JP2008005932A - マッサージ機 - Google Patents

マッサージ機 Download PDF

Info

Publication number
JP2008005932A
JP2008005932A JP2006177325A JP2006177325A JP2008005932A JP 2008005932 A JP2008005932 A JP 2008005932A JP 2006177325 A JP2006177325 A JP 2006177325A JP 2006177325 A JP2006177325 A JP 2006177325A JP 2008005932 A JP2008005932 A JP 2008005932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
treatment element
bearing
peripheral surface
element unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006177325A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4857951B2 (ja
Inventor
Hiroya Iwama
博哉 岩間
Shigeki Fujiwara
茂喜 藤原
Kenji Yoshida
謙治 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2006177325A priority Critical patent/JP4857951B2/ja
Publication of JP2008005932A publication Critical patent/JP2008005932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4857951B2 publication Critical patent/JP4857951B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】施療子ユニットを支障なくガイドして移動させるために各軸棒を高精度に配置する必要を無くし、良好な製造コスト、組立性を確保する。
【解決手段】左右に長い複数本の軸棒3を各々平行になるように並設する。施療子1aを備えた施療子ユニット1に複数の軸受部2を設ける。これら軸受部2に対応する軸棒3を摺動自在に貫通させた状態で施療子ユニット1を左右方向に移動可能にして成るマッサージ機である。軸受部2に軸棒3の軸心傾き誤差を吸収して軸棒3を摺動可能にする傾き誤差吸収手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、施療子の駆動によって施療動作を行わせるマッサージ機に関するものである。
施療子の駆動によって施療動作を行わせる従来のマッサージ機には、たとえば特許文献1のような、施療子1aを幅方向に駆動させて施療者に左右から押し付けるようにして施療者をマッサージするものがある。このマッサージ機は具体的には図5乃至図11のような機構を有している。
詳しくは、施療子1aを備えたそれぞれの施療子ユニット1を左右に並設すると共に左右方向に移動自在に配置し、左右に長い幅駆動軸31を設けると共に幅駆動軸31の外周に左右で逆ネジ状の雄ネジをそれぞれ刻設し、各施療子ユニット1に設けた幅送りナット33を上記幅駆動軸31の各雄ネジにそれぞれ螺合し、幅駆動軸31の回転駆動にて近接・離間するように螺進する各雄ネジに従動させて各施療子ユニット1を近接・離間可能にさせているのである。
ここで、上記施療子ユニット1の左右方向への移動は、図11のように、各々平行にして複数本並設した左右に長い軸棒3を、施療子ユニット1に設けた複数の軸受部2にそれぞれ摺動自在に貫通してあることで、ガイドがされている。具体的に上記軸棒3はスライドガイド軸32やたたき駆動軸41が構成しており、軸受部2はスライドガイド軸用軸受部34やたたき駆動軸用軸受部46が構成している。
このように複数本の平行な軸棒3を施療子ユニット1の複数の軸受部2に各々摺動自在に貫通させてガイドがされることで、施療子ユニット1の左右への正確な移動が確保されるのであるが、その反面、製造誤差などで各軸棒3の平行度が微小にずれたりした場合には、施療子ユニット1が移動する際に軸受部2の内周面と軸棒3の外周面とが強く摺れて異音や振動、ひいては動作不良が生じる恐れがある。
更に言うと、幅送りナット33は、施療子ユニット1に有した幅送りナット収納部22内に施療者を施療子1aで安全に挟持させるための緩衝材となるコイルバネ21を介して収納されることで、施療子ユニット1に設けられるのであるが、このコイルバネ21によると、上記軸受部2の内周面と軸棒3の外周面とが強く摺れて発生した異音や振動を増幅させることとなって、その結果、スティックスリップ現象(びびり現象)を明確に引き起こしてしまうのである。
