JP2002289522A - ポリシリコン膜評価装置 - Google Patents

ポリシリコン膜評価装置

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JP2002289522A JP2001360959A JP2001360959A JP2002289522A JP 2002289522 A JP2002289522 A JP 2002289522A JP 2001360959 A JP2001360959 A JP 2001360959A JP 2001360959 A JP2001360959 A JP 2001360959A JP 2002289522 A JP2002289522 A JP 2002289522A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】形成したポリシリコン膜の状態を、客観的に、
非接触で、精度良く、自動的に評価することができるポ
リシリコン膜評価装置の提供を目的としている。 【解決手段】 アモルファスシリコン膜をアニール処理
することによって形成されたポリシリコン膜を評価する
ポリシリコン膜評価装置1である。ステージ上のポリシ
リコン膜が形成された基板Wに可視光を照射することに
よって基板W上のポリシリコン膜の表面画像を撮像して
オーフォーカスする可視光観察光学系4や紫外光の照射
による紫外光観察光学系6などを備える。そして、紫外
光観察光学系によって得られたポリシリコン膜の表面画
像からポリシリコン膜の膜表面の空間構造の直線性およ
び周期性を評価し、この直線性および周期性の評価結果
に基づき、ポリシリコン膜の状態を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アモルファスシリ
コンに対してアニール処理をして生成したポリシリコン
膜の状態を評価するポリシリコン膜評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、チャネル層にポリシリコン膜を用
いた薄膜トランジスタの実用化が進められている。チャ
ネル層にポリシリコンを用いると、薄膜トランジスタの
電界移動度が非常に高くなるため、例えば液晶ディスプ
レイ等の駆動回路として用いた場合には、ディスプレイ
の高精彩化、高速化、小型化等を実現することができる
ようになる。
【0003】また、エキシマレーザアニール装置を用い
てアモルファスシリコンを熱処理してポリシリコン膜を
形成する、いわゆる低温多結晶化プロセスも近年開発が
進んでいる。このような低温多結晶プロセスを薄膜トラ
ンジスタの製造プロセスに適用することによって、ガラ
ス基板への熱損傷が低くなり、耐熱性の大面積で安価な
ガラス基板を用いることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、低温多結晶
プロセスにおいて用いられるエキシマレーザアニール装
置は、その出力パワーが不安定であるため、形成される
ポリシリコンのグレーンサイズが大きく変動する。その
ため、エキシマレーザアニール装置を用いて形成された
ポリシリコン膜は、常に良好なグレーンサイズとはなら
ず、不良となる場合もある。
【0005】そこで、一般に、このようなエキシマレー
ザアニール装置を用いてアニール処理を行なう場合に
は、ポリシリコン膜の多結晶化工程が終了した段階で、
その最表面に形成されているポリシリコン膜の結晶の状
態を全数検査したリ、あるいは、製品を無作為に抜き取
って結晶の状態を検査することにより、製造した製品が
この段階で不良品であるか否かを判断することが行なわ
れる。また、エキシマレーザアニール装置からポリシリ
コン膜に与えられたエネルギの情報を、エキシマレーザ
アニール装置にフィードバックして、最適なレーザパワ
ーの設定が行なわれる。
【0006】しかしながら、ポリシリコン膜を評価する
には、従来、可視顕微鏡や走査型電子顕微鏡等を用いて
表面画像を撮像し、その表面画像を目視して結晶の状態
を判断するといった感覚的な方法しかなく、非接触で客
観的に判断することができなかった。また、このような
方法は、時間的、コスト的に非効率であり、インプロセ
スで用いることは困難であった。また、分光エリプソに
よる評価法もあるが、定量性に欠けるという問題もあっ
た。
【0007】本発明は前記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、形成したポリシリコ
ン膜の状態を、客観的に、非接触で、精度良く、自動的
に評価することができるポリシリコン膜評価装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、アモルファスシリコン膜をアニール処理
することによって形成されたポリシリコン膜を評価する
ポリシリコン膜評価装置において、ポリシリコン膜が形
成された基板が載置されるステージと、可視光を前記ス
テージ上の基板に照射することによって基板上のポリシ
リコン膜の表面画像を撮像してオーフォーカスする可視
光観察光学系と、紫外光を前記ステージ上の基板に照射
することにより、前記可視光観察光学系を用いてオート
フォーカスされた基板のポリシリコン膜の表面画像を得
る紫外光観察光学系と、前記紫外光観察光学系によって
得られたポリシリコン膜の表面画像から、ポリシリコン
膜の膜表面の空間構造の直線性および周期性を評価し、
この直線性および周期性の評価結果に基づき、前記ポリ
シリコン膜の状態を評価する評価手段とを具備すること
を特徴とする。
【0009】上記構成により、形成したポリシリコン膜
の状態を、客観的に、非接触で、精度良く、自動的に評
価することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施形態について説明する。
【0011】本発明の一実施形態に係るポリシリコン膜
評価装置は、例えば、ボトムゲート構造を有する薄膜ト
ランジスタ(ボトムゲート型TFT)の製造工程中に形
成されるポリシリコン膜の検査に用いられる。なお、ボ
トムゲート型TFTは、例えばガラス基板上に、ゲート
電極、ゲート絶縁膜、ポリシリコン膜(チャネル層)が
下層から順に積層された薄膜トランジスタである。すな
わち、ボトムゲート型TFTは、チャネル層となるポリ
シリコン膜とガラス基板との間にゲート電極が形成され
たTFTである。
【0012】ところで、ポリシリコン膜の電界移動度を
決定する重要な要素は、ポリシリコンのグレーンサイズ
であるといわれている。そのグレーンサイズは、エキシ
マレーザアニール処理時においてポリシリコン膜に与え
られるエネルギに大きく依存する。そのため、エキシマ
レーザアニール処理時におけるレーザパワーの制御やそ
の安定化が、完成したボトムゲート型TFTの特性や歩
留まリに大きく影響することとなる。
【0013】しかしながら、エキシマレーザアニール処
理において用いられるエキシマレーザアニール装置は、
出射するレーザパワーの出力変動が比較的大きい。その
