JP2007228471A - 音響再生システム、超音波スピーカ、携帯端末、および音響再生方法 - Google Patents

音響再生システム、超音波スピーカ、携帯端末、および音響再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯端末側の音響信号データを、街角等の外部に設置された超音波スピーカで再生することにより、局所的な音響再生を可能とする。
【解決手段】街角などに設置された超音波スピーカ1と携帯端末2との間で無線通信が行えるようにし、携帯端末2から超音波スピーカ1に音響信号データを無線により送信する。超音波スピーカ1では、携帯端末2から受信した音響信号データから可聴周波数信号(オーディオ信号)を生成し、この可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア波に変調をかけ、この変調信号を超音波トランスデューサにより音響信号に変換して空中に放出する。これにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカ1を利用して局所的な音響再生を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波スピーカを利用した音響再生システム、超音波スピーカ、携帯端末、および音響再生方法に関するものであり、特に、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる、音響再生システム、超音波スピーカ、携帯端末、および音響再生方法に関するものである。
従来から、超音波に対する媒質(空気)の非線形性を利用した超音波スピーカが、通常のスピーカに比べてはるかに鋭い指向性を持つ可聴周波数帯の信号を再生し得ることが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この超音波スピーカは発音源として超音波トランスデューサを使用しており、この超音波トランスデューサとしては、圧電型の超音波トランスデューサや静電型の超音波トランスデューサ等が使用される(例えば、特許文献2、3を参照)。
このような超音波スピーカでは、可聴周波数帯(オーディオ信号)の信号源からの信号によって超音波周波数帯のキャリア波を変調し、この変調波を、パワーアンプ等で増幅した後に超音波トランスデューサに印加する。超音波トランスデューサは、印加された変調波を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中(空気中)に放射する。これにより、媒質(空気)の非線形効果によって元の可聴周波数帯のオーディオ信号音が再生される。この場合、可聴周波数帯の再生信号の再生範囲は、超音波トランスデューサから放出軸方向へのビーム状の範囲となる。
一方、携帯電話機等の携帯端末における楽曲などの音響信号データの再生は、ヘッドホン再生や小型の内蔵スピーカによる再生が一般的な方法となっている。しかしながら、ヘッドホン再生においては、ヘッドホンの装着に伴う煩わしさがある。また、内蔵スピーカによる再生では音量は一般に小さく、また再生範囲が広がるので周囲に気を配る必要がある。
特開昭58−119293号公報 特開2000−50387号公報 特開2000−50392号公報
上述したように、携帯端末における楽曲などの音響信号データの再生は、ヘッドホン再生や小型の内蔵スピーカによる再生が一般的な方法となっている。しかしながら、ヘッドホン再生においては、ヘッドホンの装着に伴う煩わしさがあった。また、内蔵スピーカによる再生では音量が一般的に小きく、また再生範囲が広がるので周囲に気を配る必要があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができ、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる、音響再生システム、超音波スピーカ、携帯端末、および音響再生方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の音響再生システムは、携帯端末と、該携帯端末から音響信号データを無線により受信して再生する超音波スピーカとで構成される音響再生システムであって、前記携帯端末は、音響信号データの再生指示と、再生信号の出力先として前記超音波スピーカを選択するための操作手段と、前記操作手段により超音波スピーカが選択された場合に、前記音響信号データを前記超音波スピーカに無線により送信する無線通信制御手段とを備え、前記超音波スピーカは、前記携帯端末から無線により送信される音響信号データを受信するための無線通信制御手段と、前記携帯端末から受信した音響信号データから可聴周波数信号を生成し、該可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、該変調信号を超音波トランスデューサにより音響信号に変換して空気中に放射する手段とを備えることを特徴とする。
