JP2007236676A - 紙幣処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣の回収作業だけでなく、紙幣処理ユニットのメンテナンスや交換作業等を、手間をかけることなく簡単に行うことができる紙幣処理装置を提供すること。
【解決手段】受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部を有するとともに、装置本体に対して前方に引き出し自在に設けられた紙幣処理ユニット13を備え、該紙幣処理ユニット13を前記装置本体3に対して前方に引き出すことで、前記収納部内に収納された紙幣を回収可能な紙幣処理装置3であって、前記装置本体3に前後方向に固定される固定レール30と、該固定レール30に対して前後方向に摺動自在に設けられた摺動レール31(33)及び該摺動レール31(33)の前端に固定され、前記紙幣が挿入される紙幣挿入口が形成された前面パネル10を有する前後摺動部35と、を備え、前記紙幣処理ユニット13を、前記前後摺動部35に対して着脱自在に取り付けた。
【選択図】図7

Description

本発明は、受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部を有する紙幣処理ユニットを装置本体に対して前方に引き出すことで、前記収納部内に収納された紙幣を回収可能な紙幣処理装置に関する。
従来、この種の紙幣処理装置としては、遊技客より投入された紙幣を収納するBVユニット部(紙幣処理ユニット)の上下に平板状のスライドレールが固設され、上部のスライドレールを玉貸出処理機(紙幣処理装置)の本体に固設された外側部材に対して摺動自在に支持するとともに、下部のスライドレールの側面に、玉貸出処理機の本体に設けられた駆動モータの先端に固定されたピニオンギアに噛合するラックを形成し、該ピニオンギアの回動により、玉貸出処理機の本体に対してBVユニット部が前後方向に移動されるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−124638号公報(第14頁、第13−1,13−2図)
しかしながら、上記特許文献1に記載された玉貸出処理機において、例えばBVユニット部の前面を覆う前面パネルが、上下のスライドレールとは別個にBVユニット部本体の前面に取り付けられていると、該BVユニット部のメンテナンスや交換等が必要となった場合において、BVユニット部及びその本体前面に取り付けられた前面パネルを一体として上下のスライドレールから取り外し、その後BVユニット部本体から前面パネルを取り外さなければならない。また、メンテナンス後や交換の際に、BVユニット部をスライドレールに取り付ける場合には、前面パネルをBVユニット部本体に取り付けて一体化した後にスライドレールに固設する必要があり、取り付け、取り外しの際の作業工程が多くなり、手間がかかるといった問題を有していた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、紙幣の回収作業だけでなく、紙幣処理ユニットのメンテナンスや交換作業等を、手間をかけることなく簡単に行うことができる紙幣処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の紙幣処理装置は、
受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部を有するとともに、装置本体に対して前方に引き出し自在に設けられた紙幣処理ユニットを備え、該紙幣処理ユニットを前記装置本体に対して前方に引き出すことで、前記収納部内に収納された紙幣を回収可能な紙幣処理装置であって、
前記装置本体に前後方向に固定される固定レールと、
該固定レールに対して前後方向に摺動自在に設けられた摺動レール及び該摺動レールの前端に固定され、前記紙幣が挿入される紙幣挿入口が形成された前面パネルを有する前後摺動部と、
を備え、
前記紙幣処理ユニットを、前記前後摺動部に対して着脱自在に取り付けた、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、摺動レールの前端に前面パネルが固定された前後摺動部に対して、紙幣処理ユニットのみを取り付け、取り外しすることができ、これにより紙幣処理ユニットを摺動レールから取り外した後に前面パネルを取り外したり、あるいは前面パネルを取り付けた後に摺動レールに取り付ける必要がなく、作業工程が少なくて済むため、紙幣処理ユニットのメンテナンスや交換作業等を、手間をかけることなく簡単に行うことができる。
本発明の請求項2に記載の紙幣処理装置は、請求項1に記載の紙幣処理装置であって、
前記前面パネルの裏面側に、前記紙幣処理ユニットの前端部が嵌合する凹部を形成した、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、紙幣処理ユニットを前後摺動部に取り付ける際に、紙幣処理ユニットの前端部を前面パネルの凹部に嵌合することで、前後摺動部に対する紙幣処理ユニットの前後方向の位置決めがなされるため、取り付け作業が容易になるばかりか、取り付けられた状態で紙幣処理ユニットの前端部が前面パネルにて支持されるため、安定性が向上する。
本発明の請求項3に記載の紙幣処理装置は、請求項1または2に記載の紙幣処理装置であって、
前記前面パネルの裏面側における前記紙幣挿入口の周縁には、後方に向けて突出する周壁を形成するとともに、前記紙幣処理ユニットの前端部には、前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を受け入れる紙幣受入部を、前記周壁内に嵌合可能に凸設した、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、紙幣処理ユニットの前端部に凸設された紙幣受入部を周壁内に嵌合することで、前後摺動部に対する紙幣処理ユニットの位置決めがなされるため、取り付け作業が容易になるばかりか、前面パネル側に形成された紙幣挿入口と紙幣処理ユニット側に形成された紙幣受入部との間に位置ずれが生じることが確実に防止される。
