JP2007230760A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】機器設置の厳密な精度を要求されることなく、乗りかごを各階床に正しく着床させる。
【解決手段】乗りかご4が階床に着床した際に着床センサ14がスリットを検出できるように着床検出板15を設置する。設置後、乗りかご4を走行させて階床に着床する際に着床センサ14が着床検出板15のスリットを検出して、出力したパルス信号の数を各階床および昇降方向ごとに記憶部16に記憶する。運転制御部3は乗りかご4が目的階の着床位置に接近して着床センサ14が着床検出板15の各スリットを検出することでパルス信号を出力すると、運転制御部3は、この信号の積算カウントを行なう。運転制御部3は乗りかご4の昇降方向および目的階に対応した停止パルス数を記憶部16から読み出し、これと積算カウント済みパルス数とが一致すると乗りかご4を停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、乗りかご位置制御の補正機能を有するエレベータに関する。
図9は、従来のエレベータの構成例を示す図である。このエレベータでは昇降路31内に主制御装置32、乗りかご34、シーブ35、つり合いおもり37を有する。乗りかご34は巻き上げ機(図示せず)のモータ軸に設けられたシーブ35に巻き掛けられたメインロープ38を介してつり合いおもり37に連結される。乗りかご34は巻き上げ機の駆動によるシーブ35の回転に伴い、つり合いおもり37とともに互いに上下反対方向に昇降する。
主制御装置32は乗りかご34の運転を制御するための運転制御部33を備える。また、シーブ35には乗りかご移動量検出装置36が取り付けられる。乗りかご移動量検出装置36はシーブ35の回転角度に応じたパルス信号を運転制御部33に出力する。
昇降路31には乗りかご34の速度超過を検出するガバナ39が設置される。ガバナ39にはガバナロープ40が巻き掛けられる。ガバナロープ40は昇降路下部のガバナテンショナ41に巻き掛けられて乗りかご34に接続される。また、ガバナ39の回転軸にはガバナ回転数検出装置42が設置される。ガバナ回転数検出装置42はガバナ39の回転角度に応じたパルス信号を運転制御部33に出力する。
また、昇降路31内の各階床の乗場付近には着床検出板43が設置される。また、乗りかご34には着床検出板43の位置を検出するための着床センサ44が3個取り付けられる。それぞれの着床センサ44は着床検出板43と平行に位置するとこれを示すパルス信号を運転制御部33に出力する。
エレベータの作業員は、試験運転で乗りかご34を昇降させて各階床に着床させ、通常運転における着床時に着床検出板43および着床センサ44が平行に位置するようにこれらの位置を手作業で調整し固定する。
次に、作業員は乗りかご34を試験運転で再び昇降させて他の階床に着床させる。さらに、着床センサ44の位置を固定したまま、通常運転における着床時に着床検出板43および着床センサ44が平行に位置するように着床検出板43の位置を手作業で調整し固定する。以後、設置作業員は残りの各階床について前述した作業を繰り返す。
通常運転では、運転制御部33は呼び登録にしたがって巻き上げ機の駆動を制御して乗りかご34を昇降させる。また、運転制御部33は、乗りかご移動量検出装置36からのパルス信号のアップダウンカウントの結果得た積算パルス数の大小をもとに、乗りかご34の位置を検出する。
また、運転制御部33が乗りかご34を昇降させるとガバナロープ40を介してガバナ39が回転する。運転制御部33は、ガバナ回転数検出装置42からのパルス信号のアップダウンカウントを行なう。
運転制御部33は、乗りかご移動量検出装置36からのパルス信号に基づいた乗りかご位置検出の結果、目的階の乗場に接近したと判別した場合には、運転制御部33は、乗りかご34の位置の検出形態を、乗りかご移動量検出装置36からのパルス信号のアップダウンカウントの結果得た積算パルス数の大小をもとにした検出形態から、ガバナ回転数検出装置42からのパルス信号のアップダウンカウントの結果得た積算パルス数の大小をもとにした検出形態に移行する。
運転制御部33は、この検出した乗りかご34の位置をもとに、当該乗りかご34の昇降速度が予め定められた速度パターンにしたがって減速するように巻き上げ機の駆動を制御する。