これを回避するには製造の際の軸棒3の配置に高い精度が必要となるが、これによると、製造コストの高騰、組立性の低下を招いてしまうものであった。
特開2004−16525号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて為したものであって、施療子ユニットを支障なくガイドして移動させるために各軸棒を高精度に配置する必要を無くし、良好な製造コスト、組立性を確保できるマッサージ機を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1に係るマッサージ機は、左右に長い複数本の軸棒3を各々平行になるように並設し、施療子1aを備えた施療子ユニット1に複数の軸受部2を設け、これら軸受部2に対応する軸棒3を摺動自在に貫通させた状態で施療子ユニット1を左右方向に移動可能にして成るマッサージ機において、軸受部2に軸棒3の軸心傾き誤差を吸収して軸棒3を摺動可能にする傾き誤差吸収手段を備えたことを特徴とする。これによると、軸受部2に備えた傾き誤差吸収手段によって製造誤差によって生じた軸棒3の軸心の傾き誤差を吸収することができ、施療子ユニット1を支障なくガイドして移動させることができると共に、各軸棒3の配置に高い精度を必要としなくなって良好な製造コスト、組立性を確保できる。
また、請求項2に係るマッサージ機は、請求項1において、施療子ユニット1に内周面を球面状に形成した軸受孔部4を設けると共に、軸棒3を摺動自在に支持する軸支持部材5の外周面5aを球面状に形成し、軸受孔部4の内周面4aに軸支持部材5の外周面5aを摺動可能にして軸受孔部4の内部に軸支持部材5を嵌合することで、上記傾き誤差吸収手段を構成したことを特徴とする。これによると、それぞれ球面状に形成されて摺動自在にされた軸受孔部4の内周面4aと軸支持部材5の外周面5aとの間は縁が切られた状態であり、軸棒3の軸心の傾き誤差を吸収する際に軸受孔部4と軸支持部材5との間にストレスがかからず、良好な耐久性も備えた傾き誤差吸収手段を得ることができる。
また、請求項3に係るマッサージ機は、請求項1において、施療子ユニット1に穿孔した軸受孔6の内周部に沿って筒状の弾性体7を嵌合し、この弾性体7の内部孔25に軸棒3を摺動自在に支持する軸支持部材5を嵌合することで、上記傾き誤差吸収手段を構成したことを特徴とする。これによると、簡易な構成で傾き誤差吸収手段を得ることができて安価であると共に、弾性体7にゴム等を用いた場合には施療子ユニット1の軽量化を図ることもでき、更に弾性体7のゴムの材質や形状を変更することで所望の変形量を得ることができるから、製造の際の軸棒3の配置精度の程度に適する傾き誤差吸収手段を容易に得ることができる。
本発明は、施療子ユニットを支障なくガイドして移動させることができると共に、各軸棒の配置に高い精度を必要としなくなって良好な製造コスト、組立性を確保できる利点を有する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例のマッサージ機は、その基本構造は従来のマッサージ機の機構を踏襲しており、移動する施療子ユニット1のガイドに供する各軸棒3と各軸受部2との軸支構造のみを改良している。したがって、便宜上、マッサージ機の基本構造は図5乃至図10に基づいて説明をする。
図5に示すものはマッサージ機における機構ユニットで、この機構ユニットはたとえば図10に示す椅子9の背もたれ90内に配されて背もたれ90内を上下に自走するものであり、フレームを構成する左右の側板91,91間には上下駆動軸51と強弱駆動軸61とが架設されており、また図6に示すところの可動ユニットが両側板91,91間に配設されている。
上記の上下駆動軸51は、図7にも示すように、一方の側板91に固定された上下駆動用モータ50の出力がギアボックス52内のギア群を介して伝達されることで回転駆動されるものであり、その両端にはピニオン53ところ54とが夫々取り付けられている。ころ54は図5に示すころ55と共に上記背もたれ90内に配されたレール(図示せず)内を転動し、ピニオン53は上記レールに付設されたラック(図示せず)と噛合する。
上記の強弱駆動軸61は図8にも示すように他方の側板91に固定された強弱駆動用モータ60の出力がギアボックス62内のギア群を介して伝達されることで回転駆動されるものであり、その両端部には夫々上記可動ユニットを回転させるためのギア63,63が取り付けられている。