本発明の請求項4に記載の紙幣処理装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の紙幣処理装置であって、
前記紙幣処理ユニットの側面には、前記収納部内に収納された紙幣を取り出すための開口部を形成するとともに、該開口部を閉塞可能な収納扉を開閉自在に設け、前記前後摺動部には、前記収納扉の外面側に配置される保護プレートを、該収納扉とともに開閉可能に設け、該保護プレートに、前記収納扉に形成された被係止部に係止可能な係止部を形成した、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、収納部を閉塞可能な収納扉の外面が保護プレートにより保護されるため、紙幣処理ユニットの破損や損傷だけでなく、収納部に対する物理的な不正行為を効果的に防止できるとともに、収納扉に形成された被係止部に保護プレートに形成された係止部が係止されることで、収納扉と保護プレートとを別々に開閉操作する必要がないので、収納部に収納された紙幣を容易に回収することができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
図1には、遊技場において複数配置された遊技機設置島に並設される遊技機としてのパチンコ機2と、該パチンコ機2に対して1対1に設置される本発明の紙幣処理装置としての貸出ユニット3と、を正面から見た状態が示されている。
貸出ユニット3は、ビジターコインを受け付け可能に構成されており、ビジターコインの受付中において、対応して設けられたパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球(遊技媒体)を貸し出す貸出処理を行う。具体的には、貸出ユニット3は、ビジターコインを受け付けると、該受付中のビジターコインの利用の可/不可を判別する認証処理の実施並びに該認証処理にて利用可とされたビジターコインから読み出したコインIDに対応付けて管理されている残額をシステムコントローラ(図示略)に要求して、受付中のビジターコインの利用の可/不可並びに残額情報を取得するとともに、遊技者による貸出要求に基づき、受付中のビジターコインの残額の範囲内で、対応して設けられているパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球を貸し出す貸出処理を実施する。
また、貸出ユニット3は、紙幣(本実施例では一万円、五千円、二千円、千円の各紙幣)を受け付け可能に構成されており、紙幣を受け付けたときに、対応して設けられたパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球を貸し出す貸出処理を行う。具体的には、貸出ユニット3は、紙幣を受け付けると、該受け付けた紙幣の種別(金額)や真贋を識別する識別処理を実施するとともに、該識別された金額情報を前記システムコントローラ(図示略)に送信して、該金額情報を当該貸出ユニット3の本体内部に保持されているビジターコインの残額情報に加算して更新させる処理及び受け付けた紙幣を内部に収納する処理を実施し、遊技者による貸出要求に基づき、該ビジターコインの残額の範囲内で、対応して設けられているパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球を貸し出す貸出処理を実施する。
尚、本実施例における記録媒体の一例であるビジターコインは、本体が円盤形状に形成され、内部にメモリが内蔵された集積回路としてのICチップとを内在するICタグ(図示略)が密封されたIC型コインが適用されているとともに、該ビジターコインのメモリには、各ビジターコインを個々に識別可能なID番号が予め書き換え不可に記録されている。尚、本実施例では、ビジターコインに残額情報は記録されず、各ビジターコインの残額情報は図示しないシステムコントローラにて管理されるようになっているが、残額情報をビジターコインに記録するようにしてもよい。
次に、本実施例における紙幣処理装置としての貸出ユニット3の構造を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例としてのパチンコ機及び貸出ユニットを正面から見た状態を示す正面図であり、図2は、貸出ユニットの左側面図であり、図3は、図2の要部拡大断面図であり、図4は、紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図であり、図5は、前後摺動部を手前側に引き出した状態を示す斜視図であり、図6は、紙幣識別ユニットから紙幣を回収する際の状態を示す斜視図であり、図7は、(a)は紙幣識別ユニットを貸出ユニットから取り外す状態を示す斜視図であり、(b)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図であり、図8は、(a)〜(c)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す要部拡大概略断面図である。尚、以下の説明において、図2,3の右側を貸出ユニットの前側、左側を貸出ユニットの後側として説明する。
貸出ユニット3の前面には、図1に示すように、その最上部位置に該貸出ユニット3の動作や前記システムコントローラ(図示略)等との通信不可能状態(オフライン状態)を含む通信状態や、各種エラー状況等を点灯色の違いにより報知する動作ランプ4が設けられており、遊技場の係員等が貸出ユニット3内部やシステムコントローラ(図示略)等との通信不可能状態(オフライン状態)の発生や、当該貸出ユニット3内に設けられた各種装置の制御を行う制御ユニット24(図2参照)が行う各種処理において発生したエラーを認識できるようになっている。
動作ランプ4の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口5が設けられていて、遊技者は各種金額の紙幣を挿入できるようになっている。また、紙幣挿入口5の下方位置には、紙幣の受け付けが可能な状態であることを点灯により遊技者に報知する紙幣受付可ランプ6が設けられている。
