JP6797469B2 - 遊技媒体貸出機 - Google Patents
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Description
そして、各遊技機に隣接してメダル(遊技媒体)の払い出しを行なう遊技媒体貸出機が併設されている。
遊技媒体貸出機は、筐体を備え、遊技者が貨幣を筐体内部のビルバリユニットの貨幣投入口に投入することで、あるいは、所定のカード媒体をカード挿入口に挿入することで、筐体内部の払い出しホッパによりメダルの払い出しを行なう。
ビルバリユニットは、貨幣の識別と貨幣の貯留を行なうものであり、筐体には、ビルバリ用正面開口部からビルバリユニットが収容されるビルバリ用収容部が設けられている。
このような近年の様々な装置として、例えば、顔認識あるいはバーコード認識を行なうカメラや、遊技者が所持する携帯端末と近距離無線通信を行なう通信装置などが挙げられる。
しかしながら、筐体内部に近年の様々な装置を組み込もうとすると、筐体の上下の寸法は定められているため問題が生ずる。
本発明は、上記のビルバリユニット開口部およびビルバリ用収容部に着目して案出されたものであり、本発明の目的は、ビルバリ用正面開口部およびビルバリ用収容部の上下方向の寸法を最小限に設定でき、筐体内部に様々な装置を収容し高機能化を図る上で有利な遊技媒体貸出機を提供することにある。
また、本発明は、前記ビルバリ用正面開口部から離れた前記傾斜用開口部の端部の箇所に、前記ビルバリ用正面開口部に近づくにつれて前記ビルバリ用収容部の下方または上方へ離れる傾斜の傾斜壁が設けられていることを特徴とする。
したがって、ビルバリユニットをビルバリ用収容部に挿脱する際に、傾斜用開口部を介してビルバリユニットの傾斜状態を許容することによって、ビルバリ用正面開口部およびビルバリ用収容部の上下方向の寸法がビルバリユニットの上下方向の寸法に対して余裕が無い場合であっても、ビルバリユニットをビルバリ用正面開口部からビルバリ用収容部に簡単に挿脱することができる。
そのため、ビルバリ用正面開口部およびビルバリ用収容部の上下方向の寸法を最小限に設定できる。
したがって、限られた筐体の上下方向の寸法内において、ビルバリユニット以外の様々な装置の収容スペース、配置スペースを大きく確保でき、筐体内部に様々な装置を収容し遊技媒体貸出機の高機能化を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、ビルバリユニットをビルバリ用収容部に押し込んで収容する場合、いったん傾斜用開口部からビルバリユニットの背面側端部が下方または上方に突出した状態となっても、背面側端部が傾斜壁によって案内されるため、ビルバリユニットをビルバリ用収容部に収容する作業を円滑に行なう上で有利となる。
図1(A)、(B)に示すように、遊技媒体貸出機10は、遊技媒体を用いて遊技を行なう遊技機、例えば、スロットマシン等に併設される装置である。本実施の形態では、遊技媒体としてメダルを用いる場合について説明する。なお、遊技媒体は、メダルのような円板状の遊技媒体に限定されず、矩形板状、あるいは、多角形板状など、従来公知の様々な形状の遊技媒体が使用可能である。また、遊技機がパチンコ機の場合、遊技媒体はパチンコ玉である。
遊技媒体貸出機10は、筐体12と、筐体本体14と、ビルバリユニット16と、制御部18と、払い出しホッパ20と、ノズルシュート22と、ノズル24と、計数遊技媒体受け皿26と、受け皿用蓋28と、計数ホッパ21とを含んで構成されている。
筐体本体14の内部には、上から順番にビルバリ用収容部36、制御部収容部38、払い出しホッパ収容部40、計数ホッパ収容部42が設けられている。
筐体本体14の正面開口部1410は複数の正面板で閉塞され、複数の正面板は、ビルバリ用扉48、制御部側正面板18A、補給扉30、下部正面板32を含んで構成されている。
背面側の開口である背面開口部は複数の背面板で閉塞され、これにより筐体12が構成される。
