JP2007234105A - 電子機器および蓋体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大きな開蓋面積を確保し、小型化が可能である電子機器及び蓋体装置を提供する。
【解決手段】一端がシャーシ2に回動自在に支持されている第1の蓋体3と、一端が第1の蓋体3の他端に回動自在に支持され他端がシャーシ2に移動自在に支持されている第2の蓋体4と、シャーシ2に回動自在に配され駆動機構6から伝達される駆動力によって間欠駆動される補助アーム8とを備え、第1の蓋体3と第2の蓋体4は、ディスクメカニズムを覆う第1の位置と、ディスクメカニズムを開放する第2の位置とに変位可能であり、第1の位置から第2の位置へ変位する際、第2の蓋体4は、第2の位置近傍において補助アーム8によって開蓋方向へ押圧される。
【選択図】図11A
【解決手段】一端がシャーシ2に回動自在に支持されている第1の蓋体3と、一端が第1の蓋体3の他端に回動自在に支持され他端がシャーシ2に移動自在に支持されている第2の蓋体4と、シャーシ2に回動自在に配され駆動機構6から伝達される駆動力によって間欠駆動される補助アーム8とを備え、第1の蓋体3と第2の蓋体4は、ディスクメカニズムを覆う第1の位置と、ディスクメカニズムを開放する第2の位置とに変位可能であり、第1の位置から第2の位置へ変位する際、第2の蓋体4は、第2の位置近傍において補助アーム8によって開蓋方向へ押圧される。
【選択図】図11A
Description
本発明は、ディスク状媒体などの情報媒体を機器内へ着脱可能な電子機器に関するものであり、特に媒体収納部を覆う蓋体装置に関する。
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等のディスク媒体を着脱可能な電子機器の場合、機器におけるディスク装着部を覆う蓋体の開閉に関しては、過去種々の構成が用いられていた。
最も簡易な構成としては、ディスク装着部全体をカバーする1枚の蓋体を、機器に回動自在に配する構成がある(例えば、特許文献1参照)。このような構成では、開蓋角度を大きく取ることができ、ディスクの着脱を良好に行うことができる。
また、蓋体を2片に分割し、2片の蓋体を互いにヒンジ機構で連結させた構成がある(例えば、特許文献2参照)。このような構成では、開閉動作範囲を小さくでき、機器周囲に広い空間を必要としない。また、蓋体の開閉動作範囲を小さくでき、品位を改善することができる。
特開2002−208207号公報(第13図)
特許第3127940号公報
しかしながら、特許文献1に開示された構成では、開蓋角度が大きいため、機器の前部や上部に蓋体の動作を妨げるものがない場所にしか設置できず、設置場所が限られてしまうという問題点があった。
また、特許文献2に開示された構成では、開蓋終端に近づくにつれ力の作用方向が変化して駆動負荷が増大し、十分な開蓋面積を確保することが困難となる。これを回避しようとして、蓋体の回動軸の位置を外方(ディスク中心から離れる方向)に移動させて配置すると、機器が大型化してしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、大きな開蓋面積を確保し、小型化が可能である電子機器及び蓋体装置を提供するものである。
上記課題を解決するために本発明の蓋体装置は、開口部を備えたシャーシと、一端が前記シャーシに回動自在に支持されている第1の蓋体と、一端が前記第1の蓋体の他端に回動自在に支持され、他端が前記シャーシに移動自在に支持されている第2の蓋体と、前記第1の蓋体を回動駆動する駆動機構と、前記シャーシに回動自在に配され、前記駆動機構から伝達される駆動力によって間欠駆動される補助アームとを備え、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体は、前記開口部を覆う第1の位置と、前記開口部を開放する第2の位置とに変位可能であり、前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する際、前記第2の蓋体は、前記第2の位置近傍において前記補助アームによって開蓋方向へ押圧されるものである。
