JP2005331571A - 電子消音システム、および消音方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液晶プロジェクタ等の電子機器が発生する騒音を消去することができる電子消音システムを提供する。
【解決手段】 音響信号を出力する電子機器に搭載され、該電子機器から発生する騒音を消去するための電子消音システムであって、電子機器の筐体外面部に設けられ、筐体外に伝搬する騒音を検出するマイクロフォンと、前記マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する騒音消去信号生成部と、超音波周波数帯のキャリア波信号を生成するキャリア波信号源と、前記キャリア波信号を前記騒音消去信号で変調するキャリア波変調部と、前記キャリア波変調部からの変調信号により駆動され、騒音消去用の音響信号を出力する超音波トランスデューサとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 音響信号を出力する電子機器に搭載され、該電子機器から発生する騒音を消去するための電子消音システムであって、電子機器の筐体外面部に設けられ、筐体外に伝搬する騒音を検出するマイクロフォンと、前記マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する騒音消去信号生成部と、超音波周波数帯のキャリア波信号を生成するキャリア波信号源と、前記キャリア波信号を前記騒音消去信号で変調するキャリア波変調部と、前記キャリア波変調部からの変調信号により駆動され、騒音消去用の音響信号を出力する超音波トランスデューサとを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子機器、特にプロジェクタ等のクーリングフアン(冷却ファン)から発生する騒音を電子的に消音する、電子消音システム、および消音方法に関する。
電子機器、特に液晶プロジェクタ等のクーリングフアン(冷却ファン)等から発生する騒音の騒音レベルは40dBぐらいあり、近年ホーム用途が広がるにつれ30数dBに改善されてきたが、ホームシアター用途には、30dB以下望ましい。しかし、高輝度化に伴いランプ、液晶パネル、電源、光学素子を冷却するため、冷却フアンには大型・高出力用が使われ、フアンの風きり音による騒音はますます大きくなり、大きな問題となっている。
一方、従来から、超音波に対する媒質(空気)の非線形性を利用した超音波スピーカが、通常のスピーカに比べてはるかに鋭い指向性を持つ可聴周波数帯の信号を再生し得ることが知られている。例えば、可聴周波数帯の信号源からの信号によって超音波周波数帯のキャリア信号を変調し、パワーアンプ等で増幅した後に超音波トランスデューサから有限振幅レベルの音波に変換して媒質中(空気中)に放射し、媒質(空気)の非線形効果によって元の可聴周波数帯の信号音を再生するようになっている。この場合、可聴周波数帯の再生信号の再生範囲は、超音波トランスデューサから放出軸方向へのビーム状の範囲となる(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、この超音波スピーカの特徴を、プロジェクタ等の騒音消去に用いることで、従来にない大幅な騒音消去効果をもたらすことを目的とするものである。
なお、電子機器の発生する騒音、または電子機器の周囲の騒音の問題に対処するための発明がいくつか開示されている。
例えば、騒音源の音波と逆位相で同振幅の音波を2次的に生成し、波の干渉を利用して消音する消音技術に関する発明が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
この発明では、 簡単なシステム構成の低コストの能動消音システムを提供することを目的とし、平面状の振動板を用いて音波を電気信号に変換して出力するマイクロフォン部と、平面状の振動板を用いて消音用の2次音波を発生するスピーカ部を、それぞれの振動板が同一平面上で互いに隣接するように一体型の構造としたスピーカマイクロフォンユニットと、マイクロフォン部で検出した電気信号を増幅する第1の増幅器と、第1の増幅器の出力を逆位相になるように位相調整する位相調整回路と、位相調整回路の出力を増幅して振幅を調整する第2の増幅器と、能動消音システムを構成し、第2の増幅器の出力をスピーカ部に入力して、スピーカ部から2次音波として送出する。
この発明では、 簡単なシステム構成の低コストの能動消音システムを提供することを目的とし、平面状の振動板を用いて音波を電気信号に変換して出力するマイクロフォン部と、平面状の振動板を用いて消音用の2次音波を発生するスピーカ部を、それぞれの振動板が同一平面上で互いに隣接するように一体型の構造としたスピーカマイクロフォンユニットと、マイクロフォン部で検出した電気信号を増幅する第1の増幅器と、第1の増幅器の出力を逆位相になるように位相調整する位相調整回路と、位相調整回路の出力を増幅して振幅を調整する第2の増幅器と、能動消音システムを構成し、第2の増幅器の出力をスピーカ部に入力して、スピーカ部から2次音波として送出する。
しかしながら、上記発明を液晶プロジェクタ等に適用した場合に、軸流フアンにより排気される排気騒音は消音できるが、シロッコフアンにより吸気される時の吸気フアンの風きり音は消音できない。
