JP2007231830A - 内燃機関のピストン - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン断熱化により冷却損失の低減を図る。
【解決手段】本発明に係る内燃機関は、シリンダ内を往復動するピストン22を備え、機関運転状態に基づいて機関圧縮比を変更し、前記ピストン22は、ピストン冠面が熱伝導性の低い材料22aで構成され、ピストンリング溝部42a、42bが熱伝導性の高い材料で構成される。
【選択図】図5

Description

本発明は内燃機関のピストンに関する。
従来から、燃焼室壁面にセラミックなどの断熱材を貼り、冷却損失を低減することによって、機関の熱効率を高める断熱エンジンの試みがなされている。しかしながら、非特許文献1に開示されているように、セラミックは高温下で熱伝達率が上昇するため、高温の壁面等からの伝熱により吸気の温度が上昇し、圧縮終わりの温度で200℃以上上昇する。
このような温度上昇が伴うと、ガソリンエンジンでは全負荷運転などの条件ではノックの発生が不可避となるため、従来の固定圧縮比機構の場合、圧縮比を下げざるを得ない。また、断熱材の蓄熱作用によって、断熱材が高温となると、ピストン冠面からわずかな距離にあるピストンリングの溝部の温度も上昇し、オイルコーキングによるリングの膠着の問題も起こってくる。ピストンディーゼルエンジンでは噴射燃料の着火までの時間が短縮されて拡散燃焼の割合が増大するため、排気エネルギーが増大する結果となり、ターボコンパウンドのコンセプトが検討されたが、システムが複雑になる欠点があった。
機械学会講演論文1996年No.96−1「遮熱エンジンの燃焼と燃焼室」
本発明はかかる問題点に着目してなされたもので、その目的は、燃焼室の断熱化と圧縮比の可変制御によって、冷却損失を低減し、機関の熱効率を高めることにある。
本発明に係る内燃機関は、シリンダ内を往復動するピストンを備え、機関運転状態に基づいて機関圧縮比を変更し、前記ピストンは、ピストン冠面が熱伝導性の低い材料で構成され、ピストンリング溝部が熱伝導性の高い材料で構成される。
燃焼室壁面の一部となるピストン冠面を断熱効果の高い材料で構成することで、燃焼時の冷却損失を低減できる。併せて、ピストンリング溝部を熱伝導率の高い材料で構成することで、ピストン冠面を構成する断熱効果の高い材料の蓄熱作用による温度上昇を抑え、従来同様のトライボ性能を維持し、また、機関圧縮比を例えば部分負荷時には高くして熱効率を高め、高負荷時には圧縮比を下げてノック発生を抑制する。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
本発明による内燃機関は、例えば直列4気筒の火花点火式ガソリン機関であり、公称圧縮比を可変制御する複リンク式ピストンストローク機構を利用した圧縮比可変機構(圧縮比変更手段)を有する。図1は、この圧縮比可変機構を示す図である。最初に、これについて図1を参照して説明する。
図1の圧縮比可変機構1において通常のクランク機構と異なる点は、ピストン22とクランクシャフト21がアッパリンク(第一リンク)11、ロアリンク(第二リンク)12の2つのリンクを介して連結され、さらにこのロアリンク12には、その挙動を制約するコントロールリンク(第三リンク)13が連結され、コントロールリンク13は偏心軸部15を有するコントロールシャフト14によって、その回転(揺動)中心を変えられる点にある。
さらに詳細に構造を説明すると、クランクシャフト21は、複数のジャーナル21aとクランクピン21bとを有する。ジャーナル21aは、シリンダブロック20の主軸受に回転自在に支持される。クランクピン21bは、ジャーナル21aから所定量偏心しており、ここにロアリンク12が回転自在に連結されている。ロアリンク12は、二部材に分割可能に構成されているとともに、略中央の連結孔にクランクピン21bが嵌合している。
アッパリンク11は、下端側が連結ピン25によってロアリンク12の一端に回動可能に連結され、上端側がピストンピン24によりピストン22に回動可能に連結されている。ピストン22は、シリンダブロック20に嵌着したシリンダライナー27に摺動自在に嵌合しており、燃焼圧力を受け、シリンダ23内を往復動する。
コントロールリンク13は、上端側が連結ピン26によってロアリンク12の他端に回動可能に連結され、下端側がコントロールシャフト14の偏心軸部15を中心として回動可能になっている。
コントロールシャフト14はアクチュエータ31の先端に取り付けられたピニオン32によって回転させられる。コントロールシャフト14が回転すると偏心軸部15が上下動し、それにともないコントロールリンク13が上下動する。
図2は圧縮比可変機構1のピストン上死点位置の調整方法を説明する図である。図2(A)はピストン上死点位置が高圧縮比の位置にある場合を示し、図2(B)はピストン上死点位置が低圧縮比の位置にある場合を示す。
圧縮比を高めるときには、図2(A)に示すように、アクチュエータ31を駆動してコントロールシャフト14の偏心軸部15を下げる。するとロアリンク12は時計回りに移動し、連結ピン25が上げられるので、ピストン22の上死点の位置が上昇する。
圧縮比を低めるときには、図2(B)に示すように、アクチュエータ31を駆動してコントロールシャフト14の偏心軸部15を上げる。するとロアリンク12は反時計回りに移動し、連結ピン25が下げられるので、ピストン22の上死点の位置が下降する。なお、図2(A)、(B)は、高圧縮比状態と低圧縮比状態とを代表的に示しているが、これらの間で圧縮比を連続的に変化させることができる。
図3は、上記の圧縮比可変機構1で得られるピストンストローク特性と、ピストンとクランクシャフトのクランクピンとを一本のリンク(コンロッド)により連結した従来の単リンク式ピストンストローク機構で得られるピストンストローク特性を示したものである。
従来の単リンク式ピストンストローク機構では、ピストンは上死点付近で早い動き(加速度大)になり、下死点付近では鈍い動き(加速度小)になっていた。これに対し、複リンク式ピストンストローク機構1の場合は、リンク構成を適切に設定することにより、単振動に近いピストンストローク特性を得ることができる。したがって、ピストン加速度が平準化され、上死点付近でのピストン速度が従来に比して遅くなる。上死点付近では、給気弁から供給される高圧の新気によって掃気、充填、混合気形成が行われ、さらに点火も行われる。このように行程の集中する上死点付近のピストン速度を複リンク機構によって低下させることで、出力可能な回転速度を上げることができる。しかしながら、上死点付近でのピストン速度が遅くなれば、その分冷却損失は増大する。
図4は、市販されている直噴ディーゼルエンジンにおいて、圧縮比を高くしていった場合における圧縮比と熱効率との関係を示す図である。圧縮比は、部分負荷時には高く設定してもノック発生には至らないため、限界まで圧縮比を高く設定するのが望ましい。しかし、圧縮比を高くしていくと、ピストン22の上死点位置が上昇していくため、燃焼室が扁平となる。したがって、上死点位置での燃焼室のS/V比(燃焼室表面積/燃焼室体積)が増大し、燃焼時の冷却損失が増大する。図4に示すように、圧縮比を高くするにつれて、熱効率は向上することがわかる。しかし、圧縮比が16を超えたあたりからは、燃焼室の扁平化などに伴う冷却損失の増加によって、十分な熱効率向上効果が得られなくなる。
このような、高圧縮化に伴う燃焼室の扁平化による冷却損失及び、上述した上死点付近でのピストン速度低下による冷却損失を低減する効果的な方法として、燃焼室壁面(ピストン、シリンダ、ヘッド、吸排気弁の少なくとも1部)を断熱材及び、蓄熱効果の高い材料で構成することが挙げられる。
そこで、本実施形態では、図5のように断熱材を用いて、ピストン22を構成している。ピストン22は、その冠面に層状に断熱材(セラミック等)22aが貼られ、その本体が高熱伝導材(カーボン・ナノチューブ複合材、アルミニウム合金等)部分22bと軽量な非金属材料(カーボン材、樹脂材等)部分22cからなる三層構造の断熱ピストンとして構成される。
中間層の高熱伝導材部分22bには、ピストンリング41a、41bがそれぞれ挿嵌されるピストンリング溝部42a、42bを形成する。ピストン本体のクランク室側に面する非金属材料部分22cには、オイルリング43が挿嵌されるオイルリング溝部44と、オイルリング溝部44からピストン22の摺動方向下方側にスカート部45と、を形成する。ピストンリング溝部42a、42b、及びオイルリング溝部44は互いに所定間隔を隔てて形成する。高熱伝導材部分22bは非金属材料部分22cに接合する。ピストン22が摺接するシリンダライナー27も高熱伝導材で構成する。
このように構成することで、断熱材22aの蓄熱作用によって、ピストン22に蓄熱された熱を、ピストンリング41a、41bを通してシリンダライナー27に伝達できる。したがって、断熱材22aの温度上昇に伴う、ピストン冠面からわずかな距離にあるピストンリング溝部42a、42bの温度上昇が原因で生じるオイルコーキングによるピストンリング41a、41bの膠着を防止することができる。また、ピストンリング溝部42a、42bの温度管理が可能なため、従来のピストン同様のトライボ性能を維持できる。さらに、シリンダライナー27を断熱しなくても、上死点付近の冷却損失が最大となる条件で、断熱材22aによる冷却損失の低減効果を得ることができる。
図6は圧縮比を高く設定していった場合における燃焼室断熱化の効果を示したものである。これに示したように、燃焼室断熱化の効果は、上述した冷却損失が増大する高圧縮比の領域で大きくなる。
しかしながら、断熱材22aの蓄熱作用により、全開出力時など熱負荷の高い条件では、圧縮比を高いままとすると吸気温度上昇によるノックは依然として発生する。これについては、以下のような機関運転条件に応じた圧縮比可変機構1による圧縮比の制御により、圧縮比を下げることで解決する。
図7は本発明の制御システムの構成を示す図である。
この内燃機関は、圧縮比可変機構1と、シリンダ壁の温度を検出するシリンダ面温度センサ2と、ノックを検出するノックセンサ3(ノック検出手段)の検出信号に基づいて微弱なノック状態となるように点火時期を制御する点火進角制御装置4と、圧縮比可変機構1及び点火進角制御装置4を制御するエンジンコントロールユニット5と、を備えている。
エンジンコントロールユニット5は、機関運転条件に応じて目標圧縮比を予め割り付けた圧縮比制御マップ(図8参照)を備えており、シリンダ面温度センサ2の検出信号に基づいて、吸気温度が上昇して圧縮比の制御が不可避となる条件に達する前に、余裕をもって圧縮比を制御する。具体的には、アクチュエータ31を駆動してコントロールシャフト14を回転させ、コントロールリンク13の位置を移動させることによって圧縮比可変機構1の圧縮比を制御する。また、エンジンコントロールユニット5には図示しないセンサ類によって検出された機関回転速度信号、負荷信号、などを入力している。
図8に、機関運転条件に応じて目標圧縮比を予め割り付けた圧縮比制御マップを示す。このマップは高負荷、低速領域ほど目標圧縮比は低くなるように設定されている。図8(A)に示すように、通常の暖機後の条件では低速の全負荷領域はシリンダ壁温が高温となり、ノックが発生しやすい条件であるため、圧縮比εは8を目標としている。もちろん図8(B)に示すように、冷却水温が低い暖機前の条件では圧縮比を高め(例えばε=10)に設定しても良い。
一方、R/L(平坦路面で加減速なしに車両を走行させるのに必要な負荷)特性で要求されるエンジン出力で運転しているような場合など、部分負荷領域ではノックが発生しにくい。したがって、圧縮比を15程度まで高く設定し、燃費の向上を図る。全負荷領域でも車速が高速になればノックが発生しにくくなるため、熱効率向上による出力アップを目的として、圧縮比を比較的高い値とする。
機関運転条件に応じて圧縮比を制御してもなお、ノックが発生する場合は、圧縮比に加え、点火時期を制御してノックを抑制する。図9は、ノックが発生した場合の圧縮比制御及び、点火進角制御の過渡特性を示したものである。図9に示すように、ノックセンサ3の検出信号がスライスレベルを超えると、アクチュエータ31を駆動させて圧縮比可変機構1の圧縮比を下げるように制御する。同時に点火進角制御装置4が、所定のノック遅角量だけ点火時期を遅角してノックを速やかに抑制する。そして、微弱なノック状態となるように、圧縮比の変化に対応して点火時期を徐々に進角させていき、最適な点火時期を保持するという一種のフィードバック制御(トレースノック制御)を行う。
以上説明した、本実施形態に係る内燃機関によれば、ピストン冠面を断熱材22aで構成し、燃焼室の断熱化を図ることで、機関の熱効率を向上させる。さらに、ピストン本体の断熱材22aに接する部分とピストンリング溝部42a、42bを含む部分を一体的に高熱伝導材22bで構成することによって、断熱材22aに蓄熱された熱を高熱伝導材22bからピストンリング41a、41bへと伝熱し冷却している。そのため、断熱材の副作用である蓄熱作用によって、断熱材22aが高温になり、ピストンリング溝部42a、42bの温度も上昇して起こるオイルコーキングによるピストンリング41a、41bの膠着などを防止することができる。
また、同時に機関圧縮比を可変制御することで、部分負荷時には高い圧縮比を維持して冷却損失低減による熱効率向上を図る。一方、全負荷時やノックを検出した場合には、圧縮比を相対的に低下させ、ノック発生を抑制することができる。
なお、本実施形態に係る圧縮比可変機構1は、単振動に近いピストンストローク特性を実現することにより、上下死点のピストン速度のアンバランスが解消され、二次振動を低減できるなど、振動低減効果も有する。また、上死点付近でのピストン速度が遅くなり、燃焼時間が多くとれるため、出力可能な回転速度を上げることができる。一方、上死点付近でのピストン速度が遅くなることで生じる冷却損失の増大を、燃焼室の断熱化によって効果的に解消できる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態を、図10を参照して説明する。第二実施形態にかかる内燃機関は、シリンダライナー27の上死点側を断熱性の高い材料で構成し、下死点側を熱伝導性の高い材料で構成した点で第一実施形態と相違する。以下、その相違点について説明する。
図10に示すのは、シリンダライナー27を、上死点側はセラミック主体の断熱構造として構成し、下死点側はカーボン・ナノチューブ材を表面に一部コーティング又は混合させ、熱伝導、伝達率を下死点側で大となるように傾斜的に構成したものである。以下、シリンダライナー27の断熱性の高い材料で構成された部分(上死点側)を断熱領域27aと呼び、熱伝導性の高い材料で構成された部分(下死点側)を高熱伝導領域27bと呼ぶ。この場合、下死点位置で、ピストンリング41a、41bが、シリンダライナー27の高熱伝導領域27bに接するように構成される。
このように構成することで、第一実施形態の効果に加えて、上死点では、断熱効果を最大として、更なる冷却損失の低減を図ることができる。一方、上死点側のシリンダライナー27の表面温度が上昇しても、下死点近傍で熱回収を促進させ、ピストンリング41a、41bの冷却を行うことができるため、オイルコーキングなどの潤滑上の問題を解消し、トライボ性能を確保することができる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、ピストンリング41a、41bを熱伝導性の高い材料で構成してもよい。
本発明は、内燃機関に利用することができる。
圧縮比可変機構を示す図である。 圧縮比可変機構のピストン上死点位置の調整方法を説明する図である。 複リンク式ピストンストローク機構と単リンク式ピストンストローク機構とのピストンストローク特性を示す図である。 圧縮比を高くしていった場合における熱効率との関係を示す図である。 断熱ピストンの要部断面図である。 圧縮比を高くしていった場合におけるエンジン断熱化の効果を示した図である。 本発明の制御システムの構成を示す図である。 機関運転条件に応じた圧縮比制御特性を示すマップである。 ノックが発生した場合の圧縮比制御及び、点火進角制御の過渡特性を示した図である。 第二実施形態にかかるピストン、シリンダライナー部分の断面図である。
符号の説明
1 圧縮比可変機構(圧縮比変更手段)
3 ノックセンサ(ノック検出手段)
11 アッパリンク(第一リンク)
12 ロアリンク(第二リンク)
13 コントロールリンク(第三リンク)
14 コントロールシャフト
15 偏心軸部
21 クランクシャフト
22 ピストン
22a 断熱材
23 シリンダ
24 ピストンピン
41a ピストンリング
41b ピストンリング
42a ピストンリング溝部
42b ピストンリング溝部

Claims (11)

  1. シリンダ内を往復動するピストンと、
    機関運転状態に基づいて機関圧縮比を変更する圧縮比変更手段と、を備え、
    前記ピストンは、ピストン冠面が熱伝導性の低い材料で構成され、ピストンリング溝部が熱伝導性の高い材料で構成されることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記ピストンが摺動するシリンダの上死点側を熱伝導性の低い材料で構成し、下死点側を熱伝導性の高い材料で構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記ピストンリング溝部に挿嵌されるピストンリングが、下死点位置において、前記シリンダの熱伝導性の高い材料で構成した部分に接するようにする
    ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記ピストンのクランク室側に面する構造体の一部、または全てを軽量の非金属材料で構成する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一つに記載の内燃機関。
  5. 前記ピストンの冠面に構成された熱伝導性の低い材料は、
    熱伝導性の高い材料を挟んで、前記ピストンのクランク室側に面する構造体に接合される
    ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関。
  6. 前記ピストンの冠面に構成された熱伝導性の低い材料と前記ピストンのクランク室側に面する構造体に挟まれた前記熱伝導性の高い材料は、
    前記ピストンのピストンリング溝部を構成する熱伝導性の高い材料と一体的に成形される
    ことを特徴とする請求項5に記載の内燃機関。
  7. 前記ピストンリング溝部に挿嵌されるピストンリングを、熱伝導性の高い材料で形成する
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか一つに記載の内燃機関。
  8. 前記圧縮比変更手段は、高速・低負荷時の圧縮比に対し、低速・高負荷領域になるほど圧縮比を低下させるようにした
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか一つに記載の内燃機関。
  9. ノック検出手段を備え、
    前記圧縮比変更手段は、前記ノック検出手段の検出信号のノック検出頻度または検出値が所定値以上になれば、圧縮比を低下させるようにした
    ことを特徴とする請求項1から8までのいずれか一つに記載の内燃機関。
  10. 前記圧縮比変更手段は、
    一端が前記ピストンにピストンピンを介して連結される第一リンクと、
    一端が前記第一リンクの他端に連結されるとともに、クランクシャフトに回転自由に装着される第二リンクと、
    一端が前記第二リンクの他端に連結される第三リンクと、
    回転中心軸に対して偏心した偏心軸部を有し、その偏心軸部に前記第三リンクの他端を揺動自由に連結するコントロールシャフトと、を備え、
    前記機関運転状態に基づいて、前記コントロールシャフトを回転して前記偏心軸部を上下動することで、前記ピストンの上死点位置を変更して圧縮比を低下させる
    ことを特徴とする請求項1から9までのいずれか一つに記載の内燃機関。
  11. 前記ピストンのストローク特性を略単振動とするように、前記第一リンク、第二リンク、第三リンクのリンク構成を設定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の内燃機関。
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