JP2007226161A - カラーフィルタ用着色組成物およびそれを用いたカラーフィルタ - Google Patents
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Abstract
Description
一般にカラー液晶表示装置では、カラーフィルタの上に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極および配向膜の性能を充分に得るには、一般に200℃以上、好ましくは230℃以上の高温で形成する必要がある。このため、現在、カラーフィルタの製造方法は、耐光性、耐熱性に優れる顔料を顔料担体に分散させた組成物を用いてフィルタセグメントを形成する顔料分散法が主流となっている。
また、微細化が進行した顔料を顔料担体に分散させた着色組成物は、時間と共に往々にして顔料粒子が凝集し、粗粒子が発生したり、高粘度化によりチキソトロピック性を示すようになる。このような着色組成物の粘度上昇、流動性不良は、製造作業上の問題や製品価値に種々の問題を引き起こす。例えば、流動性の不良はフィルタに対する濡れ性が悪化し、濾過速度を遅くする原因となる。
また、本発明は、フィルタセグメント中での顔料の二次粒子に起因する異物がきわめて少なく、透過率が高く色再現性に優れ、コントラストの高いカラーフィルタを提供することを目的とする。
一般式(1)
また、本発明のカラーフィルタは、少なくとも1つのイエロー色フィルタセグメント、少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメント、および少なくとも1つのシアン色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタであって、前記シアン色フィルタセグメントが、本発明のカラーフィルタ用着色組成物から形成されていることを特徴とする。
本発明のカラーフィルタ用着色組成物は、透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、顔料と、下記一般式(1)で示される置換基をフタロシアニン残基に対し1個有するフタロシアニン誘導体(D1)と、下記一般式(1)で示される置換基をフタロシアニン残基に対し2個有するフタロシアニン誘導体(D2)とを含有するカラーフィルタ用着色組成物であって、前記フタロシアニン誘導体(D1):前記フタロシアニン誘導体(D2)の重量比が85:15〜56:44、好ましくは65:35〜56:44であることを特徴とする。
一般式(1)
前記フタロシアニン誘導体(D1)と前記フタロシアニン誘導体(D2)とは、カラーフィルタ用着色組成物中に含まれる顔料100重量部に対して、合計して1〜30重量部、好ましくは2.5〜15重量部の量で用いることができる。
一般式(2) −SO2Cl
一般式(3) −COCl
一般式(4) −CH2Cl
一般式(5) −CH2NHCOCH2Cl
例えば、一般式(2)で示される置換基を導入する場合には、フタロシアニン化合物をクロルスルホン酸に溶解して、塩化チオニル等の塩素化剤を反応させるが、この時の反応温度、反応時間等の条件により、フタロシアニン化合物に導入する一般式(2)で示される置換基数をコントロールし、結果として前記フタロシアニン誘導体(D1)と前記フタロシアニン誘導体(D2)の重量比をコントロールすることができる。
以下に、本発明の着色組成物に使用可能な有機顔料の具体例を、カラーインデックス番号で示す。
青色フィルタセグメントを形成するための青色着色組成物には、例えばC.I. Pigment Blue 15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、22、60、64等の青色顔料を用いることができる。青色着色組成物には、C.I. Pigment Violet 1、19、23、27、29、30、32、37、40、42、50等の紫色顔料を併用することができる。
シアン色フィルタセグメントを形成するためのシアン色着色組成物には、例えばC.I. Pigment Blue15:1、15:2、15:4、15:3、15:6、16、81等の青色顔料を用いることができる。
また、無機顔料としては、酸化チタン、硫酸バリウム、亜鉛華、硫酸鉛、黄色鉛、亜鉛黄、べんがら(赤色酸化鉄(III))、カドミウム赤、群青、紺青、酸化クロム緑、コバルト緑、アンバー、チタンブラック、合成鉄黒、カーボンブラック等が挙げられる。無機顔料は、色度のバランスを取りつつ良好な塗布性、感度、現像性等を確保するために、有機顔料と組み合わせて用いることができる。
本発明の着色組成物には、調色のため、耐熱性を低下させない範囲内で染料を含有させることができる。
本発明のカラーフィルタ用着色組成物を用いて後述のフォトリソグラフィー法によりフィルタセグメントを形成する場合には、現像が一般にアルカリ水溶液で行われており、乾燥塗膜が現像時に全て除去され、いわゆる現像残渣が残らないようにするため、アルカリ可溶性の透明樹脂を配合することが好ましい。また、カラーフィルタとしての耐熱性や耐光性等の諸耐性を損なわないよう透明樹脂の種類および配合量を選択する必要がある。
透明樹脂には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、および感光性樹脂があり、その前駆体には、放射線照射により硬化して透明樹脂を生成するモノマーもしくはオリゴマーなどがあり、これらを単独で、または2種以上混合して用いることができる。顔料担体は、顔料100重量部に対して5〜200重量部の量で用いることができる。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4‘−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4‘−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、ボレート系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等が用いられる。光重合開始剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、5〜200重量部、好ましくは10〜150重量部の量で用いることができる。