可動ユニットは、左右一対のギアプレート30,30間に幅駆動軸31と2本のスライドガイド軸32,32及びたたき駆動軸41を架設するとともに、左右一対の施療子ユニット1,1(図5及び図6では一方の施療子ユニット1のみを示している)を取り付けたもので、両ギアプレート30,30に対して軸回りの回転が自在となっている幅駆動軸31の両端が上記一対の側板91,91で支持されることで上記両側板91,91間に配設され、ギアプレート30,30の外周面の歯部300,300を上記のギア63,63に噛合させる。なお、幅駆動軸31の一端は、一方の側板91に取り付けた幅駆動用モータ35の出力がプーリ36及びベルト37を介して伝達されるプーリ38に連結されるものであり、このために幅駆動軸31は幅駆動用モータ35の出力で軸回りの回転を行う。
また可動ユニットにおける一方のギアプレート30上にはたたき駆動用のモータ40が取り付けられている。このモータ40の出力はプーリ42,44とベルト43とによって上記たたき駆動軸41に伝達される。なお、たたき駆動軸41は左右で偏心方向が異なるクランク軸として形成されており、後述するたたき用リンク45に設けたたたき駆動軸用軸受部46にスライド自在に嵌合する。
施療子ユニット1は、図9に示すように、施療子支持部材としてのアームベースプレート10と、たたき板11、施療子アーム12、第1アーム13、第2アーム14、ローラ型の2つの施療子1a,1b等からなるもので、アームベースプレート10は上記幅駆動軸31の外面に刻設された雄ネジに螺合する幅送りナット33と、上記スライドガイド軸32,32にスライド自在に嵌合するスライドガイド軸用軸受部34,34とを備えて、幅駆動軸31の回転によって幅駆動軸31及びスライドガイド軸32の軸方向位置を変化させるものであり、また、幅駆動軸31に形成された雄ネジは、片側が逆ねじで形成されていることから、左右一対の施療子ユニット1における各アームベースプレート10,10は、幅駆動軸31の回転によって、互いに接近したり離れたりするものである。なお、この施療子ユニット1の左右への移動は、互いに平行に配置されたスライドガイド軸32,32やたたき駆動軸41の各軸棒3が、施療子ユニット1に設けたスライドガイド軸用軸受部34,34やたたき駆動軸用軸受部46の各軸受部2に摺動自在に嵌合されることで、ガイドが施されているが、この各軸棒3と軸受部2との軸支構造については本発明に係る部分であり、後に詳述する。
上記たたき板11はアームベースプレート10に軸着され、たたき板11に施療子アーム12と第2アーム14とが軸100によって軸着され、施療子アーム12に第1アーム13が軸101によって軸着されている。また、たたき板11に設けた軸102と、クランク軸である前記たたき駆動軸41とがたたき用リンク45によって連結されている。
さらに2つの施療子1a,1bのうちの主施療子である施療子1aが先端部に取り付けられた第1アーム13と、副施療子である施療子1bが先端部に取り付けられた第2アーム14とが連動リンク15によって結合されている。また、アームベースプレート10と施療子アーム12から突出させた突片121とが揺動連動リンク19,18によって連結されている。尚、対をなす他方の施療子ユニット1は図示の施療子ユニット1の対称形となっている。
上下に並ぶ一対の施療子1a,1bに掴み動作を行わせる掴み駆動部は、エアによって伸縮動作を行うアクチュエータA1で構成されており、一対の受け板27,27と両受け板27,27間に配されたエアバッグとからなるアクチュエータA1は、一方の受け板27が上記連動リンク18に、エアバッグカバーを備えた他方の受け板27が第2アーム14の先端部から突出させた突片141に夫々連結されて配設されている。連動リンク18と突片141とを連結しているリニアスライドレール17は、アクチュエータA1を伸張させた時にエアバッグが座屈してしまうことを防ぐためのものである。
また、施療子ユニット1は、アクチュエータA1と同じく一対の受け板27,27と両受け板27,27間に配されたエアバッグとから構成されてエアによって伸縮動作を行うアクチュエータA2を備えている。このアクチュエータA2は、一方の受け板27が前記たたき駆動用のリンク45上に固定され、他方の受け板27が前記軸102によって回動自在に支持されたレバー16に取り付けられたもので、レバー16は施療子アーム12の後縁に接触するころ160を備えている。なお、図2中の95は上記アクチュエータA1,A2を作動させるためのエアポンプや電磁弁を納めたエア駆動ユニットである。
なお、第1アーム13を備えた施療子アーム12と第2アーム14との揺動自在な範囲の最大値は、施療子アーム12に設けたストッパ120によって定めており、また第2アーム14の施療子アーム12に対する回動範囲は、ストッパ140によって定めている。さらに、第2アーム14と施療子アーム12との間にはねじりコイルばね(図示せず)を配して、施療子1a,1bの間隔が広くなる方向に付勢している。
