JP2005140162A - 制振装置 - Google Patents
制振装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005140162A JP2005140162A JP2003374558A JP2003374558A JP2005140162A JP 2005140162 A JP2005140162 A JP 2005140162A JP 2003374558 A JP2003374558 A JP 2003374558A JP 2003374558 A JP2003374558 A JP 2003374558A JP 2005140162 A JP2005140162 A JP 2005140162A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- driving
- additional mass
- damping device
- driving force
- force transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】 付加質量体20に駆動機構30を一体に設ける構造であるから、構造が簡単であり、かつ被制振体10への組付やメンテナンス等を容易に行うことができる。また、タイミングベルト15の両端をそれぞれ被制振体10の固定部13L,13Rに直接固定する構造であってタイミングベルト15が付加質量体20の変位方向に移動することがなく、かつ付加質量体20に設けた駆動プーリ32がタイミングベルト15に係合する構造であるから、駆動プーリ32を回転させることによって直ちに付加質量体20を変位させることが可能であり、極めて応答性の高い制振機能を達成することができる。
【選択図】 図1
Description
このような制振装置におけるウェイトの駆動装置としては、サーボモータや油圧アクチュエータ、ラックアンドピニオン機構、ボールねじ等が用いられているが、ラックアンドピニオン方式のものは大きな噛合音が発生し、油圧式アクチュエータにはオイル漏れのおそれがあってメンテナンスが困難であり、ボールねじ機構のものはグリースの定期給油等のメンテナンスを必要とする等の問題があった。
また、左右一対のプーリ4L,4Rの一方の側に駆動装置6を配置する構造であるから、駆動装置6を正方向に回転させるときと逆方向に回転させるときとで動力伝達体5に生じる伸びが異なり、ウェイト3の動きが不均等になってしまう。
また、左右一対のプーリ4L,4Rおよび駆動装置6をベース1上に設けているため、装置全体の構造が複雑であるばかりでなく、高い精度での組み立てが困難である。
また、積層ゴム2によってウェイト3を支持しているから、ウェイト3を大きく変位させることができない。
また、ウェイト3を支持している積層ゴム2が水平方向に固有振動数を持つため、幅広い振動数帯域の制振には不向きである。
前記付加質量体を前記被制振体上で水平方向に変位自在に支持する支持手段と、
前記被制振体に設けた一対の固定部間に張設されて帯状若しくは線状に延びる駆動力伝達体と、
前記駆動力伝達体が延びる方向に対して垂直な方向に延びる軸線の回りに回転自在に前記付加質量体上に支持されて前記駆動力伝達体と回転方向に係合する駆動プーリと、
前記駆動プーリを正逆両回転方向に回転駆動する、前記付加質量体に装着された駆動手段と、
を備えることを特徴としている。
支持手段は車輪、ローラ、ニードルローラ、ボール等の転動体とすることができる。
駆動力伝達体は平ベルト、Vベルト、チェーン、ワイヤ等とすることができる。
駆動手段は電力で作動するモータ、ステップモータ等とすることが好ましい。
付加質量体の重量に合わせて、複数の駆動力伝達体、駆動プーリ、駆動手段を組み合わせて用いることもできる。
なお、付加質量体の中立位置において駆動力伝達体の長手方向の中央部に駆動プーリが係合するように位置決めする、言い換えると左右一対の固定部に対して付加質量体および駆動プーリを左右対称に配置することが好ましい。
前記付加質量体を左右方向に変位させるように配設された前記駆動力伝達体、前記駆動プーリおよび前記駆動手段の第1の組と、
前記付加質量体を前後方向に変位させるように配設された前記駆動力伝達体、前記駆動プーリおよび前記駆動手段の第2の組と、
を備えることを特徴としている。
このとき、第1の組の駆動力伝達体、駆動プーリおよび駆動手段を付加質量体の上面に配設するとともに、第2の組の駆動力伝達体、駆動プーリおよび駆動手段を付加質量体の側面に配設することができる。
また、第1の組の駆動力伝達体、駆動プーリおよび駆動手段を付加質量体の上面に配設するとともに、第2の組の駆動力伝達体、駆動プーリおよび駆動手段を付加質量体の下面に配設することもできる。
さらに、付加質量体の重量に合わせて、第1の組および第2の組を複数の駆動力伝達体、駆動プーリ、駆動手段で構成することもできる。
なお、従動プーリは、1つ若しくは複数とすることができる。
1つの駆動プーリおよび2つの従動プーリは、それらの回転軸線方向から見たときに駆動力伝達体が延びる方向において一直線上に並ぶように配置することもできるし、駆動プーリに対する駆動力伝達体の巻き付け角度を増やすために互いにオフセットさせて配置することもできる。
ここでタイミングベルトとは、いわゆる歯付きベルトである。