本発明の電子機器は、情報媒体を内部に着脱可能な電子機器であって、情報媒体全体を収容し得る大きさの筐体と、前記筐体内に配されているシャーシと、前記筐体内に配され、前記情報媒体を着脱可能な媒体保持部と、一端が前記シャーシに回動自在に支持されている第1の蓋体と、一端が前記第1の蓋体の他端に回動自在に支持され、他端が前記シャーシに移動自在に支持されている第2の蓋体と、前記第1の蓋体を回動駆動する駆動機構と、前記シャーシに回動自在に配され、前記駆動機構から伝達される駆動力によって間欠駆動される補助アームとを備え、前記第1の蓋体と前記第2の蓋体は、前記媒体保持部を覆う第1の位置と、前記媒体保持部を開放する第2の位置とに変位可能であり、前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する際、前記第2の蓋体は、前記第2の位置近傍において前記補助アームによって開蓋方向へ押圧されるものである。
本発明は、開蓋面積を大きく確保できるとともに、機器の小型化が可能であるという優れた効果を奏する。
本発明の蓋体装置は、前記駆動機構は、駆動源によって、前記第1の位置と前記第2の位置との間を連続的に駆動され、前記駆動機構の減速段の途中に、前記駆動機構の駆動範囲の一部でのみ駆動される間欠ギアを備え、前記補助アームは、前記間欠ギアにより駆動される構成としてもよい。
また、前記補助アームにおける前記第2の蓋体に当接する箇所に、弾性部を備えた構成としてもよい。
また、前記第2の蓋体の他端に配されているローラ軸部と、前記シャーシにおいて、前記第2の蓋体の側方で、開閉方向に沿って形成されているガイド溝部とを、さらに備え、前記ローラ軸部は、前記ガイド溝部に支持されて案内され、前記ガイド溝部は、前記第2の蓋体の開蓋寄りの溝終端部近傍の溝幅を、前記溝終端部近傍以外の部分の溝幅よりも大きく形成されている構成としてもよい。
本発明は、開蓋終端の動作負荷を低減し、開蓋角度を増し、開蓋面積を十分確保できることにより、ディスクの着脱操作性を保つことができる。また、少ないスペースに機構を収めることができる。また、動作品位の良好な蓋体装置を提供できる。
(実施の形態1)
図1及び図2は、実施の形態1の蓋体装置が搭載されている機器の閉蓋、及び開蓋状態を示す外観斜視図である。
図1及び図2は、実施の形態1の蓋体装置が搭載されている機器の閉蓋、及び開蓋状態を示す外観斜視図である。
1.蓋体装置の構成
1−1.機器の構成
図1及び図2において、機器本体1は、内部にCDやDVDなどのディスク状媒体を着脱可能な機器であり、例えばCDプレーヤーやDVDレコーダーなどに相当する。また、機器本体1は、前キャビネット1a及び後キャビネット1bとで筐体が構成されている。なお、本実施の形態では、機器本体1に対してディスクを容易に着脱可能なように、前キャビネット1aの主面が設置面に対して60〜80°程度傾斜して設置可能な全体形状になっているが、設置面に対して水平あるいは垂直に設置可能な形状であってもよい。
1−1.機器の構成
図1及び図2において、機器本体1は、内部にCDやDVDなどのディスク状媒体を着脱可能な機器であり、例えばCDプレーヤーやDVDレコーダーなどに相当する。また、機器本体1は、前キャビネット1a及び後キャビネット1bとで筐体が構成されている。なお、本実施の形態では、機器本体1に対してディスクを容易に着脱可能なように、前キャビネット1aの主面が設置面に対して60〜80°程度傾斜して設置可能な全体形状になっているが、設置面に対して水平あるいは垂直に設置可能な形状であってもよい。
前キャビネット1aは、主面上に少なくともディスクを着脱可能な開口部が形成されており、その開口部を覆うことができるように第1の蓋体3、第2の蓋体4が配されている。また,前キャビネット1aには、電源ON/OFFやディスクの再生/停止操作などを行うことができる操作ボタン16が配されている。