また、液晶プロジェクタにおいて、吸気経路と排気経路を騒音通過、通風阻止部材で一体化し、マイクと消音スピーカを配置する発明が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、この発明では、吸気ダクトと排気ダクトを音響的に1つのダクトと見撤し、ダクトから発生する騒音をダクト内で消音する装置であるが、プロジェクタ本体の周囲に発生する騒音を消音することはできていない。即ち、内部にある複数のフアンから発生する風きり音が外筐を経由して、本体外部に出てくる騒音は消音できていない。
このように、プロジェクタ等の騒音は、冷却フアンの風きり音が主であるが、吸気フアン、排気フアン、および外筐を経由して出てくる全ての騒音を消音できる消音システムは、まだ提供されていない。
特開昭58−119293号公報
特開2003−330472号公報
特開2002−73037号公報
このように、プロジェクタ等の騒音は、冷却フアンの風きり音が主であるが、吸気フアン、排気フアン、および外筐を経由して出てくる全ての騒音を消音できる消音システムは、まだ提供されていない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、液晶プロジェクタ等の電子機器が発生する騒音全体を消去することができる、電子消音システム、および電子消音方法を提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の電子消音システムは、音響信号を出力する電子機器に搭載され、該電子機器から発生する騒音を消去するための電子消音システムであって、電子機器の筐体外面部に設けられ、筐体外に伝搬する騒音を検出するマイクロフォンと、前記マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する騒音消去信号生成部と、超音波周波数帯のキャリア波信号を生成するキャリア波信号源と、前記キャリア波信号を前記騒音消去信号で変調するキャリア波変調部と、前記キャリア波変調部からの変調信号により駆動され、騒音消去用の音響信号を出力する超音波トランスデューサとを備えることを特徴とする。
このような構成により、電子機器の筐体外面部にマイクロフォンを設け、電子機器から筐体外に伝搬する騒音(例えば、冷却ファンによる騒音など)を検出する。また、マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する。この騒音消去信号により超音波周波数帯のキャリア波信号を変調し、この変調信号により超音波トランスデューサ(超音波スピーカ)を駆動して騒音消去用の音響信号を出力する。例えば、プロジェクタの場合では、超音波トランスデューサから放出されスクリーンで反射して再生復調した可聴音がプロジェクタの周辺の位置で騒音を打ち消すように、位相および振幅が制御された騒音消去信号を生成し、超音波トランスデューサから騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、指向性を持った消音用可聴音が、電子機器を包むように再生されるため、電子機器が発生する騒音全体を消音(または低減)できる。
このような構成により、電子機器の筐体外面部にマイクロフォンを設け、電子機器から筐体外に伝搬する騒音(例えば、冷却ファンによる騒音など)を検出する。また、マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する。この騒音消去信号により超音波周波数帯のキャリア波信号を変調し、この変調信号により超音波トランスデューサ(超音波スピーカ)を駆動して騒音消去用の音響信号を出力する。例えば、プロジェクタの場合では、超音波トランスデューサから放出されスクリーンで反射して再生復調した可聴音がプロジェクタの周辺の位置で騒音を打ち消すように、位相および振幅が制御された騒音消去信号を生成し、超音波トランスデューサから騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、指向性を持った消音用可聴音が、電子機器を包むように再生されるため、電子機器が発生する騒音全体を消音(または低減)できる。
また、本発明の電子消音システムは、前記騒音消去信号生成部における騒音消去信号の生成を、電子機器の起動後の所定の時間内に、音響信号の出力を停止した状態で行うことを特徴とする。
このような構成により、電子機器(例えば、プロジェクタ)などが発生する騒音の内、冷却ファンなどによる騒音は、通常は一定の騒音であり、騒音消去信号を一度設定すれば、後はその騒音消去信号を継続して使用できる。このため、電子機器から通常の音響信号(音声信号など)が出力される前、すなわち通常の音響信号がノイズとして検出されない状態で、騒音消去信号を生成する。
これにより、電子機器からの音響信号(音声信号など)が入らない状態、すなわち電子機器の騒音だけを収集して騒音消去信号を生成でき、質の高い騒音消去信号を生成できる。
このような構成により、電子機器(例えば、プロジェクタ)などが発生する騒音の内、冷却ファンなどによる騒音は、通常は一定の騒音であり、騒音消去信号を一度設定すれば、後はその騒音消去信号を継続して使用できる。このため、電子機器から通常の音響信号(音声信号など)が出力される前、すなわち通常の音響信号がノイズとして検出されない状態で、騒音消去信号を生成する。
これにより、電子機器からの音響信号(音声信号など)が入らない状態、すなわち電子機器の騒音だけを収集して騒音消去信号を生成でき、質の高い騒音消去信号を生成できる。
また、本発明の電子消音システムは、前記騒音消去信号生成部には、前記マイクロフォンで検出した騒音信号の位相を調整する位相調整回路と、前記騒音信号の振幅を調整する振幅調整回路とを備えることを特徴とする。