紙幣受付可ランプ6の下方には、前記ビジターコインが投入可能なビジターコイン投入口7が設けられているとともに、その下方には、貸出ユニット3の本体内部に保持されているビジターコインに残額がある状態で、当該貸出ユニット3に対応するパチンコ機2の上皿9の所定箇所に設けられた返却ボタン(図示略)が操作されたときに、前記貸出ユニット3の本体内部に保持されているビジターコインが返却されるビジターコイン返却口8が設けられている。尚、該ビジターコイン返却口8の下部からは、該ビジターコイン返却口8より排出されたコインの落下を防止する受部8a(図2参照)が前方に向けて突設されている。
貸出ユニット3の前面を覆う前面パネルは、図1及び図2に示すように、上下方向に3分割されたアッパーパネル10,センターパネル11,ロアパネル12にて構成されている。前述した紙幣挿入口5及び紙幣受付可ランプ6はアッパーパネル10に設けられ、ビジターコイン投入口7及びビジターコイン返却口8はロアパネル12に設けられている。また、アッパーパネル10は、後述する紙幣識別ユニット13(図2参照)とともに貸出ユニット3の本体に対して前方に引き出し自在に設けられており、センターパネル11,ロアパネル12は、貸出ユニット3の本体前面にネジを介して止着されている。
次に、貸出ユニット3本体の内部構造について、図2及び図3に基づいて簡単に説明すると、貸出ユニット3の内部上方位置、つまりアッパーパネル10の後側には、前述した紙幣挿入口5から挿入された紙幣の種別(金額)や真贋を識別する識別処理を実施する紙幣識別部(図示略)及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する後述する紙幣収納空間部52を有する紙幣識別ユニット13が、本体内部に収納される収納位置(図2に示す位置)と、該収納位置から前方に引き出された引き出し位置(図6に示す位置)と、の間で前後方向に摺動自在に設けられている。尚、この紙幣識別ユニット13の引き出し構造の詳細については後述する。
紙幣識別ユニット13の下方には、該紙幣識別ユニット13を前方移動不能にロック可能とするロック片14を、該紙幣識別ユニット13を前方移動不能にするロック位置(上方位置)と、該ロック位置から下方に退避した退避位置(下方位置)と、の間で上下動させるソレノイド15が配設されている。ロック片14は、ソレノイド15に設けられた付勢バネ15aにより、前記ロック位置に向けて常時付勢されており、前記ロック位置において、後述する下部摺動レール33から下方に向けて垂設された被ロック片16(図3参照)に係止されることで、前記下部摺動レール33の前方移動を当接規制するようになっている。
また、ソレノイド15は、図示しない無線リモコンによるロック解除操作により励磁され、前記ロック位置から退避位置に向けて、ロック片14を付勢バネ15aの付勢力に抗して移動させ、所定時間(例えば1秒)退避位置に保持する。このとき、紙幣識別ユニット13の後方に設けられた板バネ47の付勢力にて該紙幣識別ユニット13が若干前方に押し出され、被ロック片16がロック片14よりも前方、つまりロック不能な位置まで移動し(図3参照)、前記所定時間である1秒が経過した後に、ソレノイド15の励磁が解除され、ロック片14は付勢バネ15aの付勢力により前記ロック位置に復帰する。
また、この状態で、紙幣識別ユニット13が前記引き出し位置から前記収納位置に向けて押し込まれると、被ロック片16が後方に向けて移動してきたロック片14に接触して退避位置に向けて押し戻され、ロック片14が被ロック片16よりも後方に位置したとき、すなわち紙幣識別ユニット13が前記収納位置に位置したときに、再度ロック片14が付勢バネ15aの付勢力により前記ロック位置に復帰するため、ソレノイド15を励磁させることなく、紙幣識別ユニット13を収納位置まで押し込むだけでロック状態となる。
ソレノイド15の下方には、リーダライタユニット20が配設されている。リーダライタユニット20は、側面視直方体をなす筺体にて構成されており、その前面上部には前述したビジターコイン投入口7が配設されているとともに、前面下部にはビジターコイン返却口8が配設されている。リーダライタユニット20内には、ビジターコイン投入口7から投入されたビジターコインが縦向き姿勢で自然流下(転動)する投入路21が、ビジターコイン投入口7から後方(図2中左側)に向けて延設されているとともに、該投入路21におけるビジターコイン投入口7の近傍には、投入されたビジターコインに記録されているコインIDを読み出す読み出し手段としてのリーダライタ20aが配設されている。
このリーダライタ20aの配設位置には、特に詳細な図示はしないが、投入されたビジターコインを読み出し位置にて留保可能とするとともに、該留保したビジターコインの流路を、リーダライタ20aの背面側から延設される回収路22またはリーダライタ68aの下面側から延設される返却路23のいずれかに切り替えて排出することが可能な流路切替機構(図示略)が設けられており、留保したビジターコインを回収または返却できるようになっている。
回収路22は、リーダライタ20aの背面側にて下方に向けて屈曲され、該屈曲部から前方に向けて延設され、ビジターコイン返却口8に連通されている。返却路23は、リーダライタ20aの下面側から鉛直下方に向けて延設されるとともに、該返却路23におけるビジターコイン返却口8の近傍に設けられたリーダライタ20bの配置位置において前方に屈曲され、ビジターコイン返却口8に連通されている。つまりビジターコイン返却口8は回収路22及び返却路23に連通している。尚、リーダライタ20bは、リーダライタユニット20を正面側から見て回収路22と返却路23との間に配置されており、回収路22内の最下流位置にあるビジターコインを留保し、該留保したビジターコインに記録されている情報の読み出しを行うことができるようになっている。
回収路22は、ビジターコイン投入口7から投入されてリーダライタ20aに留保されたビジターコインの残額が0となった場合に、該ビジターコインが流下して保持される通路であり、返却路23は、ビジターコイン投入口7から投入されてリーダライタ20aに留保されたビジターコインの残額が0以上である状態で、当該ビジターコインの返却要求がなされた場合に、当該ビジターコインが流下して返却される通路である。つまり、ビジターコイン投入口7からビジターコインが投入された場合は、リーダライタ20aにて留保されたビジターコインのコインIDが読み出され、また、紙幣挿入口5から紙幣が挿入された場合は、リーダライタ20bにて留保されているビジターコインからコインIDが読み出される。