このような構成の音響再生システムでは、携帯端末と、街角などの外部に設置された超音波スピーカとの間で無線通信が行えるようにし、携帯端末から超音波スピーカに音響信号データを無線により送信する。超音波スピーカでは、携帯端末から受信した音響信号データから可聴周波数信号(オーディオ信号)を生成し、この可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア波に変調をかけ、この変調信号を超音波トランスデューサにより音波に変換して空気中に放射する。
これにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
また、本発明の音響再生システムは、前記超音波スピーカは、前記携帯端末から無線により音響信号データを受信する無線通信制御部と、超音波周波数帯のキャリア信号を生成するキャリア波発振源と、前記音響信号データから可聴周波数帯の信号を生成する可聴周波数波発振源と、前記無線通信制御部から受信した音響信号データを前記可聴周波数波発振源で再生する処理を行うと共に、前記キャリア波発振源の出力制御を行う再生制御部と、前記キャリア波発振源から出力されるキャリア波信号を、前記可聴周波数波発振源から出力される可聴周波数波信号で変調した変調信号を生成する変調器と、前記変調器から出力される変調信号を増幅するパワーアンプと、前記パワーアンプにより増幅された変調信号を音響信号に変換して空気中に放射する超音波トランスデューサとを備えることを特徴とする。
このような構成の音響再生システムの超音波スピーカでは、携帯端末から音響信号データを受信し、受信した音響信号データを基に可聴周波数波信号を生成する。そして、この可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア波を変調する。この変調信号はパワーアンプで増幅され超音波トランスデューサに印加される。超音波トランスデューサはパワーアンプにより増幅された変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して空気中に放射する。
これにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
また、本発明の音響再生システムは、前記携帯端末は、再生する音響信号データを保存する再生信号DBと、ヘッドホン等の外部再生装置の接続の有無を検出する外部接続端子検出部と、前記外部接続端子検出部により外部再生装置の接続が検出された場合に、該外部再生装置へ音響信号データの再生信号を出力する外部再生出力部と、内蔵スピーカへ音響信号データの再生信号を出力する内部再生出力部と、前記超音波スピーカへ音響信号データを無線送信する無線通信制御部と、音響信号データの再生指示を行うと共に、該音響信号データの出力先を選択するための操作部と、前記操作部からの指示に基づき、再生処理を行う再生制御部と、前記再生制御部からの出力指示に基づき、前記再生信号DBに格納されている音響信号データを、前記外部再生出力回路か、内部再生出力回路か、または無線通信制御部へ出力する再生信号管理部とを備えることを特徴とする。
このような構成の音響再生システムの携帯端末では、音響信号データの再生先として、ヘッドホンや内蔵スピーカ等の携帯端末自身の再生装置の他に、街角などに設置された外部の超音波スピーカを操作部により選択できるようにする。そして、外部の超音波スピーカが選択された場合は、超音波スピーカに対して音響信号データを無線により送信する。
これにより、音響信号データの再生先として、ヘッドホンや内蔵スピーカ等の携帯端末自身の再生装置の他に、街角などの外部に設置された超音波スピーカを選択することができる。そして、超音波スピーカを選択した場合は、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
また、本発明の超音波スピーカは、携帯端末と、該携帯端末から無線により送信される音響信号データを受信して再生する超音波スピーカとで構成される音響再生システムにおける前記超音波スピーカであって、前記携帯端末から無線により音響信号データを受信する無線通信制御部と、超音波周波数帯のキャリア信号を生成するキャリア波発振源と、前記音響信号データから可聴周波数帯の信号を生成する可聴周波数波発振源と、前記無線通信制御部から受信した音響信号データを前記可聴周波数波発振源で再生する処理を行うと共に、前記キャリア波発振源の出力制御を行う再生制御部と、前記キャリア波発振源から出力されるキャリア波信号を、前記可聴周波数波発振源から出力される可聴周波数波信号で変調した変調信号を生成する変調器と、前記変調器から出力される変調信号を増幅するパワーアンプと、前記パワーアンプにより増幅された変調信号を音響信号に変換して空気中に放射する超音波トランスデューサとを備えることを特徴とする。
