JP2007229042A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッキンを有する複数の部品が一体成形された場合であっても、全てのパッキンのシール性の安定性を確保した炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】蓋38に設けられ蒸気孔38dと連通する蒸気通路43bと、蓋37に着脱自在に設けられ、蒸気通路43bと連通し鍋34内の蒸気を機外へ放出する蒸気筒43と貯水容器44とを有する貯水容器一体型蒸気筒46と、貯水容器一体型蒸気筒46が蓋37に装着されたとき貯水容器44から水が供給される水供給部37bと、蒸気筒43に設けられ蒸気通路43bと当接して蒸気のもれを防ぐ蒸気筒パッキン46aと、貯水容器44に設けられ水供給部37bと当接して水のもれを防ぐ貯水容器パッキン46bとを備え、蒸気筒パッキン46aと貯水容器パッキン46bは、当接する方向が互いに異なる。
【選択図】図1

Description

本発明は、炊飯器に関するものである。
従来この種の炊飯器において、例えば蒸気を加熱し、水の沸点以上の蒸気を利用した炊飯器が存在している(例えば、特許文献1参照)。
図7は特許文献1に記載された従来の炊飯器を示すものである。図7に示すように、着脱自在な鍋1と、鍋1の上方に位置する鍋1を覆う状態で蓋2を設置し、蓋2の下方部には鍋1内の調理物を加熱するための蓋加熱板3を設け、更に蓋加熱板3を加熱する蓋加熱手段4を設けている。鍋1内の米と水を加熱するために鍋1底部には鍋加熱手段5を備えている。また、蓋2内に蓋加熱板3に設けた蒸気生成部7に水を供給するための貯水容器8を設置し、この貯水容器8の水供給孔部には水投入弁6を設けており、この水投入弁6の開閉をソレノイド(図示なし)や電動機(図示なし)で開閉することで蒸気生成部7に水が供給される。蒸気生成部7に供給された水は、蓋加熱手段4により加熱された蓋加熱板3により加熱され蒸発する。このようにして生成された蒸気は、蓋加熱板3に設けられた蒸気投入部9を通り、鍋1内に上方から投入される。また、この蒸気は蓋加熱板3によって大気圧下の水の沸点(100℃)以上になる。
このように発明者らは、大気圧下の水の沸点(100℃)以上の過熱蒸気を鍋開口部上方から、水がほぼ無くなり、米の流動性がなくなる炊飯の最終工程である蒸らし工程で、米澱粉の糊化を完成させる米に供給することの開発に取組んで来た。これは、蒸気が供給されるがゆえに飯の乾燥を伴わない、しかも、100℃以下の蒸気供給では米粒表面に水が付着するに留まるが、100℃以上の蒸気であるので、米の糊化を進行させるのに必要なエネルギーをもち、糊化を促進し、炊飯性能を向上させることができるものである。
また、鍋1内の蒸気を機外へ排出する蒸気筒10が設けられており、この蒸気筒10は炊飯を行うたびにおねばが付着するため、炊飯を行う毎に洗浄する必要がある。さらに、蒸気を生成するために必要な水を貯める貯水容器には、毎回新鮮な水を入れておく必要がある。これら2部品は炊飯を行うたびに手入れをする必要があり、使用者がバラバラで取り外し、個別に流し台等で洗い給水するのは手間がかかるため、図7に示す炊飯器では、蒸気筒と貯水容器を一体に成形した貯水容器一体型蒸気筒とすることで、一部品を取り外すだけで蒸気筒の洗浄と貯水容器への給水とを一度に行うことができ、使い勝手をよくしている。
特開2005−160918号公報
しかしながら、前記従来の炊飯器では、貯水容器一体型蒸気筒を蓋2に装着すると、蒸気筒10と蓋2との間には蒸気筒パッキン11が設けられているため蒸気筒10外へ蒸気がもれることはないが、貯水容器5と蓋2との間にはパッキン11が設けられておらず、貯水容器8から出た水がこぼれて蓋2内へ入ってしまうという問題があった。
そこで、貯水容器8にもパッキン11と同じパッキンを設けることが考えられるが、貯水容器一体型蒸気筒や蓋2の水平方向、鉛直方向、平面度などの寸法ばらつきにより、貯水容器一体型蒸気筒を蓋2に完全に装着しても2つのパッキンのうち、1つのパッキンは完全に蓋2に当接しているが、もう一方のパッキンは蓋2に当接していないため、蒸気または水がもれてしまうという問題が生じる。
