JP2007226751A - ローマ字簡略入力直接変換処理方法 - Google Patents

ローマ字簡略入力直接変換処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 一定条件の下で、直音を1英字で、拗音を2英字で入力するローマ字簡略入力方法において、1音節付属語の母音も、活用自立語の語尾の母音も省略する簡略入力が可能で、かつ仮名漢字への直接変換および出力処理を簡単化すること。
【解決手段】 各1音節付属語に対応する簡略入力英字として、対応する1音節付属語を連想し易く、かつ識別し易いように、アルファベットを配分し、並びに各行が検索英字列に相当する見出し欄、参考英字列欄、変換仮名漢字欄、検索英字列の少なくとも一部を参考や再変換のために回帰する回帰処方欄、および再変換のための上書き処方欄等からなる簡略ローマ字−仮名漢字直接変換処理辞書を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、パソコン、ワードプロセッサ、携帯電話等に適用されるローマ字簡略入力直接変換処理方法に関する。
ローマ字の簡略入力方法および簡略ローマ字−仮名漢字直接変換装置については公開されており(特許文献1を参照)、その概略を次に説明する:
ア行およびワ行の「う」のローマ字表記を従来の“u”から“w”に、ヤ行の「や」、「ゆ」、「よ」を従来の“ya”、“yu”、“yo“の2英字表記からそれぞれ”y“、“u”、“j”の1英字で表記するとともに、これによりほとんどの拗音を2英字(例えば、「しゃ」、「しゅ」、「しょ」は“sy”、“su”、“sj”)で表記する。この表記に従って、ヤ行を1英字で、拗音を2英字で簡略入力することが可能である。(非特許文献1を参照)
さらに、ア行およびヤ行を除く直音に関しては、母音(ア行の母音を独立母音とし、他行の母音を従属母音とする)を略して子音だけ(例えば、「か」を従来の“ka”の代わりに“k”だけ)を一定の制限の下に、すなわち、大約して、「1音節付属語と、すべての活用自立語の語尾と、2音節の以下の語幹と、および2音節以下の無活用自立語とを除外して従属母音を省略する」という条件下に簡略入力する。(特許文献1を参照)
例えば、「桜が咲きます。」を出力表示する場合、ローマ字入力では通常“sgasakim.”と入力されるが、上述の簡略入力では下線の部分が簡略されて“skrgasakims.”と入力され,この場合、省略英字数に相当する5打鍵が節減できる。
「Computer Today」誌(1993/11.No.58) 特開2000−20517号 公報
上記の従来法では、ローマ字の簡略入力に関して、その条件の内、1音節付属語および活用自立語の語尾が簡略されていない点において、簡略化が不十分である。例えば、上例の「桜が」の「が」を出力表示するためには、“g”と入力され、1音節付属語の従属母音(下線の部分)が、また、「咲きます」は“sakms”と入力され、語尾の従属母音(下線の部分)が省略されていない。さらに、ワ行の「わ」および「を」は簡略すると、どちらも“w”となり、「う」に対応する“w”と同一となることも問題である。さらに、簡略ローマ字−仮名漢字直接変換に、付属語辞書、無活用自立語辞書および活用自立語辞書(または語幹辞書(特許文献2を参照))など、複数の辞書が用いられており、これが直接変換や、これに伴う出力表示などの処理を複雑化しており、ひいては、上述の不十分な簡略化の原因になっている。以上から、本発明の目的は、ローマ字の簡略入力直接変換処理方法に関する上述した重大な諸欠点を除去することである。
特開2000−76242号 公報
本発明では、従来法で通常使用されている付属語辞書、無活用自立語辞書および活用自立語辞書(または語幹辞書)などを統合改変するとともに、さらに、辞書に参照される検索英字列の少なくとも一部が無変換、参考、或いは既に出力表示された仮名漢字の再変換のために行われる回帰(この英字列を「回帰英字列」とする。この内、再変換の際、検索英字列の尾部が、変換を受けないで回帰され、次回の変換に適用される場合を、特に、「次送り英字列」とする)や、再変換された仮名漢字を適正な位置で出力表示するための上書きなどの処方も併せ指示した簡略ローマ字−仮名漢字直接変換辞書(以下、「直接変換辞書」と略記)を編集し、検索英字列をこの辞書のみの、従って、一回のみの辞書参照で仮名漢字に変換・出力表示し、これを繰り返すことにより仮名漢字文がディスプレイ上に表示されていくもので、加えて、この辞書の使用によって、1音節付属語の簡略入力も、活用自立語の語尾の簡略入力も可能とするものである。