また、リーダライタユニット20内には、前述したリーダライタ20a,20b、紙幣識別ユニット13、ソレノイド15等、貸出ユニット3内に設けられた各種装置の制御を行う制御部24が設けられている。
次に、紙幣識別ユニット13の引き出し構造の詳細を、図3〜図8に基づいて説明する。
貸出ユニット3の上部には、紙幣識別ユニット13が収納される収納空間部S(図3参照)が形成されている。この収納空間部Sは、左右側面板,後面板,上面板により前面が開口する箱状に形成され、前面開口はアッパーパネル10にて開閉されるようになっている。尚、下面は内部下方と連通しているが、後述する下部固定レール32が配設されている。収納空間部Sの上部及び下部には、特に図3及び図4に示すように、上部固定レール30及び下部固定レール32が前後方向に固設されているとともに、上部固定レール30及び下部固定レール32には、紙幣識別ユニット13が固定される上部摺動レール31及び下部摺動レール33がそれぞれ前後方向に摺動自在に嵌合されている。つまり、上部固定レール30及び下部固定レール32は、貸出ユニット3本体(紙幣処理装置本体)にそれぞれ前後方向に固定されている。
上部摺動レール31及び下部摺動レール33の先端には、前面パネルとしてのアッパーパネル10が、その裏面上下部に固着された連結部材34a,34b(図3,図7(b)参照)にネジを介して固定されており、上部摺動レール31及び下部摺動レール33と、これらの先端部に上下部が固定されたアッパーパネル10とにより、紙幣識別ユニット13が取り付けられる前後摺動部としての側面視略コ字形の摺動枠体35が構成されている。
図4に示すように、上部摺動レール31及び下部摺動レール33の左側面部には、紙幣識別ユニット13の上面及び下面にそれぞれ固定された前後方向を向く取り付け片36,37が取り付けられる被取り付け片38,39が、それぞれ前後方向に固定されている。取り付け片36は、紙幣識別ユニット13の上面から上方に向けて立設され、取り付け片37は、紙幣識別ユニット13の下面から下方に向けて垂下されている。一方、被取り付け片38は、上部摺動レール31から下方に向けて垂下され、被取り付け片39は、下部摺動レール33から上方に向けて立設されている。
また、取り付け片36,37には、取り付けネジ40が取り付けられる取り付け孔41がそれぞれ前後に形成されているとともに、被取り付け片38,39は、取り付けネジ40が螺合するネジ孔42が前後に形成されており、取り付け片36,37の右側面を被取り付け片38,39の左側面に当接した状態で、各取り付け孔41に取り付けた取り付けネジ40をネジ孔42に止着することで、紙幣識別ユニット13の上下部が上部摺動レール31及び下部摺動レール33に固定されるようになっている。
上部摺動レール31及び下部摺動レール33の右側面前方位置には、図5及び図6に示すように、紙幣識別ユニット13本体の右側面に形成された後述する収納扉43を保護する保護プレート44の後部上端及び後部下端が、上下方向を向く枢軸44aを介してそれぞれ回動自在に枢支されている。また、保護プレート44の前端辺における上下方向の中央位置には、略半円形状の切り欠き部44aが形成されているとともに、該切り欠き部44aの上下には、収納扉43に形成された略半円状の切り欠き部44bの上下に形成された孔部45(図8参照)にそれぞれ係止される後向きのフック片46(図7(b),図8参照)が、内側に向けて突出形成されている。
この上下のフック片46は、図8に示すように先端が後向きに屈曲された平面視略L字形をなしており、収納扉43の孔部45内に挿通した後、該孔部45の後縁部に係止されることで、摺動枠体35に取り付けられた紙幣識別ユニット13が、図6に示す引き出し位置まで引き出された状態において、収納扉43とともに保護プレート44が開閉するようになっている。また、収納扉43の外面側に保護プレート44が配置された状態において、切り欠き部43b及び切り欠き部44bが重合して紙幣の側面前部が部分的に外部に露呈するようになっている。
また、上部摺動レール31の後端には、前述した板バネ47が取り付けられている。この板バネ47は、図2に示すように、紙幣識別ユニット13が収納空間部S内の収納位置に位置している状態において、その後端が収納空間部Sの後壁内面に圧接されるようになっているため、前述したようにソレノイド15の励磁によりロック片14によるロックが解除されたときに、その付勢力により摺動レール31、すなわち紙幣識別ユニット13を前方に向けて押し出すようになっている。
紙幣識別ユニット13は、図4に示すように、本体が略直方体をなし、前述したようにその上下面には取り付け片36,37が固設されている。前面(前端部)には、摺動枠体35に取り付けた状態において、前板10a,左右側板10b,上下側面板10cにより後面が開口する箱状に形成されたアッパーパネル10の裏面に形成された嵌合凹部10d(図8参照)内に嵌合する縦長の嵌合凸部48が形成されているとともに、さらにこの嵌合凸部48の前面には、該嵌合凸部48よりも小形の縦長の隆起部49が凸設されている。
隆起部49の前面には、アッパーパネル10に形成された紙幣挿入口5から挿入された紙幣を本体内部に受け入れる縦長長方形状の紙幣受入口50が形成されている。紙幣受入口50から受け入れた紙幣は、図3の拡大図に示す紙幣通路51を介して、内部に設けられた駆動機構(図示略)により後方に向けて搬送され、紙幣識別ユニット13の内部に形成された紙幣収納空間部52(図6,図8参照)内に束ねられた状態で収納されるようになっている。また、紙幣識別ユニット13の内部には、受け付けた紙幣の種別や真贋を識別する紙幣識別部が内蔵されている。
