JP2007228936A - 哺乳動物の皮膚を洗浄する方法および哺乳動物の皮膚洗浄システム - Google Patents

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Kyuichi Matsui
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Yuichi Takagaki
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Abstract

【課題】イヌ等哺乳動物の皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、脱毛、各種皮膚疾患、アレルギー性皮膚疾患を予防および/又は治療する皮膚洗浄システムを提供する。
【解決手段】浴槽12の一部に、水温38℃、溶存水素量1.41ppm、酸化還元電位が−655mVで、pHが7.80、直径2μmの微細気泡を大量に含んだ加水素水を製造する加水素水製造装置2を収納する空間14を設け、壁体の所定の箇所に操作パネル16を設け、操作パネルにシャワー取付穴17、整流用サーモ付き混合栓取付け穴を設け、シャワーホースおよび整流用パイプを連結し、加水素水製造装置、シャワーホース、整流用パイプをシャワー取り付け穴17および整流用サーモ付き混合栓取付け穴に連通させた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、イヌ等哺乳動物の皮膚を洗浄する方法およびイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムに関する。より詳細に述べれば、本発明は、薬用シャンプーを使用せずに、イヌ等哺乳動物の皮膚の生体反応に悪影響を与えない、換言すれば、イヌ等哺乳動物の皮膚の生体反応と性質が同じか、酷似している水を使用して、主としてイヌ、ネコ等ペットとして飼育されている哺乳動物の皮膚を洗浄して、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、それらに起因する各種皮膚疾患を予防および/又は治療に寄与する皮膚を洗浄する方法および洗浄システムに関する。
以下、ペットとして飼育される哺乳動物の代表としてイヌを取り上げ、その代表的な皮膚疾患を説明するが、本発明はイヌに限定されない。すなわち、ネコ、ウサギ等家庭で飼育されている小動物のほか、動物園等各飼育施設で飼育されている哺乳動物を包含する。
イヌの皮膚の構造は、表皮と真皮に分けることができ、真皮の下には脂肪を多量に含んだ皮下組織がある。表皮は、角質層、顆粒層、有棘層および基底層から構成されている。角質層は、ケラチンという死んだ細胞が角質化した硬いタンパク質で被われている。角質の表面は、皮脂腺から分泌される皮脂によって皮脂膜が形成され、皮膚に潤いと滑らかさを与え、乾燥や外部からの刺激を防いでいる。
顆粒層には、1〜2層の細胞が出来ているが、これは紫外線を防ぐ役目をしている。
有棘層は、表皮で最も厚く、リンパ液が流れている。
表皮の最下層が基底層で、絶えず新しい細胞を生成して、表皮の上方へ押し上げている。この細胞は表層へ向かいながら、性質を徐々に変えて水分を失い、最後には皮膚の表面で死滅してケラチンとなり、アカやフケとなる。
真皮は、基底層から下の部分で、エラスチンとコラーゲンから出来ている皮膚の弾力を保持する部分とヒアルロン酸や水溶性コラーゲンを含み水分を一定に維持する部分からできている。
上述した構造の皮膚は、さらに、犬種により様々の被毛で覆われている。たとえばプードル、シーズー、コッカー・スパニエル等は非常に長い毛で覆われている。プードルのように縮毛で覆われている犬種も、グレートデーン、ドーベルマン、ブルドッグ等のように短い剛毛で被われている犬種もある。縮毛のイヌは、抜け毛が落下せずに、毛玉となって体にこびりつくことがある。また、剛毛のイヌは、座るときに体重がかかる肘やくるぶしなどに刺さって炎症を発生させることがある。従って、イヌの皮膚は、皮膚疾患に罹る前から、絶えず手入れをして清潔を維持しなければならない。
イヌの皮膚や被毛には、常にある種の細菌が付着している。然し、皮膚が清潔に維持されていれば、皮膚自体が菌の異常増殖を抑制する作用があるので、細菌が増殖して皮膚疾患の原因となることはない。しかしながら、たとえば、体の免疫力が低下したり、加齢により皮膚の抵抗力が低下すると、細菌が異常増殖して皮膚が化膿して膿皮症となったり、カビが原因の白癬等の皮膚疾患となったりする。
また、寄生虫や細菌感染により皮膚から脂が異常に分泌されたり、皮膚の角質化が極端に進行することに起因する脂ろう症、ノミ、ダニ、ヒエンダニ、ツメダニ、シラミ等寄生虫による各種皮膚炎がある。
不幸にしてイヌが皮膚疾患に罹り、その症状が進行した場合は、当然、病因と症状に応じて、ポリエン系抗生物質やイミダゾール系合成抗真菌薬を使用したり、有機リン系、カルバメトール系、ピレスロイド系等各種殺虫剤を使用する。しかしながら、これらの薬剤は使用態様や個体によっては、皮膚の発疹、呼吸困難、血圧低下、腸炎、嘔吐等の副作用をもたらすことがある。
イヌ等哺乳動物の皮膚の洗浄方法として薬用シャンプーが一般的である。しかし、イヌに合わない薬用シャンプーを多用すると、皮膚を乾燥させ、あるいは発疹を招き、皮膚病を発症させるという逆効果となる。
また、イヌによっては、各種のアレルゲンに敏感に反応してアレルギーとなって、いわゆるアレルギー性の皮膚疾患を起こすことがある。イヌの皮膚疾患の主要原因となるアレルゲンとしては、ほこり、ダニ等寄生虫の死骸や排泄物、カビ、絨毯、カーペット等の繊維等無数にあるハウスダストがある。一旦、アレルギー性の皮膚疾患になると、各種抗ヒスタミン剤、副腎皮質ステロイド剤、抗ヒスタミン剤等を使用するが、これらも多用したり服用を誤ると、催睡、胎児の口蓋裂奇形の発生等の副作用を及ぼすことがある。
無論、イヌが皮膚疾患に罹り、その症状が進行した場合は、適切に薬剤を使用することが必要である。しかし、重要なことは日頃の皮膚管理である。
ここで、イヌのアレルギー性皮膚疾患の原因の一端を説明する。イヌは健康を維持するためのさまざまな防御機能が働いている。皮膚もその機能を担っており、体の最表面にあって、アレルゲンや有害物質、刺激物が体内に侵入するのを防止している。
上述したように、健康なイヌの皮膚の表面には角質層という固い細胞の層があり、その上をさらに皮脂膜が覆っている。皮脂はイヌから分泌される脂質である。角質層と皮脂膜で皮膚の表面を覆うことで、アレルゲンや有害物質、刺激物が外部から侵入するのを防止しており、同時に皮膚に含まれる水分が外に逃散するのを防止している。
イヌのあらゆる細胞には水分が含まれ、水分が失われると、正常に機能することができなくなる。皮膚を構成する細胞にも水分が含まれているので、皮膚の水分を逃散しないようにすることも必要で、皮膚がその機能を果たしている。水分を逃散しないようにする機能は皮膚の内部にもあり、角質細胞と角質細胞の間にあるセラミドと、角質細胞の中にある天然保湿因子である。
健康でみずみずしい皮膚は、皮脂膜、セラミド、及び天然保湿因子という三成分が正常に機能し、角質層の水分が適度に保持されている皮膚をいう。最近の研究により、アレルギー性皮膚疾患の皮膚は、炎症のない正常時でも、セラミドと天然保湿因子が不足していることが解明された。アレルギー性皮膚疾患は、細胞の中に空隙ができ、皮膚のバリア機能が弱くなるとともに細胞内の水分が失われ、細胞内に水分を取り込む機能が低下して皮膚が乾燥しがちになる。