3つの着床センサ44からのパルス信号を運転制御部33が全て入力すると、運転制御部33は乗りかご34が目的階の乗場に到達したとみなし、乗りかご34を停止させる。
また、例えば特許文献1に開示されたように、乗りかご34の床合わせの精度向上のため、各階床に各階特有のスリットを設け、着床検出器の動作パターンから予め記憶した各階のパターンと比較して、かご位置を検出するものがある。
特開平5−43159号公報
乗りかご34の停止位置はミリ単位でずれが生じないようにすることが必要である。しかし前述した方法では、運転制御部33は3つの着床センサ44からのパルス信号に基づいて信号の入力した乗りかご34を停止させているため、着床検出板43と着床センサ44の設置位置にずれが生じている場合には乗りかご34の停止位置がずれてしまう。
しかしながら、作業員が乗りかご34の停止位置がミリ単位でずれることがないように着床検出板43および着床センサ44を手作業で設置することは著しく困難である。
そこで、本発明の目的は、機器設置の厳密な精度を要求されることなく、乗りかごを各階床に正しく着床させることが可能になるエレベータを提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータは、検出対象と位置したことを検出する検出手段を乗りかごに取り付け、乗りかごの走行方向に沿って等間隔のスリットが検出対象として設けられ、乗りかごが階床に接近してから着床するまでにわたって検出手段がスリットを通過し、着床時に検出手段がスリットのいずれかに位置したことを検出できる箇所に着床検出部材が各階床に設けられ、乗りかごの試験走行時に当該乗りかごが階床へ接近してから着床するまでの検出手段によるスリットの検出数を階床および乗りかごの走行方向ごとに記憶しておき、呼び登録にしたがった乗りかごの走行方向を判別し、呼び登録にしたがって乗りかごが目的階床に接近してからの検出手段による当該目的階の着床検出部材のスリットの検出数を計算し、記憶済みの検出数である判別手段により判別した走行方向に対応した目的階床における検出数と計算済みの検出数とが一致した際に乗りかごを停止させることを特徴とする。
本発明に係わるエレベータでは、機器設置の厳密な精度を要求されることなく、乗りかごを各階床に正しく着床させることができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。
このエレベータでは昇降路1内に主制御装置2、乗りかご4、シーブ5、つり合いおもり7を有する。乗りかご4は巻き上げ機(図示せず)のモータ軸に設けられたシーブ5に巻き掛けられたメインロープ8を介してつり合いおもり7に連結される。乗りかご4は巻き上げ機の駆動によるシーブ5の回転に伴い、つり合いおもり7とともに互いに上下反対方向に昇降する。
主制御装置2は乗りかご4の運転を制御するための運転制御部3を備える。運転制御部3には記憶部16が設けられる。記憶部16には停止パルス数管理テーブルが記憶される。このテーブルについては後述する。また、シーブ5には乗りかご移動量検出装置6が取り付けられる。乗りかご移動量検出装置6はシーブ5の回転角度に応じたパルス信号を運転制御部3に出力する。
昇降路1には乗りかご4の速度超過を検出するガバナ9が設置される。ガバナ9にはガバナロープ10が巻き掛けられる。ガバナロープ10は昇降路下部のガバナテンショナ11に巻き掛けられて、乗りかご4に接続される。また、ガバナ9の回転軸にはガバナ回転数検出装置12が設置される。ガバナ回転数検出装置12はガバナ9の回転角度に応じたパルス信号を運転制御部3に出力する。
また、昇降路1内の各階床の乗場付近には着床検出板15が設置される。着床検出板15には等間隔に複数のスリットが設けられる。また、乗りかご4には着床検出板15のスリットに平行に位置したことを検出するための着床センサ14が1つ取り付けられる。着床センサ14は、光が遮断されるか通過するかにより着床検出板15のスリットを検出する光電センサである。着床センサ14はスリットに平行に位置した場合に、これを示すパルス信号を運転制御部3に出力する。
また、乗りかご4には、当該乗りかご4を各階床に着床させるための乗りかご呼び釦17が設けられる。乗りかご呼び釦17には乗りかご呼び釦灯18が組み込まれる。乗りかご呼び釦17および乗りかご呼び釦灯18は図示しないテールコードを介して運転制御部3と接続される。運転制御部3は、乗りかご呼び釦17が押されたことを検出すると、当該押された乗りかご呼び釦17に組み込まれる乗りかご呼び釦灯18を点灯させる。