検索英字列は、少なくとも1入力英字からなり、回帰英字列があれば、これに、少なくとも1入力英字が連結されて形成される。この検索英字列を上記直接変換辞書に参照し、その見出しと一致した場合に、同一行の各欄の記載に従って仮名漢字への直接変換処理が行われる。表1に辞書の各行に記載する項目を列記した。
Figure 2007226751
検索英字列(見出し;欄A)は、基本的には、自立語英字列および/または付属語英字列からなる被変換英字列(欄Cを参照)基幹とし、仮名漢字(欄D)に直接変換される。被変換英字列以外に、これに後連結した次送り英字列(欄E)が、頻度は少ないが、含まれる場合があり、さらに、検索英字列の少なくとも一部が、変換の際の単なる参考で、変換の対象とはならない参考英字列(欄B)として利用される。出力表示文字列は(欄D,E)変換仮名漢字のみの場合が多いが次送り英字列(欄E)があれば、これを伴う。欄Fは上書きを記号”Wn”で、欄Gは回帰英字列を記号BwまたはBnで処方するもので、”w”は検索英字列全体を、“n”はバイト数を表す。検索英字列の辞書参照による直接変換処理の例については、[発明を実施するための最良の形態]の節において、具体的に説明する。
次に、1音節付属語を簡略入力するための対応する英字について説明する。検索英字列中には”g”、“h”などが、自立語の1構成素子としても、1音節付属語としても存在しうるが、例えば、順に”s”,”k”,”r”と入力し、検索英字列が3英字の“skr”となり、直接変換辞書に参照して、無活用自立語の「桜*」(*記号は第1変換候補語の印である)に変換される。この検索英字列“skr”が参考英字列として回帰され、新たに”g”が入力された場合、”g”は回帰された参考英字列から、1音節付属語として判定され、「が」に変換させることができる。すなわち、参考英字列の利用により、原則として、1音節付属語を、従属母音を省略した子音と対応する1英字で簡略入力することが可能である。このようにすると、例えば「は」と「へ」のように、対応する簡略入力英字としての子音がどちらも“h”で識別が困難になる。表2には、1音節付属語および「わ」に対応する簡略入力英字として、対応する1音節付属語を連想し易く、かつ識別し易いように、アルファベット(英字)配分を行い、アルファベット順に並べて纏めたものを表2に示す。
Figure 2007226751
この表において、1音節付属語「だ」および「で」の対応簡略英字はどちらも“d”である(欄2)が、仮名への変換の場合、機能性によって識別される。すなわち、「だ」は助動詞「だ」の終止・連体形であり、「で」は中止・連用形であるので、連接する体言または用言、或いは後続する“.”(→“。”)か,“,”(→“、”)によって一般には識別される。なお、「→」は左から右へ変換されることを指示する。「た」、「て」、「と」および「っ」(欄8)の対応する簡略入力英字は、いずれも“t”である。「っ」は「走った」などの音便による促音化から他の3者とは識別される。「と」は助詞であるので、助動詞である「た」と「て」とは識別される。「た」と「て」は「だ」と「で」の場合と同様に識別される。
簡略英字”n”は、欄7に示すように、1音節付属語として「な」行の「な」、「に」、「ね」、「の」の4個と、さらに、撥音の「ん」にも対応しているので、これにより、これ等の打鍵数は激減するが、互いの識別度は弱い。「ん」は活用自立語では、「飛んだ」のように「ん」音便の特殊な場合として識別できる。無活用自立語では、2音節以下のものは簡略されないので、互いにかなり識別できる。「な」、「に」、「の」に関して、「な」形容調の語尾としての連体形「な」か、連用形「に」かによって識別される。助詞の「に」と「の」は単文節の単位では識別は困難である。このような場合、本発明では、必要に応じて、それらより長い英字列を検索英字列(見出し)として、機能性、連接性、句読点などを考慮して、柔軟に仮名漢字に直接変換するもので、これによって識別度を高めている。なお、従来では簡略入力されていなかった「わ」についても、欄9に示すように“v”で簡略入力することにした。