乾燥した角質細胞は剥落しやすく、その間隙から、アレルゲンや刺激物が侵入し炎症が発生し、細菌が侵入すると繁殖して化膿することもある。従って、アレルギー性皮膚疾患を防止するには、皮膚の乾燥を防止して、低下している皮膚バリア機能を向上することが必要となる。
従って、アレルギー性皮膚疾患を含めて多くの皮膚疾患を未然に防止するのに重要なことは、日頃の手入れとして、イヌ等哺乳動物の皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすことである。
この際、下記の2点が重要である。
イ。イヌ等哺乳動物の皮膚の洗浄で理想的なことは、薬用シャンプーを使用せずに、皮膚の生体反応に悪影響を与えない、換言すれば、酸化還元電位、pH等が皮膚の生体反応と性質が同じか、酷似している水を使用して、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を洗い落とし、それらに起因する各種皮膚疾患を予防および/又は治療に寄与することである。
ロ。短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々にまで拡散し、分散して、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、皮膚を清潔にすることである。
ところで、ヒト、イヌ等生物の体内には種々の酸化還元系が存在し、またその中の多くは相互に共役して生体内酸化還元反応に関与している。生体内酸化還元系の酸化還元電位は、反応の自由エネルギー変化および平衡定数と直接に関係しており、これらの反応の方向を予言するのに役立つものである。
生体の皮膚を含む臓器、或いは生体内反応の酸化還元反応は電位が低く、通常−400mV〜−700mVの範囲である。そしてイヌの皮膚のpHは7.5である。体液の酸化還元電位が高くなると活性酸素が滞留し易く、器官に障害が出てくると云われている。特に、腸内微生物が活発に活動して栄養成分を消化吸収する腸内は、嫌気性の還元雰囲気に維持されている必要がある。
たとえば、生体内における、(酢酸+CO2+2H/α−ケトグルタル酸反応)の酸化還元電位は−673mV、(酢酸+CO2/ピルビン酸反応)の酸化還元電位は−699mV、(酢酸+2H/アセトアルデヒド反応)の酸化還元電位は−581mV、フェレドキシンの酸化還元電位は−413mV、(キサンチン+H/ヒポキサンチン+H2O)の酸化還元電位は−371mV、(尿酸+H/キサンチン+H2O)の酸化還元電位は−360mV、(アセト酢酸+2H/β−ヒドロキシ酪酸反応)の酸化還元電位は−346mV(シスチン+2H/2システイン反応)の酸化還元電位は−340mVである。
このように生体内における酵素、補酵素、代謝関連物質の反応は、酸化還元電位が低い環境下にある。また、酸化還元電位が低い水、または食品は、身体を酸化させる活性酸素や、1個又はそれ以上の不対電子を有する分子或いは原子、即ち、フリーラジカルを分離、消去する作用があって、SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)という活性酸素消去酵素の反応を促進させると云われている。
酸化還元反応を始めとする体内の代謝反応の場を提供しているのが、体液である。体液は生体のほぼ60%を占めている。体液は、水を中心として、電解質、タンパク質等を重要な構成要素としている。これが、酸化還元電位が低い水が生体内にとって有効な理由である。
ところで、我が国の通常の水道水(13.0℃)の酸化還元電位は+400〜+800mV、pHが7.0〜7.5、溶存水素量が2.3〜2.6ppb、溶存酸素量が約10.0ppmの範囲である。即ち、水道水は、溶存酸素量が多いため、生体に対して活性酸素を生成し易く、また酸化還元電位がプラスなので、酸化力はあっても、還元力がなく、酸化還元電位が−400mV〜−700mVの範囲のイヌの生体臓器とバランスがとれないと考えられる。
生体反応の中には、酸化還元反応を伴う反応が多く、代謝反応等に極めて重要な役割を担っている。また、生体に限らず、酸化体と還元体を含んだ系(溶液)において、白金のようにそれ自体は酸化還元反応に関与しない不活性な電極を、その溶液に浸すと、電極間に電位差が現れる。この電位差が、酸化還元電位(Oxidation−Reduction Potential=ORP)で、単位はmVで表す。今、ある物質の酸化体の活量を[Ox]、還元体の活量を[Red]と表すと、両者の混合状態は、式(1)で表される。
[Ox]+ne→[Red] (1)
(eは電子、nは移動する電子数)
(1)で表した電極反応式の酸化還元電位(EmV)は、ネルンスト(Nernst)の式(2)で表される。
E=E+(RT/nF)ln[Ox]/[Red] (2)
式(2)において、Rは、気体定数(8.31Jmol−1−1)、Tは絶対温度(K)、Fはファラデー定数(96406JV−1)である。Eは、[Ox]=[Red]の時の標準酸化還元電位である。
式(2)において、ln[Ox]/[Red]は、自然対数である。従って、分母、即ち[Red]を、分子、即ち[Ox]より、極端に大きくすればするほど、酸化還元電位Eのマイナス(−)値を大きくすることができることになる。即ち、理論的には、還元体[Red]の活量を、酸化体[Ox]の活量より、大きくすればするほど、酸化還元電位をマイナス(−)値にすることができる。
そこで、本発明者の一人は、酸化体と還元体の混合状態にある原料水に水素を吹き込んで、原料水の酸化還元電位を−400mV以下に維持する関連技術を開発し特許出願した。
特許文献1は、「酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素をガス圧0.1〜0.95MPaで、10秒〜10分間吹き込んで原料水の酸化還元電位を−400mV〜−600mVに低下し、次いで、この水を、光、酸素、水素、水蒸気に対して完全バリヤー機能がある容器に充填することから成る、酸化還元電位を−400mV〜−600mVに維持する方法」を開示している。
特許文献2は、「酸化体と還元体の混合状態にある原料水を、シリカ系石英岩に金属を担持させた還元触媒と接触させながら、水素をガス圧0.1〜0.95MPaで、10秒〜10分間吹き込んで原料水の酸化還元電位をマイナスに低下する方法において、還元体の活量を、酸化体の活量より大きくすることにより酸化還元電位を−400mV以下に維持する方法」を開示している。
特許文献3は、「所定の方法で製造した酸化還元電位が−400mV〜−600mVの水を、酸素、水素、水蒸気に対して完全バリヤー機能がある容積可変型容器に充填し、85〜100℃で30〜45分間加熱することを含む酸化還元電位が−400mV〜−600mVの水を殺菌する方法」を開示している。
特許文献4は、「原料水貯蔵能力がある反応槽を、透孔を有し還元触媒を載置した仕切板で上部チャンバと下部チャンバに分割し、家庭用水道と連結した原料水供給系パイプ、減圧系パイプ、水素ガスボンベと連結した水素供給系パイプ、および生成水取出し系パイプを封止接合し、29Lの水素ガスを、3分間バブリングし、時間当たり最大で30Lの水素水を製造する装置」を開示している。