このような構成の超音波スピーカでは、携帯端末から音響信号データを受信し、受信した音響信号データを基に可聴周波数波信号を生成する。そして、この可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア波を変調する。この変調信号はパワーアンプで増幅され超音波トランスデューサに印加される。超音波トランスデューサはパワーアンプにより増幅された変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して空気中に放射する。
これにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
また、本発明の携帯端末は、携帯端末と、該携帯端末から無線により受信した音響信号データから可聴周波数信号を生成し、該可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、該変調信号を音響信号に変換して空気中に放射する超音波スピーカとで構成される音響再生システムにおける前記携帯端末であって、再生する音響信号データを保存する再生信号DBと、ヘッドホン等の外部再生装置の接続の有無を検出する外部接続端子検出部と、前記外部接続端子検出部により外部再生装置の接続が検出された場合に、該外部再生装置へ音響信号データの再生信号を出力する外部再生出力部と、内蔵スピーカへ音響信号データの再生信号を出力する内部再生出力部と、前記超音波スピーカへ音響信号データを無線送信する無線通信制御部と、音響信号データの再生指示を行うと共に、該音響信号データの出力先を選択するための操作部と、前記操作部からの指示に基づき、再生処理を行う再生制御部と、前記再生制御部からの出力指示に基づき、前記再生信号DBに格納されている音響信号データを、前記外部再生出力回路か、内部再生出力回路か、または無線通信制御部へ出力する再生信号管理部とを備えることを特徴とする。
このような構成の携帯端末では、音響信号データの再生先として、ヘッドホンや内蔵スピーカ等の携帯端末自身の再生装置の他に、街角などに設置された外部の超音波スピーカを操作部により選択できるようにする。そして、外部の超音波スピーカが選択された場合は、超音波スピーカに対して音響信号データを無線により送信する。
これにより、音響信号データの再生先として、ヘッドホンや内蔵スピーカ等の携帯端末自身の再生装置の他に、街角などの外部に設置された超音波スピーカを選択することができる。そして、超音波スピーカを選択した場合は、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
また、本発明の音響再生方法は、携帯端末と、該携帯端末から音響信号データを無線により受信して再生する超音波スピーカとで構成される音響再生システムにおける音響再生方法であって、前記携帯端末内の制御部により、音響信号データの再生指示と、再生信号の出力先として前記超音波スピーカを選択するための操作手順と、前記操作手順により超音波スピーカが選択された場合に、前記音響信号データを前記超音波スピーカに無線により送信する無線通信制御手順とが行われ、前記超音波スピーカ内の制御部により、前記携帯端末から無線により送信される音響信号データを受信するための無線通信制御手順と、前記携帯端末から受信した音響信号データから可聴周波数信号を生成し、該可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、該変調信号を超音波トランスデューサにより音響信号に変換して空気中に放射する手順とが行われることを特徴とする。
このような手順の音響再生方法では、携帯端末と、街角などの外部に設置された超音波スピーカとの間で無線通信が行えるようにし、携帯端末から超音波スピーカに音響信号データを無線により送信する。超音波スピーカでは、携帯端末から受信した音響信号データから可聴周波数信号(オーディオ信号)を生成し、この可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア波に変調をかけ、この変調信号を超音波トランスデューサにより音波に変換して空気中に放射する。
これにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の音響再生システムの概要を説明するための図である。図1に示す例は、本発明の音響再生システムを、街角などの任意の場所に設けた例である。超音波スピーカ1と携帯端末2との間では無線通信が行えるように構成されており、携帯端末2から超音波スピーカ1に対し音響信号データを無線により送信する。
この超音波スピーカ1では、キャリア波と呼ばれる超音波信号に対し、音響信号データから再生した可聴周波数信号(オーディオ信号)で振幅変調(AM変調)をかけ、この変調信号を超音波トランスデューサにより空中に放出する。この変調波が空中に放出されると、空気の非線形により、空中で元のオーディオ信号が自己再生される。
つまり音波は空気を媒体として伝挿する粗密波であるので、変調された超音波が伝播する過程で、空気の密な部分と疎な部分とが顕著に表れ、密な部分は音速が速く、疎な部分は音速が遅くなるので変調波自身に歪が生じ、その結果キャリア波(超音波)と可聴波(元オーディオ信号)に波形分離される。我々人間は20kHz以下の可聴音(元オーディオ信号)のみを聴くことができる。また、超音波スピーカ1から出力される音響信号は、キャリア波の周波数に応じた指向性と再生範囲を有しており、これにより、局所的な音響再生が可能となる。