また、製造、検査時には2つのパッキンが完全にシールできている場合であっても、蓋と貯水容器一体型蒸気筒とでは、大きさ、構造、形状変化も違うため、経時変化により形状が変化し、2つのパッキンによるシール性劣化は免れなかった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、パッキンを有する複数の部品が一体成形された場合であっても、全てのパッキンのシール性を向上させ、安定したシール性を確保することができる炊飯器を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記蓋に設けられ前記鍋内の蒸気を排出する蒸気孔を有する蓋加熱板と、前記蓋に設けられ前記蒸気孔と連通する蒸気通路と、前記蓋に着脱自在に設けられ、前記蒸気通路と連通し前記鍋内の蒸気を機外へ放出する蒸気筒と貯水容器とを有する貯水容器一体型蒸気筒と、前記貯水容器一体型蒸気筒が前記蓋に装着されたとき前記貯水容器から水が供給される水供給部と、前記蒸気筒に設けられ前記蒸気通路と当接して蒸気のもれを防ぐ蒸気筒パッキンと、前記貯水容器に設けられ前記水供給部と当接して水のもれを防ぐ貯水容器パッキンとを備え、前記蒸気筒パッキンと前記貯水容器パッキンは、当接する方向が互いに異なるものであり、外蓋や貯水容器一体型蒸気筒の寸法ばらつきによらず、蒸気排出部と水排出部の両方のシール性を確保することができる。
本発明の炊飯器は、パッキンを有する複数の部品が一体成形された場合であっても、全てのパッキンのシール性を確保することができるものである。
第1の発明は、鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記蓋に設けられ前記鍋内の蒸気を排出する蒸気孔を有する蓋加熱板と、前記蓋に設けられ前記蒸気孔と連通する蒸気通路と、前記蓋に着脱自在に設けられ、前記蒸気通路と連通し前記鍋内の蒸気を機外へ放出する蒸気筒と貯水容器とを有する貯水容器一体型蒸気筒と、前記貯水容器一体型蒸気筒が前記蓋に装着されたとき前記貯水容器から水が供給される水供給部と、前記蒸気筒に設けられ前記蒸気通路と当接して蒸気のもれを防ぐ蒸気筒パッキンと、前記貯水容器に設けられ前記水供給部と当接して水のもれを防ぐ貯水容器パッキンとを備え、前記蒸気筒パッキンと前記貯水容器パッキンは、当接する方向が互いに異なるものであり、外蓋や貯水容器一体型蒸気筒の寸法ばらつきによらず、蒸気筒と貯水容器の両方のシール性を確保し、水や蒸気がもれて蓋内に入るのを防ぐことができる。
第2の発明は、前記第1の発明において、蒸気筒パッキンは、蒸気通路と鉛直方向に当接し、貯水容器パッキンは、水供給部と水平方向に当接するものであり、水平方向の寸法ばらつきが生じた場合は蒸気筒パッキンで水平方向のばらつきを吸収することができ、鉛直方向の寸法にばらつきが生じた場合は貯水容器パッキンで鉛直方向のばらつきを吸収することができる。
第3の発明は、前記第1または第2の発明において、貯水容器は、水を排出する水排出孔と、前記水排出孔を開閉する水投入弁とを有し、前記貯水容器一体型蒸気筒が前記蓋に装着されるとき、貯水容器パッキンが水供給部と当接した後に前記水投入弁が開放されるように構成したものであり、貯水容器のセットされるスピードによらず、安定したシール性を確保することができる。
第4の発明は、前記第3の発明において、水供給手段は、前記貯水容器の水投入弁を開閉する弁開閉手段を有し、前記貯水容器一体型蒸気筒は、前記弁開閉手段が前記水投入弁を開閉できる状態になったとき外蓋に設けられた嵌合部に嵌合する嵌合用フックを備えたものであり、貯水容器一体型蒸気筒が完全にセットされたか否かを炊飯器使用者に気づかせることができ、不完全にセットされたことによるシール性低下を防ぐことができる。
第5の発明は、前記第1〜第4の発明において、水供給部は、貯水容器の水投入弁を開閉する弁開閉手段を有し、前記弁開閉手段は、前記貯水容器からの水が通過するフィルターを一体に有するものであり、貯水容器に混入した異物が貯水容器から出て炊飯器内へ入るのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図を示すものである。
以下、本発明の第1の実施の形態を第1図により説明する。図1において、ボディ31は上面が開口する略円筒形での機体である。このボディ31の開口部には上枠32が嵌着している。ボディ31内部には上枠32とコイルベース33とで鍋34収納部を形成している。コイルベース33は有底円筒状に形成され、コイルベース33上端部は上枠32に固定されている。コイルベース33には鍋34を誘導加熱するための底誘導コイル35が設置されており、鍋34を誘導加熱しているのである。また、鍋34底面には鍋34の温度を検知する底センサー36がセンサーバネ(図示しない)により付勢されており、炊飯及び、保温時の鍋温度を検知し、鍋34内の調理物が最適な温度状態になるよう、制御されているのである。
