JPWO2018139200A1 - 電力変換装置及びパワーコンディショナ - Google Patents

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Abstract

電力変換装置20は、トランス23と、MOSFET32U,32L,33U,33Lを有する第1電力変換器21と、MOSFET42U,42L,43U,43Lを有する第2電力変換器22と、第1電力変換器21及び第2電力変換器22を制御する制御部25とを有する。制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第1閾値以上のとき、MOSFET42U,42L,43U,43Lのそれぞれをオフする第1のモード(充電禁止モード)と、蓄電装置3の蓄電量が第2閾値以下のとき、MOSFET32U,32L,33U,33Lのそれぞれをオフする第2のモード(放電禁止モード)とを含む。

Description

本発明は、電力変換装置及びパワーコンディショナに関する。
自然エネルギーを利用した発電システムの一種である太陽光発電装置と、太陽光発電装置が発電した電力や電力系統の電力を蓄電し、その蓄電した電力を屋内負荷に供給する蓄電池と、蓄電池に対して充放電のための電力を変換する電力変換装置と、を含むシステムが知られている。電力変換装置は、蓄電池の端子間電圧を、一旦電力系統の商用交流電圧の波高値に合わせた直流電圧に電力変換する(例えば、特許文献1参照)。電力変換装置は、蓄電池の充電電流又は放電電流を電流計により検出し、蓄電池のSOC(State Of Charge:充電率)に応じて、満充電のときには充電電流が0(ゼロ)となるように、またSOCが下限値に近いときには放電電流が0(ゼロ)となるように、電力変換回路を制御する。
国際公開WO2014/24560号公報
ところで、上記のような電流計に用いられる電流センサは、通常数十A(アンペア)といった大電流を扱うため、mA(ミリアンペア)やμA(マイクロアンペア)といった微小な電流の検出精度が低いという問題がある。すなわち、SOCが上限値や下限値に達し、これ以上充電させない、或いは放電させないために、指令値として充電電流ゼロ、放電電流ゼロを指示したとしても、実際の充電電流及び放電電流と、電流計によって測定された充電電流及び放電電流とが異なるおそれがある。その結果、蓄電装置の充放電が継続してしまい、蓄電池が過充電又は過放電するおそれがある。
本発明の目的は、蓄電装置の過充電及び過放電を抑制することを可能とした電力変換装置及びパワーコンディショナを提供することにある。
本発明の一態様に基づく電力変換装置は、第1の巻線及び第2の巻線を有するトランスと、前記第1の巻線に接続され、かつ蓄電装置と電気的に接続可能である第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチと、前記第1のハイサイドスイッチと前記第1のローサイドスイッチのそれぞれに逆並列に接続される第1ダイオードとを有し、前記第1のハイサイドスイッチと前記第1のローサイドスイッチをオンオフすることによって直流と交流とを双方向に変換する第1電力変換器と、前記第2の巻線に接続された第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチと、前記第2のハイサイドスイッチと前記第2のローサイドスイッチのそれぞれに逆並列に接続される第2ダイオードとを有し、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチをオンオフすることによって直流と交流とを双方向に変換する第2電力変換器と、前記第1電力変換器及び前記第2電力変換器を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記蓄電装置の蓄電量が第1閾値以上のとき、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチのそれぞれをオフすることにより、前記トランスから前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチを介して電流が流れることを許可する一方、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチを介して前記トランスに電流が流れないように制御する第1のモードと、前記蓄電装置の蓄電量が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下のとき、前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチのそれぞれをオフすることにより、前記トランスから前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチを介して電流が流れることを許可する一方、前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチを介して前記トランスに電流が流れないように制御する第2のモードと、を含む。
この構成によれば、蓄電装置の蓄電量が第1閾値以上になると第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチのそれぞれがオフとなることにより、第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチを介してトランスに電流が流れなくなる。このように、蓄電装置の蓄電量が第1閾値以上になると蓄電装置への充電電流の供給を停止することができる。また、蓄電装置の蓄電量が第2閾値以下になると第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチのそれぞれがオフとなることにより、第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチを介してトランスに電流が流れなくなる。このように、蓄電装置の蓄電量が第2閾値以下になると蓄電装置から放電電流が流れることを停止することができる。したがって、蓄電装置の過充電及び過放電を抑制することができる。
加えて、制御部は、蓄電装置の蓄電量に基づいて第1のモード及び第2のモードを選択するため、双方向に充放電を制御する通常モードのままで、電流計の検出値に基づいて充電電流又は放電電流をゼロにするように制御する場合に、電流計のオフセット誤差等の測定誤差に起因して、微小な充電又は放電がなされ続けるような状況になることを防ぐことができる。
本発明の一実施形態においては、前記制御部は、前記蓄電装置の蓄電量が前記第1閾値以上となる期間に亘り前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチのそれぞれをオフした状態を維持する。
この構成によれば、蓄電装置が過充電になるおそれがある期間に亘って第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチのそれぞれがオフになる状態が維持されるので、蓄電装置が過充電になるおそれがある期間において蓄電装置に充電電流が供給されない。したがって、蓄電装置の過充電を防止できる。
本発明の一実施形態においては、前記制御部は、前記蓄電装置の蓄電量が前記第2閾値以下となる期間に亘り前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチのそれぞれをオフした状態を維持する。
この構成によれば、蓄電装置が過放電になるおそれがある期間に亘って第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチのそれぞれがオフになる状態が維持されるので、蓄電装置が過放電になるおそれがある期間において蓄電装置から放電電流が流れない。したがって、蓄電装置の過放電を防止できる。
本発明の一実施形態においては、前記制御部は、前記第1のモードのときに前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチをオンオフして前記蓄電装置から放電する。
本発明の一実施形態においては、前記制御部は、前記第2のモードのときに前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチをオンオフして前記蓄電装置を充電する。
