72の接続点及び接地電位間に接続されたインダクタ(コイル)75及びコンデンサ76の直列回路とを有する。インダクタ75及びコンデンサ76の接続点は、二次電池2及び制御回路74に接続されている。FET72のドレイン及びソース間には、寄生ダイオード77が接続されている。FET71のドレインには、外部から直流電圧が印加される。
制御回路74がハイサイドのFET71をオンしている間に、FET71及びインダクタ75を介してコンデンサ76及び二次電池2に電流が流れる。また、制御回路74がローサードのFET72をオンしている間に、FET72を介してインダクタ75の電流が環流する。FET71,72が共にオフとなるデッドタイムでは、寄生ダイオード77を介してインダクタ75の電流が環流する。制御回路74には、コンデンサ76の電圧が帰還されており、該コンデンサ76の電圧が二次電池2の充電電圧となるように、FET71に対する制御信号のデューティ比が制御される。
さて、上述のDC/DCコンバータ7における変換動作を開始する前に、二次電池2を大電流で放電させるには、FET72をオンすればよい。このときにFET72のゲートに与える信号は、CPU73の制御によって制御回路で生成する。その他、実施の形態に対応する箇所には同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
以上のように変形例2によれば、実施の形態と同様の効果を奏する。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1、7 DC/DCコンバータ
2 二次電池
10 DC/AC変換回路
30 同期整流回路
31、32、61、62、63、64、72 FET
50 制御部
51、73 CPU
52 ROM
53 RAM
60 AC/DC変換回路
74 制御回路

Claims (10)

  1. スイッチング素子を用いて交流電圧を整流する整流回路で二次電池の劣化及び/又は残容量に係る状態を検知する方法において、
    整流動作を開始する前に前記二次電池の電圧を検出し、
    前記スイッチング素子をオンし、
    オンしている間に前記二次電池の電圧を検出し、
    各検出した電圧の差分を算出すること
    を特徴とする二次電池の状態検知方法。
  2. 前記整流動作を開始する前に検出した電圧、及び算出した差分に基づいて前記二次電池の内部抵抗を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の二次電池の状態検知方法。
  3. 前記スイッチング素子をオンしている間に前記二次電池が放電する電流を検出し、
    検出した電流及び算出した差分に基づいて前記二次電池の内部抵抗を算出すること
    を特徴とする請求項1に記載の二次電池の状態検知方法。
  4. 前記二次電池について、前記整流動作を開始する前に検出される電圧と、該電圧及び前記スイッチング素子をオンしている間に検出される電圧の差分とを対応付ける情報を予め取得しておき、
    前記整流動作を開始する前に検出した電圧及び前記情報に基づいて差分を特定し、
    特定した差分及び算出した差分を比較すること
    を特徴とする請求項1に記載の二次電池の状態検知方法。
  5. 前記二次電池の電圧及び内部抵抗を対応付ける情報を予め取得しておき、
    前記整流動作を開始する前に検出した電圧及び前記情報に基づいて内部抵抗を特定し、
    特定した内部抵抗及び算出した内部抵抗を比較すること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の二次電池の状態検知方法。
  6. 前記整流動作を開始する前に検出した電圧と、前記二次電池の満充電電圧及び放電終止電圧とを比較すること
    を特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の二次電池の状態検知方法。
  7. スイッチング素子を用いて交流電圧を整流する整流回路において、
    整流動作を開始する前に前記二次電池の電圧を検出する検出手段と、
    前記スイッチング素子をオンする手段と、
    該手段がオンしている間に前記二次電池の電圧を検出する手段と、
    該手段及び前記検出手段が各検出した電圧の差分を算出する手段と、
    該手段が算出した差分及び前記検出手段が検出した電圧に基づいて前記二次電池の内部抵抗を算出する算出手段と
    を備えることを特徴とする整流回路。
  8. 前記二次電池の電圧及び内部抵抗を対応付ける情報を記憶する記憶手段と、
    前記検出手段が検出した電圧及び前記記憶手段が記憶した情報に基づいて内部抵抗を特定する手段と、
    該手段が特定した内部抵抗及び前記算出手段が算出した内部抵抗を比較する手段と
    を備えることを特徴とする請求項7に記載の整流回路。
  9. 前記整流回路は、同期整流回路であることを特徴とする請求項7又は8に記載の整流回路。
  10. 請求項7から9の何れか1項に記載の整流回路と、
    直流電圧を交流電圧に変換する変換回路とを備え、
    前記変換回路が変換した交流電圧を前記整流器が整流するようにしてあること
    を特徴とするDC/DCコンバータ。
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