従って、特許文献1〜4に記載されている、溶存水素量が大きく、酸化還元電位が−400mV以下の水でイヌ等哺乳動物の皮膚を洗浄すれば、前記イ項で説明した「イヌ等哺乳動物の皮膚の洗浄で理想的なことは、薬用シャンプーを使用せずに、皮膚の生体反応に悪影響を与えない、換言すれば、酸化還元電位、pH等が皮膚の生体反応と性質が同じか、酷似している水を使用して、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を洗い落とし、それらに起因する各種皮膚疾患を予防および/又は治療に寄与すること」は解決することができる。
しかしながら、特許文献1〜4に記載されているような、単に溶存水素量が大きく、酸化還元電位が−400mV以下の水では、前記ロ項で説明した「短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々にまで拡散し、分散して、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、皮膚を清潔にすること」は不可能である。その理由は、通常の水に生成、或いは形成される気泡の直径は、最小でも数mmなので、極細の長毛が密生している、たとえば、ウェストハイランドホワイトテリア、或いは固めの被毛が巻き毛状、縮れ毛状、縄状で密生しているミニチュアプードル等の被毛の1本1本および皮膚の隅々にまで拡散、分散することができないからである。
特開2005−901号公報 特開2005−21875号公報 特開2005−66584号公報 特開2005−177724号公報
発明が解決しようとする第1の課題は、薬用シャンプーを使用せずに、イヌ等哺乳動物の皮膚の生体反応に悪影響を与えない、換言すれば、イヌ等哺乳動物の皮膚の生体反応と性質が同じか、酷似している水を使用して、イヌ等哺乳動物の皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、それらに起因する各種皮膚疾患を予防および/又は治療に寄与するイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムを提供することである。
発明が解決しようとする第2の課題は、薬用シャンプーを使用せずに、イヌ等哺乳動物の皮膚の生体反応に悪影響を与えない、換言すれば、イヌ等哺乳動物の皮膚の生体反応と性質が同じか、酷似している水を使用して、短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等の被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本およびイヌ等哺乳動物の皮膚の隅々から、イヌ等哺乳動物の皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、それらに起因する各種皮膚疾患を予防および/又は治療に寄与するイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムを提供することである。
発明が解決しようとする第3の課題は、短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすだけではなく、皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上することである。
発明が解決しようとするさらに別の課題及び利点は、以下逐次明らかにされるであろう。
本発明者は、前記の第一の課題を解決するために、酸化還元電位が−400mV以下で、pHが中性近傍で、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを溶存させた水を使用することを検討した。
次に、前記第二の課題である「短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々から、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすこと」を解決するために、マイクロバブルを多量に含んだ水を検討した。
近年マイクロバブルの研究と、その用途開発が盛んに行われてきている。マイクロバブルは、直径が10〜数10μmの微細な気泡と定義されている。通常、水中で発生或いは形成される気泡の直径は数ミリ程度であるが、マイクロバブルはその1/100以下であるという特徴を活かした用途が研究・開発されている。即ち、マイクロバブルは、液体中への吸収効率が高い、均一性と分散性に優れている、生体の生物活性を高める、超音波を当てると70℃程度までに発熱する等の特性を活かして、生体の洗浄、水質の浄化、癌の診断や治療等に応用されている。具体的には、国立徳山工業高等専門学校土木建築学科大成博文教授の指導の下に、マイクロバブルによる酸素供給と殺菌作用により養殖カキの成長促進、夏カキの出荷、水質浄化等が報告されている。
従って、マイクロバブルを多量に含む水は、当然、短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々にまで拡散し、分散して、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とし、皮膚を清潔にすることが考えられる。
本発明者は、前記皮膚の生体反応に悪影響を与えない、皮膚の生体反応と性質が同じか、酷似している水である酸化還元電位が−400mV以下で、pHが中性近傍で、水に溶存させる水素を、マイクロバブルとして形成することを検討し、実験を繰り返した結果、直径が2μm(0.002mm)〜120μm(0.12mm)の範囲の微細気泡を製造することができることを発見した。従って、この発見に基づいて、水素ガスを、直径が2μm(0.002mm)〜120μm(0.12mm)の混合微細気泡として大量に含んだ加水素水を使用することにより、前記第2の課題を解決したものである。
なお、本発明で使用する文言「水素ガスを、直径が2μm(0.002mm)〜120μm(0.12mm)の混合微細気泡として大量に含んだ加水素水」とは、本発明の加水素水が、水素ガスを、直径が2μm(0.002mm)〜120μm(0.12mm)の混合微細気泡を含んでいればよく、その他、通常、水中で発生或いは形成される直径が数ミリ程度の気泡を同時に含んでいることを包含する。
水素ガスの気泡の直径が2μm以下の場合、発生させるのに必要なコストが掛かるので好ましくなく、120μm以上の場合は、微細気泡としての望ましい洗浄効果が得られないので好ましくない。
本発明において、酸化還元電位の最大値を−400mVとした理由は、動物の皮膚を含む生体の臓器の酸化還元反応が、通常−400mV〜−700mVの範囲だからである。従って、本発明において、酸化還元電位の最小値は−700mVが好ましい。腸内は、嫌気性の還元雰囲気に維持されている必要がある。
本発明で使用する文言「中性近傍」とは、水素イオン濃度(pH)が、中性からアルカリ側に片寄っていることを意味する。本発明の場合、pHおよび酸化還元電位は、溶存させる水素ガスの量によって変化する。溶存水素量が増えれば、pHはアルカリ側に移行し、酸化還元電位はマイナス側に低下する。従って、本発明では、イヌの皮膚の状態、即ち、無毛種、短毛種、短毛種の剛毛、直毛、縮毛、長毛種、長毛種の直毛、縮毛、皮膚病に罹患している場合は、その状態等を勘案して、酸化還元電位、pH等を任意に設定することが好ましい。