溶剤としては、例えば1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコールジアセテート、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-オン、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3-メトキシブタノール、3−メトキシブチルアセテート、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、n−プロピルアセテート、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノールアセテート、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基酸エステル等が挙げられ、これらを単独でもしくは混合して用いる。溶剤は、着色組成物中の顔料100重量部に対して、800〜4000重量部、好ましくは1000〜2500重量部の量で用いることができる。
本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の各種手段を用いて、5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.1μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行うことが好ましい。
本発明のカラーフィルタは、透明基板上に、少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、および少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタであって、前記青色フィルタセグメントおよび/または緑色フィルタセグメントが、本発明のカラーフィルタ用着色組成物から形成されているものである。
また、本発明のカラーフィルタは、透明基板上に、少なくとも1つのイエロー色フィルタセグメント、少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメント、および少なくとも1つのシアン色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタであって、前記シアン色フィルタセグメントが、本発明のカラーフィルタ用着色組成物から形成されているものである。
赤色フィルタセグメントを形成するための赤色着色組成物には、例えばC.I.pigment red 7、9、14、41、48:1、48:2、48:3、48:4、81:1、81:2、81:3、97、122、123、146、149、168、177、178、180、184、185、187、192、200、202、207、208、210、215、216、217、220、223、224、226、227、228、240、246、254、255、264、272等の赤色顔料を用いることができる。赤色着色組成物には、下記の黄色顔料、オレンジ色顔料を併用することができる。
色顔料を用いることができる。
透明基板としては、ソーダ石灰ガラス、低アルカリ硼珪酸ガラス、無アルカリアルミノ硼珪酸ガラスなどのガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂板が用いられる。また、ガラス板や樹脂板の表面には、パネル化後の液晶駆動のために、酸化インジウム、酸化錫などからなる透明電極が形成されていてもよい。
本発明の着色組成物を用いてフィルタセグメントを形成する方法としては、印刷法またはフォトリソグラフィー法、IJ法などがある。
なお、紫外線露光感度を上げるために、上記着色レジスト材を塗布乾燥後、水溶性あるいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後、紫外線露光を行うこともできる。
ではない。なお、実施例および比較例中、「部」とは「重量部」を意味する。
まず、実施例および比較例に用いたアクリル樹脂溶液およびフタロシアニン誘導体組成物(フタロシアニン誘導体(D1)およびフタロシアニン誘導体(D2)を含む組成物)の調製について説明する。樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)により測定したポリスチレン換算の重量平均分子量である。
反応容器にシクロヘキサノン450部を入れ、容器に窒素ガスを注入しながら80℃に加熱して、同温度で、メタクリル酸20.0部、メチルメタクリレート10.0部、n−ブチルメタクリレート55.0部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15.0部、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル4.0部の混合物を1時間かけて滴下して重合反応を行った。滴下終了後、さらに80℃で3時間反応させた後、アゾビスイソブチロニトリル1.0部をシクロヘキサノン50部に溶解させたものを添加し、さらに80℃で1時間反応を続けて、アクリル樹脂の溶液を得た。アクリル樹脂の重量平均分子量は、約40000であった。
室温まで冷却した後、樹脂溶液約2gをサンプリングして180℃、20分加熱乾燥して不揮発分を測定し、先に合成した樹脂溶液に不揮発分が20重量%になるようにシクロヘキサノンを添加してアクリル樹脂溶液を調製した。
クロルスルホン酸300部中に銅フタロシアニン30部を仕込み、完全に溶解した後、塩化チオニル24部を加え、徐々に昇温して101℃で3時間反応させた。その反応液を氷水9000部中に注入し、撹拌後、濾過、水洗した。得られたプレスケーキを水300部でスラリーとした後、N,N−ジメチルアミノプロピルアミン15部を加え、室温で3時間、次いで、60℃で2時間撹拌した後、濾過、水洗、乾燥し、フタロシアニン誘導体組成物36部を得た。得られたフタロシアニン誘導体組成物について、Waters社製液体クロマトグラフ質量分析計プラットフォームLCZで組成分析したところ、3個以上置換基を有するものは含まれておらず、下記式(6)の置換基を1個有するフタロシアニン誘導体(D1)と下記式(6)の置換基を2個有するフタロシアニン誘導体(D2)の重量比は85:15であった。
一般式(6)
[実施例1]