このように、本発明の音響再生システムにおいては、携帯端末2側の内蔵スピーカ(またはヘッドホン)による音響信号データの再生を、超音波スピーカ1による外部音源再生に切り換え可能に構成された点に特徴がある。また、局所的に音響再生が可能な超音波スピーカ1を外部音源とすることにより、携帯端末1側の音響信号データを公衆エリアで個人的に聴くことができる点に特徴がある。
図2は、本発明の音響再生システムで使用される超音波スピーカの構成例を示す図である。図2に示す超音波スピーカ1において、無線通信制御部11は、携帯端末2から無線通信により音響信号データを受信する。再生制御部12は、無線通信制御部11から得た音響信号データを可聴周波数波発振源14で再生するための処理を行うと共に、キャリア波発振源13の出力制御を行う。キャリア波発振源13は、超音波周波数帯のキャリア波を生成し、出力する。可聴周波数信号発振源(オーディオ信号源)14は携帯端末2から受信した音響信号データを可聴波周波数帯のオーディオ信号波に変換する。変調器15は、キャリア波発振源13から出力されるキャリア波信号を、可聴周波数波発振源14から出力されるオーディオ信号波で変調し変調信号を生成する。パワーアンプ16は、変調器15から出力される変調信号を増幅する。超音波トランスデューサ17は、パワーアンプ16により増幅された変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して空気中に放射する。
上記構成において、無線通信制御部11により携帯端末2から受信した音響信号データは、可聴周波数波発振源14よりオーディオ信号波に変換される。このオーディオ信号波により、キャリア波発振源13ら出力される超音波周波数帯のキャリア波を変調器15により変調する。そして、変調器15から出力される変調波をパワーアンプ16で増幅し、この増幅された変調信号により超音波トランスデューサ17を駆動する。この結果、変調信号が超音波トランスデューサ17により有限振幅レベルの音波に変換される。この音波は媒質中(空気中)に放射されて媒質(空気)の非線形効果によって元の可聴周波数帯の信号音が自己再生される。
なお、超音波スピーカ1では、キャリア波発振源13ら出力するキャリア波信号の周波数を変更することにより、超音波トランスデューサ17から出力される音響信号の指向性と再生範囲を調整することができる。このため超音波スピーカ1を設置する場合には、超音波スピーカ1の設置場所と、音響信号を再生するスポット(携帯端末の保持者に指定される位置、例えば、地面にペンキなどで指示される位置)に応じて、超音波トランスデューサ17の向きを設定し、また、キャリア波の周波数を選定する。
このように、超音波スピーカを利用して音響信号データを再生することにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などの外部に設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
図3は、本発明の音響再生システムで使用される携帯端末の構成例を示す図である。図3に示す携帯端末は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)等であり、その内部構成として、本発明に直接関係する部分のみを示したものである。
図3に示す携帯端末2において、操作部21は、音響信号データの再生指示を行うと共に、音響信号データの出力先を選択する。再生制御部22は、操作部21からの指示に基づき、再生処理を行う。再生信号DB23には楽曲などの音響信号データが保存されている。
再生信号管理部24は、再生制御部22からの出力指示に基づき、再生信号DB23に格納されている音響信号データを抽出し、該音響信号データを外部再生出力部27か、内部再生出力部29か、または無線通信制御部30へ出力する。外部接続端子検出部26は、ヘッドホン25等の外部再生装置の接続の有無を検出する。
外部再生出力部27は、ヘッドホン25等の外部再生装置が接続されている場合に、該ヘッドホン25等へ音響信号データの再生信号を出力する。内部再生出力部29は、内蔵スピーカ28で再生を行う場合に、該該内蔵スピーカ28に音響信号データの再生信号を出力する。無線通信制御部30は、超音波スピーカ1に対し無線通信により音響信号データを送信する。
上記構成において、携帯端末2の操作部21は、音響信号データの再生指示と、出力先の選択を行い、この出力先の選択に応じて、再生信号が出力される。本例では、ヘッドホン25による再生か、または内蔵スピーカ28により再生を行う従来の再生方法に加え、操作部21により外部スピーカ(超音波スピーカ)再生のON/OFF選択ができるように構成されている。
携帯端末の操作部21により外部スピーカ(超音波スピーカ)再生がONとなる場合は、再生制御部22から再生信号管理部24に対し、音響信号データを無線通信制御部30へ出力するための指示が送られる。
