JP2006054693A - 携帯電話装置 - Google Patents

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文浩 村松
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    • H04M19/04Current supply arrangements for telephone systems providing ringing current or supervisory tones, e.g. dialling tone or busy tone the ringing-current being generated at the substations

Abstract

【課題】 通話音を再生するレシーバと着信音を再生するスピーカを単一の発音体で共用し、かつ、通話音再生時の再生周波数特性と着信音再生時の再生周波数特性を確保することができる携帯電話装置を提供する。
【解決手段】 着信音再生時に、デジタル・ローパスフィルタ130の周波数特性特性をローパスフィルタ130bの特性に選択し、スピーカアンプ133の前段アンプ133b、プッシュ・プル回路133dを活性状態に選択し、スピーカアンプ133の出力形態をBTL出力の回路構成に設定し、スピーカ135を駆動するとともに、信号通過帯域を100Hzから20KHzの通過帯域に設定する。通信音声再生時に、デジタル・ローパスフィルタ130の周波数特性をローパスフィルタ130aの特性に選択し、スピーカアンプ133の前段アンプ133b、プッシュ・プル回路133dを停止状態に選択し、スピーカアンプ133の出力形態をシングル出力の回路構成に設定し、スピーカ135を駆動するとともに、信号通過帯域を300Hzから3KHzの通過帯域に設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話装置に関し、特に、通話音を再生するレシーバと着信音を再生するスピーカを単一の発音体で構成する携帯電話装置に関するものである。
従来より、携帯電話装置では、着信時においてスピーカにより着信音を再生し、通話時においてレシーバにより通話音を再生するのが一般的である。
図7は従来の携帯電話装置の回路構成を示すブロック図である。この携帯電話装置700は、アンテナ701で受信された受信信号は共用器702を介して受信回路703で所望の受信チャネル信号が選択され、復調器704に送出される。
復調器704ではデジタル復調処理、誤り訂正処理等が行われる。受信した信号が着信信号であった場合、マイクロ・プロセッサ710はスピーカアンプ用電源740を起動し、所定の着信音を着信音音源723に設定し、着信音信号を発生させる。着信音信号はデジタル・ローパスフィルタ724を介し、D/A変換器725でアナログ信号に変換され、音量設定器726で所定の音量に設定される。スピーカアンプ727は、音量設定された着信音信号を電流増幅し、ハイパスフィルタ728を介してスピーカ729を駆動する。
一方、復調器704で復調された受信データが音声信号であった場合は、マイクロ・プロセッサ710はレシーバアンプ用電源741を起動する。また、復調器704から送出される受信信号はデコーダ721へ送出され、所定の復号処理が施され、音声データに変換される。音声データはデジタル・ローパスフィルタ730を介し、D/A変換器731でアナログ信号に変換され、音量設定器732で所定の音量に設定される。レシーバアンプ733は、音量設定された音声信号を電流増幅し、ハイパスフィルタ734を介してレシーバ735を駆動する。
また、マイク750は音声を送信音声信号に変換する。送信音声信号はマイクアンプ751で所定の信号レベルに増幅され、A/D変換器752でデジタル信号に変換される。A/D変換器752でデジタル信号に変換された送信音声信号はエンコーダ722で符号化された後、変調器705でデジタル変調され、送信回路706により所定のチャネルの周波数に搬送され、共用器702を介してアンテナ701から送信される。
一般的にスピーカ729、レシーバ735は振動板にコイルを装着したボイスコイルと固定磁石から構成されるダイナミック方式のスピーカ、または圧電素子を用いたセラミック・スピーカが使用されている。
近年の携帯電話装置に搭載されている着信音音源723は、例えば40和音等カラオケ機器に搭載されている音源と同等の機能を持ち、着信音の再生周波数帯域は100Hz程度から数十KHzと広帯域な音源が使用されている。一方、通話音声の再生帯域は、通信方式によって異なるが、おおよそ数百Hzから数KHzに規格化されており、着信音と比べ狭帯域な再生帯域となっている。
また、着信音再生用のスピーカは大音量を放音する必要があるため、例えば、ダイナミック方式のスピーカでは等価インピーダンスが8Ωのスピーカが使用されており、セラミック・スピーカでは9V程度の電圧を印加して、音量を確保している。
一方、通話音声再生用のスピーカは着信音再生用のスピーカほど大音量を必要としないため、ダイナミック方式のスピーカでは等価インピーダンスが32Ωのスピーカが使用されている。またセラミック・スピーカを通話音声再生用に用いた場合、着信音再生時のように9V程度の電圧を印加する必要はない。