また、活用自立語に関しては、その対応英字列に連結した助動詞、例えば、検索英字列が“sakms”とすると、先頭の“sak”は5段活用形動詞の語幹で「咲く*」に変換されるが、後尾の“ms”(ます)から語尾の活用形が判定され、“k”の1英字で入力しても連用形の”ki“→「き」に決定されるので、仮名漢字「咲きます」に直接変換される。このようにして、語尾の簡略入力が可能になる。ちなみに、終止形および中止形には助動詞の代わりにそれぞれ”.“および“,”が連結され、これ等は句読点に変換される。なお、“.”を入力した場合は、「。」を出力表示するだけで良いが、“,”(コンマ)を入力した場合は、「ました」を「まして」に変え、同時に「、」を出力表示しなければならない。[発明を実施するための最良の形態]の節において、具体例について説明する。
次に、ローマ字の簡略入力の場合、被変換英字列の英字数がどれくらいが適当であるかについて概略的に考察する。通常のローマ字入力で形成される非簡略ローマ字英字列が主として子音−母音、母音−子音、母音−母音の3種の連結しかないのに対して、上述のように、簡略入力は、従属母音が省略された子音のみで行われるので、上記の連結種に加えて、子音−子音の連結種が加わる。さらに、5個の母音数に比べて、子音数が非常に多いことから隣接する英字間の組み合わせ数は、3英字数以上からなる英字列で激増する。このことは、上述した「2音節以下の無活用自立語および2音節の以下の語幹を除外して簡略する」という条件の下で簡略入力しても十分な識別度でもって直接変換の可能なことが示唆される。加えて、3音節や4音節の語または文節の多いことから、本発明は、原則として、この音節数付近の英字列を解析し直接変換することにしたものである。このような理由から、直接変換辞書は作成されており、その見出し(検索英字列)には、3英字または4英字のものが多いが、単に単語のみならず、単文節タイプの句など、必要に応じて柔軟に、すなわち、より短い、或いはより長い英字列のものまで見出しとして用い、ずばり直接変換した仮名漢字を索出し、出力表示するようにしている。
(1)上述した簡略ローマ字−仮名漢字直接変換処理辞書を用いたことにより、辞書の参照は1回のみですむことから変換速度の増大することに加えて、より簡単な直接変換処理が達成できた。
(2)1音節付属語および「わ」に対応する簡略入力英字を表2のように配分するとともに、活用自立語の語尾を簡略入力することと相まって、検索英字列を上記直接変換辞書に参照することによって、「少なくとも2音節以下の無活用自立語と、および少なくとも2音節以下の語幹とを除外する」と言う条件で、従属母音を省略したローマ字簡略入力が可能になり、必要な打鍵数の激減を達成できた。
(3)特に、「わ」および「を」のそれぞれの対応英字として”v“および“x”を用いた(欄9,10)ので「あ」「や」「わ」の3行のローマ字すべてを1英字で簡略入力できることになる。さらに、「わ」と同音の付属語(助詞)の「は」はそれぞれ“v”と”h”で入力されるので識別される(欄5,9)。「を」(欄10)の入力について、従来は「わ」キーの打鍵に加えてシフトキーの押圧が必要であったが、“x”の1打鍵のみで入力できることになったことに加えて、”o”で表記される「お」と識別できるようになった。
(4)「ば」行、「が」行および「ま」行では、1音節付属語がそれぞれ「ば」、「が」および「も」の1個づつであるので、“b”,“g”およぴ”m“と−意的に対応させることができる(欄1、4、6)。
(5)「は」行では1音節付属語として「は」および「へ」があるが、これは「へ」に”f“を対応させたことにより、「は」に対応する”h”と識別される(欄3、5)。
(6)ローマ字の簡略入力で、特に英字の入力を小文字のみで、または大文字のみで、さらに”,”および“.”を入力して、それぞれ「、」および「。」に変換し、出力表示することにより、仮名漢字および句読点の出力表示をシフトキーの使用無しで行うことができる。