下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、サンドミルで10時間分散した後、1.0μmのフィルタで濾過し青色レジスト材用銅フタロシアニン系顔料分散体を作製した。
ε型銅フタロシアニン青色顔料(C.I.pigment blue 15:6)
(BASF製「ヘリオゲンブルーL−6700F」) 10.0部
銅フタロシアニン誘導体組成物 1.0部
(フタロシアニン誘導体(D1):フタロシアニン誘導体(D2)=85:15)
リン酸エステル系顔料分散剤
(ビックケミー社製「BYK111」) 2.0部
アクリル樹脂溶液 47.0部
メトキシプロピルアセテート 40.0部
ついで、下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合した後、0.2μmのフィルタで濾過して、アルカリ現像型青色レジスト材を得た。
青色レジスト材用銅フタロシアニン系顔料分散体 45.0部
アクリル樹脂溶液 15.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート 5.6部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤 2.0部
(チバスペシャルティケミカルズ社製「イルガキュアー907」)
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
メトキシプロピルアセテート 32.2部
銅フタロシアニン誘導体組成物を、フタロシアニン誘導体(D1):フタロシアニン誘導体(D2)=65:35の重量比のものに変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型青色レジスト材を得た。
[実施例3]
銅フタロシアニン誘導体組成物を、フタロシアニン誘導体(D1):フタロシアニン誘導体(D2)=60:40の重量比のものに変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型青色レジスト材を得た。
[実施例4]
銅フタロシアニン誘導体組成物を、フタロシアニン誘導体(D1):フタロシアニン誘導体(D2)=56:44の重量比のものに変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型青色レジスト材を得た。
青色顔料を緑色顔料C.I.pigment green 7(大日本インキ化学工業社製「ファストゲングリーンS」)に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
[実施例6]
青色顔料を緑色顔料C.I.pigment green 7(大日本インキ化学工業社製「ファストゲングリーンS」)に変えた以外は、実施例4と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
青色顔料を緑色顔料C.I.pigment green 36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)に変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
[実施例8]
青色顔料を緑色顔料C.I.pigment green 36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)に変えた以外は実施例4と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
銅フタロシアニン誘導体組成物を、フタロシアニン誘導体(D1):フタロシアニン誘導体(D2)=90:10の重量比のものに変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型青色レジスト材を得た。
[比較例2]
銅フタロシアニン誘導体組成物を、フタロシアニン誘導体(D1):フタロシアニン誘導体(D2)=41:59の重量比のものに変えた以外は、実施例1と同様にしてアルカリ現像型青色レジスト材を得た。
青色顔料を緑色顔料C.I.pigment green 7(大日本インキ化学工業社製「ファストゲングリーンS」)に変えた以外は、比較例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
[比較例4]
青色顔料を緑色顔料C.I.pigment green 36(東洋インキ製造社製「リオノールグリーン6YK」)に変えた以外は、比較例1と同様にしてアルカリ現像型緑色レジスト材を得た。
Claims (4)
- 透明樹脂、その前駆体またはそれらの混合物からなる顔料担体と、顔料と、下記一般式(1)で示される置換基をフタロシアニン残基に対し1個有するフタロシアニン誘導体(D1)と、下記一般式(1)で示される置換基をフタロシアニン残基に対し2個有するフタロシアニン誘導体(D2)とを含有するカラーフィルタ用着色組成物であって、前記フタロシアニン誘導体(D1):前記フタロシアニン誘導体(D2)の重量比が85:15〜56:44であることを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物。
一般式(1)
- 顔料が、C.I.Pigment Blue 15:6、C.I.Pigment Green 7、C.I.Pigment Green 36から選ばれる少なくとも1種の顔料を含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用着色組成物。
- 少なくとも1つの赤色フィルタセグメント、少なくとも1つの青色フィルタセグメント、および少なくとも1つの緑色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタであって、前記青色フィルタセグメントおよび/または緑色フィルタセグメントが、請求項1または2記載のカラーフィルタ用着色組成物から形成されていることを特徴とするカラーフィルタ。
- 少なくとも1つのイエロー色フィルタセグメント、少なくとも1つのマゼンタ色フィルタセグメント、および少なくとも1つのシアン色フィルタセグメントを具備するカラーフィルタであって、前記シアン色フィルタセグメントが、請求項1または2記載のカラーフィルタ用着色組成物から形成されていることを特徴とするカラーフィルタ。
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