後キャビネット1bは、ディスクメカニズム13(後述)、各種回路基板、電源ユニットなどが内蔵されている。なお、本装置の筐体は、前キャビネット1aと後キャビネット1bとから構成されている。
第1の蓋体3及び第2の蓋体4は、互いにヒンジ軸5を介して回動自在に連結されている。また、第1の蓋体3は、ヒンジ軸5が配されている縁部に対向する縁部が、機器本体固定されたシャーシ2に回動自在に軸支されている。また、第2の蓋体4は、ヒンジ軸5が配されている縁部に対向する縁部が、シャーシ2に形成されているガイド溝部2c(後述)に移動自在に支持されている。また、第1の蓋体3及び第2の蓋体4は、図3におけるディスク14の範囲を概ねカバーしている。
シャーシ2は、後キャビネット1bに内蔵されており、ディスクメカニズム13などが保持されている。なお、シャーシ2は、第1の蓋体3及び第2の蓋体4などを支持する保持体の一例である。
ターンテーブル13aは、ディスク14の中心孔に嵌合可能であるとともに、モータなどの駆動手段によって所定回転数にて回転駆動される。なお、本実施の形態では、ターンテーブル13aのみでディスク14を保持する構成としているが、ターンテーブル13aに対向する部位(例えば第1の蓋体3または第2の蓋体4の裏面)に、ターンテーブル13aに対して磁気吸着可能なクランパを配し、ターンテーブル13aとクランパとでディスク14を挟持する構成でもよい。
1−2.蓋体の開閉機構
図3は、前キャビネット及び蓋体部分を取り外した状態を示す正面図である。図4及び図5は、蓋体の各動作状態を説明するための側面図である。なお、図4及び図5は、図3における矢印Z方向から見た側面図であり、説明の便宜上、不要な構成については図示を省略してある。図6〜図8は、図3におけるX−X部分の断面図である。図9は、ディスクを取り出す動作を説明するための断面図である。図10A、図11A、図12Aは、図3におけるY−Y部分の断面図である。図10B、図11B、図12Bは、それぞれ図10A、図11A、図12Aにおける要部拡大図である。
図3は、前キャビネット及び蓋体部分を取り外した状態を示す正面図である。図4及び図5は、蓋体の各動作状態を説明するための側面図である。なお、図4及び図5は、図3における矢印Z方向から見た側面図であり、説明の便宜上、不要な構成については図示を省略してある。図6〜図8は、図3におけるX−X部分の断面図である。図9は、ディスクを取り出す動作を説明するための断面図である。図10A、図11A、図12Aは、図3におけるY−Y部分の断面図である。図10B、図11B、図12Bは、それぞれ図10A、図11A、図12Aにおける要部拡大図である。
なお、図4及び図6は閉蓋状態である。図5、図8、図9、図12A、図12Bは閉蓋状態である。図6、図7、図10A、図10B、図11A、図11Bは開閉途中の状態である。
図3及び図4において、シャーシ2は、ギア受け部2aと、蓋軸受部2bと、ガイド溝部2cとを備えている。ギア受け部2aは、シャーシ2の縦壁に相当し、中間ギア6dや間欠ギア7などのギア類が、回転自在に保持されている。蓋軸受部2bは、第1の蓋体3に配されている蓋軸3bを回転自在に軸支しており、対向した2カ所に配されている。ガイド溝部2cは、図4に示すように、シャーシ2の一方の縦壁において、蓋体の開閉方向に略平行な方向でかつ、蓋体を閉蓋および開蓋させるために必要な長さに形成されている。また、ガイド溝部2cには、第2の蓋体4に配されているローラ4cが、移動自在に係合されている。
第1の蓋体3には、蓋ギア部3aと、蓋軸3bと、ヒンジ部3cとを備えている。蓋ギア部3aは、図6に示すように、略扇形のギアで構成され、第1の蓋体3に固定され、駆動機構6における駆動部6gに噛み合っている。蓋軸3bは、第3の蓋体3に固定され、蓋軸受部2bに回動自在に軸支されている。ヒンジ部3cは、図11Aに示すように、第1の蓋体3の縁部に配されている軸であり、軸受部4aに係合されている。
第2の蓋体4は、軸受部4aと、ローラ軸部4bと、ローラ4cと、ビス4dとを備えている。軸受部4aは、図11Aに示すように、第2の蓋体4の縁部に形成されており、ヒンジ軸3cを軸支している。ローラ軸部4bは、図10Aに示すように、ローラ4cを軸支している。ローラ4cは、ガイド溝部2cに移動自在に係合されている。なお、第1の蓋体3及び第2の蓋体4は、シャーシ2(保持枠の一例)に支持されているが、他の部位に支持されていてもよい。
駆動機構6は、モータ6aと、ベルト6bと、プーリー6cと、中間ギア6dと、駆動ギア6eと、従動部6fと、駆動部6gと、キー部6hと、駆動軸6kと、連動ギア6mとを備えている。
モータ6aは、その駆動力を出力するシャフトにプーリーが圧入されており、プーリーにベルト6bの一端が掛けられている。ベルト6bは、ゴムなどの弾性材料で構成され、モータ6aから出力される駆動力をプーリー6cへ伝達している。
プーリー6cは、シャーシ2に回転自在に配されており、ベルト6bの他端が掛けられ、モータ6aからベルト6bを介して伝達される駆動力によって回転駆動される。また、プーリー6cには、同軸にギアが配されており、プーリー3cが回転駆動されることでギアも回転する。
中間ギア6dは、シャーシ2に回転自在に配され、ギア比が異なる複数のギアを同軸に備えている。一方のギアは、プーリー3cに配されているギアに噛み合っており、他方のギアは、駆動ギア6eに噛み合っている。
駆動ギア6eは、駆動軸6kと駆動部6gが一体的に設けられ、中間ギア6dから伝達される駆動力によって回転駆動される。また、駆動ギア6eは、中間ギア6dに噛み合うギアと駆動部6gとの間に円筒部を備え、円筒部の側面に突起状のキー部6hを備えている。駆動部6gは、駆動軸6kの一方の端部に一体的に配され、蓋ギア部3aに噛み合っている。駆動軸6kは、駆動ギア6eに一体に配されているとともに、その両端には駆動部6gと連動ギア6mとが配されている。連動ギア6mは、駆動軸6kの他端部に一体的に配され、蓋ギア部に噛み合っている。すなわち、駆動ギア6eが回転駆動されると、駆動部6gと駆動軸6kと連動ギア6mとが回転する。
間欠ギア7は、駆動軸6kに回転自在に軸支されているとともに、外周に間欠的にギアが形成されている。また、間欠ギア7は、中心に駆動ギア6eの円筒部が遊嵌される略円形の開口部が形成されている。また、間欠ギア7は、係合部7aを備えている。係合部7aは、開口部の内面に突出して形成され、駆動ギア6eが回転駆動する際に、所定のタイミングでキー部6hと当接する。
補助アーム8は、図10A〜図12Bに示すように、ギア受け部2aに回動自在に配されている。また、駆動アーム8には、ギア部8aと、アーム部8bと、弾性部8cと、突起部8dとが一体的に配されている。ギア部8aは、補助アーム8の回動軸と同軸位置に形成され、間欠ギア7と噛み合っている。アーム部8bは、補助アーム8の回動軸から離れる方向へ延設されており、図10A及び図10Bに示す状態において、突起部2eに当接して位置決めされている。弾性部8cは、アーム部8bと略平行に形成され、図10Bにおける矢印A方向及びその逆方向へ弾性変形可能である。突起部8dは、バネ9の端部が当接され、補助アーム8が常時矢印A方向へ付勢されている。
バネ9は、ねじりコイルバネで構成され、そのコイル部分が突起部2fに係合されている。また、バネ9の一端は補助アーム8の突起部8dに当接され、他端は係止部2gに係止されている。
スイッチレバー10は、ガイド溝部2cの端部に配され、ローラ4cがガイド溝部2cの閉蓋端及びその近傍に位置している時に、ローラ4cによって回動される。具体的には、スイッチレバー10は、シャーシ2に回動自在に配されており、ねじりコイルバネによって付勢されて構成され、ローラ4cによって押圧されると、バネの弾性力に抗して回動する。
検出スイッチ11は、スイッチレバー10の回動動作に連動してON/OFFが切り替えられるスイッチである。検出スイッチ11が操作されることで、モータ6aの動作をON/OFFさせることができる。
プリント基板12は、後キャビネット1b内に配され、シャーシ2に固定されている。
ディスクメカニズム13(媒体保持部)は、ディスク14を保持し所定回転数にて回転させるターンテーブル13a、ディスク14の情報層に対して信号の記録または再生を行うことができるピックアップなど、ディスク14に対して信号の記録または再生を行うために必要な構成を備えている。