例えば、蓄電装置と第1電力変換器との間にリレーが設けられ、蓄電装置の蓄電量が予め設定された上限値又は下限値となるときにリレーがオフすることにより蓄電装置の充放電を停止することが考えられる。しかし、蓄電装置の蓄電量が上限値となることによりリレーをオフしたときに蓄電装置から第1電力変換器に放電電流を供給する場合にはリレーをオンする必要がある。すなわち第1電力変換器から蓄電装置への電力の供給をリレーで遮断した状態で蓄電装置から第1電力変換器に放電電流を供給することができない。また蓄電装置の蓄電量が下限値となることによりリレーがオフしたときに第1電力変換器から蓄電装置に充電電流を供給する場合にはリレーをオンする必要がある。すなわち蓄電装置から第1電力変換器への電力の供給をリレーで遮断した状態で第1電力変換器から蓄電装置に充電電流を供給することができない。
その点、本電力変換装置の構成によれば、制御部が第1のモードのときに第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチがオンオフすることにより第2電力変換器に蓄電装置からの放電電流が供給され、第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチのそれぞれがオフしているため、第2ダイオードによって放電電流が整流されて出力される。このように、第2電力変換器から第1電力変換器への電流の供給を遮断した状態、すなわち蓄電装置への充電電流の供給を遮断した状態で蓄電装置から第1電力変換器に放電電流を供給することができる。
また、制御部が第2のモードのときに第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチがオンオフすることにより第2電力変換器から第1電力変換器に電流が供給され、第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチのそれぞれがオフしているため、第1ダイオードによって電流が整流されて蓄電装置に供給される。このように、第1電力変換器から第2電力変換器への電流の供給を遮断した状態、すなわち蓄電装置からの放電電流を遮断した状態で第1電力変換器から蓄電装置に充電電流を供給することができる。
本発明の一実施形態においては、前記制御部は、前記蓄電装置の充電を制御する充電モードと、前記蓄電装置の放電を制御する放電モードと、外部指令に基づいて前記蓄電装置の充電又は放電を禁止する外部指令モードとを含み、前記外部指令モードを前記充電モード及び前記放電モードよりも優先して選択する。
例えば太陽光発電装置及び蓄電装置を含むシステムでは、電力系統に逆潮流する場合、太陽光発電装置により発電された電力と蓄電装置の電力とが合わせられた電力よりも太陽光発電装置により発電された電力のみのほうが好ましい場合がある。
この構成によれば、例えば電力変換装置が太陽光発電装置及び蓄電装置を含むシステムに適用された場合に外部指令によって蓄電装置の放電を停止できるため、太陽光発電装置により発電された電力のみを逆潮流することができる。
本発明の一実施形態においては、前記第1電力変換器は、前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1ダイオードを含む第1のMOSFETと、前記第1のローサイドスイッチ及び前記第1ダイオードを含む第2のMOSFETとを有し、前記第2電力変換器は、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2ダイオードを含む第3のMOSFETと、前記第2のローサイドスイッチ及び前記第2ダイオードを含む第4のMOSFETとを有する。
この構成によれば、第1のMOSFETのボディダイオード及び第2のMOSFETのボディダイオードが第1ダイオードとして機能するため、第1電力変換器の部品点数を減らすことができる。また第3のMOSFETのボディダイオード及び第4のMOSFETのボディダイオードが第2ダイオードとして機能するため、第2電力変換器の部品点数を減らすことができる。
本発明の一実施形態においては、前記第1電力変換器は、直列に接続された前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチが並列に2個設けられたフルブリッジ回路を有し、前記第2電力変換器は、直列に接続された前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチが並列に2個設けられたフルブリッジ回路を有する。
この構成によれば、例えばプッシュプル回路に比べ、第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチと、第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチとのそれぞれの耐圧を下げることができる。また、例えばハーフブリッジ回路に比べ、第1電力変換器と第2電力変換器との電力変換を高効率とすることができる。
本発明の一実施形態においては、前記第1電力変換器及び前記第2電力変換器は、LLC共振コンバータとして機能し、当該電力変換装置は、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチに接続されたチョッパ回路をさらに有する。
この構成によれば、チョッパ回路により第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチに加える直流電圧を変更可能であるため、第1電力変換器及び第2電力変換器を固定したスイッチング周波数(例えば共振周波数)で制御することによって第1電力変換器と第2電力変換器との電力変換を高効率とすることができる。
本発明の一実施形態においては、前記制御部は、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチに加える直流電圧を予め決められた電圧範囲内とするように前記チョッパ回路を制御する。
この構成によれば、第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチに加える直流電圧が過度に高くならないため、第2電力変換器を構成する部品の耐圧を下げることができる。
本発明の一態様に基づくパワーコンディショナは、上記電力変換装置と、前記第2電力変換器側に接続され、前記第2電力変換器の直流を交流に変換し、電力系統の交流を直流に変換して前記電力変換装置に出力する直流交流変換装置とを有する。
本発明の電力変換装置及びパワーコンディショナによれば、蓄電装置の過充電及び過放電を抑制することができる。
電力管理システムの概略構成図。 電力変換装置の回路図。 制御部が実行する充電禁止制御のフローチャート。 (a)は充電禁止モードのときの電力変換装置の動作説明図、(b)は整流放電モードのときの電力変換装置の動作説明図。 制御部が実行する放電禁止制御のフローチャート。 (a)は放電禁止モードのときの電力変換装置の動作説明図、(b)は整流充電モードのときの電力変換装置の動作説明図。 制御部が実行する中間電圧制御のフローチャート。
以下、図面を参照して、一実施形態について説明する。
図1に示すように、電力管理システム1は、パワーコンディショナ10と、パワーコンディショナ10に電気的に接続された太陽光発電装置2及び蓄電装置3と、電力管理システム1の電力の管理を行う電力管理部4とを備える。パワーコンディショナ10は、交流母線5と系統連系保護リレー6を介して電力系統7に接続される。交流母線5には、図示しない分電盤等を介して負荷8が接続されている。系統連系保護リレー6は、電力系統7とパワーコンディショナ10とを解列可能である。負荷8は、例えば屋内負荷であり、照明、冷蔵庫、洗濯機、空気調和機、電子レンジ等が挙げられる。電力管理システム1は、電力管理部4の指令(外部指令)及びパワーコンディショナ10によって太陽光発電装置2、蓄電装置3、電力系統7、及び負荷8の間の電力の調整を行う。この調整の一例としては、太陽光発電装置2が発電した電力の電力系統7への逆潮流、蓄電装置3への蓄電、及び負荷8への供給の調整と、電力系統7の電力の蓄電装置3への蓄電及び負荷8への供給の調整とが挙げられる。なお、発電装置としては、太陽光発電装置のほか、風力発電装置、ガス発電装置、地熱発電装置等を用いることができる。
太陽光発電装置2は、光発電パネル(図示略)を有し、光発電パネルが発電した直流電力をパワーコンディショナ10に供給する。太陽光発電装置2は、光発電パネルが出力する電力が最大となる出力電圧で電流を取り出す最大電力点追従制御を実行する。
