JP4974579B2 - フラットケーブル保持構造及びフラットケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、被接続体に接続されるフラットケーブルを該被接続体に保持するためのフラットケーブル保持構造及び前記フラットケーブルに関する。
従来、この種のフラットケーブル保持構造としては、例えば可撓性部材からなる断面コ字状をなす取り付け装置等があり、該取り付け装置は、取り付けパネルに装着するためのクリップが外側に向けて設けられた基部と、該基部の両端に設けられ、先端内側に引掛爪が形成された一対の挟持部と、からなるクランプ部が構成されており、1枚乃至複数枚のフレキシブルフラットケーブルをコ字状のクランプ部内に嵌め込んだ状態で、取り付け装置を取り付けパネルに取り付けることで、フレキシブルフラットケーブルが両挟持部に挟持され湾曲した状態で保持されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−231539号公報(第3−4頁、第2図)
しかしながら、上記特許文献1に記載された取り付け装置にあっては、フレキシブルフラットケーブルの左右幅が両挟持部の間隔よりも長く、該フレキシブルフラットケーブルを両挟持部内に嵌め込む際において、両引掛爪の先端部間を挿通させるためにフレキシブルフラットケーブルを幅方向に湾曲させる必要があるため、これによりフレキシブルフラットケーブルが損傷する虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、フラットケーブルを損傷させることなく、かつ確実に被接続体に保持することができるフラットケーブル保持構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のフラットケーブル保持構造は、
被接続体(紙幣識別ユニット13)に設けられた被接続部(雌コネクタC’)に接続される接続部(雄コネクタC)を有するフラットケーブル(ケーブルK)を、前記被接続体に保持するためのフラットケーブル保持構造であって、
前記フラットケーブルの第1側端部に形成された第1切り欠き部(切り欠き凹部67)と、
前記フラットケーブルの第2側端部に形成された第2切り欠き部(切り欠き凹部67’)と、
前記被接続体に配置され、前記被接続体の本体外面(保持面13b)との間に形成された隙間(離間幅P2)に前記フラットケーブルの第1側端部を差し込み可能な第1保持部{保持片62(水平部62a,垂直部62b)}と、
前記被接続体に配置され、前記被接続体の本体外面(保持面13b)との間に形成された隙間(離間幅P2)に前記フラットケーブルの第2側端部を差し込み可能な第2保持部{保持片62’(水平部62a,垂直部62b)}と、
を備え、
前記フラットケーブルの接続部から前記第1切り欠き部までの離間距離La1と、前記被接続体の被接続部から前記第1保持部までの離間距離La2とは、La1>La2の関係とされ、
前記フラットケーブルの接続部から前記第2切り欠き部までの離間距離Lb1と、前記被接続体の被接続部から前記第2保持部までの離間距離Lb2とは、Lb1>Lb2の関係とされ、
前記第1の切り欠き部を前記第1保持部に、前記第2切り欠き部を前記第2保持部に、それぞれ上方から挿通した後、前記フラットケーブルを該フラットケーブルの長手方向に移動することで、該フラットケーブルの第1及び第2側端部が前記第1保持部と前記第2保持部により保持される、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、フラットケーブルに形成された第1切り欠き部を第1保持部に、第2切り欠き部を第2保持部にそれぞれ上方から挿通した後、該フラットケーブルを長手方向に移動することで、第1切り欠き部が第1保持部の、第2切り欠き部が第2保持部の配置位置からそれぞれ移動し、これにより第1保持部及び第2保持部と被接続体の本体外面との間にフラットケーブルの第1及び第2側端部が差し込まれ、フラットケーブル表面側の第1及び第2側端部が第1保持部と第2保持部により保持されるため、フラットケーブルを幅方向に湾曲させるなどして損傷したりすることなく、被接続体の本体に確実に保持することができる。
また、フラットケーブルの接続部から第1切り欠き部までの離間距離La1が、被接続体の被接続部から第1保持部までの離間距離La2よりも長寸とされ、フラットケーブルの接続部から第2切り欠き部までの離間距離Lb1が、被接続体の被接続部から第2保持部までの離間距離Lb2よりも長寸とされているので、フラットケーブルの接続部を被接続部に接続した状態でも、フラットケーブルを無理に引っ張ることなく、第1切り欠き部を第1保持部に、第2切り欠き部を第2保持部に確実に対向させることができる。
本発明の請求項2に記載のフラットケーブル保持構造は、請求項1に記載のフラットケーブル保持構造であって、
前記離間距離La1と、前記離間距離Lb1とは、La1>Lb1の関係とされ、
前記離間距離La2と、前記離間距離Lb2とは、La2>Lb2の関係とされる、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1保持部と第2保持部及び第1切り欠き部と第2切り欠き部は、フラットケーブルの長手方向の異なる位置に形成されることになり、これによりフラットケーブルの一部が被接続体の本体外面に沿うように、長手方向に向けて幅広く保持されるため、より安定的に保持できる。
本発明の請求項3に記載のフラットケーブル保持構造は、請求項1または2に記載のフラットケーブル保持構造であって、
前記被接続体(紙幣識別ユニット13)の本体外面(保持面13b)における前記第1保持部{保持片62(水平部62a,垂直部62b)}の近傍には、前記被接続体の本体外面と前記第1保持部との間の離間幅(P2)よりも小寸の高さ(P1)を有する凸部(凸条63)が突設され、
前記被接続体(紙幣識別ユニット13)の本体外面(保持面13b)における前記第2保持部{保持片62’(水平部62a,垂直部62b)}の近傍には、前記被接続体の本体外面と前記第2保持部との間の離間幅(P2)よりも小寸の高さ(P1)を有する凸部(凸条63’)が突設されている、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、被接続体の本体外面と第1保持部及び被接続体の本体外面と第2保持部の間に挿通されたフラットケーブルが凸部により蛇行することになり、これによりフラットケーブルが長手方向に引っ張られたときに第1保持部と凸部及び第2保持部と凸部の接触により位置ずれしにくくなるため、より安定的に保持できる。
本発明の請求項4に記載のフラットケーブルは、
被接続体に設けられた被接続部に接続される接続部を有するフラットケーブルであって、
前記フラットケーブルの第1側端部に形成された第1切り欠き部(切り欠き凹部67)と、
前記フラットケーブルの第2側端部に形成された第2切り欠き部(切り欠き凹部67’)と、
を備え、
前記被接続体には、前記被接続体の本体外面(保持面13b)との間に形成された隙間(離間幅P2)に前記フラットケーブルの第1側端部を差し込み可能に配置された第1保持部{保持片62(水平部62a,垂直部62b)}が配置されており、
前記被接続体には、前記被接続体の本体外面(保持面13b)との間に形成された隙間(離間幅P2)に前記フラットケーブルの第2側端部を差し込み可能に配置された第2保持部{保持片62’(水平部62a,垂直部62b)}が配置されており、
前記フラットケーブルの接続部から前記第1切り欠き部までの離間距離La1と、前記被接続体の被接続部から前記第1保持部までの離間距離La2とは、La1>La2の関係とされ、
前記フラットケーブルの接続部から前記第2切り欠き部までの離間距離Lb1と、前記被接続体の被接続部から前記第2保持部までの離間距離Lb2とは、Lb1>Lb2の関係とされ、
前記第1の切り欠き部を前記第1保持部に、前記第2切り欠き部を前記第2保持部に、それぞれ上方から挿通した後、前記フラットケーブルを該フラットケーブルの長手方向に移動することで、該フラットケーブルの第1及び第2側端部が前記第1保持部と前記第2保持部により保持される、
ことを特徴としている。
この特徴によれば、フラットケーブルに形成された第1切り欠き部を第1保持部に、第2切り欠き部を第2保持部にそれぞれ上方から挿通した後、該フラットケーブルを長手方向に移動することで、第1切り欠き部が第1保持部の、第2切り欠き部が第2保持部の配置位置から移動し、これにより第1保持部及び第2保持部と被接続体の本体外面との間にフラットケーブルの第1及び第2側端部が差し込まれ、フラットケーブル表面側の第1及び第2側端部が第1保持部と第2保持部により保持されるため、フラットケーブルを幅方向に湾曲させるなどして損傷したりすることなく、被接続体の本体に確実に保持することができる。
また、フラットケーブルの接続部から第1切り欠き部までの離間距離La1が、被接続体の被接続部から第1保持部までの離間距離La2よりも長寸とされ、フラットケーブルの接続部から第2切り欠き部までの離間距離Lb1が、被接続体の被接続部から第2保持部までの離間距離Lb2よりも長寸とされているので、フラットケーブルの接続部を被接続部に接続した状態でも、フラットケーブルを無理に引っ張ることなく、第1切り欠き部を第1保持部に、第2切り欠き部を第2保持部に確実に対向させることができる。
本発明の実施例を以下に説明する。
図1には、遊技場において複数配置された遊技機設置島に並設される遊技機としてのパチンコ機2と、該パチンコ機2に対して1対1に設置され、本発明が適用された貸出ユニット3と、を正面から見た状態が示されている。