次に、前記第三の課題である「短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすだけではなく、皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上すること」の「皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上すること」を解決するにも、前記混合微細気泡を多量に含んだ水が効果的であることを発見した。その理由は、微細気泡を多量に含んだ水が、液体中への吸収効率が高く、均一性と分散性に優れ、生体の生物活性を高める効果があるからである。
以上を総括すると、酸化還元電位が−400mV以下で、pHが中性近傍で、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を使用すれば、薬用シャンプーを使用せずに、短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等の被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々から、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすだけではなく、皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上し各種皮膚疾患を予防および/又は治療に寄与する皮膚洗浄システムを提供することができる。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムは、連続式として、シャワーでも、洗浄浴中での整流でも使用できるように切り替え式とすることが好ましい。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムは、水源として温水を使用することが好ましい。例えば、水温を38±2℃に調整できる温水ボイラーを使用して、水量を8〜20L/分、水圧を0.05〜0.5MPaで設定して稼働させることが好ましい。この際、家庭用温水ボイラーを使用すれば、業務用と家庭用に兼用できる。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムにおける水素の注入量は0.05〜1L/分、注入圧は水圧以上にすることが好ましい。
本発明者は、以下に述べる設計思想に従って、水源として水温を38±2℃に調整できる温水ボイラーを使用し、水量を8〜20L/分、水圧を0.05〜0.5MPaで設定して、水素の注入量を0.05〜1L/分、注入圧は水圧以上に設定して、酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μm範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を、連続式として、シャワーでも、洗浄浴中での整流でも使用できるように切り替え式として稼働できるイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムの開発に成功した。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムは、(1)温水ボイラーと、(2)温水ボイラーと給湯パイプと水密連結された加水素水製造装置を主として含み、前記加水素水製造装置が、イ。管体と、ロ。管体の一方の端部に形成され、原料水を高圧で供給する原料水供給系と、ハ。管体に形成され、原料水供給系から供給された水に対して、ほぼ直角に水素を供給する水素供給系と、ニ。管体内において前記水素供給系の下流に管体の長手方向に形成され、原料水供給系から管体に供給された水と、水素供給系から管体に供給された水素を混合して拡散させるための拡散室と、ホ。拡散室に充填された所定の孔径を有する多孔質要素と、ヘ。管体の他方の端部に形成され、製造された目的とする加水素水を排出する排出口とを備えていることを特徴とする。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムに使用する加水素水製造装置の主要部材は、断面が主として円形、或いは角形の管体である。管体の材料は、炭素綱、ステンレススチール等金属が好ましいが、その他負圧に耐える強度を有するガラス、プラスチック、セラミックス、ゴム、あるいはこれらを組合せたものでもよい。
管体の一方の端部には水の噴射口となる開口部が形成されていて、温水ボイラーからの原料水を高圧で供給する原料水供給系が水密結合されている。原料水供給系は、水圧が0.05〜0.5MPaの水供給施設、通常は水道水と連結し、その中間にポンプを連結する。水の供給量は8〜20L/分が好ましい。
管体の一方の端部に形成された水の噴射口の管体内側は、ノズルとなっていて、高圧で噴射された水をさらに高圧で噴射するようになっている。通常は、原料水を非圧縮性の状態で噴射させるので、ノズルの形状は、流路面積が滑らかに適当に小さくなるような、いわゆる先細ノズルでよい。しかしながら、原料水を圧縮性の状態で噴射させる場合は、先細ノズルと末広ノズルを組合せたものが好ましい。
管体には、原料水供給系から供給された水に対して、ほぼ直角に水素を供給する水素供給系を水密結合して設ける。水素供給系には、逆止弁を設けて、原料水供給系から供給された水が、水素供給系に逆流するのを防止することが好ましい。水素供給系には水素ボンベ、ガス圧調整装置、配管等が組み込まれていて、圧力を調整した水素ガスを噴射するようになっている。
水素ガスは、注入量が0.05〜1L/分、注入圧が水圧以上が好ましく、一例として、水圧0.1MPaの場合、水素の注入圧は0.2MPaが好ましい。
管体内には、前記水素供給系の下流に、管体の長手方向に拡散室が、いわゆるダブルチューブの構造で形成されている。拡散室は、原料水供給系から管体に供給された水と、水素供給系から管体に供給された水素の混合流体を拡散させるためものである。
拡散室は、両端から中央に向かって縮径構造、即ち、絞り構造となっていて、絞り部で負圧が形成されるようになっている。拡散室が絞り構造になっていて、負圧が形成されるようになっているので、原料水供給系から管体に供給された水と、水素供給系から管体に供給された水素との混合流体の吸引効果が増強される。
拡散室には、所定の孔径を有する多孔質要素が充填されている。拡散室に配設される多孔質要素は、一種のフィルターである。拡散室に導入される水と水素から成る混合流体を、多孔質要素を介して噴射することにより、多孔に形成されている孔の直径と同じ直径の気泡として形成するためのものである。
多孔質要素は、直径が2μm〜120μmの範囲の孔を有するものならば、その材料は特段に限定されない。砲金、ブロンズ、ニッケル、ステンレススチール、セラミックスなどの焼結体、金網等が使用できる。耐磨耗性と、製造された加水素水を飲用に供する場合には、ステンレススチールの焼結体が好ましい。
多孔質要素の形状は、円盤、円筒、円筒底付き、口金付き等多種多様な形状があるが、管体に挿入するには円筒形が好ましい。
多孔質要素の厚さは、5〜20mm、好ましくは5〜10mmであるが、水圧、水量等の条件によって適宜選択される。
