JP2007234853A - バイパスコンデンサのチェック方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】バイパスコンデンサが挿入されたICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが実測結果に一致するよう計算できるようにして、複雑な電源プレーン層やグランドプレーン層でも瞬時に、バイパスコンデンサの有効無効を判定すること。
【解決手段】プリント基板設計データ103から配線のインダクタンスのを計算し、電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量を計算し、バイパスコンデンサの特性と、各配線のインダクタンスとプレーン層間の静電容量から、ICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスと周波数との関係を計算する。ICの動作周波数における要求インピーダンスを計算し、前記インピーダンスと要求インピーダンスとを比較し、バイパスコンデンサの有効無効を判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリント基板におけるICの電源とグランドの設計の際に設けられるバイパスコンデンサの有効性をチェックする方法に関するものである。
ICは、論理値0から1へ、または、論理値1から0へスイッチング動作する時に、ICの電源ピンからグランドピンへスイッチング電流が流れる。近年、回路の高周波化が進み、短いスイッチング時間で、スイッチング電流が流れるようになってきている。この時、急激な電流の変化は、電源やグランドにノイズ、さらにICの誤動作を引き起こすため、その電流をバイパスするコンデンサ(バイパスコンデンサ)をICの電源ピンとグランドピンの間に設けて、その定数(静電容量)を最適化することが望まれている。
バイパスコンデンサの最適化とは、ICの動作周波数に対して、ICの電源ピンとグランドピン間でスイッチング電流を流れ易くすることであり、つまり、バイパスコンデンサによりICの電源ピンとグランドピンでのインピーダンスを低減することを意味する。
従来のバイパスコンデンサの有効性チェック方法としては、ICの電源ピンとバイパスコンデンサ間の配線長(配線のインダクタンス)と、ICのグランドピンとバイパスコンデンサ間の配線長(配線のインダクタンス)と、バイパスコンデンサの静電容量とからバイパスコンデンサの有効性をチェックするものがあった(例えば、特許文献1参照)。図9は、前記特許文献1に記載された従来のバイパスコンデンサの有効性チェック方法で扱うICの電源回路とグランド回路を示すものである。
図9において、バイパスコンデンサ1102の静電容量と、IC1101の電源ピン1103、グランドピン1104からバイパスコンデンサ1102までの電源配線1105、グランド配線1106の長さとから共振周波数とインピーダンスの最小値を求め、IC1101の動作周波数が共振周波数になる配線長になっているかどうかをチェックしていた。つまり、バイパスコンデンサ1102を流れるスイッチング電流1113が流れ易いかをチェックしていた。この他に、バイパスコンデンサ1102から電源ビア1109、グランドビア1110までの電源配線1107、グランド配線1108の長さを、閾値以下になっているかもチェックしていた。
特開2002−16337号公報(第11頁、図1)
しかしながら、前記従来の構成では、電源ビアとグランドビアを通じて電源プレーン層とグランドプレーン層間を流れるスイッチング電流(以降、プレーン層間を流れるスイッチング電流と呼ぶ)を考慮せずに、バイパスコンデンサを流れるスイッチング電流しか考慮していないため、ICの電源ピンとグランドピン間を流れるスイッチング電流が実際と異なっていた。言い換えると、図10の周波数とインピーダンスの関係を示すグラフにおいて、バイパスコンデンサを流れるスイッチング電流の流れ易さと、プレーン層間を流れるスイッチング電流の流れ易さがあるため、インピーダンスの極小値が2つできるが、従来の構成では、バイパスコンデンサを流れるスイッチング電流の流れ易さのみのインピーダンスの極小値(つまり最小値)が1つしかできず、バイパスコンデンサが挿入されたICの電源回路とグランド回路のインピーダンスが実測結果と異なるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ICの電源ピンとグランドピン間を流れるスイッチング電流として、プレーン層間を流れるスイッチング電流も考慮し、バイパスコンデンサが挿入されたICの電源とグランドのインピーダンスが実測結果に一致するよう計算できるようにしたバイパスコンデンサの有効性チェック方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のバイパスコンデンサのチェック方法は、プリント基板の設計データ及びICの情報データを記憶する記憶ステップと、記憶された前記設計データに基づいて、前記ICの電源ピンからバイパスコンデンサまでの配線のインダクタンスH1、前記バイパスコンデンサから電源ビアまでの配線のインダクタンスH2、前記ICのグランドピンから前記バイパスコンデンサまでの配線のインダクタンスH3及び前記バイパスコンデンサからグランドビアまでの配線のインダクタンスH4を計算するとともに、電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量を計算する計算ステップと、前記インダクタンスH1、前記インダクタンスH2、前記インダクタンスH3、前記インダクタンスH4と前記静電容量及び前記ICの情報データに基づいて、前記ICの電源ピンと前記ICのグランドピンとの間のインピーダンスと前記インピーダンスの周波数との関係を計算する計算ステップと、前記ICの情報データに基づいて、前記ICの動作周波数における要求インピーダンスを計算する計算ステップと、前記ICの動作周波数に対して、前記ICの電源ピンと前記ICのグランドピンとの間のインピーダンスと前記要求インピーダンスとを比較し、前記バイパスコンデンサの有効無効を判定する判定ステップとを含むことを特徴とする。
本構成によって、ICの電源ピンとグランドピン間を流れるスイッチング電流として、プレーン層間を流れるスイッチング電流も考慮でき、バイパスコンデンサが挿入されたICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが、実測結果に一致するよう計算できるようになり、バイパスコンデンサの有効無効を判定する事ができる。
以上のように、本発明のバイパスコンデンサのチェック方法によれば、ICの電源ピンとグランドピン間を流れるスイッチング電流として、プレーン層間を流れるスイッチング電流も考慮でき、バイパスコンデンサが挿入されたICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが実測結果に一致するよう計算できるようになる。しかも、複雑な電源プレーン層やグランドプレーン層間の静電容量を決定する形状を各層の微小区間ごとに等価回路として表現するモデリングしていないものであっても、バイパスコンデンサの有効無効を判定でき、電源やグランドのノイズやICの誤動作を抑制するプリント基板の設計が行える。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるバイパスコンデンサのチェック方法で扱うICの電源回路とグランド回路を示した図である。図1(a)は、基板1を上側から見た図であり、図1(b)は、基板1のAA断面矢視図である。IC2の電源ピン3、グランドピン4から電源配線5、グランド配線6を通じて、バイパスコンデンサ7を流れるスイッチング電流8があるが、本発明ではさらに、電源配線9、グランド配線10、電源ビア11、グランドビア12を通じて、図1(b)の電源プレーン層13とグランドプレーン層14のプレーン層間を流れるスイッチング電流8も扱う。
次に本発明の実施の形態1におけるバイパスコンデンサのチェック方法について説明する。図2は、バイパスコンデンサのチェック方法に使用する装置の構成を示した図である。図2において、記憶手段101は、IC情報データ102とプリント基板設計データ103を有している。配線のインダクタンスの計算手段104は、プリント基板設計データ103から配線のインダクタンスを計算する。電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量の計算手段105は、プリント基板設計データ103から電源プレーン層13とグランドプレーン層14間の静電容量を計算する。IC2の電源ピン3とグランドピン4との間のインピーダンスとそのインピーダンスの周波数との関係の計算手段106は、IC情報データ102におけるバイパスコンデンサ7の特性、例えば、静電容量、抵抗値、インダクタンスと、IC2の電源回路とグランド回路における各配線のインダクタンス計算手段104の結果と、IC2の電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量の計算手段105の結果から、IC2の電源ピン3とグランドピン4との間のインピーダンスとそのインピーダンスの周波数との関係を計算する。
一方、IC2が動作をする中で、周波数ごとに要求される電気の通り易さである要求インピーダンスの計算手段107は、IC情報データ102からIC2の電圧許容変動範囲、最大電流量から、IC2の動作周波数における要求インピーダンスを計算する。バイパスコンデンサ7の有効無効を判定する判定手段108は、IC2の動作周波数に対して、IC2の電源ピン3とグランドピン4との間のインピーダンスが、要求インピーダンス以下になっているか、要求インピーダンスより大きな値であるかをチェックして、以下であれば有効、より大きな値であれば無効としている。バイパスコンデンサのチェック結果の出力手段109は、バイパスコンデンサの有効無効を判定する判定手段108でバイパスコンデンサ7のチェックした結果を表示する。
次に、バイパスコンデンサをチェックする方法について説明する。図3は、本発明の実施の形態1におけるバイパスコンデンサのチェック方法のフローチャートである。図3のステップ毎に計算式を用いながら、図2の本発明の実施の形態1における装置が、図1のICの電源回路とグランド回路をどのように処理するかを説明する。
ステップ201は、基板表面の配線の断面形状(幅W〔m〕と厚みt〔m〕)、配線とプレーン層との距離h〔m〕、誘電体層の比透磁率μ〔H/m〕から、単位配線長のインダクタンス〔H/m〕を数1で計算する。
Figure 2007234853
ステップ202は、IC2の電源ピン3、グランドピン4からバイパスコンデンサ7までの配線長、バイパスコンデンサ7から電源ビア11、グランドビア12までの配線長から、各配線のインダクタンスを数2で計算する。
Figure 2007234853
ステップ203は、誘電体層の誘電率ε〔F/m〕、電源プレーン層13とグランドプレーン層14の重なり面積S〔m〕、プレーン層間の距離d〔m〕から、電源プレーン層13とグランドプレーン14層間の静電容量を数3で計算する。
Figure 2007234853
ステップ204は、各配線のインダクタンスと、プレーン層間の静電容量と、バイパスコンデンサ7の静電容量、抵抗値、インダクタンスから、静電容量、抵抗値、インダクタンスにて構成される回路モデルを作成し、IC2の電源ピン3とグランドピン4での周波数とインピーダンスの関係を計算し、X軸が周波数〔Hz〕、Y軸がインピーダンス〔Ω〕のX−Yグラフを作成する。ここでは、回路により計算式が異なるが、テブナンの定理を用いて、電圧、電流、インピーダンスの等式を作成することにより、周波数とインピーダンスの関係を計算することができる。例えば、抵抗(抵抗値R〔Ω〕)、コイル(インダクタンスL〔H〕)、コンデンサ(容量C〔F〕)が直列にならんだ回路では、数4で計算できる。
Figure 2007234853
ステップ205は、IC2の電圧許容変動範囲、最大電流量から、IC2の動作周波数において要求されるインピーダンスを数5で計算する。
Figure 2007234853
ステップ206は、IC2の動作周波数に対して、ステップ204で求められたIC2の電源ピン3とグランドピン4との間のインピーダンスと、ステップ205で求めた要求インピーダンスを比較して、要求インピーダンス以下であれば「バイパスコンデンサ有効」、要求インピーダンスより大きな値であれば「バイパスコンデンサ無効」と表示する。
ここで、本発明の実施の形態1におけるバイパスコンデンサのチェック方法のチェック内容と計算精度について説明する。図4は、周波数とインピーダンスとの関係を実測した実測結果401と、本発明の実施の形態1におけるバイパスコンデンサのチェック方法にて計算した計算結果402を示す。また前述した図10は、周波数とインピーダンスとの関係を実測した実測結果1201と、従来の方法にて計算した計算結果1202である。図4において用いているバイパスコンデンサ7と、図10において用いているバイパスコンデンサ1102は、同じバイパスコンデンサを用いているが、図4と図10を比較してもわかるように、本発明の図4では、周波数が3GHzまで実測結果401と計算結果402が一致していることが分かる。
つまり、インピーダンスの計算に、各配線のインダクタンスとバイパスコンデンサ7の静電容量だけでなく、電源ビア11が接続する電源プレーン層13と、グランドビア12が接続するグランドプレーン層14との間の静電容量を、プリント基板設計データから計算して、バイパスコンデンサ7の有効無効の判定に用いる。バイパスコンデンサ7を流れるスイッチング電流8、プレーン層間を流れるスイッチング電流15を扱うことで計算結果402は、IC2の電源ピン3とグランドピン4間を流れるスイッチング電流の実測結果401に一致する。言い換えると、周波数とインピーダンスとの関係を示す図4のグラフにおいて、バイパスコンデンサ7を流れるスイッチング電流8の流れ易さと、プレーン層間を流れるスイッチング電流15の流れ易さがあるため、インピーダンスの極小値が2つでき、それが実測結果に一致することになる。
例えば、IC2の動作周波数300MHzに対して、インピーダンスを1以下に抑える必要がある場合に、本発明の方法では、このバイパスコンデンサ2は有効であると正しく判断できるが、従来の方法では計算結果1202がインピーダンスが1より大きな値を示していることよりバイパスコンデンサ7は「無効」と判断され、バイパスコンデンサ7の静電容量を変更するなどして、不適切なバイパスコンデンサ7が選択されることになる。
かかる構成によれば電源ビア11とグランドビア12間の特性として、電源プレーン層13とグランドプレーン層14間の静電容量を用いることにより、IC2の電源ピン3とグランドピン4間を流れるスイッチング電流として、プレーン層間を流れるスイッチング電流も考慮でき、バイパスコンデンサ7が挿入されたIC2の電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが実測結果に一致するよう計算できるようになる。しかも、複雑な電源プレーン層13やグランドプレーン層14の形状をモデリングしていないものであっても、バイパスコンデンサ7の有効無効を判定する事ができる。
なお、本実施の形態の方法に用いる装置において、配線のインダクタンス、電源プレーン層13とグランドプレーン層14間の静電容量、要求インピーダンスを、IC情報データやプリント基板設計データから計算する手段を設けたが、具体的な数値を直接入力する手段を設けても良い。
なお、バイパスコンデンサ7は、1個だけでなく複数個を並列に接続したり、配線はインダクタンスだけでなく、その静電容量や抵抗値を加味したり、電源プレーン層13とグランドプレーン層14間も静電容量だけでなく、その抵抗値やインダクタンスを加味したりしても良い。
なお、電源ビア11、グランドビア12として、その静電容量、抵抗値、インダクタンスを計算したり、具体的な数値を直接入力したりしても良い。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2におけるバイパスコンデンサのチェック方法のフローチャートである。図5において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。図5のステップ201〜ステップ205のステップは、図3と同じであり、その後のステップ506は、ICの動作周波数に対して、ICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが、要求インピーダンスより大きな値であれば「バイパスコンデンサ無効」であるとして、プリント基板CAD上でICの電源ピン、グランドピンを図面において強調表示する。
次にステップ507は、ICの全ての電源ピンとグランドピンに対するバイパスコンデンサがチェックされたかを確認し、終わっていない場合、ステップ201からチェックを繰り返す。
図6は、本発明の実施の形態2におけるチェック結果の表示を示した図である。図6において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。バイパスコンデンサ7が無効と判定された時に、IC2の電源ピン3やグランドピン4を例えば二重線にて強調表示する。
なお、電源ピン3やグランドピン4だけでなく、バイパスコンデンサ7、電源配線5、グランド配線6、電源配線9、グランド配線10、電源ビア11及びグランドビア12を強調表示する事も可能である。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3におけるバイパスコンデンサのチェック方法のフローチャートである。図7において、図3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。図7にステップ201〜205のステップは、図3と同じであり、その後ステップ706は、ICの動作周波数に対して、ICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが要求インピーダンスより大きな値であれば「バイパスコンデンサ無効」であるとして、次のステップ707を行なう。ステップ707は、配線長、電源プレーン層とグランドプレーン層との間の静電容量、バイパスコンデンサの静電容量のいずれかのプリント基板設計を見直し、「バイパスコンデンサ有効」となるまでステップ202からチェックを繰り返す。
図8は、本発明の実施の形態3におけるプリント基板設計のインピーダンスと要求インピーダンスの比較を示した図である。周波数とインピーダンスとの関係の計算結果のグラフ802が、要求インピーダンス803以上の場合、つまりはステップ706でNoと判定した場合、プリント基板設計を見直す必要がある。図8の例の場合では、共振周波数とインピーダンスの最小値が、要求インピーダンスのICの動作周波数より高いため、ステップ707の内容である「配線長を短くするか、プレーン層の重なり面積を増やしてプレーン層間の静電容量を増やすか、バイパスコンデンサの静電容量を増やす」ことで、共振周波数とICの動作周波数を一致させ、インピーダンスを低減することができる。
本発明のバイパスコンデンサのチェック方法は、電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量を用いることにより、ICの電源ピンとグランドピン間を流れるスイッチング電流として、プレーン層間を流れるスイッチング電流も考慮でき、バイパスコンデンサが挿入されたICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスが実測結果に一致するよう計算できるようになる。しかも、複雑な電源プレーン層やグランドプレーン層の形状をモデリングしていないものであっても、バイパスコンデンサの有効無効を判定でき、デジタルAV商品等のほとんど全ての電気機器のプリント基板設計に適用できる。
(a)本発明のバイパスコンデンサのチェック方法で扱うICの電源回路とグランド回路を示す図(b)本図(a)のAA断面矢視図 本発明のバイパスコンデンサのチェック方法に用いる装置の構成を示した図 バイパスコンデンサのチェック方法のフローチャート 本発明の実施の形態1における周波数とインピーダンスの関係のグラフ 本発明の実施の形態2におけるバイパスコンデンサのチェックのフローチャート 本発明の実施の形態2におけるICの電源回路とグランド回路を示した図 本発明の実施の形態3におけるバイパスコンデンサのチェックのフローチャート 本発明の実施の形態3における周波数とインピーダンスとの関係のグラフ 従来のバイパスコンデンサのチェックにおけるICの電源回路とグランド回路を示した図 従来のバイパスコンデンサのチェックにおける周波数とインピーダンスとの関係のグラフ
符号の説明
1 基板
2 IC
3 電源ピン
4 グランドピン
5 電源配線
6 グランド配線
7 バイパスコンデンサ
8 スイッチング電流
9 電源配線
10 グランド配線
11 電源ビア
12 グランドビア
13 電源プレーン層
14 グランドプレーン層
101 記憶手段
102 IC情報データ
103 プリント基板設計データ
104 配線のインダクタンスの計算手段
105 電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量の計算手段
106 ICの電源ピンとグランドピンとの間のインピーダンスと周波数との関係を計算する計算手段
107 要求インピーダンスの計算手段
108 バイパスコンデンサの有効無効を判定する判定手段
109 バイパスコンデンサのチェック結果の出力手段

Claims (4)

  1. プリント基板の設計データ及びICの情報データを記憶する記憶ステップと、
    記憶された前記設計データに基づいて、前記ICの電源ピンからバイパスコンデンサまでの配線のインダクタンスH1、前記バイパスコンデンサから電源ビアまでの配線のインダクタンスH2、前記ICのグランドピンから前記バイパスコンデンサまでの配線のインダクタンスH3及び前記バイパスコンデンサからグランドビアまでの配線のインダクタンスH4を計算するとともに、
    電源プレーン層とグランドプレーン層間の静電容量を計算する計算ステップと、
    前記インダクタンスH1、前記インダクタンスH2、前記インダクタンスH3、前記インダクタンスH4と前記静電容量及び前記ICの情報データに基づいて、前記ICの電源ピンと前記ICのグランドピンとの間のインピーダンスと前記インピーダンスの周波数との関係を計算する計算ステップと、
    前記ICの情報データに基づいて、前記ICの動作周波数における要求インピーダンスを計算する計算ステップと、
    前記ICの動作周波数に対して、前記ICの電源ピンと前記ICのグランドピンとの間のインピーダンスと前記要求インピーダンスとを比較し、前記バイパスコンデンサの有効無効を判定する判定ステップとを含むことを特徴とするバイパスコンデンサのチェック方法。
  2. 判定ステップは、
    前記ICの動作周波数に対して、前記ICの電源ピンと前記ICのグランドピンとの間のインピーダンスが前記要求インピーダンス以下の場合をバイパスコンデンサ有効とし、前記インピーダンスが前記要求インピーダンスより大きい場合はバイパスコンデンサ無効と判定することを特徴とする請求項1記載のバイパスコンデンサのチェック方法。
  3. さらに判定した結果を出力する出力ステップを含み、
    前記出力ステップは、
    前記プリント基板CAD上での前記ICの電源ピンや前記ICのグランドピンを強調表示することを特徴とする請求項1または2に記載のバイパスコンデンサのチェック方法。
  4. 出力ステップは、
    前記判定ステップによる前記バイパスコンデンサ無効の判定結果に基づいて、前記ICの電源ピンと前記ICのグランドピンとの間のインピーダンスが有効になる対策内容を表示することを特徴とする請求項3記載のバイパスコンデンサのチェック方法。
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