制御部18は、正面開口部1410のうち制御部18の正面側は制御部18と一体に形成された制御部側正面板18Aで閉塞され、制御部側正面板18Aには、カード挿入口1802、タッチパネル式モニタ1804、カメラ1806、近距離無線通信機器1808、リモコン受光部1810が設けられている。
カード挿入口1802には、遊技者を識別する情報又はカード固有の識別情報が記録されたカードが挿入され、制御部18によってカードの情報の読み取り、書き込みがなされる。
タッチパネル式モニタ1804には、払い出したメダル数、獲得したメダル数などの遊技者の遊技状況が制御部18によって表示される。本実施の形態では、タッチパネル式モニタ1804が、遊技者の遊技状況を表示する遊技状況表示部を構成している。
カメラ1806は、例えば遊技者の顔認証などを行なうためのものである。
近距離無線通信機器1808は、例えば遊技者が所持する携帯通信端末と通信を行ない認証を行なうためのものである。
リモコン受光部1810は、例えば遊技店の係員が所持するリモートコントローラから送信される制御部18を遠隔制御するための光信号を受光するためのものである。
また、図1(B)に示すように、タッチパネル式モニタ1804、カメラ1806、近距離無線通信機器1808、リモコン受光部1810は、制御部側正面板18Aの表面から前方に突出している。
ノズル24は、ノズルシュート22から導かれたメダルを遊技機の下皿(不図示)に導くものであり、ノズルシュート22に揺動可能に結合されたノズル本体2402と、ノズル本体2402の先端に設けられたノズルトップ2404とを含んで構成される。
計数ホッパ21は、計数遊技媒体受け皿26に投入されたメダルの枚数を計数するものであり、メダルの計数結果は制御部18に伝達される。
下部正面板32は、筐体12の内部と反対に位置する正面3202を有し、この正面3202は筐体12の正面を構成している。
計数遊技媒体受け皿26は、下部正面板32の正面3202でノズルシュート22の上に設けられている。
図8に示すように、天板1406には、ねじ挿通孔4602を有する取り付け片46が複数設けられている。この取り付け片46は、筐体12を遊技島の支持フレームに取り付けるために設けられている。
ビルバリ用正面開口部50は、ビルバリ用扉48で開閉される。
図3の側面図に示されるように、ビルバリ用扉48を開放状態にした際には、ビルバリ用扉48は略水平となる状態まで開くのが一般的である。ビルバリユニット16の挿脱の作業性を考慮すると、ビルバリ用扉48は水平状態よりも更に下まで開くことが好ましい。しかしながら、図3に示されるように、ビルバリ用扉48の下方には制御部18のカメラ1806、近距離無線通信機器1808、リモコン受光部1810、タッチパネル式モニタ1804等の突出部が存在しており、これらとビルバリ用扉48との干渉を避ける必要がある。また、近年の遊戯媒体貸出機の構成の傾向として、制御部18における突出部の突出量は増加する傾向があると共に、ビルバリ用扉48の厚みも意匠上の観点から増す傾向があるために、ビルバリ用扉48の開き角度は大きくすることは困難な状況となっている。
図4、図6〜図8に示すように、ビルバリ用扉48は、扉本体4802を備え、扉本体4802には、扉側貨幣投入口4804と、筒状壁部4806と、ロック用フック4808と、キーシリンダ4810とが設けられている。
扉本体4802は、矩形板状を呈し、例えば合成樹脂製である。
扉側貨幣投入口4804は、その断面が筐体12の幅方向に延在する細長形状を呈し、扉本体4802の上部寄りの箇所に貫通形成されている。
筒状壁部4806は、扉側貨幣投入口4804の周囲全周を囲むように扉本体4802の背面から矩形の筒状に突設されている。