市場から入手できる多孔質体としては、孔径が2μm〜120μmの範囲の焼結金属要素がある。より微細な気泡を形成するには、できるだけ孔径が小さな焼結金属要素を使用することになるが、水圧水量の圧損が大きくなり、製造効率が低下する。従って、求める溶存水素量、水量により、適宜選択することが重要である。
本発明の加水素水製造装置は、2基以上を連結して使用してもよい。特に、水道水の場合、水量15L/分以上の水量で、1.3ppm以上の溶存水素量を確保するのには、2基以上を連結して使用することが必要である。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムは、家庭用として使用する場合には、加水素水製造装置で製造された加水素水を排出する排出口にシャワーホースを取り付け、その先端にシャワーヘッドを取り付けて、片手での操作が可能な簡便な構造にすることができる。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムを、家庭用としても、また業務用として使用する場合には、上面が開口し大型犬1頭を余裕をもって収容できる浴槽を用意し、浴槽の壁面の所定の箇所に操作パネルを取り付け、操作パネルにシャワーと整流用サーモ付き混合栓を取付け、浴槽とは別体に設置した加水素水製造装置とシャワーホースおよび整流用経路を連結してもよく、または、シャワーホースおよび整流用パイプを連結した加水素水製造装置を浴槽の操作パネル該当箇所に組込んでもよい。このような構造にすることにより、整流切替バブルを、先ずシャワー方式に切替えて、強力なシャワーでイヌの皮膚を洗浄した後、整流に切り替えて浴槽内に酸化還元電位が−400mV以下で、pHが中性近傍の水に溶存させる水素を、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として大量に含んだ加水素水を貯水し、その中に体全体を浸けることにより、被毛の1本1本まで、皮膚の深部にまで加水素水を浸透させることができるので皮膚洗浄効果が一層向上する。
本発明のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムを、浴槽と連結した場合、浴槽の一方の壁体の一部を水密状態で開閉自由にしておくと、イヌ等哺乳動物を出し入れするのに都合がよい。また、底面に着脱可能な高さ調節用の簀の子を敷くと、作業性がよくなり、労働力が低減されるので好ましい。
従って、上記課題は下記の手段によって解決することができる。
1.酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍で、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μm範囲の混合微細微細気泡として含んだ加水素水を使用することを特徴とするイヌ等哺乳動物の皮膚を洗浄する方法。
2.(1)温水ボイラーと、(2)温水ボイラーと給水パイプを介して水密連結された加水素水製造装置を主として含み、前記加水素水製造装置が、イ。管体と、ロ。管体の一方の端部に形成され、原料水を高圧で供給する原料水供給系と、ハ。管体に形成され、原料水供給系から供給された水に対して、ほぼ直角に水素を供給する水素供給系と、ニ。管体内において前記水素供給系の下流に管体の長手方向に形成され、原料水供給系から管体に供給された水と、水素供給系から管体に供給された水素を混合して拡散させるための拡散室と、ホ。拡散室に充填された所定の孔径を有する多孔質要素と、ヘ。管体の他方の端部に形成され、製造された目的とする加水素水を排出する排出口とを備えていることを特徴とする酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍で、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を製造するものであるイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システム。
3.前記2項のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムにおいて、加水素水製造装置で製造された加水素水を排出する排出口にシャワーホースを取り付け、その先端にシャワーヘッドを取り付けた家庭用イヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システム。
4.イ。浴槽と、
ロ。前記浴槽の壁体の所定の箇所に取り付けた操作パネルと、
ハ。操作パネルに開口したシャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴と、
ニ。浴槽とは別体に設置した、シャワーホースおよび整流用パイプを連結した請求項2に記載した加水素水製造装置と、
ホ。前記シャワーホースおよび整流用パイプを、それぞれ前記シャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴に連通させたことを特徴とする哺乳動物用皮膚洗浄システム。
5.イ。浴槽であって、浴槽を構成する壁体の一部に請求項2に記載した加水素水製造装置を収納する空間を設けた浴槽と、
ロ。前記浴槽の壁体の所定の箇所に取り付けた操作パネルと、
ハ。操作パネルに開口したシャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴と、
ニ。シャワーホースおよび整流用パイプを連結し、前記空間に収納された前記請求項2に記載した加水素水製造装置と、
ホ。前記シャワーホースおよび整流用パイプを、それぞれ前記シャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴に連通させたことを特徴とする哺乳動物用皮膚洗浄システム。
6.前記4または5項において、哺乳動物用皮膚洗浄システムの浴槽の一方の壁体の一部を水密状態で開閉自由にする。
7.前記4〜6項のいずれか1項において、浴槽の一方の内壁の縦方向に少なくとも1対のガイドを他方の内壁に対向して設け、仕切り板を前記ガイドに挿入して、浴槽の容積を仕切り板の枚数に応じて分割する。
8.前記4〜8項のいずれか1項において、浴槽の底面に高さ調節可能な簀の子を敷く。
請求項1に記載した発明により、酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍で、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水をイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄に使用するので、下記に例示する効果を奏功することができる。
(1)酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍というイヌ等哺乳動物の生体反応の酸化還元反応に近い水を使用しているので、薬用シャンプーを使用せずに、イヌ等哺乳動物の生体反応、特に皮膚に悪影響を与えずにイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄することができる。
(2)0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を使用しているので、短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々から、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすことができる。