再生信号管理部24では、再生信号DB23に格納されている音響信号データを抽出し、この音響信号データを無線通信制御部30へ出力する。そして、無線通信制御部30から無線通信にて超音波スピーカ1へ音響信号データが送信される。その後、超音波スピーカ1により、音響信号データが再生される。なお、超音波スピーカ1に対する音響信号データの無線送信は、一括して送信してもよいし、再生時間に応じたリアルタイム送信のどちらでも構わない。
また、図4は、携帯端末における処理の流れを示す図であり、上述した携帯端末2における処理の流れを整理して示したものである。以下、図4を参照して、その処理の流れについて説明する。
音響信号データの再生を開始する場合は(ステップS1)、最初に、操作部21により無線通信による外部スピーカ(超音波スピーカ)再生を行うかどうかを選択する(ステップS2)。
ステップS2において、外部スピーカ(超音波スピーカ)再生が選択されたと判定された場合は、無線通信制御部30から超音波スピーカ1に対し音響信号データを無線により送信する(ステップS3)。そして、超音波スピーカ1により音響信号データの再生が開始される。
ステップS2において、外部スピーカ(超音波スピーカ)再生が選択されていないと判定された場合は、次に、外部接続端子検出部26により外部接続端子にヘッドホン等が接続されているかどうかを判定する(ステップS4)。外部接続端子にヘッドホン等が接続されていると判定された場合は、外部再生出力部27からヘッドホン等に対し音響信号データの再生信号を出力し、再生を開始する(ステップS5)。外部接続端子にヘッドホン等が接続されていない判定された場合は、内部再生出力部29から内蔵スピーカ28に対し音響信号データの再生信号を出力し、再生を開始する(ステップS6)。
以上説明したように、本発明の音響再生システムにおいては、携帯端末側の音響信号データを、街角などに設置された任意の超音波スピーカで再生することができるようになる。これにより、携帯端末自身のヘッドホンや内蔵スピーカを使用することなく、街角などに設置された超音波スピーカを利用して局所的な音響再生を行うことができる。また、周囲に気兼ねすることなく、音響再生を楽しむことができる。
なお、本発明の音響再生システムは、街角などに設置することができる他に、建物内、建物外、遊戯施設内、公園内等、任意の場所に設置することができる。また、設置する超音波スピーカの数は1つに限らず、1つの場所に複数設置し(超音波スピーカからの可聴音信号の再生位置が重ならないように配置)、複数の携帯端末で同時に利用できるようにすることもできる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の音響再生システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明の音響再生システムの概要を説明するための図。 本発明の超音波スピーカの構成例を示す図。 本発明の携帯端末の構成例を示す図。 携帯端末における処理の流れを示す図。
符号の説明
1…超音波スピーカ、2…携帯端末、11…無線通信制御部、12…再生制御部、13…キャリア波発振源、14…可聴周波数波発振源、15…変調器、16…パワーアンプ、17…超音波トランスデューサ、21…操作部、22…再生制御部、23…再生信号DB、24…再生信号管理部、25…ヘッドホン、26…外部接続端子検出部、27…外部再生出力部、28…内蔵スピーカ、29…内部再生出力部、30…無線通信制御部

Claims (6)

  1. 携帯端末と、該携帯端末から音響信号データを無線により受信して再生する超音波スピーカとで構成される音響再生システムであって、
    前記携帯端末は、
    音響信号データの再生指示と、再生信号の出力先として前記超音波スピーカを選択するための操作手段と、
    前記操作手段により超音波スピーカが選択された場合に、前記音響信号データを前記超音波スピーカに無線により送信する無線通信制御手段と
    を備え、
    前記超音波スピーカは、
    前記携帯端末から無線により送信される音響信号データを受信するための無線通信制御手段と、
    前記携帯端末から受信した音響信号データから可聴周波数信号を生成し、該可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、該変調信号を超音波トランスデューサにより音響信号に変換して空気中に放射する手段と
    を備えることを特徴とする音響再生システム。
  2. 前記超音波スピーカは、
    前記携帯端末から無線により音響信号データを受信する無線通信制御部と、
    超音波周波数帯のキャリア信号を生成するキャリア波発振源と、
    前記音響信号データから可聴周波数帯の信号を生成する可聴周波数波発振源と、
    前記無線通信制御部から受信した音響信号データを前記可聴周波数波発振源で再生する処理を行うと共に、前記キャリア波発振源の出力制御を行う再生制御部と、
    前記キャリア波発振源から出力されるキャリア波信号を、前記可聴周波数波発振源から出力される可聴周波数波信号で変調した変調信号を生成する変調器と、