このような構成により、マイクロフォンで取込んだ騒音信号を、位相調整回路を通して位相調整(例えば、位相反転)し、また、騒音信号の振幅を調整して騒音消去信号を生成し、騒音消去用の超音波トランスデューサ(超音波スピーカ)から騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、電子機器から発生する騒音および視聴者の位置に応じて、騒音消去信号の位相と振幅を調整して、超音波トランスデューサから最も効果的な騒音消去用の音響信号を出力することができる。
このような構成により、マイクロフォンで取込んだ騒音信号を、位相調整回路を通して位相調整(例えば、位相反転)し、また、騒音信号の振幅を調整して騒音消去信号を生成し、騒音消去用の超音波トランスデューサ(超音波スピーカ)から騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、電子機器から発生する騒音および視聴者の位置に応じて、騒音消去信号の位相と振幅を調整して、超音波トランスデューサから最も効果的な騒音消去用の音響信号を出力することができる。
また、本発明の電子消音システムは、前記電子機器がプロジェクタであって、前記マイクロフォンが筐体外面の異なる位置に複数個設けられ、視聴者の位置に応じて、騒音検出を行うマイクロフォンを前記複数のマイクロフォンの中から選択する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、電子機器がプロジェクタなどの場合に、視聴者の位置(視聴者が騒音を聞く位置)に合わせて騒音を収集するマイクロフォンを選択する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を最も効果的に消去することができる。
このような構成により、電子機器がプロジェクタなどの場合に、視聴者の位置(視聴者が騒音を聞く位置)に合わせて騒音を収集するマイクロフォンを選択する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を最も効果的に消去することができる。
また、本発明の電子消音システムは、前記電子機器がプロジェクタであって、前記キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を、プロジェクタ本体とスクリーン間の距離に応じて変化させる手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、プロジェクタとスクリーンとの距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を調整する。
これにより、プロジェクタとスクリーンまでの距離が短い時は、比較的高い周波数のキャリア波を使用し、遠い時は比較的低い周波数のキャリア波を使用するなど、スクリーンに対する視聴者の位置(距離)に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を効果的に消去するようにできる。
このような構成により、プロジェクタとスクリーンとの距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を調整する。
これにより、プロジェクタとスクリーンまでの距離が短い時は、比較的高い周波数のキャリア波を使用し、遠い時は比較的低い周波数のキャリア波を使用するなど、スクリーンに対する視聴者の位置(距離)に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を効果的に消去するようにできる。
また、本発明の電子消音システムは、前記電子機器がプロジェクタであって、前記超音波トランスデューサが、スクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用されることを特徴とする。
このような構成により、騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)をスクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用する。
これにより、スクリーンとプロジェクタ間の距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を自動的に設定することができる。また、スクリーンとプロジェクタ間の距離を、映像投影系のフォーカス調整や、ズーム調整に利用できる。
このような構成により、騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)をスクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用する。
これにより、スクリーンとプロジェクタ間の距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を自動的に設定することができる。また、スクリーンとプロジェクタ間の距離を、映像投影系のフォーカス調整や、ズーム調整に利用できる。