紙幣収納空間部52は、図6に示すように、紙幣識別ユニット13の本体右側面に形成された開口部53を介してその前部が外方に向けて開放されており、この開口部53は、該開口部53の後端に設けられた上下方向を向く枢軸43a(図8参照)を介して回動自在に枢支された前述した収納扉43により開閉されるようになっている。また、特に詳細な図示はしないが、この収納扉43の内側には、紙幣収納空間部52内に収納された複数枚の紙幣の前部を保持する保持機構(図示略)が設けられているため、図6に示すように、収納扉43を開放することで、紙幣収納空間部52内に収納された複数枚の紙幣の前部のみが外方に向けて屈曲された状態で露呈するため、紙幣の内側面前部と、切り欠き部43b,44bを介して露呈された外側面前部とを挟み込むように把持して、手前側に引っ張ることで、紙幣収納空間部52内に収納された紙幣を簡単に取り出して回収できる。
また、紙幣識別ユニット13の後面下部には、前述した制御部24から延設されたフラットケーブルKの先端に設けられたコネクタCが接続される接続部54(図3,図7参照)が設けられている。また、その上方には、ケーブルKを本体上面側に近接した状態で保持する左右一対のケーブル押さえ片55が、上下方向に異なる高さ位置に形成されており、このケーブル押さえ片55によりケーブルKを保持することで、接続部54から後方に向けて延出されたフラットケーブルKが、収納位置において紙幣識別ユニット13の後面と収納空間部Sの後壁内面との間に挟まれて折れ曲がることがないので、断線が防止される。
アッパーパネル10は、図3,図7及び図8に示すように、紙幣挿入口5が形成される前面板10a,左右側面板10b,上下側面板10cにより後面が開口する縦長箱状に形成されており、その後面(裏面)側に、紙幣識別ユニット13の前端部が嵌合可能な嵌合凹部10dが形成されている。前面板10aの裏面における紙幣挿入口5の周縁からは周壁5aが後向きに突設されており、その後端は、紙幣識別ユニット13の隆起部49前面における紙幣受入口50の周縁部に当接するようになっている。周壁5aの左右側壁部は、図8に示すように後方に向かうに従い内向きに傾斜しており、紙幣挿入口5から挿入された紙幣が紙幣受入口50内に確実に誘導されるようになっている。
前面板10aの後面における周壁5aの上下部には、図3の拡大図に示すように、隆起部49の上下側面に配置されるとともに、後端が嵌合凸部48の前面に当接するリブ56,57が後向きに立設されている。すなわち、周壁5aの後端と隆起部49の前面及びリブ56,57の後端と嵌合凸部48の前面との当接により、紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めがなされるとともに、上下のリブ56,57間に隆起部49が嵌合されることで、上下方向の位置決めがなされるようになっている。
次に、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の取り付け、取り外し時における作用を、図7及び図8に基づいて説明すると、まず、紙幣識別ユニット13は、摺動枠体35に取り付けられた状態において、その上下部が上下の摺動レール31,32の間に嵌め込まれるとともに、その前端部(嵌合凸部48及び隆起部49)がアッパーパネル10の裏面に凹設された嵌合凹部10d内に嵌合された状態で、上下の取り付け片36,37の左側面が被取り付け片42,43の右側面に当接しており、取り付け片36,37の取り付け孔41に取り付けた取り付けネジ40をネジ孔42に螺入することで固定されている。
このような取り付け状態では、紙幣識別ユニット13の前端部である嵌合凸部48及び隆起部49が、アッパーパネル10の裏面に凹設された嵌合凹部10d内に嵌合されているとともに、上下の取り付け片36,37が取り付けネジ40を介して被取り付け片38,39に取り付けられているため、摺動枠体35に対してがたつくことなく、安定的に取り付けられている。
この取り付け状態から、摺動枠体35から紙幣識別ユニット13を取り外す場合、まず図7(a)に示すように、貸出ユニット3の右側面上部を閉塞するパネル(図示略)を取り外して収納空間部Sの右側面を開放する。尚、この状態において収納空間部Sの右側面を上向きに開放させるように倒伏させた状態とすることが好ましい。また、紙幣識別ユニット13が取り付けられている摺動枠体35を、貸出ユニット3に対して前方に引き出す、つまり収納空間部S内の収納位置から手前側に引き出し、4本の取り付けネジ40を取り外すとともに、フラットケーブルKのコネクタCを接続部54から抜き取っておく。
次いで、紙幣識別ユニット13を貸出ユニット3に対して後方に向けて(図7(a)中左斜め下向きの黒矢印方向)若干スライド移動させる。これにより、紙幣識別ユニット13の前端部がアッパーパネル10の嵌合凹部10d内から逸脱するとともに、フック片46が孔部45の前端縁側に移動する(図8(b)参照)。この状態で、紙幣識別ユニット13の後部を上方(図7(a)上向きの黒矢印方向)に持ち上げるようにして、紙幣識別ユニット13を収納空間部Sの右側面から取り出すことができる(図7(b)参照)。
紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に対して取り付ける場合には、まず図7(b)に示すように、摺動枠体35を収納空間部Sから貸出ユニット3の前方に引き出し、紙幣識別ユニット13の前端部を前側に向けた状態で、下斜め前方(図7(b)中黒矢印方向)に向けて移動し、紙幣識別ユニット13の前端部をアッパーパネル10の裏面の嵌合凹部10d内に差し込む(図8(a)参照)。
紙幣識別ユニット13の前端部を嵌合凹部10d内に差し込んだら、そのまま該紙幣識別ユニット13の後部側を収納空間部S内(図8(b)中黒矢印方向)に向けて下降させる。そして、収納扉43の孔部45内に保護プレート44のフック片46を挿通させるように、取り付け片36,37の右側面を被取り付け片38,39の左側面に当接させることにより、紙幣識別ユニット13が上部摺動レール31,下部摺動レール33と平行、つまり前後方向を向く姿勢に保持され(図8(b)参照)、この状態から紙幣識別ユニット13を前方にスライド移動することにより、紙幣識別ユニット13の前端部である嵌合凸部48及び隆起部49が嵌合凹部10d内に嵌合する(図8(c)参照)。