また、駆動力伝達体の両端をそれぞれ被制振体に直接固定する構造であって駆動力伝達体が付加質量体の変位方向に移動することがなく、かつ付加質量体に設けた駆動プーリが駆動力伝達体に係合する構造であるから、有効となる駆動力伝達体の長さが短くて伸びが小さく、さらには駆動プーリを回転させる方向によって駆動力伝達体の長さが異なることがないから、極めて制御性および応答性の高い制振機能を達成することができる。
また、付加質量体を左右方向および前後方向にそれぞれ別個に駆動することにより、被制振体のあらゆる方向の振動に対して極めて応答性の高い制振機能を達成することができる。
まず最初に図1を参照して第1実施形態の制振装置について詳細に説明する。
付加質量体20は、被制振体10上の水平に延びる上面11に前後方向(図示する紙面に対して垂直な方向)に延びる左右一対のローラ(支持手段)12,12を介して載置され、被制振体10に対して左右方向に自在に変位することができる。
そして、これらの固定柱13L,13Rの上端部間には、左右方向に延びるタイミングベルト(駆動力伝達体)15が張設されている。
なお、タイミングベルト15の両端部と左右一対の固定柱13L,13Rとの間に、タイミングベルト15をピンと張るための張力調節機構を介在させることが好ましい。
さらに、この駆動機構30には、駆動軸31と平行に延びる左右一対の支持軸33,33が回転軸32を左右方向に水平に挟むように設けられ、かつこれらの支持軸33,33には左右一対の従動プーリ34,34がそれぞれ同軸かつ回転自在に支持されている。
このとき、2つの従動プーリ34を駆動プーリ32に対して下方にオフセットすることにより、タイミングベルト15の駆動プーリ32に対する巻き付け角度を180度よりも大きくすることができる。
なお、付加質量体20の中立位置においてタイミングベルト15の長手方向の中央部に駆動プーリ32が係合するように位置決めする、言い換えると付加質量体20の中立位置において付加質量体20および駆動プーリ32に対し、左右一対の固定柱13L,13Rが左右対称となるように配置する。
このとき、本第1実施形態の制振装置100は、タイミングベルト15の両端を被制振体10に直接固定する構造であるからタイミングベルト15が左右方向に移動することがなく、かつ付加質量体20に一体に設けた駆動機構30の駆動プーリ32がタイミングベルト15に係合する構造であるから、駆動プーリ32を回転駆動することによって直ちに付加質量体20を左右方向に変位させることができる。
また、タイミングベルト15の有効長さが短くて伸びが小さく、さらには駆動プーリ32を回転させる方向によってタイミングベルト15の長さが異なることがないから、極めて制御性および応答性の高い制振機能を達成することができる。
したがって、本第1実施形態の制振装置100によれば、極めて制御性および応答性が高くて良好な制振機能を達成することができる。
これにより、被制振体10の上面11から付加質量体20の上面21に至る高さを大幅に減少させることができる。
なお、図2において付加質量体20の手前側の側面22だけではなく、この手前側の側面22と平行な反対側の側面にも全く同様に駆動機構30を設けることによって2組の駆動機構30およびタイミングベルト15を配置すれば、質量の大きな付加質量体20をも容易に変位させることが可能となる。
すなわち、本発明の制振装置においては、駆動機構30の駆動軸31が延びる方向を前後方向ばかりでなく、必要に応じて上下方向に延びるように構成することもできる。
同時に、付加質量体20の左右の側面23,23にそれぞれ配設された2組の駆動機構30と前後方向に延びる2本のタイミングベルト15によって、付加質量体20を前後方向に往復変位させることができる。
さらに、付加質量体20は、合計4個のボール(支持手段)16を介して被制振体10の上面11上に前後左右の両方向に変位自在に載置されている。
これにより、本第3実施形態の制振装置300においては、付加質量体20を左右方向および前後方向だけではなく、被制振体10の振動方向に合わせて斜め方向にも往復変位させることができるから、被制振体10のあらゆる方向の振動を制振することができる。
例えば、付加質量体20の上面に左右方向に延びる1本のタイミングベルト15と駆動機構30を配置するとともに、付加質量体20の下面に前後方向に延びる1本のタイミングベルト15と駆動機構30を配置することもできる。
2 積層体
3 ウェイト
4 プーリ
5 駆動力伝達体
6 駆動装置
10 被制振体
11 上面
12 ローラ(支持手段)
13 固定柱(固定部)
15 タイミングベルト(駆動力伝達体)
16 ボール(支持手段)
20 付加質量体
21 上面
22,23 側面
30 駆動機構(駆動手段)
31 駆動軸
32 駆動プーリ
33 支持軸
34 従動プーリ
100 第1実施形態の制振装置
110 変形例の制振装置
200 第2実施形態の制振装置
300 第3実施形態の制振装置
Claims (5)
- 被制振体に生じた振動を付加質量体を変位させることにより制振する装置であって、
前記付加質量体を前記被制振体上で水平方向に変位自在に支持する支持手段と、
前記被制振体に設けた一対の固定部間に張設されて帯状若しくは線状に延びる駆動力伝達体と、
前記駆動力伝達体が延びる方向に対して垂直な方向に延びる軸線の回りに回転自在に前記付加質量体上に支持されて前記駆動力伝達体と回転方向に係合する駆動プーリと、
前記駆動プーリを正逆両回転方向に回転駆動する、前記付加質量体に装着された駆動手段と、
を備えることを特徴とする制振装置。 - 前記付加質量体を左右方向に変位させるように配設された前記駆動力伝達体、前記駆動プーリおよび前記駆動手段の第1の組と、
前記付加質量体を前後方向に変位させるように配設された前記駆動力伝達体、前記駆動プーリおよび前記駆動手段の第2の組と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載した制振装置。 - 前記駆動力伝達体を前記駆動プーリの外周面に押圧する従動プーリをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載した制振装置。
- 前記駆動力伝達体が延びる方向において前記駆動プーリを挟むように一対の前記従動プーリが配設されることを特徴とする請求項3に記載した制振装置。
- 前記駆動力伝達体がタイミングベルトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した制振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003374558A JP2005140162A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 制振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003374558A JP2005140162A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 制振装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005140162A true JP2005140162A (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=34686237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003374558A Pending JP2005140162A (ja) | 2003-11-04 | 2003-11-04 | 制振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005140162A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020203360A (ja) * | 2019-06-19 | 2020-12-24 | 加茂精工株式会社 | 搬送装置 |
-
2003
- 2003-11-04 JP JP2003374558A patent/JP2005140162A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020203360A (ja) * | 2019-06-19 | 2020-12-24 | 加茂精工株式会社 | 搬送装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2526816B2 (ja) | 可動体送り装置 | |
JP6506324B2 (ja) | 水平多関節型ロボットとその設置反転方法 | |
JP4886318B2 (ja) | アクチュエータ | |
JP2005130920A (ja) | マッサージ機 | |
KR100883554B1 (ko) | 웜축 유격보상수단을 구비한 전동식 파워 스티어링 장치 | |
KR101263582B1 (ko) | 접지면 가변 타입 옴니디렉셔널 로봇 장치 | |
JP2007247886A (ja) | 摩擦駆動ユニット | |
JP4603388B2 (ja) | ロボットアーム | |
JP2021154963A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP4341540B2 (ja) | 三軸駆動装置 | |
JP2005140162A (ja) | 制振装置 | |
JP5407837B2 (ja) | 能動型動吸振装置 | |
JP2003194503A (ja) | 長さ寸法測定用コラム及び動力駆動装置 | |
JP4589147B2 (ja) | 電動舵取装置 | |
JP2013159161A (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP2005140161A (ja) | 制振装置 | |
JP2008005932A (ja) | マッサージ機 | |
JP4577626B2 (ja) | ベルト伝動装置 | |
JP4357354B2 (ja) | 電動式ロータリアクチュエータ | |
JPH052309Y2 (ja) | ||
JP2008298255A (ja) | 直動装置 | |
JP2010214527A (ja) | 産業用ロボットのアーム構造体 | |
JP2018084243A (ja) | 一軸アクチュエータ装置 | |
JP3716212B2 (ja) | リニアモータ式制振装置 | |
JP2009184768A (ja) | マンコンベア手摺駆動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061003 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20061012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081114 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090925 |