蓄電装置3は、直列に接続された複数の蓄電池を含む。蓄電装置3が満充電のとき、蓄電装置3の電極間(正極と負極との間)の電圧は、例えば定格電圧が48Vであれば、約52Vである。なお、蓄電装置3が満充電のときの電圧は、蓄電池の個数に応じて任意に変更可能である。パワーコンディショナ10は、蓄電装置3の充電と放電とを制御する。
電力管理部4は、パワーコンディショナ10に外部指令を出力する。例えば、電力管理部4は、外部指令として放電停止指令を出力し、太陽光発電装置2の電力を電力会社に売電する場合に蓄電装置3の放電を停止させる。また、電力管理部4は、外部指令として充電停止指令を出力し、太陽光発電装置2の電力を所定の時間帯に亘り蓄電装置3に充電させるために所定の時間帯以外における太陽光発電装置2の電力の蓄電装置3への充電を停止させる。
パワーコンディショナ10は、PVコンバータ11、直流交流変換装置(DC/ACコンバータ)12、及び電力変換装置20を有する。PVコンバータ11、直流交流変換装置12、電力変換装置20のそれぞれは、高圧直流バス13に接続される。すなわち、PVコンバータ11と直流交流変換装置12と電力変換装置20は、高圧直流バス13を介して互いに接続されている。
太陽光発電装置2は、PVコンバータ11に接続される。PVコンバータ11は、季節や天候、時間帯等の日照条件によって変化する太陽光発電装置2を最大電力点追従制御にて高圧直流バス13に出力する。PVコンバータ11が高圧直流バス13に出力する設定電圧の一例は、380Vである。直流交流変換装置12は、交流母線5に接続されている。直流交流変換装置12は、高圧直流バス13の直流電力を例えば実効値で200Vの交流電力に変換して交流母線5に出力する。また、直流交流変換装置12は、交流母線5の交流電力を設定電圧の直流電力に変換して高圧直流バス13に出力する。
電力変換装置20は、高圧直流バス13の直流電力を、蓄電装置3に充電される直流電力に変換する。また電力変換装置20は、蓄電装置3から放電される直流電力を、高圧直流バス13に応じた設定電圧の直流電力に変換する。電力変換装置20は、第1電力変換器21、第2電力変換器22、トランス23、チョッパ回路24、及び制御部25を有する。つまり、電力変換装置20は、双方向の絶縁型DC/DCコンバータである。第1電力変換器21、第2電力変換器22、及びチョッパ回路24は、個別のチップ部品等により形成されている。
図2に示すように、第1電力変換器21は、第1直流端子21a,21bと、第1直流端子21a,21bに接続されたフルブリッジ回路31と、フルブリッジ回路31に接続された共振回路34と、共振回路34及びフルブリッジ回路31に接続された第1交流端子21c,21dとを有する。第1直流端子21a,21bは、蓄電装置3に接続されている。第1直流端子21aと蓄電装置3との間には、電流計26が設けられている。
フルブリッジ回路31は、互いに並列に接続された第1のスイッチングアーム32及び第2のスイッチングアーム33を含む。第1のスイッチングアーム32は、第1のハイサイドスイッチの一例である上段側のMOSFET32Uと、第1のローサイドスイッチの一例である下段側のMOSFET32Lとを有する。上段側のMOSFET32Uと下段側のMOSFET32Lとは、互いに直列に接続されている。MOSFET32U,32Lは、例えばNチャネル型のMOSFETである。より詳細には、MOSFET32Uのドレイン端子は第1直流端子21aに接続され、MOSFET32Uのソース端子とMOSFET32Lのドレイン端子とが互いに接続され、MOSFET32Lのソース端子は第1直流端子21bに接続されている。
第2のスイッチングアーム33は、第1のハイサイドスイッチの一例である上段側のMOSFET33Uと、第1のローサイドスイッチの一例である下段側のMOSFET33Lとを有する。上段側のMOSFET33Uと下段側のMOSFET33Lとは、互いに直列に接続されている。MOSFET33U,33Lは、例えばNチャネル型のMOSFETである。より詳細には、MOSFET33Uのドレイン端子は第1直流端子21aに接続され、MOSFET33Uのソース端子とMOSFET33Lのドレイン端子とが互いに接続され、MOSFET33Lのソース端子は第1直流端子21bに接続されている。
MOSFET32U,33Uは、第1のMOSFETの一例であり、オンオフするスイッチング素子としての機能を有する。MOSFET32L,33Lは、第2のMOSFETの一例であり、オンオフするスイッチング素子としての機能を有する。これらMOSFET32U,32L,33U,33Lのそれぞれに並列に接続されたダイオードは、MOSFET32U,32L,33U,33Lのボディダイオードである。ボディダイオードは、MOSFET32U,32L,33U,33Lのスイッチング素子に対して逆並列に接続されたダイオードとして機能する。このように、MOSFET32U,33Uのそれぞれは、第1のハイサイドスイッチと、第1のハイサイドスイッチに逆並列に接続された第1ダイオードとを含む。MOSFET32L,33Lのそれぞれは、第1のローサイドスイッチと、第1のローサイドスイッチに逆並列に接続された第1ダイオードとを含む。なお、GaN(窒化ガリウム)を使ったMOSFET等は、物理的にボディダイオードを有していないため、別途外付け部品としてダイオードを設けてもよい。
MOSFET32UとMOSFET32Lとの間のノードと、MOSFET33UとMOSFET33Lとの間のノードとは、第1交流端子21c,21dとして機能する。トランス23は、第1電力変換器21と第2電力変換器22とを電気的に絶縁し、巻数比に応じて電圧を変換する。トランス23は、第1の巻線23aと第2の巻線23bとを有する。トランス23の第1の巻線23aは、第1交流端子21c,21dの間に接続されている。すなわち、第1の巻線23aの一端は、MOSFET32U及びMOSFET32Lに接続され、第1の巻線23aの他端は、MOSFET33U及びMOSFET33Lに接続されている。第1交流端子21cと第1の巻線23aとの間には、共振回路34が接続されている。共振回路34は、第1交流端子21cと第1の巻線23aとの間に直列に接続されたコンデンサ34a及びインダクタ34bを有する。電力変換装置20は、トランス23の漏れインダクタンス及び励磁インダクタンスと共振回路34の共振キャパシタンスとによる共振現象を利用するLLC電流共振型コンバータの機能を有している。そして、第1電力変換器21及び第2電力変換器22は、LLC電流共振コンバータとして機能する。
第2電力変換器22は、第2直流端子22a,22bと、第2直流端子22a,22bの間に接続されたフルブリッジ回路41と、フルブリッジ回路41に接続された第2交流端子22c,22dと、第2交流端子22c,22dに両端子が接続されたコンデンサ22eとを有する。本実施形態では、LLC共振コンバータの駆動周波数を一定としているため、蓄電装置3の出力電圧(第1電力変換器21の第1直流端子21a、第2直流端子21b間に印加される入力電圧)が変動すると、第2電力変換器22の第2直流端子22a、第2直流端子22b間に出力される出力電圧も同様に変動するため、第2直流端子22a,22bには電圧計27が接続されている。電圧計27は、第2直流端子22a,22bの間の電圧(以下、「中間電圧Vfb」)を測定する。第2直流端子22a,22bには、チョッパ回路24が接続されている。したがって、中間電圧Vfbは、第2電力変換器22とチョッパ回路24との間の電圧と呼ぶこともできる。
フルブリッジ回路41は、互いに並列に接続された第1のスイッチングアーム42及び第2のスイッチングアーム43を含む。第1のスイッチングアーム42は、第2のハイサイドスイッチの一例である上段側のMOSFET42Uと、第2のローサイドスイッチの一例である下段側のMOSFET42Lとを有する。上段側のMOSFET42Uと下段側のMOSFET42Lとは、互いに直列に接続されている。MOSFET42U,42Lは、例えばNチャネル型のMOSFETである。より詳細には、MOSFET42Uのドレイン端子は第2直流端子22aに接続され、MOSFET42Uのソース端子とMOSFET42Lのドレイン端子とが互いに接続され、MOSFET42Lのソース端子は第2直流端子22bに接続されている。