このとき、嵌合凸部48の前面がリブ56,57の後端に当接し、かつ隆起部49の前面が周壁5aの後端に当接して、紙幣識別ユニット13の前方への移動が規制されるため、前後方向の位置決めがなされるとともに、隆起部49の上下側方に上下のリブ56,57が配置され、上下方向の移動も規制されるため、上下方向の位置決めがなされる。さらにこのとき、フック片46が内部に挿通されている孔部45が前方に移動することで、フック片46が孔部45の後端縁に係止され、収納扉43と、その外面側に重なるように並設された保護プレート44とが一体化される。
さらに、紙幣識別ユニット13の前方への移動がリブ56,57及び周壁5aにて当接規制されたときに、取り付け片36,37に形成された取り付け孔41と、被取り付け片38,39に形成されたネジ孔42とが合致するため、取り付け孔41から取り付けネジ40を挿通してネジ孔42内に螺入することで、摺動枠体35に紙幣識別ユニット13を固定することができる。
以上説明してきたように、本発明の実施例としての貸出ユニット3にあっては、収納空間部S内上部に固定された前後方向を向く上部固定レール30に摺動自在に嵌合された摺動レール31と、収納空間部S内下部に固定された前後方向を向く下部固定レール32に摺動自在に嵌合された摺動レール33と、これら上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33の前端に固定された前面パネルとしてのアッパーパネル10にて構成される前後摺動部としての摺動枠体35に対して、紙幣処理ユニットとしての紙幣識別ユニット13本体が着脱自在に取り付けられていることで、貸出ユニット3の本体に対して前後方向に移動自在に設けられた摺動枠体35に対して、紙幣識別ユニット13のみを取り付け、取り外しすることができ、これにより紙幣識別ユニット13を上部摺動レール31,下部摺動レール33から取り外した後にアッパーパネル10をユニット本体から取り外したり、あるいはアッパーパネル10を本体前端部に取り付けた後に上部摺動レール31,下部摺動レール33に取り付ける必要がなく、作業工程が少なくて済むため、紙幣識別ユニット13のメンテナンスや交換作業等を、手間をかけることなく簡単に行うことができる。
また、特に紙幣識別ユニット13を取り付ける前後摺動部としての摺動枠体35が、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33と、該上部摺動レール31,下部摺動レール33の前端に固定されるアッパーパネル10とにより、後面側が開放された側面視略コ字形をなす枠状の摺動枠体35にて構成され、紙幣識別ユニット13をこれらコ字形の摺動枠体35の側面開口から取り付け、取り外しできるように構成されていることで、貸出ユニット3の側面上部を大きく開放した状態で取り付け、取り外し作業を行うことができるため、作業性が効果的に向上する。
また、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33がアッパーパネル10により互いに連結されていることで、紙幣識別ユニット13の着脱を複数回行ったとしても、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33の相対位置関係がずれることがないので、上下の固定レール30,32に対する摺動枠体35の摺動に支障をきたすこと、例えば滑りが悪くなって抵抗が生じること等が防止されるばかりか、アッパーパネル10の取り付け位置も変わることがないので、通常の使用状態(図1参照)において、アッパーパネル10が傾いていたり、センターパネル11との間に大きな隙間が生じたりすることが防止される。
さらに、紙幣識別ユニット13は、摺動枠体35に取り付けた状態において、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33の間に嵌合されるため、左右幅方向の厚みを極力肉薄に抑えることができる。
また、アッパーパネル10の裏面側に、紙幣識別ユニット13の前端部である嵌合凸部48や隆起部49が嵌合する嵌合凹部10dが形成されていることで、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付ける際に、紙幣識別ユニット13の前端部をアッパーパネル10の嵌合凹部10dに嵌合すれば、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めがなされるため、取り付け作業が容易になるばかりか、取り付けられた状態で紙幣識別ユニット13の前端部がアッパーパネル10にて支持され、がたつき等が防止されて安定性が向上する。
また、アッパーパネル10の裏面側に、紙幣識別ユニット13の嵌合凸部48前面や隆起部49前面が当接するリブ56,57や周壁5aが形成されていることで、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めが正確に行われるため、例えば周壁5aの後端と隆起部49の前面との間に隙間が生じ、紙幣挿入口5から挿入された紙幣が紙幣受入口50内に確実に誘導されなくなるといったことを防止できる。
また、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付けた状態において、紙幣識別ユニット13の右側面に形成された開口部53を閉塞可能な収納扉43の外側面が、上部摺動レール31,下部摺動レール33に回動自在に枢支された保護プレート44にて覆われて保護されるため、紙幣処理ユニットの破損や損傷だけでなく、収納部に対する物理的な不正行為を効果的に防止できる。
さらに、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付ける際に、収納扉43に形成された被係止部としての孔部45に、保護プレート44に形成された係止部としてのフック片46が係止されることで、収納扉43と保護プレート44とが一体化され、これらを別々に開閉操作する必要がないので、紙幣収納空間部52に収納された紙幣を容易に回収することができるばかりか、取り付け時において摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めがなされる。