また、本発明の電子消音システムは、前記電子機器がプロジェクタであって、視聴者がプロジェクタの前側に位置するときには前面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときには後面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときには上面配置のマイクロフォンを選択する手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、視聴者がプロジェクタの前側に位置するときは、プロジェクタの前面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときは、プロジェクタの後面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときは、プロジェクタの上面配置のマイクロフォンにより騒音を収集する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、最も効果的にプロジェクタの騒音を消去することができる。
このような構成により、視聴者がプロジェクタの前側に位置するときは、プロジェクタの前面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときは、プロジェクタの後面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときは、プロジェクタの上面配置のマイクロフォンにより騒音を収集する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、最も効果的にプロジェクタの騒音を消去することができる。
また、本発明の消音方法は、音響信号を出力する電子機器に使用され、該電子機器から発生する騒音を消去するための消音方法であって、電子機器の筐体外面部にマイクロフォンを設け、筐体外に伝搬する騒音を検出する手順と、前記マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する騒音消去信号生成手順と、超音波周波数帯のキャリア波信号を生成するキャリア波生成手順と、前記キャリア波信号を前記騒音消去信号で変調するキャリア波変調手順と、前記キャリア波変調手順による変調信号により超音波トランスデューサを駆動し、騒音消去用の音響信号を出力する手順とを含むことを特徴とする。
このような手順により、電子機器の筐体外面部にマイクロフォンを設け、電子機器から筐体外に伝搬する騒音(例えば、冷却ファンによる騒音など)を検出する。また、マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する。この騒音消去信号により超音波周波数帯のキャリア波信号を変調し、この変調信号により超音波トランスデューサを駆動して騒音消去用の音響信号を出力する。例えば、プロジェクタの場合では、超音波トランスデューサから放出されスクリーンで反射して再生復調した可聴音がプロジェクタの周辺の位置で騒音を打ち消すように、位相および振幅が制御された騒音消去信号を生成し、超音波トランスデューサから騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、指向性を持った消音用可聴音が、電子機器を包むように再生されるため、電子機器が発生する騒音全体を消音(または低減)できる。
このような手順により、電子機器の筐体外面部にマイクロフォンを設け、電子機器から筐体外に伝搬する騒音(例えば、冷却ファンによる騒音など)を検出する。また、マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する。この騒音消去信号により超音波周波数帯のキャリア波信号を変調し、この変調信号により超音波トランスデューサを駆動して騒音消去用の音響信号を出力する。例えば、プロジェクタの場合では、超音波トランスデューサから放出されスクリーンで反射して再生復調した可聴音がプロジェクタの周辺の位置で騒音を打ち消すように、位相および振幅が制御された騒音消去信号を生成し、超音波トランスデューサから騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、指向性を持った消音用可聴音が、電子機器を包むように再生されるため、電子機器が発生する騒音全体を消音(または低減)できる。
また、本発明の消音方法は、前記騒音消去信号生成手順における騒音消去信号の生成を、電子機器の起動後の所定の時間内に、音響信号の出力を停止した状態で行うことを特徴とする。
このような手順により、電子機器(例えば、プロジェクタ)などが発生する騒音の内、冷却ファンなどによる騒音は、通常は一定の騒音であり、騒音消去信号を一度設定すれば、後はその騒音消去信号を継続して使用できる。このため、電子機器から通常の音響信号(音声信号など)が出力される前、すなわち通常の音響信号がノイズとして検出されない状態で、騒音消去信号を生成する。
これにより、電子機器からの音響信号(音声信号など)が入らない状態、すなわち電子機器の騒音だけを収集して騒音消去信号を生成でき、質の高い騒音消去信号を生成できる。
このような手順により、電子機器(例えば、プロジェクタ)などが発生する騒音の内、冷却ファンなどによる騒音は、通常は一定の騒音であり、騒音消去信号を一度設定すれば、後はその騒音消去信号を継続して使用できる。このため、電子機器から通常の音響信号(音声信号など)が出力される前、すなわち通常の音響信号がノイズとして検出されない状態で、騒音消去信号を生成する。
これにより、電子機器からの音響信号(音声信号など)が入らない状態、すなわち電子機器の騒音だけを収集して騒音消去信号を生成でき、質の高い騒音消去信号を生成できる。
また、本発明の消音方法は、前記騒音消去信号生成手順には、前記マイクロフォンで検出した騒音信号の位相を調整する位相調整手順と、前記騒音信号の振幅を調整する振幅調整手順とを含むことを特徴とする