合成樹脂製の外蓋(蓋)37の下面には外蓋カバー41が設置されており、外蓋カバー41に設置されているヒンジ軸42を中心に上枠32の後部に一体成形されたヒンジ部材(図示せず)を介して回動自在に支持されている。
この外蓋カバー41の下面には鍋パッキン39付着脱式の蓋加熱板38が、外蓋カバー41に1ヶ所の係止部と2ヶ所の嵌合部の3ヶ所により嵌合している。また蓋加熱板38上方には蓋加熱板38を誘導加熱するための蓋コイル40が外蓋カバー41に貼り付けられているのである。
図2は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の要部断面図である。図2に示すように、蓋加熱板38には鍋34から発生する蒸気を放出するための蒸気孔38dが設けられ、外蓋37を閉じた状態のとき、着脱式の蒸気通路パッキン43aを介して蒸気孔38dと連通する蒸気通路43bが外蓋37に設けられている。蒸気通路パッキン43aは、蒸気孔38dと蒸気通路43bとの間で蒸気が外蓋37内へ漏れないようにシールするものであり、略筒状で形成され、上部が蒸気通路43bの下部と嵌合し、下端が蓋加熱板38と鉛直方向に当接して外蓋37とシールしている。
外蓋37は、蒸気通路43bと連通して蒸気を機外へ排出する蒸気筒43と、蒸気を生成するための水を貯水する貯水容器44とが一体に成形された貯水容器一体型蒸気筒46が上方から着脱自在に取り付けられている。
図3は、本発明の第1の実施の形態における要部投影図である。図2および図3に示すように、貯水容器44に貯水された水は蓋加熱板38に設けられた蒸気生成部38aに給水され、蓋加熱板38を蓋コイル40で加熱することで、蒸気生成部38aの水を沸騰させ蒸気を生成する。蒸気生成部38a以外の部分は100℃以上となっているため、図3に示す矢印のように蒸気投入部へ移動する蒸気は、加熱されて100℃以上の過熱蒸気となり、蒸気投入部38cより鍋34内に投入される。
過熱蒸気が必要である理由をのべる。まず炊飯を3つの工程にわけて考えてみる。まず炊飯を開始してから鍋34内を約60℃で維持する工程がある。この工程では米に水分を十分に吸水させる工程であるので、吸水工程と呼ぶ。さらに吸水工程の次の工程では鍋34内の調理物を100℃に沸騰させ、水分がなくなるまで一定時間、調理物を100℃付近で維持するための炊き上げ工程、最後に水が無くなってから、米を十分に糊化させるためのむらし工程に分けることができる。
吸水工程、炊き上げ工程では鍋34内に水がまだ十分にあるために、鍋34からの加熱で十分に調理物を加熱することが可能である。しかし、むらし工程においては、すでに鍋34内には水がなくなっており、鍋34の加熱を続けると調理物が焦げてしまう。鍋34の加熱ができないために蓋加熱板38からの輻射熱を利用して調理物の表面から加熱を行うが、やはり加熱しすぎると調理物表面が乾燥してしまう結果となり、むらし工程では今まで、十分な加熱を行うことができなかった。
そこで、水がすでになくなっている、むらし工程においては100℃以上の過熱蒸気を鍋34の開口部から鍋34内へ投入することで特に上層部のご飯を十分に加熱することができるのである。投入された蒸気はご飯表面に付着するのみではなく、過熱蒸気がご飯に接触することで、ご飯の糊化が促進されるのである。また蓋加熱板38のみの加熱ではご飯表面を加熱するに過ぎないが、加熱された蒸気はご飯表面のみでなく、ご飯の隙間を通り、ご飯中層部にも影響を与えることができるのである。
もう一度貯水容器44の構成について説明していくと、この貯水容器44は貯水容器蓋44aが設けられており、貯水容器44の水排出孔44bには水投入弁44cが水投入弁バネ44dにより下方に付勢されており、水排出孔44bのシールを行っているのである。貯水容器一体型蒸気筒46が外蓋37にセットされると、貯水容器44の水投入弁44cおよび後述する貯水容器パッキン46bが、外蓋37に設けられ下方へ凹んだ水供給部37b内に入る状態になる。水供給部37bには、水投入弁44cを開放するための上方へ突出する凸部37a(弁開閉手段)が設けられており、凸部37aが水投入弁44cを押し上げることにより水投入弁44cが開放され、水が蒸気生成部38aに供給される。