(7)活用自立語の終止・連体形に対応する英字列は、従来の簡略方法では、特に、同音異義語の多い2音節の場合に語尾を簡略しないので、無活用自立語と同じ英字列(同形)となり(例えば、「咲く」と「柵」はどちらも簡略されずに“sakw”である)、識別されないのに対して、本発明による活用自立語の語尾を簡略する場合は、語尾の従属母音“w”を省略し、例えば「咲く」は“sak”で簡略入力するので、従属母音を簡略しない無活用自立語の「柵“sakw”」とは識別可能となった。
発明の実施するための最良の形態
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のローマ字簡略入力直接変換処理方法を実施するための装置を概略的に図解したブロック図で、1は、入力部で、ローマ字を簡略入力するための英字入力手段11、例えば、キーボードと、入力英字表示部12とからなり、2は検索英字列形成部で、検索英字列は少なくとも1入力英字を含み、回帰英字列があれば、これに少なくとも1入力英字が連結されて形成される。3は分岐ブロックで、検索英字列は、本明細書の各例では、2英字以下であれば、特別に指定された英字(列)や符号などを除き、経路(a)を経て回帰され、3英字以上であれば、直接変換出力部4に進む。4は簡略ローマ字−仮名漢字直接変換処理辞書(「直接変換辞書」と略す)4dを備えた変換出力部で、この辞書の記載に従って仮名漢字への変換および出力が行われる。同時に、無変換、参考、再変換などのための回帰(経路(b))、再変換のための上書き(経路(c))、次送り英字列の表示(経路(d))などの処理も行われる。5は全出力文字列の表示部である。
次に、上述した直接変換装置を使い、“skrgsakmst.”を入力して「桜が咲きました。」を出力表示する経過について表3を参考に説明する。この表のH欄、すなわち全出力文字列表示欄は説明を容易にするために付したもので、辞書には記載されないものである。参考英字列(B)欄および被変換英字列(C)欄は必ずしも辞書に設ける必要は無いが、記載した方が便利に利用できる。なお、本明細書において述べる変換例では、「変換仮名漢字」欄に、複数の候補として、活用自立語と無活用自立語とが混在する場合には、活用自立語を優先候補とした。
Figure 2007226751
先ず、入力部1において、英字入力手段11、例えば、キーボード、を介してローマ字連続して簡略入力され、表示される。検索英字列形成部2において、最初は回帰英字列が無いので、入力された英字列そのものが検索英字列で、順に“s”,“k”,“r”が入力され、検索英字列が3英字の”skr“になると、分岐ブロック3を経て直接変換出力部4に進み、直接変換辞書4dに参照される。表3の行1の見出しと一致し、「桜*」(*記号は第1変換候補語の印である)に変換される。上書き処方はW0であるから、変換語である「桜」がそのまま出力表示される。処方Bwにより検索英字列全体の”skr“が検索英字列形成部2に回帰される。
次いで、“g”が入力され、回帰英字列“skr”に連結されて、検索英字列は“skrg”になる。これは行2の見出しと一致する。頭部の“skr”は参考英字列で名詞の「桜」に対応する英字列であるから、後端の“g”は助詞「が」に変換される。処方“W0”により上書きは無く、「が」が出力表示され、表示は「桜が」になる。“B0”に従って回帰英字列は無い。
次いで、順に“s”,“a”,“k”が入力され、3英字からなる検索英字列が形成されると、分岐ブロック3を経て直接変換出力部4に移り、直接変換辞書4dに参照される。行3の見出しと一致し、「咲く*」に変換される。処方”W0“により上書きは無く、「咲く」が出力表示され、表示は「桜が咲く」になる。”Bw“に従って検索英字列の”sak“が検索英字列形成部2に回帰される。
次いで、“m”が入力され、4英字からなる検索英字列“sakm”が直接変換出力部4に進み、直接変換辞書4dに参照される。一致する見出しが無いので、経路(b)を通って検索英字列形成部2に回帰される。次いで、“s”が入力され、5英字からなる検索英字列“sakms”が直接変換出力部4に移り、直接変換辞書4dに参照される。これは行4の見出しと一致し、検索英字列そのものが参考英字列として欄Bに記載されており、これに基ずいて、尾部の“ms”が語幹に連接した助動詞に対応するとして判断でき、尾部“kms”の後部“ms”が助動詞で、その前の”k”が連用形の“ki”と解釈されて「き」になり、従って、被変換英字列の“kms”が変換仮名漢字欄の「きます」に変換され出力表示される。処方“W2”により既表示の文字列後端から2バイト(1全角)の「く」が上書きされるので、表示は「桜が咲きます」になる。“Bw”に従って検索英字列の“sakms”が検索英字列形成部2に回帰される。
次いで、“t”が入力されると、検索英字列“sakmst”が形成され、直接変換辞書4dに参照される。行5の見出しと一致し、先頭部の“sak”は参考英字列として欄Bに記載されているので、これに基ずいて、後半の“mst”が複合助動詞の「ました」に変換され出力表示される。処方“W4”により既表示の「ます」が上書きされ、表示は「桜が咲きました」になる。“B3”に従って”mst”が回帰される。
次いで、“.”が入力されると、検索英字列“mst.”が形成され、直接変換辞書4dに参照される。行6の見出しと一致し、先頭部の“mst”が参考英字列として欄Bに記載されているので、これに基ずいて、後端の“.”が「。」に変換され出力表示される。処方“W0”により上書きは無く、表示は「桜が咲きました。」になる。“B0”に従って回帰英字列は無い。なお、代わりに”,”が入力され、行7に示すように、検索英字列が”mst,”(欄A)であるが、“mst”は連接する“,”から中止形と解釈されるので、「まして、」(欄D)に変換され、出力表示される。この場合、処方W6により、既表示の「ました」が上書きされ、表示は「桜が咲きまして、」になる。B0により回帰英字列は無い。
次に、別の例として、“hagitai”を入力して「歯が痛い」を出力表示する経過について図1および表3を参考に説明する。
順に、“h”,“a”,“g”を入力し、検索英字列が3英字の“hag”になると、分岐ブロック3を経て直接変換出力部4に進み、直接変換辞書4dに参照される。行8の見出しと一致し、「剥ぐ*」に変換される。処方W0に従って上書きは無いので、変換語である「剥ぐ*」が出力表示される。処方Bwにより検索英字列全体の“hag”が検索英字列形成部2に回帰される。
次いで、”i”が入力され、検索英字列“hagi”が直接変換出力部4に移り、直接変換辞書4dに参照される。これは行9の見出しと一致し、「萩」に変換され出力表示される。この時、処方“W4”により既表示の「剥ぐ」が上書きされる。従って、表示は「萩」になる。“Bw”に従って検索英字列の“hagi”が検索英字列形成部2に回帰される。
続いて、“t”が入力され、検索英字列“hagit”が直接変換出力部4に移り、直接変換辞書4dに参照され、行10の見出しと一致する。この場合、検索英字列後尾の“it”が次送り英字列として指定されており(欄E)、これに従って、頭部の“hag”が被変換英字列となり(欄C)、参考英字列が“hagit”であることから、「歯が」に変換されて出力表示される。処方“W2”により既表示の「萩」が上書きされる。上記次送り英字列の”it”は、変換されることなく、「歯が」に続いて図1の経路(d)を経て出力表示されるとともに、処方“B2”に従って経路(b)を経て回帰される。結果として、表示は欄Hに記載するように「歯がit」になる。
次いで、“a”が入力され、検索英字列“ita”が直接変換出力部4に移り、直接変換辞書4dに参照され、行11の見出しと一致する。「板」に変換され、上書き処方はW0で、既表示に直続して出力表示される。表示は「歯が板」になる。“Bw”に従って検索英字列の“ita”が検索英字列形成部2に回帰される。続いて、“i”が入力され、検索英字列“itai”が直接変換出力部4に移り、直接変換辞書4dに参照され、行12の見出しと一致する。「痛い」に変換され、処方“W0”により上書き無しに出力表示される。かくして、表示は、「歯が痛い」になる。処方B0に従って回帰英字列は無い。
上述した本発明によるローマ字簡略入力直接変換方法の実施例として、ローマ字を簡略入力した英字列およびこれより直接変換されて出力表示される仮名漢字文を次に示す。
入力英字列:
“hrstn ymymh wtksk uwhn haetit.”