このような手順により、マイクロフォンで取込んだ騒音信号を、位相調整回路を通して位相調整(例えば、位相反転)し、また、騒音信号の振幅を調整して騒音消去信号を生成し、騒音消去用の超音波トランスデューサ(超音波スピーカ)から騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、電子機器から発生する騒音および視聴者の位置に応じて、騒音消去信号の位相と振幅を調整して、超音波トランスデューサから最も効果的な騒音消去用の音響信号を出力することができる。
このような手順により、マイクロフォンで取込んだ騒音信号を、位相調整回路を通して位相調整(例えば、位相反転)し、また、騒音信号の振幅を調整して騒音消去信号を生成し、騒音消去用の超音波トランスデューサ(超音波スピーカ)から騒音消去用の音響信号を出力する。
これにより、電子機器から発生する騒音および視聴者の位置に応じて、騒音消去信号の位相と振幅を調整して、超音波トランスデューサから最も効果的な騒音消去用の音響信号を出力することができる。
また、本発明の消音方法は、前記電子機器がプロジェクタであって、前記マイクロフォンが筐体外面の異なる位置に複数個設けられ、視聴者の位置に応じて、騒音検出を行うマイクロフォンを前記複数のマイクロフォンの中から選択する手順を含むことを特徴とする。
このような手順により、電子機器がプロジェクタなどの場合に、視聴者の位置(視聴者が騒音を聞く位置)に合わせて騒音を収集するマイクロフォンを選択する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を最も効果的に消去することができる。
このような手順により、電子機器がプロジェクタなどの場合に、視聴者の位置(視聴者が騒音を聞く位置)に合わせて騒音を収集するマイクロフォンを選択する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を最も効果的に消去することができる。
また、本発明の消音方法は、前記電子機器がプロジェクタであって、前記キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を、プロジェクタ本体とスクリーン間の距離に応じて変化させる手順を含むことを特徴とする。
このような手順により、プロジェクタとスクリーンとの距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を調整する。
これにより、プロジェクタとスクリーンまでの距離が短い時は、比較的高い周波数のキャリア波を使用し、遠い時は比較的低い周波数のキャリア波を使用するなど、スクリーンに対する視聴者の位置(距離)に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を効果的に消去するようにできる。
このような手順により、プロジェクタとスクリーンとの距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を調整する。
これにより、プロジェクタとスクリーンまでの距離が短い時は、比較的高い周波数のキャリア波を使用し、遠い時は比較的低い周波数のキャリア波を使用するなど、スクリーンに対する視聴者の位置(距離)に合わせて、プロジェクタが発生する騒音を効果的に消去するようにできる。
また、本発明の消音方法は、前記電子機器がプロジェクタであって、前記超音波トランスデューサを、スクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用する手順を含むことを特徴とする。
このような手順により、騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)をスクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用する。
これにより、スクリーンとプロジェクタ間の距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を自動的に設定することができる。また、スクリーンとプロジェクタ間の距離を、映像投影系のフォーカス調整や、ズーム調整に利用できる。
このような手順により、騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)をスクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用する。
これにより、スクリーンとプロジェクタ間の距離に応じて、キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を自動的に設定することができる。また、スクリーンとプロジェクタ間の距離を、映像投影系のフォーカス調整や、ズーム調整に利用できる。
また、本発明の消音方法は、前記電子機器がプロジェクタであって、視聴者がプロジェクタの前側に位置するときには前面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときには後面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときには上面配置のマイクロフォンを選択する手順を含むことを特徴とする。
このような手順により、視聴者がプロジェクタの前側に位置するときは、プロジェクタの前面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときは、プロジェクタの後面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときは、プロジェクタの上面配置のマイクロフォンにより騒音を収集する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、最も効果的にプロジェクタの騒音を消去することができる。
このような手順により、視聴者がプロジェクタの前側に位置するときは、プロジェクタの前面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときは、プロジェクタの後面配置のマイクロフォンにより騒音を収集し、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときは、プロジェクタの上面配置のマイクロフォンにより騒音を収集する。
これにより、視聴者の位置に合わせて、最も効果的にプロジェクタの騒音を消去することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明による電子消音システムの原理を説明するための図である。図1において、液晶プロジェクタ10には、音声用(ステレオ用)の超音波スピーカ11a、11b、スクリーン1上に映像を投影する投影レンズ12、騒音消去用の超音波スピーカ13、液晶プロジェクタ10の発生する騒音を収集するマイクロフォン14が設けられている。なお、図1に示す例では、マイクロフォン14を液晶プロジェクタ10の上部の天板(天面)に設けた例を示している。
図1において、液晶プロジェクタ10における通常の音声出力をOFF(停止)した状態、例えば、液晶プロジェクタ10の起動後の30秒〜1分間(例えば、プロジェクタのランプの明るさが飽和する時間)に、液晶プロジェクタ10から発生する冷却ファン等からの騒音をマイクロフォン14で騒音信号として取込む。
そして、マイクロフォン14で取込んだ騒音信号を、位相調整(例えば、位相反転)し、また振幅を調整して騒音消去信号を生成する。この騒音消去信号により、超音波周波数帯のキャリア波をAM変調し、騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)13からスクリーン1に向けて騒音消去用の音響を送波する。これにより、スクリーン面に騒音を打ち消すための仮想音源が生成され、スクリーン1から反射された消音用音源が液晶プロジェクタ10の周囲を包み(図1に示す消音用復調可聴音再生エリア15)、騒音が聞こえなくなるか、または低減される。
図2は、本発明による電子消音システムを搭載した液晶プロジェクタの構成例を示すブロック図である。図2に示す液晶プロジェクタにおいては、本発明に直接関係する音響系統のみを示したものである、映像投影系統や冷却ファンなどの機構分品等については省略している。
図2に示す液晶プロジェクタおいては、通常の音声(音響)信号を生成するための音声発生部20と、プロジェクタ周辺の騒音を消去するための消音システム部30とで構成される。
音声発生部20において、音声信号発生部21は可聴周波数帯の信号波を生成する機能を有する。また、超音波信号発生部22は、超音波周波数帯の周波数のキャリア波を生成する機能を有し、超音波周波数帯のキャリア波を変調部23に供給する。変調部23は超音波信号発生部22から供給されるキャリア波を音声信号発生部21より出力される信号波でAM変調し、変調信号を増幅部24に出力する機能を有する。
音声用の超音波スピーカ11は超音波トランスデューサであり、変調部23から増幅部24を介して出力される変調信号により駆動され、該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射し、可聴周波数帯の信号音(再生信号)を再生する機能を有する。なお、超音波スピーカ11は、ステレオの場合には、2個以上使用される。
また、消音システム部30において、マイクロフォン14は、液晶プロジェクタ10の周辺の騒音(液晶プロジェクタ10から発生する騒音)を収集するためのものである。また、騒音消去信号発生部31は、位相調整回路31aと振幅調整回路31bを有し、マイクロフォン14で収集した騒音信号の位相を反転させるなどの位相調整をし、また、騒音信号の振幅を調整した騒音消去用の信号(騒音消去信号)を生成する。
また、超音波信号発生部32は、超音波周波数帯の周波数のキャリア波を生成する機能を有し、超音波周波数帯のキャリア波を変調部33に供給する。変調部33は超音波信号発生部32から供給されるキャリア波を、騒音消去信号発生部31より出力される騒音消去信号でAM変調し、変調信号を増幅部34に出力する機能を有する。
騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)13は、変調部33から増幅部34を介して出力される変調信号により駆動され、該変調信号を有限振幅レベルの音波に変換して媒質中に放射し、可聴周波数帯の信号音(騒音消去音)を再生する機能を有する。
なお、図1および図2に示した液晶プロジェクタでは、騒音消去用に超音波スピーカ13を使用し、通常の音声(音響)発生用のスピーカにも超音波スピーカ11を使用した例を示したが、通常の音声発生用のスピーカ11は、超音波スピーカでなくともよく、通常のボイスコイル式のスピーカであってもよい。
また、図1および図2に示した例では、騒音検出用のマイクロフォン14を、1つだけ使用する例を示したが、マイクロフォン14を筐体外面の異なる場所(例えば、前面、後面、上面など)に複数個設け、視聴者の位置に応じて、騒音検出を行うマイクロフォンを選択するようにもできる。これにより、液晶プロジェクタ10の発生する騒音を、視聴者の位置に合わせて、最も効果的に収集して消去(または低減)することができる。
図3は、複数のマイクロフォンを配置した例を示す図であり、液晶プロジェクタ10の前面には、マイクロフォン14aを設け、天面(上面)にはマイクロフォン14bを設け、また、後面にもマイクロフォン(図示せず)を設けた例を示している。
このように、マイクロフォン14a、14bなどを複数配置し、視聴者が液晶プロジェクタ10の前側に位置するときには、前面配置のマイクロフォン14aを選択し、視聴者が液晶プロジェクタ10の後側に位置するときには、後面配置のマイクロフォン(図示せず)を選択し、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときには、天面(上面)に配置されたマイクロフォン14bを選択する。これにより、液晶プロジェクタ10の発生する騒音を、視聴者の位置に合わせて、最も効果的に収集して消去(または低減)することができる。
また、図2に示す消音システム部30内の超音波信号発生部(キャリア波信号源)32から出力するキャリア波の周波数は、音声発生部20の超音波信号発生部(キャリア波信号源)22から発生するキャリア波の周波数と異なっていてもよい。例えば、音声用のキャリア周波数を40kHzとし、騒音消去用のキャリア周波数を80kHzとしてもよい。
またさらに、超音波信号発生部(キャリア波信号源)32から出力される騒音消去用のキャリア波の周波数を、機器本体(液晶プロジェクタ10)とスクリーン1間の距離に応じて変化させるようにしてもよい。この場合、スクリーン1と機器本体(液晶プロジェクタ10)の距離は、マイクロフォン14と超音波スピーカ13を用いて測定するか、または、予め距離を測定しておいて、再生された騒音消去用の音響信号がちょうど機器本体(液晶プロジェクタ10)部分で再生されるように、超音波信号発生部32から出力されるキャリア波の周波数を選択する。
図4は、超音波スピーカから放射されるビームの状態を示す図であり、図4に示すように、キャリア波の周波数の高低により超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)13より放射される超音波のビーム幅(指向角θ)と、音が再生される距離(超音波スピーカ13からの距離)が変化する。例えば、80kHzのビームと40kHzのビームとでは、Z軸方向への広がり及び音の再生距離が異なり、キャリア周波数を制御することにより、騒音消去の範囲を調整することができる。例えば、スクリーンまでの距離が短い時は、比較的高周波数のキャリア波を使用し、遠い時は比較的低い周波数のキャリア波を使用するなど、スクリーン1に対する液晶プロジェクタ10の距離(または視聴者の位置)に合わせて騒音を消去する範囲を設定できる。
また、前述したように超音波スピーカ13とマイクロフォン14を、スクリーン1までの距離を測定する用途(超音波距離センサ)として共用し、スクリーン1と液晶プロジェクタ10間の距離に応じて、超音波信号発生部(キャリア波信号源)32から発生するキャリア波の周波数を自動的に設定することができるが、これに加えて、スクリーン1と液晶プロジェクタ10間の距離を、映像投影系のフォーカス調整や、ズーム調整にも利用することができる。
また、本発明の電子消音システムの実施の形態について、液晶プロジェクタを例にして説明したが、本発明の電子消音システムは、液晶プロジェクタに限らず、DLP(登録商標)
プロジェクタ、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)型プロジェクタなどのスクリーン投影型の電子機器にも応用できる。
プロジェクタ、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)型プロジェクタなどのスクリーン投影型の電子機器にも応用できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の電子消音システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、電子機器が発生する騒音全体を消去(または低減)することができる効果を奏するので、本発明は、電子消音システム、および消音方法などに適用できる。
1…スクリーン、10…液晶プロジェクタ、11、11a、11b…音声用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)、12…投影レンズ、13…騒音消去用の超音波スピーカ(超音波トランスデューサ)、14、14a、14b…マイクロフォン、15…消音用復調可聴音再生エリア、20…音声発生部、21…音声信号発生部、22…超音波信号発生部(キャリア波信号源)、23…変調部、24 増幅部、30…消音システム部、31…騒音消去信号発生部、31a…位相調整回路、31b…振幅調整回路、32…超音波信号発生部(キャリア波信号源)33…変調部、34…増幅部
Claims (14)
- 音響信号を出力する電子機器に搭載され、該電子機器から発生する騒音を消去するための電子消音システムであって、
電子機器の筐体外面部に設けられ、筐体外に伝搬する騒音を検出するマイクロフォンと、
前記マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する騒音消去信号生成部と、
超音波周波数帯のキャリア波信号を生成するキャリア波信号源と、
前記キャリア波信号を前記騒音消去信号で変調するキャリア波変調部と、
前記キャリア波変調部からの変調信号により駆動され、騒音消去用の音響信号を出力する超音波トランスデューサと
を備えることを特徴とする電子消音システム。 - 前記騒音消去信号生成部における騒音消去信号の生成を、電子機器の起動後の所定の時間内に、音響信号の出力を停止した状態で行うこと
を特徴とする請求項1記載の電子消音システム。 - 前記騒音消去信号生成部には、
前記マイクロフォンで検出した騒音信号の位相を調整する位相調整回路と、
前記騒音信号の振幅を調整する振幅調整回路と
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子消音システム。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
前記マイクロフォンが筐体外面の異なる位置に複数個設けられ、視聴者の位置に応じて、騒音検出を行うマイクロフォンを前記複数のマイクロフォンの中から選択する手段を
備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子消音システム。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
前記キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を、プロジェクタ本体とスクリーン間の距離に応じて変化させる手段を
備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電子消音システム。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
前記超音波トランスデューサが、スクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用されること
を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電子消音システム。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
視聴者がプロジェクタの前側に位置するときには前面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときには後面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときには上面配置のマイクロフォンを選択する手段を
備えることを特徴とする請求項4に記載の電子消音システム。 - 音響信号を出力する電子機器に使用され、該電子機器から発生する騒音を消去するための消音方法であって、
電子機器の筐体外面部にマイクロフォンを設け、筐体外に伝搬する騒音を検出する手順と、
前記マイクロフォンにより検出された騒音を基に、電子機器から発生する騒音を消去するための騒音消去信号を生成する騒音消去信号生成手順と、
超音波周波数帯のキャリア波信号を生成するキャリア波生成手順と、
前記キャリア波信号を前記騒音消去信号で変調するキャリア波変調手順と、
前記キャリア波変調手順による変調信号により超音波トランスデューサを駆動し、騒音消去用の音響信号を出力する手順と
を含むことを特徴とする消音方法。 - 前記騒音消去信号生成手順における騒音消去信号の生成を、電子機器の起動後の所定の時間内に、音響信号の出力を停止した状態で行うこと
を特徴とする請求項8に記載の消音方法。 - 前記騒音消去信号生成手順には、
前記マイクロフォンで検出した騒音信号の位相を調整する位相調整手順と、
前記騒音信号の振幅を調整する振幅調整手順と
を含むことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の消音方法。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
前記マイクロフォンが筐体外面の異なる位置に複数個設けられ、視聴者の位置に応じて、騒音検出を行うマイクロフォンを前記複数のマイクロフォンの中から選択する手順を
含むことを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載の消音方法。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
前記キャリア波信号源から発生するキャリア波の周波数を、プロジェクタ本体とスクリーン間の距離に応じて変化させる手順を
含むことを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の消音方法。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
前記超音波トランスデューサを、スクリーンまでの距離を測定する測距手段として共用する手順を
含むことを特徴とする請求項8から12のいずれかに記載の消音方法。 - 前記電子機器がプロジェクタであって、
視聴者がプロジェクタの前側に位置するときには前面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの後側に位置するときには後面配置のマイクロフォンを、視聴者がプロジェクタの左右に位置するときには上面配置のマイクロフォンを選択する手順を
含むことを特徴とする請求項11に記載の消音方法。
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