以上のように構成された機構ユニットの動作について説明すると、まず上下駆動用モータ50で上下駆動軸51を駆動する時、機構ユニットは前述の椅子の背もたれ内を上下に自走して施療子1a,1bの位置を上下に変更する。また、強弱駆動用モータ60で強弱駆動軸61を駆動すれば、強弱駆動軸61が備えるギア63がギアプレート30を幅駆動軸31の軸回りに回転させるために、ギアプレート30と一体にアームベースプレート10が回転するものであり、このために幅駆動軸31から見た施療子1aの背もたれ前方への突出量が小さい状態と、幅駆動軸31から見た施療子1aの前方突出量が大きい状態とを得ることができる。つまり、施療子1aの前方突出量を変化させることによる強弱調整を行うことができる。また、幅駆動用モータ35によって幅駆動軸31を回転させる時、前述のように左右一対の施療子ユニット1,1は幅方向(左右方向)において接近離反し、左右の施療子1a,1a、1b,1bの間隔を変更する。
このマッサージ機は、上記3つのモータ50,60,35による上記各動作を組み合わせることで、いわゆる揉みマッサージを実現している。また、たたき駆動用のモータ40でクランク軸であるたたき駆動軸41を回転させる時、たたき用リンク45がたたき板11を前後方向に揺動させるものであり、たたき板11に施療子アーム12とアーム13,14を介して取り付けられた施療子1aは、前後に細かく動くたたき動作を行う。
そしてアクチュエータA1を伸張させたならば、施療子ユニット1の第2アーム14が押されて軸100を中心に回動すると同時に、連動リンク15によって第1アーム13が軸101を中心に逆方向に回動するものであり、このために各アーム13,14に設けられた施療子1a,1bは相互に接近して掴み動作を行う。また、施療子ユニット1における第1アーム13を備えた施療子アーム12と第2アーム14は、軸100によってたたき板11に軸着されて揺動自在となっていることから、上記掴み動作を含む各種マッサージ動作に際して、施療子1a,1bが共に人体の背面に接するように倣い動作を行うものであり、このために掴み動作にあたって施療子1a,1bが確実に人体をつまむことになる。前記掴み動作は、前述の上下駆動や幅駆動や強弱駆動と組み合わせて行うこともできる。つまり、人体の肩をつまんだ状態の施療子1a,1bを上方に移動させたり、人体の首側に寄せたりすることができる。
また、アクチュエータA2は施療子アーム12をばね付勢する。つまりアクチュエータA2の伸張状態に応じて、上記倣い動作はエア圧によるばね付勢で荷重が加えられたものとなるために、施療子1a,1bを上下に移動させてさすりマッサージを行う場合、施療子1a,1bの負担割合が異なるマッサージをエア圧に応じて得ることができる。また、前述の掴み動作時も、人体の肩を掴む時、この荷重が加えられることで、肩の上面側に接触する施療子1aが逃げたりすることがなくなるために、より確実な掴みマッサージを得ることができる。なお、アクチュエータA2は最も伸張させた時には、前述の倣い動作を行わないものとなるが、大きな荷重がかかった時にはアクチュエータA2が縮むために安全性が確保されている。
ところで、本発明は、上述したように移動する施療子ユニット1のガイドに供する各軸棒3(スライドガイド軸32,32やたたき駆動軸41)と各軸受部2(スライドガイド軸用軸受部34やたたき駆動軸用軸受部46)との軸支構造に特徴を有し、詳しくは、上記軸受部2に軸棒3の軸心傾き誤差を吸収して軸棒3を摺動可能にする傾き誤差吸収手段を備えて、各軸棒3を高精度に配置する必要を無くし、良好な製造コスト、組立性を確保しており、以下に実施の形態の例を示す。
図1及び図2の例は、施療子ユニット1に内周面を球面状に形成した軸受孔部4を設けると共に、軸棒3を摺動自在に支持する軸支持部材5の外周面5aを球面状に形成し、軸受孔部4の内周面4aに軸支持部材5の外周面5aを摺動可能にして軸受孔部4の内部に軸支持部材5を嵌合することで、上記傾き誤差吸収手段を構成した例である。
具体的には、図1(a)のように、アームベースプレート10の左右方向の外側面には幅送りナットケース20が装着されている。幅送りナットケース20には、図1(b)のように、幅送りナット33を回転不能な状態にしてコイルバネ21を介して収納する幅送りナット収納部22と、2つのスライドガイド軸用軸受部34とが形成されている。上述したたたき用リンク45のたたき駆動軸用軸受部46と上記スライドガイド軸用軸受部34の各軸受部2にあっては、たたき用リンク45や幅送りナットケース20にそれぞれ穿設した軸受孔6を有し、これら軸受孔6にそれぞれ球体軸受部材8が配置される。