また、本実施例では、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付けた状態において、周壁5aの後端が隆起部49の前面における紙幣受入口50の周縁を囲むように当接するようになっていたが、例えば図9に示す本発明の変形例としてのアッパーパネル10’のように、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付けた状態において、周壁5aの後端面内側に枠状に形成した段部5b内に隆起部49が嵌合する、つまり、紙幣挿入口5から挿入された紙幣を受け入れる紙幣受入部としての紙幣受入口50が前面に形成された隆起部49を、周壁5a内に嵌合可能に凸設することで、紙幣識別ユニット13の摺動枠体35に取り付ける際に、隆起部49を周壁5a内に嵌合するため、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の位置決めがなされ、取り付け作業が容易になるばかりか、アッパーパネル10側に形成された紙幣挿入口5と紙幣識別ユニット13側に形成された紙幣受入口50との間に位置ずれが生じることが確実に防止される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、記録媒体の一例として、内部にIC回路が組み込まれたコイン型のICコイン(ビジターコイン)が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード型の記録媒体(ICカード)や、スティック型の記録媒体(ICスティック)、球型の記録媒体等、種々の形状の記録媒体を適用してもよい。さらに記録媒体は、前記実施例のようにIC回路が組み込まれた記録媒体に限定されるものではなく、磁気式の記録媒体であってもよいし、記録方式は限定されるものではない。
また、前記実施例では、紙幣処理装置の一例として貸出ユニット3が適用されていたが、受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部を有するとともに、装置本体に対して前方に引き出し自在に設けられた紙幣処理ユニットを備えた装置であれば、例えば前述したビジターコイン等を使用することなく、受け付けた紙幣の金額の範囲内で遊技媒体(パチンコ球やメダル)の貸し出しを行う、いわゆる現金玉貸機や、両替機あるいは遊技機設置島に配設された各貸出ユニット等から排出された紙幣を回収して収納する紙幣回収装置等に適用してもよい。
さらに、本発明の紙幣処理装置は、上記のような遊技場に設置されるものに限定されるものではなく、例えば、紙幣を受け付けて物品(例えば飲料水やチケット等)の販売を行う自動販売機等、遊技場以外の施設や店舗等に設置されるものであってもよい。
また、前記実施例では、ネジ40をネジ孔42に対して取り付けまたは取り外すことで、紙幣識別ユニット13を前後摺動部としての摺動枠体35に対して着脱できるようになっていたが、摺動枠体35に対して紙幣識別ユニット13を取り付ける手段はネジに限定されるものではなく、例えばラッチ等、ネジ以外の取り付け部材を穴部等に対して挿脱させることで、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に対して着脱できるようにしてもよいし、あるいは、摺動枠体35または紙幣識別ユニット13のいずれか一方に設けた被係合部に対して、他方に設けた係合部を弾性変形にて係脱させることで、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に対して着脱できるようにしてもよく、取り付け手段は種々に変更可能である。
また、前記実施例では、紙幣識別ユニット13が取り付けられる摺動枠体35が、貸出ユニット3側に固定された固定レール30,32に摺動自在に嵌合された上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33及びアッパーパネル10にて構成されていたが、例えば上部摺動レール31または下部摺動レール33のいずれか一方とアッパーパネル10とから構成されていてもよい。尚、このように摺動レールを上下いずれか一方とする場合は、言うまでもなく固定レールも上部固定レール30または下部固定レール32のいずれか一方のみになる。また、摺動枠体35は、上下一対の摺動レール及びアッパーパネルと、上下一対の摺動レールの後端に上下が固定される固定片と、により四角枠状に形成されていてもよい。
また、前記実施例では、貸出ユニット3における収納空間部Sの左側面が開放可能とされ、摺動枠体35に対して右側方から紙幣識別ユニット13を着脱できるようになっていたが、例えば収納空間部Sの後面を開放可能とし、摺動枠体35に対して後方から紙幣識別ユニット13を着脱できるようにしてもよい。
さらに、上部摺動レール31,下部摺動レール33は紙幣識別ユニット13の上下に配設されていたが、例えば紙幣識別ユニット13の左右側方のうち少なくとも一方に配設されていてもよい。尚、このように摺動レールを左右いずれか一方とする場合は、言うまでもなく固定レールも左右いずれか一方のみになる。
また、前後摺動部は枠状の摺動枠体35にて構成されていたが、例えば少なくとも一側面が開口され、紙幣識別ユニット13を収容可能に構成された箱体等を適用してもよい。
また、本発明における固定レール及び摺動レールは、前記実施例のように金属材にて構成された汎用のレールに限定されるものではなく、紙幣処理ユニット本体に固設された固定レールに対して摺動レールが摺動自在に設けられたものであれば、例えば固定レールが、収納空間部S内の上下部に前後方向に延設した凹溝条にて構成され、摺動レールが、該前後方向に延びる凹溝条内に摺動自在に嵌合された凸状にて構成されていてもよく、レールの構造自体は種々に変形可能である。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1に記載の紙幣処理装置は、