ギア固定片15は、プーリー6cや中間ギア6dなどの部品を、シャーシ2との間に挟み込んで保持させる板状の部材である。
操作部16は、前キャビネット1aの主面に配され、電源スイッチ16aや開閉スイッチ16bなどが含まれている。なお、図1に示すように蓋体が閉じている時に開閉スイッチ16bを操作すると、蓋体を開くことができる。また、図2に示すように蓋体が開いている時に開閉スイッチ16bを操作すると、蓋体を閉じることができる。具体的な開閉動作については、後述する。
2.動作
2−1.基本動作
まず、図1〜図5を参照して、蓋体の基本的な開閉動作について説明する。
2−1.基本動作
まず、図1〜図5を参照して、蓋体の基本的な開閉動作について説明する。
図1に示す閉蓋状態から、図2に示す開蓋状態へ移行させる際は、まず、操作部16に含まれている開閉ボタン16bを操作する。すると、電源ユニットからモータ6aに給電が開始され、モータ6aが駆動する。
図4において、モータ6aが駆動するとモータ6aの出力軸が回転し、モータ6aの出力軸に配されているプーリからベルト6bを介して、プーリー6cに駆動力が伝達される。さらに、プーリー6cから、中間ギア6d、駆動ギア6eの順に減速駆動する。駆動ギア6eが回転されると、駆動ギア6eに一体に配されている駆動軸6kが回転され、さらに駆動軸6kに一体に配されている駆動部6g及び連動ギア6mが回動される。
この時、図4に示すように、第2の蓋体4の先端に固定されたローラ軸部4bに軸支されるローラ4cが、シャーシ2の側方に形成されているガイド溝部2cに、上下方向を規制されながら摺動自在に支持されているため、結果的に第1の蓋体3及び第2の蓋体4は、ヒンジ軸5で折れながら開蓋することとなる。
モータ6aがさらに駆動を続けると、第1の蓋体3は駆動軸6kを中心に回動を続ける。また、第2の蓋体4は、一端部を第1の蓋体3によって引き上げられながら、他端部に配されているローラ4cがガイド溝部2cによって案内される。よって、第1の蓋体3及び第2の蓋体4は、図2及び図5に示すように、ヒンジ部5で折れ曲がった状態で開蓋状態になる。
図2及び図5に示す開蓋状態において、ディスク14をターンテーブル13aに着脱させることができる。
次に、ディスク14をターンテーブル13aに装着し、ディスク14に記録された信号を再生したり、ディスク14に信号を記録したりする場合は、開閉スイッチ16bを操作して第1の蓋体3及び第2の蓋体4を閉じる。次に、操作部16に含まれている再生開始ボタンまたは記録開始ボタンを操作することで、ディスクメカニズム13はディスク14を回転駆動し、ピックアップによって信号の記録または再生を行うことができる。
なお、図2に示す開蓋状態において、一旦蓋体を閉じてから再生開始ボタンまたは記録開始ボタンを操作する操作法について説明したが、開蓋状態において再生開始ボタンまたは記録開始ボタンを操作することで、蓋体を閉じる動作に移行し、再生または記録を開始するように制御してもよい。
また、図4に示すように、蓋体3及び4の上下位置には、各々検出スイッチ11が配置されており、蓋体3及び4の開閉動作により駆動してモータ6aのON/OFF制御に用いている。
2−2.蓋体の開閉動作
次に、図6〜図8を参照して、蓋体の具体的な開閉動作について説明する。
次に、図6〜図8を参照して、蓋体の具体的な開閉動作について説明する。
図6に示すように、駆動部6gは、第1の筐体3における蓋ギア部3aに噛み合っているため、図6に示す閉蓋状態から駆動部6gが回転されることにより、その駆動力は蓋ギア部3aに伝達される。
蓋ギア部3aは、伝達される駆動力によって矢印B方向へ回動され、それに伴い、第1の蓋体3が蓋軸3bを軸に矢印C方向へ回動を始める。回動途中の状態を図7に示す。
図7に示すように、第1の蓋体3が回動されると、一端をヒンジ部5で連結され他端がガイド溝部2c(図4参照)に案内された第2の蓋体4は、第1の蓋体3に対して屈曲しながら矢印E方向へ移動する。蓋体3及び4の開蓋状態を図8に示す。
図8に示す開蓋状態から、蓋体3及び4を閉じる場合は、モータ6a(図4参照)を開蓋時とは逆に動作させることで、駆動部6gは逆方向へ回転する。これにより、駆動部6gに噛み合っている蓋ギア部3aは、矢印F方向へ回動を開始し、第1の蓋体3及び第2の蓋体4は矢印G方向へ移動を開始する。
第1の蓋体3及び第2の蓋体4は、図7に示す状態を経て、図6に示す閉蓋状態へ移動される。
2−3.開閉時の補助動作
図10Aに示すように、開蓋時、第1の蓋体3が矢印H方向へ回動されることで、ローラ4cはガイド溝部2cに案内されて矢印K方向へ移動される。すなわち、第2の蓋体4の先端はローラ4c及びガイド溝部2cにより案内されることにより、蓋体3及び4が開蓋位置に近づくにつれ、ローラ4cは蓋軸3b(図6参照)に近づく。
図10Aに示すように、開蓋時、第1の蓋体3が矢印H方向へ回動されることで、ローラ4cはガイド溝部2cに案内されて矢印K方向へ移動される。すなわち、第2の蓋体4の先端はローラ4c及びガイド溝部2cにより案内されることにより、蓋体3及び4が開蓋位置に近づくにつれ、ローラ4cは蓋軸3b(図6参照)に近づく。
次に、蓋体3及び4が図11Aに示す位置まで移動すると、蓋軸3bを駆動して第1の蓋体3を矢印L方向へ回動させようとしても、第2の蓋体4の先端には開蓋方向(矢印L方向)への分力が作用しない。よって、ローラ4cは、矢印M方向への力が働き、ガイド溝部2cの溝終端部2dにおいてガイド面に圧接される。
図11Aに示す状態からさらに蓋軸3bに駆動力を印可し、第1の蓋体3に対して矢印L方向の力を加えることで、蓋体3及び4を図12Aに示す位置まで移動させることは可能であるが、確実に図12Aに示す位置まで移動するとは限らない。よって、蓋体3及び4の開蓋位置が不安定になると共に、駆動機構に過大な負荷が作用してしまい、異常の原因となる。
蓋体3及び4の動作の円滑を期待して、溝終端部2dの形状を機器の表面寄りに湾曲させて形成する構成が考えられる。しかし、図10A等に示すように、ガイド溝部2cはフレーム2の上端近傍に形成されているため、ガイド溝部2cや溝終端部2dを機器の表面寄りに形成するのは困難である。仮に、動作に支障ない範囲で開蓋を終了せんとして蓋軸3bを上方に移設したとしても、機器全体の高さを増すこととなり、蓋体の占有スペースを減じたいとの狙いに反することとなる。
このため、開蓋動作の終端近辺で、ローラ4cの動作を補助することにより、開蓋動作を円滑に行うことができるとともに、設置スペースを増すことなく品位のよい開閉動作に有用であることがわかる。
そこで、本実施の形態では、補助アーム8を配置させている。図10A〜図12Bを参照して、補助アーム8による開閉補助動作について説明する。
図10Bに示すように、駆動ギア6eには、同軸に間欠ギア7が支持されており、両ギアの係合部には駆動ギア6eの円筒外周の一部にキー部6hが、間欠ギア7の内周の一部に係合部7aが、それぞれ凸設されている。閉蓋状態から開蓋状態に至る過半の動作で、間欠ギア7は停止した状態で駆動ギア6aは矢印N方向へ回転され、キー部6hは間欠ギア7の内周を空転する。この時、補助アーム8は、バネ9によって矢印A方向へ付勢され、アーム部8bが突起部2eに当接している。また、補助アーム8は、ガイド溝部2cに重ならない位置に待避している。
図10A及び図10Bに示す状態から開蓋状態に近づき、ローラ4cがガイド溝部2cに案内されて補助アーム8の上部を通過した後、図11A及び図11Bに示すようにキー部6hは係合部7aに当接する。さらに駆動ギア6eが回転を続けると、キー部6hは係合部7aを押圧し、間欠ギア7は矢印N方向へ回転駆動される。間欠ギア7には補助アーム8のギア部8aが噛み合っており、補助アーム8は、間欠ギア7の回転駆動に伴って矢印P方向へ回動される。補助アーム8の回動速度は、ローラ4cの移動速度よりも速くなるように、ギア比などが設定されているので、やがて補助アーム8はローラ4cに当接する。
さらに、間欠ギア7は回転駆動が継続されているため、補助アーム8は回動を続け、補助アーム8はローラ4cを矢印P方向へ押圧する。ローラ4cは補助アーム8に押圧されることより、ガイド溝部2cに案内されて矢印P方向へ移動される。これにより、蓋体3及び4がさらに開蓋方向へ移動される。
図12A及び図12Bに示すように、蓋体3及び4が開蓋状態に到達すると、ローラ4cはガイド溝部2cの端部に到達する。さらに、補助アーム8に駆動力が印可されることで、補助アーム8に設けられている弾性部8cがローラ4cを押圧しながら撓み、弾性部8cとアーム部8bとが当接する。図12A及び図12Bに示す状態に到達することで、モータ6aの駆動は停止し、蓋ギア部3aや補助アーム8などの駆動は停止する。
次に、図12A及び図12Bに示す開蓋状態から、蓋体3及び4を閉じる場合は、モータ6aが逆回転に動作し、ベルト6b、プーリー6c、ギア類などが、開蓋時とは逆方向に回転動作を行う。よって、蓋ギア部3aも逆方向へ回転されるため、第1の蓋体3は、蓋軸3bを軸に矢印R方向へ回動するよう駆動される。
蓋体3及び4の閉蓋動作の当初、第1の蓋体3はモータ6aからの駆動力によって回動されるが、第2の蓋体4はローラ4cがガイド溝部2cに案内されながら、自重により矢印R方向へ移動する。
この時、ガイド溝部2cは、溝終端部2dの溝幅を、他の部位よりも幅広に形成されている。すなわち、閉蓋寄りの過半を占めるガイド溝部2cがローラ4cの径を僅かに上回る幅に設定されているのに対し、溝終端部2dの幅はローラ4cの径を大きく上回る幅に設定されている。これにより、閉蓋動作の当初、第1の蓋体3が起動し、アーム部8bがローラ4cの位置決め状態が開放されると、第2の筐体4はヒンジ軸3cを軸として自重によりローラ4cは下方に移動する。
以降、第1の蓋体3の駆動により、ローラ4cは下方への分力成分を得て、円滑にガイド溝部2cに沿って移動する。
以上のように本実施の形態によれば、補助アーム8によって、第2の蓋体4の先端を直接補助駆動することにより、蓋体3及び4の開蓋角度を十分大きく取り、限られた設置高さで十分なディスクの着脱スペースを得ることができる。
また、補助アーム8のアーム部8bには一体に弾性部8cが設けられており、開動作の終端ではローラ4cを押しながら弾性部8cが撓み、開蓋位置でアーム部8bに当接する構成により、蓋体3及び4がベルト6bの伸び、ギア間の隙間等の要因で開蓋完了時に駆動力の切断と共に反動動作することを抑止する効果がある。すなわち、従来の蓋体装置では、駆動系に不可欠な部品同士の隙間や部品の弾性により、開蓋動作の終端において蓋体がバウンド動作する可能性があり、品位を低下させてしまうという問題点があった。本実施の形態では、開蓋動作の終端近傍において第2の蓋体4が補助アーム8によって押圧されるため、蓋体のバウンド動作を抑止することができる。
なお、本実施の形態では、ローラ4cの下方への初動を第2の蓋体4の自重によることとしているが、ヒンジ軸3cの周囲に第1の蓋体3及び第2の蓋体4を閉蓋方向に付勢するバネを設けて、強制的に起動させる構成としてもよい。
本発明にかかる蓋体装置は、蓋体でカバーする面積、位置、開閉の方向性に係らず、省スペースで高品位、かつ操作性の良好なディスク機器の実現に応用でき、実用上はなはだ有用である。
1 機器本体
2 シャーシ
2c ガイド溝部
2d 溝終端部
2g 係止部
3 第1の蓋体
4 第2の蓋体
5 ヒンジ軸
6 駆動機構
7 間欠ギア
8 補助アーム
13 ディスクメカニズム
14 ディスク
2 シャーシ
2c ガイド溝部
2d 溝終端部
2g 係止部
3 第1の蓋体
4 第2の蓋体
5 ヒンジ軸
6 駆動機構
7 間欠ギア
8 補助アーム
13 ディスクメカニズム
14 ディスク
Claims (5)
- シャーシと、
一端が前記シャーシに回動自在に支持されている第1の蓋体と、
一端が前記第1の蓋体の他端に回動自在に支持され、他端が前記シャーシに移動自在に支持されている第2の蓋体と、
前記第1の蓋体を回動駆動する駆動機構と、
前記シャーシに回動自在に配され、前記駆動機構から伝達される駆動力によって間欠駆動される補助アームとを備え、