貯水容器44の水排出孔44bには、貯水容器パッキン46bが設置されており、水排出孔44bから排出された水があふれて外蓋37内部へもれないよう外蓋37のシールを行うとともに、貯水容器44の外蓋37への嵌合部材としての役割も行っている。
貯水容器パッキン46bは、ほぼ中央から水平方向へ突出する略環状のリップ片が全周に設置された構成になっており、貯水容器一体型蒸気筒46が外蓋37にセットされると、水供給部37bの内壁に全周リップ片の先端部が水平方向に当接することでシールを行っている。
ここで、貯水容器パッキン46bと水供給部37bについて説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態における炊飯器の要部断面図であり、(a)は貯水容器一体型蒸気筒が不完全にセットされている状態を示し、(b)は貯水容器一体型蒸気筒が完全にセットされている状態を示している。
貯水容器一体型蒸気筒46が外蓋37にセットされる際、貯水容器44の水排出孔44bは水供給部37b内に入り込み、貯水容器パッキン46bの先端部は水供給部37bの内壁と水平方向に当接する。このとき、貯水容器パッキン46bのシール性を確保した状態になって初めて、水投入弁44cが凸部37aと当たり開放される寸法関係になっている。これを実現するために、図4(a)に示すように、貯水容器パッキン46bが水供給部37b内へ所定の距離Aまで入り込まないと水投入弁44cが凸部37aと当たらないように構成している。
貯水容器一体型蒸気筒46を外蓋37にセットするときの力の強さ、スピードは使用者によってさまざまであり、強く押し込まれて勢いよくセットされた場合は、貯水容器パッキン46bと水供給部37bの当接するタイミングと水投入弁44cと凸部37aが当たるタイミングがほぼ同時となり、ほとんど水はこぼれることは無い。しかし、貯水容器一体型蒸気筒46がゆっくりとセットされた場合、貯水容器パッキン46bと水供給部37bが当接してシールするより前に水投入弁44cと凸部37aが当たってしまうと、水がこぼれでてしまう。どのような取り付け方法でも貯水容器44の水をこぼさないようにする必要があり、そのため、所定の距離Aを設けて貯水容器パッキン46bがシールを確保してから、水投入弁44eを開放するよう構成することで、水がこぼれるのを防ぐようにしている。
また、蒸気筒43は、貯水容器一体型蒸気筒46が外蓋37にセットされると、蒸気筒パッキン46aを介して蒸気通路43bと連通するように構成されており、蒸気筒パッキン46aにより蒸気通路43bと蒸気筒3との間で蒸気がもれて外蓋37内へ侵入するのを防いでいる。
蒸気筒パッキン46aは、略筒状で上部が蒸気筒43の下部に固定されている。下部には全周に外方へ突出する「く」の字のリップ片が設けられており、このリップ片の下部が蒸気通路43bと鉛直方向に当接し、シールを行っている。
このように、蒸気筒パッキン46aと貯水容器パッキン46bが当接する方向、すなわちシール方向を鉛直方向と水平方向にして互いに異なる方向にしている。この理由を以下に述べる。
例えば、それぞれのパッキンのシール方向が水平方向であったとする。貯水容器一体型蒸気筒46には蒸気筒43側のシールと貯水容器44側のシールと2箇所のシールを外蓋37と成立させなくてはならない。しかし、外蓋37にも蒸気経路43bと水供給部37bの2箇所を設けているため、必ず水平方向の寸法ばらつきが存在する。このため、外蓋37と貯水容器一体型蒸気筒46の各々の寸法ばらつきをパッキンのしめ代で吸収するする必要が出てくる。しかし、外蓋37、貯水容器一体型蒸気筒46を特に樹脂部品で作成した場合、外蓋37と貯水容器一体型蒸気筒46の大きさの違い、形状の違いなど、製品の初期状態でもばらつきが大きく、各々のパッキンでこの寸法ばらつきを吸収することは難しい。更に、製品を使用していくにつれて、樹脂部品の熱収縮が進行していき、たとえ初期状態でシール性を確保することができても、次第にシール性が低下してしまうのである。
また、各々のパッキンのシール面が鉛直方法であった場合のシールについても同様の問題が生じる。
そこで、ここでは蒸気筒パッキン46aのシール方向を鉛直方向にし、貯水容器パッキン46bのシール方向を水平方向にして互いに異なる方向でシールすることで、外蓋37と貯水容器一体型蒸気筒46の各方向の寸法ばらつきを各々のパッキンで吸収できるようにしている。例えば、外蓋37、貯水容器一体型蒸気筒46の寸法ばらつきが水平方向で発生したとき、蒸気筒パッキン46が鉛直方向に蒸気経路43bと当接しシールしていることで、蒸気筒パッキン46aで水平方向のばらつきを吸収することができ、また、寸法ばらつきが鉛直方向で発生したとき、貯水容器パッキン46bが水平方向に水供給部37bと当接しシールしていることで、貯水容器パッキン46bで鉛直方向のばらつきを吸収することができる。
