JP2007232645A - 送風装置及び電子部品試験装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフトを介したモータへの伝熱や、シャフトや軸受けの結露を防止することが可能な送風装置を提供する。
【解決手段】ICデバイスの電気的特性の試験を行う電子部品試験装置のチャンバ内に設けられたファンと、当該チャンバの外部に設けられたモータ132iと、を連結するシャフト132dにおいて、軸受け132eを介してチャンバの断熱壁123を貫通して外部に導出している導出部分に向かって送風する送風装置は、シャフト132dにおいて導出部分よりもモータ132i側に位置する部分に設けられたディスク132fを備え、ディスク132fにはプロペラが設けられており、モータ132iの駆動に伴ってディスク132fが回転してシャフト132dに向かって送風する。
【選択図】図8A

Description

本発明は、半導体集積回路素子等の各種電子部品(以下、代表的にICデバイスとも称する。)の電気的特性のテストを行う電子部品試験装置のチャンバに設けられたファンと、チャンバの外部に設けられたモータと、を連結するシャフトにおいて、軸受けを介してチャンバの断熱壁を貫通して外部に導出している導出部分に向かって送風するための送風装置、及び、それを備えた電子部品試験装置に関する。
ハンドラ(Handler)と称されるIC試験装置(電子部品試験装置)では、トレイに収容した多数のICデバイスをハンドラ内に搬送し、各ICデバイスをテストヘッドに電気的に接触させ、電子部品試験装置本体(以下、テスタとも称する。)に試験を行わせる。そして、試験が終了すると各ICデバイスをテストヘッドから払い出し、試験結果に応じたトレイに載せ替えることで、良品や不良品といったカテゴリへの仕分けが行われる。
このようなICデバイスのテストは、−55℃〜150℃程度の熱ストレスをICデバイスに印加した状態で実行されるため、テストヘッドの上部にテストチャンバが設けられている。このテストチャンバには、熱交換器及びファンから構成される第1の温度調節装置が設けられている。この第1の温度調節装置は、熱交換器で加熱又は吸熱された空気を、テストチャンバのケーシング内でファンにより循環させ、これによりICデバイスに印加された熱ストレスを一定に維持することが可能となっている。
さらに、テストチャンバ内にはインナチャンバが設けられている。インナチャンバ内には、熱交換器及びファンから構成される第2の温度調節装置が設けられている。インナチャンバは、ICデバイスをテストヘッドのコンタクト部に押し付けるプッシャの上部に空気を導くように設けられている。第2の温度調節装置は、熱交換器で加熱又は吸熱された空気を、インナチャンバ内でファンにより循環させプッシャの上部の温度を調節することにより、テスト中のICデバイスの自己発熱によりテスト時のデバイスの温度がばらつくのを防止している。
この第2の温度調節装置のファンとしては、例えばシロッコファンが用いられているが、このシロッコファンを回転させるシャフトは、軸受け等を介して、テストチャンバのケーシングから外部に導出して、回転モータの駆動軸に連結されている。
ICデバイスに高温の熱ストレスが印加されている場合、テストチャンバ内は高温となっているため、その熱がシャフトを介して回転モータに伝熱して、回転モータの性能に影響を及ぼすおそれがある。
また、ICデバイスに低温の熱ストレスが印加されている場合、テストチャンバ内は低温となっているため、そのチャンバ内の環境と外気との温度差によりシャフトや軸受けに結露が発生し、水滴が凍って回転モータの性能に影響を及ぼしたり、シャフトや軸受けが腐食し易くなる。
本発明は、シャフトを介したモータへの伝熱や、シャフトや軸受けの結露を防止することが可能な送風装置及びそれを備えた電子部品試験装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明によれば、被試験電子部品の電気的特性の試験を行う電子部品試験装置のチャンバ内に設けられたファンと、前記チャンバの外部に設けられたモータと、を連結するシャフトにおいて、軸受けを介して前記チャンバの断熱壁を貫通して外部に導出している導出部分に向かって送風する送風装置であって、前記シャフトにおいて前記導出部分より前記モータ側に位置する部分に設けられたプロペラを備え、前記モータの駆動に伴って前記プロペラが回転して前記シャフトの導出部分に向かって送風する送風装置が提供される(請求項1参照)。