また、最下階乗場19には最下階乗場ドア20が設けられる。図1では乗場および乗場ドアが1つずつしか図示されていないが、この数は限定されない。
次に、着床検出板15の据付形態ついて説明する。着床検出板15は昇降路1の各階床に1つずつ設置され、各階床の乗りかご停止位置から予め定められた高さの箇所に固定される。
エレベータの設置作業員は、乗りかご4を試験走行で階床に着床させた際に当該乗りかご4側の着床センサ14が着床検出板15のスリットと平行に位置して、かつ着床センサ14からの光が当該スリットを通過するように着床検出板15の位置を調整する。
この調整では、乗りかご4が階床に着床した当初は着床センサ14からの光を遮断する位置に着床検出板15が設置されていると仮定する。着床センサ14には光がスリットを通過した際に点灯する図示しない表示器が設けられる。設置作業員はこの表示器が点灯した場合に、着床検出板15のいずれかのスリットが乗りかご4側の着床センサ14と平行に位置したことを判別し、着床検出板15が現在位置から動かないように固定する。
次に、停止パルス数の設定について説明する。停止パルス数の設定とは、着床検出板15を各階床に設置した後に乗りかご4を再び試験走行させて、当該乗りかご4が各階床に着床する際に着床センサ14が着床検出板15のスリットを検出することで出力したパルス信号の数を各階床および昇降方向ごとに運転制御部3内の記憶部16に記憶させる事である。
図2は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの運転制御部3の記憶部16に記憶される停止パルス数管理テーブルの構成例を表形式で示す図である。
図2に示すように、停止パルス数管理テーブルでは各階床における停止パルス数の情報が階床ごとおよび乗りかご4の昇降方向ごとに管理される。
この設定後、運転制御部3は呼び登録にしたがって乗りかご4を昇降させ、乗りかご4が目的階に接近してから着床センサ14が出力したパルス信号の数と記憶部16に記憶される乗りかご4の昇降方向および目的階に対応する停止パルス数とが一致した際に乗りかご4を停止させる。
図3は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによる停止パルス数設定処理の一例を示すフローチャートである。
この処理では、各階床の停止パルス数を設定するために、まず、エレベータの作業員が主制御装置2の図示しない操作部に対する操作を行なって運転制御部3による動作モードを試験運転モードである停止パルス数設定モードに切り替える(ステップS1)。そして、作業員が乗りかご4に設置された乗りかご呼び釦17を全て押すと、運転制御部3はそれぞれの乗りかご呼び釦17に組み込まれた乗りかご呼び釦灯18を点灯させる(ステップS2)。
作業員が、乗りかご呼び釦灯18が全て点灯した後で最下階の乗りかご呼び釦17を押すと、運転制御部3は最下階の乗りかご呼び釦灯18を点滅させ、乗りかご4が最下階の乗場へ移動するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS3)。
乗りかご4の移動中は、最下階の乗りかご呼び釦灯18の点滅が継続する。乗りかご4が最下階に接近して着床センサ14が最下階の着床検出板15のスリットを検出する。着床センサ14はこの検出ごとにパルス信号を運転制御部3に出力する(ステップS4)。運転制御部3は、着床センサ14からの信号を検出すると、この検出したパルス数のカウントを開始する。
このカウントは、乗りかご4の着床前に着床センサ14が着床検出板15のスリットを検出するたびに行なわれる。
作業員が、乗りかご4が最下階に正しく着床したことを確認し(ステップS5のYES)、点滅中の最下階乗りかご呼び釦17を押すと、運転制御部3はパルス信号のカウントを終了して乗りかご4の昇降方向および着床階を判別する。
そして、運転制御部3はカウントしたパルス数を、記憶部16に記憶される停止パルス数管理テーブル上の前述したように判別した階床および昇降方向に対応するパルス数の項目に反映させる(ステップS6)。