貸出ユニット3は、ビジターコインを受け付け可能に構成されており、ビジターコインの受付中において、対応して設けられたパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球(遊技媒体)を貸し出す貸出処理を行う。具体的には、貸出ユニット3は、ビジターコインを受け付けると、該受付中のビジターコインの利用の可/不可を判別する認証処理の実施並びに該認証処理にて利用可とされたビジターコインから読み出したコインIDに対応付けて管理されている残額をシステムコントローラ(図示略)に要求して、受付中のビジターコインの利用の可/不可並びに残額情報を取得するとともに、遊技者による貸出要求に基づき、受付中のビジターコインの残額の範囲内で、対応して設けられているパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球を貸し出す貸出処理を実施する。
また、貸出ユニット3は、紙幣(本実施例では一万円、五千円、二千円、千円の各紙幣)を受け付け可能に構成されており、紙幣を受け付けたときに、対応して設けられたパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球を貸し出す貸出処理を行う。具体的には、貸出ユニット3は、紙幣を受け付けると、該受け付けた紙幣の種別(金額)や真贋を識別する識別処理を実施するとともに、該識別された金額情報を前記システムコントローラ(図示略)に送信して、該金額情報を当該貸出ユニット3の本体内部に保持されているビジターコインの残額情報に加算して更新させる処理及び受け付けた紙幣を内部に収納する処理を実施し、遊技者による貸出要求に基づき、該ビジターコインの残額の範囲内で、対応して設けられているパチンコ機2における遊技に使用するパチンコ球を貸し出す貸出処理を実施する。
尚、本実施例における記録媒体の一例であるビジターコインは、本体が円盤形状に形成され、内部にメモリが内蔵された集積回路としてのICチップとを内在するICタグ(図示略)が密封されたIC型コインが適用されているとともに、該ビジターコインのメモリには、各ビジターコインを個々に識別可能なID番号が予め書き換え不可に記録されている。尚、本実施例では、ビジターコインに残額情報は記録されず、各ビジターコインの残額情報は図示しないシステムコントローラにて管理されるようになっているが、残額情報をビジターコインに記録するようにしてもよい。
次に、本実施例における紙幣処理装置としての貸出ユニット3の構造を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施例としてのパチンコ機及び貸出ユニットを正面から見た状態を示す正面図であり、図2は、貸出ユニットの左側面図であり、図3は、図2の要部拡大断面図であり、図4は、紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図であり、図5は、前後摺動部を手前側に引き出した状態を示す斜視図であり、図6は、紙幣識別ユニットから紙幣を回収する際の状態を示す斜視図である。尚、以下の説明において、図2,3の右側を貸出ユニットの前側、左側を貸出ユニットの後側として説明する。
貸出ユニット3の前面には、図1に示すように、その最上部位置に該貸出ユニット3の動作や前記システムコントローラ(図示略)等との通信不可能状態(オフライン状態)を含む通信状態や、各種エラー状況等を点灯色の違いにより報知する動作ランプ4が設けられており、遊技場の係員等が貸出ユニット3内部やシステムコントローラ(図示略)等との通信不可能状態(オフライン状態)の発生や、当該貸出ユニット3内に設けられた各種装置の制御を行う制御ユニット24(図2参照)が行う各種処理において発生したエラーを認識できるようになっている。
動作ランプ4の下方位置には、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口5が設けられていて、遊技者は各種金額の紙幣を挿入できるようになっている。また、紙幣挿入口5の下方位置には、紙幣の受け付けが可能な状態であることを点灯により遊技者に報知する紙幣受付可ランプ6が設けられている。
紙幣受付可ランプ6の下方には、前記ビジターコインが投入可能なビジターコイン投入口7が設けられているとともに、その下方には、貸出ユニット3の本体内部に保持されているビジターコインに残額がある状態で、当該貸出ユニット3に対応するパチンコ機2の上皿9の所定箇所に設けられた返却ボタン(図示略)が操作されたときに、前記貸出ユニット3の本体内部に保持されているビジターコインが返却されるビジターコイン返却口8が設けられている。尚、該ビジターコイン返却口8の下部からは、該ビジターコイン返却口8より排出されたコインの落下を防止する受部8a(図2参照)が前方に向けて突設されている。
貸出ユニット3の前面を覆う前面パネルは、図1及び図2に示すように、上下方向に3分割されたアッパーパネル10,センターパネル11,ロアパネル12にて構成されている。前述した紙幣挿入口5及び紙幣受付可ランプ6はアッパーパネル10に設けられ、ビジターコイン投入口7及びビジターコイン返却口8はロアパネル12に設けられている。また、アッパーパネル10は、後述する紙幣識別ユニット13(図2参照)とともに貸出ユニット3の本体に対して前方に引き出し自在に設けられており、センターパネル11,ロアパネル12は、貸出ユニット3の本体前面にネジを介して止着されている。
次に、貸出ユニット3本体の内部構造について、図2及び図3に基づいて簡単に説明すると、貸出ユニット3の内部上方位置、つまりアッパーパネル10の後側には、前述した紙幣挿入口5から挿入された紙幣の種別(金額)や真贋を識別する識別処理を実施する紙幣識別部(図示略)及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する後述する紙幣収納空間部52を有する紙幣識別ユニット13が、本体内部に収納される収納位置(図2に示す位置)と、該収納位置から前方に引き出された引き出し位置(図6に示す位置)と、の間で前後方向に摺動自在に設けられている。尚、この紙幣識別ユニット13の引き出し構造の詳細については後述する。
紙幣識別ユニット13の下方には、該紙幣識別ユニット13を前方移動不能にロック可能とするロック片14を、該紙幣識別ユニット13を前方移動不能にするロック位置(上方位置)と、該ロック位置から下方に退避した退避位置(下方位置)と、の間で上下動させるソレノイド15が配設されている。ロック片14は、ソレノイド15に設けられた付勢バネ15aにより、前記ロック位置に向けて常時付勢されており、前記ロック位置において、後述する下部摺動レール33から下方に向けて垂設された被ロック片16(図3参照)に係止されることで、前記下部摺動レール33の前方移動を当接規制するようになっている。
また、ソレノイド15は、図示しない無線リモコンによるロック解除操作により励磁され、前記ロック位置から退避位置に向けて、ロック片14を付勢バネ15aの付勢力に抗して移動させ、所定時間(例えば1秒)退避位置に保持する。このとき、紙幣識別ユニット13の後方に設けられた板バネ47の付勢力にて該紙幣識別ユニット13が若干前方に押し出され、被ロック片16がロック片14よりも前方、つまりロック不能な位置まで移動し(図3参照)、前記所定時間である1秒が経過した後に、ソレノイド15の励磁が解除され、ロック片14は付勢バネ15aの付勢力により前記ロック位置に復帰する。
また、この状態で、紙幣識別ユニット13が前記引き出し位置から前記収納位置に向けて押し込まれると、被ロック片16が後方に向けて移動してきたロック片14に接触して退避位置に向けて押し戻され、ロック片14が被ロック片16よりも後方に位置したとき、すなわち紙幣識別ユニット13が前記収納位置に位置したときに、再度ロック片14が付勢バネ15aの付勢力により前記ロック位置に復帰するため、ソレノイド15を励磁させることなく、紙幣識別ユニット13を収納位置まで押し込むだけでロック状態となる。
ソレノイド15の下方には、リーダライタユニット20が配設されている。リーダライタユニット20は、側面視直方体をなす筺体にて構成されており、その前面上部には前述したビジターコイン投入口7が配設されているとともに、前面下部にはビジターコイン返却口8が配設されている。リーダライタユニット20内には、ビジターコイン投入口7から投入されたビジターコインが縦向き姿勢で自然流下(転動)する投入路21が、ビジターコイン投入口7から後方(図2中左側)に向けて延設されているとともに、該投入路21におけるビジターコイン投入口7の近傍には、投入されたビジターコインに記録されているコインIDを読み出す読み出し手段としてのリーダライタ20aが配設されている。
このリーダライタ20aの配設位置には、特に詳細な図示はしないが、投入されたビジターコインを読み出し位置にて留保可能とするとともに、該留保したビジターコインの流路を、リーダライタ20aの背面側から延設される回収路22またはリーダライタ20aの下面側から延設される返却路23のいずれかに切り替えて排出することが可能な流路切替機構(図示略)が設けられており、留保したビジターコインを回収または返却できるようになっている。
回収路22は、リーダライタ20aの背面側にて下方に向けて屈曲され、該屈曲部から前方に向けて延設され、ビジターコイン返却口8に連通されている。返却路23は、リーダライタ20aの下面側から鉛直下方に向けて延設されるとともに、該返却路23におけるビジターコイン返却口8の近傍に設けられたリーダライタ20bの配置位置において前方に屈曲され、ビジターコイン返却口8に連通されている。つまりビジターコイン返却口8は回収路22及び返却路23に連通している。尚、リーダライタ20bは、リーダライタユニット20を正面側から見て回収路22と返却路23との間に配置されており、回収路22内の最下流位置にあるビジターコインを留保し、該留保したビジターコインに記録されている情報の読み出しを行うことができるようになっている。
回収路22は、ビジターコイン投入口7から投入されてリーダライタ20aに留保されたビジターコインの残額が0となった場合に、該ビジターコインが流下して保持される通路であり、返却路23は、ビジターコイン投入口7から投入されてリーダライタ20aに留保されたビジターコインの残額が0以上である状態で、当該ビジターコインの返却要求がなされた場合に、当該ビジターコインが流下して返却される通路である。つまり、ビジターコイン投入口7からビジターコインが投入された場合は、リーダライタ20aにて留保されたビジターコインのコインIDが読み出され、また、紙幣挿入口5から紙幣が挿入された場合は、リーダライタ20bにて留保されているビジターコインからコインIDが読み出される。
また、リーダライタユニット20内には、前述したリーダライタ20a,20b、紙幣識別ユニット13、ソレノイド15等、貸出ユニット3内に設けられた各種装置の制御を行う制御部24が設けられている。
次に、紙幣識別ユニット13の引き出し構造の詳細を、図3〜図6及び図12,図13に基づいて説明する。
貸出ユニット3の上部には、紙幣識別ユニット13が収納される収納空間部S(図3参照)が形成されている。この収納空間部Sは、左右側面板,後面板,上面板により前面が開口する箱状に形成され、前面開口はアッパーパネル10にて開閉されるようになっている。尚、下面は内部下方と連通しているが、後述する下部固定レール32が配設されている。収納空間部Sの上部及び下部には、特に図3及び図4に示すように、上部固定レール30及び下部固定レール32が前後方向に固設されているとともに、上部固定レール30及び下部固定レール32には、紙幣識別ユニット13が固定される上部摺動レール31及び下部摺動レール33がそれぞれ前後方向に摺動自在に嵌合されている。つまり、上部固定レール30及び下部固定レール32は、貸出ユニット3本体(紙幣処理装置本体)にそれぞれ前後方向に固定されている。
上部摺動レール31及び下部摺動レール33の先端には、前面パネルとしてのアッパーパネル10が、その裏面上下部に固着された連結部材34a,34b(図3,図12(b)参照)にネジを介して固定されており、上部摺動レール31及び下部摺動レール33と、これらの先端部に上下部が固定されたアッパーパネル10とにより、紙幣識別ユニット13が取り付けられる前後摺動部としての側面視略コ字形の摺動枠体35が構成されている。
図4に示すように、上部摺動レール31及び下部摺動レール33の左側面部には、紙幣識別ユニット13の上面及び下面にそれぞれ固定された前後方向を向く取り付け片36,37が取り付けられる被取り付け片38,39が、それぞれ前後方向に固定されている。取り付け片36は、紙幣識別ユニット13の上面から上方に向けて立設され、取り付け片37は、紙幣識別ユニット13の下面から下方に向けて垂下されている。一方、被取り付け片38は、上部摺動レール31から下方に向けて垂下され、被取り付け片39は、下部摺動レール33から上方に向けて立設されている。
また、取り付け片36,37には、取り付けネジ40が取り付けられる取り付け孔41がそれぞれ前後に形成されているとともに、被取り付け片38,39は、取り付けネジ40が螺合するネジ孔42が前後に形成されており、取り付け片36,37の右側面を被取り付け片38,39の左側面に当接した状態で、各取り付け孔41に取り付けた取り付けネジ40をネジ孔42に止着することで、紙幣識別ユニット13の上下部が上部摺動レール31及び下部摺動レール33に固定されるようになっている。
上部摺動レール31及び下部摺動レール33の右側面前方位置には、図5及び図6に示すように、紙幣識別ユニット13本体の右側面に形成された後述する収納扉43を保護する保護プレート44の後部上端及び後部下端が、上下方向を向く枢軸44aを介してそれぞれ回動自在に枢支されている。また、保護プレート44の前端辺における上下方向の中央位置には、略半円形状の切り欠き部44aが形成されているとともに、該切り欠き部44aの上下には、収納扉43に形成された略半円状の切り欠き部44bの上下に形成された孔部45(図13参照)にそれぞれ係止される後向きのフック片46(図12(b),図13参照)が、内側に向けて突出形成されている。
この上下のフック片46は、図13に示すように先端が後向きに屈曲された平面視略L字形をなしており、収納扉43の孔部45内に挿通した後、該孔部45の後縁部に係止されることで、摺動枠体35に取り付けられた紙幣識別ユニット13が、図6に示す引き出し位置まで引き出された状態において、収納扉43とともに保護プレート44が開閉するようになっている。また、収納扉43の外面側に保護プレート44が配置された状態において、切り欠き部43b及び切り欠き部44bが重合して紙幣の側面前部が部分的に外部に露呈するようになっている。
また、上部摺動レール31の後端には、前述した板バネ47が取り付けられている。この板バネ47は、図2に示すように、紙幣識別ユニット13が収納空間部S内の収納位置に位置している状態において、その後端が収納空間部Sの後壁内面に圧接されるようになっているため、前述したようにソレノイド15の励磁によりロック片14によるロックが解除されたときに、その付勢力により摺動レール31、すなわち紙幣識別ユニット13を前方に向けて押し出すようになっている。
紙幣識別ユニット13は、図4に示すように、本体が略直方体をなし、前述したようにその上下面には取り付け片36,37が固設されている。前面(前端部)には、摺動枠体35に取り付けた状態において、前板10a,左右側板10b,上下側面板10cにより後面が開口する箱状に形成されたアッパーパネル10の裏面に形成された嵌合凹部10d(図13参照)内に嵌合する縦長の嵌合凸部48が形成されているとともに、さらにこの嵌合凸部48の前面には、該嵌合凸部48よりも小形の縦長の隆起部49が凸設されている。
隆起部49の前面には、アッパーパネル10に形成された紙幣挿入口5から挿入された紙幣を本体内部に受け入れる縦長長方形状の紙幣受入口50が形成されている。紙幣受入口50から受け入れた紙幣は、図3の拡大図に示す紙幣通路51を介して、内部に設けられた駆動機構(図示略)により後方に向けて搬送され、紙幣識別ユニット13の内部に形成された紙幣収納空間部52(図6,図13参照)内に束ねられた状態で収納されるようになっている。また、紙幣識別ユニット13の内部には、受け付けた紙幣の種別や真贋を識別する紙幣識別部が内蔵されている。
紙幣収納空間部52は、図6に示すように、紙幣識別ユニット13の本体右側面に形成された開口部53を介してその前部が外方に向けて開放されており、この開口部53は、該開口部53の後端に設けられた上下方向を向く枢軸43a(図13参照)を介して回動自在に枢支された前述した収納扉43により開閉されるようになっている。また、特に詳細な図示はしないが、この収納扉43の内側には、紙幣収納空間部52内に収納された複数枚の紙幣の前部を保持する保持機構(図示略)が設けられているため、図6に示すように、収納扉43を開放することで、紙幣収納空間部52内に収納された複数枚の紙幣の前部のみが外方に向けて屈曲された状態で露呈するため、紙幣の内側面前部と、切り欠き部43b,44bを介して露呈された外側面前部とを挟み込むように把持して、手前側に引っ張ることで、紙幣収納空間部52内に収納された紙幣を簡単に取り出して回収できる。
また、紙幣識別ユニット13の後面下部には、図7に示すように、前述した制御部24から延設されたフレキシブルフラットケーブルK(以下、ケーブルKと略称する)の先端に設けられた雄コネクタCが接続される被接続部54と、該被接続部54に接続されたフラットケーブルKを、被接続体としての紙幣識別ユニット13の後面(本体外面)の一部を構成する保持面13bに沿うように保持する保持手段55と、が上下に設けられた凹部60が凹設されており、この凹部60内に設けられた保持手段55にてケーブルKを保持することで、被接続部54から延出されたケーブルKが後ろ斜め上方に向けて保持されるため、図3に示す収納位置において、紙幣識別ユニット13の後面と収納空間部Sの後壁内面との間に挟まれて折れ曲がり断線することが防止されている。尚、保持手段55及び被接続部54の詳細な構造は後述することとする。
アッパーパネル10は、図3,図12及び図13に示すように、紙幣挿入口5が形成される前面板10a,左右側面板10b,上下側面板10cにより後面が開口する縦長箱状に形成されており、その後面(裏面)側に、紙幣識別ユニット13の前端部が嵌合可能な嵌合凹部10dが形成されている。前面板10aの裏面における紙幣挿入口5の周縁からは周壁5aが後向きに突設されており、その後端は、紙幣識別ユニット13の隆起部49前面における紙幣受入口50の周縁部に当接するようになっている。周壁5aの左右側壁部は、図13に示すように後方に向かうに従い内向きに傾斜しており、紙幣挿入口5から挿入された紙幣が紙幣受入口50内に確実に誘導されるようになっている。
前面板10aの後面における周壁5aの上下部には、図3の拡大図に示すように、隆起部49の上下側面に配置されるとともに、後端が嵌合凸部48の前面に当接するリブ56,57が後向きに立設されている。すなわち、周壁5aの後端と隆起部49の前面及びリブ56,57の後端と嵌合凸部48の前面との当接により、紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めがなされるとともに、上下のリブ56,57間に隆起部49が嵌合されることで、上下方向の位置決めがなされるようになっている。
次に、本発明の実施例としてのケーブルK及び該ケーブルKの保持構造について、図7〜図11に基づいて説明する。図7は、紙幣識別ユニット13の後面及びケーブルKを後方から見た状態示す斜視図であり、図8は、(a)はケーブルの保持部を下方から見た状態を示す概略図、(b)はケーブルの保持部を後方から見た状態を示す概略図であり、図9は、(a)はケーブルKの要部を示す背面図、(b)は(a)のA−A断面図であり、図10は、(a)は紙幣識別ユニット13の後面に接続されたケーブルKを保持部にて保持する際の状態を示す背面図、(b)は(a)の側面概略図、(c)は(b)の要部拡大図であり、図11は、(a)は紙幣識別ユニット13の後面に接続されたケーブルKを保持部にて保持した状態を示す背面図、(b)は(a)の側面概略図、(c)は(b)の要部拡大図である。