本発明では、ファンとモータの駆動軸とを連結するシャフトにプロペラを設け、モータの回転に伴ってプロペラを回転させ、モータからシャフトの導出部分や軸受けに向かった空気の流れを作り出す。
被試験電子部品に高温が印加されている場合には、この空気の流れによりモータ側から熱を奪うことができる。また、被試験電子部品に低温が印加されている場合には、この空気の流れにより、モータで発熱した空気や外気をシャフトの導出部分や軸受けに当てることができ、結露を防止することができる。
上記発明においては特に限定されないが、前記プロペラは、円盤状のプレート部材に形成されており、前記プレート部材には、前記モータの回転数をセンサで検出するためのスリットが形成されていることが好ましい(請求項2参照)。
また、上記目的を達成するために、本発明によれば、被試験電子部品の電気的特性の試験を行う電子部品試験装置において、アクチュエータの駆動軸に連結されたシャフトを支持する軸受けに向かって送風するための送風装置であって、前記シャフトに設けられたプロペラを備え、前記モータの駆動に伴って前記プロペラが動作して前記軸受けに向かって送風する送風装置が提供される(請求項3参照)。
本発明では、アクチュエータの駆動軸に連結されたシャフトにプロペラを設け、アクチュエータの駆動に伴ってプロペラを動作させ、シャフトを支持する軸受けに向かって送風する。これにより、アクチュエータの駆動を利用して軸受けに向かって送風を行うことが可能となる。
さらに、上記目的を達成するために、本発明によれば、被試験電子部品の入出力端子をテストヘッドのコンタクト部に電気的に接触させて、前記被試験電子部品の電気的特性の試験を行う電子部品試験装置であって、前記テストヘッドの上部にテストチャンバが設けられ、前記チャンバは、上記の何れかの送風装置を有する電子部品試験装置が提供される(請求項4参照)。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置を示す概略断面図、図2は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置を示す斜視図、図3は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置におけるトレイの取り廻しを示す概念図である。
なお、図3は本実施形態に係る電子部品試験装置におけるトレイの取り廻しの方法を理解するための図であり、実際には上下方向に並んで配置されている部材を平面的に示した部分もある。従って、その機械的(三次元的)構造は図2を参照して説明する。
本実施形態に係る電子部品試験装置は、ICデバイスに高温又は低温の温度ストレスを与えた状態でICデバイスが適切に動作するか否かを試験(検査)し、当該試験結果に基づいてICデバイスを分類する装置であり、ハンドラ1、テストヘッド5及びテスタ6から構成されている。この電子部品試験装置によるICデバイスのテストは、試験対象となるICデバイスが多数搭載されたトレイ(以下、カスタマトレイとも称する。図5参照)からハンドラ1内に搬送されるトレイ(以下、テストトレイとも称する。図6参照)にICデバイスを載せ替えて実施される。
このため、本実施形態におけるハンドラ1は、図1〜図3に示すように、これから試験を行うICデバイスを格納し、また試験済みのICデバイスを分類して格納する格納部200と、格納部200から送られるICデバイスをチャンバ部100に送り込むローダ部300と、テストヘッド5を含むチャンバ部100と、チャンバ部100で試験が行われた試験済みのICデバイスを分類して取り出すアンローダ部400と、から構成されている。
テストヘッド5に設けられているソケット50は、図1に示すケーブル7を通じてテスタ6に接続され、ソケット50に電気的に接続されたICデバイスを、ケーブル7を介してテスタ6に接続し、当該テスタ6からの試験信号によりICデバイスをテストする。なお、図1に示すように、ハンドラ1の下部の一部に空間が設けられており、この空間にテストヘッド5が交換可能に配置され、ハンドラ1の装置基盤に形成された貫通穴を通して、ICデバイスとテストヘッド5上のソケット50とを電気的に接触させることが可能となっている。ICデバイスの品種交換の際には、その品種のICデバイスの形状、ピン数に適したソケットを有する他のテストヘッドに交換される。
以下にハンドラ1の各部について詳述する。
<格納部200>
図4は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置に用いられるICストッカを示す分解斜視図、図5は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置に用いられるカスタマトレイを示す斜視図である。
格納部200には、試験前のICデバイスを格納する試験前ICストッカ201と、試験結果に応じて分類されたICデバイスを格納する試験済ICストッカ202と、を備えている。
これらのストッカ201、202は、図4に示すように、枠状のトレイ支持枠203と、このトレイ支持枠203の下部から進入して上部に向かって昇降可能とするエレベータ204と、を備えている。トレイ支持枠203には、カスタマトレイKSTが複数積み重ねられており、この積み重ねられたカスタマトレイKSTのみがエレベータ204によって上下に移動される。なお、本実施形態におけるカスタマトレイKSTは、図5に示すように、ICデバイスを収容する収容部が10行×6列に配列されている。
試験前ICストッカ201と試験済ICストッカ202とは同一構造となっているので、試験前ICストッカ201と試験済ICストッカ202とのそれぞれの数を必要に応じて適宜数に設定することができる。
本実施形態では、図2及び図3に示すように、試験前ICストッカ201に2個のストッカSTK−Bが設けられ、その隣にアンローダ部400へ送られる空のカスタマトレイを積み重ねた空ストッカSTK−Eが2つ設けられている。また、この空トレイストッカSTK−Eの隣には、試験済ICストッカ202に8個のストッカSTK−1、STK−2、・・・、STK−8が設けられており、試験結果に応じて最大8つの分類に仕分けして格納できるように構成されている。つまり、良品と不良品の別の他に、良品の中でも動作速度が高速なもの、中速なもの、低速なもの、或いは、不良の中でも再試験が必要なもの等に仕分けすることが可能となっている。
<ローダ部300>
図6は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置に用いられるテストトレイを示す分解斜視図である。
上述したカスタマトレイKSTは、格納部200と装置基盤101との間に設けられたトレイ移送アーム205によってローダ部300の窓部306に装置基盤101の下側から運ばれる。そして、このローダ部300において、カスタマトレイKSTに積み込まれたICデバイスをXY搬送装置304によってプリサイサ(preciser)305に一旦移送し、ここでICデバイスの相互の位置関係を修正した後、さらにこのプリサイサ305に移送されたICデバイスを、再びXY搬送装置304を用いて、ローダ部300に停止しているテストトレイTSTに積み替える。
カスタマトレイKSTからテストトレイTSTにICデバイスを積み替えるXY搬送装置304としては、図2に示すように、装置基盤101上に架設された2本のレール301と、この2本のレール301によってテストトレイTSTとカスタマトレイKSTとの間を往復移動する(この方向をY方向とする。)ことが可能な可動アーム302と、この可動アーム302によって支持され、可動アーム302に沿ってX方向に移動可能な可動ヘッド303と、を備えている。
このXY搬送装置304の可動ヘッド303には、吸着ヘッド(不図示)が下向きに装着されており、この吸着ヘッドが吸引しながら移動することでカスタマトレイKSTからICデバイスを保持し、そのICデバイスをテストトレイTSTに積み替える。こうした吸着ヘッドは、1つの可動ヘッド303に対して例えば8個程度装着されており、一度に8個のICデバイスをテストトレイTSTに積み替えることができる。
図6は本実施形態で用いられるテストトレイTSTを示す斜視図である。このテストトレイTSTは、方形フレーム12に複数の桟13が平行且つ等間隔に設けられ、これら桟13の両側、及び、桟13と対向するフレーム12の辺12aに、それぞれ複数の取付片14が等間隔に突出して形成されている。これら桟13の間又は桟13と辺12aの間と、2つの取付片14と、によって、インサート収容部15が構成されている。
各インサート収容部15には、それぞれ1個のインサート16が収容されるようになっており、このインサート16はファスナ17を用いて2つの取付片14にフローティング状態で取り付けられている。このために、インサート16の両端部には、それぞれ取付片14への取付用孔21が形成されている。こうしたインサート16は、例えば1つのテストトレイTSTに、16×4個程度取り付けられている。
なお、各インサート16は、同一形状、同一寸法とされており、それぞれのインサート16にICデバイスが収容される。インサート16のIC収容部19は、収容するICデバイスの形状に応じて決められ、図6に示す例では方形の凹部とされている。