球体軸受部材8は、図1(c)のように、スライドガイド軸32,32やたたき駆動軸41の軸棒3を貫通させて支持する軸支持部材5と、この軸支持部材5を内部に収納する外側部材80とを有して構成され、後述のように自動調心機能を有する。軸支持部材5は略球状の部材であり、つまり外周面5aが凸面状の球面に形成されており、内部には軸棒3をその軸方向にスライド自在に嵌合させる貫通孔23が形成されている。外側部材80は内部に軸支持部材5を収納する収納孔24が穿設された円筒状の部材であって、収納孔24の内周面24aは凹面状の球面に形成され、収納孔24に軸支持部材5を収納した状態では、それぞれ球面状に施された収納孔24の内周面24aと軸支持部材5の外周面5aとが摺動自在にされて収納孔24の内部で軸支持部材5が上下左右前後の任意方向に(つまり360°)傾き自在にされている。軸受孔6に球体軸受部材8を配置するには、外側部材80を上記軸受孔6に嵌合させるのであるが、このとき外側部材80の収納孔24の内周面24aは軸受孔6の内周面6aと同様に幅送りナットケース20やたたき用リンクに対して傾斜などせずに位置関係が不変であり、いわゆる軸受部2の軸孔として機能する上記軸受孔部4の内周面4aを構成している。
この傾き誤差吸収手段にあっては、平行状態にあるべき各軸棒3の軸心が製造誤差などで微小に傾いた状態にある場合でも、図2(b)のようにそれぞれ球面に施された軸受孔部4の内周面4aと軸支持部材5の外周面5aとを摺動させることで軸棒3の軸心の傾き誤差を吸収することができ、施療子ユニット1を支障なくガイドして移動させることができる。したがって、従来に比べて各軸棒3の配置に高い精度を必要としなくなり、良好な製造コスト、組立性を確保できたものである。更に言うと、軸受孔部4の内周面4aと軸支持部材5の外周面5aとの間は縁が切られた状態であり、軸棒3の軸心の傾き誤差を吸収する際に軸受孔部4と軸支持部材5との間にストレスがかからず、良好な耐久性も備えるものである。
なお、図示はしないが、たたき用リンクや幅送りナットケース20に形成した軸受孔6の内周面6aを球面状に形成して軸受孔部4の内周面4aを構成し、この軸受孔6に上記外周面5aを球面状にした軸支持部材5を傾き自在に嵌合させるようにしても好ましい。
また、図3及び図4の例は、施療子ユニット1に穿孔した軸受孔6の内周部に沿って筒状の弾性体7を嵌合し、この弾性体7の内部孔25に軸棒3を摺動自在に支持する軸支持部材5を嵌合することで、上記傾き誤差吸収手段を構成した例である。詳しくは、軸支持部材5は、内部に軸棒3をその軸方向にスライド自在に嵌合させる貫通孔23が形成された円筒状部材であり、ゴムなどで構成された弾性体7の内部孔25にその外周を挿入接着させている。この傾き誤差吸収手段は、平行状態にあるべき各軸棒3の軸心が製造誤差などで微小に傾いた状態にある場合、図4(b)のように軸受孔6への軸棒3の芯ズレに合わせて弾性体7が弾性変形することで軸棒3の軸心の傾き誤差を吸収することができ、施療子ユニット1を支障なく移動させることができる。したがって、従来に比べて各軸棒3の配置に高い精度を必要としなくなり、良好な製造コスト、組立性を確保できる。また、本例の傾き誤差吸収手段は、弾性体7を構成するゴムの材質や形状を変更することで所望の変形量を得ることができる利点もあり、また、先例に比べて安価にすることが可能であると共に、施療子ユニット1の軽量化を図ることもできる利点を有する。
上記実施形態においては、従来と同様に、回転駆動する幅駆動軸31に螺進させる幅送りナット33が函状の幅送りナット収納部22内に幅駆動軸31の軸方向(左右方向)に伸縮するコイルバネ21を介装されていて、施療子1aが施療者を左右から挟持する際の緩衝材としてコイルバネ21を機能させ、マッサージ機の安全性を確保している。このコイルバネ21によると、従来技術の項で説明したように軸受部2の内周面と軸棒3の外周面とが強く摺れて発生した異音や振動を増幅させてスティックスリップ現象(びびり現象)を引き起こす恐れが高いものであるが、本発明では叙述のように傾き誤差吸収手段によって軸棒3の軸受部2へのスムーズな摺動を可能にしているから、軸受部2の内周面と軸棒3の外周面とが強く摺れることがなくてスティックスリップ現象の原因である異音や振動が発生せず、スティックスリップ現象の発生を有効に回避することができたものである。
本発明の実施の形態の例のマッサージ機であり、(a)は施療子ユニットの分解斜視図であり、(b)は幅送りナットケースの側断面図であり、(c)は球体軸受部材の分解斜視図である。 同上の傾き誤差吸収手段の動作を説明する説明図であり、(a)は平行な状態の軸棒を軸受部で軸支した状態の側断面図であり、(b)は軸心が傾いた状態の軸棒を軸受部で軸支した状態の側断面図である。 本発明の実施の形態の他例のマッサージ機の施療子ユニットの分解斜視図である。 同上の傾き誤差吸収手段の動作を説明する説明図であり、(a)は平行な状態の軸棒を軸受部で軸支した状態の側断面図であり、(b)は軸心が傾いた状態の軸棒を軸受部で軸支した状態の側断面図である。 従来のマッサージ機の機構ユニット全体の斜視図である。 同上の可動ユニットの斜視図である。 同上の上下駆動部の斜視図である。 同上の強弱駆動部の斜視図である。 同上の施療子ユニットの分解斜視図である。 同上の機構ユニットを背もたれに内蔵した椅子の斜視図である。 同上の施療子ユニットの要部の側断面図である。
符号の説明
1 施療子ユニット
1a 施療子
2 軸受部
3 軸棒
4 軸受孔部
4a 内周面
5 軸支持部材
5a 外周面
6 軸受孔
7 弾性体
8 球体軸受部材
80 外側部材
24 収納孔
24a 内周面
25内部孔

Claims (3)

  1. 左右に長い複数本の軸棒を各々平行になるように並設し、施療子を備えた施療子ユニットに複数の軸受部を設け、これら軸受部に対応する軸棒を摺動自在に貫通させた状態で施療子ユニットを左右方向に移動可能にして成るマッサージ機において、軸受部に軸棒の軸心傾き誤差を吸収して軸棒を摺動可能にする傾き誤差吸収手段を備えたことを特徴とするマッサージ機。
  2. 施療子ユニットに内周面を球面状に形成した軸受孔部を設けると共に、軸棒を摺動自在に支持する軸支持部材の外周面を球面状に形成し、軸受孔部の内周面に軸支持部材の外周面を摺動可能にして軸受孔部の内部に軸支持部材を嵌合することで、上記傾き誤差吸収手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
  3. 施療子ユニットに穿孔した軸受孔の内周部に沿って筒状の弾性体を嵌合し、この弾性体の内部孔に軸棒を摺動自在に支持する軸支持部材を嵌合することで、上記傾き誤差吸収手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のマッサージ機。
JP2006177325A 2006-06-27 2006-06-27 マッサージ機 Expired - Fee Related JP4857951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006177325A JP4857951B2 (ja) 2006-06-27 2006-06-27 マッサージ機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006177325A JP4857951B2 (ja) 2006-06-27 2006-06-27 マッサージ機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008005932A true JP2008005932A (ja) 2008-01-17
JP4857951B2 JP4857951B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=39064686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006177325A Expired - Fee Related JP4857951B2 (ja) 2006-06-27 2006-06-27 マッサージ機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4857951B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075431A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd マッサージ機
JP2014110830A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Xiang Tian Electronics Co Ltd 揉み及び叩き機能付き按摩装置
US8873803B2 (en) 2009-12-28 2014-10-28 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Road-shoulder detecting device and vehicle using road-shoulder detecting device
JP7001278B2 (ja) 2019-05-17 2022-01-19 大東電機工業株式会社 揺動機構

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002085504A (ja) * 2001-09-10 2002-03-26 Sanyo Electric Co Ltd マッサージ機
JP2005334244A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Family Co Ltd マッサージ機
JP2006034635A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002085504A (ja) * 2001-09-10 2002-03-26 Sanyo Electric Co Ltd マッサージ機
JP2005334244A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Family Co Ltd マッサージ機
JP2006034635A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Matsushita Electric Works Ltd マッサージ機

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075431A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Panasonic Electric Works Co Ltd マッサージ機
JP4674624B2 (ja) * 2008-09-25 2011-04-20 パナソニック電工株式会社 マッサージ機
CN101683302B (zh) * 2008-09-25 2013-03-06 松下电器产业株式会社 按摩机
US8873803B2 (en) 2009-12-28 2014-10-28 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Road-shoulder detecting device and vehicle using road-shoulder detecting device
JP2014110830A (ja) * 2012-12-05 2014-06-19 Xiang Tian Electronics Co Ltd 揉み及び叩き機能付き按摩装置
JP7001278B2 (ja) 2019-05-17 2022-01-19 大東電機工業株式会社 揺動機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP4857951B2 (ja) 2012-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2643788T3 (es) Biela oscilante excéntrica de resorte en aplicación CEPS
JP5095581B2 (ja) 歩行補助装置
JP2018512240A (ja) 2つの枢動軸を有する機械的足関節リンクを備えたエグゾスケルトン
WO2013161845A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
US9161880B2 (en) Walking assist device
JP4857951B2 (ja) マッサージ機
JP2005137492A (ja) 施療子突出量調節機構及びマッサージ機
JP4250917B2 (ja) マッサージ機
JP2018016238A (ja) 車両用シートスライド装置
JP2010274391A (ja) 卓上切断機
US11654322B2 (en) Translational-rotary machine
US20170204944A1 (en) Belt drive
JP2003220959A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2011021509A1 (ja) 位置調整式操舵装置
JP4388566B2 (ja) 立体カム機構
WO2015012269A1 (ja) 回転直動変換装置、ステアリング装置
JP2010274392A (ja) 卓上切断機
JP5022250B2 (ja) マッサージ機
JP4448554B2 (ja) 立体カム機構
KR100758119B1 (ko) 로봇암용 관절장치
JP2008220640A (ja) 車両用シートのサイドサポート調整装置
JP5095582B2 (ja) 歩行補助装置
JP5000328B2 (ja) マッサージ装置
JP4424270B2 (ja) マッサージ機
JP2019007534A (ja) ウォーム減速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090313

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100811

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111004

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees