JP2002078064A - 音声出力処理用ic - Google Patents

音声出力処理用ic

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JP2002078064A
JP2002078064A JP2000265632A JP2000265632A JP2002078064A JP 2002078064 A JP2002078064 A JP 2002078064A JP 2000265632 A JP2000265632 A JP 2000265632A JP 2000265632 A JP2000265632 A JP 2000265632A JP 2002078064 A JP2002078064 A JP 2002078064A
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JP2000265632A
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Tatsuya Mano
竜哉 眞野
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過度的な変動を押さえる手段としての大容量
のコンデンサを設置することなく、且つ少ないピン数の
ままで、シャットダウンのオン・オフ時などにおける異
常音を低減することができる音声出力処理用ICを提供
すること。 【解決手段】 増幅回路部11とバイアス回路部12を
有する音声出力用増幅器Ampを備えている音声出力処
理用IC10において、シャットダウン信号用入力ピン
Psdに時間の経過に伴って上昇あるいは低下する電圧
を印加し、電圧判別回路Vdetから第1のしきい値で
反転する第1出力を前記バイアス回路部11に供給し、
第2のしきい値(但し、第1のしきい値<第2のしきい
値)で反転する第2出力を前記増幅回路部12に供給す
る。これにより、シャットダウン信号のオン時及びオフ
時に、異常音を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカやヘッド
ホーンなどを駆動する音声出力用増幅器を含み、特にシ
ャットダウンのオン・オフ時などにおけるボツ音等の異
常音を低減可能な音声出力処理用ICに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、AV機器や携帯電話機などを
始めとする音響発生装置においては、そのスピーカやヘ
ッドホーンなどを駆動する音声出力用増幅器の消費電力
を少なくするために、不使用時に電力消費の大きい部分
を停止させるシャットダウンが行われている。
【0003】このシャットダウンや、電源のオン・オフ
時に、音声出力用増幅器の出力状態の過渡的な変動によ
り、スピーカなどから例えばボツというような瞬間的な
異常音が発生してしまうことがある。
【0004】このような異常音の発生を防止するため
に、過度的な変動を押さえる手段として回路中に大容量
のコンデンサを設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大容量のコン
デンサの設置には、それなりのスペースを必要とするか
ら、特に、近年のように、音声出力用増幅器をIC化し
て、これが搭載される装置を小型化することが要求され
る装置には適用することが難しい。
【0006】そこで、本発明は、過度的な変動を押さえ
る手段としての大容量のコンデンサを設置することな
く、且つ少ないピン数のままで、シャットダウンのオン
・オフ時などにおける異常音を低減することができる音
声出力処理用ICを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の音声出力処理
用ICは、増幅回路部とバイアス回路部を有する音声出
力用増幅器を備えている音声出力処理用ICであって、
シャットダウン信号用入力ピンと、このシャットダウン
信号用入力ピンの電圧が入力され、第1のしきい値で反
転する第1出力を前記バイアス回路部に制御信号として
供給し、第2のしきい値(但し、第1のしきい値<第2
のしきい値)で反転する第2出力を前記増幅回路部に制
御信号として供給する電圧判別回路とを、有することを
特徴とする。
【0008】この本発明の音声出力処理用ICによれ
ば、シャットダウン信号のオン時及びオフ時に、電圧判
別回路に、時間の経過に伴って上昇あるいは低下する電
圧が印加されることで、第1出力及び第2出力の反転す
るタイミングに時間差を持たせる。
【0009】これにより、シャットダウン信号のオン時
には、まずバイアス部に電圧が印加されると、バイアス
回路の抵抗やコンデンサ等により、バイアス電圧は徐々
に立ち上がり、時間を掛けて所定の電圧値に安定する。
安定したバイアス電圧が増幅回路部の出力端子の電圧と
なるが、この出力端子の電圧の変化は緩やかであるか
ら、異常音を発生することはない。そして、バイアス電
圧が安定した後に、増幅回路部に電圧が印加され立ち上
がるが、既に出力端子はバイアス電圧に安定しているの
で、この時にも異常音は発生しない。このように、シャ
ットダウンのオン時の異常音を低減することができる。
【0010】また、シャットダウン信号のオフ時には、
バイアス電圧が安定している状態で、まず増幅回路部を
立ち下げて、入力信号の影響をなくし、その後バイアス
回路部を立ち下げて、バイアス電圧を徐々に低下させる
から、シャットダウンのオフ時の異常音を低減すること
ができる。
【0011】さらに、増幅器がBTL構成の場合には、
2つの出力端子の電圧は、入力信号に対しては逆位相に
現れるが、バイアス回路の立ち上げ時及び立ち下げ時に
は増幅回路部は動作していないので、その出力端子の電
圧は同方向に変化するから、シャットダウン信号のオン
時、オフ時に2つの出力端子に接続されるスピーカなど
に印加される電圧差は益々小さくなり、異常音の低減効
果はさらに大きくなる。
【0012】また、このために必要なシャットダウン信
号用入力ピンは1つで済むし、大容量のコンデンサも必
要としないから、音声出力処理用IC及びこれを用いた
音響発生装置を小さいものとすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態にかかる音声出力処理用IC及びその周辺回
路装置について説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
音声出力処理用IC及び周辺回路装置である前段の制御
用ICの構成を示す図であり、図2はその動作特性を示
すタイミングチャートである。本実施の形態では、具体
的な適用の例として、携帯電話機の着信音を鳴らす音声
出力処理を想定する。勿論、この例に限られるものでは
ない。
【0015】図1において、本発明の音声出力処理用I
C10は、バイアス回路部11と増幅回路部12とから
なる音声出力用増幅器Ampを有している。この音声出
力用増幅器Ampは、この例ではBTL(Balanced Tr
ansformer Less)構成とされており、逆位相となるの
2つの出力信号が、出力用ピンPout1、Pout2
からスピーカ30に出力される。
【0016】電圧判別回路Vdetは、シャットダウン
信号用入力ピンPsdのシャットダウン電圧SDが入力
され、第1のしきい値lVccで反転する第1出力Vb
を音声出力用増幅器Ampのバイアス回路部11に供給
し、第2のしきい値mVcc(但し、lVcc<mVc
c)で反転する第2出力を音声出力用増幅器Ampの増
幅回路部12に供給する。
【0017】この電圧判別回路Vdetの電圧判別手段
として、第1のしきい値lVcc用にインバータINV
1が用いられ、第2のしきい値mVcc用にインバータ
INV2が用いられる。なお、これらインバータINV
1,INV2としては、それぞれ複数のインバータを直
列に用いても良いし、また単一のインバータを用いても
良い。なお、電圧判別手段として、インバータの代わり
に、コンパレータを用いても良い。
【0018】音声出力用増幅器Ampは、電圧判別回路
Vdetからの第1出力Vbの高レベルが供給されてか
らバイアス回路部11が立ち上がり、電圧判別回路Vd
etからの第2出力Vaが高レベルが供給されてから増
幅回路部12が立ち上がることになる。
【0019】また、音声出力処理用IC10には、電源
用ピンPvcc、グランド用ピンPgnd、入力信号用
ピンPvinが設けられており、それぞれ電源電位Vc
c、グランド電位Gnd、入力信号Vinが供給され
る。なお、その他のピンや、その他の回路部について
は、本発明の説明に直接関係しないため、記載を省略し
ている。
【0020】制御用IC20は、シャットダウン指令信
号SDIを受けてシャットダウン電圧SDを発生するも
のであり、シャットダウン制御回路(以下、SD制御回
路)21を備えている。
【0021】SD制御回路21は、電源電位Vccが供
給されている状態で、シャットダウンのオン・オフ制御
が行われる。シャットダウンのオフ時には、その他の回
路の電源をオフにすることなく、対象となる回路、装置
の消費電力の大きい部分のみへの電力供給を停止する。
シャットダウンのオン時に、その他の回路への電源をオ
フすることなく、電力供給が停止されていた部分へも電
力を供給する。
【0022】シャットダウン指令信号SDIのオン指令
がSD制御回路21に入力されると、出力端子A、Bの
電位は、Lレベル−Lレベルの状態から、Hレベル−L
レベルの状態に変化し、この状態で所定時間継続した
後、Hレベル−Hレベルの状態に変化する。このHレベ
ルは電源電位Vccとし、Lレベルはグランド電位Gn
dとする。信号として使用される場合には、他の電圧レ
ベルを用いることもできる。シャットダウン電圧SDは
グランド電位Gndから所定時間の中間電位状態を経
て、電源電位Vccになる。
【0023】シャットダウン指令信号SDIのオフ指令
がSD制御回路21に入力された場合には、シャットダ
ウン電圧SDは、逆の順序で電源電位Vccから所定時
間の中間電位状態を経て、グランド電位Gndになる。
【0024】さて、本実施の形態の具体的な適用の例と
して、携帯電話機の着信音を鳴らす音声出力処理の場合
を想定して、その動作を図2のタイミングチャートを参
照して説明する。
【0025】まず、通常の状態においては、制御用IC
20及び音声出力用IC10には電源電位Vccが印加
されている。また、シャットダウン指令信号SDIは図
2(a)のように、オフ状態にあり、SD制御回路21
の出力端子A,BはともにLレベルにあり、シャットダ
ウン電圧SDは図2(b)のように、グランド電位Gn
dにある。この時、電圧判別回路Vdetの第1出力V
b及び第2出力Vaは図2(d)、(c)のように、低
レベルにある。
【0026】このため、音声出力増幅器Ampのバイア
ス回路部11と増幅回路部12はともに不活性の状態に
あり、そのバイアス電圧も図2(e)に示すように低レ
ベルにある。この不活性の状態では、音声出力増幅器A
mpに電源電位Vccは供給されてはいるが、消費電力
の大きい部分は停止されており、いわゆる待機状態で省
エネルギーモードにある。
【0027】次に、携帯電話機に着信があるとスピーカ
30から着信音を鳴らすために、シャットダウン指令信
号SDIはオフ状態からオン状態に変化する。SD制御
回路21はシャットダウン指令信号SDIのオフ状態か
らオン状態への変化を受けて、直ちに出力端子AをHレ
ベルとする。出力端子Bは依然としてLレベルにあるか
ら、抵抗R1と抵抗R2との分圧によりシャットダウン
電圧SDは中間電位nVcc(=Vcc×R2/(R1
+R2))に立ち上がる。なお、コンデンサC1は、シ
ャットダウン電圧SDを安定にするために設けられてい
るが、小さい容量のもので良く、場合によっては削除す
ることもできる。
【0028】このシャットダウン電圧SDは、単一のシ
ャットダウン信号用入力ピンPsdを介して、電圧判別
回路Vdetに供給される。
【0029】電圧判別回路VdetのインバータINV
1のしきい値lVccは中間電位nVccとグランド電
位Gndとの間に設定されているから、インバータIN
V1の第1出力Vbは図2(d)の時点t1で反転し電
源電位Vccとなる。これにより、バイアス回路部11
は、活性化され、動作可能な状態に立ち上がることにな
る。なお、電圧判別回路VdetのインバータINV2
のしきい値mVccは中間電位nVccと電源電位Vc
cとの間に設定されているから、この時点ではインバー
タINV2の第2出力Vaはまだ反転しない。
【0030】このバイアス回路部11の立ち上がり時点
t1から、バイアス電圧が立ち上がり始める。このバイ
アス電圧の立ち上がりは、図2(e)のように、バイア
ス回路の抵抗とバイアス回路の各種のコンデンサや浮遊
静電容量、あるいは回路構成によっては出力回路のコン
デンサ等との時定数により所定の時間Tdだけ遅れるこ
とになる。つまりこの時間Tdだけ掛けて電位がグラン
ド電位Gndから所定のバイアス電位まで変化して、安
定したバイアス電圧となるから、急激な電位変化は発生
しない。
【0031】このバイアス電圧が増幅回路部12の2つ
の出力端子Pout1,Pout2の電圧となる。BT
L構成の増幅器では、2つの出力端子の電圧は、入力信
号に対しては逆位相に現れるが、バイアス回路の立ち上
げ時のバイアス電圧は、ほぼ同様に且つ同方向に変化す
るから、この両出力端子Pout1,Pout2の電圧
はほぼ同様に変化し、且つその変化は緩やかである。し
たがって、バイアス回路の立ち上げ時に異常音を発生す
ることはない。
【0032】次に、SD制御回路21は、バイアス電位
の安定に要する所定の時間Tdより長い所定の時間T1
後に、出力端子BもHレベルとする。出力端子A、Bと
もHレベルになるから、シャットダウン電圧SDは電源
電位Vccに立ち上がる。電圧判別回路Vdetのイン
バータINV2のしきい値mVccは中間電位nVcc
と電源電位Vccとの間に設定されているから、インバ
ータINV2の第2出力Vaは時点t2で反転し電源電
位Vccとなる。これにより、増幅回路部12も、活性
化され、立ち上がるから、音声出力用増幅器Ampのバ
イアス回路部11と増幅回路部12はともに活性化され
て電源電位Vccが供給される。この時には、既に2つ
の出力端子Pout1,Pout2の電圧は、所定のバ
イアス電圧に安定しているので、この時にも異常音は発
生しない。このように、シャットダウンのオン時の異常
音を低減することができる。そして、入力信号Vinに
応じた音声信号、この例では着信音が、BTL構成の逆
位相の2つの出力用ピンPout1、Pout2からス
ピーカ30に出力される。
【0033】このように、シャットダウン指令信号SD
Iがオフ状態からオン状態に変化する場合に、音声出力
用IC10に、1つのシャットダウン用ピンPsdを用
いて、まず中間レベルnVccのシャットダウン電圧S
Dを供給し、所定時間T1をおいて電源電圧レベルVc
cのシャットダウン電圧SDを供給する。音声出力用I
C10では、時間をおいて変化するシャットダウン電圧
を、しきい値の異なる2つの判別手段INV1,INV
2で判別し、最初の段階で音声出力増幅器Ampのバイ
アス回路部11のみを活性化し、バイアス電位が所定の
電圧に安定した後に増幅回路部12も活性化して、音声
出力増幅器Ampを動作させる。
【0034】次に、着信音が終了して、音声出力用増幅
器Ampを再び不活性状態に戻す場合について説明す
る。
【0035】この場合には、シャットダウン信号のオフ
時に、バイアス電圧が安定している状態で、まず増幅回
路部12を立ち下げて、入力信号Vinの影響をなく
し、その後バイアス回路部11を立ち下げて、バイアス
電圧を徐々に低下させるようにする。
【0036】このために、まず、シャットダウン指令信
号SDIをオン状態からオフ状態に変化させる。この変
化を受けて、SD制御回路21が出力端子A、B共にH
レベルの状態から、出力端子BをLレベルに変化させ、
シャットダウン電圧SDを中間電位nVccにする。こ
のシャットダウン電圧SDの中間電位nVccへの変化
を受けて電圧判別回路VdetのインバータINV2
は、図2(b)の時点t3で反転し第2出力Vaはグラ
ンド電位Gndになる。この時点では、バイアス電圧は
安定した状態にあり、この安定したバイアスの状態で、
増幅回路部12は不活性状態にされるので、両出力端子
Pout1,Pout2の出力電圧が急激に変化するこ
とがない。したがって、異常音を発生することはない。
【0037】次に、増幅回路部12が不活性状態となっ
てから、所定の時間T2だけ経過した時点t4でSD制
御回路21の出力端子A,BともLレベルに変化し、シ
ャットダウン電圧SDをグランド電位Gndにする。な
お、この所定の時間T2は任意の時間でよい。
【0038】このシャットダウン電圧SDのグランド電
位Gndへの変化を受けて電圧判別回路Vdetのイン
バータINV1は、その時点t4で反転し第1出力Vb
もグランド電位Gndになる。これにより、バイアス回
路部11も不活性状態になり、音声出力用増幅器Amp
は再び省エネルギーモードに戻る。なお、バイアス電圧
は、時点t4から低下していき、Td′時間後にグラン
ド電位Gndになる。
【0039】このように、シャットダウン指令信号SD
Iがオン状態からオフ状態に変化する場合に、音声出力
用IC10に、1つのシャットダウン用ピンPsdを用
いて、まず中間レベルnVccのシャットダウン電圧S
Dを供給し、所定時間T2をおいてグランド電位Gnd
のシャットダウン電圧SDを供給する。音声出力用IC
10では、時間をおいて変化するシャットダウン電圧S
Dを、しきい値の異なる2つの判別手段INV2,IN
V1で判別し、最初のバイアス電圧が安定している段階
で音声出力増幅器Ampの増幅回路部12のみを不活性
化し、その後所定の時間T2後にバイアス回路部11も
不活性化して、音声出力増幅器Ampをシャットダウン
した省エネルギーモードにする。
【0040】以上のように、従来の増幅回路部12とバ
イアス部11とに同時に電源電位を供給したり、あるい
は遮断するのとは異なり、本発明では、シャットダウン
オン時には、最初の段階で音声出力増幅器Ampのバイ
アス回路部11のみを活性化し、バイアス電位が所定の
電圧に安定した後に増幅回路部12も活性化する。ま
た、シャットダウンオフ時には、最初の段階で音声出力
増幅器Ampの増幅回路部12のみを不活性化し、所定
の時間後に後にバイアス回路部11も不活性化する。こ
の手法により、シャットダウンのオン時・オフ時共スピ
ーカ30からのボツという異常音を低減することが出来
る。
【0041】特に、音声出力用増幅器AmpがBTL構
成とされているから、2つの出力端子Pout1,Po
ut2の電圧は、バイアス回路部11の立ち上げ時及び
立ち下げ時には増幅回路部12は動作していないので、
その出力端子の電圧は同方向に変化する。したがって、
シャットダウン指令信号SDIのオン時、オフ時に2つ
の出力端子Pout1,Pout2間に接続されるスピ
ーカ30に印加される電圧差は益々小さくなり、異常音
の低減効果はさらに大きくなる。
【0042】また、このために複数の電圧しきい値を判
別する必要があるが、音声出力用IC10には1つのシ
ャットダウン用ピンPsdを設けるだけで済むから、ピ
ンを増設する必要もない。
【0043】通常の状態(シャットダウン・オフ)にお
いては、制御用IC20及び音声出力用IC10には電
源電位Vccが印加されており、シャットダウン指令信
号SDIはオフ状態にある。電源電位Vccのオフ操作
はこの状態で行われ、またオフ状態から電源電位をオン
状態にする場合にもシャットダウン指令信号SDIがオ
フ状態で行われるので、共に出力信号を駆動できない状
態で電源オン・オフが行われることになる。したがっ
て、電源オン・オフに伴って異常音が発生することもな
い。
【0044】なお、以上の実施形態を、携帯電話機の着
信音用の着信音を鳴らす音声出力処理を想定して説明し
たが、勿論この例に限ることなく、音声出力増幅器を用
いて音声処理する他の用途にも適用することが出来る。
【0045】図3は、本発明の第2の実施の形態におけ
る制御用ICの構成を示す図であり、図4は図3の構成
におけるシャットダウン電圧SDの特性を示す図であ
る。なお、図示は省略しているが、音声出力用IC10
は、図1におけると同様である。
【0046】図3の制御用IC20′では、シャットダ
ウン電圧SDを形成するための手段を、抵抗Rとコンデ
ンサCからなる積分回路として構成している。この図3
の制御用IC20′では、シャットダウン指令信号SD
Iに応じてSD制御回路21′からHレベル、すなわち
電源電位VccあるいはLレベル、すなわちグランド電
位Gndが出力される。
【0047】SD制御回路21′から電源電位Vccが
出力されると、シャットダウン電圧SDは図4に示され
るように、グランド電位Gndから電源電位Vccに向
かって、RCの積分時定数にしたがって上昇する。この
変化するシャットダウン電圧SDが、シャットダウン信
号用入力ピンPsdを介して電圧判別回路Vdetに入
力される。
【0048】電圧判別回路Vdetでは、シャットダウ
ン信号用入力ピンPsdに印加される時間とともに変化
するシャットダウン電圧SDを監視する。そのシャット
ダウン電圧SDがインバータINV1のしきい値lVc
cになると第1出力Vbが反転しバイアス回路部に供給
される。また、インバータINV21のしきい値MVc
cになると第2出力Vaが反転し増幅回路部に供給され
る。その後の処理は図1におけると同様に行われる。
【0049】また、SD制御回路21′からグランド電
位Gndが出力されると、シャットダウン電圧SDは図
4に示されるように、電源電位Vccからグランド電位
Gndに向かって、RCの積分時定数にしたがって下降
する。この変化するシャットダウン電圧SDが、シャッ
トダウン信号用入力ピンPsdを介して電圧判別回路V
detに入力される。その後の処理は図1におけると同
様に行われる。
【0050】この図3の第2の実施の形態では、第1の
実施例と同様な効果が得られるとともに、SD制御回路
ではシャットダウン指令信号SDIのオンあるいはオフ
に応じて、電源電位Vccあるいはグランド電位Gnd
を出力するだけでよいから、構成が簡単になる。
【0051】また、図5は、本発明の第3の実施の形態
における音声出力用ICの構成を示す図である。
【0052】図5において、図3の第2の実施の形態に
おけるシャットダウン電圧SDを発生する回路(RC)
を制御用IC20′から、音声出力用ICに移し、抵抗
R、コンデンサCからなるシャットダウン電圧SDを発
生する積分回路をも内蔵した音声出力用IC10″とし
たものである。この場合、制御用IC20′を省略し
て、シャットダウン指令信号SDIを音声出力用IC1
0″に直接入力するようにしても良い。
【0053】この第3の実施の形態では、図3の第2の
実施の形態と同様に動作するので、その動作の説明は省
略する。
【0054】
【発明の効果】本発明の音声出力処理用ICによれば、
シャットダウン信号のオン時及びオフ時に、電圧判別回
路に、時間の経過に伴って上昇あるいは低下する電圧が
印加されることで、第1出力及び第2出力の反転するタ
イミングに時間差を持たせる。
【0055】これにより、シャットダウン信号のオン時
には、まずバイアス部が立ち上がりバイアス電圧が安定
した後に、増幅回路部が立ち上がるから、シャットダウ
ンのオン時の異常音を低減することができる。また、シ
ャットダウン信号のオフ時には、バイアス電圧が安定し
ている状態で増幅回路部を立ち下げ、その後バイアス回
路部を立ち下げるから、同様にシャットダウンのオフ時
の異常音を低減することができる。
【0056】さらに、増幅器がBTL構成の場合には、
2つの出力端子の電圧は、入力信号に対しては逆位相に
現れるが、バイアス回路の立ち上げ時及び立ち下げ時に
は増幅回路部は動作していないので、その出力端子の電
圧は同方向に変化するから、シャットダウン信号のオン
時、オフ時に2つの出力端子に接続されるスピーカなど
に印加される電圧差は益々小さくなり、異常音の低減効
果はさらに大きくなる。
【0057】また、このために必要なシャットダウン信
号用入力ピンは1つで済むし、大容量のコンデンサも必
要としないから、音声出力処理用ICを小さいものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る音声出力処理
用IC及び周辺回路装置を示す図。
【図2】図1の動作特性を示すタイミングチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態における制御用IC
を示す図。
【図4】第2の実施の形態におけるシャットダウン電圧
SDの特性を示す図。
【図5】本発明の第3の実施の形態における音声出力用
ICを示す図。
【符号の説明】
10 音声出力処理用IC10 Amp 音声出力用増幅器 11 バイアス部 12 増幅回路部 Vdet 電圧検出回路 20 制御用IC 21 SD制御回路 30 スピーカ SD シャットダウン電圧 Vb 第1出力 Va 第2出力

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅回路部とバイアス回路部を有する音
    声出力用増幅器を備えている音声出力処理用ICであっ
    て、 シャットダウン信号用入力ピンと、 このシャットダウン信号用入力ピンの電圧が入力され、
    第1のしきい値で反転する第1出力を前記バイアス回路
    部に制御信号として供給し、第2のしきい値(但し、第
    1のしきい値<第2のしきい値)で反転する第2出力を
    前記増幅回路部に制御信号として供給する電圧判別回路
    とを、 有することを特徴とする音声出力処理用IC。
JP2000265632A 2000-09-01 2000-09-01 音声出力処理用ic Pending JP2002078064A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006054693A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯電話装置

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JP2006054693A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯電話装置

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