JP4393115B2 - 遊技媒体貸出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコホールなどの遊技場に設置される遊技媒体貸出装置に関し、特に、島内に取り付けたフレーム枠に対し装置本体を前方より差し込んで脱着可能に装着してなるものに係わる。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコホールなどの遊技場においては、パチンコ機やスロットマシンなどの各遊技機の側方に、カード又は現金の投入によってパチンコ球やメダルなどの遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出装置(俗に台間機ともいう)が設置されている。この遊技媒体貸出装置は、通常、紙幣識別機やカード処理装置などを筐体で保持してなる装置本体とフレーム枠とに分離され、フレーム枠を遊技島内に固定し、このフレーム枠に対し装置本体を前方より差し込んで取り付けたり、前方に引き抜いて取り外したりすることができるようになっている一方、装置本体の背面側とフレーム枠の垂直部との間にロック機構を装備している。
【0003】
そして、この種のロック機構としては、例えば特許文献1に開示されるように、装置本体の背面側に後方に突出して設けられたフック部材と、フレーム枠の垂直部に上記フック部材が差し込み可能に設けられた係合孔と、フレーム枠の垂直部内側に上下方向に摺動可能に設けられ、上限位置で上記フック部材が係合孔に差し込まれたときフック部材を抜け止めにするためのロック部材と、このロック部材をフック部材の抜け止め方向に弾性的に付勢する付勢部材とを備えたものが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−11237号公報(第2−5頁、図1−図10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のロック機構では、ロック部材がフレーム枠の垂直部内側に設けられているが、このロック部材によって装置本体のフレーム枠への差し込みが困難になる場合がある。すなわち、島設備の状況によってフレーム枠がひずんで取り付けられた場合、あるいはロック部材が変形した場合などに装着本体をフレーム枠に差し込んだとき装着本体の背面側にロック部材が当たって差し込みが困難になるという問題である。
【0006】
また、フレーム枠の垂直部には、ロック部材を上下方向にガイドするための長孔が側方に面して設けられているとともに、この長孔から側方に突出するガイドピンが設けられているが、このガイドピンが隣接する遊技機や他の周辺設備と干渉し、ロック機構が正常に作動しなくなるという問題もある。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、従来のロック機構における各部材・要素の配置レイアウトなどを改善し、フレーム枠がひずんで取り付けられた場合などでも装置本体のフレーム枠への差し込みを円滑に行うことができ、また隣接する周辺設備との干渉の問題をも解消し得る遊技媒体貸出装置を提供せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、島内に取り付けたフレーム枠に対し装置本体を前方より差し込んで脱着可能に装着してなる遊技媒体貸出装置において、上記フレーム枠の垂直部に固定状態にかつ前方に突出して設けられたフック部と、上記装置本体の筐体の背面部にこのフック部が差し込み可能に設けられた係合孔と、上記装置本体の筐体の背面部内側に上下方向に摺動可能に設けられ、上記フック部が係合孔に差し込まれたとき一部分がフック部と筐体の背面部との間に挟まれる抜け止め位置に移動してフック部の抜け止めを行う可動部材(従来のロック部材に相当するもの)と、この可動部材を上記抜け止め位置に常時位置させるように付勢する付勢部材と、上記可動部材を付勢部材の付勢力に抗して抜け止め解除位置に移動させるように操作するための操作部材とを備える。また、上記操作部材は、上記装置本体の筐体の背面部に設けた上下方向に長い長孔に対しその長手方向に摺動可能に嵌合する嵌合部を有し、この嵌合部を通して装置本体の筐体の背面部に突出した状態で可動部材に取り付けられていて、筐体の背面部外側から当該操作部材を操作することで可動部材を抜け止め解除位置にまで移動させることが可能になっており、上記嵌合部は、上記長孔との協働により可動部材の上下方向の摺動をガイドするようになっている。さらに、上記可動部材に、上記操作部材により可動部材を付勢部材の付勢力に抗して抜け止め解除位置に移動させたときその状態を保持する保持手段を設け、この保持手段は、一端が筐体の背面部に設けた長孔から出没可能に設けられたロックピンと、このロックピンを突出方向に常時付勢するコイルばねとを有する構成にし、一方、上記フレーム枠の垂直部に、装置本体をフレーム枠に装着した状態で操作部材により可動部材を抜け止め解除位置に移動させたとき上記保持手段のロックピンが嵌合する嵌合孔を設ける構成とする。
【0009】
この構成では、係合孔に差し込まれたフック部を抜け止めするための可動部材が装置本体の筐体の背面部内側に設けられているため、島設備の状況によってフレーム枠がひずんで取り付けられた場合などでもこのフレーム枠に対し装置本体を前方より差し込む際に装着本体の背面側に可動部材が当たることはなく、その分差し込み作業を円滑に行うことができる。しかも、上記可動部材は、装置本体の筐体の背面部に設けた長孔を通して取り付けられた操作部材によって操作されるとともに、この操作部材の嵌合部と上記長孔とにより装置本体の筐体の背面部内側での上下方向の摺動がガイドされるようになっているため、従来の如くフレーム枠の垂直部に側方に突出するガイドピンなどを設ける必要はなく、遊技媒体貸出装置に隣接する遊技機や他の周辺設備と干渉を生じることもない。
【0010】
その上、装置本体をフレーム枠から取り外すときには、上記操作部材を用いて可動部材を付勢部材の付勢力に抗してフック部の抜け止め解除位置にまで移動させるように操作すると保持手段のロックピンがフレーム枠の垂直部に設けた嵌合孔に嵌合することによって可動部材が抜け止め解除位置に保持されるため、装置本体の取り外し作業を容易に行うことができる。
【0011】
請求項に係る発明は、請求項記載の遊技媒体貸出装置において、上記フック部をフレーム枠の垂直部の上下2個所に、上記係合孔を装置本体の筐体の背面部の上下2個所にそれぞれ設けるとともに、上記可動部材を、この上下2個所でのフック部の抜け止めを共にするために、上部及び下部では断面略L字状に形成し、中間部では断面略I字状に形成する。また、上記装置本体の筐体の背面部に、この可動部材の中間部に対応して可動部材の内側への変形を規制する規制部を形成する構成とする。
【0012】
この構成では、装置本体をフレーム枠に前方より差し込んで取り付けるとき、装置本体の背面側とフレーム枠の垂直部との間では上下2個所で各々フレーム枠側のフック部が装置本体側の係合孔に差し込まれ、この差し込み状態で各フック部が可動部材により抜け止めされるため、ロック機能を十分に発揮することができる。また、装置本体をフレーム枠から取り外すときには、1つの可動部材のみを操作部材を用いて操作するだけで上下2個所でのフック部の抜け止めを共に解除することができ、作業が容易なものになる。その上、可動部材は、フック部の抜け止め機能を発揮する上部及び下部では断面略L字状に形成されているが、中間部では断面略I字状に形成されているため、装置本体の筐体の背面部に外部機器との通信用のコネクタなどを設ける場合でもこれらの配設が可動部材により影響を受けることはない。さらに、この可動部材の中間部は、装置本体の筐体の背面部に形成した規制部により内側への変形が規制されているため、中間部での剛性が低くなっているにも拘わらず、可動部材の上下方向の摺動が円滑に行われることになる。
【0013】
請求項に係る発明は、請求項1又は2記載の遊技媒体貸出装置において、上記操作部材の好ましい形態を提供するものである。すなわち、操作部材は、底面を有する筒状のもので、その底面にねじ挿通孔を具備する嵌合部が一体に形成され、この嵌合部のねじ挿通孔に挿通したねじにより可動部材に取り付けられる構成とする。この構成では、操作部材の底面に形成した嵌合部のねじ挿通孔にねじを挿通して可動部材にねじ止めすることにより、操作部材を、その嵌合部が装置本体側の長孔に摺動可能に嵌合した状態で可動部材に容易に取り付けることができる。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図3は本発明の一実施形態に係る遊技媒体貸出装置Aを示し、この遊技媒体貸出装置Aは、遊技機としてのパチンコ機(図示せず)に隣接して配置され、このパチンコ機に対し貸出データを送信してパチンコ球の貸出処理を行わせるとともに、カード発行機能を有するものである。
【0016】
すなわち、上記遊技媒体貸出装置Aは、遊技島内でパチンコ機に隣接して固定されたフレーム枠1と、このフレーム枠1に対し前方より差し込んで脱着可能に装着される装置本体2とからなる。装置本体2は、筐体3内に紙幣識別機6を始め、硬貨選別機、カードユニット及び主制御基板(いずれも図示せず)などを装備してなり、この装置本体2の筐体3の正面側を構成する正面パネル3aには紙幣挿入口11、硬貨投入口12、硬貨返却ボタン13、硬貨返却口14、封入式カード発行口15及び会員カード挿入口16などが設けられている。そして、紙幣挿入口11に所定の紙幣(例えば千円札など)を挿入すると紙幣識別機6でその紙幣が真正であることを確認した後、会員カード挿入口16に会員カードが挿入されていなければカードユニットがカード発行口15にて封入式カードを発行するとともに、向かって右隣りのパチンコ機に対し貸出データを送信してパチンコ球の貸出処理を行わせ、会員カード挿入口16に会員カードが挿入されていれば会員カードに有価価値を加算するようになっている。また、硬貨投入口12に所定の硬貨を投入したときには硬貨選別機で投入硬貨の真正が確認されると右隣りのパチンコ機に対しパチンコ球の貸出処理を行わせる。
【0017】
上記フレーム枠1は、装置本体2を前後方向にガイドするガイド面を有する上下一対の断面略コ字状の水平部1a,1bと、この両水平部1a,1b同士を連結しかつ装置本体2の装着状態でその筐体3の背面部3bを覆う断面略コ字状の垂直部1cとからなる。この垂直部1cの縦方向中央部内側には外部通信用の中継基板(図示せず)が設けられ、この中継基板は、装置本体2の筐体3の背面部3bに設けた主制御基板用の接続コネクタ17と接続するようになっているとともに、垂直部1cの外側から右隣りのパチンコ機と接続するための通信ケーブル18が接続コネクタ19を介して接続されている。
【0018】
そして、上記装置本体2の背面側とフレーム枠1の垂直部1cとの間には、装置本体2をフレーム枠1に装着した時両者を結合ロックするロック機構20が設けられている。このロック機構20は、フレーム枠1の垂直部1cの上下2個所にそれぞれ設けられた係合部材21,21と、装置本体2の筐体3の背面部3bの上下2個所にそれぞれ上記各係合部材21の後述するフック部21bが差し込み可能に設けられた係合孔22,22と、装置本体2の筐体3の背面部3b内側に設けられ、上記両係合部材21,21の各フック部21bがそれぞれ対応する係合孔22,22に差し込まれたときこの両フック部21bを共に抜け止めにするための可動部材としてのロック部材23とを備えている。
【0019】
上記各係合部材21は、上側のものの場合図4及び図5に詳示するように、フレーム枠1の垂直部1cの外面側に当接してねじ止め又は溶接により固定された固定部21aと、この固定部21aの一端からフレーム枠1の垂直部1cを貫通して前方(つまり装置本体2寄り)に比較的大きく突出するフック部21bと、固定部21aの他端から同じくフレーム枠1の垂直部1cを貫通して前方に比較的小さく突出する小突起部21cとからなる。フック部21bは、その下辺側に傾斜辺部21dと顎部21eとを有している。
【0020】
上記ロック部材23は、図6にも示すように、装置本体2の筐体3の背面部3b内側に上下方向に摺動可能に重ね合わされかつ上記上下2個所の係合孔22,22間に跨って延びる長尺のものであって、このロック部材23の上部及び下部にはそれぞれ筐体3の背面部3bの真背面から左側側面に当接する断面略L字状のアングル部23a,23bが形成され、ロック部材23の中間部は、筐体3の背面部3bの左側側面にのみ当接する断面略I字状に形成されている。そして、装置本体2をフレーム枠1に対し前方より差し込んで取り付け、フレーム枠1側の各係合部材21のフック部21bがそれぞれ装置本体2の筐体3の背面部3の係合孔22に差し込まれた状態のときにロック部材23を後述するコイルばね32の付勢力により上限位置にまで移動させるとロック部材23の各アングル部23a,23bの上縁部がそれぞれ係合部材21のフック部21bの顎部21eと筐体3の背面部3bの真背面との間に差し込まれて各係合部材21のフック部21bの係合孔22からの抜け止めをするようになっている。尚、装置本体2の筐体3の背面部3bには、装置本体2をフレーム枠1に差し込んで取り付けた時フレーム枠1側の各係合部材21の小突起部21cが嵌入して横ずれを防ぐための嵌入孔24が設けられている
【0021】
上記ロック部材23の中間部は、フレーム枠1側の中継基板に対応しており、フレーム枠1に装置本体2を装着したときロック部材23がフレーム枠1側の中継基板と干渉しないようになっている。また、装置本体2の筐体3の背面部3bには、フレーム枠1側の中継基板との干渉を避けるための凹部26が形成され、この凹部26の底面上に上記主制御基板用の接続コネクタ17が設けられている。凹部26の上端側及び下端側には、下端側の場合図7に詳示するように、上記ロック部材23の中間部に対応して、それぞれロック部材23を筐体3の背面部3bの左側側面との間に狭持してロック部材23の内側への変形を規制する規制部27が形成されており、この規制板27は、凹部26の上端面又は下端面を構成している。
【0022】
上記ロック部材23の上部側のアングル部23aには上縁部を内側に直角に折り曲げてなるフランジ部30が形成され、このフランジ部30と筐体3の背面部3bに形成したばね座部31との間には、ロック部材23を上限位置に位置付けるようにつまり係合部材21の抜け止め方向に弾性的に常時付勢する付勢部材としてのコイルばね32が掛け渡して設けられている。
【0023】
また、上記ロック部材23の各アングル部23a,23bにはそれぞれロック部材23を上記コイルばね32の付勢力に抗して抜け止め解除方向つまり下限位置寄りに操作するための操作部材33が取り付けられている。この操作部材33は、図4及び図8に示すように、底面を有するダルマ形筒状の合成樹脂製のもので、その底面に2つのねじ挿通孔34を具備する嵌合部35が一体に形成されており、この嵌合部35は、装置本体2の筐体3の背面部3bに設けた上下方向に長い長孔36に対しその長手方向つまり上下方向に摺動可能に嵌合するようになっている。しかして、操作部材33は、その嵌合部35を筐体3の背面部3bの長孔36に外側から嵌合させながらロック部材23のアングル部23a,23bに当接した後、嵌合部35の各ねじ挿通孔34にそれぞれねじ37を挿通してロック部材23のアングル部23a,23bにねじ止めすることによりアングル23a,23bに取り付けられているとともに、上記長孔36との協働によりロック部材23の上下方向の摺動をガイドするようになっている。この操作部材33に対応して、フレーム枠1の垂直部1cには比較的大きな長孔38が設けられており、装置本体2をフレーム枠1に装着した状態で操作部材33を上下方向に操作したときでもフレーム枠1と干渉しないようになっている。
【0024】
さらに、上記ロック部材23の上部側のアングル部23aの下端部には、操作部材33によりロック部材23をコイルばね32の付勢力に抗して抜け止め解除方向に操作した時その状態を保持する保持手段40が設けられている。この保持手段40は、一端が筐体3の背面部3bの真背面に設けた長孔41から出没可能に設けられたロックピン42と、ロック部材23のアングル部23aに固定されロックピン42を軸方向に移動可能(つまりロックピン42の一端が長孔41から出没可能)に支持する支持部材43と、この支持部材43とロックピン42の鍔部42aとの間に縮装されロックピン42を突出方向に常時付勢するコイルばね44とを有している。一方、フレーム枠1の垂直部1cには、装置本体2をフレーム枠1に装置した状態で操作部材33を抜け止め解除方向に操作した時上記保持手段40のロックピン42が嵌合する嵌合孔45が設けられている。
【0025】
次に、上記遊技媒体貸出装置Aの作用・効果を説明するに、遊技媒体貸出装置Aの設置時には、予め、フレーム枠1を遊技島内のパチンコ機に隣接した位置にねじ止めにより固定しておき、このフレーム枠1に対し装置本体2を前方より差し込むとフレーム枠1の垂直部1cと装置本体2の背面側との間に設けたロック機構20よって両者が結合ロックされる。すなわち、このロック機構20は、上下2個所でそれぞれフレーム枠1の垂直部1cに設けた係合部材21のフック部21bが装置本体2の筐体3の背面部3bに設けた係合孔22に差し込まれ、筐体3の背面部3b内側でロック部材23がコイルばね32の付勢力を受けて上限位置に移動してロック部材23の各アングル部23a,23bの上縁部がそれぞれ上記係合部材21のフック部21bの顎部21dと筐体3の背面部3bの真背面との間に差し込まれることにより、係合部材21のフック部21bの係合孔22からの抜け止めを行い、フレーム枠1と装置本体2との結合をロックする。
【0026】
このようなロック機構20においては、ロック部材23が装置本体2の筐体3の背面部3b内側に設けられているため、島設備の状況によってフレーム枠1がひずんで取り付けられた場合などでもこのフレーム枠1に装置本体2を差し込む際に装着本体2の背面側にロック部材23が当たることはなく、その分差し込み作業を円滑に行うことができる。しかも、ロック部材23は、装置本体2の筐体3の背面部3bに設けた長孔36を通して取り付けられた操作部材33によって操作されるとともに、この操作部材33の嵌合部35と上記長孔36とにより装置本体2の筐体3の背面部3b内側での上下方向の摺動がガイドされるようになっているため、従来の如くフレーム枠1の垂直部1cに側方に突出するガイドピンなどを設ける必要はなく、遊技媒体貸出装置Aに隣接するパチンコ機や他の周辺設備、例えば新旧2台の遊技媒体貸出装置を並列に重ねて配置する場合の他方の遊技媒体貸出装置などと干渉を生じることもない。
【0027】
一方、遊技媒体貸出装置Aの保守・点検時に装置本体2をフレーム枠1から取り外すときには、先ず、ロック部材23の各アングル部23a,23bに取り付けられた2つの操作部材33,33のいずれか一方を指先などで押し下げることにより、ロック部材23をコイルばね32の付勢力に抗して下限位置にまで下方に移動させ、ロック部材23の各アングル部23a,23bによる係合部材21のフック部21bの係合孔22からの抜け止めを解除する。この際、保持手段40のロックピン42は、ロック部材23の下限位置でフレーム枠1の垂直部1cの嵌合孔45に嵌合して、ロック部材23を下限位置につまり係合部材21の抜け止めを解除した状態に保持する。また、上下2つの係合部材21,21の各フック部21bの抜け止め解除は、1つの操作部材33を指先などで押し下げるだけの操作で行うことができるので、その分作業を容易に行うことができる。
【0028】
その後、装置本体2を前方に引き出すことにより、装置本体2をフレーム枠1から取り外すことができる。この際、作業者は、ロック部材23を係合部材21のフック部21bの抜け止め解除状態に保持しながら装置本体2を前方に引き出すという面倒な作業を行う必要がないので、その分作業を容易に行うことができる。尚、装置本体2を前方に引き出した時には、保持手段40のロックピン42はフレーム枠1からは離れるため、ロック部材23はコイルばね32の付勢力により上限位置にまで上方に移動する。
【0029】
さらに、上記遊技媒体貸出装置Aのロック機構20においては、以下のような効果をも有する。
【0030】
第1に、ロック機構20のロック部材23は、上部及び下部にそれぞれ断面略L字状のアングル部23a,23bが形成され、この各アングル部23a,23bで係合部材21のフック部21bの抜け止め機能を発揮し、また保持手段40の取付個所として利用されているため、これらの機能を発揮する上で十分な剛性を確保することができる。一方、ロック部材23の中間部は断面略I字状に形成され、剛性が比較的低くなっているが、この中間部は装置本体2の筐体3の背面部3bに形成した規制部27により内側への変形が規制されているため、装置本体2の筐体3の背面部3b内側におけるロック部材23の上下方向の円滑な摺動を確保することができる。また、装置本体2の筐体3の背面部3bの縦方向中央部に主制御基板用の接続コネクタ17を、フレーム枠1の垂直部1cの縦方向中央部に外部通信用の中継基板をそれぞれ設ける場合でもこれらの配設がロック部材23により影響を受けることもない。
【0031】
第2に、ロック機構20の操作部材33は、底面を有する筒状のもので、その底面にねじ挿通孔34を具備する嵌合部35が一体に形成され、この嵌合部35のねじ挿通孔34に挿通したねじ37によりロック部材23に取り付けられる構成になっているため、この操作部材33を、その嵌合部35が装置本体2側の長孔36に摺動可能に嵌合した状態でロック部材23に容易に取り付けることができ、組み立て作業の効率化に寄与することができる。
【0032】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。例えば、上記実施形態では、装置本体2の筐体3の背面部3b内側に上下方向に摺動可能に設けられたロック部材23を、上限位置でフレーム枠1側の係合部材21のフック部21bが筐体背面部3bの係合孔22に差し込まれたとき係合部材21のフック部21bを抜け止めするように構成したが、本発明は、逆にロック部材を、下限位置で係合部材のフック部の抜け止めを行うように構成してもよい。
【0033】
【0034】
また、上記実施形態では、遊技媒体貸出装置として、隣接するパチンコ機に対し貸出データを送信してパチンコ球の貸出処理を行われるとともにカード発行機能を有するものについて述べたが、本発明は、現金(紙幣又は硬貨)の投入によりパチンコ球の貸出を行う現金機用貸出装置、磁気カードやICカードの投入によりパチンコ球の貸出を行うカード式貸出装置の他、スロットマシンの側方に配置されそれに使用するメダルを貸し出し、あるいは貸出メダルをクレジット記録できるスロットマシン用の貸出装置などにも同様に適用することができるのは勿論である。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、本発明の遊技媒体貸出装置によれば、島設備の状況によってフレーム枠がひずんで取り付けられた場合などでもこのフレーム枠に対し装置本体を前方より差し込む際に装着本体の背面側にロック部材などの可動部材が当たることはないので、差し込み作業を円滑に行うことができ、作業性を高めることができる。また、従来の如くフレーム枠の垂直部に側方に突出するガイドピンなどを設ける必要もないので、隣接する周辺設備と干渉を生じることがなく、実用性に優れた効果を有するものである。その上、装置本体をフレーム枠から取り外すときには、操作部材を用いて可動部材を付勢部材の付勢力に抗してフック部の抜け止め解除位置に移動させるように操作すると保持手段のロックピンがフレーム枠の垂直部に設けた嵌合孔に嵌合することによって可動部材が抜け止め解除位置に保持されるため、装置本体の取り外し作業を容易に行うことができるという効果をも奏する。
【0036】
特に、請求項に係る発明では、装置本体をフレーム枠に前方より差し込んで取り付けるとき上下2個所で各々フレーム枠側のフック部が装置本体側の係合孔に抜け止めされるため、ロック機能を十分に発揮することができる。また、1つの可動部材のみを操作部材を用いて操作するだけで上下2個所でのフック部の抜け止めを共に解除することができるので、作業の容易化を一層図ることができる。さらに、装置本体の筐体の背面部に外部機器との通信用のコネクタなどを設ける場合でもこれらの配設が可動部材により影響を受けることはなく、また可動部材の内側への変形を規制して上下方向の摺動を円滑に確保することができるという効果をも奏する。
【0037】
また、請求項に係る発明では、操作部材の底面に形成した嵌合部のねじ挿通孔にねじを挿通して可動部材にねじ止めすることにより、操作部材を所定状態に可動部材に容易に取り付けることができ、組み立て作業の効率化に寄与することができる。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る遊技媒体貸出装置の正面図である。
【図2】 上記遊技媒体貸出装置の背面側後方から見た斜視図である。
【図3】 同じく遊技媒体貸出装置のフレーム枠と装置本体とを分離した斜視図である。
【図4】 図3のロック機構の上部付近の拡大図である。
【図5】 同じロック機構の上部付近を前方から見た斜視図である。
【図6】 上記ロック機構のロック部材の斜視図である。
【図7】 図3のX−X線における拡大断面図である。
【図8】 図4のY−Y線における拡大断面図である。
【符号の説明】
A 遊技媒体貸出装置
1 フレーム枠
1c 垂直部
2 装置本体
3 筐体
3b 背面部
20 ロック機構
21 係合部材
21b フック部
22 係合孔
23 ロック部材(可動部材)
23a,23b アングル部
27 規制部
32 コイルばね(付勢部材)
33 操作部材
34 ねじ挿通孔
35 嵌合部
36 長孔
40 保持手段
41 長孔
42 ロックピン
44 コイルばね
45 嵌合孔

Claims (3)

  1. 島内に取り付けたフレーム枠に対し装置本体を前方より差し込んで脱着可能に装着してなる遊技媒体貸出装置において、
    上記フレーム枠の垂直部に固定状態にかつ前方に突出して設けられたフック部と、
    上記装置本体の筐体の背面部にこのフック部が差し込み可能に設けられた係合孔と、
    上記装置本体の筐体の背面部内側に上下方向に摺動可能に設けられ、上記フック部が係合孔に差し込まれたとき一部分がフック部と筐体の背面部との間に挟まれる抜け止め位置に移動してフック部の抜け止めを行う可動部材と、
    この可動部材を上記抜け止め位置に常時位置させるように付勢する付勢部材と、
    上記可動部材を付勢部材の付勢力に抗して抜け止め解除位置に移動させるように操作するための操作部材とを備えており、
    上記操作部材は、上記装置本体の筐体の背面部に設けた上下方向に長い長孔に対しその長手方向に摺動可能に嵌合する嵌合部を有し、この嵌合部を通して装置本体の筐体の背面部に突出した状態で可動部材に取り付けられていて、筐体の背面部外側から当該操作部材を操作することで可動部材を抜け止め解除位置にまで移動させることが可能になっており、上記嵌合部は、上記長孔との協働により可動部材の上下方向の摺動をガイドするようになっており、
    上記可動部材には、上記操作部材により可動部材を付勢部材の付勢力に抗して抜け止め解除位置に移動させたときその状態を保持する保持手段が設けられており、
    この保持手段は、一端が筐体の背面部に設けた長孔から出没可能に設けられたロックピンと、このロックピンを突出方向に常時付勢するコイルばねとを有しており、
    一方、上記フレーム枠の垂直部には、装置本体をフレーム枠に装着した状態で操作部材により可動部材を抜け止め解除位置に移動させたとき上記保持手段のロックピンが嵌合する嵌合孔が設けられていることを特徴とする遊技媒体貸出装置。
  2. 上記フック部はフレーム枠の垂直部の上下2個所に、上記係合孔は装置本体の筐体の背面部の上下2個所にそれぞれ設けられており、
    上記可動部材は、この上下2個所でのフック部の抜け止めを共にするものであり、かつ上部及び下部では断面略L字状に形成され、中間部では断面略I字状に形成されており、
    上記装置本体の筐体の背面部には、この可動部材の中間部に対応して可動部材の内側への変形を規制する規制部が形成されている請求項1記載の遊技媒体貸出装置。
  3. 上記操作部材は、底面を有する筒状のもので、その底面にねじ挿通孔を具備する嵌合部が一体に形成され、この嵌合部のねじ挿通孔に挿通したねじにより可動部材に取り付けられている請求項1又は2記載の遊技媒体貸出装置。
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