スピーカ729を駆動するスピーカアンプ727、レシーバ735を駆動するレシーバアンプ733は、上記に記載した再生帯域の違いや、駆動するスピーカの負荷の違いなどにより異なる特性のアンプを使用している。スピーカアンプ727はレシーバアンプ733に比べ、広帯域で駆動電流能力が大きい特性が必要であるため、回路電流も大きなアンプとなっている。なぜならば、一般的にスピーカ・アンプにはクロス・オーバー歪みを低減するため、AB級のアンプが使用されている。また、等価インピーダンスが32Ωのレシーバ駆動用途のアンプと等価インピーダンス8Ωのスピーカ駆動用途のアンプでは、同様にAB級の動作をするが、出力段のトランジスタのバイアス電圧を、負荷電流の違いにあわせて、前者では小さめに、後者では大きめに設定しており、アンプ自体で消費される回路電流を最適化している。
また、ダイナミック方式スピーカとセラミック・スピーカの負荷の周波数特性も駆動回路に与える影響は大きい。ダイナミック方式スピーカは誘導性負荷であり、セラミック・スピーカは容量性負荷である。したかって、セラミック・スピーカは駆動周波数が上がるにつれ、インピーダンスが低下し、負荷が重くなる。したがって、着信音再生に使用した場合、20KHzでの負荷を想定し、AB級アンプのバイアス電圧を設定する必要があり、アンプ自体で消費される回路電流が増加する傾向がある。
従来の携帯電話装置の回路構成では、着信音再生時はレシーバアンプ用電源741をオフ状態に、通話音声再生時にはスピーカアンプ用電源740をオフ状態にしており、着信音再生時、通話音声再生時、それぞれにおいて最適な消費電流での動作を可能としていた。
携帯電話装置の小型化を図る目的で、通話音声再生用のスピーカおよびアンプと着信音再生用のスピーカおよびアンプとを共用する携帯電話装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この種の携帯電話装置では、着信音量制御回路は、着信音出力回路の出力信号が示す着信音の音量が基準音量を継続的に超える場合には、基準音を超える音量の増加速度を制御する。これによって、通話音声再生用のスピーカと着信音再生用のスピーカとを単一のスピーカで共用することができ、携帯電話装置の小型化を実現することができる。
特開2002−185571
しかしながら、上記従来の携帯電話装置あっては、通話音声再生用のスピーカと着信音再生用のスピーカとを単に共用するだけで、通話音声再生時と着信音再生時での再生周波数帯域の違いが考慮されていないため、通話音声再生時の再生周波数帯域の規格を満足し、かつ着信音再生時の再生周波数帯域を確保することができないという事情があった。さらに、従来の通話音声、着信音をそれぞれ独立した駆動回路、発音体を用いて再生した場合と比較して、通話音声再生時の消費電流が増大してしまうという事情があった。
携帯電話装置は、共用する発音体には着信音の大音量を放音する用途と通話音の小音量を放音する用途が要求されるため、ダイナミック方式スピーカならば等価インピーダンスが8Ωのスピーカが使用される。また、セラミック・スピーカでは9V程度の印加電圧を加える必要があり、昇圧回路を必要とするため、特許文献1に開示された携帯電話装置を従来の回路構成と比較し、通話時の駆動回路の消費電力が著しく増加する。
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、通話音を再生するレシーバと着信音を再生するスピーカを単一の発音体で共用し、かつ、通話音再生時の再生周波数特性と着信音再生時の再生周波数特性を確保することができる携帯電話装置を提供することを目的とする。
本発明の携帯電話装置は、通話音を再生する発音体と着信音を再生する発音体を単一の発音体で共用し、前記発音体を駆動する駆動回路を単一の駆動回路で構成する携帯電話装置であって、前記駆動回路の駆動形態を切り替える駆動回路切り替え手段と、前記駆動回路の駆動形態の切り替えを制御する制御手段と、を備える。
この構成により、異なる駆動形態を切り替えることができ、通話音を再生するレシーバと着信音を再生するスピーカを単一の発音体で共用することができる。
また、前記駆動回路切り替え手段によって切り替える前記駆動形態はBTL駆動出力とシングル駆動出力とを有する。
この構成により、BTL駆動出力とシングル駆動出力とを切り替えることができるので、例えば大音量を必要とする時と必要としない時とで適切に駆動回路を駆動させることができる。
また、前記制御手段は、前記駆動回路の駆動形態として、着信音再生時に前記駆動回路の駆動形態をBTL駆動出力を、通話音再生時に駆動回路の駆動形態をシングル駆動出力を選択するように切り替えるものである。
この構成により、着信音再生時はBTL出力で駆動することで大音量を放音することかでき、通話音再生時には、シングル駆動出力で通話音声を再生するに十分な音量を放音することを確保すると同時に、駆動回路のBTL出力の片方の出力を停止し、駆動回路の消費電流を低減し、携帯電話装置の通話使用時間を延長することができる。
本発明の携帯電話装置は、通話音を再生する発音体と着信音を再生する発音体を単一の発音体で共用しかつ、発音体を駆動する駆動回路を単一の駆動回路で構成する携帯電話装置であって、前記発音体に圧電素子を使用し、前記発音体を駆動する駆動回路の電源回路の出力状態を昇圧電圧出力と非昇圧電圧出力に切り替える電源回路出力状態切り替え手段と、前記発音体を駆動する駆動回路の電源回路の出力状態の切り替えを制御する制御手段と、を備える。