前述したように、制御部24から延設されたケーブルKが接続される被接続体としての紙幣識別ユニット13の後面下部には、被接続部54及び保持手段55が設けられた凹部60が凹設されている。詳しくは、図7及び図10(b)に示すように、紙幣識別ユニット13の後面は、垂直面13aと、該垂直面13aの下端から下方に向けて漸次前方に傾斜する傾斜面として構成される保持面13bと、該保持面13bの下方に形成される接続面13cと、から主に構成されており、これら保持面13b及び接続面13cは、垂直面13aよりも内側(前側)位置に形成されており、これら保持面13b及び接続面13cにより凹部60が構成されている。
接続面13cの下部には、紙幣識別ユニット13の内部に配置される中継基板61の後端を外部に突出させるための開口(図示略)が形成されており、該開口から外部に突出された中継基板61の上面には、ケーブルKの一端に設けられた雄コネクタCを接続可能な接続開口を有する雌コネクタC’が、前記接続開口を後方に臨ませた状態で固設され(図10(b)参照)、雄コネクタCを紙幣識別ユニット13の後面側から接続できるようになっている。つまり、この接続開口を有する雌コネクタC’により、ケーブルKが接続される被接続部54が構成されている。
保持面13b上に設けられた保持手段55は、保持面13bの左右幅方向の両側に互いに離間配置される左右一対の保持片62,62’と、該保持片62,62’それぞれに近接配置され、保持面13bの左右幅方向に向けて延びる上下の凸条63,63’と、から主に構成されている。
保持片62,62’は、図8に示すように、保持面13bの表面(外面)に対して垂直に立設される垂直部62bと、該垂直部62bの上部から他方の保持片の配置位置側に向けて延設される水平部62aと、から構成されている。水平部62aの裏面は、保持面13bから所定幅離間して配置され、水平部62aの裏面と保持面13bとの離間幅P2は、後述するケーブルKの厚み幅K4(図9参照)よりも長寸に形成されており(P2>K4)、この離間幅P2内にケーブルKの長手方向の左右側端部を差し込み可能に構成されている。つまり、左右一対の保持部を構成する保持片62,62’は、被接続体としての紙幣識別ユニット13の本体外面の一部を構成する保持面13bとの間に、ケーブルKの左右側端部を差し込み可能に配置されている。
また、左右一対の保持片62,62’は、図8(b)に示すように、保持面13bの上下方向(図中矢印方向)、つまり保持するケーブルKの長手方向の異なる位置に、互いに平行に配置されている。
上下の凸条63,63’は、保持片62,62’それぞれの一側面に近接した状態で、互いに平行に配置されている。凸条63,63’の高さ幅P1は、図8に示すように前記離間幅P2よりも若干短寸となるように形成されており、該凸条63,63’の天面と保持片62,62’の裏面との間に形成される離間幅P3(=P2−P1)は、ケーブルKの厚み幅K4とほぼ同寸(P3≒K4)となっているため、この離間幅P3内にケーブルKを挿通できる。つまり、紙幣識別ユニット13の本体外面の一部を構成する保持面13bにおける左右一対の保持片62,62’の近傍には、保持面13bと保持片62,62’との間の離間幅P1よりも小寸の高さを有する凸条63,63’(凸部)が突設されている。
このように、これら上下の凸条63,63’は、ケーブルKの長手方向に互いに離間配置されていることから、凸条63,63’と保持片62,62’との間に挿通されるケーブルKの長手方向の2箇所が、上下の凸条63,63’の天面にて支持される。つまり、実際には上下の凸条63,63’の天面により、ケーブルKが保持面13bから離間した状態で保持されるとともに(図11(b)参照)、上下の凸条63,63’の間には、ケーブルKの長手方向の撓みを許容する凹状の空間部が形成される。
一方、ケーブルKは、図9に示すように、導体64を複数並列に配置して可撓性部材により扁平に被覆して帯状に形成されている。ケーブルKの一端部には接続部としての雄コネクタCが設けられており、前述した紙幣識別ユニット13に設けられた雌コネクタC’に接続できるようになっている。また、ケーブルKの左右幅は、雄コネクタCの近傍位置において幅広となっており、雄コネクタCの近傍に、保持片62,62’により保持される幅広部65が形成されている。
幅広部65において、複数本の導体64は左右幅方向の中央部に偏って配置され、幅広部65における左右側端部側には、導体64が配置されていない非導体部66,66がそれぞれ長手方向に向けて形成されている。
左右の非導体部66,66には、保持片62,62’を挿通可能な大きさを有する左右一対の切り欠き凹部67,67’が、保持片62及び保持片62’におけるケーブルKの長手方向の離間幅と同寸の離間幅をもって、ケーブルKの長手方向に向けて互いに離間して配置されている。
つまり、左右一対の切り欠き凹部(切り欠き部)67,67’は、ケーブルKの長手方向に異なる位置にそれぞれ離間配置されている。具体的には、図9に示すように、雄コネクタCの先端から一方の切り欠き凹部67の下側辺までの離間距離La1と、雄コネクタCの先端から他方の切り欠き凹部67’の下側辺までの離間距離Lb1とは、La1>Lb1の関係とされている。また、図10(a)(b)に示すように、雌コネクタC’から前記一方の切り欠き凹部67が挿通される保持片62の下側辺までの離間距離La2と、雌コネクタC’から前記他方の切り欠き凹部67’が挿通される保持片62’の下側辺までの離間距離Lb2とは、La2>Lb2の関係とされている。
すなわち、ケーブルKの接続部から左右一対の切り欠き部のうち一方の切り欠き部までの離間距離La1と、該フラットケーブルの接続部から他方の切り欠き部までの離間距離Lb1とは、La1>Lb1の関係とされ、紙幣識別ユニット13の被接続部から前記一方の切り欠き部に対応する保持部までの離間距離La2と、紙幣識別ユニット13の被接続部から前記他方の切り欠き部に対応する保持部までの離間距離Lb2とは、La2>Lb2の関係とされている。
尚、本実施例においては、特に図11(b)に示すように、雌コネクタC’からそれぞれの保持片62,62’までの間でケーブルKをほぼ直線状に張設できるため、離間距離La2及び離間距離Lb2は、雌コネクタC’からそれぞれの保持片62,62’までの直線距離とされているが、例えば雌コネクタC’からそれぞれの保持片62,62’までの間で接続面13cの一部が突出しているような場合等においては、ケーブルKが接続面13cに沿って屈曲しながら張設されることもあり、このような場合はケーブルKに沿って計測した距離が前記離間距離La2,Lb2となる。つまり、雌コネクタC’からそれぞれの保持片62,62’までの離間距離La2及び離間距離Lb2とは、雌コネクタC’からそれぞれの保持片62,62’まで弛みなく張設されたケーブルKに沿って計測される距離である。
また、左右一対の切り欠き凹部67,67’のケーブルKの長手方向の離間距離(La1−Lb1)と、左右一対の保持片62,62’のケーブルKの長手方向の離間距離(La2−Lb2)と、はほぼ同寸となるように構成されている。
そして、ケーブルKの接続部である雄コネクタCの先端から左右一対の切り欠き凹部67,67’までの離間距離(L1)と、被接続体としての紙幣識別ユニット13の被接続部である雌コネクタC’から左右一対の保持片62,62’までの離間距離(L2)とは、前記雄コネクタCの先端から左右一対の切り欠き凹部67,67’までの離間距離の方が、前記雌コネクタC’から左右一対の保持片62,62’までの離間距離よりも長くなるように構成されている。つまり、ケーブルKの接続部から切り欠き部までの離間距離L1と、紙幣識別ユニット13の被接続部から保持部までの離間距離L2とは、L1>L2の関係とされている。
より具体的には、雄コネクタCの先端から一方の切り欠き凹部67の下側辺までの離間距離La1と、雌コネクタC’から一方の切り欠き凹部67が挿通される保持片62の下側辺までの離間距離La2とは、La1>La2の関係とされ、また、雄コネクタCの先端から他方の切り欠き凹部67’の下側辺までの離間距離Lb1と、雌コネクタC’から他方の切り欠き凹部67’が挿通される保持片62’の下側辺までの離間距離Lb2とは、Lb1>Lb2の関係とされる。
よって、ケーブルKの雄コネクタCを雌コネクタC’に接続した状態でも、フラットケーブルを無理に引っ張ること等なく、切り欠き凹部67を保持片62の水平部62aに、切り欠き凹部67’を保持片62’の水平部62aにそれぞれ対向させることができる。また、左右一対の切り欠き凹部67,67’のケーブルKの長手方向の離間距離(La1−Lb1)と、左右一対の保持片62,62’のケーブルKの長手方向の離間距離(La2−Lb2)とがほぼ同寸であることで、ケーブルKにおける切り欠き凹部67,67’近傍部位を直線状に延ばした状態で、切り欠き凹部67を保持片62の水平部62aに、切り欠き凹部67’を保持片62’の水平部62aにそれぞれ対向させた状態で、ケーブルKを保持片62,62’の上方から保持面13bに向けて押し込み、該ケーブルKを水平部62aの裏面と保持面13bとの間に配置することができる。
また、切り欠き凹部67,67’の雄コネクタC側の側辺からは、該切り欠き凹部67,67’よりも深さが浅く、かつ長手方向に延びる切り欠き溝部68,68’が、雄コネクタC側に向けて連設されている。
これら切り欠き凹部67,67’及び切り欠き溝部68,68’は、前述したように非導体部66,66に形成されており、非導体部66,66における切り欠き溝部68,68’の内側が保持片62,62’にて保持される被保持部となるため、導体64が切り欠き凹部67,67’及び切り欠き溝部68,68’や、保持片62,62’による保持力により断線したりすることがない。
