JP2007234876A - レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法、レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置及びレーザアニール装置 - Google Patents

レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法、レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置及びレーザアニール装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギーの最適エネルギーを求めることができるようにすることを目的とする。
【解決手段】アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法において、このポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラ7を用いて撮像し、このカラーカメラ7よりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性bを得、この信号強度特性bの第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーの近傍のエネルギーをこのレーザ光の最適エネルギーとするようにしたものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、薄膜トランジスタ(TFT)の製造等に用いられるレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法、レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置及びレーザアニール装置に関する。
近年、薄膜トランジスタ(TFT)のチャネル層にポリシリコン膜を用いた薄膜トランジスタの実用化が進められている。この薄膜トランジスタのチャネル層にポリシリコン膜を用いた場合、薄膜トランジスタの電界移動度が非常に高くなるため、例えば液晶ディスプレイ等の駆動回路として用いた場合には、この液晶ディスプレイの高精彩化、高速化、小型化等を実現することができるようになる。
また、エキシマレーザアニール装置を用いてアモルファスシリコン膜を熱処理してポリシリコン膜を形成する、いわゆる低温多結晶化プロセスも近年開発が進んでいる。このような低温多結晶プロセスを薄膜トランジスタの製造プロセスに適用することによって、ガラス基板への熱損傷が低くなり、大面積で安価なガラス基板を用いることができる。
しかし、低温多結晶プロセスにおいて用いられるエキシマレーザアニール装置は、その出力パワーが不安定であるため、形成されるポリシリコン膜のグレーンサイズが大きく変動する。そのため、エキシマレーザアニール装置を用いて形成されたポリシリコン膜は、常に良好なグレーンサイズとはならず、例えば、シリコン結晶が微結晶化してしまう、いわゆる線状不良となったり、十分大きなグレーンサイズが得られない、いわゆる書き込み不良となったりしてしまうという問題点があった。
そこで、一般に、このようなエキシマレーザアニール装置を用いてアニール処理を行う場合には、ポリシリコン膜の多結晶化工程が終了した段階で、その最表面に形成されているポリシリコン膜の結晶の状態を全数検査したり、或いは、製品を無作為に抜き取り結晶の状態を検査したりして、製造した製品がこの段階で不良品であるか否かを判断することが行われている
また、エキシマレーザアニール装置がポリシリコン膜へ与えられたエネルギー情報を、エキシマレーザアニール装置にフィードバックして最適なレーザパワーの設定が行われる。
然しながら、ポリシリコン膜を評価するには、走査型電子顕微鏡を用いて表面画像を撮像し、その表面画像を目視して結晶の状態を判断するといった感覚的な方法しかなく、非接触で客観的に判断することができなかった。
また電子ビームが気体分子との衝突により散乱してしまうのを防止するため、真空雰囲気中にて撮像を行う必要があり装置が大型となったり、真空排気待ち時間などによる撮像のTAT(turn around time)を短縮するため、真空予備室を設ける走査型電子顕微鏡等を用いて表面画像を撮像するものである。
例えば、1m×1mサイズの大型フラットパネルディスプレイの基板のポリシリコン膜を評価する場合、これを支持してX−Y方向に移動させるステージの稼働範囲としては少なくとも2m四方のスペースを必要とし、このスペース全体を高真空に維持することは現実的ではなく、そのためフラットパネルディスプレイの基板のポリシリコン膜を走査型電子顕微鏡で評価する場合には、基板を所望のサイズに切って破壊検査しているのが現状である。
ところで、特許文献1には、ポリシリコン膜よりの散乱光を暗視野経路でCCDカメラで受光し、このCCDカメラを通してR(赤)、G(緑)、B(青)別に色分解し、適正に多結晶化したときは、R散乱光やG散乱光がB散乱光に比して十分小さくなるので、このときは正常であると判定するようにしたものが開示されている。
斯かる特許文献1に開示の技術によれば、短時間のうちに非破壊で膜質を評価することができる。
特開2001−110864号公報
然しながら、特許文献1に開示の技術では、ポリシリコン膜の結晶状態が正常であるかどうかの概略は、評価することはできるが、ポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギーの最適エネルギーを求めることはできない。
本発明は、斯かる点に鑑み、ポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギーの最適エネルギーを求めることができるようにすることを目的とする。
本発明レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法は、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法において、このポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラを用いて撮像し、このカラーカメラよりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性を得、この信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーの近傍のエネルギーをこのレーザ光の最適エネルギーとするようにしたものである。
本発明レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置は、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置において、このポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラを用いて撮像する撮像手段と、このカラーカメラよりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性を得る信号強度特性形成手段と、この信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーを最適エネルギーと決定する決定手段とを有するものである。
本発明レーザアニール装置は、アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置において、このポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラを用いて撮像し、このカラーカメラよりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性を得、この信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーの近傍のエネルギーをこのレーザ光の最適エネルギーとするようにしたものである。
本発明によれば、青色成分信号の信号強度特性を得、この信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーの近傍のエネルギーをこのレーザ光の最適エネルギーとするようにしているので、グレーンサイズの良好なポリシリコン膜を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法、レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置及びレーザアニール装置を実施するための最良の形態の例につき説明する。
図1は、レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置及びレーザアニール装置の例の概略を示す。図1において、1は、例えばトップゲート構造を有する薄膜トランジスタ(以下トップゲート型TFTという。)の製造工程に形成されるポリシリコン膜を形成する際に、予めレーザアニール装置のレーザ光の最適エネルギーを決定するレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置を示す。
このトップゲート型TFTは、周知の構成のもので、例えばガラス基板上に、ポリシリコン膜(チャネル層)、ゲート絶縁膜、ゲート電極が下層から順に積層された構成とされた薄膜トランジスタである。このトップゲート型TFTは、チャネル層となるポリシリコン膜が最下層に形成されている。
このトップゲート型TFTのポリシリコン膜は、図2Aに示す如く、ガラス基板10上に下地保護膜11を介して例えば、減圧CVD法等によってアモルファスシリコン(a−Si)膜12を成膜し、その後、このアモルファスシリコン膜12を図2Bに示す如く、アニール処理し多結晶化しポリシリコン膜13としたものである。
このポリシリコン膜13を形成する多結晶化工程においては、紫外線レーザであるエキシマレーザを用いたレーザアニール装置が用いられる。
このエキシマレーザアニール装置は、その照射面が線状とされたパルスのレーザ光を出射し、パルスビームの照射領域を移動させながら、アモルファスシリコン膜12を多結晶化してポリシリコン膜13にするものである。
このレーザ光は、その照射面の形状が、例えば長手方向の長さが20cm、短辺方向の長さが400μmとされ、パルスの周波数が300Hzとされている。エキシマレーザアニール処理を行う際のレーザ光の走査方向は、線状レーザの照射面の長手方向と直交する方向(すなわち、短辺方向)に行われる。
上述のトップゲート型TFTでは、チャネル層にポリシリコン膜を用いているため、チャネル層の電界移動度が非常に高くなる。そのため、例えば液晶ディスプレイ等の駆動回路として用いた場合には、液晶ディスプレイの高精細化、高速化、小型化等を実現することができる。
また、以上のようなトップゲート型TFTは、エキシマレーザアニール装置を用いてアモルファスシリコン膜12を熱処理することによってポリシリコン膜13を形成する、いわゆる低温多結晶化プロセスが用いられているので、多結晶化プロセスでのガラス基板10への熱損傷が少なくなり、大面積で安価なガラス基板を用いることができる。
ところで、ポリシリコン膜の電界移動度を決定する重要な要素は、ポリシリコン膜13のグレーンサイズ(結晶粒径)であるといわれている。そのグレーンサイズは、エキシマレーザアニール処理時においてポリシリコン膜13を形成するときに与えられるエネルギーに大きく依存する。そのため、エキシマレーザアニール処理時におけるレーザ光のエネルギー密度の制御やその安定化が、完成したトップゲート型TFTの特性や歩留まりに大きく影響することとなる。
そこで、本発明者は種々研究を行い、以下述べる如くして、このレーザアニール装置のレーザ光の最適エネルギーを決定することとした。
図1に示すレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置1は、光学顕微鏡をベースにエネルギー決定機構を付加したものである。
このレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置1は、例えば後述するエキシマレーザアニール装置20でレーザアニール処理しポリシリコン膜31、32…36が形成された図3に示す如き基板30を載置するX−Yステージ2と、出射した白色光をハーフミラー3によって下方に向けて照射する落射照明用光源(顕微鏡用光源)4と、ハーフミラー3とX−Yステージ2との間に配置された対物レンズ5とが配置されており、落射照明用光源4より出射した白色光は対物レンズ5を通して集光され、収束光が基板30に対して照射される。
ここで、対物レンズ5は、明視野での観察だけでなく、暗視野での観察も可能である。また、対物レンズ5またはX−Yステージ2が装置光軸6に沿って上下することによりオートフォーカスが行われる。
さらに、本例レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置1は、基板30に対して鉛直の向きに配置されたカラーCCDカメラ(受光器)7が配置され、このカラーCCDカメラ7が撮影したカラー映像信号をマイクロコンピュータ等より成る画像処理ユニット8に供給するごとくする。
上述構成において、落射用照明用光源4から平行光として出射された白色光が基板30上のポリシリコン膜に照射され、暗視野もしくは明視野あるいはその両方で像が観察され、カラーCCDカメラ7を通じてカラー映像信号をR、G、B別に色分解されて画像処理ユニット8に伝送される。
この画像処理ユニット8は、レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置1の全体をコントロールするホストコンピュータ9を介して、レーザアニール装置20のレーザ光のエネルギーを制御するレーザ制御部21にネットワークで接続する。
このホストコンピュータ9は、X−Yステージ2の駆動制御などの制御も司ると共にこのホストコンピュータ9は、対物レンズ5の自動交換、光源のオン/オフ、カラーCCDカメラ7のゲイン調整なども行う。
本例においては、ポリシリコン膜の結晶状態を測定し、求めた結晶状態からレーザアニール装置20の最適エネルギーをレーザ制御部21にフィードバックすることにより、レーザ制御部21がレーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーをレーザアニール装置本体部22に供給しレーザアニール処理を行う。この場合、ホストコンピュータ9とレーザアニール装置20のレーザ制御部21とは必ずしも接続する必要はなく、最適エネルギーの情報に従って、レーザアニール装置20のレーザ光のエネルギーを制御すれば良い。
次に、図1、図3、図4及び図5を参照して、レーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーを決定する動作につき説明する。
例えば、レーザアニール装置20使用してレーザアニール処理を行う前に、このレーザアニール装置20を使用し、複数例えば図3に示す如く、6個所に、レーザアニール装置20のレーザ光のエネルギー密度を夫々X1、X2〜X6と変えてレーザアニール処理したポリシリコン膜31、32〜36を用意する。この図3において、303は実パネル領域、304は照射エネルギー範囲、305は測定パターンである。
このレーザ光のエネルギー密度X1、X2〜X6は、エネルギー密度300mJ/cm〜500mJ/cm範囲のエネルギー密度を経験則に従って所定の値に割りふったものである。このエネルギー密度は、膜厚等種々の条件により異なるものである。
上述したエキシマレーザアニール装置20によりレーザアニール処理して得たポリシリコン膜31、32〜36のグレーンサイズは、図4の曲線aに示す如く、レーザ光のエネルギーが増大するとそれに伴い増大するが、ある所定のエネルギー密度X1以上となるとグレーンサイズがある程度の大きさまで成長し、その後変化が少なくなる。このエネルギー密度X1のときの平均粒径は例えば250nmである。
更に、このレーザ光のエネルギー密度を増大させエネルギー密度X4から、グレーンサイズの変化が急激に大きくなり始める。このエネルギー密度X4のときの平均粒径は例えば450nmである。そして、臨界点寸前のエネルギー密度X5で十分大きなグレーンサイズが得られる。このエネルギー密度X5のときの平均粒径は例えば800nm以上である。そして、エネルギー密度X6の臨界点を境としてポリシリコンが微結晶粒となってしまう。
以上のことから、ポリシリコン膜が十分に多結晶化しないエネルギー密度X1より低いエネルギー密度の場合には、ポリシリコン膜上には凹凸が少ないため、ほとんどの光は、鏡面反射する。従って、装置光軸6上に配置されたカラーCCDカメラ7には、暗視野経路では光がほとんど届かない。それ故、カラーCCDカメラ7からのR、G、B成分信号強度が低レベルである。例えば、R成分信号強度特性、G成分信号強度特性、B成分信号強度特性は図4の曲線r、g及びbに示す如く共に信号強度レスポンスは50前後である。
また、ポリシリコン膜の多結晶化が始まるエネルギー密度X2では、表面が大きく荒れてくるため、一部の光は鏡面反射するが、相当量の光はポリシリコン膜の表面で散乱し、そのうち、暗視野経路でもカラーCCDカメラ7で受光される。それ故、カラーCCDカメラ7には、散乱光が十分に届くことになる。
また、そのR、G及びB成分信号の散乱光強度は長波長側、すなわちR成分信号強度やG成分信号強度がB成分信号強度に比して相対的に強くなる。この時、カラーCCDカメラ7からのR、G及びB成分信号はR成分信号強度特性r、G成分信号強度特性g、B成分信号強度特性bに示す如く共に信号強度がピークレベル(極大点)に達する。
これに対して、ポリシリコン膜が適正なエネルギー密度X3で多結晶化してくると、その表面には微細な凹凸が形成されてくるので、一部の光はポリシリコン膜の表面で散乱し、暗視野経路でカラーCCDカメラ7で受光される。それ故、カラーCCDカメラ7には、一部の光量の散乱光が届くことになり、またR成分信号強度特性rやG成分信号強度特性gはB成分信号強度特性bに比して小さくなる。
更にポリシリコン膜のグレーンサイズの変化が急激に大きくなるエネルギー密度X4でR成分信号強度特性rやG成分信号強度特性gはB成分信号強度特性bに比して非常に小さくなる。またB成分信号強度特性bはポリシリコン膜の多結晶化が始まるエネルギー密度X2と同様にこのエネルギー密度X4の近傍で信号強度が第2のピークレベルに達し、臨界点寸前のエネルギー密度X5ぐらいから、急激に信号強度は小さくなる。
上述図4に示す如く、B成分信号強度特性bは、ポリシリコン膜の多結晶化が始まるエネルギー密度X2とポリシリコン膜のグレーンサイズの変化が急激に大きくなるエネルギー密度X4の近傍で信号強度はダブルピーク(2個の極大点)を有する。
本例においては、このダブルピーク間のB成分信号強度特性bを曲線近似などで波形補正した後、極小値(極小点)となる信号強度のエネルギー密度Xminを求めることで、レーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーを求めることができる。
本例による、このレーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーを求める画像処理ユニット8及びホストコンピュータ9の動作につき、図5のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図3に示す如き、複数例えば6個の異なったエネルギー密度X1、X2〜X6で形成したポリシリコン膜31、32〜36の夫々測定パターン305の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーCCDカメラ7を用いて撮像し(ステップS1)、このカラーCCDカメラ7よりのカラー映像信号よりR、G及びB成分信号を分離し(ステップS2)、このB成分信号の測定パターン305の輝度を求める(ステップS3)。
このステップS1、S2、S3をポリシリコン膜31、32〜36につき夫々行う。その後、B成分信号の図4の曲線bに示す如き信号強度特性の近似曲線を求め、B成分信号の第1の極大値点のエネルギー密度Bp1(X2)を求める(ステップS4)。
次に、B成分信号強度特性bの第2の極大値点のエネルギー密度Bp2を求める(ステップS5)。次にB成分信号強度特性bのエネルギー密度が第1及び第2の極大値点のエネルギー密度Bp1及びBp2の間の近似曲線bの極小値点のエネルギー密度Xminを求める(ステップS6)。
この極小値点のエネルギー密度Xminと第1及び第2の極大値点のエネルギー密度Bp1及びBp2の平均値(Bp1+Bp2)/2との差が予め決めた所定範囲内であるならば、この平均値(Bp1+Bp2)/2をレーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーとする(ステップS7)。すなわち、この極小値点のエネルギー密度Xminの近傍のエネルギー密度をレーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーとする。
本例においては、このホストコンピュータ9に得られる、このレーザアニール装置20のレーザ光の最適エネルギーをレーザ制御部21に供給し、このレーザアニール装置20はレーザ光のエネルギーをこの最適エネルギーとしてアニール処理を行う如くする。
本例によれば、青色成分信号の信号強度特性bを得、この信号強度特性bの第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギー密度Xminの近傍のエネルギーをこのレーザ光の最適エネルギーとするようにしているので、グレーンサイズの良好なポリシリコン膜を得ることができる。
尚、本発明は上述例に限ることなく、本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは勿論である。
本発明レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置を実施するための最良の形態の例示す構成図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供する線図である。 本発明の説明に供するフローチャートである。
符号の説明
1…レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置、2…X−Yステージ、3…ハーフミラー、4…落射照射光源、5…対物レンズ、7…カラーCCDカメラ、8…画像処理ユニット、9…ホストコンピュータ、13、31、32〜36…ポリシリコン膜、20…レーザアニール装置、21…レーザ制御部

Claims (4)

  1. アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法において、
    前記ポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラを用いて撮像し、前記カラーカメラよりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性を得、前記信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーの近傍のエネルギーを前記レーザ光の最適エネルギーとするようにしたことを特徴とするレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法。
  2. 請求項1記載のレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法において、
    前記青色成分信号の信号強度特性は、前記レーザアニール装置のレーザ光のエネルギー密度を順次所定量変えて複数個所に照射して複数のポリシリコン膜の測定パターンを形成し、前記複数の測定パターンの前記青色成分信号の信号強度より得るようにしたことを特徴とするレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定方法。
  3. アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置において、
    前記ポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラを用いて撮像する撮像手段と、
    前記カラーカメラよりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性を得る信号強度特性形成手段と、
    前記信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーを最適エネルギーと決定する決定手段とを有することを特徴とするレーザアニール装置のレーザ光のエネルギー決定装置。
  4. アモルファスシリコン膜にレーザ光を照射してポリシリコン膜を得るレーザアニール装置において、
    前記ポリシリコン膜の表面からの暗視野経路の散乱光をカラーカメラを用いて撮像し、前記カラーカメラよりのカラー映像信号より青色成分信号の信号強度特性を得、前記信号強度特性の第1及び第2の極大値間の極小値に対応するエネルギーの近傍のエネルギーを前記レーザ光の最適エネルギーとするようにしたことを特徴とするレーザアニール装置。
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