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体は、閉じている第1の位置と、開いている第2の位置とに変位可能であり、
前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する際、前記第2の蓋体は、前記第2の位置近傍において前記補助アームによって開蓋方向へ押圧されることを特徴とする蓋体装置。 - 前記駆動機構は、
駆動源によって、前記第1の位置と前記第2の位置との間を連続的に駆動され、
前記駆動機構の減速段の途中に、前記駆動機構の駆動範囲の一部でのみ駆動される間欠ギアを備え、
前記補助アームは、前記間欠ギアにより駆動される請求項1記載の蓋体装置。 - 前記補助アームにおいて、前記第2の蓋体に当接する箇所に弾性部を備えた請求項1記載の蓋体装置。
- 前記第2の蓋体の他端に配されているローラ軸部と、
前記シャーシにおいて、前記第2の蓋体の側方で、開閉方向に沿って形成されているガイド溝部とを、さらに備え、
前記ローラ軸部は、前記ガイド溝部に支持されて案内され、
前記ガイド溝部は、前記第2の蓋体の開蓋寄りの溝終端部近傍の溝幅を、前記溝終端部近傍以外の部分の溝幅よりも大きく形成されている請求項1記載の蓋体装置。 - 情報媒体を内部に着脱可能な電子機器であって、
情報媒体全体を収容し得る大きさの筐体と、
前記筐体内に配されているシャーシと、
前記筐体内に配され、前記情報媒体を着脱可能な媒体保持部と、
一端が前記シャーシに回動自在に支持されている第1の蓋体と、
一端が前記第1の蓋体の他端に回動自在に支持され、他端が前記シャーシに移動自在に支持されている第2の蓋体と、
前記第1の蓋体を回動駆動する駆動機構と、
前記シャーシに回動自在に配され、前記駆動機構から伝達される駆動力によって間欠駆動される補助アームとを備え、
前記第1の蓋体と前記第2の蓋体は、前記媒体保持部を覆う第1の位置と、前記媒体保持部を開放する第2の位置とに変位可能であり、
前記第1の位置から前記第2の位置へ変位する際、前記第2の蓋体は、前記第2の位置近傍において前記補助アームによって開蓋方向へ押圧されることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006053159A JP2007234105A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 電子機器および蓋体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006053159A JP2007234105A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 電子機器および蓋体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007234105A true JP2007234105A (ja) | 2007-09-13 |
Family
ID=38554553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006053159A Withdrawn JP2007234105A (ja) | 2006-02-28 | 2006-02-28 | 電子機器および蓋体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007234105A (ja) |
-
2006
- 2006-02-28 JP JP2006053159A patent/JP2007234105A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090226 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20091116 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |