JP2007232089A - 転がり軸受のシール構造 - Google Patents

転がり軸受のシール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007232089A
JP2007232089A JP2006054589A JP2006054589A JP2007232089A JP 2007232089 A JP2007232089 A JP 2007232089A JP 2006054589 A JP2006054589 A JP 2006054589A JP 2006054589 A JP2006054589 A JP 2006054589A JP 2007232089 A JP2007232089 A JP 2007232089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
bearing
rolling bearing
narrow
grease
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006054589A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Oya
洋右 大矢
Masaki Egami
正樹 江上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2006054589A priority Critical patent/JP2007232089A/ja
Publication of JP2007232089A publication Critical patent/JP2007232089A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7846Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)

Abstract

【課題】 フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受において、封入グリースの漏れ量を少なくすると共に、外部からの潤滑油等の浸入を防止し得る転がり軸受のシール構造を提供する。
【解決手段】 フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受におけるシール構造である。内輪1の外径面2bに形成されたシール溝9と、外輪2の内径面2bに取付けられて内周部が前記シール溝9内に入る非接触シール5とがラビリンス構造を持つ。前記非接触シール5の前記内周部を構成するシールリップ7aの側面を、軸受軸心に垂直な断面において凹曲線となる凹面7b,7cとする。
【選択図】 図2

Description

この発明は、フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受のシール構造に関し、特に、グリース潤滑における、非接触シールを用いたシール構造に関する。
シール付きの転がり軸受はグリース等の潤滑剤が封入されており、外部からの潤滑の必要がないことから広く使用され、多くのシール構造が案出,実用化されている。シールに要求される性能は、外部からの異物の侵入と軸受内部に封入されている潤滑剤の漏洩を防ぐことにある。また、近年、軸受に対する省燃費(低トルク化),小型,高性能の要求がますます強くなっている。特にシール設計においては、軸受運転トルクを増大しないように、シールリップの接触を軽微に保ち、あるいは非接触としながら、一方ではシール性能を向上させて行く必要がある。
フィルム延伸機は、溶融押出し機により押出された樹脂の原反シートをテンタクリップで連続的に挟んだ状態で延伸する。テンタクリップは、ガイドレール上を周回するものであり、ガイドレール上を周回するガイドローラとして転がり軸受が用いられる。この延伸において、テンタクリップは、一般に150〜250℃の高温雰囲気にさらされるため、テンタクリップの機構部に採用される軸受は耐熱性が考慮されている。そのため、この軸受に用いられるシールとしては、鉄板製のシールド板はもとより、フッ素ゴムやシリコーンゴムが採用されており、また、稼動時の動力負荷低減のため、非接触のシール構造が適用されている。さらに、軸受の封入グリースにも耐熱性のあるグリースが適用され、一般にフッ素グリースが採用されることが多い。特許文献1にはフィルム延伸機のテンタクリップに使用される転がり軸受が開示されている。
特開2005−337426号公報
フィルム延伸機のテンタクリップのように高温雰囲気中での運転においては、軸受内部のグリース粘度が低下する。同時に、ガイドレールの潤滑油も同様に粘度が低下する。したがって、軸受自体のグリースが漏れたり、ガイドレールの潤滑油が軸受に浸入して、軸受内部のグリースの流出(漏れ)を助長したりする。軸受からのグリース漏れは、グリース量を低下させて軸受の損傷を招くだけでなく、漏れたグリースが飛散して被延伸材(フィルム)に付着し、フィルムの汚染・品質不良の原因ともなる。よって、非接触シールで軸受内部からのグリース漏れや、外部からの潤滑油の浸入を低減するためには、軸受のシール構造が重要となる。
図5(A)(B)はそれぞれ従来の一般的なシールド板及びシールを用いた軸受シール構造の例を示す。図5(A)の転がり軸受は、内輪101と外輪102の軌道面101a,102aの間に、複数の転動体103を介在させ、これら転動体103を保持する保持器104を設け、端部に軸受空間を密封するシール部材105を設けたものである。シール部材105は、鋼板製のシールド板からなり、外輪102の内径面に形成されたシール取付溝102bに外周部が嵌合状態に固定される。内輪101はシール部材105の内径部に対応する位置に、段差部101bおよび円周溝からなるシール溝101cが形成され、シール部材105の内径側端は段差部101bの近傍に臨み、広義のラビリンス構造が形成されている。
しかし、シール部材105の内径側端はシール溝101c内には至っていないので、上記のようなテンタクリップのガイドローラとして用いるにはシール性の点では満足されるものではない。また、この種の転がり軸受で、段差部101bやシール溝101cがないものも汎用されているが、シール性が一層低下する。
図5(B)の転がり軸受は、シール部材105が、環状の芯金105aと、この芯金105aに固着されるゴム状部材105bからなるゴムシールであり、ゴム状部材105bの内径側端はシール溝101c内に臨んでいる。この例では、図5(A)の転がり軸受よりシール性は良いが、上記テンタクリップ用軸受に適用する場合、高温環境であることと外輪回転であるため、大きな効果は認められない。
軸受のシール構造においては、ラビリンス部の構成が、グリース漏れや、外部潤滑油の浸入防止・低減に大きく影響するが、軸受の寸法・構造上、シール部位を複雑にすることには限界があり、さらに非接触で構成することは困難である。したがって、図5(A)(B)の例のように軌道輪のシール溝は片側一箇所に形成されているのが一般的であり、テンタクリップ用軸受においては、限られたスペースでよりラビリンス効果の高い構成のシール構造が望まれる。
この発明は、これらの課題を解消することを目的としたものであり、フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受において、非接触型としながら、封入グリースの漏れ量を少なくすると共に、外部からの潤滑油等の浸入を防止できる転がり軸受のシール構造を提供するものである。
この発明の転がり軸受のシール構造は、フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受のシール構造であって、内輪の外径面に形成されたシール溝と、外輪の内径面に取付けられて内周部が前記シール溝内に入る非接触シールとがラビリンス構造を持ち、前記非接触シールの前記内周部を構成するシールリップの側面が、軸受軸心に垂直な断面において凹曲線となる凹面であることを特徴とするものである。
この構成によると、非接触シールの内周部を構成するシールリップが内輪の外径面に形成されたシール溝内に入ってシール溝との間でラビリンス構造を形成し、しかも、この内周部を構成するシールリップの側面が、軸受軸心に垂直な断面において凹曲線となる凹面とされているから、上記ラビリンス構造の隙間が変化することになり、軸受内部からのグリース漏れの防止が効果的になされる。また、フィルム延伸機のガイドレールに施されている潤滑油の軸受内部への浸入も防止される。したがって、潤滑油の浸入が少ないため、潤滑油による軸受内部からの封入グリースの流出防止も有効になされる。これらにより、軸受の運転が安定し、長期使用が可能となる上に、フィルム延伸機における延伸フィルムの汚損もなく、品質の維持にも寄与する。
この発明において、前記内輪のシール溝の内側面を、軸受軸心に垂直な断面において凸または凹となる凸面または凹面としても良い。内輪のシール溝の内側面を凸面または凹面とすれば、シール溝に入るシールリップの側面の凹面形状と相俟って、ラビリンス構造の隙間形状が複雑となり、シール性がより優れたものとなる。
前記非接触シールと内輪との間の隙間が、狭・広・狭・広と、狭い部分と広い部分との組が交互に設けられたものとしても良い。この場合、さらに前記隙間の隣合う狭い部分と広い部分が、少なくとも2組存在するものとしても良い。
このように、非接触シールと内輪との間の隙間が狭い部分と広い部分とが交互になるように構成することによって、ラビリンスシール効果が一層向上し、軸受内部からのグリース漏れの低減およびガイドレールの潤滑油の軸受内部への浸入低減がより一層効果的となる。
この発明の転がり軸受のシール構造は、フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受のシール構造であって、内輪の外径面に形成されたシール溝と、外輪の内径面に取付けられて内周部が前記シール溝内に入る非接触シールとがラビリンス構造を持ち、前記非接触シールの前記内周部を構成するシールリップの側面が、軸受軸心に垂直な断面において凹曲線となる凹面であるものとしたため、テンタクリップの高温雰囲気の使用環境下において、軸受内部からのグリース漏れの低減およびガイドレールの潤滑油の軸受内部への浸入低減がなされて、軸受の運転が安定し、長期使用が可能となり、フィルムの汚れが防止される。また、非接触のシール構造であるため、低トルクで安定したテンタクリップの走行が得られて、フィルムの延伸が良好に行える。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。図1(A)は、この実施形態の転がり軸受の平面図であるが、シール部材を装着する前の状態を示している。この転がり軸受は、固定側の内輪1と回転側の外輪2の軌道面1a,2aの間に、複数の転動体3を介在させ、これら転動体3を保持する保持器4を設け、両側に軸受空間を密封する非接触型のシール部材(非接触シール)5を設けたものである。転動体3は例えばボールからなり、この場合、軸受はシール付きの深溝玉軸受とされている。シール部材5は、環状の芯金6とこの芯金6に一体に固着されるゴム状部材7とで構成され、外輪2の内径面2bに形成されたシール取付溝8に外周部が嵌合状態に固定される。ゴム状部材7はフッ素ゴムやシリコーンゴム等の合成ゴムからなり、芯金6は鋼板製とされる。内輪1は各シール部材5の内径部に対応する位置の外径面1bに、円周溝からなるシール溝9が形成され、シール部材5の内径側端と内輪1のシール溝9との間にラビリンスシール隙間10が形成される。シール取付溝8およびシール溝9は旋削仕上げとされている。内輪1,外輪2および両側のシール部材5で形成される軸受空間には、フッ素系グリース等の潤滑剤(図示せず)が充填される。
図2に拡大して示すように、シール溝9は、底面9aが円筒面状の平坦面に形成され、シール溝内側壁9bおよびシール溝外側壁9cは、いずれも傾斜面とされている。内輪1のシール溝9よりも軸受内側の肩部外周面1cは、シール溝9の軸受内側の肩部外周面(外径面)1bよりも低く、つまり小径に形成されている。シール溝内側壁9bから肩部外周面1bに連なるシール溝9の内側面には、凸面9dが形成されている。シール溝9の内側面には、このような凸面9dに代え、凹面を形成しても良い。シール部材5のゴム状部材7は、芯金6の内周端から内径側へ延びる芯金無しのゴム部分であるシールリップ7aを有し、前記シール溝9内に入るシール部材5の内周部を構成する。このシールリップ7aの軸方向内外両側面には、軸受軸心に垂直な断面において凹曲線となる凹面7b,7cが形成されている。シールリップ7aの先端部分は、シール溝9の底面9a近傍にまで及び、シール溝9の内側面と非接触の状態を保っている。
シール部材5の内径端側と内輪1の外径面1bとの間で形成されるラビリンスシール隙間10には、シールリップ7aの内外側面に形成される凹面7b,7cの形状により、隙間寸法の狭い部分10a,10b,10cが、内外方向に並んで3箇所に形成されている。中央の狭い部分10bは、シールリップ7aの先端とシール溝9の底面9aとの間の部分である。具体的には、ラビリンスシール隙間10のうち、シールリップ7aの凹面7b,7cの中央部付近とシール溝9の内面との間が、それぞれ広い部分10d,10eとされ、これら広い部分10d,10eの両側の部分が上記狭い部分10a,10b,10cとなっている。これらの狭い部分10a,10b,10cおよび広い部分10c,10dにより、ラビリンスシール隙間10には、狭・広・狭・広・狭と、狭い部分と広い部分とが交互に繰返す2つの広狭変化部が形成され、さらに狭い部分10c(または10a)が追加されたものとなっている。また、シール部材5の内側の側面には、環状溝からなるグリース溜まり5aが設けられている。
この構成の転がり軸受によると、シール部材5の内周部を構成するシールリップ7aと内輪1の外径面に形成されるシール溝9の内側面との間で形成されるラビリンスシール隙間10に、隙間寸法の狭い部分10a,10b,10cが、内外方向に並んで形成される形状としているので、ラビリンスシール隙間10に、狭い部分,広い部分を1組の広狭変化組として、複数(この実施形態では2つ)の広狭変化組が形成される。このようにラビリンスシール隙間10が広狭の変化の繰り返によって形成されているため、ラビリンスシール隙間10からのグリース漏れの防止機能が高められる。したがって、グリース漏れによる周辺の汚損が防止される。また、外部から軸受内部への潤滑油や異物の浸入も防止される。
特に、この発明に係る転がり軸受は、後記するフィルム延伸機のテンタクリップのガイドローラとして用いられるものであり、このようなガイドローラでは、ガイドレールの潤滑に使用される油がガイドローラ内、すなわち、軸受内に侵入すると、軸受内に封入されている比重の重いフッ素グリースが漏れて製品を汚損することになるが、このようなグリース漏れによる汚損が、上記のラビリンスシール隙間10の広狭の変化によって防止される。
シール部材5の内側の側面には、環状溝からなるグリース溜まり5aが設けられているので、グリース溜まり5a内のグリースを外輪2の回転時の遠心力により徐々に軌道面2aに供給できる。そのため、グリース溜まり5aのグリースを軌道面1a,2aの潤滑に寄与させることができる。
図3,図4は、この発明のシール構造を備えた転がり軸受を適用するフィルム延伸機の一例を示す。図3に概略図で示すように、このフィルム延伸機21は、熱可塑性高分子化合物22を溶融して未延伸状態のフィルム23として押し出す押出し機24と、押し出されたフィルム23を受ける冷却ドラム25と、次の各工程を行う手段を備える。すなわち、冷却ドラム25で冷却されたフィルム23を送る送りローラ26と、この送りローラ26で送られるフィルム23に調湿処理を施す水槽27と、この水槽27で調湿処理されたフィルム23を挟み込んで表面の水滴を除去する水切り装置28とを備える。また、水切り処理後のフィルム23を縦および横方向に2軸延伸する2軸延伸機29と、この2軸延伸機29で形成されたフィルム23を巻き取る回収ローラ30とを備える。
2軸延伸機29の構成要素として、図4に示す横延伸装置40が設けられる。この横延伸装置40にテンタクリップ31が備えられる。横延伸装置40は、送られて来るシート23の左右両側に配置され、両ガイド間の間隔がラインの進行方向に向かって徐々に広くなっているガイドレール33,34と、それぞれローラ鎖状に連結され、ガイドレール33,34上をラインの進行方向に循環する複数個のテンタクリップ31とを備える。
テンタクリップ31は、フィルム23の端部を掴むグリップ部32と、閉ループで構成されたガイドレール33,34上を転動するガイドローラとなるガイド軸受35,36とを有する。このテンタクリップ31は、グリップ部32でフィルム23の両端を掴んだ状態で、ガイドレール33,34に沿って進行方向に進み、フィルム23を横方向に延伸させる役割を担う。ガイドレール33,34には、そのガイド面を水平方向に向けたレール33と、垂直方向に向けたレール34の2種類がある。テンタクリップ31のガイド軸受35,36は、テンタクリップ31を各ガイドレール33,34に沿って転がり案内する役割を担う。このガイド軸受35,36のうち、水平方向のガイド面を転動するガイド軸受35は水平方向(横姿勢)の固定軸37に設置される。垂直方向のガイド面を転動するガイド軸受36は、垂直方向(縦姿勢)の固定軸38に設置される。したがって、これら各ガイド軸受35,36は、いずれも外輪が回転側とされる。また、この横姿勢および縦姿勢の固定軸37,38に取付けられたガイド軸受35,36の両方またはいずれか一方のものとして、図1,図2に示した上記実施形態の転がり軸受が用いられる。
特に、ガイド軸受36は、上方のガイドレール33やテンタクリップ31から滴下した潤滑油が軸受上側のシール部材5の上に落下することがある。上記実施形態の転がり軸受によると、このようなガイドレール33やテンタクリップ31から滴下する油が軸受内に侵入することが防止され、また、軸受からグリースが漏れ出ることが防止される。これにより、ガイド軸受35,36の運転が安定し、長期使用が可能となる。さらに、漏れ出たグリースでフィルム23を汚損することも防止される。
なお、上記実施形態では、ラビリンスシール隙間10の隣合う狭い部分と広い部分の組を2組としたが、3組以上であっても良い。また、内輪1のシール溝9の底面9aを円筒面状の平坦面に形成されたものとしたが、この部分を凹面あるいは凸面としても良い。
(A)(B)はこの発明の実施形態に係るシール構造を備えた転がり軸受を示し、(A)は平面図、(B)は(A)における・−・線断面図である。 図1(B)の要部の拡大図である。 同転がり軸受が用いられるフィルム延伸機の概略構成図である。 同フィルム延伸機の横延伸装置におけるテンタクリップ周辺部を示す断面図である。 (A)(B)は従来例の断面図であり、(A)はシール部材としてシールド板を用いた例を、(B)はゴムシールを用いた例をそれぞれ示している。
符号の説明
1…内輪
1b…外径面
2…外輪
2b…内径面
5…シール部材(非接触シール)
7a…シールリップ(非接触シールの内周部)
7b,7c…凹面
9…シール溝
9a,9b,9c…シール溝の内側面
9d…凸面
10…隙間(ラビリンスシール隙間)
10a,10b,10c…狭い部分
10d,10e…広い部分
21…フィルム延伸機
31…テンタクリップ
35,36…ガイド軸受(転がり軸受)

Claims (4)

  1. フィルム延伸機のテンタクリップに用いられる外輪回転の転がり軸受のシール構造であって、内輪の外径面に形成されたシール溝と、外輪の内径面に取付けられて内周部が前記シール溝内に入る非接触シールとがラビリンス構造を持ち、前記非接触シールの前記内周部を構成するシールリップの側面が、軸受軸心に垂直な断面において凹曲線となる凹面であることを特徴とする転がり軸受のシール構造。
  2. 請求項1において、前記内輪のシール溝の内側面が、軸受軸心に垂直な断面において凸または凹となる凸面または凹面である転がり軸受のシール構造。
  3. 請求項1または請求項2において、前記非接触シールと内輪との間の隙間が、狭・広・狭・広と、狭い部分と広い部分とが交互に設けられた転がり軸受のシール構造。
  4. 請求項3において、前記隙間の隣合う狭い部分と広い部分の組が、少なくとも2組存在する転がり軸受のシール構造。
JP2006054589A 2006-03-01 2006-03-01 転がり軸受のシール構造 Pending JP2007232089A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006054589A JP2007232089A (ja) 2006-03-01 2006-03-01 転がり軸受のシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006054589A JP2007232089A (ja) 2006-03-01 2006-03-01 転がり軸受のシール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007232089A true JP2007232089A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38552887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006054589A Pending JP2007232089A (ja) 2006-03-01 2006-03-01 転がり軸受のシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007232089A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119801A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 ナブテスコ株式会社 シール付き装置
DE102008030375A1 (de) 2008-06-25 2009-12-31 Schaeffler Kg Dichtvorrichtung für ein Drehlager
JP2010002017A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Jtekt Corp 転がり軸受
JP2010019369A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Ntn Corp ガイドローラ
CN103133541A (zh) * 2013-03-06 2013-06-05 洛阳轴研科技股份有限公司 转盘轴承用密封件和使用该密封件的转盘轴承
CN106246918A (zh) * 2016-09-14 2016-12-21 天津汇讯视通科技有限公司 云台摄像机上的轴承密封结构
CN106996422A (zh) * 2016-01-26 2017-08-01 株式会社捷太格特 滚动轴承
US10316139B2 (en) 2008-05-08 2019-06-11 Novamont S.P.A. Aliphatic-aromatic biodegradable polyester

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009119801A1 (ja) * 2008-03-28 2009-10-01 ナブテスコ株式会社 シール付き装置
JP2009243524A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Nabtesco Corp シール付き装置
US10316139B2 (en) 2008-05-08 2019-06-11 Novamont S.P.A. Aliphatic-aromatic biodegradable polyester
US10526442B2 (en) 2008-05-08 2020-01-07 Novamont S.P.A. Aliphatic-aromatic biodegradable polyester
US11345779B2 (en) 2008-05-08 2022-05-31 Novamont S.P.A. Aliphatic-aromatic biodegradable polyester
JP2010002017A (ja) * 2008-06-23 2010-01-07 Jtekt Corp 転がり軸受
DE102008030375A1 (de) 2008-06-25 2009-12-31 Schaeffler Kg Dichtvorrichtung für ein Drehlager
JP2010019369A (ja) * 2008-07-11 2010-01-28 Ntn Corp ガイドローラ
CN103133541A (zh) * 2013-03-06 2013-06-05 洛阳轴研科技股份有限公司 转盘轴承用密封件和使用该密封件的转盘轴承
CN103133541B (zh) * 2013-03-06 2016-05-25 洛阳轴研科技股份有限公司 转盘轴承用密封件和使用该密封件的转盘轴承
CN106996422A (zh) * 2016-01-26 2017-08-01 株式会社捷太格特 滚动轴承
CN106246918A (zh) * 2016-09-14 2016-12-21 天津汇讯视通科技有限公司 云台摄像机上的轴承密封结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007232089A (ja) 転がり軸受のシール構造
US3628837A (en) Bearing assembly having flexible labyrinth enclosures
JP2007321782A (ja) 転がり軸受のグリース封入方法および封入構造
JP2007321802A (ja) 円錐ころ軸受
JP4526304B2 (ja) 転がり軸受
CN113614398A (zh) 深沟球轴承
JP2010019369A (ja) ガイドローラ
JP7036568B2 (ja) 密封装置
JP2011074954A (ja) 固体潤滑玉軸受
JP2009185938A (ja) ころ軸受
JP2015224701A (ja) 転がり軸受
JP2007285353A (ja) 軸受
US20170292569A1 (en) Rolling Bearing
JP6287503B2 (ja) 転がり軸受用保持器
JP2019143776A (ja) 転がり軸受
CN106151281B (zh) 与滚动体滚动接触的轴承保持架
WO2020195586A1 (ja) 深溝玉軸受
JP2003148495A (ja) 転がり軸受
JP2011052775A (ja) 転がり軸受装置
JP2016001036A (ja) 密封型転がり軸受
JP2009085277A (ja) 転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受
JP2005069404A (ja) 密封型転がり軸受
JP2020159423A (ja) 転がり軸受・軸受装置・およびテンタクリップガイドローラ装置
JP2016014412A (ja) 転がり軸受及びその使用方法
JP2012149742A (ja) 軸受の放熱構造