    前記変調器から出力される変調信号を増幅するパワーアンプと、
    前記パワーアンプにより増幅された変調信号を音響信号に変換して空気中に放射する超音波トランスデューサと
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の音響再生システム。
  3. 前記携帯端末は、
    再生する音響信号データを保存する再生信号DBと、
    ヘッドホン等の外部再生装置の接続の有無を検出する外部接続端子検出部と、
    前記外部接続端子検出部により外部再生装置の接続が検出された場合に、該外部再生装置へ音響信号データの再生信号を出力する外部再生出力部と、
    内蔵スピーカへ音響信号データの再生信号を出力する内部再生出力部と、
    前記超音波スピーカへ音響信号データを無線送信する無線通信制御部と、
    音響信号データの再生指示を行うと共に、該音響信号データの出力先を選択するための操作部と、
    前記操作部からの指示に基づき、再生処理を行う再生制御部と、
    前記再生制御部からの出力指示に基づき、前記再生信号DBに格納されている音響信号データを、前記外部再生出力回路か、内部再生出力回路か、または無線通信制御部へ出力する再生信号管理部と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の音響再生システム。
  4. 携帯端末と、該携帯端末から無線により送信される音響信号データを受信して再生する超音波スピーカとで構成される音響再生システムにおける前記超音波スピーカであって、
    前記携帯端末から無線により音響信号データを受信する無線通信制御部と、
    超音波周波数帯のキャリア信号を生成するキャリア波発振源と、
    前記音響信号データから可聴周波数帯の信号を生成する可聴周波数波発振源と、
    前記無線通信制御部から受信した音響信号データを前記可聴周波数波発振源で再生する処理を行うと共に、前記キャリア波発振源の出力制御を行う再生制御部と、
    前記キャリア波発振源から出力されるキャリア波信号を、前記可聴周波数波発振源から出力される可聴周波数波信号で変調した変調信号を生成する変調器と、
    前記変調器から出力される変調信号を増幅するパワーアンプと、
    前記パワーアンプにより増幅された変調信号を音響信号に変換して空気中に放射する超音波トランスデューサと
    を備えることを特徴とする超音波スピーカ。
  5. 携帯端末と、該携帯端末から無線により受信した音響信号データから可聴周波数信号を生成し、該可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、該変調信号を音響信号に変換して空気中に放射する超音波スピーカとで構成される音響再生システムにおける前記携帯端末であって、
    再生する音響信号データを保存する再生信号DBと、
    ヘッドホン等の外部再生装置の接続の有無を検出する外部接続端子検出部と、
    前記外部接続端子検出部により外部再生装置の接続が検出された場合に、該外部再生装置へ音響信号データの再生信号を出力する外部再生出力部と、
    内蔵スピーカへ音響信号データの再生信号を出力する内部再生出力部と、
    前記超音波スピーカへ音響信号データを無線送信する無線通信制御部と、
    音響信号データの再生指示を行うと共に、該音響信号データの出力先を選択するための操作部と、
    前記操作部からの指示に基づき、再生処理を行う再生制御部と、
    前記再生制御部からの出力指示に基づき、前記再生信号DBに格納されている音響信号データを、前記外部再生出力回路か、内部再生出力回路か、または無線通信制御部へ出力する再生信号管理部と
    を備えることを特徴とする携帯端末。
  6. 携帯端末と、該携帯端末から音響信号データを無線により受信して再生する超音波スピーカとで構成される音響再生システムにおける音響再生方法であって、
    前記携帯端末内の制御部により、
    音響信号データの再生指示と、再生信号の出力先として前記超音波スピーカを選択するための操作手順と、
    前記操作手順により超音波スピーカが選択された場合に、前記音響信号データを前記超音波スピーカに無線により送信する無線通信制御手順と
    が行われ、
    前記超音波スピーカ内の制御部により、
    前記携帯端末から無線により送信される音響信号データを受信するための無線通信制御手順と、
    前記携帯端末から受信した音響信号データから可聴周波数信号を生成し、該可聴周波数信号により超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、該変調信号を超音波トランスデューサにより音響信号に変換して空気中に放射する手順と
    が行われることを特徴とする音響再生方法。

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