以上のように、本発明における実施の形態1では、蒸気筒パッキン46aと貯水容器パッキン46bの当接によりシールする方向を互いに異ならせることによって、蒸気筒43と貯水容器44の両方のシール性を確保することができ、水や蒸気がもれて外蓋内へ侵入するのを防ぐことができる。
また、貯水容器44へ給水する際に異物が混入する場合があり、その異物が貯水容器44内の水とともに炊飯器内へ排出されてしまう。水と一緒に蓋加熱板38に給水される場合はそれほど問題ではないが、蓋加熱板38に給水する水量を制御するために、ポンプ(図示せず)などを利用して給水する場合、貯水容器44に異物が混入していると、異物がポンプ内に侵入しポンプを詰まらしてしまい、給水できなくなってしまうのである。
このような状態を防止するために、図5に示すように水供給部37bにフィルター45を設けることで、貯水容器44に混入した異物がフィルター45で集められポンプなどに侵入しないようにすることができる。
また、フィルター45は異物等が付着するため適宜取り外して洗浄する必要があり、フィルター45の付け忘れが発生する。そこで、フィルター45に水投入弁開放用の凸部45aを一体に設けることで、もしフィルター45を付け忘れて貯水容器44がセットされた場合、水投入弁44cは開放されないので、ポンプが動作しても異物の混入した水はポンプに浸入することはない。このような構成にすることでフィルター45の有無検知を設置することなく、確実に異物がポンプ内などに侵入することが防ぐことができるのである。もちろん、コスト的に高くなるが、従来技術であるリードSW、リーフSWなどを用いて電気的に制御してもよい。
さらに、図6に示すように、鉛直方向のシール性能を向上するために、貯水容器一体型蒸気筒46に嵌合バネ46cで付勢され水平方向へ突出する嵌合レバー46dを設け、外蓋37に設けた、嵌合レバー46dが嵌まるように凹んだ嵌合部37cに嵌合させることで、貯水容器一体型蒸気筒46自身の鉛直方向の位置決めを行うことができ、鉛直方向のシール性が向上する。更に嵌合レバー46dを設けることで、貯水容器一体型蒸気筒46の着脱にクリック感を持たすことができ、炊飯器使用者に貯水容器一体型蒸気筒46の正常なセット位置を認識させることができるのである。このことで、炊飯器使用者の貯水容器一体型蒸気筒46が不完全にセットされ、シール劣化が生じるのを防ぐことが可能となるのである。
なお、本発明における実施の形態1では、貯水容器一体型蒸気筒46における貯水容器44について、図4に示すように所定の距離Aを設けて貯水容器パッキン46bがシールを確保してから、水投入弁44cを開放するよう構成することで、水がこぼれるのを防ぐようにしているが、貯水容器と蒸気筒を一体成形した貯水容器によらず、単体の貯水容器であっても、同様の効果を得ることができる。
また、本発明における実施の形態1では、蒸気筒パッキン44a、貯水容器パッキン44b、水投入弁44cは貯水容器一体型蒸気筒46に設けられている構成で説明したが、これらの部品は貯水容器一体型蒸気筒46に設ける必要はなく、設置する場所によらず、各々の部品の機能が同じであれば、同様の効果を得ることができることは言うまでもない。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器44の水は外蓋37に設けた蓋加熱板38に供給するようにしたが、ボディ31に蒸気生成部を設けその蒸気生成部に供給する等、外蓋37以外に設けた部分へ供給するようにしてもよい。
また、本発明における実施の形態1では、蓋加熱板38の加熱は電磁誘導加熱方式での説明であるが、誘導加熱に限定されるものではない。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器38の水投入弁44cの構成は水投入弁バネ44dによる付勢方式での水投入弁の構成で説明しているが、機械的に開閉できる弁であれば、同じ効果を得ることができる。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器一体型蒸気筒46が外蓋37にセットされる構成で説明したが、外蓋37以外の部分にセットする構成であってもよい。