ため、エキシマレーザアニール装置を用いてエキシマレ
ーザアニールを行なった場合、良好なグレーンサイズを
得られるエネルギーの許容範囲(ポリシリコン膜の製造
マージン)に対して、ポリシリコン膜に与えるエネルギ
の変動が大きくなってしまい、ポリシリコン膜を安定的
に製造することが難しい。
【0014】したがって、同一の条件でエキシマレーザ
アニールを行なった場合でも、ポリシリコン膜のグレー
ンサイズが大きく変動し、例えばレーザパワーが大きく
なりすぎた場合には、シリコン結晶が微結晶化してしま
って、いわゆる線状不良となり、また、レーザパワーが
小さくなりすぎた場合には、十分大きなグレーンサイズ
が得られない、いわゆる書き込み不良になってしまう。
【0015】さらに、ボトムゲート型TFTでは、ゲー
ト電極がポリシリコン膜の下層に位置しているため、レ
ーザアニールを行なった場合における熱の逃げが、ガラ
ス基板上(ソース/ドレイン領域上)のポリシリコン膜
よリも、ゲート電極上のポリシリコン膜の方が高くな
る。そのため、エキシマレーザアニール装置から与えら
れるレーザパワーが同一であっても、ゲート電極上のポ
リシリコン膜と、ガラス基板上(ソース/ドレイン領城
上)のポリシリコン膜とで、上昇温度が異なることとな
り、その影響からグレーンサイズが双方で異なってしま
う。具体的には、レーザパワーが同一であった場合に
は、ポリシリコン膜上に形成されるグレーンサイズは、
ガラス基板上(ソース/ドレイン領域上)よりもゲート
電極上の方が小さくなってしまう。
【0016】そのため、ボトムゲート型TFTでは、ゲ
ート電極上のボリシリコン膜およびガラス基板土のポリ
シリコン膜の双方がともに良好なグレーンサイズが得ら
れるエネルギを、エキシマレーザにより与えなければな
らないため、ポリシリコン膜の製造マージンが非常に狭
くなってしまう。
【0017】しかしながら、前述したように、エキシマ
レーザアニール処理において用いられるエキシマレーザ
アニール装置は、出射するレーザパワーの出力変動が比
較的大きい。したがって、ゲート電極上のボリシリコン
膜およびガラス基板上のポリシリコン膜の双方がともに
良好なグレーンサイズを得るように、そのレーザパワー
を制御することは難しい。
【0018】そこで、一般に、このようなエキシマレー
ザアニール装置を用いてアニール処理を行なう場合に
は、ポリシリコン膜の多結晶化工程が終了した段階で、
その最表面に形成されているポリシリコン膜の結晶の状
態を全数検査したリ、あるいは、製品を無作為に抜き取
って結晶の状態を検査することにより、製造した製品が
この段階で不良品であるか否かを判断したり、また、ポ
リシリコン膜に与えられたエネルギの情報をエキシマレ
ーザアニール装置ヘフィードバックして、レーザパワー
の設定が行なわれる。
【0019】本実施形態のポリシリコン膜評価装置は、
このようなポリシリコン膜の多結晶化工程が終了した段
階で、形成したポリシリコン膜の評価を行ない、製造し
た製品がこの段階で不良品であるか否かを判断したり、
また、エキシマレーザアニール装置へ情報をフィードバ
ックしてレーザエネルギの設定を行なうために使用され
るものである。
【0020】ここで、本実施形態に係るポリシリコン膜
評価装置を具体的に説明する前に、この評価装置による
ポリシリコン膜の評価原理について簡単に説明する。
【0021】前述したように、製造した薄膜トランジス
タの移動度は、ポリシリコンのグレーンサイズが大きく
影響する。充分な移動度を得るためには、ポリシリコン
のグレーンサイズは大きい方が望ましい。
【0022】ポリシリコン膜のグレーンサイズは、エキ
シマレーザアニールで与えられたエネルギに大きく依存
する。ポリシリコン膜のグレーンサイズは、図17の
(a)に示されるように、与えられたエネルギが増大す
ると、それに伴い増大するが、ある所定のエネルギ(図
中Lの位置:この時のエネルギを許容最低エネルギLと
する)以上になると、変化が少なくなり、安定化する。
さらにエネルギを増大させていくと、グレーンサイズの
変化が大きくなり、そして、ある閾値(図中Hの位置)
を境としてポリシリコンが微結晶粒となってしまう(こ
の時のエネルギを許容最高エネルギHとする)。
【0023】したがって、通常、エキシマレーザアニー
ルを行なう場合には、グレーンサイズが安定化し始める
許容最低エネルギLから微結晶粒化する直前の許容最高
エネルギHまでの範囲となるように、照射するレーザパ
ワーを制御することによって、充分な大きさのグレーン
サイズを得るようにする。そして、このような範囲のエ
ネルギを与えるレーザパワーのレーザ光をアモルファス
シリコン膜に照射することによって、完成した薄膜トラ
ンジスタの移動度を十分大きくすることが可能となる。
【0024】次に、レーザパワーを最適値としてエキシ
マレーザアニールを行なった時のポリシリコン膜の膜表
面の画像と、最適値よりも少ないパワーとした時のポリ
シリコン膜の膜表面の画像と、最適値よリも大きいパワ
ーとした時のポリシリコン膜の膜表面の画像とを比較す
る。
【0025】図16に、それぞれの場合の画像を示す。
図16の(c)が最適値よリも少ないレーザパワーとし
た時のポリシリコン膜の膜表面の画像を示す図で、図1
6の(b)が最適値のレーザパワーとした時のポリシリ
コン膜の膜表面の画像を示す図で、図16の(c)が最
適値よりも大きいレーザパワーとした時のポリシリコン
膜の膜表面の画像を示す図である。なお、この図16に
示す各画像は、紫外線光を用いた顕微鏡装置によリ撮像
した画像であるが、この顕微鏡装置についての詳細は後
述する。
【0026】図16において、エキシマレーザアニール
のレーザの走査方向は、図中X方向となっている。な
お、アモルファスシリコン膜には、照射面が線状とされ
たレーザビームが照射され、その走査方向は、レーザビ
ームの照射面形状の長手方向に直交する方向である。
【0027】ここで、エキシマレーザアニール時におけ
るレーザパワーを最適値とした時の図16の(b)の画
像と、それ以外の図16の(a)および図16の(c)
に示す画像とを比較すると、以下のような特徴が現れて
いる。
【0028】まず、レーザパワーを最適値とした時のポ
リシリコン膜の表面画像(図16の(b))は、レーザ
パワーが最適とされていないポリシリコン膜の表面画像
(図16の(a)および図16の(c))と比較して、
直線性が現れた画像となっている。具体的には、レーザ
の走査方向(図16中のX方向)に対して、直線性が現
れた画像となっている。すなわち、レーザパワーを最適
値とした時のポリシリコン膜の表面は、その空間構造に
直線性が現れる規則的な形状となる特徴がある。
【0029】また、レーザパワーを最適値とした時のポ
リシリコン膜の表面画像(図16の(b))は、レーザ
パワーが最適とされていないポリシリコン膜の表面画像
(図16の(a)および図16の(c))と比較して、
周期性が現れた画像となっている。具体的には、レーザ
の走査方向と直交する方向(図16中のY方向)に、周
期性が現れた画像となっている。すなわち、レーザパワ
ーを最適値とした時のポリシリコン膜の表面は、その空
間構造に周期性が現れる規則的な形状となる特徴があ
る。光学的には、この周期構造を光学顕微鏡で観察する
ために、光源の紫外線の波長がこの周期において光学系
の対物レンズのNAを乗じた値よりも短い波長であるこ
とが必要とされる。
【0030】したがって、本実施形態に係るポリシリコ
ン膜評価装置では、以上のような特徴を利用して、ポリ
シリコン膜の状態を評価して検査する。すなわち、本実
施形態のポリシリコン膜評価装置では、エキシマレーザ
アニールを行なった後のポリシリコン膜の表面画像を数
値解析して、ポリシリコン膜の表面空間構造に直線性が
現れているか、あるいは、ポリシリコン膜の表面空間構
造に周期性が現れているか、あるいは、ポリシリコン膜
の表面空間構造に直線性および周期性が現れているかを
評価し、ボトムゲート型TFTのポリシリコン膜の状態
を検査する。
【0031】具体的には、ポリシリコン膜の表面画像か
ら自己相関を用いて周期性を数値化した値(AC値)を
求め、ポリシリコン膜の表面空間構造の直線性および周
期性を評価して、ポリシリコン膜の状態の評価を行な
う。
【0032】評価の処理手順は、まず、ポリシリコン膜
の表面の画像取り込み処理を行ない、続いて、取り込ん
だ画像から自己相関関数の計算を行なう。続いて、画像
座標上の(0,0)を含む整列方向と垂直な面の切り出
しを行なう。続いて、切り出した面における自己相関関
数のピーク値とサイドピーク値とを算出し、このピーク
値とサイドピーク値との比をとって、AC値を求める。
続いて、このAC値に基づき、ポリシリコン膜の評価を
行なう。
【0033】AC値は、図17の(b)に示されるよう
に、エキシマレーザアニールによリポリシリコン膜に与
えられるエネルギが、あるエネルギEB1となったとき
からその値が比例的に上昇し、あるエネルギEでその
値が最大となる。そして、AC値は、この最大となるエ
ネルギEでピーク値を迎え、その後その値が比例的に
減少し、あるエネルギEB2でその減少が終了し、その
値が最小値となる。このようにAC値は、与えられるエ
ネルギに対してピーク特性を有している。
【0034】このようなAC値のピーク特性を、図17
(a)で示したボリシリコン膜のグレーンサイズの変化
の特性に重ね合わせてみると、図17の(c)に示すよ
うになる。この図17の(c)に示すように、AC値の
ピーク特性を示すグラフの最大値が、ポリシリコン膜の
グレーンサイズが適正となるエネルギ範囲内に入ること
が分かる。さらに、AC値が比例的に上昇を開始するエ
ネルギEB1が、ポリシリコン膜に与えてグレーンサイ
ズが適正となる許容最低エネルギLよリも低くなる。ま
た、AC値の比例的な減少が停止して最低値となったと
きのエネルギE B2が、ポリシリコン膜の結晶粒径が微
結晶化する閾値のエネルギである許容最大エネルギHと
一致する。
【0035】したがって、このようなピーク特性を有す
るAC値からポリシリコン膜のグレーンサイズが良好な
ものであるかどうかを評価する場合には、AC値が図1
7の(c)中太線で示した範囲の値に入っているかどう
かを判断すればよいこととなる。
【0036】このような特性を有するAC値を評価し
て、ポリシリコン膜が良品であるか否かの検査を行なう
場合には、例えば、検査対象となる基板のAC値が、許
容最低エネルギLを与えたときに求められるACを閾
値として、この閾値よりも大きければ良品であると判断
することにより検査が可能である。また、検査した基板
のAC値が、この閾値ACよりも低い傷合であって
も、なんらかの特性を観察することにより、AC値が最
大となるエネルギEよりも高いエネルギを与えている
ことが分かれば、良品であると判断が可能である。
【0037】また、このような特性を有するAC値を評
価して、エキシマレーザアニール装置から出射されるレ
ーザパワーを最適に設定する場合には、例えば、エキシ
マレーザのレーザパワーを変動させながら、複数個の基
板に対してレーザアニール処理を行なう。そして、各レ
ーザパワーに対応させたAC値の特性図を描き、具体的
には、図17の(b)に示すような特性図を描き、この
特性図から最適なレーザパワーを求めればよい。
【0038】続いて、前述した評価原理を用いてポリシ
リコン膜の状態を評価して検査するポリシリコン膜評価
装置の構成について、以下、詳細に説明する。
【0039】本実施形態に係るポリシリコン膜評価装置
は、波長266nmの紫外光レーザを用いた顕微鏡装置
によってボトムゲート型TFTの製造基板(アモルファ
スシリコン膜にエキシマレーザアニールを行なうことに
よってポリシリコン膜が形成された直後の状態の基板)
を撮像し、撮像した画像に基づいて、形成されたポリシ
リコン膜の状態を評価する。
【0040】図3には、本実施形態に係るポリシリコン
膜評価装置の要部構成が模式的に示されている。図示の
ように、ポリシリコン膜評価装置は、基板Wが載置され
る可動ステージ25と、紫外線固体レーザ光源10A
と、高感度低雑音の紫外光用CCDカメラ6と、光ファ
イバプローブ80と、ダイクロイックミラー19と、複
数の対物レンズを備えたレボルバ42と、制御装置51
とを備えている。なお、制御装置51は、画像処理用コ
ンピュータ51Aと制御用コンピュータ51Bとから成
る。
【0041】光ファイバプローブ80は、紫外線レーザ
光の導波路であり、紫外線固体レーザ光源10Aから出
射された紫外光レーザを、UV照明部10Bに導いてい
る。UV照明部10Bを出た紫外線レーザは偏向ビーム
スプリッタ21及び1/4波長板14の後、ダイクロイ
ックミラー19に導かれる。
【0042】ダイクロイックミラー19は、紫外線固体
レーザ光源10Aからの紫外線レーザ光を反射して、こ
のレーザ光をレボルバ41の1つの対物レンズを介して
可動ステージ25上の基板Wに照射するとともに、基板
Wから反射された反射光を透過して紫外光用CCDカメ
ラ6に入射させる。すなわち、ダイクロイックミラー1
9は、紫外線固体レーザ光源10A等の照射光の光学系
の光路と、CCDカメラ6への反射光の光学系の光路と
を分離するためのレーザ光分離器である。
【0043】また、レボルバ42に設けられた複数の対
物レンズは、基板Wからの反射光を拡大して検出するた
めの光学素子である。これらの対物レンズは、例えば、
NAが0.9で、波長266nmで収差補正がされたも
のである。また、これらの対物レンズは、ダイクロイッ
クミラー19と可動ステージ25との間に配置されてい
る。
【0044】制御用コンピュータ51Bは、紫外線固体
レーザ光源10Aのレーザ光の点灯制御や、可動ステー
ジ25の移動位置の制御、あるいは、使用する対物レン
ズを切換えるためにレボルバ42を回動させる切換制御
等を行なう。一方、画像処理用コンピュータ51Aは、
CCDカメラ6に設けられているCCDイメージセンサ
により撮像した基板Wの画像を取り込んで解析し、基板
W上に形成されているポリシリコン膜の状態の評価を行
なう。
【0045】以上のような構成のポリシリコン評価装置
によれば、紫外線固体レーザ光源10Aから出射された
紫外光レーザは、光ファイバプローブ80とダイクロイ
ックミラー19とレボルバ42の対物レンズとを介し
て、基板Wに照射される。基板Wに照射された紫外光レ
ーザはこの基板Wの表面で反射され、その反射光は、レ
ボルバ42の対物レンズとダイクロイックミラー19と
を介して、CCDカメラ6に入射する。そして、CCD
カメラ6は、その入射した反射光をCCDイメージセン
サにより撮像し、撮像して得られたポリシリコン膜の表
面画像情報を画像処理用コンピュータ51Aに供給す
る。そして、画像処理用コンピュータ51Aは、後述す
るように、取り込まれたポリシリコン膜画像の情報に基
づいて、ポリシリコン膜の状態を評価する。そして、そ
の評価結果に基づいて、ポリシリコン膜を生成するため
のエキシマレーザアニール時におけるレーザパワーの設
定値を求めたり、また、その基板W上に形成されたポリ
シリコン膜が良品であるか或いは不良品であるかの判別
を行なう。
【0046】次に、図1および図2を参照しながら、本
実施形態に係るポリシリコン膜評価装置の構成を更に詳
細に説明する。
【0047】図1および図2に示されるように、本実施
形態に係るポリシリコン膜評価装置1は、紫外光を供給
する光学系以外に、可視光を供給する光学系を有してい
る。これは、紫外光用の対物レンズが一般的にオートフ
ォーカスに用いられる可視レーザ光の波長領域に対し色
収差をもちオートフォーカスを行なうことが困難である
ためである。具体的には、装置1は、可視光照明部8と
紫外光照明部10とを備えるとともに、レボルバ42に
可視用対物レンズ40aと紫外用対物レンズ40bとを
有している。そして、可視光によってオートフォーカス
を行なった後、レボルバ42を回転させて対物レンズの
使用を可視用対物レンズ40aから紫外用対物レンズ4
0bに切換え、その状態で、紫外光を用いたポリシリコ
ン膜の撮像を行なう。可視光学系を有することにより可
視光による顕微観察も可能となる。
【0048】なお、本実施形態におけるオートフォーカ
ス方式としては、例えば、ナイフエッジ法、非点収差
法、離軸法などの光学検出方式や、画像そのもののコン
トラストを検出してフォーカスをかける画像処理検出方
式(コントラスト検出方式)を採用することができる。
また、前記画像処理検出方式としては、コントラストの
最大および最小を使用してフォーカスを行なう変調度法
や、コントラストの標準偏差を使用してフォーカスを行
なう標準偏差法がある。また、光ではなく、近づいた物
体同士の静電容量の違いでフォーカスをかける静電容量
検出方式を採用しても良い。
【0049】図2に詳しく示されるように、可視光によ
ってオートフォーカスを行なう可視光観察光学系は、高
信頼性ハロゲンランプから成るファイバ光源85と、可
視光照明部8と、ファイバ光源85からの可視光を可視
光照明部8に供給するライトガイド86と、オートフォ
ーカスユニット12と、結像レンズ18と、可視光用C
CDカメラ4と、CCDカメラ4によって撮像された像
に基づいてオートフォーカスユニット12を制御するオ
ートフォーカスコントローラ84とを備えており、公知
の形態でオートフォーカスを行なう。
【0050】一方、紫外光を用いたポリシリコン膜の撮
像を行なう紫外光観察光学系は、紫外線固体レーザ光源
(UV光源部)10Aと、紫外光照明部(UV照明部)
10Bと、紫外光結像部(UV結像部)70とを備えて
いる。
【0051】紫外線固体レーザ光源10Aは、紫外線固
体レーザユニット60と、ND部61とから成る。紫外
線固体レーザユニット60は、波長266nmの紫外光
レーザ光源であり、例えば、Nd:YAG4倍波全固体
レーザが用いられる。なお、この紫外線レーザ光源とし
ては、近年、波長157nm程度のものも開発されてお
り、このようなものを光源として用いても良い。
【0052】また、ND部61は、UVレンズ63と、
紫外線固体レーザユニット60からの紫外光をUVレン
ズに向けて反射するUVミラー66と、紫外線固体レー
ザユニット60とUVミラー66との間の光路中に設け
られたUVシャッタ67と、UVレンズ63とUVミラ
ー66との間の光路中に設けられ且つ紫外光観察時の明
るさを調整するための可変式NDフィルタ64とを有し
ている。この場合、UVシャッタ67はプランジャアッ
センブリ68により公知の形態で作動される。また、可
変式NDフィルタ64もステッピングモータ65により
公知の形態で作動される(開口率の調整)。
【0053】また、紫外光照明部10Bは、紫外線固体
レーザ光源10Aからの紫外光を受ける拡散板74と、
開口絞り75と、視野絞り76とを有している。拡散板
74は、DCブラシレスモータ77により公知の形態で
作動される。また、開口絞り75もステッピングモータ
78により公知の形態で作動される。
【0054】なお、紫外線固体レーザ光源10Aからの
紫外光は、紫外線固体レーザ光源10AのND部61の
カップリング62と紫外光照明部10Bのカップリング
73とを連結するファイバ80によって、紫外光照明部
10Bに伝達される。
【0055】紫外光結像部(UV結像部)70は、紫外
光用CCDカメラ6と、倍率レンズ系72とを有してい
る。倍率レンズ系72は、例えば400倍用レンズと1
00倍用レンズとを有しており、ステッピングモータ7
1によってレンズの切換えが行なわれるようになってい
る。CCDカメラ6は、紫外光に対して高感度化された
カメラであり、内部に撮像素子としてCCDイメージセ
ンサを備え、このCCDイメージセンサにより基板Wの
表面を撮像する。また、CCDカメラ6は、本体を冷却
することにより、CCDイメージセンサ等で発生する熱
雑音、読み出し雑音、回路雑音等を抑圧している。
【0056】なお、図1および図2中、16は紫外光用
の結像レンズであり、21はビームスプリッタであり、
14はビームスプリッタ21とダイクロイックミラー1
9との間の光路中に設けられた波長板であり、22はス
テージ25上の基板Wを突き上げるためにステージ25
上に昇降可能に設けられたピンであり、23はステージ
25上における基板Wの位置決め状態を検知する基準検
出センサである。また、83は、対物レンズの使用を可
視用対物レンズ40aと紫外用対物レンズ40bとの間
で切換えるために、リボルバ42を回転させるレボルバ
コントローラである。また、基板Wは、例えば600m
m×720mmの矩形の大型液晶基板であり、図示しな
い待機位置に枚葉式に搬送されてここで待機されるとと
もに、ロボットアーム38によって1枚ずつステージ2
5上へとロードされる。
【0057】また、可動ステージ25は、被検査物とな
るポリシリコン膜が成膜された基板Wを支持するととも
に、この基板Wを所定の検査位置へと移動させる機能を
備えている。具体的には、可動ステージ25は、X軸方
向にステージ25を移動させるためのXステージ26
と、Y軸方向にステージ25を移動させるためのYステ
ージ28と、Z軸方向にステージ25を移動させるため
のZステージ15とによって動作可能に支持されてい
る。すなわち、可動ステージ25は、Xステージ26と
Yステージ28とにより基板Wを互いに直交する方向に
移動させて、基板Wを所定の検査位置に位置決めする。
また、可動ステージ25は、Zステージ15によってそ
の高さが調整され、フォーカス動作に寄与する。また、
XYZステージ15,26,28は定盤30上に固定的
にセットされている。また、定盤30は、例えば空気バ
ネから成るダンパ(除振装置)32を介して、架台34
に取り付けられている。
【0058】また、前述した可視光観察光学系および紫
外光観察光学系は、そのメンテナンスが容易となるよう
に、互いに一体を成す1つのユニットとして構成され、
装置本体2に着脱自在に搭載されている。その状態が図
4に明確に示されている。図4に示されるように、装置
1は、可視光観察光学系および紫外光観察光学系を備え
た光学部分110と、ステージ25およびその駆動系1
5,26,28を備えた装置本体2としてのメカ部分1
12とから成り、メカ部分112に光学部分110が着
脱自在に搭載された構造を成している。すなわち、装置
1は、上部に光学系が配置され、下部にXYZ動作機構
が配置された構造となっている。このような構造を成し
ていれば、別の場所で光学系の組立(アライメント等)
を行なうことができるとともに、光学系を装置本体2
(メカ部分112)に組み込む際には、単に機械的な精
度によって光学部分110をメカ部分112に取り付け
れば済む。また、光学系のその後のメンテナンスも、光
学部分110をメカ部分112から取り外すだけで良い
ため、作業効率が良くなる。
【0059】図1に示されるように、装置本体2内を強
制排気するため、装置本体2には排気管36が接続され
ている。また、装置本体2は、検査領域に隣接して、制
御タワーを有している。この制御タワーには、操作ディ
スク92と、画像表示モニタ41と、操作パネル(タッ
チディスプレイ)47と、XYZステージ15,26,
28を操作するジョイスティック45と、制御装置51
とが設けられている。操作ディスク上には、操作用のキ
ーボード49が設置されている。
【0060】また、ジョイスティック45は、装置本体
2に形成された掘り込み部43内に位置して外部に突出
しないようになっている。すなわち、図7に拡大して示
されるように、ジョイスティック45は、装置本体面か
ら突出しないように、板金曲げ等によって装置本体2に
形成された掘り込み部43内にレイアウトされている。
比較のため、従来のジョイスティックのレイアウトを図
8の(a)および(b)に示す。図示のように、従来の
ジョイスティックP,Qは、操作ディスク上に突出した
状態でレイアウトされている。そのため、不慮の接触に
よる誤作動が生じたり、操作ディスクのスペースがジョ
イスティックP,Qによって占有されるといった欠点が
ある。これに対し、本実施形態では、図7に示されるよ
うにレイアウトされているため、ジョイスティック45
に接触することによる誤作動を防止できるとともに、省
スペース化が図れ、また、ジョイスティック45を輸送
時に取り外して別途梱包するといった手間が不要となる
ため、輸送工数の削減を図ることができる。また、本実
施形態では、掘り込み部43の底面が傾斜されているた
め、ジョイスティック45の操作性が良好となる。な
お、このような掘り込み部43を利用したレイアウト
は、XYZステージを操作するジョイスティック45に
限らず、ジョグダイアル、トラックボール、タッチパッ
ト、キーボードなどにも適用できる。
【0061】また、本実施形態では、定盤30を架台3
4に接続するダンパ32が外部振動等によって揺れ動い
た際に、基板Wと対物レンズ(特にワーキングディスタ
ンスが微小な紫外用対物レンズ40b)とが互いに衝突
して損傷することを防止する第1の衝突防止手段が設け
られている。この第1の衝突防止手段は、基板WのZ方
向の移動を光学的に検知して規制するものである。すな
わち、この第1の衝突防止手段は、図1および図4に示
されるように、ステージ25のZ方向の移動経路の上限
位置を挟み込むように対向する2つのセンサ部間でレー
ザ光を流す基板浮きセンサ20を有している。そして、
第1の衝突防止手段は、このセンサ20のレーザ光にス
テージ25が引っ掛かる(ステージ25がZ方向の上限
位置に達したことをレーザ光によって検知する)と、Z
ステージ15の駆動を強制的に停止させ、あるいは、警
報を発する。
【0062】また、基板Wと対物レンズ(特にワーキン
グディスタンスが微小な紫外用対物レンズ40b)との
干渉に関連して、本実施形態では、Zステージ15の上
限位置をXYステージ26,28におけるXY座標の関
数としている。すなわち、Zステージ15の上限位置を
XY平面上の位置に応じて(XY平面の平面度に応じ
て)変化させている。具体的には、ソフト的なZ方向の
リミット停止位置の設定値がXYステージ26,28の
座標位置によって自動的に切り換わるようになってお
り、そのため、予め測定されたステージ25の上面のう
ねり具合に応じて、前記設定値をマッピングしている。
ステージ25の運動性能の再現性は、安価なメカニカル
ガイドを用いたものでも0.01mm以下であることか
ら、この機能により、リミット位置の設定マージンを確
保することが可能になる。これに対し、従来では、基板
Wと対物レンズとが接触することを避けるため、接触直
前位置に近接動作を停止させるリミットスイッチがハー
ド的またはソフト的に設けられているが、観察する基板
Wの大きさが大きくなるにしたがって、これが載置され
るステージ25の載置面のXY全領域の平行平面度が悪
くなると、NAが大きくワーキングディスタンス(W
D)が小さい高倍率対物レンズ40bを使用した顕微鏡
観察では、設定できる範囲が極めて小さくなる。例えば
WD=0.2mm、平行平面度=0.1mmの事例で
は、殆ど余裕をとることができない。したがって、この
場合には、平行平面度を厳しくした高価なXYステージ
が必要となる。しかしながら、本実施形態のように、Z
ステージ15の上限位置をXYステージ26,28にお
けるXY座標の関数として、Zステージ15のリミット
停止位置を設定すれば、このような問題がなくなる。
【0063】また、基板Wと対物レンズ(特にワーキン
グディスタンスが微小な紫外用対物レンズ40b)との
干渉に関連して、本実施形態では、更に、以下のような
対策が講じられている。すなわち、本実施形態のように
レボルバ42にWDが異なる複数の対物レンズ40a,
40bを設けると、図10に示されるように、WDが大
きい可視用対物レンズ40a(例えばL=2mm〜、焦
点距離h)で焦点を近方Z2(図中Z1は遠方)に合わ
せた状態で、レボルバ42を回動させて対物レンズの使
用を切換えた際に、WDが小さい紫外用対物レンズ40
b(例えばLがほぼ0.1mm、焦点距離H(=h))
が基板Wと衝突する虞がある。そのため、本実施形態で
は、図9に示されるように、紫外用対物レンズ40bの
WDが意図的にδだけ大きく設定されている。図9の
(a)は可視用対物レンズ40aで焦点を近方Z2に合
わせた状態を、また、図9の(b)は可視用対物レンズ
40aで焦点を遠方Z1に合わせた状態をそれぞれ示し
ているが、WDの大きい可視用対物レンズ40aが基板
Wに近付いても、距離δだけの余裕があるため、紫外用
対物レンズ40bと基板Wとの衝突を避けることができ
る。
【0064】また、本実施形態のように定盤30と架台
34とをダンパ32によって接続した構成では、ダンパ
32が外部振動等によって揺れ動いた際に、ステージ2
5が振動して、ロボットアーム38によって搬送される
基板Wとステージ25とが衝突する虞がある。そのた
め、本実施形態では、このような危険性を回避するため
に、第2の衝突防止手段が設けられている。この第2の
衝突防止手段は、図4に明確に示されるように、架台3
4に固定された例えばエアシリンダ100を有してい
る。このエアシリンダ100の伸縮ロッド100aは、
定盤30に接続されている。また、定盤30と架台34
との間にはストッパ102が設けられている。
【0065】このような第2の衝突防止手段の使用形態
が図12に示されている。 まず、ロボットアーム38
によって基板Wをステージ25上にロードする場合(ア
ンロードする場合も同様)には、空気バネからなるダン
パ32の空気を抜き、ダンパ32の上側に位置する定盤
30をエアシリンダ100によって下方に引張る。これ
により、定盤30の下面がストッパ102に当接し、定
盤30の位置が固定される。そして、この固定位置が図
示しない検知手段によって検知されると、ロボットアー
ム38がステージ25上に基板Wをロードする(あるい
は、アーム38により基板Wがステージ25上からアン
ロードされる)。ステージ25上に基板Wが載置された
後は、ダンパ32に再びエアーを送り込んでダンパ機構
を働かせる。すなわち、ステージ25は、ステージ25
の振動を防止するダンパ(除振手段)32を介して架台
34に取り付けられ、ダンパ32による除振作用が働く
第1の状態と、架台34側に固定されて除振作用が働か
ない第2の状態との間で切換え可能となっている。この
ような第2の衝突防止手段を施さないと、図13に示さ
れるように、ステージ25に対する基板Wの受け渡し時
にダンパ32が振動して、アーム38上の基板Wがステ
ージ25と衝突する危険がある。
【0066】このように、第2の衝突防止手段によれ
ば、ダンパ32の振動を抑制でき、安全な基板Wの受け
渡しを行なうことができる。また、通常の空気バネの空
気を開放しただけでは、定盤30がストッパ102に当
たるまでの時間が長くなるが、本実施形態のようにシリ
ンダ100を用いて定盤30を積極的に引張れば、タク
ト時間を短縮することができ、結果的に作業効率をアッ
プさせることができる。
【0067】また、本実施形態では、図1,2,4,5
に明確に示されているように、可視光観察光学系の光軸
と紫外光観察光学系の光軸が同軸となっており、これに
より、可視光観察光学系に装備されたオートフォーカス
機能を用いて紫外光観察時の焦点合わせを容易に行なう
ことができるようになっている。すなわち、本実施形態
では、レボルバ42を用いて同じ焦点上で可視用対物レ
ンズ40aと紫外用対物レンズ40bとの交換を行なう
ことができるようになっており、その結果、可視光観察
光学系にてオートフォーカスを行ない、その後、レボル
バ42の切換え操作を行なうだけで、紫外光観察光学系
の焦点合わせを容易に行なうことができる。これに対
し、従来のように、可視または赤外域のレーザ光を用い
た反射アクティブ型のオートフォーカスでは、これを紫
外光観察光学系に適用しようとすると、紫外用対物レン
ズ40bの持つ色収差により適切な性能が得られない。
なお、この場合、紫外〜可視域まで色収差を補正したレ
ンズを用いることも可能であるが、このようなレンズは
非常に高価であり、また、製造上用いられる接着剤の影
響により紫外光照射による劣化が問題となる。劣化問題
にならない程度の色消し対物レンズが使えれば高価では
あるが可視部と紫外部の光学系を各々独立に構成でき
る。オートフォーカス機構も各々独立に持つ。紫外部の
対物レンズは1つのみであるためレボルバー機構は可視
部のみとなる。その結果、紫外部は対物レンズをピエゾ
アクチュエータで駆動できるようになる。Zの微調を下
の台で行なう場合と比べピエゾで対物レンズを駆動する
方式は慣性モーメントが小さくなりオートフォーカスの
タクトタイムを速くできるようになる。
【0068】また、本実施形態では、図5に示されるよ
うに、AF光波長を取り除くフィルタ27が可視光用C
CD4と結像レンズ18との間に抜き差し自在に設けら
れている。この場合、フィルタ27の抜き差し動作はフ
ィルタ移動機構23によって行なわれる。具体的には、
フォーカスをかける時にはフィルタ27をかけ(フィル
タ27を光路中に位置させ)、画像を見る時にはフィル
タ27を光路中から取り除くようにする。このように、
フォーカス動作後にフィルタ27を取り除いて静止観察
すれば、フルカラーの画像観察が得られる。これに対
し、従来のように、可視光域の波長の光(例えば660
nm赤)を用いた反射アクティブ型のオートフォーカス
を行なうと、照明光によるフォーカス精度への影響を抑
えるため、フォーカス光の波長をカットするフィルタを
観察照明用の光軸上に挿入する必要がある。この場合、
照明光の赤成分がカットされるため、観察画像は青味掛
かった画像となり、フルカラーの観察を行なうことがで
きなくなる。
【0069】なお、本実施形態においては、フィルタ2
7として、駆動系を持たない液晶可変フィルタを使用す
ることも可能である。また、図5に示されるように、紫
外光用CCD6とビームスプリッタ21との間の光路中
に色フィルタ50を挿入しても良い。
【0070】また、本実施形態では、レボルバ42に5
つの対物レンズを取り付けることができるようになって
いる。しかし、レボルバ42の5つのレンズ取付け部の
うち、4つのレンズ取付け部だけに対物レンズがセッテ
ィングされている。具体的には、2つの可視用対物レン
ズ40aと2つの紫外用対物レンズ40bがレボルバ4
2にセッティングされている。また、本実施形態では、
基板Wに照射される照明光の光量をモニタして調整する
光量制御機構が設けられている。この光量制御機構は、
図6に明確に示されるように、対物レンズに入射する照
明光を反射する反射ミラー123と、反射ミラー123
によって反射された光をビームスプリッタ21の反射作
用によって受けるCCD125と、CCD125によっ
て撮像された画像に基づいて例えば照明光学系を構成す
る光源の電気素子(例えば可変抵抗)127の抵抗値を
変化させて所定の照射量となるように照明光を調整する
照射量制御部129とからなる。この場合、反射ミラー
123は、対物レンズが取り付けられていないレボルバ
42の残る1つの空いたレンズ取付け部121にセッテ
ィングされている。
【0071】また、本実施形態では、非常に焦点深度が
浅い光学系(紫外用対物レンズ40b)を使用している
ため、紫外用CCDカメラ6によってベストフォーカス
の画像を得るために、ベストフォーカス近傍のフォーカ
スが異なる複数の画像を取り込んで評価する必要があ
る。そのため、装置1は、処理時間を短縮するために、
できるだけ少ない画像でベストフォーカス画像を発見す
る学習機能を有している。被検査物(基板W)が前工程
において同一ロットでバッチ処理されている場合、同一
ロット内パターンの傾向が近似するため、このような学
習機能は有効である。以下、前記学習機能の具体的な学
習手順について説明する。まず、同一個所、同一領域の
グレー値の分布から標準偏差値を算出する。異なるデフ
ォーカスの画像を複数取り込んだ時、標準偏差の最も大
きな画像が最もコントラストが高く、自己相関係数値
(AC値)が最も高くなることが実験によりわかってい
る。本実施形態のポリシリコン膜評価装置1は、高精度
にWDを設定できる構造を有しており、検査開始WDか
ら定量刻みで同方向へWDをステージ25の上下方向で
変化させてデータを得る。得られたデータの標準偏差の
グラフが図11の(a)に示されている。このデータか
らピーク位置の画像をベストフォーカス画像として以後
の解析に用いる。
【0072】図11の(a)のグラフで、横軸がZ方向
での各デフォーカス位置を表わし、縦軸が標準偏差、す
なわちコントラストを表わす。目的とする最高標準偏差
値の前後の測定はピーク値を求めるための予備検査であ
るが、この予備検査はできるだけ少ない方が測定効率上
ベターである。このピーク値をPとしてこれを求める最
短路アルゴリズムが前記学習機能と称するものである。
【0073】測定スタート位置、WDの走査幅、走査総
回数、ピークを決定する条件は、決定の4要素である。
まず、手動作業によってピークの位置を得る。この時
は、回数は不問として、初回のピークを抽出する。2回
目以降については、ピークを中心とした前後N回とその
ためのスタート位置から測定を開始して、標準偏差を計
算する。この結果、以下の4通りの状態が発生する。
【0074】a.ピークが得られたケース b.右上がりでピークがないケース(図11の(b)参
照) c.左上がりでピークがないケース d.複数のピークが現われたケース(図11の(c)参
照) フォーカス走査の回数をNとすると、先のケースでピー
クが得られた場合、そのピークが何番目で得られたかを
計算し、次は全走査幅の中央にピークがくるようにスタ
ート位置を変えてフォーカス走査する。同時に走査回数
も大幅に減らして走査する。
【0075】右上がりでピークがないケースの場合(図
11の(b)参照)には、1/2N幅だけスタートを右
にシフトしてフォーカス走査する。一方、左上がりでピ
ークがないケースの場合には、1/2N幅だけスタート
を左にシフトしてフォーカス走査する。複数ピークが現
われたケース(図11の(c)参照)では、標準偏差の
大きい側のピークを、また、ピークを検出しても隣接ポ
イントからの標準偏差の変化が規定値以上であることを
条件に、場合によっては2番目、3番目のピークの探査
に走査を進める。また、以上のアルゴリズムで必ず成功
する訳ではないため、リトライの回数に制限をかけてお
く。このようなアルゴリズムでその都度シーケンスを変
化させながら測定を継続していくと、全体の効率を高め
ることができる。
【0076】このように、焦点合わせは装置1で自動的
に行なわれるが、実際には、手動でフォーカスを行ない
たい場合や、実際に装置1がフォーカスを正確に行なっ
ているかどうかを確認したい場合がある。そのため、本
実施形態では、強度分布をモニタ41上に表示できるよ
うになっている。具体的には、図14に示されるよう
に、破線で示される位置の走査線上の輝度をグラフにし
てポリシリコン膜の表面画像上にスーパインポーズす
る。これらのグラフを見て、例えばエッジS(図14の
(b)参照)の角度が一番急になる点を決めておけば、
再現性良く焦点合わせを行なうことができる。
【0077】また、輝度を更に1回微分したものを更に
重ねて表示しても良い。その表示形態の例が図15に示
されている。図中、Fは輝度であり、F’は輝度変化の
割合である。この場合、最大Hを合焦点と見なしても良
い。
【0078】以上説明したように、本実施形態のポリシ
リコン膜評価装置1は、様々な新規な機構を備えている
ため、これらの機構を駆使して、形成したポリシリコン
膜の状態を、客観的に、非接触で、精度良く、自動的に
評価することができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリシリ
コン膜評価装置によれば、形成したポリシリコン膜の状
態を、客観的に、非接触で、精度良く、自動的に評価す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るポリシリコン膜評価
装置を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1のポリシリコン膜評価装置の光学系の詳細
構成を示すブロック図である。
【図3】図1のポリシリコン膜評価装置の要部を模式的
に示した図である。
【図4】図1のポリシリコン膜評価装置全体を模式的に
示した図である。
【図5】図1のポリシリコン膜評価装置の光学系を概略
的に示す図である。
【図6】照明光量を制御する制御機構を示す概略図であ
る。
【図7】図1のポリシリコン膜評価装置のジョイスティ
ックのレイアウトを示す拡大斜視図である。
【図8】従来のジョイスティックのレイアウト例を示す
拡大斜視図である。
【図9】紫外用対物レンズのWDを意図的に大きく設定
して対物レンズと基板との干渉を防止する手段を模式的
に示す図である。
【図10】図9に対応する従来の形態を示す模式図であ
る。
【図11】検査開始WDから定量刻みで同方向へWDを
ステージの上下方向で変化させて得られたデータのコン
トラストのグラフである。
【図12】ステージにロードされる基板とステージとの
干渉を防止する衝突防止手段の概念図である。
【図13】図12に対応する従来の形態を示す概念図で
ある。
【図14】ポリシリコン膜の表面画像上に輝度をスーパ
インポーズした図である。
【図15】図14の画面上に輝度変化の割合を重ねあわ
せた図である。
【図16】レーザパワーを最適値としてエキシマレーザ
アニールを行なった時のポリシリコン膜の膜表面の画像
と、最適値よりも少ないパワーとした時のポリシリコン
膜の膜表面の画像と、最適値よりも大きいパワーとした
時のポリシリコン膜の膜表面の画像とを説明するための
図である。
【図17】(a)はポリシリコン膜のグレーンサイズと
エキシマレーザアニールで与えられるエネルギとの関係
を説明するための図、(b)はポリシリコン膜に与えら
れるエネルギに対する自己相関値の特性を説明するため
の図、(c)はポリシリコン膜に与えられるエネルギに
対するAC値およびグレーンサイズの特性を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…ポリシリコン膜評価装置 4…可視光用CCDカメラ 6…紫外光用CCDカメラ 8…可視光照明部 10…紫外光照明部 12…オートフォーカスユニット 25…可動ステージ 40a…可視用対物レンズ 40b…紫外用対物レンズ W…基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 裕之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 田附 幸一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 梅津 暢彦 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 磯村 英二 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 阿部 哲夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 服部 正 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大島 朗文 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 浦垣 誠 鹿児島県国分市野口北5番1号 ソニー国 分株式会社内 (72)発明者 野口 良行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 玉置 洋之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 江部 正孝 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 東 洋ビル ソニー・プレシジョン・テクノロ ジー株式会社内 (72)発明者 石黒 朋宏 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 東 洋ビル ソニー・プレシジョン・テクノロ ジー株式会社内 (72)発明者 加藤 康行 東京都品川区西五反田3丁目9番17号 東 洋ビル ソニー・プレシジョン・テクノロ ジー株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB16 DD13 EE02 FF03 GG01 HH02 HH03 JJ07 JJ11 JJ17 JJ20 JJ22 KK04 MM01 MM02 2H088 FA11 FA30 HA08 MA20 2H092 KA04 MA30 MA55 NA30 4M106 AA10 BA07 CB30 DH12 DH60 DJ02 DJ04 DJ05 5F052 AA02 BB07 DA02 JA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アモルファスシリコン膜をアニール処理
    することによって形成されたポリシリコン膜を評価する
    ポリシリコン膜評価装置において、 ポリシリコン膜が形成された基板が載置されるステージ
    と、 可視光を前記ステージ上の基板に照射することによって
    基板上のポリシリコン膜の表面画像を撮像してオートフ
    ォーカスする可視光観察光学系と、 紫外光を前記ステージ上の基板に照射することにより、
    前記可視光観察光学系を用いてオートフォーカスされた
    基板のポリシリコン膜の表面画像を得る紫外光観察光学
    系と、 前記紫外光観察光学系によって得られたポリシリコン膜
    の表面画像から、ポリシリコン膜の膜表面の空間構造の
    直線性および周期性を評価し、この直線性および周期性
    の評価結果に基づき、前記ポリシリコン膜の状態を評価
    する評価手段と、 を具備することを特徴とするポリシリコン膜評価装置。
  2. 【請求項2】 紫外光の波長が、前記ポリシリコン膜の
    評価周期に前記光学系における観察用対物レンズのNA
    を乗じた値より短い波長であることを特徴とする請求項
    1に記載のポリシリコン膜評価装置。
  3. 【請求項3】 前記ステージは、ステージの振動を防止
    する除振手段を介して架台に取り付けられ、除振手段に
    よる除振作用が働く第1の状態と、架台に対して固定さ
    れて除振作用が働かない第2の状態との間で切換え可能
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のポリシリコン膜評価装置。
  4. 【請求項4】 前記可視光観察光学系と前記紫外光観察
    光学系は、互いに一体を成す1つのユニットとして構成
    されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1項に記載のポリシリコン膜評価装置。
  5. 【請求項5】 前記ユニットは、ステージが配置された
    装置本体の上部に着脱自在に搭載されていることを特徴
    とする請求項4に記載のポリシリコン膜評価装置。
  6. 【請求項6】 前記可視光観察光学系の可視用対物レン
    ズと前記紫外光観察光学系の紫外用対物レンズとが一体
    で搭載された回転可能なレボルバを備え、 前記レボルバの回転動作によって、可視用対物レンズと
    紫外用対物レンズの使用状態が切換えられることを特徴
    とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の
    ポリシリコン膜評価装置。
  7. 【請求項7】 可視光観察光学系および前記紫外光観察
    光学系の少なくとも一方の照明光量を制御する光量制御
    手段を備え、 前記光量制御手段は、照明光量をモニタするために照明
    光を反射する反射ミラーを有し、 前記反射ミラーは、前記レボルバの空き領域に設けられ
    ていることを特徴とする請求項6に記載のポリシリコン
    膜評価装置。
  8. 【請求項8】 前記ステージは、互いに直交する3つの
    X軸、Y軸、Z軸に沿って移動可能であり、 前記ステージのZ軸方向の上限位置は、ステージのXY
    平面の平滑度に応じたXY座標の関数として設定されて
    いることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれ
    か1項に記載のポリシリコン膜評価装置。
  9. 【請求項9】 前記評価手段は、フォーカスが異なる複
    数のポリシリコン膜表面画像を前記紫外光観察光学系を
    介して取り込んで、最良のフォーカス画像を取得すると
    ともに、評価回数を重ねる毎に少ない取り込み画像数で
    最良のフォーカス画像を得る学習機能を有していること
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に
    記載のポリシリコン膜評価装置。
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