この構成により、大音量を必要とする時は駆動回路の電源回路に設けられた昇圧回路を起動し、大音量を必要としない時は非昇圧回路に切り替えることにより、駆動回路の電源回路で消費される電流を低減し、携帯電話装置の通話使用時間を延長することができる。
また、前記制御手段は、着信音再生時に前記電源回路出力状態を昇圧電圧出力するように、通話音再生時に前記電源回路出力状態を非昇圧電圧出力するように制御するものである。
この構成により、大音量を必要とする着信音再生時は駆動回路の電源回路に設けられた昇圧回路を起動し、駆動回路に十数Vの電圧を印加することができ、通話音声再生時は、駆動回路の電源回路に設けられた昇圧回路を停止する代わりに、電源回路に設けられた通話音声を再生するに十分な電圧を出力する。これにより、通話音声再生時、駆動回路の電源回路で消費される電流を低減し、携帯電話装置の通話使用時間を延長することができる。
また、本発明の携帯電話装置は、通話音再生時と着信音再生時に前記発音体を駆動する駆動回路の出力段のトランジスタのバイアス電圧を切り替えるバイアス電圧切り替え手段をさらに備える。
この構成により、通話音再生時と着信音再生時で駆動回路の出力段のトランジスタのバイアス電圧を切り替えることにより、着信音再生時は、駆動周波数が20KHz付近でもクロス・オーバー歪が発生しない十分なバイアス電圧を駆動回路の出力段のトランジスタに与えることができ、高音質を確保でき、通話音声再生時は、数KHzでクロス・オーバー歪か発生しない程度に、駆動回路の出力段のトランジスタに与えるバイアス電圧を低下させ、駆動回路自体で消費される電流を低減し、携帯電話装置の通話使用時間を延長することができる。
また、前記制御手段は、前記発音体を駆動する駆動回路、または駆動回路の前段処理回路における信号の通過帯域の特性を、通話音声再生時と着信音再生時とで切り替える。
この構成により、通話音声再生時と着信音再生時で高域の信号通過特性を切り替えることができる。これにより、通話音声通話時は数KHzまでの通過特性、着信音再生時は十数KHzまでの通過特性を確保することができ、駆動回路ならびに発音体を共用化したにもかかわらず、通話音声再生時と着信音再生時の再生周波数特性をそれぞれ満足することができる。
また、前記制御手段は、前記発音体を駆動する駆動回路の後段処理回路における信号の通過帯域の特性を、通話音声再生時と着信音再生時とで切り替える。
この構成により、通話音声再生時と着信音再生時で低域の信号通過特性を切り替えることができる。これにより、通話音声再生時は数百Hzまでの通過特性、着信音再生時は百KHz程度までの通過特性を確保することができ、駆動回路ならびに発音体を共用化したにもかかわらず、通話音声再生時と着信音再生時の再生周波数特性をそれぞれ満足することができる。
本発明は、通話音を再生するレシーバと着信音を再生するスピーカを単一の発音体で共用し、かつ、通話音再生時の再生周波数特性と着信音再生時の再生周波数特性を確保することができる携帯電話装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施形態の携帯電話装置について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯電話装置を示すブロック図である。
図1において、携帯電話装置100は、受信電波を受信電気信号(以下受信信号と称す)に変換し、送信電気信号(以下送信信号と称す)を送信電波に変換するアンテナ101と、アンテナ101からの受信信号を受信回路103へ伝達、または送信回路106からの送信信号をアンテナ101へ伝達する共用器102と、受信信号を増幅し、所望の周波数チャネルを選択する受信回路103と、受信回路103で選択された周波数チャネルの受信信号をデジタル信号に復調し受信音声データと受信通信データ、受信制御情報データに変換する復調器104と、送信通信データ、送信制御情報データ、送信音声データを変調し送信信号に変換する変調器105と、送信信号を所望の周波数チャネルの搬送波に重畳し、送信信号を増幅する送信回路106と、携帯電話装置100の各部を制御するマイクロ・プロセッサ110とを備える。
また、本実施形態の携帯電話装置100は、受信音声データを復号化し受信音声信号に変換するデコーダ121と、送信音声信号を符号化し送信音声データに変換するエンコーダ122と、マイクロ・プロセッサ110からの指令により着信音、着信メロディを生成し出力する着信音音源123とを備える。
さらに、本実施形態の携帯電話装置100は、着信音音源123またはデコーダ121からの着信音信号、受信音声信号に対し高域の帯域制限処理を行うデジタル・ローパスフィルタ130と、着信音信号または受信音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換器131と、着信音信号または受信音声信号を所定の音量に設定する音量設定器132と、着信音信号または受信音声信号を増幅しスピーカ135を駆動するスピーカアンプ133と、スピーカアンプ133から出力される着信音信号または受信音声信号に対し低域の帯域制限処理を行うハイパスフィルタ回路134と、着信音と受信音声を再生するスピーカ135と、スピーカアンプ133の電源回路140と、送話音声を電気信号に変換するマイク150と、マイク150からの送話音声信号を増幅するマイクアンプ151と、送話音声信号をデジタル信号に変換するA/D変換器152とを有する構成である。
また、図面には記載していないが、制御プログラムや着信メロディデータ等が格納されているメモリと、携帯電話操作するためのキースイッチと、表示部と、を有する構成である。
次に、携帯電話装置100の主な部分について説明する。デジタル・ローパスフィルタ130は、着信音音源123またはデコーダ121からの着信音信号、受信音声信号に対し高域の帯域制限処理を行うものであり、2つの異なった周波数通過特性を持ったデジタル・ローパスフィルタ130a、130bを有して構成される。そして、マイクロ・プロセッサ110からの選択信号160により、前記2つの周波数通過特性が異なったデジタル・ローパスフィルタ130a、130bのいずれか一方が選択される回路構成となっている。
上記2つの異なった周波数通過特性を持ったデジタル・ローパスフィルタ130a、130bとは、例えば、一方のデジタル・ローパスフィルタ130aはカットオフ周波数が3KHzのローパスフィルタであり、もう一方のデジタル・ローパスフィルタ130bはカットオフ周波数が20KHzのローパスフィルタである。
スピーカアンプ133は、着信音信号または受信音声信号を増幅しスピーカ135を駆動するものであり、BTL(Balanced TransformerLess)出力のAB級のアンプで、マイクロ・プロセッサ110からの選択信号161により、BTL出力の片方の出力を停止する回路構成となっている。
ハイパスフィルタ回路134は、スピーカアンプ133から出力される着信音信号または受信音声信号に対し低域の帯域制限処理を行うものであり、2つの異なった周波数通過特性を持ったハイパスフィルタ134a、134bを有して構成され、マイクロ・プロセッサ110からの選択信号162により、前記2つの異なった周波数通過特性を持ったハイパスフィルタ134a、134bのいずれか一方が選択される回路構成となっている。上記2つの異なった周波数通過特性を持ったハイパスフィルタ134a、134bとは、例えば、一方のハイパスフィルタ134aはカットオフ周波数が300Hzのハイパスフィルタであり、もう一方のハイパスフィルタ134bはカットオフ周波数が100Hzのハイパスフィルタである。また、カットオフ周波数が300Hzのハイパスフィルタ134aが選択された場合、スピーカ135の入力端子の片方がGNDに終端される回路構成となっている。
スピーカ135は、着信音と受信音声を再生するものであり、本実施形態では、ダイナミック方式スピーカが使用される。
図2は、スピーカアンプ133およびハイパスフィルタ回路134の詳細回路構成を示す。
図2において、スピーカアンプ133は、前段アンプ133aと、前段アンプ133aの出力を位相反転させる前段アンプ133bと、前段アンプ133aの出力を電流増幅させ、AB級動作をするプッシュ・プル回路133cと、前段アンプ133bの出力を電流増幅させ、AB級動作をするプッシュ・プル回路133dとを有する。
前段アンプ133bは、選択信号161により回路動作を停止する構成となっている。また、プッシュ・プル回路133dは、選択信号161によりプッシュ・プル回路133dを構成する出力トランジスタがオフ状態になる回路となっている。選択信号161により、前段アンプ133b、プッシュ・プル回路133dが停止した状態では、前段アンプ133b、プッシュ・プル回路133dには回路電流がほとんど流れない。
ハイパスフィルタ回路134は、アナログ・スイッチ134aと、アナログ・スイッチ134bと、スピーカ135のインピーダンスとの組み合わせによりハイパスフィルタを構成するコンデンサ134c、134d、134eを有する。
アナログ・スイッチ134aおよびアナログ・スイッチ134bは選択信号162により接続接点が切り替えることができる構成であり、アナログ・スイッチ134aが接点134a1に、アナログ・スイッチ134bが接点134b1に接続された状態では、ハイパスフィルタのカットオフ周波数が100Hz程度になるようコンデンサ134c、134eの定数を設定している。
一方、アナログ・スイッチ134aが接点134a2に、アナログ・スイッチ134bが接点134b2に接続された状態では、スピーカ135の入力端子の一方がGNDに終端され、シングル駆動の駆動形態となる。また、ハイパスフィルタのカットオフ周波数が300Hz程度になるようコンデンサ134dの定数を設定している。
なお、アナログ・スイッチ134a、134bは低ON抵抗の特性のものを使用すれば、アナログ・スイッチによる電圧降下等は問題にならない。
以上のように構成された携帯電話装置について、図3を用いてその動作を説明する。まず、マイクロ・プロセッサ110が復調器104からの受信制御情報を受信し(ステップS301)、前記受信制御情報が着信情報であった場合、信号通過帯域を100Hzから20KHzの通過帯域に設定する(ステップS302)。ここで、マイクロ・プロセッサ110は、選択信号160により、デジタル・ローパスフィルタ130の周波数特性特性をローパスフィルタ130bの特性に選択する。また同時に、選択信号161によりスピーカアンプ133の前段アンプ133b、プッシュ・プル回路133dを活性状態に選択する。さらに同時に、選択信号162によりはハイパスフィルタ回路134のアナログ・スイッチ134a、アナログ・スイッチ134bの接点をそれぞれ接点134a1、接点134b1に選択し、スピーカアンプ133の出力形態をBTL出力の回路構成に設定するとともに、信号通過帯域を100Hzから20KHzの通過帯域に設定する。
次に、着信メロディを再生し、携帯電話装置100の使用者に着信通知を行う(ステップS303)。ここで、マイクロ・プロセッサ110は着信音音源123に図示せずメモリに格納している着信メロディデータを送出し、着信音音源123に着信メロディを生成するよう指令する。着信音音源123から出力される着信メロディデータは、デジタル・ローパスフィルタ130で高域が20KHzで制限され、D/A変換器131でアナログ信号に変換され、音量設定器132で所定の音量に設定された後、スピーカアンプ133で電流増幅され、ハイパスフィルタ回路134で100Hz以下の低域成分がカットされ、スピーカ135に至り、スピーカ135よって着信メロディが再生される。
スピーカ135の鳴動により、携帯電話装置100の使用者は、着信通知を受領し、マイクロ・プロセッサ110に接続された図示せずキースイッチの通話開始キーを押下する(ステップS304)。
マイクロ・プロセッサ110は、通話開始キーが押下された状態になったことを検出し、着信音音源123に着信メロディの生成を停止するよう指令する。また同時に、変調器105に着信受領を送信制御情報として送出し、送信回路106、共用器102、アンテナ101を介して、基地局に着信を受領したことを報知する(ステップS305)。
基地局は着信受領の送信制御情報を受信し(ステップS306)、携帯電話装置100に通話回線をオープンにする制御情報を送出する(ステップS307)。
携帯電話装置100は、通話回線をオープンにする制御情報を受信する(ステップS308)。ここで、アンテナ101、共用器102、受信回路103、復調器104を介し、通話回線をオープンにする制御情報をマイクロ・プロセッサ110に通知される。
通話回線をオープンにする受信制御情報を受信したマイクロ・プロセッサ110は、信号通過帯域を300Hzから3KHzの通過帯域に設定する(ステップS309)。ここで、マイクロ・プロセッサ110は、デコーダ121、エンコーダ122を活性状態にする指令をデコーダ121、エンコーダ122に送出する。また同時に、選択信号160により、デジタル・ローパスフィルタ130の周波数特性をローパスフィルタ130aの特性に選択する。また同時に、選択信号161によりスピーカアンプ133の前段アンプ133b、プッシュ・プル回路133dを停止状態に選択する。さらに同時に、選択信号162によりはハイパスフィルタ回路134のアナログ・スイッチ134a、アナログ・スイッチ134bの接点をそれぞれ接点134a2、接点134b2に選択し、スピーカアンプ133の出力形態をシングル出力の回路構成に設定するとともに、信号通過帯域を300Hzから3KHzの通過帯域に設定する。
次にマイクロ・プロセッサ110は、変調器105に通話回線オープン完了情報を送信制御情報として送出し、送信回路106、共用器102、アンテナ101を介して、基地局に通話回線のオープンが完了したことを報知する(ステップS310)。
基地局は通話回線オープン完了の送信制御情報を受信し(ステップS311)、携帯電話装置100に通話音声データを送出する(ステップS312)。
携帯電話装置100は、通話音声データ(受信音声データ)を受信し(ステップS313)、受信音声データを再生する(ステップS314)。ここで、受信音声データは、アンテナ101、共用器102、受信回路103、復調器104を介し、デコーダ121に伝達される。デコーダ121は伝達された受信音声データを受信音声信号に復号し、デジタル・ローパスフィルタ130に送出する。前記受信信号は、デジタル・ローパスフィルタ130で高域が3KHzに制限され、D/A変換器131でアナログ信号に変換され、音量設定器132で所定の音量に設定された後、スピーカアンプ133で電流増幅され、ハイパスフィルタ回路134で300Hz以下の低域成分がカットされ、スピーカ135に至り、スピーカ135により音声に再生される。
スピーカアンプ133の出力形態をBTL出力とした場合のダイナミック・レンジとシングル出力とした場合のダイナミック・レンジを比較すると、シングル出力とした場合のほうが6dB小さくなるが、着信音の最大音量と通話音声の最大音量は10dB以上あるため、スピーカアンプ133の出力形態をシングル出力としても、通話音声を再生するに必要な十分なダイナミック・レンジを確保することができる。
このような本発明の第1の実施形態における携帯電話装置によれば、通話音を再生する発音体と着信音を再生する発音体を単一の発音体で共用しかつ、発音体を駆動する駆動回路を単一の駆動回路で構成し、前記駆動回路の駆動形態をBTL駆動出力とシングル駆動出力に切り替え、通話音再生時と着信音再生時で前記出力形態を切り替えることにより、着信音再生時は8Ωの等価インピーダンスをもつダイナミック方式スピーカをBTL出力で駆動することで大音量を放音することかできる。
一方、通話音再生時には、シングル駆動出力に切り替えることで、通話音声を再生するに十分な音量を放音することができ、駆動回路のBTL出力の片方の出力を停止し、駆動回路の消費電流を低減し、携帯電話装置の通話使用時間を延長することができる。
また、発音体を駆動する駆動回路、もしくは駆動回路の前段処理回路に信号の通過帯域の特性を、通話音声再生時と着信音再生時で切り替えることにより、通話音声再生時と着信音再生時で高域の信号通過特性を切り替えることができる。これにより、音声通話時は数KHzまでの通過特性、着信音再生時は十数KHzまでの通過特性とすることができ、駆動回路ならびに発音体を共用化したにもかかわらず、音声再生時の再生周波数特性と着信音再生時の再生周波数特性を満足することができる効果が得られる。
さらに、発音体を駆動する駆動回路の後段処理回路に信号の通過帯域の特性を、通話音声再生時と着信音再生時で切り替えることにより、通話音声再生時と着信音再生時で低域の信号通過特性を切り替えることができる。これにより、音声通話時は数百Hzまでの通過特性、着信音再生時は百KHz程度までの通過特性とすることができ、駆動回路ならびに発音体を共用化したにもかかわらず、音声再生時の再生周波数特性と着信音再生時の再生周波数特性を満足することができる効果が得られる。
なお、本実施形態では、デジタル・ローパスフィルタ130で高域の通過帯域を切り替える例を説明したが、スピーカアンプ133にアクティブ・ローパスフィルタを構成し、アクティブ・ローパスフィルタのフィルタ定数を切り替え、カットオフ周波数を切り替える方法でも実現することが可能である。
また、スピーカアンプ133にはAB級の動作アンプを用いる例を説明したが、D級アンプを使用しても、同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る携帯電話装置の構成を示すブロック図である。第2の実施形態の携帯電話装置は、図1に示した第1の実施形態の携帯電話装置の構成において、マイクロ・プロセッサ110の代わりに、機能が若干異なるマイクロ・プロセッサ410を設け、デジタル・ローパスフィルタ130の代わりに、デジタル・ハイパスフィルタ430を設け、スピーカアンプ133の代わりに、スピーカアンプ433を設け、ハイパスフィルタ134の代わりに、ローパスフィルタ434を設け、スピーカ135の代わりに、スピーカ435を設け、アンプ用電源140の代わりに、昇圧回路/非昇圧回路440を設けたものである。なお、図1に示した第1の実施形態の携帯電話装置100と同一の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
マイクロ・プロセッサ410は、携帯電話装置400の各部を制御するものである。デジタル・ハイパスフィルタ430は、着信音音源123またはデコーダ121からの着信音信号、受信音声信号に対し低域の帯域制限処理を行うものであり、2つの異なった周波数通過特性を持ったデジタル・ハイパスフィルタから構成され、マイクロ・プロセッサ410からの選択信号460により、前記2つの異なった周波数通過特性を持ったデジタル・ハイパスフィルタのいずれか一方が選択される回路構成となっている。前記2つの異なった周波数通過特性を持ったデジタル・ハイパスフィルタとは、一方のハイパスフィルタ430aはカットオフ周波数が300Hzのハイパスフィルタであり、もう一方のハイパスフィルタ430bはカットオフ周波数が100Hzのハイパスフィルタである。
スピーカアンプ433は、着信音信号または受信音声信号を増幅しスピーカ435を駆動するものであり、BTL出力のAB級のアンプで、マイクロ・プロセッサ410からの選択信号461により、出力段のプッシュ・プル回路を構成するトランジスタのバイアス電圧を切り替えることができる回路構成となっている。
ローパスフィルタ434は、スピーカアンプ433から出力される着信音信号または受信音声信号に対し高域の帯域制限処理を行うものであり、2つの異なった周波数通過特性を持ったローパスフィルタから構成され、マイクロ・プロセッサ410からの選択信号462により、前記2つの異なった周波数通過特性を持ったローパスフィルタのいずれか一方が選択される回路構成となっている。前記2つの異なった周波数通過特性を持ったローパスフィルタとは、一方のローパスフィルタ434aはカットオフ周波数が20KHzのローパスフィルタであり、もう一方のローパスフィルタ434bはカットオフ周波数が3KHzのローパスフィルタである。
スピーカ435は、着信音と受信音声を再生するものである。本実施形態では、セラミック・スピーカが使用される。
昇圧回路/非昇圧回路440は、スピーカアンプ433の電源回路であり、9Vの昇圧回路出力もしくはバッテリ電圧の出力いずれか一方を、マイクロ・プロセッサ410からの選択信号461により出力する回路構成となっている。
図5は、スピーカアンプ433、ローパスフィルタ回路434、昇圧回路/非昇圧回路440の詳細回路構成を示す図である。
スピーカアンプ433は前段アンプ433a、前段アンプ433aの出力を位相反転させる前段アンプ433b、前段アンプ433aの出力を電流増幅させ、AB級動作をするプッシュ・プル回路433c、前段アンプ433bの出力を電流増幅させ、AB級動作をするプッシュ・プル回路433dを有する。
プッシュ・プル回路433cならびにプッシュ・プル回路433dはプッシュ・プル回路を構成する出カトランジスタのバイアス電圧が、選択信号461により、バイアス電圧1またはバイアス電圧2のいずれかに切り替わる回路構成となっている。
バイアス電圧1は、スピーカアンプ433の負荷となるスピーカ435を3KHzの駆動周波数で駆動したときクロス・オーバー歪みが発生しない十分な電圧である。また、バイアス電圧2はスピーカアンプ433の負荷となるスピーカ435を20KHzの駆動周波数で駆動したときクロス・オーバー歪みが発生しない十分な電圧である。スピーカ435は容量性負荷であるセラミック・スピーカであるので、3KHz時と20KHz時では、20KHz時のインピーダンスの方が大きくなる。したがって、「バイアス電圧1の電圧値<バイアス電圧2の電圧値」となる。またプッシュ・プル回路自体で消費される電流は、バイアス電圧2選択時より、バイアス電圧1選択時の方が小さくなる。
ローパスフィルタ回路434はアナログ・スイッチ434a、アナログ・スイッチ434b、スピ一カ435の容量性インピーダンスとの組み合わせによりRCフィルタを構成する抵抗434c、434d、434e、434fから構成される。アナログ・スイッチ434aならびにアナログ・スイッチ434bは選択信号462により接続接点が切り替えることができる構成であり、アナログ・スイッチ434aが接点434a1に、アナログ・スイッチ434bが接点434b1に接続された状態では、ローパスフィルタのカットオフ周波数が20KHz程度になるよう抵抗434c、434eの抵抗を設定している。また一方、アナログ・スイッチ434aが接点434a2に、アナログ・スイッチ434bが接点434b2に接続された状態では、ローパスフィルタのカットオフ周波数が3KHz程度になるよう抵抗434d、434fの抵抗値を設定している。また、アナログ・スイッチ434a、434bは低ON抵抗の特性のものを使用しており、アナログ・スイッチによる電圧降下等は問題にならない。
昇圧回路/非昇圧回路440はバッテリ電圧を入力とし9Vに昇圧して出力する昇圧出力回路440a、バッテリ電圧を出力する非昇圧出力回路440b、選択信号461により昇圧出力回路440aの出力と非昇圧出力回路440bの出力のいずれかを切り替え出力するスイッチ440cを有する。また、スイッチ440cの出力が非昇圧出力回路440bの出力に選択されている場合、昇圧出力回路440aは昇圧動作を停止する回路構成となっている。
以上のように構成された携帯電話装置400について、図6を用いてその動作を説明する。
まず、マイクロ・プロセッサ410が復調器104からの受信制御情報を受信し(ステップS601)、前記受信制御情報が着信情報であった場合、信号通過帯域を100Hzから20KHzの通過帯域に設定する(ステップS602)。ここで、マイクロ・プロセッサ410は、選択信号460により、デジタル・ハイパスフィルタ430の周波数特性をハイパスフィルタ430bの特性に選択する。また同時に、選択信号461によりスピーカアンプ433のプッシュ・プル回路433c、433dを構成するトランジスタのバイアス電圧を前記バイアス電圧2に設定し、かつ電源回路440のスイッチ440cの出力を昇圧出力回路440aの出力に選択する。さらに同時に選択信号462によりはローパスフィルタ回路434のアナログ・スイッチ434a、アナログ・スイッチ434bの接点をそれぞれ接点434a1、接点434b1に選択する。これらの動作により、スピーカアンプ433の駆動能力を20KHzでスピーカ435を駆動することができるようにし、スピーカアンプ433に9Vの電源電圧を供給するとともに、信号通過帯域を100Hzから20KHzの通過帯域に設定する。
信号通過帯域を100Hzから20KHzの通過帯域に設定した以降の動作、すなわちステップS303〜308の動作は、図3に示した第1の実施形態と同じであるので説明を省略する。
ステップS308において通話回線をオープンにする受信制御情報を受信したマイクロ・プロセッサ410は、信号通過帯域を300Hzから3KHzの通過帯域に設定する(ステップS609)。ここで、マイクロ・プロセッサ410は、デコーダ121,エンコーダ122を活性状態にする指令をデコーダ121,エンコーダ122に送出する。また同時に、選択信号460により、デジタル・ハイパスフィルタ430の周波数特性をハイパスフィルタ430aの特性に選択する。また同時に、選択信号461によりスピーカアンプ433のプッシュ・プル回路433c,433dを構成するトランジスタのバイアス電圧を前記バイアス電圧1に設定し、かつ電源回路440のスイッチ440cの出力を非昇圧出力回路440bの出力に選択する。さらに同時に、選択信号462によりはローパスフィルタ回路434のアナログ・スイッチ434a、アナログ・スイッチ434bの接点をそれぞれ接点434a2、接点434b2に選択する。これらの動作により、スピーカアンプ433の駆動能力を3KHzでスピーカ335を駆動することができる能力とし、スピーカアンプ433の自己消費電流を低減させ、スピーカアンプ433にバッテリ電圧レベルの電源電圧を供給し、昇圧出力回路440aの昇圧動作を停止させる設定をするとともに、信号通過帯域を300Hzから3KHZの通過帯域に設定する。
信号通過帯域を300Hzから3KHZの通過帯域に設定した以降の動作、すなわちステップS310〜314の動作は、図3に示した第1の実施形態と同じであるので説明を省略する。
スピーカアンプ433の電源電圧を9Vとした場合のダイナミック・レンジと、電源電圧をバッテリ電圧の最小電圧である3.2Vとした場合のダイナミック・レンジを比較すると、バッテリ電圧の最小電圧である3.2Vとした場合のほうが約9dB小さくなるが、着信音の最大音量と通話音声の最大音量は10dB以上あるため、スピーカアンプ433の電源電圧をバッテリ電圧の最小電圧である3.2Vとしても、通話音声を再生するに必要な十分なダイナミック・レンジを確保することができる。
このような本発明の第2の実施形態における携帯電話装置によれば、通話音を再生する発音体と着信音を再生する発音体を単一の発音体で共用しかつ、発音体を駆動する駆動回路を単一の駆動回路で構成し、発音体に圧電素子を使用し、発音体を駆動する駆動回路の電源回路の出力状態を昇圧電圧出力と非昇圧の電圧出力いずれかに切り替え、通話音再生時と着信音再生時で前記電源回路の出力状態を切り替えることにより、大音量を必要とする着信音再生時は駆動回路の電源回路に設けられた昇圧回路を起動し、駆動回路に十数Vの電圧を印加することができる。通話音声再生時は、駆動回路の電源回路に設けられた昇圧回路を停止する代わりに、電源回路に設けられた通話音声を再生するに十分な電圧を出力し、通話音声再生時、駆動回路の電源回路で消費される電流を低減し、携帯電話装置の通話使用時間を延長することができる。
なお、本実施形態では、デジタル・ハイパスフィルタ430で低域の通過帯域を切り替える例を説明したが、スピーカアンプ433にアクティブ・ハイパスフィルタを構成し、アクティブ・ハイパスフィルタのフィルタ定数を切り替え、カットオフ周波数を切り替える方法でも実現することが可能である。
また、スピーカアンプ433にはAB級の動作アンプを用いる例を説明したが、D級アンプを使用しても、同様の効果が得られる。
本発明は、通話音を再生するレシーバと着信音を再生するスピーカを単一の発音体で共用し、かつ、通話音再生時の再生周波数特性と着信音再生時の再生周波数特性を確保することが可能な効果を有し、携帯電話装置等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯電話装置を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における携帯電話装置のスピーカアンプおよびハイパスフィルタ回路の詳細回路構成を示す図 本発明の第1の実施形態における携帯電話装置の動作説明のためのフロー図 本発明の第2の実施形態に係る携帯電話装置を示すブロック図 本発明の第2の実施形態における携帯電話装置のスピーカアンプ、ローパスフィルタ回路、昇圧回路/非昇圧回路の詳細回路構成を示す図 本発明の第2の実施形態における携帯電話装置の動作説明のためのフロー図 従来の携帯電話装置の構成を示すブロック図
符号の説明
100、400 携帯電話装置
101 アンテナ
102 共用器
103 受信回路
104 復調器
105 変調器
106 送信回路
110、410 マイクロ・プロセッサ
121 デコーダ
122 エンコーダ
123 着信音音源
130 デジタル・ローパスフィルタ
131 D/A変換器
132 音量設定器
133、433 スピーカアンプ
134 ハイパスフィルタ
135、435 スピーカ
140 電源回路
150 マイク
151 マイクアンプ
152 A/D変換器
430 デジタル・ハイパスフィルタ
434 ローパスフィルタ
440 昇圧回路/非昇圧回路

Claims (8)

  1. 通話音を再生する発音体と着信音を再生する発音体を単一の発音体で共用し、
    前記発音体を駆動する駆動回路を単一の駆動回路で構成する携帯電話装置であって、
    前記駆動回路の駆動形態を切り替える駆動回路切り替え手段と、
    前記駆動回路の駆動形態の切り替えを制御する制御手段と、
    を備える携帯電話装置。
  2. 請求項1記載の携帯電話装置であって、
    前記駆動回路切り替え手段によって切り替える前記駆動形態はBTL駆動出力とシングル駆動出力とを有する携帯電話装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の携帯電話装置であって、
    前記制御手段は、前記駆動回路の駆動形態として、着信音再生時に前記駆動回路の駆動形態をBTL駆動出力を、通話音再生時に駆動回路の駆動形態をシングル駆動出力を選択するように切り替えるものである携帯電話装置。
  4. 通話音を再生する発音体と着信音を再生する発音体を単一の発音体で共用しかつ、発音体を駆動する駆動回路を単一の駆動回路で構成する携帯電話装置であって、
    前記発音体に圧電素子を使用し、前記発音体を駆動する駆動回路の電源回路の出力状態を昇圧電圧出力と非昇圧電圧出力に切り替える電源回路出力状態切り替え手段と、
    前記発音体を駆動する駆動回路の電源回路の出力状態の切り替えを制御する制御手段と、
    を備える携帯電話装置。
  5. 請求項4記載の携帯電話装置であって、
    前記制御手段は、着信音再生時に前記電源回路出力状態を昇圧電圧出力するように、通話音再生時に前記電源回路出力状態を非昇圧電圧出力するように制御するものである携帯電話装置。
  6. 請求項4又は5記載の携帯電話装置であって、
    通話音再生時と着信音再生時に前記発音体を駆動する駆動回路の出力段のトランジスタのバイアス電圧を切り替えるバイアス電圧切り替え手段をさらに備える携帯電話装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項記載の携帯電話装置であって、
    前記制御手段は、前記発音体を駆動する駆動回路、または駆動回路の前段処理回路における信号の通過帯域の特性を、通話音声再生時と着信音再生時とで切り替える携帯電話装置。
  8. 請求項1ないし6のいずれか一項記載の携帯電話装置であって、
    前記制御手段は、前記発音体を駆動する駆動回路の後段処理回路における信号の通過帯域の特性を、通話音声再生時と着信音再生時とで切り替える携帯電話装置。
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