(この英字列は見易いように文節ごとに間隔を置いているが、入力は間隔無しに行われる)
直接変換されて出力表示される仮名漢字文:
「故郷の山々は美しく夕日に映えていた。」
図1および表4を参照して説明する。順に“h”,“r”,“s”と入力され、検索英字列が“hrs”になると、直接変換辞書4dに参照される。行1の見出しと一致し、変換仮名漢字欄の「古巣*」に変換される。入力開始して初めての出力であるので、処方がW0、すなわち上書きバイトが“0”で、表示は「古巣」になる。回帰処方のBwに従い、検索英字列の“hrs”が回帰される。
続いて、“t”が入力されると、検索英字列は“hrst”となり、直接変換辞書4dに参照される。行2の見出しと一致し、変換仮名漢字欄の「故郷*」に変換され、出力表示される。この際、上書き処方“W4”に従って4バイト(2全角)に相当する既表示の「古巣」が上書きされ、表示は「故郷」になる。また、処方“Bw”に従って検索英字列“hrst”が回帰される。
Figure 2007226751
続いて、”n“が入力されると、検索英字列は”hrstn“になる。これは行3の見出しと一致する。回帰英字列の”hrst“は名詞「故郷」の対応英字列であって、これを参考英字列として”n“は1音節助詞として解釈され、変換仮名漢字欄の「の*」に変換される。処方W0により、上書きは無く、既表示文字列に直続して出力表示される。かくして、表示は「故郷の」になる。回帰される英字列はB0に従って無い。
続いて、順に“y”,“m”,“y”が入力され、検索英字列が“ymy”になるが、これは辞書の見出しには無く、従って、回帰される。次いで“m”が入力され、検索英字列は“ymym”になる。これは行4の見出しと一致し、「山々」に変換され、出力表示される。処方W0に従い、上書きは無く、表示は「故郷の山々」となる。処方Bwに従って検索英字列の“ymym”が回帰される。続いて、“h”が入力されると、検索英字列は“ymymh”になリ、行5の見出しと一致する。変換仮名漢字欄の仮名漢字は、回帰英字列の“ymym”を名詞の参考英字列として“h”を1音節助詞と解釈した「は」に変換され、出力表示される。処方W0により上書きは無く、表示は「故郷の山々は」になる。回帰される英字列はB0に従って無い。
次いで、順に、“w”,“t”,“k”が入力されると、検索英字列は“wtk”となり、直接変換辞書4dに参照されるが、一致する見出しは無く、そのまま回帰される。続いて、”s”が入力されると、検索英字列は”wtks“となり、直接変換辞書4dに参照される。行6の見出しと一致し、変換仮名漢字欄の「打ち消す」に変換され、出力表示される。処方W0に従い、上書きは無い。かくして、表示は「故郷の山々は打ち消す」になる。処方Bwに従って検索英字列”wtks“が回帰される。
続いて、“k”が入力されると、検索英字列は“wtksk”となり、直接変換辞書4dに参照される。行7の見出しと一致し、変換仮名漢字欄の「美しく」に変換され、出力表示される。この際、処方W8に従って、既表示の「打ち消す」が上書きされる。かくして、表示は「故郷の山々は美しく」になる。この場合、処方“B0”に従って”回帰英字列は無い。
続いて、順に“u”,“w”,“h”が入力されるが、検索英字列が“uwh”になると、直接変換辞書4dに参照され、行8の見出しと一致し、「夕日」に変換され、出力表示される。処方W0に従って、上書きは無いので、表示は「故郷の山々は美しく夕日」になる。また処方Bwに従って、検索英字列“uwh”が回帰される。続いて、“n”が入力されるが、行3の場合とは異なり、変換仮名漢字欄の第1候補「の」から第2候補の「に」に切り替えられ、出力表示される。処方W0に従い、上書きは無い。かくして、表示は「故郷の山々は美しく夕日に」になる。処方B0に従って、回帰英字列は無い。
続いて、順に“h”,“a”,“e”が入力され、検索英字列“hae”が形成される。行10の見出しと一致し、変換仮名漢字欄の「映え*」に変換され、処方W0に従って、上書きは無いので、現表示に直続して、「映え」が出力表示される。かくして、表示は「故郷の山々は夕日に映え」になる。また、処方Bwに従って検索英字列”hae”が回帰される。
続いて、“t”が、入力されると、検索英字列は“haet”となり、この“t”は“hae”が参考英字列として動詞に対応することから助動詞と解釈され、変換仮名漢字欄に記載された「た*」に変換される(行11)。さらに、処方“W0”に従って、現表示の仮名漢字文に直続して「た」が出力表示される。かくして、表示は「故郷の山々は夕日に映えた」になる。この場合、処方“Bw”に従って、見出しの英字列“haet”が検索英字列形成部2に回帰される。続いて、“i”が入力されると、検索英字列は“haeti”となり、直接変換辞書4dに参照されるが、一致する見出しは無く、そのまま回帰される。
続いて、“t”が入力されると、検索英字列は“haetit”となり、“hae”が参考英字列として動詞に対応することから“tit”が複合助動詞と解釈され、行12の変換仮名漢字欄の「ていた」に変換される。さらに、処方W2に従って、既表示の「た」を上書きして出力表示される。かくして、表示は「故郷の山々は夕日に映えていた」になる。なお、処方B3に従って“tit”が回帰される。
続いて“.”が入力されると、検索英字列は“tit”になり、行13の見出しと一致し、「。」に変換される。これは特別の記号として直ちに出力表示される。前変換行程で“tit”が回帰された理由は、“.”の代わりに、“,”が入力された場合は、「ていて、」と再変換しなければならないので、この識別のために回帰させたものである。処方W0に従って上書きは無く、既表示の仮名漢字文に直続して追加表示される。かくして、表示は「故郷の山々は美しく夕日に映えていた。」になる。処方B0に従って回帰英字列は無い。
ちなみに、次の比較は、本発明のローマ字簡略入力による打鍵数が、非簡略ローマ字入力に比べて激減し、仮名入力とほぼ同数になることを示している。
仮名入力:
「ふるさとのやまやまはうつくしくゆうひにはえていた。」(25打鍵)
非簡略ローマ字入力:
“hurusatono yamayamaha utukusiku yuuhini haeteita”(45打鍵)
本発明によるローマ字の簡略入力:
“hrstn ymymh wtksk uwhn haetit”(26打鍵)
本発明の1実施形態に係わるローマ字簡略入力直接変換処理方法を実施するための装置の概略構成を図解したブロック図である。
符号の説明
1 ローマ字入力部
11 英字入力手段
12 入力英字表示部
2 検索英字列形成部
3 分岐ブロック
4 直接変換出力部
4d 簡略ローマ字−仮名漢字直接変換処理辞書
5 全出力文字列表示部

Claims (1)

  1. ア行およびワ行の「う」を従来の“u”の代わりに“w”で入力し、ヤ行の「や」、「ゆ」、「よ」を“y”,u“,”j“の1英字で入力するとともに、これらを拗音に適用してほとんどの拗音を2英字で入力し、促音「つ」を”t“で、撥音「ん」を”n“で、ア行およびヤ行を除く直音に関しては、少なくとも2音節以下の無活用自立語と、および少なくとも2音節以下の語幹とを除外して、従属母音を略して、1音節付属語および「わ」の簡略入力を表2のように1英字で行い、検索英字列が少なくとも1英字からなるか、または参考、再変換などのために回帰された回帰英字列が存在すれば、この回帰英字列に少なくとも1英字が連結して形成され、各行が検索英字列に相当する見出し欄と、検索英字列中の被変換英字列に対応する仮名漢字と、必要に応じて次送り英字列の記載された変換文字列欄と、および参考や再変換のために検索英字列形成部に回帰すべき英字列を指定する回帰処方欄と、特に再変換の行われた際の変換された仮名漢字を適所に出力表示するための上書きバイト数を指示した上書き処方欄とを少なくとも設けた簡略ローマ字−仮名漢字直接変換処理辞書に上記検索英字列を参照して、変換された仮名漢字を出力表示することを繰り返して、ディスプレイ上に仮名漢字文を出力表示していくことを特徴とするローマ字簡略入力直接変換処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016162144A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 高 元祐 ローマ字入力における母音の自動入力ソフト。
JP2019012307A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 溪瀾 許 端末装置、日本語入力システム、日本語入力方法及び日本語入力プログラム

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