第2のスイッチングアーム43は、第2のハイサイドスイッチの一例である上段側のMOSFET43Uと、第2のローサイドスイッチの一例である下段側のMOSFET43Lとを有する。上段側のMOSFET43Uと下段側のMOSFET43Lとは、互いに直列に接続されている。MOSFET43U,43Lは、例えばNチャネル型のMOSFETである。より詳細には、MOSFET43Uのドレイン端子は第2直流端子22aに接続され、MOSFET43Uのソース端子とMOSFET43Lのドレイン端子とが互いに接続され、MOSFET43Lのソース端子は第2直流端子22bに接続されている。
MOSFET42U,43Uは、第2のMOSFETの一例であり、オンオフするスイッチング素子としての機能を有する。MOSFET42L,43Lは、第2のMOSFETの一例であり、オンオフするスイッチング素子としての機能を有する。これらMOSFET42U,42L,43U,43Lのそれぞれに並列に接続されたダイオードは、MOSFET42U,42L,43U,43Lのボディダイオードである。ボディダイオードは、MOSFET42U,42L,43U,43Lのスイッチング素子に対して逆並列に接続されたダイオードとして機能する。このように、MOSFET42U,43Uのそれぞれは、第2のハイサイドスイッチと、第2のハイサイドスイッチに逆並列に接続された第2ダイオードとを含む。MOSFET42L,43Lのそれぞれは、第2のローサイドスイッチと、第2のローサイドスイッチに逆並列に接続された第2ダイオードとを含む。なお、GaN(窒化ガリウム)を使ったMOSFET等は、物理的にボディダイオードを有していないため、別途外付け部品としてダイオードを設けてもよい。
MOSFET42UとMOSFET42Lとの間のノードと、MOSFET43UとMOSFET43Lとの間のノードとは、第2交流端子22c,22dとして機能する。第2交流端子22c,22dはトランス23の第2の巻線23bに接続されている。すなわち、第2の巻線23bの一端は、MOSFET42U及びMOSFET42Lに接続され、第2の巻線23bの他端は、MOSFET43U及びMOSFET43Lに接続されている。
チョッパ回路24は、高圧直流バス13に接続される高圧側端子24a,24bと、第2電力変換器22の第2直流端子22a,22bに接続される低圧側端子24c,24dとを有する。また、チョッパ回路24は、インダクタ51、第1のMOSFET52、第2のMOSFET53、及びコンデンサ54を有する。第1のMOSFET52及び第2のMOSFET53は、例えばNチャネル型のMOSFETである。これらMOSFET52,53に接続されたダイオードは、MOSFET52,53のボディダイオードである。なお、GaN(窒化ガリウム)を使ったMOSFET等は、物理的にボディダイオードを有していないため、別途外付け部品としてダイオードを設けてもよい。
インダクタ51の第1端子は、低圧側端子24cに接続され、インダクタ51の第2端子は、第1のMOSFET52のソース端子及び第2のMOSFET53のドレイン端子に接続されている。第1のMOSFET52のドレイン端子は高圧側端子24aに接続されている。コンデンサ54の第1端子は、第1のMOSFET52のドレイン端子に接続され、コンデンサ54の第2端子は、第2のMOSFET53のソース端子に接続されている。高圧側端子24a,24bには、高圧側端子24a,24bの間の電圧(以下、「電圧Vdc」)を測定する電圧計28が接続されている。
制御部25は、第1電力変換器21、第2電力変換器22、及びチョッパ回路24の動作を制御する。より詳細には、制御部25は、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lと、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lと、チョッパ回路24のMOSFET52,53とのそれぞれのオンオフ駆動を制御する。また制御部25は、電力管理部4(図1参照)の外部指令を受信可能である。また制御部25には、蓄電装置3の蓄電量、電流計26の検出値、及び電圧計27,28の検出値が入力される。蓄電装置3の蓄電量は、蓄電装置3のSOC(State of Charge)で示される。なお、蓄電装置3の蓄電量は、例えば蓄電装置3の電極間の電圧値で示されてもよい。
この電力変換装置20の制御部25は、充電モード、放電モード、第1のモードの一例である充電禁止モード、第2のモードの一例である放電禁止モード、整流充電モード、整流放電モード、及び外部指令モードといった各種の制御モードを含む。
充電モードは、高圧直流バス13から蓄電装置3に電流(充電電流)を供給する場合、すなわちトランス23の2次側から1次側に向けて電流を供給する場合の制御モードである。制御部25は、中間電圧Vfbが、蓄電装置3の電極間の電圧に比例した電圧となるようにチョッパ回路24によって電圧Vdcを降圧させる。より詳細には、制御部25は、電圧計27により測定された電圧が、蓄電装置3の電極間の電圧にトランス23の第1の巻線23aと第2の巻線23bとの巻線比を乗算したものと等しくなるように第1のMOSFET52をオンオフ駆動させる。一方、第2のMOSFET53は、還流ダイオードとして動作するので、第1MOSFET52と相補的にオンオフ駆動される。
そして制御部25は、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lを固定したスイッチング周波数と、固定したDUTYで制御する。また制御部25は、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lが同期整流回路として働くように制御する。なお、固定したスイッチング周波数の一例は、共振回路34の共振周波数である。また固定したDUTYの一例は、貫通電流が流れないためのデッドタイムを除いた、約50%である。
放電モードは、蓄電装置3からの放電電流を高圧直流バス13に供給する場合、すなわちトランス23の1次側から2次側に向けて電流を供給する場合の制御モードである。制御部25は、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lを固定したスイッチング周波数と、固定したDUTYで制御する。また制御部25は、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lが同期整流回路として働くように制御する。なお、固定したスイッチング周波数の一例は、共振回路34の共振周波数である。また固定したDUTYの一例は、貫通電流が流れないためのデッドタイムを除いた、約50%である。
そして、制御部25は、電圧Vdcが設定電圧になるようにチョッパ回路24によって中間電圧Vfbを昇圧させる。より詳細には、制御部25は、中間電圧Vfbと設定電圧との差に応じて決定されるDUTYに基づいて第2のMOSFET53をオンオフ駆動させる。一方、第1のMOSFET52は、逆流防止ダイオードとして動作するので、第2のMOSFET53と相補的にオンオフ駆動される。
充電禁止モードは、第2直流端子22a,22bから第2交流端子22c,22dに電流が流れないように制御する、すなわちMOSFET42U,42L,43U,43Lを介してトランス23に電流が流れないように制御する制御モードである。言い換えれば、充電禁止モードは、第2電力変換器22から第1電力変換器21に電流を供給しないようにする、すなわち高圧直流バス13から蓄電装置3に充電電流を供給しないようにする制御モードである。なお、充電禁止モードでは、第2交流端子22c,22dから第2直流端子22a,22bに電流が流れること、すなわちトランス23からMOSFET42U,42L,43U,43Lを介して電流が流れることは許可される。制御部25は、充電禁止モードを選択している期間に亘り第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てをオフにした状態を維持する。
放電禁止モードは、第1直流端子21a,21bから第1交流端子21c,21dに電流が流れないように制御する、すなわちMOSFET32U,32L,33U,33Lを介してトランス23に電流が流れないように制御する制御モードである。言い換えれば、放電禁止モードは、第1電力変換器21から第2電力変換器22に電流を供給しないようにする、すなわち蓄電装置3が放電しないようにする制御モードである。なお、放電禁止モードでは、第1交流端子21c,21dから第1直流端子21a,21bに電流が流れること、すなわちトランス23からMOSFET32U,32L,33U,33Lを介して電流が流れることは許可される。制御部25は、放電禁止モードを選択している期間に亘り第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てをオフにした状態を維持する。
