JP2007228688A - アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 両端を支持部材によって支持されたネジと、上記ネジに対して回転しながら移動可能に螺合・配置されたナット、上記ナットを回転駆動する駆動モータと、上記駆動モータによってナットを回転させることによりナットと共に移動するスライダと、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ネジの上記ナットを挟んで両側位置において中間サポート機構によって支持するようにしたもの。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、ボールネジ103は回転しない状態にあっても自重によって撓んだ状態にはあり、且つ、取付間距離、縦弾性係数、断面二次モーメント、断面積、材料密度によって決定される固有振動数を有している。そのような状態で、ボールナット107を回転させる中空モータ105及びボールナット107の回転による振動等が図示しない軸受を介してボールネジ103に伝達され、それによって、ボールネジ103の振動、共振が発生してしまうおそれがあった。そのため、この種のボールナット回転型のアクチュエータの場合にも長ストローク化には限界があった。
又、請求項2によるアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、上記中間サポート機構は、上記ナットの両側に夫々配置された一対の中間サポートを備えていて、上記ナットの移動に伴ってナットの半分の速度で同方向に移動するように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3によるアクチュエータは、請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記中間サポートは、サポートブラケットと、このサポートブラケットの内周側の配置されたサポートブッシュとから構成されていて、上記サポートブッシュとネジとの間には所定の隙間が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項4によるアクチュエータは、請求項3記載のアクチュエータにおいて、上記サポートブラケットとサポートブッシュとの間には軸受部材が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項5によるアクチュエータは、請求項3記載のアクチュエータにおいて、上記サポートブッシュの上方内周面にはマグネットが内装されていることを特徴とするものである。
又、中間サポート機構を設けることにより支持部材の剛性が軽減されることになり、それによっても、長ストローク化を図ることができる。
又、中間サポート機構の構成も比較的簡単であり、装置の大型化、構成の複雑化を誘発することなく所望の支持構造を得ることができる。
又、上記中間サポート機構を上記ナットの両側に夫々配置された中間サポートから構成し、上記ナットの移動に伴ってナットの半分の速度で同方向に移動させるように構成した場合は、比較的簡単な構成で所望の支持構造を得ることができる。
又、上記中間サポートを、サポートブラケットと、このサポートブラケットの内周側の配置されたサポートブッシュとから構成して、上記サポートブッシュとネジとの間に所定の隙間を設けた場合には、円滑な動作を実現することができる。
又、上記サポートブラケットとサポートブッシュとの間に軸受部材を設けた場合には、サポートブッシュが適宜回転することにより動作時の抵抗を軽減させることができる。
又、上記サポートブッシュの上方内周面にマグネットを内装した場合には、ネジを吸着により引き上げることができ、ネジの撓みをさらに効果的に防止することができる。
又、そのような一連の動作時においてボールネジ3は支持部材1、1によってその両端を支持されるとともに、中間サポート機構21によっても支持されている。その結果、ボールネジ3の撓みは効果的に防止されることになる。
尚、図1は中空モータ5とボールナット7とスライダ109が略中間位置に位置している状態を示しており、これに対して、図2は中空モータ5とボールナット7とスライダ109が図中左側に移動した状態を示している。その際、図中左側の支持部材1とスライダ9との距離を(L´1)とすると、中間サポート23は(L´1/2)の位置に位置している。同様に、図中右側の支持部材1とスライダ9との距離を(L´2)とすると、中間サポート23は(L´2/2)の位置に位置している。
まず、ボールネジ3の撓みを効果的に防止することができる。これは、中間サポート機構21を設けることにより、支持部材1、1だけではなくその間で中間サポート機構21によっても支持するように構成しているからである。又、ボールネジ3の撓みが効果的に防止されることにより、ボールネジ3の振動、共振の発生を防止することができる。そして、アクチュエータの長ストローク化を図ることができる。
又、中間サポート機構21を設けることにより支持部材1、1の剛性が軽減されることになり、それによっても、長ストローク化を図ることができる。
又、中間サポート機構21の構成も比較的簡単であり、装置の大型化、構成の複雑化を誘発することなく所望の支持構造を得ることができる。
因みに、本実施の形態のように、中間サポート機構21を設けた場合、ボールネジ3の取付スパンは中間サポート機構21がない場合の1/2の長さになり、よって、ボールネジ3の自重による撓み量は1/16になる(長さの4乗に比例する)。これは、ボールネジ3の支持が固定の場合(回転なし)であっても支持の場合(回転あり)であっても同じであり、夫々次の式(I)、(II)によって表される。
固定の場合(回転なし)
δ=q・l4/384・E・I―――(I)
支持の場合(回転あり)
δ=q・l4/384・E・I―――(II)
但し、
δ:撓み量
q:単位長さ当たりの重量
l:取付スパン
E:弾性係数
I:断面二次モーメント
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
したがって、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるとともに、動作時の抵抗を軽減させることができる。
その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であり、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
したがって、前記第1の実施の形態の場合と同様の効果を奏することができるとともに、ボールネジ3の撓み防止効果をさらに高めることができる。
まず、中間サポート機構の構成はあくまで一例であり図示したものに限定されない。
又、前記各実施の形態の場合には、中空モータを使用した場合を例に挙げて説明したが、中実モータであっても同様に適用可能である。中実モータを使用する場合には、ボールネジを避けたスライダ上に中実モータを取り付け、ベルト等を介してナットを回転させるものである。
その他、図示したものはあくまで一例である。
3 ボールネジ
5 中空モータ
7 ボールナット
9 スライダ
11 直動ガイド機構
13 ガイドレール
15 ガイド部材
21 中間サポート機構
23 中間サポート
25 サポートブラケット
27 サポートブッシュ
29 ガイド部材
31 プーリ
33 ワイヤ
35 連結棒体
41 軸受部材
43 軸受部材
51 マグネット
Claims (5)
- 両端を支持部材によって支持されたネジと、上記ネジに対して回転しながら移動可能に螺合・配置されたナット、上記ナットを回転駆動する駆動モータと、上記駆動モータによってナットを回転させることにより該ナットと共に移動するスライダと、を具備してなるアクチュエータにおいて、
上記ネジの上記ナットを挟んで両側位置において中間サポート機構によって支持するようにしたことを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
上記中間サポート機構は、上記ナットの両側に夫々配置された一対の中間サポートを備えていて、上記ナットの移動に伴ってナットの半分の速度で同方向に移動するように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項2記載のアクチュエータにおいて、
上記中間サポートは、サポートブラケットと、このサポートブラケットの内周側の配置されたサポートブッシュとから構成されていて、上記サポートブッシュとネジとの間には所定の隙間が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項3記載のアクチュエータにおいて、
上記サポートブラケットとサポートブッシュとの間には軸受部材が設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 - 請求項3記載のアクチュエータにおいて、
上記サポートブッシュの上方内周面にはマグネットが内装されていることを特徴とするアクチュエータ。
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