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器44のセット方向は上方からのセット方向で説明したが、セット方向は限定するものではなく、水平方向でセットした場合でも貯水容器パッキン46bのシールを確保してから、水投入弁44cを開放するよう構成することで、同様の効果を得ることができる。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器44への水給水方法は貯水容器一体型蒸気筒46を外蓋37から外した状態で給水し、外蓋37にセットする方法で説明したが、貯水容器一体型蒸気筒46を外蓋37にセットした状態で貯水容器蓋44aを開放し給水した場合でも、フィルター45を設けることで、異物の侵入を防止できる。
また、本発明における実施の形態1では、ポンプなどに侵入する異物についての説明であったが、ポンプを使用しない場合でも、蓋加熱板38に異物混入した水を給水することが防止できることになることは言うまでもない。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器44は蒸気を生成するための水をいれる容器として説明したが、炊飯するために必要な水等その他に必要な水を貯水する容器であっても同様の効果を得ることができる。
また、本発明における実施の形態1では、貯水容器44および蒸気筒43が一体となった貯水容器一体型蒸気筒について説明したが、パッキンを必要とする複数の部品が一体成形されたものであっても同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、貯水容器等、パッキンを必要とする複数の部品が一体成形された部品を有する調理器全般に利用が可能である。
本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図 同炊飯器の要部断面図 同炊飯器の要部投影図 (a)同炊飯器の貯水容器一体型蒸気筒が不完全にセットされている状態を示す図(b)同炊飯器の貯水容器一体型蒸気筒が完全にセットされている状態を示す図 本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図 本発明の第1の実施の形態における炊飯器の断面図 従来の炊飯器の断面図
符号の説明
31 ボディ(本体)
34 鍋
37 外蓋(蓋)
37a 凸部(弁開閉手段)
37b 水供給部
37c 嵌合部
38 蓋加熱板
38d 蒸気孔
43 蒸気筒
43b 蒸気通路
44 貯水容器
44b 水排出孔
44c 水投入弁
45 フィルター
46 貯水容器一体型蒸気筒
46a 蒸気筒パッキン
46b 貯水容器パッキン
46c 嵌合用フック(嵌合レバー)
46d 嵌合部

Claims (5)

  1. 鍋と、前記鍋の開口部を覆う蓋と、前記蓋に設けられ前記鍋内の蒸気を排出する蒸気孔を有する蓋加熱板と、前記蓋に設けられ前記蒸気孔と連通する蒸気通路と、前記蓋に着脱自在に設けられ、前記蒸気通路と連通し前記鍋内の蒸気を機外へ放出する蒸気筒と貯水容器とを有する貯水容器一体型蒸気筒と、前記貯水容器一体型蒸気筒が前記蓋に装着されたとき前記貯水容器から水が供給される水供給部と、前記蒸気筒に設けられ前記蒸気通路と当接して蒸気のもれを防ぐ蒸気筒パッキンと、前記貯水容器に設けられ前記水供給部と当接して水のもれを防ぐ貯水容器パッキンとを備え、前記蒸気筒パッキンと前記貯水容器パッキンは、当接する方向が互いに異なる炊飯器。
  2. 蒸気筒パッキンは、蒸気通路と垂直方向に当接し、貯水容器パッキンは、水供給部と水平方向に当接する請求項1記載の炊飯器。
  3. 貯水容器は、水を排出する水排出孔と、前記水排出孔を開閉する水投入弁とを有し、前記貯水容器一体型蒸気筒が前記蓋に装着されるとき、貯水容器パッキンが水供給部と当接した後に前記水投入弁が開放されるように構成した請求項1記載の炊飯器。
  4. 水供給手段は、前記貯水容器の水投入弁を開閉する弁開閉手段を有し、前記貯水容器一体型蒸気筒は、前記弁開閉手段が前記水投入弁を開閉できる状態になったとき蓋に設けられた嵌合部に嵌合する嵌合用フックを備えた請求項3記載の炊飯器。
  5. 水供給部は、貯水容器の水投入弁を開閉する弁開閉手段を有し、前記弁開閉手段は、前記貯水容器からの水が通過するフィルターを一体に有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
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