以後、運転制御部3は停止パルス数管理テーブル上の全ての項目に停止パルス数が反映されていなければ(ステップS7のNO)、乗りかご4を1階床ずつ移動させて(ステップS8)、ステップS4以降の処理を繰り返す。運転制御部3は停止パルス数管理テーブル上の全ての項目に停止パルス数が反映された場合(ステップS7のYES)には乗りかご4の運転を終了させる。
次に、停止パルス数設定後の乗りかご4の通常走行処理について説明する。図4は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの通常走行処理の一例を示すフローチャートである。
運転制御部3は、呼び登録がなされると(ステップS11)、目的階に向かって乗りかご4が昇降するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS12)。また、運転制御部3は乗りかご4の昇降開始とともに、乗りかご移動量検出装置6によるパルス信号の出力数のカウントを開始する(ステップS13)。また、運転制御部3は乗りかご4の昇降開始とともに、ガバナ回転数検出装置12によるパルス信号の出力数のカウントを開始する。
運転制御部3は、このカウントによって得た積算パルス数が、乗りかご4の出発階から目的階までの予め定められた数と一致することで乗りかご4が目的階に接近したと判別すると(ステップS14のYES)、乗りかご4の位置の検出形態を、乗りかご移動量検出装置6からのパルス信号の入力により得た積算パルス数の大小をもとにした検出形態から、ガバナ回転数検出装置12からのパルス信号の入力により得た積算パルス数の大小をもとにした検出形態に移行する。
運転制御部3は、この検出した乗りかご4の位置をもとに、当該乗りかご4の昇降速度が予め定められた速度パターンにしたがって減速するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS15)。
乗りかご4が目的階の着床位置に接近して、着床センサ14が目的階の着床検出板15の各スリットを通過する(ステップS16)と、この着床センサ14は1スリットごとに1つのパルス信号を運転制御部3に出力する(ステップS17)。
運転制御部3は着床センサ14からのパルス信号の積算カウントを行なう。運転制御部3は乗りかご4の現在の昇降方向を判別する。運転制御部3は、現在の昇降方向および目的階に対応する停止パルス数の情報を記憶部16に記憶される停止パルス数管理テーブルから検索する。
運転制御部3は、この検索したパルス数を積算カウント中のパルス信号の出力数と比較する。運転制御部3は、この比較の結果、積算カウント中のパルス信号の出力数が検索済みのパルス数と一致した場合(ステップS18のYES)には、乗りかご4が目的階の着床位置に到着したとみなし、巻き上げ機を制御して当該乗りかご4を停止させる(ステップS19)。
以上のように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータでは、昇降路1内の各階床の着床検出板の位置を厳密な精度で調整しなくとも、乗りかご4を試験運転で昇降させて目的階に接近してから着床するまでのスリット検出にともなう着床センサ14からのパルス信号の出力数を階床および昇降方向と関連付けて記憶しておけば、呼び登録にしたがって乗りかご4が昇降した際にメインロープ8の伸びやすべりに影響されることなく目的階に乗りかご4を正しく着床させることができる。また、乗りかご4へ取り付ける着床センサ14の数は1つでよいので経済的に有利であり、保守点検にかかる手間も少なくなる。
また、前述したエレベータは着床センサ14および着床検出板15を用いて乗りかご4の速度を制御する機能を有する。具体的には、運転制御部3は着床センサ14からのパルス信号を入力すると、この信号の入力間隔を計算し、この間隔の数値に予め定められた係数を掛けることで乗りかご4の昇降速度を計算する。運転制御部3は、この計算した速度が予め記憶部16に記憶された乗りかご4の定格速度を超えているか否かを判別する。
運転制御部3は、前述したように計算した速度が予め記憶部16に記憶された乗りかご4の定格速度を超えていると判別した場合にガバナ9を作動させる。ガバナ回転数検出装置12はガバナ9の回転角度に応じたパルス信号を運転制御部3に出力する。
運転制御部3は、ガバナ回転数検出装置12からのパルス信号の単位時間あたりの出力数を検出し、この検出した出力数の大小に応じて乗りかご4の昇降速度が定格速度を超えないように巻き上げ機の駆動を制御する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、本実施形態に係るエレベータの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。図5は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図である。
このエレベータは、第1の実施形態にしたがったエレベータと異なり、乗りかご4には着床センサ14に代えて着床センサ21が取り付けられる。また、各階床の乗場付近には、着床検出板15に代えて着床検出板22が設けられる。この着床検出板22は乗りかご4の昇降方向に対して予め定められた角度で傾斜した板である。
着床センサ21は水平方向に光を照射する。着床センサ21は、この照射した光の反射時間の大小にもとづいて着床検出板22との間の距離を算出し、この距離の情報を運転制御部3に出力する。運転制御部3は、この距離の大小に基づいて乗りかご4が目的階の着床位置に到達したと判別した場合に乗りかご4を停止させる。
また、運転制御部3の記憶部16には、図2に示した停止パルス数管理テーブルに代えて停止距離管理テーブルが記憶される。
次に、着床検出板22の据付形態ついて説明する。着床検出板22は昇降路1の各階床に1つずつ設置され、各階床の乗りかご停止位置から予め定められた高さの箇所に固定される。エレベータの作業員は、乗りかご4が階床に着床した際に当該乗りかご4側の着床センサ21が着床検出板22の概ね中央と対峙するように、着床検出板22の位置を調整する。
次に、停止距離の設定について説明する。停止距離の設定とは、着床検出板22を各階床に設置した後に、乗りかご4を試験走行させて各階床に着床した際に着床センサ21が着床検出板22との間の距離を計測し、この距離の情報を運転制御部3内の記憶部16に記憶させることである。
図6は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの運転制御部3の記憶部16に記憶される停止距離管理テーブルの構成例を表形式で示す図である。
図6に示すように、停止距離管理テーブルでは、各階床における停止距離の情報が階床ごとに管理される。
この設定後、運転制御部3は呼び登録にしたがって乗りかご4を昇降させ、乗りかご4が目的階に接近したのち、着床センサ21が検出した着床検出板22との間の距離が記憶部16に記憶される乗りかご4の目的階に対応する停止距離と一致した際に乗りかご4を停止させる。
図7は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータによる停止距離設定処理の一例を示すフローチャートである。
この処理では、各階床の停止距離を設定するために、まず、エレベータの作業員が主制御装置2の図示しない操作部に対する操作を行なって、運転制御部3による動作モードを試験運転モードである停止距離設定モードに切り替える(ステップS21)。そして、作業員が乗りかご4に設置された乗りかご呼び釦17を全て押すと、運転制御部3はそれぞれの乗りかご呼び釦17に組み込まれた乗りかご呼び釦灯18を点灯させる(ステップS22)。
作業員が、乗りかご呼び釦灯18が全て点灯した後で最下階の乗りかご呼び釦17を押すと、運転制御部3は最下階の乗りかご呼び釦灯18を点滅させ、乗りかご4が最下階の乗場へ移動するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS23)。
乗りかご4の走行中は、最下階の乗りかご呼び釦灯18の点滅が継続する。作業員は乗りかご4が最下階に正しく着床したことを確認して(ステップS24のYES)、点滅中の最下階乗りかご呼び釦17を押すと、運転制御部3は着床センサ21に距離の測定を指示するための制御信号を出力する。着床センサ21は運転制御部3からの制御信号を入力すると、隣接する着床検出板22との間の距離を測定し、この距離の情報を含む制御信号を運転制御部3に出力する。
運転制御部3は着床検出板22からの制御信号を入力すると乗りかご4の昇降方向および着床階を判別する。
そして、運転制御部3は、この入力した信号で示される距離を記憶部16に記憶される停止距離管理テーブル上の前述したように判別した階床に対応するパルス数の項目に反映させる(ステップS25)。
以後、運転制御部3は、停止距離管理テーブル上の停止距離の全ての項目に情報が反映されていなければ(ステップS26のNO)、乗りかご4を1階床ずつ移動させて(ステップS27)、ステップS24以降の処理を繰り返す。運転制御部3は、この処理の結果、停止パルス数管理テーブル上の停止距離の全ての項目に情報が反映された場合(ステップS26のYES)には、乗りかご4の運転を終了させる。
次に、停止パルス数設定後の乗りかご4の通常走行処理について説明する。図8は、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの通常走行処理の一例を示すフローチャートである。
運転制御部3は、呼び登録がなされると(ステップS31)、目的階に向かって乗りかご4が昇降するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS32)。また、運転制御部3は乗りかご4の昇降開始とともに、乗りかご移動量検出装置6によるパルス信号の出力数のカウントを開始する(ステップS33)。また、運転制御部3は乗りかご4の昇降開始とともに、ガバナ回転数検出装置12によるパルス信号の出力数のカウントを開始する。
運転制御部3は、このカウントによって得た積算パルス数が、乗りかご4の出発階から目的階までの予め定められた数と一致することで乗りかご4が目的階に接近したと判別すると(ステップS34のYES)、乗りかご4の位置の検出形態を、乗りかご移動量検出装置6からのパルス信号の入力により得た積算パルス数の大小をもとにした検出形態から、ガバナ回転数検出装置12からのパルス信号の入力により得た積算パルス数の大小をもとにした検出形態に移行する。
運転制御部3は、この検出した乗りかご4の位置をもとに、当該乗りかご4の昇降速度が予め定められた速度パターンにしたがって減速するように巻き上げ機の駆動を制御する(ステップS35)。
乗りかご4が目的階の着床位置に接近して、着床センサ21が目的階の着床検出板22と対峙する(ステップS36)と、この着床センサ21は着床検出板22との間の距離を計算し(ステップS37)、この計算した距離を示す信号を運転制御部3に出力する。着床センサ21は着床検出板22との間の距離が代わるたびに当該距離を再計算し、この計算した距離を示す信号を運転制御部3に出力する。
運転制御部3は着床センサ21からの信号を入力すると、目的階に対応する停止距離の情報を記憶部16に記憶される停止距離管理テーブルから検索する。
運転制御部3は、この検索した停止距離を着床センサ21からの信号で示される距離と比較する。運転制御部3は、この比較の結果、着床センサ21からの信号で示される距離が検索済みの停止距離と一致した場合(ステップS38のYES)には、乗りかご4が目的階の着床位置に到達したとみなし、巻き上げ機を制御して乗りかご4を停止させる(ステップS39)。
以上のように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータでは、スリットを設けた着床検出板を設置しなくとも、エレベータ設置時に乗りかご4を目的階に着床させた際の着床センサ21と傾斜した着床検出板22との間の距離を階床と関連付けて記憶しておけば、呼び登録にしたがって乗りかご4が昇降した際に、メインロープ8の伸びやすべりに影響されることなく目的階に乗りかご4を正しく着床させる事ができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの運転制御部3の記憶部16に記憶される停止パルス数管理テーブルの構成例を表形式で示す図。 本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータによる停止パルス数設定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータの通常走行処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの構成例を示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの運転制御部3の記憶部16に記憶される停止距離管理テーブルの構成例を表形式で示す図。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータによる停止距離設定処理の一例を示すフローチャート。 本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータの通常走行処理の一例を示すフローチャート。 従来のエレベータの構成例を示す図。
符号の説明
1,31…昇降路、2,32…主制御装置、3,33…運転制御部、4,34…乗りかご、5,35…シーブ、6,36…乗りかご移動量検出装置、7,37…つり合いおもり、8,38…メインロープ、9,39…ガバナ、10,40…ガバナロープ、11,41…ガバナテンショナ、12,42…ガバナ回転数検出装置、14,21,44…着床センサ、15,22,43…着床検出板、16…記憶部、17…乗りかご呼び釦、18…乗りかご呼び釦灯、19…最下階乗場、20…最下階乗場ドア。

Claims (3)

  1. 乗りかごに取り付けられ、検出対象と位置したことを検出する検出手段と、
    前記乗りかごの走行方向に沿って等間隔のスリットが前記検出対象として設けられ、前記乗りかごが階床に接近してから着床するまでにわたって前記検出手段が前記スリットを通過し、着床時に前記検出手段が前記スリットのいずれかと位置したことを検出できる箇所に設置された各階床の着床検出部材と、
    前記乗りかごの試験走行時にて当該乗りかごが階床へ接近してから着床するまでの前記検出手段によるスリットの検出数を階床および前記乗りかごの走行方向ごとに記憶する記憶手段と、
    呼び登録にしたがった前記乗りかごの走行方向を判別する判別手段と、
    前記呼び登録にしたがって乗りかごが目的階床に接近してからの前記検出手段による当該目的階の着床検出部材のスリットの検出数を計算する計算手段と、
    前記判別手段により判別した走行方向と前記目的階床に対応する前記記憶手段に記憶された検出数と前記計算手段により計算した検出数とが一致した際に前記乗りかごを停止させる停止制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  2. 乗りかごに取り付けられ、対象物との間の距離を検出する検出手段と、
    前記乗りかごの走行方向に対して傾斜し、階床に乗りかごが接近してから着床するまでにわたって前記検出手段と対峙する箇所に前記対象物として設置された各階床の着床検出部材と、
    前記乗りかごの試験走行時にて当該乗りかごが階床に着床した際に前記検出手段が検出した当該検出手段と前記着床検出部材との間の距離を階床ごとに記憶する記憶手段と、
    呼び登録にしたがって前記乗りかごが目的階床に接近してから前記検出手段により検出した当該検出手段と前記着床検出部材との間の距離を示す情報を出力する出力手段と、
    前記記憶手段に記憶された距離である前記目的階における距離と、前記出力手段により出力された距離とが一致した際に前記乗りかごを停止させる停止制御手段と
    を備えたことを特徴とするエレベータ。
  3. 前記乗りかごの走行中における途中階床の前記着床検出部材の各スリットに前記検出手段が位置したことによる当該検出手段による検出間隔を検出する間隔検出手段と、
    この間隔検出手段により検出した間隔の大小に基づいて前記乗りかごの走行速度を検出する速度検出手段と、
    この速度検出手段により検出した速度の大小に応じて前記乗りかごの速度超過の有無を判別する速度超過判別手段と、
    前記乗りかごの速度超過であると前記速度超過判別手段が判別した場合に動作する調速機と、
    この調速機の回転数を検出する回転数検出手段と、
    この回転数検出手段により検出した回転数の大小に応じて前記乗りかごの走行速度を制御する駆動制御手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104140019A (zh) * 2014-07-07 2014-11-12 日立电梯(中国)有限公司 电梯轿厢位置的控制装置及方法
CN106672715A (zh) * 2017-03-09 2017-05-17 上海中联重科电梯有限公司 电梯平层控制方法及应用该方法进行平层控制的电梯
JP7435881B1 (ja) 2023-05-25 2024-02-21 三菱電機ビルソリューションズ株式会社 エレベーター装置

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