(3)0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を使用しているので、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすだけではなく、皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上することができる。
(4)酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水自体をイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄用として商取引の対象にすることができる。
請求項2に記載した発明により、イヌ等哺乳動物の生体反応の酸化還元反応に近い水を使用しているので、薬用シャンプーを使用せずに、イヌ等哺乳動物の生体反応、特に皮膚に悪影響を与えずにイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄することができ、0.5〜1.5ppmの量の水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を使用しているので、短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々から、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすことができ、且つ皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすだけではなく、皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上することができるイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムを、商取引の対象として提供することができる。
請求項3に記載した発明により、請求項2に記載したイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムにおいて、加水素水製造装置で製造された加水素水を排出する排出口にシャワホースを取り付け、その先端にシャワーヘッドを取り付けたので、家庭でも簡便に使用できるイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムとすることができる。
請求項4に記載した発明により、浴槽の壁面の所定の箇所に操作パネルを取り付け、操作パネルにシャワーおよび整流用サーモ付き混合栓を取付け、浴槽とは別体に設置した加水素水製造装置とシャワーホースおよび整流用経路を連結したので、浴槽と加水素水製造装置を簡単に分離することができるので、浴槽と加水素水製造装置は、それぞれ、他の加水素水製造装置および浴槽と互換性がある。
請求項5に記載した発明により、浴槽の壁面の所定の箇所に操作パネルを取り付け、操作パネルにシャワーおよび整流用サーモ付き混合栓を取付け、シャワーホースおよび整流用パイプを連結した加水素水製造装置を浴槽の操作パネル該当箇所に組込んだので、設置面積を縮小することができ、ペットショップ、獣医、あるいは家庭用浴室の限られた面積を有効に利用することができる。
請求項6に記載した発明により、請求項4または5項のイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムにおいて、浴槽の一方の壁体の一部を開閉自由にしたので、イヌ等哺乳動物を出し入れするのに都合がよく、作業性がよくなり、労働力が低減される。
請求項7に記載した発明により、請求項4〜6項のいずれか1項に記載したイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムにおいて、浴槽の一方の内壁の縦方向に少なくとも1対のガイドを他方の内壁に対向して設け、仕切り板を前記ガイドに挿入して、浴槽の容積を仕切り板の枚数に応じて分割して、浴槽の容積を犬種の大きさ、或いは頭数に応じ変えることにより、作業性および作業効率を改良し、且つ、洗浄水、または浴槽に張る水の使用量を低減できる。
請求項8に記載した発明により、請求項4〜7のいずれか1項に記載したイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムにおいて、浴槽の底面に高さ調節可能な簀の子を敷いたので、作業性がよくなり、労働力が低減される。
以下、発明を実施するための最良の形態を実施例をもって説明する。
図1は、本発明の皮膚洗浄システムの一例を示す概念断面図である。図1において、1は湯沸器で、図示していない水道水供給口、ポンプ、配管等と水密結合されている。2は加水素水製造装置である。加水素水製造装置2は原料水供給パイプ3と水密連結されている。原料水供給パイプ3の先端はノズル4となっていて、原料水を加水素水製造装置2内に噴出するようになっている。加水素水製造装置2の内部には、ダブルチューブ構造で拡散室5が形成されている。拡散室5は、両端から中央に向かって縮径構造、即ち、絞り構造となっていて、絞り部で負圧が形成されるようになっている。拡散室が絞り構造になっていて、その下流部の先端は、製造された加水素水を排出する排出口9となっている。
拡散室5には、多孔質要素6が充填されている。多孔質要素6は、例えば、厚さ10mm、孔径サイズ2μmのステンレススチールの焼結体である。
8は先端がノズルとなっている水素ガス供給口である。水素ガス供給口8は、水素ガス供給パイプ7と水密結合されている。水素ガス供給パイプ゜7は、さらに(図示していない)水素ボンベ、ガス圧調整装置、配管等と水密結合されていて水素供給系を形成し、原料水に対してほぼ直角に水素を噴射するようになっている。
10はステンレスチール製のコイルホースで、加水素水排出口9と水密結合されていて、その先端にはシャワーヘッド11が取り付けられている。
通常の水道水(酸化還元電位=+650mV、pH=7.25、溶存水素量=3.1ppb、水温=13.2℃)を、湯沸器1に導入して温度39℃にして、供給パイプ3を経てノズル4から水圧0.2MPa、水量20L/分で噴出させた。水素ガスを、ガス圧調整器でガス圧を0.25MPa、流量を0.5L/分に調整して、水素供給ノズル8から噴出させ、原料水と水素の混合流体を形成し、多孔質要素6を介して、拡散室5内に拡散させ、水量10L/分、水温38.5℃、溶存水素量が1.31ppm、酸化還元電位が−660mV、pHが7.85で、2μmを中心とする微細気泡を大量に含有している加水素水を排出口9、コイルホース10を経てシャワーヘッド11から連続してスプレーした。
実施例2は、実施例1で製造した皮膚洗浄システムを、家庭用簡易型イヌ洗浄システムとして使用した例である。
家庭で愛玩犬として飼っている長毛種のウェストハイランドホワイトテリアの被毛の手入れを怠ったので、極く軽度の脂漏性皮膚炎に罹り、小さな斑ができ、臭いが出るに至った。広さ約1坪の浴室で、実施例1で製造した皮膚洗浄システムを使用して、シャンプーを使用せずに、週2回シャワー洗浄した。毎回の洗浄毎に、特定箇所の被毛の状態、被毛と皮膚の付け根を20倍のルーペで検査した。その結果、被毛はサラサラ状態で1本1本が分離でき、フケ(鱗屑)、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物は完全に洗い落とされていた。この洗浄を1ケ月(8回)連続して行った結果、班は消滅した。
固めの被毛が巻き毛状、縮れ毛状、縄状で密生しているミニチュアプードルは、非常にデリケートで被毛の手入れを丹念に行わないと、皮膚病、アレルギー疾患に罹りやすい。実施例2と同じようにして、実施例1で製造した皮膚洗浄システムを使用して、シャンプーを使用せずに、週2回シャワー洗浄した。毎回の洗浄毎に、特定箇所の被毛の状態、被毛と皮膚の付け根を20倍のルーペで検査した。その結果、被毛はサラサラ状態で1本1本が分離でき、フケ(鱗屑)、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物は完全に洗い落とされていた。この洗浄を1ケ月(8回)連続して行った結果、洗浄間隔を長くしても、皮膚病や、アレルギー疾患に罹らないようになった。
[比較例1]
比較のため、実施例1で製造した皮膚洗浄システムから多孔質要素6を外して、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡を全く含んでいないこと以外には、実施例1で製造したのと同じ加水素水を製造した。この加水素水を使用して、極く軽度の脂漏性皮膚炎に罹り小さな斑ができ臭いが出る長毛種のウェストハイランドホワイトテリアの皮膚を、実施例2と同じようにして週2回シャワー洗浄した。毎回の洗浄毎に、特定箇所の被毛の状態、被毛と皮膚の付け根を20倍のルーペで検査した。その結果、被毛はサラサラ状態にならず、1本1本が完全には分離できず、フケ(鱗屑)、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物は完全に洗い落とされてはいなかった。この結果、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡が、被毛の1本1本を分離できるほどにサラサラ状態にし、フケ(鱗屑)、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物は完全に洗い落とす効果があることが確認された。
図2は、浴槽に組み込んだ本発明の皮膚洗浄システムの一例を示す概念断面図である。図2において、図1と同じ要素には同じ番号を付してある。12は、上面が開口したステンレススチール製の浴槽である。
浴槽12は、ボルゾイ、オールドイングリッシュシープドッグ、バーニーズマウンテンドッグ、セントバーナード等大型の長毛種も余裕をもって収容できるように、開口部の長さ1500mm、幅1000mm、深さ600mmに設計した。浴槽12の短辺部に隣接して加水素水製造装置収納部14を設け、実施例1で製造した加水素水製造装置2を収納した。また、浴槽12の1つの壁体には開閉式のドアー13を水密式に取り付け、イヌをそこから出し入れするようにした。
加水素水製造装置収納部14の天板15には操作パネル16を取り付け、シャワーの温度および水量調節スイッチ、シャワー⇔整流切り替えスイッチ等各種の制御手段を取り付けた。
さらに、加水素水製造装置収納部14の天板15には、シャワー10を貫通して取り付けるためのシャワー取り付け穴17を設けた。さらに、サーモ付き混合栓18を取り付け、加水素水製造装置収納部14に収納されている加水素水製造装置2と連結した。
温水器1は、浴槽12とは別体に設け、原料水供給パイプ3で加水素水製造装置収納部14に収納されている加水素水製造装置2に給水するようにした。
浴槽12の内壁の所定の箇所の縦方向に少なくとも1対のガイド19を対向して設けて、仕切り板(図示していない)をガイド19に水密式に挿入して、犬種の大きさ、あるいは頭数によって、浴槽12の容積を変えることにより、作業性および作業効率を改良し、且つ、洗浄水、または浴槽に張る水の使用量を低減できるようにした。
図示していないが、浴槽12の底面には高さが調節できるスノコを敷いて、犬種によって高さを調節して、作業性と、作業効率を改良した。
図2に示した皮膚洗浄システム12を利用して、体高70cm、体重90kgで、長毛ラフ種のセントバーナードを洗浄した。先ず、開閉式のドアー13を開けてセントバーナードを、浴槽12の底面に敷いた自由降下式のスノコ(図示していない)の上に立たせた状態で入れた。次いで、自由昇降式のスノコ(図示していない)を上昇させて、洗浄作業がし易い位置で止めた。
次いで、加水素水製造装置2の加水素水排出口9に、シャワー取り付け穴17を介してシャワー(10、11)を取り付けた。実施例1と同じようにして、セントバーナードの被毛をシャワーで十分に洗浄した。
次いで、排水した後、自由昇降式のスノコ(図示していない)を、浴槽の底面まで下降させた。次いで、シャワー⇔整流切り替えスイッチ(図示していない)を整流に切り替え、浴槽12に、セントバーナードの首の位置まで加水素水を貯水した。
そのまま約20分間放置して、水温38.5℃、溶存水素量が1.31ppm、酸化還元電位が−660mV、pHが7.35で、直径が2μmを中心とする混合微細気泡を大量に含有している加水素水が、セントバーナードの被毛の1本1本と十分接触するようにし、且つ皮膚の表面に十分浸透させた。
その後、乾燥させて、被毛、被毛と皮膚の付け根を20倍のルーペで検査した。その結果、被毛はサラサラ状態で1本1本が分離でき、フケ(鱗屑)、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物は完全に洗い落とされていた。
実施例4により、平均体重が50kg以上のセントバーナードのような大型長毛種のイヌでも、開閉式ドアー13があるので、浴槽12に入れるのに抱える必要がないこと、自由昇降式のスノコ(図示していない)により、洗浄作業がし易い位置に昇降できるので、作業性、作業効率がよく、作業員の負担が著しく軽減されることが実感された。
実施例5は、図2に示した浴槽を利用して、体高23cm、体重3kgの長毛種のヨークシャーテリヤの被毛を洗浄した例である。
先ず、ガイド19に仕切り板(図示していない)を挿入して浴槽12を2つに分けた。開閉式のドアー13を開けてヨークシャーテリヤを、浴槽12の底面に敷いた自由昇降式のスノコ(図示していない)の上に立たせた状態で入れた。次いで、自由降下式のスノコ(図示していない)を、浴槽12の上縁部から5cmの位置まで上昇させて、洗浄作業がし易いようにした。
次いで、加水素水製造装置2の加水素水排出口9に、シャワー取り付け穴17を介してシャワー(10、11)を取り付けた。実施例1と同じようにして、ヨークシャーテリヤの被毛をシャワーで十分に洗浄した。
次いで、排水した後、自由昇降式のスノコ(図示していない)を、浴槽の底面まで下降させた。次いで、シャワー⇔整流切り替えスイッチ(図示していない)を整流に切り替え、浴槽12に、ヨークシャーテリヤの首の位置まで加水素水を貯水した。
そのまま約20分間放置して、水温38.5℃、溶存水素量が1.31ppm、酸化還元電位が−660mV、pHが7.85で、200メッシュ(0.074mm)を中心とする微細気泡を大量に含有している加水素水が、ヨークシャーテリヤの被毛の1本1本と十分接触するようにし、且つ皮膚の表面に十分浸透させた。