ここで、ケーブルKの幅広部65における各部の左右幅K1〜K3と、保持片62,62’の各部位間の離間幅(左右幅)P4,P5との関係を、図8及び図9に基づいて説明する。
まず、ケーブルKにおける幅広部65の左右幅K1は、保持片62,62’における垂直部62b,62bの対向面間の離間幅P4よりも長寸となっているため、幅広部65における左右幅K1の部位は、保持片62,62’の垂直部62b,62bの対向面間に挿通することはできない(K1>P4)。また、左右幅K2は、離間幅P4よりも小寸となっているため、幅広部65における左右幅K2の部位は、保持片62,62’の垂直部62b,62bの対向面間に挿通することができる(K1>P4>K2)。また、左右幅K3は、保持片62,62’の水平部62a,62aの内側端部間の離間幅P5よりも小寸となっている(K3<P5)。
よって、切り欠き凹部67を保持片62の水平部62aに、切り欠き凹部67’を保持片62’の水平部62aにそれぞれ合致させると、保持片62,62’の上方から保持面13bに向けて押し込むことができるため、ケーブルKを左右幅方向に湾曲させたりすることなく、水平部62aの裏面と保持面13bとの間に配置することができる。また、その状態でケーブルKを長手方向における雄コネクタCと反対側(上方)に引っ張ることで、左右の垂直部62b,62b間に切り欠き溝部68,68’が配置されるとともに、さらに引っ張ると、切り欠き溝部68,68’の一側辺に形成された段部69,69に垂直部62b,62bが当接し、それ以上の移動が規制される。
次に、一端が被接続部54に接続されたケーブルKの幅広部65を、保持手段55に保持する際の状況を、図10及び図11に基づいて説明する。
まず、ケーブルKの一端に設けられた雄コネクタCを、紙幣識別ユニット13の被接続部54に設けられた雌コネクタC’に差し込んで接続する。次いで、ケーブルKの切り欠き凹部67を保持片62の水平部62aに、切り欠き凹部67’を保持片62’の水平部62aにそれぞれ合致するように、ケーブルKを保持片62,62’の上方位置に配置した状態で(図10(a)参照)、ケーブルKにおける切り欠き凹部67,67’近傍を図10(b)(c)中の白矢印方向、つまり、保持面13b側に向けて押し込み、該ケーブルKを水平部62aの裏面と保持面13bとの間に配置する。
このとき、ケーブルKの裏面長手方向の2箇所が凸条63,63’の天面に当接するが、これら凸条63,63’間には、前述したようにケーブルKの撓みを許容する凹状の空間部が形成されているため、該空間部内にケーブルKを深く押し込むことができる。これにより、ケーブルKにおける切り欠き凹部67,67’近傍部位を、水平部62aの裏面よりも保持面13b側に配置できる(図10(b)(c)参照)。
次いで、この状態からケーブルKを図11中の黒矢印方向、つまりコネクタCと反対側(上方)に向けて引っ張ることで、ケーブルKの左右側端部に形成された非導体部66における切り欠き凹部67,67’のコネクタC側(切り欠き溝部68,68’の内側)の被保持部が、水平部62aの裏面と保持面13bとの間に差し込まれるとともに、水平部62aの裏面と凸条63,63’の天面との間に形成される離間幅P3の隙間に差し込まれる(図11(a)参照)。
そして、ケーブルKの段部69,69が保持片62,62’まで移動したときに、該段部69,69が垂直部62bに当接し、図中黒矢印方向への移動が規制される(図11(a)中拡大図参照)。このとき、ケーブルKにおける段部69からコネクタCまでの部位は、図11(b)に示すように若干外側に撓んでおり、引っ張りにより雄コネクタCや雌コネクタC’との接続部等に無理な力がかかること等がないため、引っ張り力が接続部に直接加わってコネクタ同士の接続が解除されたり、接続部が損傷すること等が防止される。
この状態において、非導体部66における切り欠き凹部67,67’のコネクタC側(切り欠き溝部68,68’の内側)に配置される被保持部が、水平部62aの裏面と保持面13bとの間に差し込まれており、ケーブルKにおける前記被保持部の表面(外面)側に左右一対の保持片62,62’の水平部62aが配置されるので、ケーブルKの左右側端部が、左右一対の水平部62a,62aにより保持面13bに近接した状態で保持される。より具体的には、ケーブルKは、左右一対の水平部62a,62aと凸条63,63’の天面とで上下から挟持された状態で保持される(図11(c)参照)。
また、このように左右一対の水平部62a,62aによりケーブルKが保持された保持状態において、ケーブルKの左右側端部における切り欠き溝部68,68’の一部が、左右の垂直部62b,62bの対向端面間に挟まれていることで、ケーブルKの左右幅方向の位置ずれが垂直部62bとの当接により規制されるため、より安定的にケーブルKが保持される。
つまり、本実施例では、ケーブルKの左右側端部を保持する左右一対の保持部は、保持面13aとの間にケーブルKの左右側端部を差し込み可能に配置された水平片62a及び垂直部62bからなる保持片62,62’にて構成されている。
さらに、本実施例では、ケーブルKにおける雄コネクタCの先端から左右一対の切り欠き凹部67,67’までの離間距離(L1)の方が、雌コネクタC’から左右一対の保持片62,62’までの離間距離(L2)よりも長くなるように構成されているので、ケーブルKの接続部としての雄コネクタCを、被接続部としての雌コネクタC’に接続した状態でも、ケーブルKを無理に引っ張ることなく、切り欠き凹部67,67’を保持片67,67’に確実に対向させることができるばかりか、該対向させた後に、ケーブルKを雄コネクタCとは反対側に移動して保持することができるため、保持状態において、ケーブルKにおける雌コネクタC’から左右一対の保持片62,62’までの間に必要以上の余剰部位(長さ)が生じて大きな撓みを形成することなく、保持面13bに極力沿わせた状態で保持できる。
また、保持片62の上方及び保持片62’の下方に凸条63,63’がそれぞれ近接配置されていることで、ケーブルKは、保持状態において上下の凸条63,63’間に形成された凹状の空間部内への撓みが許容される。つまり、保持面13bと水平部62aとの間に挿通されたケーブルKは、図11(c)に示すように、凸条63,63’により表裏面方向に蛇行しやすくなる。これにより、ケーブルKが長手方向に引っ張られたときに、その表裏面が水平部62a及び凸条63,63’の角部と接触しやすくなり、該接触による摩擦抵抗により、長手方向の位置ずれが効果的に防止される。よって、ケーブルKを図11に示す保持状態とした後に、ケーブルKが、その弾性復帰力等により前記引っ張り方向と反対方向に移動し、切り欠き凹部67,67’が保持片62,62’の配置位置まで戻り、ケーブルKが逸脱すること等が確実に防止される。
尚、ここではケーブルKの雄コネクタCを雌コネクタC’に接続した状態で幅広部65を保持するようになっていたが、幅広部65を保持片62,62’にて保持した後に、ケーブルKの雄コネクタCを雌コネクタC’に接続してもよく、接続及び保持の手順は限定されるものではない。
また、左右一対の保持片62,62’がケーブルKの長手方向の異なる位置にずらして配置されることで、ケーブルKの左右側端部が、長手方向にわたり幅広く、つまり保持面13bに沿うように直線状に保持されるため、より安定的に保持されるばかりか、例えば左右一対の保持片62,62’が、ケーブルKの長手方向に対して垂直な一直線上に対向配置される場合に比べて、ケーブルKの折れ曲がりが防止される。
また、ケーブルKを保持する保持手段55が設けられる保持面13bが、図11(b)(c)に示すように、下方に向けて前側に傾斜する傾斜面として構成され、ケーブルKが傾斜した状態で保持されることで、例えば水平部62aを垂直な保持面13bに設けた場合に比べて、ケーブルKの自重が水平部62aの裏面に加わりやすくなり、これによりケーブルKの左右側端部の表面と水平部62aの裏面との接触による摩擦抵抗が生じやすくなるので、保持状態でのケーブルKの長手方向への位置ずれが効果的に防止される。
以上説明したように、本発明の実施例としてのフラットケーブルの保持構造にあっては、被接続体としての紙幣識別ユニット13の本体後面13b下部には、ケーブルKの左右側端部を保持する左右一対の保持部を構成する保持片62,62’が、紙幣識別ユニット13の本体後面13bとの間にケーブルKの左右側端部を差し込み可能に配置され、一方、ケーブルKの左右側端部における長手方向の所定位置には、左右一対の保持片62,62’の水平部62aを挿通可能な大きさに形成された左右一対の切り欠き部凹部67,67’が形成されているため、紙幣識別ユニット13の本体後面13aの下部に設けられた雌コネクタC’に接続される雄コネクタCを有するケーブルKの幅広部65を保持面13bに保持するには、ケーブルKを湾曲させたりすることなく、切り欠き凹部67,67’を保持片62,62’の上方から挿通した後、ケーブルKを雄コネクタCと反対側に引っ張るだけの簡単な作業で簡単に保持することができる。
すなわち、例えば前述した特許文献1に記載されたフレキシブルフラットケーブルの保持構造では、フレキシブルフラットケーブルとして、剛性が高いものや幅狭なものを適用する場合、両挟持部内に嵌め込む際にケーブルを湾曲させにくいため、保持作業が極めて困難となるばかりか、無理に湾曲させることによりケーブルを損傷させる虞があるが、本発明の実施例としてのフラットケーブルの保持構造では、ケーブルKを保持する際に湾曲させる必要がないため、フラットケーブルの材質や幅寸法等が限定されることがない。
また、保持状態を解除する場合には、ケーブルKを雄コネクタC側に向けて引っ張り、切り欠き凹部67,67’を保持片62,62’の配置位置に位置合わせした状態で、ケーブルKを手前側に引き出すだけの簡単な作業で、保持状態を解除することができるため、図12及び図13にて説明するように、紙幣識別ユニット13の組み付けや交換作業等を行う際に、ケーブルKの接続,保持やこれらの解除を、簡単な作業で、かつケーブルKを損傷させることなく行うことができる。