ロック用フック4808は、扉本体4802の背面に固設されている。ロック用フック4808は、図4に示すように、筐体12側に筐体12の幅方向に移動可能に設けられたロック用スライド部材52に係合することでビルバリ用扉48の閉塞状態をロックし、また、ロック用スライド部材52との係合が解除されることでビルバリ用扉48の閉塞状態のロックを解除するものである。ロック用スライド部材52の移動は後述するキーシリンダ4810の揺動フック4810Aの揺動により行なわれ、また、後述するソレノイドの作動により行なわれる。
また、ロック用スライド部材52は、ロック用フック4808と係合する係合位置と、ロック用フック4808と係合しない非係合位置とにスライド可能に設けられている。
ロック用スライド部材52は、係合位置に常時付勢され、不図示のアクチュエータ、例えば、ソレノイドの作動により係合位置から非係合位置に移動される。
したがって、ビルバリ用扉48のロック状態の解除は、キーによるキーシリンダ4810の操作によってなされると共に、ソレノイドの作動によってもなされる。
また、図4、図8において、符号4812は、ビルバリ用扉48がビルバリ用扉48がビルバリ用正面開口部50を閉塞しているか開放しているかを検出するビルバリ用扉センサであり、図1(A)において、符号4814は、扉本体4802の表面に設けられビルバリユニット16の動作状態を表示する表示器である。
本実施の形態では、ヒンジ54はダンパ機能を備えている。すなわち、ヒンジ54は、ビルバリ用扉48を開放方向に常時付勢すると共に、ビルバリ用扉48のロック状態を解除したときに、ビルバリ用扉48がビルバリ用正面開口部50を閉塞する閉塞位置からビルバリ用正面開口部50を開く開放位置までゆっくり移動する機能を備えている。
ヒンジ54は、ビルバリ用扉48の背面下部に取着される第1フランジ5402と、ビルバリ用正面開口部50の下端の取り付け片46に取り付けられる第2フランジ5404と、第1、第2フランジ5402、5404の軸受部に挿通される支軸5406とを備え、支軸5406はビルバリ用扉48が揺動する支点を構成している。
本実施の形態では、ビルバリ用扉48の支点は、ビルバリ用扉48の下端に位置している。
また、ヒンジ54の軸受部にビルバリユニット16が直接ぶつかることを防止するために、ヒンジ54にはヒンジカバー56が取着されている。
ヒンジカバー56は、第2フランジ5404に重ねて取着される取り付け片5602と、取り付け片5602から上方に湾曲してヒンジ54の軸受部を覆う断面円弧状のカバー部5604とを備えており、このカバー部5604はビルバリユニット16がビルバリ用収容部36から出し入れされる場合にビルバリユニット16の箇所を円滑に案内するガイドとして機能している。
図9に示すように、ビルバリユニット16は、直方体状のビルバリ本体部58を備え、ビルバリ本体部58にガイド部60、貨幣搬送部62、識別部64、貨幣貯留部66、ビルバリ側コネクタ68が設けられている。
ビルバリ本体部58は、長手方向の一端に位置する正面壁5802、長手方向の他端に位置する背面壁5804、上面壁5806、下面壁5808、左右の側面壁5810を有している。
正面壁5802が位置する長手方向の端部が正面側端部58Aであり、その反対に位置する長手方向の端部が背面側端部58Bとなっている。
正面壁5802の上部にガイド部60とビルバリ側貨幣投入口5812が設けられ、正面壁5802の下部に貨幣取り出し口5814が開口されている。
ガイド部60は、貨幣をビルバリ側貨幣投入口5812に案内するものである。
ガイド部60は、底壁6002と、底壁6002の両側から起立する一対の側壁6004とを有している。
ガイド部60が突設された正面壁5802の箇所には、扉側貨幣投入口4804を介して貨幣が投入されるビルバリ側貨幣投入口5812が設けられ、このビルバリ側貨幣投入口5812は、底壁6002と一対の側壁6004とで囲まれた空間で形成されている。
識別部64は、ビルバリ側貨幣投入口5812に投入された貨幣の識別を行なうものである。
貨幣貯留部66は、ビルバリ本体部58の下部に設けられ識別部64で識別された貨幣を貯留するものである。
貨幣貯留部66は、ビルバリ本体部58に上下に移動可能に配置され上方に付勢された貨幣載置板6602を含んで構成され、貨幣載置板6602に貨幣が積み重ねられるにつれて貨幣載置板6602は下方に変位し、貨幣載置板6602に積み重ねられた貨幣は、貨幣取り出し口5814から取り出される。
ビルバリ側コネクタ68は、ビルバリユニット16に電力を供給し、また、制御部18との間で信号の授受を行なうものであり、背面壁5804に突設されている。
ビルバリ側コネクタ68は、図12に示すように、筐体12の背面板側に設けられた筐体側コネクタ70に挿脱される。
そして、図2(A)に示すように、ビルバリ用扉48でビルバリ用正面開口部50を閉塞すると、ビルバリ用扉48の扉側貨幣投入口4804を介してガイド部60がビルバリ用扉48の扉本体4802から突出する。この状態で、ビルバリ用扉48の筒状壁部4806の内側にガイド部60が位置すると共に、ビルバリ用扉48の筒状壁部4806の先端全周がビルバリ本体部58のビルバリ側貨幣投入口5812の周囲の正面壁5802に隙間なく当接する。
したがって、扉側貨幣投入口4804から例えば針金のようなものを挿入したとしても、ガイド部60の延長上に針金を挿入できるものの、筒状壁部4806と正面壁5802との間に隙間がないため、針金の先端は筒状壁部4806の外側に侵入することができない。
そのため、ビルバリ用収容部36の内部に針金を入れて、例えば、貨幣貯留部66の貨幣を不正に抜き取ったり、あるいは、ビルバリユニット16周辺の電気部品をショートさせたりする不正行為を未然に防止するように図られている。
本実施の形態では、ビルバリ用扉48の支点がビルバリ用扉48の下端に位置しており、この支点の位置に対応して傾斜用開口部72は底壁44に設けられている。
図11、図12に示すように、傾斜用開口部72は、ビルバリ用正面開口部50からビルバリユニット16の正面側端部58Aが筐体12の外部に突出した状態で、正面側端部58Aが背面側端部58Bよりも高くなるビルバリユニット16の傾斜状態を許容する。
また、ビルバリ用正面開口部50から離れた傾斜用開口部72の端部の箇所に、ビルバリ用正面開口部50に近づくにつれてビルバリ用収容部36の下方へ離れる傾斜の傾斜壁74が設けられている。
また、図8に示すように、筐体12上面の天板1406には、傾斜用開口部72の開口範囲を介してアクセス可能な複数の取り付け片46を形成してある。各取り付け片46には、ねじ挿通孔4602を開設してある。取り付け片46のねじ挿通孔4602は、平面視した場合、傾斜用開口部72の開口範囲内に位置していることが好ましい。
そのため、筐体12を支持フレームに取り付ける際、傾斜用開口部72の下方からインパクトドライバなどの工具を挿入した状態でねじをねじ挿通孔4602に挿通し、ねじにより取り付け片46を支持フレームに簡単に締結することができる。
ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に収容する場合は、図10に示すように、ビルバリ用扉48を開き、ビルバリユニット16の背面側端部58Bをビルバリ用正面開口部50に向ける。
ビルバリ用扉48を開くと、図5、図10に示すように、扉本体4802は水平に延在するものの、ビルバリ用正面開口部50から離れた扉本体4802の背面にロック用フック4808および筒状壁部4806が上方に突出している。
そこで、図11に示すように、ロック用フック4808および筒状壁部4806に干渉しないように、ビルバリユニット16の正面側端部58Aを背面側端部58Bよりも上位に位置するようにビルバリユニット16を傾斜させ、ビルバリ用正面開口部50からビルバリ用収容部36にビルバリユニット16を押し込む。
この場合、傾斜用開口部72を設けていないと、ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に収容する手前の状態でビルバリユニット16の正面側端部58Aがロック用フック4808および筒状壁部4806に干渉するので、ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に収容することができなくなる。
本実施の形態では、傾斜用開口部72を設けているため、ビルバリユニット16の背面側端部58Bが傾斜用開口部72に至ると、背面側端部58Bがビルバリ用収容部36の下方に突出し、正面側端部58Aがロック用フック4808および筒状壁部4806に干渉しないビルバリユニット16の傾斜状態を維持した状態でビルバリユニット16を押し込むことができる。
このように正面側端部58Aが筒状壁部4806よりもビルバリ用収容部36側に移動したならば、ビルバリユニット16の傾斜状態を解除して、ビルバリユニット16を底壁44上に載せられた水平状態する。その後、ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に押し込むことができる。
この状態でビルバリユニット16を押し込むと、背面側端部58Bの下部が傾斜壁74に案内されて傾斜壁74に接続する底壁44へと移動して、ビルバリユニット16は底壁44と平行な姿勢となる。すなわち、ビルバリユニット16を押し込んでいくと、背面側端部58Bの下部が傾斜壁74に案内されて自動的に底壁44と平行な姿勢になり、ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に簡単に収容する上で有利となっている。
さらにビルバリユニット16を押し込むと、ビルバリ側コネクタ68が筐体側コネクタ70に接続され、ビルバリユニット16がビルバリ用収容部36に収容される。
次いで、図14に示すように、ビルバリユニット16の正面側端部58Aがビルバリ用扉48の筒状壁部4806に当接するまでビルバリユニット16を引き出す。
次いで、図15に示すように、ビルバリユニット16の正面側端部58Aをビルバリ用扉48の筒状壁部4806の先端よりも上方に持ち上げて、ビルバリユニット16の背面側端部58Bを傾斜用開口部72からビルバリ用収容部36の下方に突出させて、正面側端部58Aに対して背面側端部58Bが下方に変位したビルバリユニット16の傾斜状態を形成する。
次いで、図16に示すように、このような傾斜状態を維持しつつビルバリユニット16を斜め上方に向かって移動させ、ビルバリ用収容部36からビルバリユニット16を抜き出す。
ビルバリ用扉48を開くと、図10に示すように、扉本体4802は水平に延在するものの、ビルバリ用正面開口部50から離れた扉本体4802の背面にロック用フック4808および筒状壁部4806が上方に突出している。
このようにロック用フック4808および筒状壁部4806が扉本体4802の背面から上方に突出していることから、ビルバリ用正面開口部50からビルバリ用収容部36にビルバリユニット16を挿脱するには、ビルバリ用正面開口部50およびビルバリ用収容部36の上下方向の寸法をビルバリユニットの上下方向の寸法に比べて充分に大きな値に設定する必要がある。
本実施の形態では、ビルバリ用収容部36の底壁44に、ビルバリユニット16の背面側端部58Bをビルバリ用収容部36の下方に突出させ、ビルバリユニット16の傾斜状態を許容する傾斜用開口部72が設けられている。
そのため、ビルバリ用正面開口部50およびビルバリ用収容部36の上下方向の寸法を最小限に設定できる。
したがって、限られた筐体12の上下方向の寸法内において、ビルバリユニット16以外の様々な装置の収容スペース、配置スペースを大きく確保でき、筐体12の内部に様々な装置を収容し遊技媒体貸出機10の高機能化を図る上で有利となる。
したがって、ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に押し込んで収容する場合、いったん傾斜用開口部72からビルバリユニット16の背面側端部58Bが下方に突出した状態となっても、背面側端部58Bが傾斜壁74によって案内されるため、ビルバリユニット16をビルバリ用収容部36に収容する作業を円滑に行なう上で有利となる。
したがって、ビルバリ用扉48の背面に筒状壁部4806のような突起物が形成されている場合であっても、傾斜用開口部72を介してビルバリユニット16の傾斜状態を許容することで、ビルバリユニット16と突起物との干渉を確実に防ぐことができ、ビルバリユニット16のビルバリ用収容部36への収容作業、ビルバリ用収容部36からの取り出し作業を円滑に行なう上で有利となる。
そのため、従来は、例えば、インパクトドライバの先部にL字状のアングルヘッドを装着し、アングルヘッドおよびインパクトドライバの先部をビルバリ用収容部36に差し込み、ねじの軸線に対してインパクトドライバの中心軸が交差した状態で作業を行なわざるを得ず、作業性が良いものとはいえなかった。
これに対して、本実施の形態では、平面視した場合、傾斜用開口部72の開口範囲内に取り付け片46のねじ挿通孔4602が位置している。
したがって、アングルヘッドを用いることなく、傾斜用開口部72の下方からインパクトドライバの先部を上方に向けて簡単に挿入することができ、その状態でねじをねじ挿通孔4602を介して遊技島の支持フレームに締結でき、筐体12を支持フレームに取り付ける作業の効率化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、傾斜開口部72をビルバリ用収容部36の底部を構成する底壁44に形成した場合について説明したが、傾斜開口部72は、ビルバリ用収容部36の上部を構成する上壁に形成してもよく、あるいは、底壁44と上壁の双方に形成してもよい。
この場合、底壁44に形成した傾斜開口部72を利用すると、正面側端部58Aが背面側端部58Bよりも高くなるビルバリユニット16の傾斜状態となり、上壁に形成した傾斜開口部72を利用すると、正面側端部58Aが背面側端部58Bよりも低くなるビルバリユニット16の傾斜状態となる。
また、上壁に形成した傾斜開口部72に傾斜壁74を設ける場合、傾斜壁74は、ビルバリ用正面開口部50に近づくにつれてビルバリ用収容部36の上方へ離れる傾斜となる。
また、傾斜開口部72は、支点がビルバリ用扉48の上端に位置する場合にはビルバリ用収容部36の上壁に設けられ、前記支点がビルバリ用扉48の下端に位置する場合には底壁44に設けられることになる。
12 筐体
1406 天板(上壁)
16 ビルバリユニット
36 ビルバリ用収容部
44 底壁
46 取り付け片
4602 ねじ挿通孔
48 ビルバリ用扉
50 ビルバリ用正面開口部
54 ヒンジ
5406 支軸
58 ビルバリ本体部
58A 正面側端部
58B 背面側端部
72 傾斜用開口部
74 傾斜壁
Claims (1)
- 遊技機に併設される遊技媒体貸出機であって、
遊技者が投入する貨幣を識別するビルバリユニットが収容されるビルバリ用収容部と、前記ビルバリ用収容部に対して前記ビルバリユニットを挿脱するビルバリ用正面開口部とが設けられた筐体を備え、
前記筐体は、前記ビルバリ用収容部の底部を構成する底壁と、前記ビルバリ用収容部の上部を構成する上壁とを有し、
前記ビルバリユニットは貨幣投入口が設けられた正面側端部とその反対に位置する背面側端部とを有し、
前記底壁に、前記背面側端部を前記ビルバリ用収容部の下方に突出させ、前記正面側端部が前記背面側端部よりも高くなる前記ビルバリユニットの傾斜状態を許容する傾斜用開口部が設けられ、又は、前記上壁に、前記背面側端部を前記ビルバリユニットの上方に突出させ、前記正面側端部が前記背面側端部よりも低くなる前記ビルバリユニットの傾斜状態を許容する傾斜用開口部が設けられている、
ことを特徴とする遊技媒体貸出機。
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