<チャンバ部100>
図7は本発明の実施形態に係る電子部品試験装置の第1及び第2の温度調節装置を示す断面図、図8A及び図8Bは本発明の実施形態における第2の温度調節装置のシャフト導出部を示す図であり、図8Aは斜視図、図8Bは断面図、並びに、図9A〜図9Cは本発明の実施形態に係るプロペラ付きディスクを示す図であり、図9Aは斜視図、図9Bは正面図及び図9Cは側面図である。
上述したテストトレイTSTは、ローダ部300でICデバイスが積み込まれた後、チャンバ部100に送り込まれ、ICデバイスをテストトレイTSTに搭載した状態で各ICデバイスのテストが実行される。
チャンバ部100は、テストトレイTSTに積み込まれたICデバイスに目的とする高温又は低温の熱ストレスを印加するソークチャンバ110と、このソークチャンバ110で熱ストレスが印加された状態にあるICデバイスをテストヘッド5に電気的に接触させるテストチャンバ120と、テストチャンバ120で試験されたICデバイスから、印加された熱ストレスを除去するアンソークチャンバ140と、から構成されている。
なお、アンソークチャンバ140は、ソークチャンバ110やテストチャンバ120から熱的に絶縁することが好ましく、実際にはソークチャンバ110とテストチャンバ120との領域に所定の熱ストレスが印加され、アンソークチャンバ140はこれらとは熱的に絶縁されているが、便宜的にこれらをチャンバ部100と総称する。
ソークチャンバ110には、図3に概念的に示すような垂直搬送装置が設けられており、テストチャンバ120が空くまでの間、複数枚のテストトレイTSTがこの垂直搬送装置に支持されながら待機する。主として、この待機中にICデバイスに熱ストレスが印加される。
テストチャンバ120には、図7に示すように、テストヘッド5の上方に、複数のプッシャ122を備えたマッチプレート121がZ軸方向に移動可能に設けられている。複数のプッシャ122は、テストヘッド5のソケット50の配列に対応するようにマッチプレート121に配置されている。また、マッチプレート121の上方には、Z軸駆動装置124の駆動軸124cに支持された駆動プレート124aが設けられており、この駆動プレート124aは、Z軸駆動装置124の駆動により、Z軸方向に沿って移動可能となっている。駆動プレート124aの下面には、マッチプレート121に設けられた各プッシャ122を押圧する複数の押圧部124bが固定されている。これらの押圧部124bは、マッチプレート121に設けられたプッシャ122に対応するような配列で、駆動プレート124aの下面に配置されている。
そして、テストトレイTSTがプッシャ122とソケット50との間に搬送されると、Z軸駆動装置124が駆動プレート124aをZ軸下方に移動させ、駆動プレート124aの各押圧部124bが、マッチプレート121に設けられたプッシャ122をそれぞれ押圧し、次いで、各プッシャ122が、テストトレイTSTに保持された各ICデバイスをソケット50に向かって押し付け、その結果、ICデバイスの入出力端子とソケット50のコンタクトピンとが電気的に接触する。
なお、テストチャンバ120内でのテストトレイTSTの搬送手段としては、特に図示しないが、例えば搬送用ローラ等を挙げることができる。また、テストトレイTSTが搬送される際には、プッシャ122とソケット50の間にテストトレイTSTが通過可能な隙間が形成されるように、Z軸駆動装置124の駆動プレート124aがZ軸方向に沿って十分に上昇している。このマッチプレート121は、試験対象であるICデバイスの形状や、テストヘッド5のソケット50の数(同時測定数)等に応じて、プッシャ122と共に交換可能となっている。
テストチャンバ120は、図7に示すように、ケーシング123により密閉されており、このケーシング123の内部には、プッシャ122の温度制御を行うためにインナチャンバ130がさらに設けられている。このインナチャンバ104もケーシング81により密閉されている。
インナチャンバ130のケーシング131の内部には、駆動プレート124a、押圧部124b、駆動軸124c、マッチプレート121及びプッシャ122の上部が収容されていると共に、第2の温度調節装置132が設けられている。駆動軸124cは、ケーシング131の天井部に設けられた孔を貫通してZ軸方向に沿って移動可能となっている。また、プッシャ122の下部は、ケーシング131の底面に設けられた孔を介してケーシング131の下方(テストチャンバ120内)に突出可能となっている。