また、接続部54及び保持手段55が、紙幣識別ユニット13の後面13aの下部に凹設された凹部60内に設けられていることで、図3に示すように、被接続部54から後方に向けて延出されたケーブルKが、収納位置において紙幣識別ユニット13の後面と収納空間部Sの後壁内面との間に挟まれて折れ曲がることがないので、断線等が防止される。
また、ケーブルKが接続される被接続体としての紙幣識別ユニット13は、収納空間部S内に収納される収納位置と、該収納位置から前方に引き出された引き出し位置との間で前後移動自在に設けられているため、制御部24から延出されたケーブルKは、図3に示すように、収納空間部Sの下部後側から該収納空間部Sの内部に延出された部分が、少なくとも紙幣識別ユニット13を前方の引き出し位置まで引き出し可能な長さを有している必要があるとともに、図2に示すように収納位置に収納された際に、紙幣識別ユニット13と収納空間部Sの後壁内面との間に形成される僅かな隙間内に収容する必要がある。
本実施例においては、図2に示すように、紙幣識別ユニット13の後面下部に配置された雌コネクタC’に雄コネクタCを接続した状態で、ケーブルKが後ろ斜め上方に向けて延出されるように保持片62,62’にて幅広部65を保持できることで、ケーブルKを屈曲させることなく、かつ、逆U字状をなすきれいなループ状に折り畳んだ状態で収容することが可能となるため、紙幣識別ユニット13の出し入れが繰り返し行われることでケーブルKの延び縮みが繰り返されても、ケーブルKの損傷(断線等)が効果的に防止される。
また、本発明のフラットケーブル保持構造は、前記紙幣識別ユニット13のように移動可能に設けられた被接続体に適用する場合に、該被接続体の移動によりケーブルKの接続部が被接続部から外れること等が防止されるので好適である。ここで、移動可能に設けられた被接続体にフラットケーブルを保持する保持構造の一例として、例えば特開2001−346006号公報の(例えば図4〜図6)に記載されているように、フラットケーブル3が接続された読み取りヘッド(移動体)が装置本体に対して水平移動することにより画像読み取りを行うスキャナに適用されたものがある。該スキャナにおいて、移動体には、ケーブルを挿通するためのスリットを有するガイド部材21が取り付けられ、該スリットはフラットケーブル3のコネクタ3aと90度の角度をなして設けられる。つまり、移動体に水平に接続されるフラットケーブル3を90度捻ってスリットに挿通することにより保持されている。
しかしながら、上記のような保持構造では、フラットケーブル3を捻る必要があるため、フラットケーブル3の材質が限定されてしまう(柔軟性が必要となる)。しかも、フラットケーブル3を捻るための距離をコネクタ3aとスリットとの間に確保するため、ガイド部材21が移動体から大きく突出し、その分のスペースが必要となってしまい、この突出量はフラットケーブル3の材質が硬くなればなるほど大きくなってしまう。
このようなフラットケーブルの保持構造に比べて、前述した本発明の実施例としてのフラットケーブルの保持構造では、ケーブルKを上記のように捻ったりすることなく、前述のように、ケーブルKを直線状に延ばした状態で保持することができるため、ケーブルKの材質等が制限されることがないばかりか、捻りによる損傷の発生等が防止される。
次に、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の取り付け、取り外し時における作用を、図12及び図13に基づいて説明する。図12は、(a)は紙幣識別ユニットを貸出ユニットから取り外す状態を示す斜視図であり、(b)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図であり、図13は、(a)〜(c)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す要部拡大概略断面図である。
まず、紙幣識別ユニット13は、摺動枠体35に取り付けられた状態において、その上下部が上下の摺動レール31,32の間に嵌め込まれるとともに、その前端部(嵌合凸部48及び隆起部49)がアッパーパネル10の裏面に凹設された嵌合凹部10d内に嵌合された状態で、上下の取り付け片36,37の左側面が被取り付け片42,43の右側面に当接しており、取り付け片36,37の取り付け孔41に取り付けた取り付けネジ40をネジ孔42に螺入することで固定されている。
このような取り付け状態では、紙幣識別ユニット13の前端部である嵌合凸部48及び隆起部49が、アッパーパネル10の裏面に凹設された嵌合凹部10d内に嵌合されているとともに、上下の取り付け片36,37が取り付けネジ40を介して被取り付け片38,39に取り付けられているため、摺動枠体35に対してがたつくことなく、安定的に取り付けられている。
この取り付け状態から、摺動枠体35から紙幣識別ユニット13を取り外す場合、まず図12(a)に示すように、貸出ユニット3の右側面上部を閉塞するパネル(図示略)を取り外して収納空間部Sの右側面を開放する。尚、この状態において収納空間部Sの右側面を上向きに開放させるように倒伏させた状態とすることが好ましい。また、紙幣識別ユニット13が取り付けられている摺動枠体35を、貸出ユニット3に対して前方に引き出す、つまり収納空間部S内の収納位置から手前側に引き出し、4本の取り付けネジ40を取り外すとともに、フラットケーブルKのコネクタCを被接続部54から抜き取っておく。
次いで、紙幣識別ユニット13を貸出ユニット3に対して後方に向けて(図12(a)中左斜め下向きの黒矢印方向)若干スライド移動させる。これにより、紙幣識別ユニット13の前端部がアッパーパネル10の嵌合凹部10d内から逸脱するとともに、フック片46が孔部45の前端縁側に移動する(図13(b)参照)。この状態で、紙幣識別ユニット13の後部を上方(図12(a)上向きの黒矢印方向)に持ち上げるようにして、紙幣識別ユニット13を収納空間部Sの右側面から取り出すことができる(図12(b)参照)。
紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に対して取り付ける場合には、まず図12(b)に示すように、摺動枠体35を収納空間部Sから貸出ユニット3の前方に引き出し、紙幣識別ユニット13の前端部を前側に向けた状態で、下斜め前方(図12(b)中黒矢印方向)に向けて移動し、紙幣識別ユニット13の前端部をアッパーパネル10の裏面の嵌合凹部10d内に差し込む(図13(a)参照)。
紙幣識別ユニット13の前端部を嵌合凹部10d内に差し込んだら、そのまま該紙幣識別ユニット13の後部側を収納空間部S内(図13(b)中黒矢印方向)に向けて下降させる。そして、収納扉43の孔部45内に保護プレート44のフック片46を挿通させるように、取り付け片36,37の右側面を被取り付け片38,39の左側面に当接させることにより、紙幣識別ユニット13が上部摺動レール31,下部摺動レール33と平行、つまり前後方向を向く姿勢に保持され(図13(b)参照)、この状態から紙幣識別ユニット13を前方にスライド移動することにより、紙幣識別ユニット13の前端部である嵌合凸部48及び隆起部49が嵌合凹部10d内に嵌合する(図13(c)参照)。
このとき、嵌合凸部48の前面がリブ56,57の後端に当接し、かつ隆起部49の前面が周壁5aの後端に当接して、紙幣識別ユニット13の前方への移動が規制されるため、前後方向の位置決めがなされるとともに、隆起部49の上下側方に上下のリブ56,57が配置され、上下方向の移動も規制されるため、上下方向の位置決めがなされる。さらにこのとき、フック片46が内部に挿通されている孔部45が前方に移動することで、フック片46が孔部45の後端縁に係止され、収納扉43と、その外面側に重なるように並設された保護プレート44とが一体化される。
さらに、紙幣識別ユニット13の前方への移動がリブ56,57及び周壁5aにて当接規制されたときに、取り付け片36,37に形成された取り付け孔41と、被取り付け片38,39に形成されたネジ孔42とが合致するため、取り付け孔41から取り付けネジ40を挿通してネジ孔42内に螺入することで、摺動枠体35に紙幣識別ユニット13を固定することができる。
以上説明してきたように、本実施例としての貸出ユニット3にあっては、収納空間部S内上部に固定された前後方向を向く上部固定レール30に摺動自在に嵌合された摺動レール31と、収納空間部S内下部に固定された前後方向を向く下部固定レール32に摺動自在に嵌合された摺動レール33と、これら上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33の前端に固定された前面パネルとしてのアッパーパネル10にて構成される前後摺動部としての摺動枠体35に対して、紙幣処理ユニットとしての紙幣識別ユニット13本体が着脱自在に取り付けられていることで、貸出ユニット3の本体に対して前後方向に移動自在に設けられた摺動枠体35に対して、紙幣識別ユニット13のみを取り付け、取り外しすることができ、これにより紙幣識別ユニット13を上部摺動レール31,下部摺動レール33から取り外した後にアッパーパネル10をユニット本体から取り外したり、あるいはアッパーパネル10を本体前端部に取り付けた後に上部摺動レール31,下部摺動レール33に取り付ける必要がなく、作業工程が少なくて済むため、紙幣識別ユニット13のメンテナンスや交換作業等を、手間をかけることなく簡単に行うことができる。
また、特に紙幣識別ユニット13を取り付ける前後摺動部としての摺動枠体35が、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33と、該上部摺動レール31,下部摺動レール33の前端に固定されるアッパーパネル10とにより、後面側が開放された側面視略コ字形をなす枠状の摺動枠体35にて構成され、紙幣識別ユニット13をこれらコ字形の摺動枠体35の側面開口から取り付け、取り外しできるように構成されていることで、貸出ユニット3の側面上部を大きく開放した状態で取り付け、取り外し作業を行うことができるため、作業性が効果的に向上する。
また、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33がアッパーパネル10により互いに連結されていることで、紙幣識別ユニット13の着脱を複数回行ったとしても、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33の相対位置関係がずれることがないので、上下の固定レール30,32に対する摺動枠体35の摺動に支障をきたすこと、例えば滑りが悪くなって抵抗が生じること等が防止されるばかりか、アッパーパネル10の取り付け位置も変わることがないので、通常の使用状態(図1参照)において、アッパーパネル10が傾いていたり、センターパネル11との間に大きな隙間が生じたりすることが防止される。
さらに、紙幣識別ユニット13は、摺動枠体35に取り付けた状態において、上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33の間に嵌合されるため、左右幅方向の厚みを極力肉薄に抑えることができる。
また、アッパーパネル10の裏面側に、紙幣識別ユニット13の前端部である嵌合凸部48や隆起部49が嵌合する嵌合凹部10dが形成されていることで、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付ける際に、紙幣識別ユニット13の前端部をアッパーパネル10の嵌合凹部10dに嵌合すれば、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めがなされるため、取り付け作業が容易になるばかりか、取り付けられた状態で紙幣識別ユニット13の前端部がアッパーパネル10にて支持され、がたつき等が防止されて安定性が向上する。
また、アッパーパネル10の裏面側に、紙幣識別ユニット13の嵌合凸部48前面や隆起部49前面が当接するリブ56,57や周壁5aが形成されていることで、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めが正確に行われるため、例えば周壁5aの後端と隆起部49の前面との間に隙間が生じ、紙幣挿入口5から挿入された紙幣が紙幣受入口50内に確実に誘導されなくなるといったことを防止できる。
また、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付けた状態において、紙幣識別ユニット13の右側面に形成された開口部53を閉塞可能な収納扉43の外側面が、上部摺動レール31,下部摺動レール33に回動自在に枢支された保護プレート44にて覆われて保護されるため、紙幣処理ユニットの破損だけでなく、収納部に対する物理的な不正行為を効果的に防止できる。
さらに、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付ける際に、収納扉43に形成された被係止部としての孔部45に、保護プレート44に形成された係止部としてのフック片46が係止されることで、収納扉43と保護プレート44とが一体化され、これらを別々に開閉操作する必要がないので、紙幣収納空間部52に収納された紙幣を容易に回収することができるばかりか、取り付け時において摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の前後方向の位置決めがなされる。
また、本実施例では、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付けた状態において、周壁5aの後端が隆起部49の前面における紙幣受入口50の周縁を囲むように当接するようになっていたが、例えば図14に示す本発明の変形例としてのアッパーパネル10’のように、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に取り付けた状態において、周壁5aの後端面内側に枠状に形成した段部5b内に隆起部49が嵌合する、つまり、紙幣挿入口5から挿入された紙幣を受け入れる紙幣受入部としての紙幣受入口50が前面に形成された隆起部49を、周壁5a内に嵌合可能に凸設することで、紙幣識別ユニット13の摺動枠体35に取り付ける際に、隆起部49を周壁5a内に嵌合するため、摺動枠体35に対する紙幣識別ユニット13の位置決めがなされ、取り付け作業が容易になるばかりか、アッパーパネル10側に形成された紙幣挿入口5と紙幣識別ユニット13側に形成された紙幣受入口50との間に位置ずれが生じることが確実に防止される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例において、左右一対の保持片62,62’は、ケーブルKの長手方向の異なる位置にずらして配置されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ケーブルKの長手方向に対して直交する一直線上に対向配置されていてもよい。尚、この場合、該左右一対の保持片62,62’に対応してケーブルKに形成される切り欠き凹部67,67’も、ケーブルKにおける長手方向に対して直交する一直線上に対向配置される。
また、左右一対の保持片62,62’は、水平部62aの裏面と保持面13bの下面との間に、ケーブルKの厚み幅K4よりも長寸の隙間(離間幅P1)が形成されていたが、水平部62aの裏面と保持面13bの下面との間にケーブルKを差し込み可能に水平部62aが配置されていれば、必ずしも隙間が形成されていなくてもよい。
この場合、特に図示はしないが、例えば保持片62,62’の水平部62aを弾性変形可能な弾性部材にて形成しておけば、通常時において水平部62aの裏面と保持面13bの下面との間に隙間がなくても、ケーブルKが差し込まれた際に水平部62aが弾性変形してケーブルKの差し込みを許容するようになっていればよい。
また、前記実施例では、ケーブルKを保持する保持部としての保持片62,62’が、垂直部62bと水平部62aとから構成されていたが、少なくともケーブルKの左右側端部の表面を保持可能な水平部62aを有していれば、ケーブルKの左右側端をガイドする垂直部62bはなくてもよく、例えば水平部62aが保持面13bの左右側部に立設された側壁(図示略)等から内側に向けて延設されていてもよい。
また、前記実施例では、ケーブルKにおける雄コネクタCから切り欠き凹部67,67’までの離間距離L1が、雌コネクタC’から保持片62,62’までの離間距離L2よりも長くなるように構成されていたが、必ずしもL1>L2の関係となるように構成されている必要はなく、L1とL2とが同距離であってもよいし、離間距離L1が離間距離L2よりも短寸に構成されていてもよい。
つまり、前記実施例では、保持片62,62’に切り欠き凹部67,67’を挿通した後、雄コネクタCと反対側のみに引っ張り可能に構成されていたが、例えば切り欠き凹部67,67’を保持片62,62’に挿通した後、ケーブルKを雄コネクタC側に向けて引っ張ることで、ケーブルKを保持できるようにしてもよい。すなわち、ケーブルKの切り欠き凹部67,67’の反対側にも切り欠き溝部68,68’が形成されていれば、ケーブルKの移動方向に関係なく、ケーブルKを保持することができる。
また、前記実施例では、ケーブルKの雄コネクタCから切り欠き凹部67,67’までの離間距離{L1(La1,Lb1)}を、雄コネクタCの先端と切り欠き凹部67,67’の下側辺とを基準として計測し、また、紙幣識別ユニット13の雌コネクタC’から保持片62,62’までの離間距離{L2(La2,Lb2)}を、雌コネクタC’の前端と保持片62,62’の下側辺とを基準として計測していたが、これら離間距離の計測の基準位置は、ケーブルK側と被接続体である紙幣識別ユニット13側とで同位置とされていれば、その計測基準位置は上記位置に限定されるものではなく、例えば雄コネクタCや雌コネクタC’の後端や、切り欠き凹部67,67’や保持片62,62’の上側辺等を基準位置としてもよい。
また、前記実施例では、凸条63,63’が保持片62,62’に近接配置されていたが、保持片62,62’から所定距離離間した位置に配置されていてもよい。また、この場合、凸条63,63’の高さ幅P1は、必ずしも水平部62aの裏面と保持面13bの下面との離間幅P2より小寸でなくても、ケーブルKが挿通可能に構成されていればよい。さらに、凸条63,63’は必ずしも設けられていなくてもよく、この場合、水平部62aと保持面13bとの離間幅P2を極力短寸として、離間幅P2内でのケーブルKの遊びを小さくすることが好ましい。
また、前記実施例では、保持手段55には左右一対の保持片62,62’が設けられるとともに、これらに対応する切り欠き凹部67,67’がケーブルKに設けられていたが、これら保持片は少なくとも左右に1つずつ設けられていればよいため、3個以上の保持片及び該保持片に対応する切り欠き凹部が設けられていてもよい。
また、前記実施例では、被接続体の一例として、貸出ユニット3の本体に対して前後(水平)移動自在に設けられた紙幣識別ユニット13(移動体)が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、被接続体が紙幣識別ユニット13以外の装置、例えばスキャナ等の読み取りヘッド等に適用してもよいし、また、被接続体は前後移動自在でなく、所定箇所に固定されているものであってもよい。
前記実施例では、記録媒体の一例として、内部にIC回路が組み込まれたコイン型のICコイン(ビジターコイン)が適用されていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、カード型の記録媒体(ICカード)や、スティック型の記録媒体(ICスティック)、球型の記録媒体等、種々の形状の記録媒体を適用してもよい。さらに記録媒体は、前記実施例のようにIC回路が組み込まれた記録媒体に限定されるものではなく、磁気式の記録媒体であってもよいし、記録方式は限定されるものではない。
また、前記実施例では、紙幣処理装置の一例として貸出ユニット3が適用されていたが、受け付けた紙幣を識別する紙幣識別部及び該紙幣識別部にて識別された紙幣を収納する収納部を有するとともに、装置本体に対して前方に引き出し自在に設けられた紙幣処理ユニットを備えた装置であれば、例えば前述したビジターコイン等を使用することなく、受け付けた紙幣の金額の範囲内で遊技媒体(パチンコ球やメダル)の貸し出しを行う、いわゆる現金玉貸機や、両替機あるいは遊技機設置島に配設された各貸出ユニット等から排出された紙幣を回収して収納する紙幣回収装置等に適用してもよい。
さらに、本発明の紙幣処理装置は、上記のような遊技場に設置されるものに限定されるものではなく、例えば、紙幣を受け付けて物品(例えば飲料水やチケット等)の販売を行う自動販売機等、遊技場以外の施設や店舗等に設置されるものであってもよい。
また、前記実施例では、ネジ40をネジ孔42に対して取り付けまたは取り外すことで、紙幣識別ユニット13を前後摺動部としての摺動枠体35に対して着脱できるようになっていたが、摺動枠体35に対して紙幣識別ユニット13を取り付ける手段はネジに限定されるものではなく、例えばラッチ等、ネジ以外の取り付け部材を穴部等に対して挿脱させることで、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に対して着脱できるようにしてもよいし、あるいは、摺動枠体35または紙幣識別ユニット13のいずれか一方に設けた被係合部に対して、他方に設けた係合部を弾性変形にて係脱させることで、紙幣識別ユニット13を摺動枠体35に対して着脱できるようにしてもよく、取り付け手段は種々に変更可能である。
また、前記実施例では、紙幣識別ユニット13が取り付けられる摺動枠体35が、貸出ユニット3側に固定された固定レール30,32に摺動自在に嵌合された上下一対の上部摺動レール31,下部摺動レール33及びアッパーパネル10にて構成されていたが、例えば上部摺動レール31または下部摺動レール33のいずれか一方とアッパーパネル10とから構成されていてもよい。尚、このように摺動レールを上下いずれか一方とする場合は、言うまでもなく固定レールも上部固定レール30または下部固定レール32のいずれか一方のみになる。また、摺動枠体35は、上下一対の摺動レール及びアッパーパネルと、上下一対の摺動レールの後端に上下が固定される固定片と、により四角枠状に形成されていてもよい。
また、前記実施例では、貸出ユニット3における収納空間部Sの左側面が開放可能とされ、摺動枠体35に対して右側方から紙幣識別ユニット13を着脱できるようになっていたが、例えば収納空間部Sの後面を開放可能とし、摺動枠体35に対して後方から紙幣識別ユニット13を着脱できるようにしてもよい。
さらに、上部摺動レール31,下部摺動レール33は紙幣識別ユニット13の上下に配設されていたが、例えば紙幣識別ユニット13の左右側方のうち少なくとも一方に配設されていてもよい。尚、このように摺動レールを左右いずれか一方とする場合は、言うまでもなく固定レールも左右いずれか一方のみになる。
また、前後摺動部は枠状の摺動枠体35にて構成されていたが、例えば少なくとも一側面が開口され、紙幣識別ユニット13を収容可能に構成された箱体等を適用してもよい。
また、本発明における固定レール及び摺動レールは、前記実施例のように金属材にて構成された汎用のレールに限定されるものではなく、紙幣処理ユニット本体に固設された固定レールに対して摺動レールが摺動自在に設けられたものであれば、例えば固定レールが、収納空間部S内の上下部に前後方向に延設した凹溝条にて構成され、摺動レールが、該前後方向に延びる凹溝条内に摺動自在に嵌合された凸状にて構成されていてもよく、レールの構造自体は種々に変形可能である。
本発明の実施例におけるパチンコ機及び貸出ユニットを正面から見た状態を示す正面図である。 貸出ユニットの左側面図である。 図2の要部拡大断面図である。 紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図である。 前後摺動部を手前側に引き出した状態を示す斜視図である。 紙幣識別ユニットから紙幣を回収する際の状態を示す斜視図である。 紙幣識別ユニット13の後面及びケーブルKを後方から見た状態示す斜視図である。 (a)はケーブルの保持部を下方から見た状態を示す概略図、(b)はケーブルの保持部を後方から見た状態を示す概略図である。 (a)はケーブルKの要部を示す背面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 (a)は紙幣識別ユニット13の後面に接続されたケーブルKを保持部にて保持する際の状態を示す背面図、(b)は(a)の側面概略図、(c)は(b)の要部拡大図である。 (a)は紙幣識別ユニット13の後面に接続されたケーブルKを保持部にて保持した状態を示す背面図、(b)は(a)の側面概略図、(c)は(b)の要部拡大図である。 (a)は紙幣識別ユニットを貸出ユニットから取り外す状態を示す斜視図であり、(b)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は紙幣識別ユニットの貸出ユニットへの取り付け状態を示す要部拡大概略断面図である。 本発明の変形例としての前面パネル及びその周辺の構造を示すである。
符号の説明
2 パチンコ機
3 貸出ユニット
13 紙幣識別ユニット
13a 垂直面
13b 保持面
13c 接続面
62,62’ 保持片
62a 水平部
62b 垂直部
63,63’ 凸条
66 非導体部
67,67’ 切り欠き凹部
68,68 切り欠き溝部
69 段部
C 雄コネクタ
C’ 雌コネクタ
K ケーブル(フレキシブルフラットケーブル)
S 収納空間部

Claims (4)

  1. 被接続体に設けられた被接続部に接続される接続部を有するフラットケーブルを、前記被接続体に保持するためのフラットケーブル保持構造であって、
    前記フラットケーブルの第1側端部に形成された第1切り欠き部と、
    前記フラットケーブルの第2側端部に形成された第2切り欠き部と、
    前記被接続体に配置され、前記被接続体の本体外面との間に形成された隙間に前記フラットケーブルの第1側端部を差し込み可能に配置された第1保持部と、
    前記被接続体に配置され、前記被接続体の本体外面との間に形成された隙間に前記フラットケーブルの第2側端部を差し込み可能に配置された第2保持部と、
    を備え、
    前記フラットケーブルの接続部から前記第1切り欠き部までの離間距離La1と、前記被接続体の被接続部から前記第1保持部までの離間距離La2とは、La1>La2の関係とされ、
    前記フラットケーブルの接続部から前記第2切り欠き部までの離間距離Lb1と、前記被接続体の被接続部から前記第2保持部までの離間距離Lb2とは、Lb1>Lb2の関係とされ、
    前記第1の切り欠き部を前記第1保持部に、前記第2切り欠き部を前記第2保持部に、それぞれ上方から挿通した後、前記フラットケーブルを該フラットケーブルの長手方向に移動することで、該フラットケーブルの第1及び第2側端部が前記第1保持部と前記第2保持部により保持される、
    ことを特徴とするフラットケーブル保持構造。
  2. 前記離間距離La1と、前記離間距離Lb1とは、La1>Lb1の関係とされ、
    前記離間距離La2と、前記離間距離Lb2とは、La2>Lb2の関係とされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラットケーブル保持構造。
  3. 前記被接続体の本体外面における前記第1保持部の近傍には、前記被接続体の本体外面と前記第1保持部との間の離間幅よりも小寸の高さを有する凸部が突設され、
    前記被接続体の本体外面における前記第2保持部の近傍には、前記被接続体の本体外面と前記第2保持部との間の離間幅よりも小寸の高さを有する凸部が突設されている、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフラットケーブル保持構造。
  4. 被接続体に設けられた被接続部に接続される接続部を有するフラットケーブルであって、
    前記フラットケーブルの第1側端部に形成された第1切り欠き部と、
    前記フラットケーブルの第2側端部に形成された第2切り欠き部と、
    を備え、
    前記被接続体には、前記被接続体の本体外面との間に形成された隙間に前記フラットケーブルの第1側端部を差し込み可能な第1保持部が配置されており、
    前記被接続体には、前記被接続体の本体外面との間に形成された隙間に前記フラットケーブルの第2側端部を差し込み可能な第2保持部が配置されており、
    前記フラットケーブルの接続部から前記第1切り欠き部までの離間距離La1と、前記被接続体の被接続部から前記第1保持部までの離間距離La2とは、La1>La2の関係とされ、
    前記フラットケーブルの接続部から前記第2切り欠き部までの離間距離Lb1と、前記被接続体の被接続部から前記第2保持部までの離間距離Lb2とは、Lb1>Lb2の関係とされ、
    前記第1の切り欠き部を前記第1保持部に、前記第2切り欠き部を前記第2保持部に、それぞれ上方から挿通した後、前記フラットケーブルを該フラットケーブルの長手方向に移動することで、該フラットケーブルの第1及び第2側端部が前記第1保持部と前記第2保持部により保持される、
    ことを特徴とするフラットケーブル。
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