JP2007232000A - 運動案内装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】曲線状のセグメントレールをつなぎ合わせた運動案内装置において、フレーキング現象が発生するのを防止できる運動案内装置を提供する。
【解決手段】一対のセグメントレール3cのつなぎ目13に、つなぎ目13を挟んだ一対のセグメントレール3cの端部の側面が突き当てられる突き当てピン15と、一対のセグメントレール3cの端部の反対側の側面を、突き当てピン15部に向かって押す一対の位置調整ねじ16とで構成される位置ずれ防止機構14を設ける。一対の位置調整ねじ16それぞれは、セグメントレール3cをベース面に取付けるためのボルト挿入穴6よりもつなぎ目側のセグメントレール3cを押す。位置ずれ防止機構14は、移動ブロック8がつなぎ目13を移動したとき、一対のセグメントレール3cの端部がずれるのを防止する。それゆえ、つなぎ目13を移動ブロック8が通過することが原因で発生するフレーキング現象を緩和できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、工作機械、工業用ロボット、あるいは部品搬送システム等のスライド部に用いられ、テーブル等の案内対象が運動するのを案内する運動案内装置に関する。
出願人は、直線部と曲線部を有する軌道レール上を一種類の移動ブロックで連続走行を可能にした運動案内装置を開発している(特許文献1参照)。この運動案内装置の軌道レールは、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール、又は曲線状に伸びるセグメントレールと直線状に伸びるセグメントレールとをつなぎ合わせて構成される。セグメントレールの側面には、ボールが転がり運動する際の軌道になるボール転走溝が形成される。移動ブロックに配列・収容した複数のボールがセグメントレールの側面のボール転走溝を転がる。この運動案内装置では、一種類の移動ブロックが、直線状のセグメントレールから曲線状のセグメントレールへ、又はこれとは逆に曲線状のセグメントレールから直線状のセグメントレールへ連続走行する。軌道レールが直線部と曲線部を組み合わせて構成されるので、案内対象の移動軌跡の自由度が増すという利点がある。
しかし、実際に移動ブロックに案内対象を取り付け、移動ブロックを走行させたところ、直線状のセグメントレールと曲線状のセグメントレールのつなぎ目、又は曲線状のセグメントレール同士のつなぎ目の部分でセグメントレールのボール転走溝が剥がれる、所謂フレーキング現象が計算上の予測値よりも早期に発生する場合があることがわかった。
この問題を解決するために、出願人は、セグメントレールの端部のボール転走溝を削り取ってクラウニング面を形成し、もってボール転走溝にかかる負荷を低減した運動案内装置を提案した(特許文献2参照)。この改良した運動案内装置によれば、移動ブロックがつなぎ目を通過するときにボールからボール転走溝に加わる荷重を低減することができるので、フレーキング現象を緩和できる。しかし、クラウニング面を精度よく加工するのに手間がかかるので、運動案内装置のコストアップを招いてしまう。
特開2000−346065号公報 特開2004−183683号公報
フレーキング現象が発生する原因には以下の二つが考えられる。一つ目は、軌道レールをベース面に取り付けた初期の段階での位置ずれである。セグメントレールの曲線状のつなぎ目部分を真円に加工するのは極めて困難である。そのうえ、直線状のセグメントレールであれば基準を決めて精度よくベース面に取り付けることができるが、曲線状のセグメントレールだと基準を定め難く、ベース面への取り付けが困難になる。これらが原因で初期の段階で一対のセグメントレールのつなぎ目に僅かな段差が生ずる。段差をボールが通過したときにボール転走溝に部分的に過負荷がかかり、ボール転走溝が破損する。
二つ目は、初期の段階での位置ずれではなく、つなぎ目を移動ブロックが通過するときに発生する位置ずれである。たとえ初期の段階で位置ずれが生じないとしても、つなぎ目を移動ブロックが通過するときに、ボールの負荷バランスが不均衡になるため位置ずれが発生する。図1は、この現象を説明するためのものであり、曲線状の一対のセグメントレールのつなぎ目を移動ブロックが移動するときの状態を示す。
図1(A)に示されるように、移動ブロック1が曲線状の一方のセグメントレール(レール1)を移動中は、レール1の外周側で一箇所(2)、内周側で二箇所(1)(3)の代表的な三箇所のボールが負荷荷重を受ける。このとき、三箇所のボール(1)(2)(3)でセグメントレールを挟み込んでいるから、レール1にかかる負荷バランスがとれている。
図1(B)に示されるように、移動ブロック1がさらに進行し、一方のセグメントレール(レール1)から他方のセグメントレール(レール2)に移るとき、負荷を受けた三箇所目のボール(3)がつなぎ目を跨いで最初にレール2に進入する。このとき、レール2に何も押さえがないと、レール2の端部が外周側にずれる。そして、レール1とレール2のつなぎ目に段差が発生する。
図1(C)に示されるように、移動ブロック1がさらに進行すると、ボール(2)がつなぎ目に生じた段差に衝突する。これが原因でレール1,2の外周側のボール転走溝に早期にフレーキング現象が発生する。
本発明は、上記に記載のフレーキング現象が発生する原因に着目したもので、その目的は、フレーキング現象が発生するのを根本的に防止できる運動案内装置を提供することにある。
以下、本発明について説明する。本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、両側面に転動体転走面(4)を有すると共に、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール(3c)、又は曲線状に伸びるセグメントレール(3c)と直線状に伸びるセグメントレール(3a,3b)とをつなぎ合わせて構成される軌道レール(7)と、前記軌道レール(7)の両側面の前記転動体転走面(4)に対向し、直線状に伸びる負荷転動体転走面(9a)を含む転動体循環経路を有し、前記軌道レール(7)に沿って移動する移動ブロック(8)と、前記移動ブロック(8)の前記転動体循環経路に配列される複数の転動体(5)と、を備え、曲線状の前記セグメントレール(3c)の外周側では、前記移動ブロック(8)の前記負荷転動体転走面(9a)の中央部にある前記転動体(5a)が前記セグメントレール(3c)の前記転動体転走面(4)に接触し、曲線状の前記セグメントレール(3c)の内周側では、前記移動ブロック(8)の前記負荷転動体転走面(9a)の両端部にある前記転動体(5b,5c)が前記セグメントレール(3c)の前記転動体転走面(4)に接触する運動案内装置において、一対のセグメントレール(3c)のつなぎ目(13)に、前記移動ブロック(8)が前記つなぎ目(13)を通過したとき、一方のセグメントレール(3c)の端部が他方のセグメントレール(3c)の端部に対してずれるのを防止する位置ずれ防止手段(14,19,21)を設けることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の運動案内装置において、前記位置ずれ防止手段は、前記軌道レール(7)が取付けられるベース面に固定され、前記つなぎ目(13)を挟んだ前記一対のセグメントレール(3c)の端部の側面が突き当てられる突き当て部(15)と、前記一対のセグメントレール(3c)の端部の前記側面とは反対側の側面を、前記突き当て部(15)に向かって押す一対の位置調整ねじ(16)と、を有する位置ずれ防止機構(14)からなり、前記一対の位置調整ねじ(16)それぞれは、前記セグメントレール(3c)を前記ベース面に取付けるためのボルト挿入穴(6)よりも前記つなぎ目(13)側の前記セグメントレール(3c)を押すことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の運動案内装置において、前記突き当て部(15)は、曲線状の前記セグメントレール(3c)の内周側に配置され、前記一対のセグメントレール(3c)の端部それぞれに対応して配置される一対の突き当てピン(15)からなり、前記位置調整ねじ(16)は、曲線状の前記セグメントレール(3c)の外周側に配置され、且つ、前記セグメントレール(3c)の端部が曲線状の前記セグメントレール(3c)の内周側に変形できるように、前記突き当てピン(15)よりも前記つなぎ目(13)側に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の運動案内装置において、前記突き当て部(15)は、曲線状の前記セグメントレール(3c)の外周側に配置され、前記一対のセグメントレール(3c)の端部それぞれに対応して配置される一対の突き当てピン(15)からなり、前記位置調整ねじ(16)は、曲線状の前記セグメントレール(3c)の内周側に配置され、且つ、前記セグメントレール(3c)の端部が曲線状の前記セグメントレール(3c)の内周側に変形できるように、前記突き当てピン(15)よりも前記セグメントレール(3c)の内方に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の運動案内装置において、前記位置ずれ防止手段は、前記一対のセグメントレール(3c)の中心線に対して傾斜させた前記一対のセグメントレール(3c)の端面(19)を有し、前記移動ブロック(8)が前記一対のセグメントレール(3c)の前記つなぎ目を通過したときに、前記一方のセグメントレール(3c)の端部に加わる力を、互いに接触する前記一対のセグメントレール(3c)の端面(19)を介して、前記他方のセグメントレール(3c)の端部に伝えることができることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の運動案内装置において、前記位置ずれ防止手段は、前記一対のセグメントレール(3c)を挟むようにベース面に固定される一対の突き当て部(21)を有し、前記一対のセグメントレール(3c)の端部が前記一対の突き当て部(21)間に嵌め込まれることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、両側面に転動体転走面(4)を有すると共に、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール(3c)、又は曲線状に伸びるセグメントレール(3c)と直線状に伸びるセグメントレール(3a,3b)とをつなぎ合わせて構成される軌道レール(7)と、前記軌道レール(7)の両側面の前記転動体転走面(4)に対向し、直線状に伸びる負荷転動体転走面(9a)を含む転動体循環経路を有し、前記軌道レール(7)に沿って移動する移動ブロック(8)と、前記移動ブロック(8)の前記転動体循環経路に配列される複数の転動体(5)と、を備え、曲線状の前記セグメントレール(3c)の外周側では、前記移動ブロック(8)の前記負荷転動体転走面(9a)の中央部にある前記転動体(5a)が前記セグメントレール(3c)の前記転動体転走面(4)に接触し、曲線状の前記セグメントレール(3c)の内周側では、前記移動ブロック(8)の前記負荷転動体転走面(9a)の両端部にある前記転動体(5b,5c)が前記セグメントレール(3c)の前記転動体転走面(4)に接触する運動案内装置において、一対のセグメントレール(3c)のつなぎ目(13)に、前記軌道レール(7)が取付けられるベース面に固定され、前記つなぎ目(13)を挟んだ前記一対のセグメントレール(3c)の端部の側面が突き当てられる突き当て部(15)と、前記一対のセグメントレール(3c)の端部の前記側面とは反対側の側面を、前記突き当て部(15)に向かって押す一対の位置調整ねじ(16)と、を設け、前記一対の位置調整ねじ(16)それぞれは、前記セグメントレール(3c)を前記ベース面に取付けるためのボルト挿入穴(6)よりも前記つなぎ目(13)側の前記セグメントレール(3c)を押すことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、転動体転走面(4)を有すると共に、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール(3c)、又は曲線状に伸びるセグメントレール(3c)と直線状に伸びるセグメントレール(3a,3b)とをつなぎ合わせて構成される軌道レール(7)と、前記軌道レール(7)の転動体転走面(4)に対向する負荷転動体転走面(9a)を含む転動体循環経路を有し、前記軌道レール(7)に沿って移動する移動ブロック(8)と、前記移動ブロック(8)の前記転動体循環経路に配列される複数の転動体(5)と、を備える運動案内装置に用いられる位置ずれ防止機構(14)であって、前記軌道レール(7)が取付けられるベース面に固定され、前記つなぎ目(13)を挟んだ前記一対のセグメントレール(3c)の端部の側面が突き当てられる突き当て部(15)と、前記一対のセグメントレール(3c)の端部の前記側面とは反対側の側面を、前記突き当て部(15)に向かって押す一対の調整ねじ(16)と、を有し、前記一対の調整ねじ(16)それぞれは、前記セグメントレール(3c)を前記ベース面に取付けるための取付けボルト挿入穴(6)よりも前記つなぎ目(13)側の前記セグメントレール(3c)を押すことを特徴とする。
請求項1に発明の発明によれば、移動ブロックがつなぎ目を通過したとき、一対のセグメントレールの端部がずれるのが防止される。それゆえ、つなぎ目を移動ブロックが通過することが原因で発生するフレーキング現象を緩和できる。
請求項2に記載の発明によれば、セグメントレールの端部は、ボルト挿入穴に挿入されるボルトの座面の位置と、突き当て部と位置調整ねじとの間の位置の二箇所で両持ち支持される。それゆえ、つなぎ目を移動ブロックが通過することによりセグメントレールに力がかかっても、セグメントレールが変形することが防止される。しかも、突き当て部と位置調整ねじを用いることにより、軌道レールをベース面に取り付けたときの初期の位置ずれも防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、位置調整ねじからセグメントレールの内周側に向かって押す力が加わる。この内周側に向かう力は、図1に示されるボール(3)からセグメントレールの外周側に向かう力に対向する。それゆえ、移動ブロックがつなぎ目を通過したときにセグメントレールが外周側にずれるのを防止できる。仮に、位置調整ねじからセグメントレールの外周側に向かって押す力が加わるとすると、押す力と図1に示されるボール(3)からセグメントの外周側に向かう力とが合算されるので、セグメントレールが外周側に変形し易くなる。
請求項4に記載の発明によれば、セグメントレールの端部の側面を押すと、セグメントレールの端部を曲線状のセグメントレールの内周側に変形させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、互いに接触する前記一対のセグメントレールの端面を介して力を相手側のセグメントレールに伝えるので、一対のセグメントレールの端部が片持ち支持から両持ち支持になる。それゆえ、つなぎ目を移動ブロックが通過することによりセグメントレールに力がかかっても、セグメントレールが変形することが防止される。
請求項6に記載の発明によれば、一対のセグメントレールの端部を一対の突き当て部間に嵌め込むことで、一対のセグメントレールの端部の位置ずれを防止することができる。
請求項7又は8に記載の発明によれば、セグメントレールの端部は、ボルト挿入穴に挿入されるボルトの座面と、突き当て部と位置調整ねじとの間の二箇所で両持ち支持される。それゆえ、つなぎ目を移動ブロックが通過することによりセグメントレールに力がかかっても、セグメントレールが変形することが防止される。しかも、突き当て部と位置調整ねじを用いることにより、軌道レールをベース面に取り付けたときの初期の位置ずれも防止できる。
以下本発明の一実施形態における運動案内装置を説明する。図2は運動案内装置の斜視図を示す。軌道レール7は、直線状に伸びるセグメントレール3a,3bと曲線状に伸びるセグメントレール3cをつなぎ合わせて構成される。各セグメントレール3の左右側面には、セグメントレール3の長手方向に伸びる転動体転走溝としてボール転走溝4が形成される。この実施形態では、左右それぞれの側面に二条ずつ合計四条のボール転走溝4が形成される。
一種類の移動ブロック8で直線状のセグメントレール3aから曲線状のセグメントレール3cに連続走行できるようにするため、図3に示されるように、曲線状のセグメントレール3cの横幅(正確には曲線状のセグメントレールのボール転走溝の横幅)は、図中一点鎖線で示される直線状のセグメントレール3aの横幅よりも僅かに狭く設定される。そして、セグメントレール3aからセグメントレール3cに向かって連続的にレールの横幅が狭くなるように、直線状のセグメントレール3aと曲線状のセグメントレール3cとの間には、直線状に伸びるつなぎセグメントレール3bが介在される(図2参照)。つなぎセグメントレール3bは、その一端が直線状のセグメントレール3aと等しい横幅を有し、その他端は曲線状のセグメントレール3cと等しい横幅を有し、一端から他端に向けて徐々に横幅が狭くなっている。
各セグメントレール3のボール転走溝4は、断面円弧形状に形成される。このボール転走溝4上をボール5が転がり運動するので、ボール転走溝4は表面が硬化処理されている。また各セグメントレール3には、セグメントレール3をベース面に取り付けるためのボルト挿入穴6が形成される。図4に示されるように、ボルト挿入穴6には、ボルトの頭部に係合する座面6aが形成される。
直線状のセグメントレール3aと曲線状のセグメントレール3cとの組み合わせ方により、自由度の高い軌道レール7の設計が可能になる。図5は、軌道レールの一例として循環方式の軌道レール7を示す。この例では二つの直線状のセグメントレール3aを平行に配列し、直線状のセグメントレール3aの両端を半円状のセグメントレール3cで繋いでいて、軌道レール7の全体がサーキット形状に形成される。この他にも、軌道レール7の全体形状をU字、L字、S字等さまざまな形状に設計することができる。
図2に示されるように、移動ブロック8は、テーブル等の案内対象が固定されるタップ孔を有する鋼製のブロック本体9と、ブロック本体9の進行方向の両端部に設けられる一対の樹脂製のエンドプレート10とから構成される。ブロック本体9には、セグメントレール3のボール転走溝4に対向する負荷転動体転走溝としての負荷ボール転走溝9aが形成されると共に、負荷ボール転走溝9aに平行に伸びるボール戻し通路9bが形成される。負荷ボール転走溝9aは断面半円形状で直線状に伸びる。ボール戻し通路9bは直線状に伸びる貫通孔からなる。ブロック本体9の負荷ボール転走溝9a上をもボール5が転がり運動するので、負荷ボール転走溝9aは表面が硬化処理される。これら負荷ボール転走溝9a及びボール戻し通路9bはセグメントレール3のボール転走溝に等しい条数設けられる。
エンドプレート10には、負荷ボール転走溝9aとボール戻し通路9bとを接続する曲線状例えば円弧状の方向転換路11が形成される(図6参照)。直線状に伸びる負荷ボール転走溝9a、方向転換路11、ボール戻し通路9bとで構成されるサーキット状の転動体循環経路には、転動体として複数の鋼製のボール5が配列される。ブロック本体9の負荷ボール転走溝9aの一端まで転がったボールは方向転換路11内に掬い上げられ、方向転換路11を経由した後、ボール戻し通路9bに導かれる。すなわちボール5は転動体循環経路を循環する。
図6及び図7は、直線状のセグメントレール3aと曲線状のセグメントレール3cとで、ボール5とボール転走溝4との接触状態を比較したものである。
図6に示されるように、移動ブロック8が直線状のセグメントレール3a上を移動するときは、ボール転走溝4と負荷ボール転走溝9aとの間では、全てのボール5がほぼ均等の荷重を受けて転がる。つまり、負荷ボール転走溝9aを転がるボール5が全てボール転走溝4に接触する。なぜならば、負荷ボール転走溝9aも直線状に伸びて、負荷ボール転走溝9aとボール転走溝4とが平行だからである。ただし、負荷ボール転走溝9aの両端部には、ボール5の出入りを容易にするためクラウニングが形成されることが多い。このクラウニングの部分ではボール5にかかる荷重が緩和される。
他方、図7に示されるように、移動ブロック8が曲線状のセグメントレール3c上を移動するときは、セグメントレール3cの外周側では、移動ブロック8の負荷ボール転走溝9aの中央部にあるボール5aがセグメントレール3cのボール転走溝4に接触し、セグメントレール3cの内周側では、移動ブロック8の負荷ボール転走溝9aの両端部にあるボール5b,5cがボール転走溝4に接触する。つまり、ボール列はセグメントレール3cの外周側で一箇所、内周側で二箇所の合計三箇所でボール転走溝4に接触する。なぜならば、曲線状のセグメントレール3cのボール転走溝4は円弧状に伸び、横幅が直線状のセグメントレール3aよりも狭く設定されている一方、移動ブロック8の負荷ボール転走溝9aは直線状のセグメントレール3aに合せて直線状に伸びているからである。もっとも外周側の一箇所であたるといっても、中央の一つのボール5のみがボール転走溝4に接触するのではなくて、中央部の一つのボール5が最も大きな荷重(例えば100%)を受け、その両側のボール5がより少ない荷重(例えば60%)を受け、さらに両側のボール5がより少ない荷重(40%)を受ける(以下、状況に応じてこれの繰り返し)ように、ボール5がボール転走溝4に接触する。セグメントレール3cの内周側での接触も同様で、一つのボール5のみが接触するわけではない。
このように曲線状のセグメントレール3cでは、ボール5が代表的な三箇所でセグメントレール3cのボール転走溝4に接触する。それゆえ、ボールが曲線状のセグメントレール3cのつなぎ目を通過するときに、図1に示されるように、一対のセグメントレール3cが端部で位置ずれを起こす。位置ずれは、移動ブロック8がつなぎ目を通過するときだけでなく、セグメントレール3をベース面に取付けた初期の段階でも起こる可能性がある。つなぎ目が位置ずれを起こした状態で移動ブロック8がつなぎ目を通過すると、セグメントレール3のボール転走溝4に早期にフレーキング現象が発生する。実験では、フレーキング現象が発生したもののうち、曲線状のセグメントレール3cの外周側で発生したものが8〜9割、内周側で発生したものが1〜2割であった。このことから、初期の位置ずれよりもむしろ、ボール5が代表的な三箇所でセグメントレール3に接触することが原因でフレーキング現象が発生していると考えられる(初期の位置ずれが原因であるとすると、フレーキング現象が発生する割合は内周側と外周側とで等しいはずである)。位置ずれを防止するために、本実施形態では、図8に示されるように、一対のセグメントレール3cのつなぎ目13の近傍に位置ずれ防止手段を設けている。
ここで、直線状のセグメントレール3a同士のつなぎ目には、位置ずれ防止手段は不要である。直線状のセグメントレール3aには、セグメントレール3aの左右にボール5が均等に接触するので、位置ずれを起こす力が働かないからである。また、曲線状のセグメントレールであっても、移動ブロックの負荷ボール転走溝を曲線状のセグメントレールに倣って曲線状に形成し、セグメントレールの左右にボールが均等に接触するようにした運動案内装置においても、セグメントレールの左右にボールが均等に接触するから位置ずれを起こす力は働かない。
図8及び図9は、位置ずれ防止手段の一例としての位置ずれ防止機構14を示す。一対のセグメントレール3cのつなぎ目13近傍のベース面には、突き当て部として、一対のセグンメントレール3cの端部の側面が突き当てられる一対の突き当てピン15が配置される。この突き当てピン15は、曲線状のセグメントレール3cの内周側に配置されるセグメントレール3cの外周側には、一対のセグメントレール3cの端部の反対側の側面を突き当てピン15に向かって押す一対の位置調整ねじ16が設けられる。位置調整ねじ16は、ベース面に固定された押し板17の雌ねじ17aにはまり、押し板17からセグメントレール3cに向かって進退可能になっている。
一対の位置調整ねじ16それぞれは、セグメントレール3cをベース面に取付けるためのボルト挿入穴6よりもつなぎ目13側に配置される。そして、セグメントレール3cの端部をセグメントレール3cの内周側に変形させることができるように、一対の位置調整ねじ16それぞれは、突き当てピン15よりもつなぎ目13側に配置される。
位置調整ねじ16によってセグメントレール3cの端部を内周側に変形させるのは以下の理由による。位置調整ねじからセグメントレールに加わる力Pを内周側に向かわせると、移動ブロック8がつなぎ目13を通過したときにボール5からセグメントレール3cの外周側に向かう力(図1に示されるボール(3)からレール2にかかる力F/2)に対向する。それゆえ、移動ブロック8がつなぎ目13を通過したときに、セグメントレール3cが外周側にずれるのを防止できる。仮に、位置調整ねじ16からセグメントレール3cの外周側に向かって押すとすると、位置調整ねじ16がセグメントレール3を押す力と、移動ブロック8がつなぎ目13を通過したときにセグメントレール3cにかかる力とが合算されるので、セグメントレール3cが外周側に変形し易くなる。この他にも、加工上、円弧状のセグメントレール3cの真円度は出し難く、つなぎ目13の近傍で設計上の曲率半径よりも大きくなることが多い。円弧状のセグメントレール3cは、リング状のレールにボール転走溝を研削加工後、切断することで製造されるので、残留応力の関係でセグメントレール3cの端部が外側に広がり易い。位置調整ねじ16によりセグメントレール3cの端部を内周側に変形させることで、設計上の曲率半径に近づけることができる。
図10は、位置ずれ防止機構14の他の例を示す。この例では曲線状のセグメントレール3cの外周側に突き当てピン15が、内周側に位置調整ねじ16が配置される。そして、セグメントレール3cの端部がセグメントレール3cの内周側に変形できるように、位置調整ねじ16が突き当てピン15よりもセグメントレール3cの内方に配置される。突き当てピン15及び位置調整ねじ、押し板17の構造は、上記図8に示される位置ずれ防止機構14と同じであるから同一の符号を附してその説明を省略する。
図11は、位置ずれ防止手段の他の例を示す。この例では、位置ずれ防止手段は、一対のセグメントレール3cの中心線に対して傾斜させた一対のセグメントレール3cの端面19から構成される。端面19はベース面を水平面とした場合、垂直面内に位置する。端面の傾斜角(図11におけるセグメントレール3cの接線方向20と端面とのなす角θ1)は、図12に示されるように、ボール(1)とボール(2)、又はボール(1)とボール(3)を結んだ線によりできる角度θ2よりも小さく設定される。
セグメントレール3cの端面19を傾斜させることにより、移動ブロック8が一対のセグメントレール3cのつなぎ目を移動したときに、一方のセグメントレール3cの端部に加わる力を、互いに接触する一対のセグメントレール3cの端面19を介して、他方のセグメントレール3cの端部に伝えることができる。よって、セグメントレール3cの端部の位置ずれを防止することができる。
そして、セグメントレール3cの端面19の傾斜角θ1をθ2よりも小さくすることで、移動ブロック8が時計方向に移動するときでも、反時計方向に移動するときでも、一方のセグメントレール3cの端部にかかる力を他方のセグメントレール3cの端部に伝えることができる。仮に、端面19の傾斜角θ1をθ2よりも大きくしたとすると、反時計方向に移動ブロック8が移動するときに、ボール(1)の影響で一方のセグメントレール3cの端部にかかる力を他方のセグメントレール3cの端部に伝えることができなくなってしまう。
図13は、位置ずれ防止手段のさらに他の例を示す。この例では、一対のセグメントレール3cのつなぎ目13の両側に、一対のセグメントレール3cを挟むように、一対の突き当て部としての突き当て板21が配置される。突き当て板21はベース面に一定の間隔を空けてボルトによって固定される。一対の突き当て板21間の隙間にセグメントレール3cの端部を押し込むことで、セグメントレール3cの端部が突き当て板21間の隙間に嵌め込まれる。
以下に、図8に示される位置ずれ防止機構14を用いた場合の軌道レール7のベース面への取り付け方法を説明する。本実施形態の運動案内装置を使用するときには、図14に示されるように二本の軌道レール7を平行に配列し、内側及び外側の軌道レール7上の複数の移動ブロック8にテーブルを取付けることが多い。以下では、このような軌道レール7のベース面への取り付け方法を説明する。
まず、軌道レール7の外側か内側のどちらかを基準面と決めて、軌道レール7の内側又は外側のベース面上に所定の間隔で基準となる位置決めピンを固定する。そして、二本の軌道レール7を位置決めピンに押し当てるのと同時に軌道レール7間の間隔を調整し、二本の軌道レール7をボルトでベース面に仮締めする。
次に、セグメントレール3cのつなぎ目13に、図8に示される位置ずれ防止機構を取り付ける。図8に示されるように、一対のセグメントレール3cをベース面に仮締めしたとき、一対のセグメントレール3cの端面間には、僅かな隙間Wが空けられている。そして、位置調整ねじ16をセグメントレール3cの側面に向かって進出させてセグメントレール3cを押すと、セグメントレール3cの反対側の側面が突き当てピン15に突き当てられる。さらに位置調整ねじ16でセグメントレール3cを押すと、セグメントレール3cの端部が内周側に変形する。このように、つなぎ目13を挟んだ両側の位置調整ねじ16の進出量を調整することで、取り付け初期の段階での位置ずれを防止することができる。つなぎ目13の位置ずれの調整は、実際に移動ブロック8をつなぎ目13上を通過させてみて、抵抗がなくなるまで行われる。
つなぎ目13上の移動ブロック8の通過が問題なくなったところで、軌道レール7を仮締めから本締めにしていく。セグメントレール3cをボルトで本締めすると、セグメントレール3cが座面6aの位置で固定される。座面6aからのつなぎ目13まで、セグメントレール3cの端部は、座面6aの位置で片持ち支持される。片持ち支持の問題は、ずれ防止機構14を設けることでも解決されるが、セグメントレール3cのボルト挿入穴6はつなぎ目13になるべく近いのが望ましい。
位置すれ防止機構14は、初期の段階の位置ずれを防止するだけでなく、移動ブロック8がつなぎ目13を移動し、位置ずれを起こすような力がつなぎ目13にかかったときにも、セグメントレール3cの端部の位置ずれを防止する。
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々に変更可能である。例えば位置ずれ防止機構14の突き当てピン15の替わりに、図15に示されるように、一対のセグメントレール3cに跨る突き当て板23を設けてもよい。さらに、位置ずれ防止機構14は、曲線状のセグメントレール3cのつなぎ目13だけでなく、曲線状のセグメントレール3cと直線状のセグメントレール3bのつなぎ目に設けられてもよい。さらに、転動体としてボールの替わりにローラを用いることも可能である。
フレーキング現象が発生する原因を示す模式図 本発明の一実施形態における運動案内装置の斜視図 直線状のセグメントレールと曲線状のセグメントレールの横幅を示す比較図 軌道レールの平面図 循環方式の軌道レールの平面図 直線状のセグメントレールのボール転走溝とボールとの接触状態を示す断面図 曲線状のセグメントレールのボール転走溝とボールとの接触状態を示す断面図 位置ずれ防止機構を示す平面図 位置ずれ防止機構を示す断面図 位置ずれ防止機構の他の例を示す断面図 位置ずれ防止手段の他の例(セグメントレールの端面を傾斜させた例)を示す平面図 セグメントレールの傾斜角を示す平面図 位置ずれ防止手段のさらに他の例(突き当て板にセグメントレールの端部を嵌め込む例)を示す平面図 二本の軌道レールを平行に配列した例を示す平面図 位置ずれ防止機構の変形例を示す平面図
符号の説明
3a,3b…直線状のセグメントレール
3c…曲線状のセグメントレール
4…ボール転走溝(転動体転走面)
5…ボール(転動体)
6…ボルト挿入穴
7…軌道レール
8…移動ブロック
9a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走面)
13…つなぎ目
14…位置ずれ防止機構(位置ずれ防止手段)
15…突き当てピン(突き当て部)
16…位置調整ねじ
19…セグメントレールの端面
21…突き当て板(突き当て部)

Claims (8)

  1. 両側面に転動体転走面を有すると共に、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール、又は曲線状に伸びるセグメントレールと直線状に伸びるセグメントレールとをつなぎ合わせて構成される軌道レールと、前記軌道レールの両側面の前記転動体転走面に対向し、直線状に伸びる負荷転動体転走面を含む転動体循環経路を有し、前記軌道レールに沿って移動する移動ブロックと、前記移動ブロックの前記転動体循環経路に配列される複数の転動体と、を備え、曲線状の前記セグメントレールの外周側では、前記移動ブロックの前記負荷転動体転走面の中央部にある前記転動体が前記セグメントレールの前記転動体転走面に接触し、曲線状の前記セグメントレールの内周側では、前記移動ブロックの前記負荷転動体転走面の両端部にある前記転動体が前記セグメントレールの前記転動体転走面に接触する運動案内装置において、
    一対のセグメントレールのつなぎ目に、前記移動ブロックが前記つなぎ目を通過したとき、一方のセグメントレールの端部が他方のセグメントレールの端部に対してずれるのを防止する位置ずれ防止手段を設けることを特徴とする運動案内装置。
  2. 前記位置ずれ防止手段は、
    前記軌道レールが取付けられるベース面に固定され、前記つなぎ目を挟んだ前記一対のセグメントレールの端部の側面が突き当てられる突き当て部と、
    前記一対のセグメントレールの端部の前記側面とは反対側の側面を、前記突き当て部に向かって押す一対の位置調整ねじと、を有する位置ずれ防止機構からなり、
    前記一対の位置調整ねじそれぞれは、前記セグメントレールを前記ベース面に取付けるためのボルト挿入穴よりも前記つなぎ目側の前記セグメントレールを押すことを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
  3. 前記突き当て部は、曲線状の前記セグメントレールの内周側に配置され、前記一対のセグメントレールの端部それぞれに対応して配置される一対の突き当てピンからなり、
    前記位置調整ねじは、曲線状の前記セグメントレールの外周側に配置され、且つ、前記セグメントレールの端部が曲線状の前記セグメントレールの内周側に変形できるように、前記突き当てピンよりも前記つなぎ目側に配置されることを特徴とする請求項2に記載の運動案内装置。
  4. 前記突き当て部は、曲線状の前記セグメントレールの外周側に配置され、前記一対のセグメントレールの端部それぞれに対応して配置される一対の突き当てピンからなり、
    前記位置調整ねじは、曲線状の前記セグメントレールの内周側に配置され、且つ、前記セグメントレールの端部が曲線状の前記セグメントレールの内周側に変形できるように、前記突き当てピンよりも前記セグメントレールの内方に配置されることを特徴とする請求項2に記載の運動案内装置。
  5. 前記位置ずれ防止手段は、
    前記一対のセグメントレールの中心線に対して傾斜させた前記一対のセグメントレールの端面を有し、
    前記移動ブロックが前記一対のセグメントレールの前記つなぎ目を移動したときに、前記一方のセグメントレールの端部に加わる力を、互いに接触する前記一対のセグメントレールの端面を介して、前記他方のセグメントレールの端部に伝えることができることを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
  6. 前記位置ずれ防止手段は、
    前記一対のセグメントレールを挟むようにベース面に固定される一対の突き当て部を有し、
    前記一対のセグメントレールの端部が前記一対の突き当て部間に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載の運動案内装置。
  7. 両側面に転動体転走面を有すると共に、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール、又は曲線状に伸びるセグメントレールと直線状に伸びるセグメントレールとをつなぎ合わせて構成される軌道レールと、前記軌道レールの両側面の前記転動体転走面に対向し、直線状に伸びる負荷転動体転走面を含む転動体循環経路を有し、前記軌道レールに沿って移動する移動ブロックと、前記移動ブロックの前記転動体循環経路に配列される複数の転動体と、を備え、曲線状の前記セグメントレールの外周側では、前記移動ブロックの前記負荷転動体転走面の中央部にある前記転動体が前記セグメントレールの前記転動体転走面に接触し、曲線状の前記セグメントレールの内周側では、前記移動ブロックの前記負荷転動体転走面の両端部にある前記転動体が前記セグメントレールの前記転動体転走面に接触する運動案内装置において、
    一対のセグメントレールのつなぎ目に、前記軌道レールが取付けられるベース面に固定され、前記つなぎ目を挟んだ前記一対のセグメントレールの端部の側面が突き当てられる突き当て部と、
    前記一対のセグメントレールの端部の前記側面とは反対側の側面を、前記突き当て部に向かって押す一対の位置調整ねじと、を設け、
    前記一対の位置調整ねじそれぞれは、前記セグメントレールを前記ベース面に取付けるためのボルト挿入穴よりも前記つなぎ目側の前記セグメントレールを押すことを特徴とする運動案内装置。
  8. 転動体転走面を有すると共に、曲線状に伸びる複数本のセグメントレール、又は曲線状に伸びるセグメントレールと直線状に伸びるセグメントレールとをつなぎ合わせて構成される軌道レールと、前記軌道レールの転動体転走面に対向する負荷転動体転走面を含む転動体循環経路を有し、前記軌道レールに沿って移動する移動ブロックと、前記移動ブロックの前記転動体循環経路に配列される複数の転動体と、を備える運動案内装置に用いられる位置ずれ防止機構であって、
    前記軌道レールが取付けられるベース面に固定され、前記つなぎ目を挟んだ前記一対のセグメントレールの端部の側面が突き当てられる突き当て部と、
    前記一対のセグメントレールの端部の前記側面とは反対側の側面を、前記突き当て部に向かって押す一対の調整ねじと、を有し、
    前記一対の調整ねじそれぞれは、前記セグメントレールを前記ベース面に取付けるための取付けボルト挿入穴よりも前記つなぎ目側の前記セグメントレールを押すことを特徴とする位置ずれ防止機構。
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