その後、乾燥させて、被毛、被毛と皮膚の付け根を20倍のルーペで検査した。その結果、被毛はサラサラ状態で1本1本が分離でき、フケ(鱗屑)、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物は完全に洗い落とされていた。
平均体重が3kg、体高が23cmのヨークシャーテリヤのような超小型犬を洗浄する場合、自由昇降式のスノコ(図示していない)が無い場合は、作業員が浴槽12の底面近くまで屈むことを余儀なくされ、極めて負担が掛かるが、自由昇降式のスノコ(図示していない)により、作業員が洗浄しやすい位置にまでヨークシャーテリヤを上昇できるので、作業性、作業効率がよく、作業員の負担が著しく軽減されることが実感された。従って、平均体高が15〜23cm、同体重が1〜3kgのチワワのように最も小さな犬種でも、肉体的に負担を掛けずに皮膚洗浄をすることができる。
1.酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍で、溶存量が0.5〜1.5ppmの水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水は、薬用シャンプーを使用せずに、イヌ等哺乳動物の生体反応、特に皮膚に悪影響を与えずにイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄することができ、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水は短毛種、長毛種、長毛の縮毛種等イヌの被毛の種類に関わりなく、毛の1本1本および皮膚の隅々から、皮膚や被毛に付着している細菌、カビ、ノミ、ダニ等寄生虫、寄生虫の死骸や排泄物、絨毯、カーペット等の繊維等ハウスダスト等異物を完全に洗い落とすだけではなく、皮膚の乾燥を防止して、保湿状態を維持し、皮膚バリア機能を向上することができるので、それ自体でイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄用として商取引の対象にすることができる。
2.加水素水製造装置で製造された加水素水を排出する排出口にシャワーホースを取り付け、その先端にシャワーヘッドを取り付けたので、家庭でも簡便に使用できるイヌ等哺乳動物の皮膚洗浄システムとすることができる。
3.加水素水製造装置を大型の浴槽に組み込んで皮膚洗浄システムとすることにより、ペットショップ、獣医、あるいは家庭用浴室の限られた面積を有効に利用することができる。
4.浴槽の底面に自由昇降式のスノコを敷いたので、平均体重が50kg以上、体高が65cm以上のセントバーナードのような大型長毛種のイヌから、平均体高が15〜23cm、同体重が1〜3kgのチワワのように最も小さな犬種でも、洗浄しやすい位置にまで昇降できるので、作業性、作業効率がよく、作業員の負担が著しく軽減されるので、肉体的に負担を掛けずに皮膚洗浄をすることができ、何頭も洗浄することをビジネスとするペットショップ或いは獣医等専門業者に特に利用可能性がある。
本発明の実施例で使用する加水素水製造装置の概念断面図。 本発明の実施例で使用する皮膚洗浄システムの一例を示す見取り図。
符号の説明
1 湯沸器
4 加水素水製造装置
5 原料水供給パイプ
6 ノズル
7 拡散室
8 多孔質要素
9 水素ガス供給パイプ
8 水素ガス供給口
9 加水素水排出口
10 ステンレススチール製コイルホース
11 シャワーヘッド
12 ステンレススチール製浴槽
13 ドアー
14 加水素水製造装置収納部
15 加水素水製造装置収納部14の天板
16 操作パネル
17 シャワー取り付け穴
18 サーモ付き混合栓
19 ガイド

Claims (8)

  1. 酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍、溶存量が0.5〜1.5ppmの水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を使用することを特徴とする哺乳動物の皮膚を洗浄する方法。
  2. (1)温水ボイラーと、(2)給水パイプを介して温水ボイラーと水密連結された加水素水製造装置を主として含み、前記加水素水製造装置が、
    イ。管体と、
    ロ。管体の一方の端部に形成され、原料水を高圧で供給する原料水供給系と、
    ハ。管体に形成され、原料水供給系から供給された水に対して、ほぼ直角に水素を供給する水素供給系と、
    ニ。管体内において前記水素供給系の下流に管体の長手方向に形成され、原料水供給系から管体に供給された水と、水素供給系から管体に供給された水素を混合して拡散させるための拡散室と、
    ホ。拡散室に充填された孔径が2μm〜120μmの多孔質要素と、
    ヘ。管体の他方の端部に形成され、製造された目的とする加水素水を排出する排出口とを備えている、酸化還元電位が−400mV以下、pHが中性近傍、溶存量が0.5〜1.5ppmの水素ガスを、直径が2μm〜120μmの範囲の混合微細気泡として含んだ加水素水を製造するものであることを特徴とする哺乳動物の皮膚洗浄システム。
  3. 請求項2の皮膚洗浄システムにおいて、加水素水製造装置で製造された加水素水を排出する排出口にシャワーホースを取り付け、その先端にシャワーヘッドを取り付けた皮膚洗浄システム。
  4. イ。浴槽と、
    ロ。前記浴槽の壁体の所定の箇所に取り付けた操作パネルと、
    ハ。操作パネルに開口したシャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴と、
    ニ。浴槽とは別体に設置した、シャワーホースおよび整流用パイプを連結した請求項2に記載した加水素水製造装置と、
    ホ。前記シャワーホースおよび整流用パイプを、それぞれ前記シャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴に連通させたことを特徴とする哺乳動物用皮膚洗浄システム。
  5. イ。浴槽であって、浴槽を構成する壁体の一部に請求項2に記載した加水素水製造装置を収納する空間を設けた浴槽と、
    ロ。前記浴槽の壁体の所定の箇所に取り付けた操作パネルと、
    ハ。操作パネルに開口したシャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴と、
    ニ。シャワーホースおよび整流用パイプを連結し、前記空間に収納された前記請求項2に記載した加水素水製造装置と、
    ホ。前記シャワーホースおよび整流用パイプを、それぞれ前記シャワー取り付け穴および整流用サーモ付き混合栓取付け穴に連通させたことを特徴とする哺乳動物用皮膚洗浄システム。
  6. 浴槽の一方の壁体の一部を水密状態で開閉自由にした請求項4または5に記載した哺乳動物用皮膚洗浄システム。
  7. 浴槽の一方の内壁の縦方向に少なくとも一対のガイドを他方の内壁に対向して設け、仕切り板を前記ガイドに挿入して、浴槽の容積を仕切り板の枚数に応じて分割した請求項4〜6のいずれか1項に記載した哺乳動物用皮膚洗浄システム。
  8. 浴槽の底面に高さ調節可能な簀の子を敷いた請求項4〜7のいずれか1項に記載した哺乳動物用皮膚洗浄システム。
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