一方、テストチャンバ120のケーシング123の内部には、上記のインナチャンバ130の他に、テストトレイTSTに搭載されたICデバイス、ソケット50及びテストヘッド5の上部が収容されていると共に、第1の温度調節装置125が設けられている。
第1の温度調節装置125は、ファン125c、熱交換器125b及び温度センサ125aを有し、ファン125cによりケーシング123内部の空気を吸い込み、熱交換器125bを介してケーシング123の内部に吐き出して循環させることで、ケーシング123の内部を、所定の温度条件(高温又は低温)にする。
ケーシング123内部を高温にする場合には、第1の温度調節装置125の熱交換器125bは、加熱媒体が流通する放熱用熱交換器又は電熱ヒータ等で構成され、ケーシング123内部を、例えば室温〜160℃程度の高温に維持するために十分な熱量を供給することが可能となっている。一方、ケーシング123内部を低温にする場合には、第1の温度調節装置125の熱交換器125bは、液体窒素等の冷媒が循環する吸熱用熱交換器等で構成され、ケーシング123内部を、例えば−60℃〜室温程度の低温に維持するために十分な熱量を吸収することが可能となっている。ケーシング123の内部温度は、温度センサ125aにより検出され、ケーシング123の内部が所定温度に維持されるように、ファン125cの風量及び熱交換器125bの熱量等が制御される。
テストチャンバ120のケーシング123内において、第1の温度調節装置125の熱交換器125bを通過して発生した温風又は冷風は、ファン125cの送風により、ケーシング123の上部をY軸方向に沿って流れ、ファン125cとは反対側のケーシング側壁に沿って下降し、インナチャンバ130を構成するケーシング131の底面とテストヘッド5との間に形成された隙間を通ってファン125cへと戻り、ケーシング123内部を循環するようになっている。
第2の温度調節装置132も同様に、ファン132c、熱交換器132b及び温度センサ132aを有し、ファン132cによりケーシング131内部の空気を吸い込み、熱交換器132bを介してケーシング131の内部に吐き出して循環させることで、ケーシング131の内部を、所定の温度条件にする。
第2の温度調節装置132の熱交換器132bは、ケーシング131内部を高温にする場合には、加熱媒体が流通する放熱用熱交換器又は電熱ヒータ等で構成され、ケーシング131内部を低温にする場合には、液体窒素等の冷媒が循環する吸熱用熱交換器等で構成される。ケーシング131の内部温度は、温度センサ132aにより検出され、その検出結果に基づいてファン132cの風量や熱交換器132bの熱量等が制御される。
インナチャンバ130のケーシング131内において、第2の温度調節装置132の熱交換器132bを通過して発生した温風又は冷風は、ケーシング131の上部をY軸方向に沿ってながれ、ファン132cとは反対側のケーシング側壁に沿って下降し、マッチプレート121とケーシング131の底面との間に形成された隙間を通って、ファン132cへと戻り、ケーシング131内部を循環するようになっている。
本実施形態では、インナチャンバ130内に設けられたファン132cとして、例えばシロッコファンが用いられている。図8A及び図8Bに示すように、このファン132cの回転軸であるシャフト132dは、カップリング132nを介して、回転モータ132iの駆動軸132jに連結されており、回転モータ132iの駆動に伴ってシロッコファン132cが回転するように構成されている。
図8A及び図8Bに示すように、回転モータ132iは、ケーシング123の外部に設けられており、シャフト132dは、軸受け132eを介して、ケーシング123の側壁を貫通し、外部に導出している。本実施形態では、シャフト132dにおいてケーシング123から外部に導出している部分(以下、単にシャフト導出部分とも称する。)よりも回転モータ132i側に位置する部分には、プロペラ付きディスク132fが設けられている。
このディスク132fには、図9A〜図9Cに示すように、5つのプロペラ部132gが周方向に沿って実質的に等間隔で形成されている。各プロペラ部132gは、その長手方向が径方向に一致するように形成されており、1つの長辺を残してそれ以外の4辺を切り欠き、当該残った長辺でケーシング123側に鋭角に折って構成されている。
従って、第2の温度調節装置132のファン132cを回転させるために回転モータ132iが駆動すると、その駆動軸132jに連結されたシャフト132dに設けられたディスク132fも回転し、シャフト導出部分や軸受け132eに向かった空気の流れが作り出される。
テストチャンバ120内でICデバイスに高温が印加されている場合には、この空気の流れにより回転モータ132iから熱を奪う。一方、テストチャンバ120内においてICデバイスに低温が印加されている場合には、ディスク132fにより生み出された空気の流れにより、回転モータ132iで発熱した空気や外気をシャフト導出部分や軸受け132eに当てることができ、結露を防止することができる。
また、このディスク132fの外周部の一部には、円周方向に沿った長円状のスリット132hが形成されている。図8Bに示すように、ディスク132fを挟み込むように光学センサ132kの投光部132lと受光部132mとが設けられ、このスリット132hを利用して回転モータ132iの回転数をカウントすることが可能となっている。なお、図8Aには光学センサ132kは図示していない。
テストヘッド5に対して一度に接続されるICデバイスは、4行16列で配列された64個のICデバイスであれば、例えば、1列おきに8列のICデバイスが同時に試験される。つまり、一回目の試験では、一列目から1列おきに配列された32個のICデバイスをテストヘッド5のソケット50に接続して試験し、2回目の試験では、テストトレイTSTを1列分移動させて2列目から1列おきに配置されたICデバイスを同様に試験することで、テストトレイTST上に搭載された全てのICデバイスの試験を実行する。この試験結果は、テストトレイTSTに付された例えば識別番号と、テストトレイTSTの内部で割り当てられたICデバイスの番号で決まるアドレスに記憶される。
図10は本発明の他の実施形態に係る電子部品試験装置の第1及び第2の温度調節装置を示す断面図である。
本発明の他の実施形態として、図10に示すように、第2の温度調節装置132のファン132cを収容する本体部133を、テストチャンバ120のケーシング123の外部に設けても良い。この場合、本体部133とインナチャンバ130とはダクト134a〜134dを介して連通している。
ファン132cの駆動により本体部133から第1のダクト134aに進入した空気は、プッシャ122の上部における下層部分136を通過して、プッシャの温度調節をした後、第3のダクト134cを介して本体部133に戻るようになっている。
一方、ファン132cの駆動により本体部133から第2のダクト134bに進入した空気は、プッシャ122の上部における上層部分137を通過して、プッシャの温度調節をした後、第4のダクト134dを介して本体部133に戻るようになっている。
このような形態においては、回転モータ132iは、本体部133の外部に設けられており、シャフト132dは、軸受け132eを介して、本体部133の側壁を貫通して、外部に導出している。そして、シャフト132dにおいて本体部から外部に導出している導出部分より回転モータ132i側に位置する部分に、第1実施形態と同様のプロペラ付きディスク132fが設けられている。これにより、シャフト導出部分や軸受け132eに向かった空気の流れを作り出すことができる。
図1〜図3に戻り、試験が終了したテストトレイTSTは、アンソークチャンバ140で試験済みのICデバイスが除熱されて室温に戻された後、アンローダ部400に搬出される。また、装置基盤101にトレイ搬送装置102が設けられており、このトレイ搬送装置102によって、アンソークチャンバ140から排出されたテストトレイTSTは、アンローダ部400及びローダ部300を介してソークチャンバ110に返送される。
<アンローダ部400>
アンローダ部400にも、ローダ部300に設けられたXY搬送装置304と同一構造のXY搬送装置404が2台設けられており、このXY搬送装置404によって、アンローダ部400に運び出されたテストトレイTSTから試験済みのICデバイスが、試験結果に応じたカスタマトレイKSTに積み替えられる。
図2に示すように、アンローダ部400における装置基盤101には、アンローダ部400に運び込まれたカスタマトレイKSTが装置基盤101の上面に臨むように配置される一対の窓部406が二組形成されている。
また、図示は省略するが、それぞれの窓部406の下側には、カスタマトレイKSTを昇降させるための昇降テーブルが設けられており、ここでは試験済みのICデバイスが積み替えられて満載となったカスタマトレイKSTを載せて下降し、この満載トレイをトレイ移送アーム205に受け渡す。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、テストトレイTSTを搬送するためのベルトコンベアや回転ローラ等からなるトレイ搬送装置102や、チャンバ内でテストトレイTSTを搬送するためのベルトコンベアや回転ローラ等からなるトレイ搬送装置(不図示)において、シャフトを支持する軸受けに向かって送風するように、軸受けに支持されているシャフトにプロペラ付きディスク132fを設けても良い。
また、送風を行うために利用する駆動系としては、電動式の回転モータに限定されず、例えば、空気圧等を用いた回転アクチュエータであっても良く、或いは、直動式のエアシリンダのロッドにプロペラを設け、その往復運動を利用して送風を行っても良い。
図1は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置を示す概略側面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置におけるトレイの取り廻しを示す概念図である。 図4は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置に用いられるICストッカを示す分解斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置に用いられるカスタマトレイを示す斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置に用いられるテストトレイを示す分解斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る電子部品試験装置の第1及び第2の温度調節装置を示す断面図である。 図8Aは、本発明の実施形態における第2の温度調節装置のシャフト導出部分を示す斜視図である。 図8Bは、本発明の実施形態における第2の温度調節装置のシャフト導出部分を示す断面図である。 図9Aは、本発明の実施形態における第2の温度調節装置のプロペラ付きディスクを示す斜視図である。 図9Bは、本発明の実施形態における第2の温度調節装置のファンを示す正面図である。 図9Cは、本発明の実施形態における第2の温度調節装置のファンを示す側面図である。 図10は、本発明の他の実施形態に係る電子部品試験装置の第1及び第2の温度調節装置を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…ハンドラ
100…チャンバ部
110…ソークチャンバ
120…テストチャンバ
124…Z軸駆動装置
125…第1の温度調節装置
130…インナチャンバ
132…第2の温度調節装置
132c…ファン
132d…シャフト
132e…軸受け
132f…プロペラ付きディスク
132g…プロペラ部
132h…スリット
132i…回転モータ
S132k…光電センサ
140…アンソークチャンバ
200…格納部
300…ローダ部
400…アンローダ部
5…テストヘッド

Claims (4)

  1. 被試験電子部品の電気的特性の試験を行う電子部品試験装置のチャンバ内に設けられたファンと、前記チャンバの外部に設けられたモータと、を連結するシャフトにおいて、軸受けを介して前記チャンバの断熱壁を貫通して外部に導出している導出部分に向かって送風する送風装置であって、
    前記シャフトにおいて前記導出部分より前記モータ側に位置する部分に設けられたプロペラを備え、
    前記モータの駆動に伴って前記プロペラが回転して前記シャフトの導出部分に向かって送風する送風装置。
  2. 前記プロペラは、円盤状のプレート部材に形成されており、
    前記プレート部材には、前記モータの回転数をセンサで検出するためのスリットが形成されている請求項1記載の送風装置。
  3. 被試験電子部品の電気的特性の試験を行う電子部品試験装置において、アクチュエータの駆動軸に連結されたシャフトを支持する軸受けに向かって送風するための送風装置であって、
    前記シャフトに設けられたプロペラを備え、
    前記モータの駆動に伴って前記プロペラが動作して前記軸受けに向かって送風する送風装置。
  4. 被試験電子部品の入出力端子をテストヘッドのコンタクト部に電気的に接触させて、前記被試験電子部品の電気的特性の試験を行う電子部品試験装置であって、
    前記テストヘッドの上部にテストチャンバが設けられ、
    前記チャンバは、請求項1〜3の何れかに記載の送風装置を有する電子部品試験装置。
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