整流充電モードは、放電禁止モードにおいて充電要求がある場合に第2電力変換器22から第1電力変換器21に電流を供給する、すなわち蓄電装置3からの放電を禁止する一方、蓄電装置3を充電する制御モードである。整流充電モードにおける制御部25の動作は、充電モードと同様である。すなわち制御部25は、放電禁止モードのときに第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lをオンオフして蓄電装置3を充電する。
整流放電モードは、充電禁止モードにおいて放電要求がある場合に第1電力変換器21から第2電力変換器22に電流を供給する、すなわち蓄電装置3の充電を禁止する一方、蓄電装置3から放電する制御モードである。整流放電モードにおける制御部25の動作は、放電モードと同様である。すなわち制御部25は、充電禁止モードのときに第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lをオンオフして蓄電装置3から放電する。
外部指令モードは、制御部25が電力管理部4(図1参照)の外部指令(充電停止指令又は放電停止指令)を受信したとき、充電モード及び放電モードよりも優先して、その外部指令に応じて充電を停止する、又は放電を停止するモードである。例えば制御部25は、充電モードのとき、電力管理部4からの外部指令として充電停止指令を受信したとき、外部指令モードを選択し、蓄電装置3の充電を停止する。また例えば制御部25は、放電モードのとき、電力管理部4からの外部指令として放電停止指令を受信したとき、外部指令モードを選択し、蓄電装置3からの放電を停止する。
これら制御モードを有する制御部25は、電流制御、充電禁止制御、放電禁止制御、及び中間電圧制御といった各種の制御を実行する。制御部25は、電流制御において高圧直流バス13の電圧に基づいて蓄電装置3への充電電流及び蓄電装置3からの放電電流を制御する。制御部25は、充電禁止制御において蓄電装置3の蓄電量や外部指令に基づいて蓄電装置3への充電をさせないようにする。制御部25は、放電禁止制御において蓄電装置3の蓄電量や外部指令に基づいて蓄電装置3からの放電をさせないようにする。制御部25は、中間電圧制御において中間電圧Vfbを制御する。
電流制御の詳細について説明する。
太陽光発電装置2は、受光状態によって発電量が異なる。すなわち太陽光発電装置2は、昼間の晴れたときでは発電量が多く、夜間や曇りのときでは発電量が少ない。一方、高圧直流バス13の電圧は、設定電圧に維持する必要がある。例えば、太陽光発電装置2の発電量が多い一方、負荷8による電力消費が少なく、電力系統7への逆潮流ができない場合、高圧直流バス13の電圧が上昇して設定電圧を維持できない場合がある。このような場合、太陽光発電装置2からの電力を蓄電装置3に供給することにより、高圧直流バス13の電圧を設定電圧に維持する。また、太陽光発電装置2の発電量が少ない場合、高圧直流バス13の電圧が下降して設定電圧を維持できない場合がある。この場合、蓄電装置3から高圧直流バス13に電力が供給されると、電力系統7から高圧直流バス13に電力が供給されなくても、高圧直流バス13の電圧を設定電圧に維持することができる。
制御部25は、蓄電装置3の充電電流及び放電電流を電流計26により取得する。また制御部25は、高圧直流バス13の電圧を電圧計28により取得する。そして、制御部25は、高圧直流バス13の電圧が設定電圧よりも低い場合、高圧直流バス13の電圧が設定電圧まで上昇するように蓄電装置3を放電させるために電力変換装置20の動作を制御する。より詳細には、制御部25は、電圧計28により測定された電圧値に基づいて蓄電装置3に対する充電電流又は放電電流の指令値を設定し、指令値通りに電流が流れているか否かを電流計26によって監視することにより、高圧直流バス13の電圧が設定電圧となるように電力変換装置20の動作を制御する。
また、制御部25は、高圧直流バス13の電圧が設定電圧よりも高い場合、高圧直流バス13の電圧が設定電圧まで下降するように蓄電装置3を充電させるために電力変換装置20の動作を制御する。より詳細には、制御部25は、電圧計28により測定された電圧値に基づいて蓄電装置3への充電電流又は放電電流の指令値を設定し、指令値通りに電流が流れているか否かを電流計26によって監視することにより、高圧直流バス13の電圧が設定電圧となるように双方向の絶縁型DC/DCコンバータである電力変換装置20の動作を制御する。
図3及び図4を参照して、充電禁止制御について説明する。制御部25は、充電モードにおいて、所定時間毎に充電禁止制御を実行する。
充電禁止制御において、制御部25は、蓄電装置3の過充電を防ぐため、蓄電装置3が満充電となるときには蓄電装置3の充電を停止する。また、制御部25は、電力管理部4(図1参照)からの外部指令として充電停止指令を受信したときに蓄電装置3の充電を停止する。制御部25は、電力管理部4からの外部指令(充電停止指令)を受信した場合、蓄電装置3の蓄電量にかかわらず、蓄電装置3の充電を停止する。つまり、制御部25は、外部指令モードを充電モードよりも優先する。
このような充電禁止制御の処理手順として、制御部25は、まずステップS11において、電力管理部4の外部指令(充電停止指令)を受信しているか否かを判定する。そして制御部25は、電力管理部4の外部指令(充電停止指令)を受信していないとき(ステップS11:NO)、ステップS12において蓄電装置3の蓄電量が第1閾値以上か否かを判定する。例えば、第1閾値は、充電終止電圧に相当するSOCと等しい値に設定される。充電終止電圧は、蓄電装置3の充電を好適に行うことができる電圧の最高値である。なお、第1閾値は、充電終止電圧に相当するSOCよりも僅かに低い値としてもよい。
制御部25は、電力管理部4からの外部指令(充電停止指令)を受信したとき(ステップS11:YES)、ステップS13において外部指令モードを選択する。また制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第1閾値以上と判定したとき(ステップS12:YES)、ステップS14において充電禁止モードを選択する。
図4(a)に示すように、充電禁止モードでは、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てがオフとなるので、MOSFET42U,42L,43U,43Lのボディダイオードによって第2直流端子22aから第2交流端子22c,22dに電流が流れない。このため、第2電力変換器22から第1電力変換器21に電流が流れない。第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てがオフとなる状態は、制御部25が充電禁止モードを選択している期間に亘り維持される。すなわち、充電禁止モードの間に亘り第2電力変換器22から第1電力変換器21に電流が流れない。なお、蓄電装置3の充電を停止する外部指令モード(充電停止指令)においても処理は図4(a)と同様になる。
図3に示すように、制御部25は、外部指令モード又は充電禁止モードを選択した後、ステップS15において蓄電装置3の放電要求があるか否かを判定する。この放電要求とは、電力管理部4からの外部指令による蓄電装置3の放電要求と、高圧直流バス13の電圧が設定電圧未満となることによる蓄電装置3の放電要求とを含む。制御部25は、蓄電装置3の放電要求があるとき(ステップS15:YES)、ステップS16において整流放電モードを選択する。
図4(b)に示すように、整流放電モードでは、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てがオフとなる状態で第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lがオンオフ駆動するので、蓄電装置3から放電される。このように、充電禁止モード及び整流放電モードの間に亘りMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てがオフとなる状態が維持されるので、第2電力変換器22から第1電力変換器21に電流が流れない。
一方、図3に示すように、制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第1閾値未満と判定したとき(ステップS12:NO)、又は充電禁止モードにおいて蓄電装置3の放電要求がないとき(ステップ15:NO)、処理を一旦終了して、通常の双方向に充放電を制御する通常モードに戻る。制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第1閾値未満のとき、制御モードとして充電モードを選択できる。
図5及び図6を参照して、放電禁止制御について説明する。制御部25は、放電モードにおいて、所定時間毎に放電禁止制御を実行する。
放電禁止制御において、制御部25は、蓄電装置3の過放電を防ぐため、蓄電装置3の蓄電量が下限値となるときには蓄電装置3の放電を停止する。また、制御部25は、電力管理部4からの外部指令として放電停止指令を受信したときに蓄電装置3の放電を停止する。制御部25は、電力管理部4からの外部指令(放電停止指令)を受信した場合、蓄電装置3の蓄電量にかかわらず、蓄電装置3からの放電を停止する。つまり、制御部25は、外部指令モードを放電モードよりも優先する。なお、蓄電装置3の蓄電量の下限値は、例えば放電終止電圧に相当するSOCと等しい値である。放電終止電圧は、蓄電装置3の放電を好適に行うことができる電圧の最低値である。
このような放電禁止制御の処理手順として、制御部25は、まずステップS21において、電力管理部4の外部指令(放電停止指令)を受信しているか否かを判定する。そして制御部25は、電力管理部4からの外部指令(放電停止指令)を受信していないとき(ステップS21:NO)、ステップS22において蓄電装置3の蓄電量が第2閾値以下か否かを判定する。例えば、第2閾値は、第1閾値よりも低い値であり、蓄電装置3の蓄電量の下限値(放電終止電圧に相当するSOCと等しい値)に設定される。なお、第2閾値は、蓄電装置3の蓄電量の下限値(放電終止電圧に相当するSOCと等しい値)よりも僅かに高い値であってもよい。
制御部25は、電力管理部4からの外部指令(放電停止指令)を受信したとき(ステップS21:YES)、ステップS23において外部指令モードを選択する。また、制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第2閾値以下と判定したとき(ステップS22:YES)、ステップS24において放電禁止モードを選択する。
図6(a)に示すように、放電禁止モードでは、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てがオフとなるので、MOSFET32U,32L,33U,33Lのボディダイオードによって第1直流端子21aから第1交流端子21c,21dに電流が流れない。このため、第1電力変換器21から第2電力変換器22に電流が流れない。第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てがオフとなる状態は、制御部25が充電禁止モードを選択している期間に亘り維持される。すなわち、放電禁止モードの間に亘り第1電力変換器21から第2電力変換器22に電流が流れない。なお、蓄電装置3からの放電を停止する外部指令モード(放電停止指令)においても処理は図6(a)と同様になる。
図5に示すように、制御部25は、外部指令モード又は放電禁止モードが選択された後、ステップS25において蓄電装置3の充電要求があるか否かを判定する。この充電要求とは、電力管理部4からの外部指令による蓄電装置3の充電要求と、高圧直流バス13の電圧が設定電圧よりも高くなることによる蓄電装置3の充電要求とを含む。制御部25は、蓄電装置3の充電要求があるとき(ステップS25:YES)、ステップS26において整流充電モードを選択する。
図6(b)に示すように、整流充電モードでは、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てがオフとなる状態で第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lがオンオフ駆動するので、蓄電装置3が充電される。このように、放電禁止モード及び整流充電モードの間に亘りMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てがオフとなる状態が維持されるので、第1電力変換器21から第2電力変換器22に電流が流れない。
一方、図5に示すように、制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第2閾値よりも高いと判定したとき(ステップS22:NO)、又は充電禁止モードにおいて蓄電装置3の充電要求がないとき(ステップ25:NO)、処理を一旦終了して、通常の双方向に充放電を制御する通常モードに戻る。制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第2閾値よりも高いとき、制御モードとして放電モードを選択できる。
図7を参照して、中間電圧制御について説明する。制御部25は、所定時間毎に中間電圧制御を実行する。
蓄電装置3の充電が禁止された状態で、電流制御によってチョッパ回路24が第2電力変換器22に電流を供給しようとする場合、すなわちチョッパ回路24が蓄電装置3の充電方向に電流を流そうとする場合、中間電圧Vfbが上昇する。この中間電圧Vfbは、設定電圧まで上昇する場合がある。一方、蓄電装置3の放電が禁止された状態で、電流制御によってチョッパ回路24が蓄電装置3の放電方向に電流を流そうとする場合、中間電圧Vfbが低下する。この中間電圧Vfbは、0Vにまで低下する場合がある。特に、中間電圧Vfbが設定電圧まで上昇してしまうと、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lに、設定電圧に対応した高耐圧の素子を用いる必要があり、部品のコストアップとなる。
この問題を解決するため、制御部25は、中間電圧Vfbが予め決められた電圧範囲内となるように制御する中間電圧制御を実行する。中間電圧Vfbの上限値は、設定電圧(380V)よりも低い電圧であり、例えば300Vである。中間電圧Vfbの下限値は、0Vよりも高い電圧であり、例えば200Vである。このように中間電圧Vfbを制御することにより、中間電圧Vfbが設定電圧まで上昇することが抑制されるため、MOSFET42U,42L,43U,43Lに、設定電圧よりも低い電圧に対応した耐圧の素子を用いることができ、部品のコストアップを抑制できる。
このような中間電圧制御の処理手順として、制御部25は、ステップS31における中間電圧Vfbが上限値以上か否かの判定、及びステップS32における中間電圧Vfbが下限値以下か否かの判定を行う。制御部25は、中間電圧Vfbが下限値よりも高くかつ上限値未満と判定したとき(ステップS31及びステップS32:NO)、処理を一旦終了する。一方、制御部25は、中間電圧Vfbが上限値以上と判定したとき(ステップS31:YES)、又は中間電圧Vfbが下限値以下と判定したとき(ステップS32:YES)、ステップS33において中間電圧Vfbを目標電圧に制御する。ここで、目標電圧は、中間電圧Vfbの下限値以上かつ上限値以下の電圧であり、例えば上限値と下限値との中央値である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
例えば、蓄電装置3と第1電力変換器21との間において蓄電装置3付近に設けられたリレーが制御部25により制御されることによって、蓄電装置3の蓄電量が満充電又は下限値になったときに蓄電装置3の充電又は放電を停止する構成(以下、「比較構成」)が考えられる。この比較構成では、例えば蓄電装置3の充電から充電停止に切り替わる過程において、リレーによって蓄電装置3の充電が停止された後、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lのオンオフ駆動を停止する。このようにリレーによる蓄電装置3の充電停止から第2電力変換器22の動作の停止までの期間に亘り第2電力変換器22が動作するため、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33L及び第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの電圧が高くなってしまう。このように電圧が高くなってもMOSFETが故障しないようにするため、高耐圧のMOSFETを用いる必要がある。またリレーを追加することにより制御部25のシーケンス制御が複雑化してしまう。
その点、本実施形態の電力変換装置20では、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てをオフすることにより蓄電装置3の充電を停止し、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てをオフすることにより蓄電装置3の放電を停止する。このように、リレーを用いずに蓄電装置3の充電及び放電を停止させることができるため、蓄電装置3の充電を停止する場合、第2電力変換器22の動作を停止でき、蓄電装置3の放電を停止する場合、第1電力変換器21の動作を停止できる。言い換えれば、蓄電装置3の充電の停止後に第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lがオンオフ動作すること、及び蓄電装置3の放電の停止後に第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lがオンオフ動作することが抑制される。したがって、低耐圧のMOSFETを用いることができるので、コストダウンを図ることができる。またリレーが設けられないため、制御部25のシーケンス制御が複雑化することを抑制できる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第1閾値以上になると第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの全てをオフにする。これにより、蓄電装置3に充電電流が流れなくなるため、蓄電装置3の充電を停止することができる。また制御部25は、蓄電装置3の蓄電量が第2閾値以下になると第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てをオフにする。これにより、蓄電装置から放電電流が流れなくなるため、蓄電装置3からの放電を停止することができる。したがって、蓄電装置3の過充電又は過放電を抑制することができる。
加えて、制御部25は、蓄電装置3の蓄電量に基づいて充電禁止モード及び放電禁止モードを選択する。このため、双方向に充放電を制御する通常モードのままで、電流計26の検出値に基づいて充電電流又は放電電流をゼロにするように制御する場合に、電流計26のオフセット誤差等の測定誤差に起因して、微小な充電又は放電がなされ続けるような状況になることを防ぐことができる。
(2)制御部25が充電禁止モードを選択している期間、すなわち蓄電装置3が過充電になるおそれがある期間に亘って第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lのそれぞれがオフになる状態が維持されるので、蓄電装置3が過充電になるおそれがある期間において蓄電装置3に充電電流が供給されない。したがって、蓄電装置3が過充電になることを防止できる。また制御部25が放電禁止モードを選択している期間、すなわち蓄電装置3が過放電になるおそれがある期間に亘って第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lのそれぞれがオフになる状態が維持されるので、蓄電装置3が過放電になるおそれがある期間において蓄電装置3から放電電流が流れない。したがって、蓄電装置3が過放電になることを防止できる。
(3)上記比較構成において、蓄電装置3が満充電となることによりリレーをオフしたときに蓄電装置3から第1電力変換器21に放電電流を供給する場合にはリレーをオンする。すなわち第1電力変換器21から蓄電装置3への電力の供給をリレーで遮断した状態で蓄電装置3から第1電力変換器21に放電電流を供給することができない。また蓄電装置3の蓄電量が下限値となることによりリレーがオフしたときに第1電力変換器21から蓄電装置3に充電電流を供給する場合にはリレーをオンする。すなわち蓄電装置3から第1電力変換器21への電力の供給をリレーで遮断した状態で第1電力変換器21から蓄電装置3に充電電流を供給することができない。
その点、本実施形態の電力変換装置20によれば、制御部25が制御モードを整流放電モードにすることによって第1電力変換器21から第2電力変換器22を介して電流が整流されてチョッパ回路24に供給される。このように、第2電力変換器22から第1電力変換器21への電流の供給を遮断した状態、すなわち蓄電装置3への充電電流の供給を遮断した状態で蓄電装置3から第1電力変換器21に放電電流を供給することができる。
また、制御部25が制御モードを整流充電モードにすることによって第2電力変換器22から第1電力変換器21を介して電流が整流されて蓄電装置3に供給される。このように、第1電力変換器21から第2電力変換器22への電流の供給を遮断した状態、すなわち蓄電装置3からの放電電流を遮断した状態で第1電力変換器21から蓄電装置3に充電電流を供給することができる。
(4)例えば太陽光発電装置2及び蓄電装置3を含む電力管理システム1では、電力系統7に逆潮流する場合、太陽光発電装置2により発電された電力と蓄電装置3の電力とが合わせられた電力よりも太陽光発電装置2により発電された電力のみのほうが好ましい場合がある。その点、本実施形態の電力変換装置20では、電力管理部4からの外部指令によって蓄電装置3の放電を確実に停止できるため、太陽光発電装置2により発電された電力のみを電力系統7に逆潮流することができる。
(5)第1電力変換器21は、MOSFET32U,32L,33U,33Lを有するため、スイッチング素子とこのスイッチング素子に逆並列に接続されたダイオードとが個別に形成される構成と比較して、第1電力変換器21の部品点数を減らすことができる。また第2電力変換器22は、MOSFET42U,42L,43U,43Lを有するため、第1電力変換器21と同様に、第2電力変換器22の部品点数を減らすことができる。
(6)第1電力変換器21及び第2電力変換器22は、フルブリッジ回路31,41を有するため、例えばプッシュプル回路に比べ、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33L及び第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lのそれぞれの耐圧を下げることができる。また、例えばハーフブリッジ回路に比べ、第1電力変換器21と第2電力変換器22との電力変換を高効率とすることができる。
(7)電力変換装置20は、LLC電流共振型コンバータの機能を有し、かつ高圧直流バス13の電圧をチョッパ回路24によって制御する。このため、第1電力変換器21及び第2電力変換器22を固定したスイッチング周波数(共振周波数)で制御することによって、第1電力変換器21と第2電力変換器22との電力変換を高効率とすることができる。
(8)制御部25が中間電圧制御を行うことにより、中間電圧Vfbが過度に高くなることを抑制できる。したがって、第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lの耐圧を下げることができる。
(変形例)
上記実施形態に関する説明は、本発明の電力変換装置及びパワーコンディショナが取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明の電力変換装置及びパワーコンディショナは、例えば以下に示される上記実施形態の変形例、及び相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。
・上記実施形態において、制御部25は複数設けられてもよい。その一例として、電力変換装置20は、チョッパ回路24を制御する第1制御部と、第1電力変換器21及び第2電力変換器22を制御する第2制御部とを有してもよい。
・上記実施形態において、ダイオード素子として機能するボディダイオードを含むMOSFET32U,32L,33U,33Lを用いたが、ボディダイオードを含まないトランジスタと、このトランジスタに逆並列に接続されたダイオード素子とを用いてもよい。また、MOSFET32U,32L,33U,33Lに逆並列にダイオード素子を接続してもよい。第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lについても同様に変更できる。
・上記実施形態において、電力変換装置20は、LLC電流共振コンバータ方式以外の方式のコンバータであってもよい。
・上記実施形態において、第1電力変換器21及び第2電力変換器22の少なくとも一方は、フルブリッジ回路31,41に代えて、ハーフブリッジ回路又はプッシュプル回路であってもよい。
・上記実施形態において、制御部25は、充電禁止制御、放電禁止制御、及び中間電圧制御を互いに同じ制御周期で行ってもよいし、互いに異なる制御周期で行ってもよい。
・上記実施形態の中間電圧制御において、中間電圧Vfbの目標電圧を、中間電圧Vfbが上限値以上の場合、及び中間電圧Vfbが下限値以下の場合のそれぞれにおいて個別に設定してもよい。例えば、中間電圧Vfbが上限値以上の場合における中間電圧Vfbの目標電圧は、中間電圧Vfbが下限値以下の場合における中間電圧Vfbの目標電圧よりも高い。
・上記実施形態において、蓄電装置として、第1電力変換器21の第1直流端子21a,21bに所定の起動電圧を印加することにより起動可能な蓄電装置が用いられる場合、制御部25は、チョッパ回路24により上記起動電圧を生成する起動制御を実行してもよい。制御部25は、起動制御において、第1電力変換器21のMOSFET32U,32L,33U,33Lの全てをオフにし、かつ第2電力変換器22のMOSFET42U,42L,43U,43Lをオンオフ駆動することにより第1電力変換器21の第1直流端子21a,21bに所定の起動電圧を印加する。
・上記実施形態では、第2電力変換器22とチョッパ回路24とが個別のチップ部品により形成されていたが、第2電力変換器22とチョッパ回路24とが集積された1つのチップ部品により形成されてもよい。この場合、第2電力変換器22とチョッパ回路24との間のノードが一対の第2直流端子22a,22bとして機能する。
3…蓄電装置、7…電力系統、10…パワーコンディショナ、12…直流交流変換装置、20…電力変換装置、21…第1電力変換器、22…第2電力変換器、23…トランス、23a…第1の巻線、23b…第2の巻線、24…チョッパ回路、25…制御部、31…フルブリッジ回路、32U,33U…MOSFET(第1のMOSFET、第1のハイサイドスイッチ、第1ダイオード)、32L,33L…MOSFET(第2のMOSFET、第1のローサイドスイッチ、第1ダイオード)、41…フルブリッジ回路、42U,43U…MOSFET(第3のMOSFET、第2のハイサイドスイッチ、第2ダイオード)、42L,43L…MOSFET(第4のMOSFET、第2のローサイドスイッチ、第2ダイオード)。

Claims (11)

  1. 第1の巻線及び第2の巻線を有するトランスと、
    前記第1の巻線に接続され、かつ蓄電装置と電気的に接続可能である第1のハイサイドスイッチ及び第1のローサイドスイッチと、前記第1のハイサイドスイッチと前記第1のローサイドスイッチのそれぞれに逆並列に接続される第1ダイオードとを有し、前記第1のハイサイドスイッチと前記第1のローサイドスイッチをオンオフすることによって直流と交流とを双方向に変換する第1電力変換器と、
    前記第2の巻線に接続された第2のハイサイドスイッチ及び第2のローサイドスイッチと、前記第2のハイサイドスイッチと前記第2のローサイドスイッチのそれぞれに逆並列に接続される第2ダイオードとを有し、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチをオンオフすることによって直流と交流とを双方向に変換する第2電力変換器と、
    前記第1電力変換器及び前記第2電力変換器を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記蓄電装置の蓄電量が第1閾値以上のとき、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチのそれぞれをオフすることにより、前記トランスから前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチを介して電流が流れることを許可する一方、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチを介して前記トランスに電流が流れないように制御する第1のモードと、
    前記蓄電装置の蓄電量が前記第1閾値よりも小さい第2閾値以下のとき、前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチのそれぞれをオフすることにより、前記トランスから前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチを介して電流が流れることを許可する一方、前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチを介して前記トランスに電流が流れないように制御する第2のモードと、
    を含む電力変換装置。
  2. 前記制御部は、前記蓄電装置の蓄電量が前記第1閾値以上となる期間に亘り前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチのそれぞれをオフした状態を維持する
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記制御部は、前記蓄電装置の蓄電量が前記第2閾値以下となる期間に亘り前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチのそれぞれをオフした状態を維持する
    請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のモードのときに前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチをオンオフして前記蓄電装置から放電する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記第2のモードのときに前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチをオンオフして前記蓄電装置を充電する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御部は、前記蓄電装置の充電を制御する充電モードと、前記蓄電装置の放電を制御する放電モードと、外部指令に基づいて前記蓄電装置の充電又は放電を禁止する外部指令モードとを含み、前記外部指令モードを前記充電モード及び前記放電モードよりも優先して選択する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記第1電力変換器は、前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1ダイオードを含む第1のMOSFETと、前記第1のローサイドスイッチ及び前記第1ダイオードを含む第2のMOSFETとを有し、
    前記第2電力変換器は、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2ダイオードを含む第3のMOSFETと、前記第2のローサイドスイッチ及び前記第2ダイオードを含む第4のMOSFETとを有する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記第1電力変換器は、直列に接続された前記第1のハイサイドスイッチ及び前記第1のローサイドスイッチが並列に2個設けられたフルブリッジ回路を有し、
    前記第2電力変換器は、直列に接続された前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチが並列に2個設けられたフルブリッジ回路を有する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記第1電力変換器及び前記第2電力変換器は、LLC共振コンバータとして機能し、
    当該電力変換装置は、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチに接続されたチョッパ回路をさらに有する
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記制御部は、前記第2のハイサイドスイッチ及び前記第2のローサイドスイッチに加える直流電圧を予め決められた電圧範囲内とするように前記チョッパ回路を制御する
    請求項9に記載の電力変換装置。
  11. 請求項9又は10に記載の電力変換装置と、
    前記第2電力変換器側に接続され、前記第2電力変換器の直流を交流に変換し、電力系統の交流を直流に変換して前記電力変換装置に出力する直流交流変換装置と
    を有するパワーコンディショナ。
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