受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部(紙幣識別ユニット13)及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部(紙幣収納空間部52)を有するとともに、装置本体に対して前方に引き出し自在に設けられた紙幣処理ユニット(紙幣識別ユニット13)を備え、該紙幣処理ユニットを前記装置本体(収納空間部S)に対して前方に引き出すことで、前記収納部内に収納された紙幣を回収可能な紙幣処理装置(貸出ユニット3)であって、
前記装置本体に前後方向に固定される固定レール(上部固定レール30,下部固定レール32)と、
該固定レールに対して前後方向に摺動自在に設けられた摺動レール(上部摺動レール31,下部摺動レール33)及び該摺動レールの前端に固定され、前記紙幣が挿入される紙幣挿入口(5)が形成された前面パネル(アッパーパネル10)を有する前後摺動部(摺動枠体35)と、
を備え、
前記紙幣処理ユニットを、前記前後摺動部に対して着脱自在に取り付けた、
ことを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の紙幣処理装置は、請求項1に記載の紙幣処理装置であって、
前記前面パネル(アッパーパネル10)の裏面側に、前記紙幣処理ユニット(紙幣識別ユニット13)の前端部(嵌合凸部48,隆起部49)が嵌合する凹部(10d)を形成した、
ことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の紙幣処理装置は、請求項1または2に記載の紙幣処理装置であって、
前記前面パネル(アッパーパネル10’)の裏面側における前記紙幣挿入口(5)の周縁には、後方に向けて突出する周壁(5a)を形成するとともに、前記紙幣処理ユニット(紙幣識別ユニット13)の前端部(嵌合凸部48の前面)には、前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を受け入れる紙幣受入部(紙幣受入口50が前面に形成された隆起部49)を、前記周壁内に嵌合可能に凸設した、
ことを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の紙幣処理装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の紙幣処理装置であって、
前記紙幣処理ユニット(紙幣識別ユニット13)の側面には、前記収納部(紙幣収納空間部52)内に収納された紙幣を取り出すための開口部(53)を形成するとともに、該開口部を閉塞可能な収納扉(43)を開閉自在に設け、前記前後摺動部(摺動枠体35)には、前記収納扉の外面側に配置される保護プレート(44)を、該収納扉とともに開閉可能に設け、該保護プレートに、前記収納扉に形成された被係止部(孔部45)に係止可能な係止部(フック片46)を形成した、
ことを特徴としている。
本発明の実施例におけるパチンコ機及び貸出ユニットを正面から見た状態を示す正面図である。 貸出ユニットの左側面図である。 図2の要部拡大断面図である。 紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図である。 前後摺動部を手前側に引き出した状態を示す斜視図である。 紙幣識別ユニットから紙幣を回収する際の状態を示す斜視図である。 (a)は紙幣識別ユニットを貸出ユニットから取り外す状態を示す斜視図であり、(b)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す要部拡大概略断面図である。 本発明の変形例としての前面パネル及びその周辺の構造を示すである。
符号の説明
2 パチンコ機
3 貸出ユニット
5 紙幣挿入口
5a 周壁
10 アッパーパネル
10d 嵌合凹部
13 紙幣識別ユニット
20 リーダライタユニット
30 上部固定レール
31 上部摺動レール
32 下部固定レール
33 下部摺動レール
34a,34b 連結部材
35 摺動枠体
36,37 取り付け片
38,39 被取り付け片
43 収納扉
44 保護プレート
45 孔部
46 フック片
48 嵌合凸部
49 隆起部
50 紙幣受入口
52 紙幣収納空間部
S 収納空間部

Claims (4)

  1. 受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部を有するとともに、装置本体に対して前方に引き出し自在に設けられた紙幣処理ユニットを備え、該紙幣処理ユニットを前記装置本体に対して前方に引き出すことで、前記収納部内に収納された紙幣を回収可能な紙幣処理装置であって、
    前記装置本体に前後方向に固定される固定レールと、
    該固定レールに対して前後方向に摺動自在に設けられた摺動レール及び該摺動レールの前端に固定され、前記紙幣が挿入される紙幣挿入口が形成された前面パネルを有する前後摺動部と、
    を備え、
    前記紙幣処理ユニットを、前記前後摺動部に対して着脱自在に取り付けた、
    ことを特徴とする紙幣処理装置。
  2. 前記前面パネルの裏面側に、前記紙幣処理ユニットの前端部が嵌合する凹部を形成した、
    ことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理装置。
  3. 前記前面パネルの裏面側における前記紙幣挿入口の周縁には、後方に向けて突出する周壁を形成するとともに、前記紙幣処理ユニットの前端部には、前記紙幣挿入口から挿入された紙幣を受け入れる紙幣受入部を、前記周壁内に嵌合可能に凸設した、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の紙幣処理装置。
  4. 前記紙幣処理ユニットの側面には、前記収納部内に収納された紙幣を取り出すための開口部を形成するとともに、該開口部を閉塞可能な収納扉を開閉自在に設け、前記前後摺動部には、前記収納扉の外面側に配置される保護プレートを、該収納扉とともに開閉可能に設け、該保護プレートに、前記収納扉に形成された被係止部に係止可能な係止部を形成した、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の紙幣処理装置。
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