JP2007225925A - 画面表示装置 - Google Patents

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JP2007225925A JP2006047262A JP2006047262A JP2007225925A JP 2007225925 A JP2007225925 A JP 2007225925A JP 2006047262 A JP2006047262 A JP 2006047262A JP 2006047262 A JP2006047262 A JP 2006047262A JP 2007225925 A JP2007225925 A JP 2007225925A
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仁志 吉谷
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Abstract

【課題】例えばハードウェア処理による描画と、ソフトウェア処理による描画など、その描画速度の異なる描画処理を、記録された描画データが表示画面に即時反映されるビデオメモリに対して実行すると、描画速度の差により画面上のちらつきを感じさせる原因となる、という課題がある。
【解決手段】以上の課題を解決するために、本発明は、記録された描画データを表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAMと、描画データを作成し、1フィールド単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAMと、を有する画面表示装置を提供する。したがって、描画中のデータなどが表示画面には即時反映されない描画用VRAMにて1フィールド分の描画処理を行い、その描画処理が完了した段階で表示画面への即時反映表示を行う表示用VRAMに転送することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ビデオメモリに記録した描画データを効率的に表示画面に表示するための技術に関する。
従来、例えば液晶ディスプレイ装置のメニュー設定や電子番組表などのユーザーインターフェース画面、データ放送の表示画面、OSD(オンスクリーン・ディスプレイ)表示画面などには、枠線など矩形やその他所定の図形表示が含まれる場合が多い。そしてこのような所定の図形は、矩形であればその頂点の座標点や線幅、線の色など簡単な指定情報のみでハードウェアの処理による描画を行うことでビデオメモリ上に描画することができる。そこで、例えば電子番組表を画面上に表示する場合、枠線となる矩形を表示するためのハードウェアの描画処理(第一の描画処理)と、番組情報などの文字を表示するためのソフトウェアの描画処理(第二の描画処理)と、という具合に処理内容の異なる2つの描画処理によりビデオメモリ上に番組表画像を描画し、その番組表画像を画面上に表示させることができる。
特開2001−109898号公報
しかし上記従来の技術には、以下のような課題がある。すなわち、上記のような所定の簡単な図形などの描画処理(第一の描画処理)は、ハードウェアの処理で行うことができるため高速に描画することができる。しかし文字や画像などの描画処理(第二の描画処理)はソフトウェアの処理であるため第一の描画処理と比較するとその処理速度は遅い。
このように第一の描画処理と第二の描画処理とでは、その描画速度に大きな差が生じることになる。そしてまた、ビデオメモリに描画されたデータは表示画面上に即時反映して表示されるため、上記描画速度の差により、例えば画面上に枠線が瞬間的に表示された一瞬遅れで文字が表示される、という具合に、画面上のちらつきを感じさせる画面表示の原因となる、という課題である。
また、このちらつきを発生させないために、速度の遅い第二描画処理にて全ての描画処理を行うと、当然第一描画処理と第二描画処理とを混在させて描画する場合と比べてその描画速度自体が遅くなってしまう。
以上の課題を解決するために、本発明は、記録された描画データを表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAMと、描画データを作成し、1フィールド単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAMと、を有する画面表示装置を提供する。したがって、描画中のデータなどが表示画面には即時反映されない描画用VRAMにて1フィールド分の描画処理を行い、その描画処理が完了した段階で表示画面への即時反映表示を行う表示用VRAMに転送することができる。
また上記と同様の構成において、描画用VRAMにて描画し、表示用VRAMに転送するデータ単位を1フィールド単位ではなく、既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データ単位とすることで、描画処理負荷を低減し描画処理速度をさらに向上させることが可能な画面表示装置も提供する。
以上のような構成をとる本発明によって、いったん描画用VRAMにて1フィールド分、又は差分データ分の描画処理を行い、その描画処理が完了した段階でモニタへの即時反映表示を行う表示用VRAMに転送することができるので、上記2種類の描画処理の時間差などによる「ちらつき」の発生を起こすことなく、ハードウェア描画処理などによる高速描画の効果を充分に発揮させることができるようになる。
以下に、図を用いて本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、実施例1は、主に請求項1、3、7,9について説明する。また、実施例2は、主に請求項2,4,5、8、10について説明する。
≪実施例1≫
<概要>
図1に示すのは、本実施例の画面表示装置を備えるディスプレイ装置用基板の一例を表す概念図である。この図にあるように、(1)グラフィックアクセラレータに描画用のデータ(ハードウェア描画処理用の枠線画像情報や、ソフトウェア描画処理で描画された文字情報など)が取得されると、(2)まず、描画用の「VRAM(ビデオメモリ)2」(0102)にて描画データが作成される。また、この「VRAM2」は、ディスプレイ装置に直接接続されていないことを特徴とし、したがって、ここでの描画データは、その描画途中の様子も含め「液晶ディスプレイ」(0110)に表示されることはない。そして、(3)「VRAM2」での描画データの作成が完了すると、グラフィックアクセラレータの制御によって、(4)「VRAM2」の描画データが「VRAM1」(0101)に転送される。この表示用の「VRAM1」は、その描画データが液晶ディスプレイ表示に即時反映されるよう(直接)接続されているので、(5)「VRAM2」からの転送により「VRAM1」に記録された描画データは「液晶ディスプレイ」にそのまま出力され、(6)描画データの画面表示が行われる、という具合である。
このように、本実施例の画面表示装置は、描画用と表示用とで別々のVRAMを備えているため、描画データが描画用の「VRAM2」に作成されている最中には液晶ディスプレイへの表示は行われない。そのため、例えば描画途中に表示画面の切換命令を受信した場合などでもスムースな表示画面の表示切換処理を行うことができる。また、実施例2で後述するように描画速度の異なる2つの描画処理による描画を行う場合でも、その液晶ディスプレイへの表示において描画処理速度に差によって生じる「ちらつき」などが発生することはない。
<機能的構成>
図2に示すのは、本実施例の画面表示装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「画面表示装置」(0200)は、「表示用VRAM」(0201)と、「描画用VRAM」(0202)と、を有する。この2つのVRAM(ビデオ・ランダム・アクセスメモリ)は、モニタなどの表示画面に文字や図形、画像などを表示するために利用される半導体メモリであり、例えばDDR(ダブルデータレート)1、2、3モードや、GDDR(グラフィックス・ダブルデータレート)1,2,3モードなどの転送機能を有するSDRAM(同期型ダイナミック・ランダム・アクセスメモリ)やSGRAM(同期型グラフィックス・ランダム・アクセスメモリ)、FCRAM(ファースト・サイクル・ランダム・アクセスメモリ:登録商標)などで実現することができる。
「表示用VRAM」(0201)は、記録された描画データを表示画面(0210)に即時反映するために出力する機能を有する。「即時反映」とは、表示画面の表示ピクセルに対応したVRAMのメモリアドレスに描画用のRGBデータが格納されると、そのまま画面への表示処理がピクセルごとに順次実行されることをいう。ただし、例えば1画面分に収まりきらないスクロール分などの描画データを1の表示用VRAMに収めて記録する(すなわち、実際上は表示用VRAMに記録された描画データの一部が表示画面に即時反映されていない)場合も、この「即時反映」に含まれる。
そして、この表示用VRAMはこの即時反映での描画データ出力処理を行うため、従来のVRAM同様に、例えばボード上のプリント配線やシステムバスで表示画面への出力回路に直接接続される構成をとるVRAMである。しかし、本実施例の画面表示装置は、この表示用VRAMとは別に、描画用VRAMをさらに備えている点を特徴とする。
「描画用VRAM」(0202)は、描画データを作成し、1フィールド単位で表示用VRAMに転送する機能を有する。「描画データの作成」とは、画面の表示ピクセルに対応したVRAMのメモリアドレスに描画用のRGBデータを1フィールド分格納することをいう。このように、表示画面に即時反映されない描画用VRAMにて、描画データの作成処理が行われる。そして1フィールド分全ての描画データの格納が終了してから表示用VRAMにその描画データを転送することで、例えば描画途中の表示画面切換命令や描画速度の異なる二以上の描画処理を混在させた描画においても、表示画面上ではちらつきが発生せず、スムースに画面表示を行うことができる。なお、「1フィールド」とは、前述のように1画面分に収まりきらないスクロール表示分の描画データも含む描画単位である。
また、この「描画用VRAM」にて描画され表示用VRAMに転送されるデータの単位は「1フィールド単位」ではなく、「既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データ単位」であっても構わない。このような構成は、例えば、以下のような場合に効果的である。すなわち、描画用VRAMにて描画された「2月1日の電子番組表」が表示用VRAMに転送され表示画面に表示される。ここで、ユーザーによって「2月2日の電子番組表」を続けて表示画面に表示するよう操作された。すると、電子番組表内の放送番組名などの文字は更新表示する必要があるが、例えば各放送局やチャンネルを示す文字などは、その表示内容も表示位置も変える必要がない。
そこで、描画用VRAMにて、差分データである例えば番組名などの文字やその枠線のみ描画し、表示用VRAMに転送する。そして、表示用VRAMでは転送された番組名などのデータのみ更新し、既に保持している放送局やチャンネルなどのデータはそのままにしておくことで「2月2日の電子番組表」を表示画面に表示することができる、という具合である。
このように、描画用VRAM−表示用VRAM間の転送単位を「既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データ単位」とすることで、描画および表示処理時間の短縮効果や描画処理負荷の軽減効果を得ることができる。
なお、描画用VRAMのデータを表示用VRAMに転送する際の転送速度を速くするために、この表示用と描画用の2つのVRAMは同一のチップ上に配置形成されていることが望ましいが、もちろん別々のチップ上に配置形成されていても構わない。
<処理の流れ>
図3に示すのは、本実施例の表示用VRAMと描画用VRAMとを有する画面表示装置における描画処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、描画用VRAMにて描画データを作成し(ステップS0301)、その作成した描画データを1フィールド単位、または前述の差分データ単位で表示用VRAMに転送する(ステップS0302)。つづいて、前記ステップS0302において描画用VRAMから転送された描画データを表示用VRAMにて記録し(ステップS0303)、その記録した描画用データを表示画面に即時反映するために出力する(ステップS0304)。
<効果の簡単な説明>
以上のように、本実施例の表示用VRAMと描画用VRAMとを別個に備える画面表示装置によって、描画データが描画用VRAMにて作成されている最中には液晶ディスプレイへの表示は行われない。そのため、例えば描画途中に表示画面の切換命令を受信した場合などでも、その途中の処理が表示画面上に反映されることはない。したがって表示画面上ではスムースな表示切換処理などを行うことができる。
≪実施例2≫
<概要>
図4に示すのは、本実施例の画面表示装置における画面表示処理の一例を説明するための概念図である。この図にあるように、例えば電子番組表の描画処理には、番組表の枠線となる線分や矩形などをハードウェア描画するための第一の描画処理1と、「時刻」、「14:00」、「昼のドラマ」といった文字情報や、あるいはアイコンやその他画像をソフトウェア描画するための第二の描画処理2と、が実行されることになる。そして、この第一の描画処理1はハードウェアの処理により高速に実行されるため、ソフトウェアでの描画処理である第二の描画処理2よりも早くその処理が終了する。したがって、描画されたデータがモニタなどの表示画面に即時反映される表示用VRAMに対して第一の描画処理1および第二の描画処理を実行すると、その処理速度の差がモニタの表示画面にも即時反映されるため、画面の「ちらつき」などをユーザーが感じる原因となる。
そこで本実施例の画面表示装置は、実施例1を基本とし、さらに、描画速度の異なる描画を行わせるための二種類の描画命令の出力部をそれぞれ備え、その描画命令にしたがって描画用VRAMで描画処理が実行されることを特徴としている。そしてその第一の描画処理1と第二の描画処理2とが完了した段階で、描画用VRAMの描画データを表示用VRAMに転送することで、その二種類の描画処理の速度差によって生じる「ちらつき」の発生をなくすことができる。
また、このような描画速度の異なるそれぞれの描画命令の出力先となる描画用VRAMを、例えば枠線などのハードウェア描画を行うVRAMと、文字などのソフトウェア描画を行うRAM(ビデオ処理用に提供されたメインメモリの一部など)と、という具合に構造的に別個のビデオメモリとして構成しても良い。それにより、例えば同じ枠線の電子番組表であれば、VRAM内のハードウェア描画で作成した枠線の画像データは固定し、RAM内の文字情報だけ差替える、という具合に描画データの使いまわしが可能となり、したがって描画速度の向上や描画処理負荷を下げることもできる。
<機能的構成>
図5に示すのは、本実施例の画面表示装置における機能ブロックの一例を表す図である。この図にあるように、本実施例の「画面表示装置」(0500)は、実施例1を基本として、「表示用VRAM」(0501)と、「描画用VRAM」(0502)と、を有する。なお、これら「表示用VRAM」と、「描画用VRAM」は実施例1で既に記載済みであるのでその説明は省略する。そして、本実施例の画面表示装置の特徴点は、「第一描画命令出力部」(0503)と、「第二描画命令出力部」(0504)とをさらに有する点である。
「第一描画命令出力部」(0503)とは、第一描画命令を描画用VRAMに対し出力する機能を有する。「第一描画命令」とは、1フィールドの部分画像の描画命令をいい、後述する「第二描画命令」よりも相対的に短い時間で出力されることを特徴とする。つまり、この第一描画命令は、例えばハードウェア描画などの高速な描画処理を行うための図形情報などが挙げられる。また、この第一描画命令は「1フィールドの部分画像」ではなく、前述のように「既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分の部分画像」の描画命令であっても構わない。
なお、この第一描画命令出力部は、図示しない「演算結果命令出力手段」をさらに有していても良い。その「演算結果命令出力手段」は、与えられたデータを演算処理することで生成される一連の描画命令を出力する機能を有し、例えば円図形をハードウェア描画するための中心座標と半径長、および線幅を示す数値を演算処理することで算出された描画すべきピクセル座標点を示す命令を出力する、という具合の処理を行う。
「第二描画命令出力部」(0504)は、前記第一描画命令の出力時間よりも相対的に長時間で、第二描画命令を描画用VRAMに対して出力する機能を有する。「第二描画命令」とは、前記1フィールドの他の部分の描画命令をいい、例えばソフトウェア描画のための命令などが挙げられる。また、この第二描画命令も「1フィールドの他の部分」ではなく、前述のように「前記差分データの部分画像の他の部分」の描画命令であっても構わない。
図6に示すのは、この第一描画命令と第二描画命令とで描画される描画データの一例を表す概念図である。この図6(A)にあるように、第一描画命令は「中心座標」と「半径長」、「表示色」などの描画用データを含み、ハードウェアの処理により円図形を描画する。また第二描画命令は、この図6(B)にあるように、ピクセルを示す「座標情報」とそのピクセルの色情報(輝度・色差情報など)などの描画用データを含み、ソフトウェア上の処理により文字やアイコン、画像などを描画する。
そして、このような第一描画命令と第二描画命令とでその命令出力時間が違う、すなわちその描画速度に差があるが、本実施例の描画用VRAMと表示用VRAMとを別個に備える画面表示装置によって、その第一描画命令による描画と第二描画命令による描画処理が混在してもその途中の描画処理が表示画面に即時反映されることがないので、ちらつきなどなくスムースに画面を表示することができる。
また本実施例の画面表示装置の別の構成として、上記第一描画命令と第二描画命令の出力先となる描画用VRAMを、第一描画用メモリ領域と第二描画用メモリ領域という具合に構造的に別個のビデオメモリとして構成しても良い。
図7に示すのは、この描画用VRAMが構造的に複数のビデオメモリとして構成されている場合の描画処理の一例を表す概念図である。この図にある第一描画用メモリ領域は、例えばディスプレイ装置用基板に、表示用VRAMとともに配置されているVRAMであり、第二描画用メモリ領域は、ビデオ用として提供されたディスプレイ装置のメインメモリ(RAM)の一部領域である。そして、第一描画命令出力部および第二描画命令出力部であるCPUから、第一描画用メモリ領域であるVRAMに対して第一描画命令が出力され、第二描画用メモリ領域に対して第二描画命令が出力される。
第一描画命令である例えばハードウェアでの描画命令を取得したVRAMでは、図7(A)に示すように、VRAMのハードウェア処理により番組表の枠線となる矩形画像の描画が行われる。一方、第二描画命令である例えば文字などのソフトウェア描画命令を取得したメインメモリでは、図7(B)に示すように、ソフトウェアの処理によりRAM上に文字画像の描画が行われる。そして、RAM上にて描画された文字画像αとβが例えばシステムバスを介しVRAMに転送出力され、電子番組表の描画データが合成作成される。そして、その電子番組表の描画データが表示用VRAMに転送されて表示画面に電子番組表が表示される、という具合である。また、次回以降の描画では、前述のように、この第二描画用メモリ領域で描画されるのは「13:00」(β)などの差分データのみとし、「時刻」(α)など表示内容や表示位置が変わらないデータに関しては表示用VRAMにそのまま保持しておくようにしても良い。
また、例えば同じ枠線の電子番組表であれば、上記VRAM内の枠線の画像データは固定し、RAM内の文字情報だけ差替える、という具合の処理を行うことで描画データの一部使いまわしても良い。
また上記枠線など第一描画命令による描画物は、第一描画命令によりVRAMにてハードウェア描画されるとともに、第二描画命令によるソフトウェア描画処理でRAMにおいても描画される、といった構成であっても良い。これは、例えばハードウェア描画された枠線とソフトウェア描画された文字とを合成処理した際に、文字などの合成領域が枠線に重なり、その重なった部分の枠線が消えてしまう、などの表示上の破綻を防ぐためである。あるいはハードウェア描画された枠線の背景色とソフトウェア描画された文字の合成領域の背景色とが異なる場合の表示上の破綻も防ぐことができる。
<ハードウェア的構成>
図8に示すのは、上記表示用VRAMと描画用VRAMを1チップ上に備える画面表示装置を含み、画面表示処理を行うためのハードウェア構成の一例を表す概略図である。なお、この図に示すハードウェア構成例では、描画用VRAMは、第一描画命令によるハードウェア処理により矩形等の図形描画を行う「VRAM2」と、第二描画命令によるソフトウェア処理により文字や画像などの描画を行う「RAM」(メインメモリの一部をビデオメモリとして提供したもの)の2つのメモリにより構成されている。この図を利用して画面表示処理におけるそれぞれのハードウェア構成部の働きについて説明する。この図にあるように、表示用VRAMである「VRAM1」と、描画用VRAMである「VRAM2」が一のビデオチップ上に配置されている。
そして「VRAM1(表示用VRAM)」は、「ビデオ出力変換部」および「液晶ディスプレイ」と接続され、記録された描画データが「液晶ディスプレイ」に即時反映されるよう構成されている。
また、「VRAM2(描画用VRAM)」は、第一描画命令によりハードウェア処理を行い矩形など図形描画を行うとともに、「CPU」やもう一つの描画用VRAMである「RAM(メインメモリ)」とシステムバスを介し接続されている。そして第二描画命令により「RAM」に描画された文字や画像などの描画データを受け取る構成となっている。
ここで、利用者が図示していないユーザーインターフェースなどを利用して入力した命令に従い、液晶ディスプレイに例えば電子番組表の表示を行う。そのために、CPUは「VRAM2」に対し第一描画命令である、電子番組表の枠線のハードウェア描画命令を送出する。その第一描画命令を受信した「VRAM2」ではハードウェア処理により図7(A)に示すような枠線などの描画を実行する。
また、CPUは、第一描画命令の送出とともに第二描画命令を「RAM」などに対し送出する。この第二描画命令は、電子番組表の番組情報などの文字を描画するために、例えば図示しない「I/O」を介してネットワーク上の番組表配信サーバ装置から取得した番組表に含まれる文字情報などを取得する命令や、その取得した文字情報を「RAM」上にソフトウェアの処理で描画する命令などである。そこで、この第二描画命令に従って、「RAM」では,ソフトウェアの処理により図7(B)に示すような文字などの描画処理を実行する。また、このとき、前述のように、文字などの合成領域と重なる部分の枠線をソフトウェア処理によりRAMにて描画しても良い。
そして、「RAM」上にて番組情報を示す文字などのソフトウェア描画処理が終了すると、それら文字などを、システムバスを介し「VRAM2」へと出力する処理が行われる。そして、「VRAM2」上にて図7(A)に示すような、第一描画命令により描画された枠線などと第二描画命令により描画された文字などとが合成され、「液晶ディスプレイ」に表示する一フィールド分の番組表の描画が完成する。しかし、この「VRAM2」は、液晶表示ディスプレイには直接接続されておらず、上記番組表の液晶ディスプレイへの表示はまだ行われない。つまりこのような描画の途中の処理が液晶ディスプレイ上に表示されることはない。
そして、「VRAM2」で描画が完成した一フィールド分の番組表の描画データは、同じチップ上に配置された「VRAM1」へと転送される。そして、その転送により「VRAM1」に記録された描画データは「ビデオ出力変換部」にて即時反映出力され、場合によっては図示しない「アンテナチューナ」で受信した映像信号と重畳され「液晶ディスプレイ」に表示される、という具合である。
また、このときVRAM2にて描画された枠線の画像などが次に表示する時間帯などの番組表で再利用可能であれば、「VRAM2」での描画処理はコピーなど済ませ、「RAM」での文字描画などのみを行うような描画命令によって、その描画処理負荷の低減や処理時間の短縮を図ることもできる。
<処理の流れ>
図9に示すのは、本実施例の表示用VRAMと描画用VRAMとを有する画面表示装置における描画処理の流れの一例を表すフローチャートである。この図にあるように、まず、描画用VRAMにおいて、第一描画命令に基づいて一フィールド分、又は差分データ分の部分画像を作成する(ステップS0901)。また、描画用VRAMにおいて、第二描画命令に基づいて一フィールド分、又は差分データ分の残りの画像を作成する(ステップS0902)。なお、この描画用VRAMは構造的に二以上のVRAMで構成されていても良い。
そして、前記ステップS0901とS0902での描画が終了したら(ステップS0903)、描画用VRAMにて作成された一フィールド分、又は差分データ分の画像を表示用VRAMに転送し、表示用VRAMに転送された画像が表示画面に即時反映される(ステップS0904)。
<効果の簡単な説明>
以上のように、本実施例の画面表示装置によって、第一描画命令による描画と第二描画命令による描画との描画処理の速度差によって生じる「ちらつき」の発生をなくすことができる。また、このような描画速度の異なるそれぞれの描画命令の出力先となる描画用VRAMを、構造的に別個のビデオメモリとして構成することで描画データの使いまわしが可能となり、したがって描画速度の向上や描画処理負荷を下げることもできる。
実施例1の画面表示装置を備えるディスプレイ装置用基板の一例を表す概念図 実施例1の画面表示装置に置ける機能ブロックの一例を表す図 実施例1の画面表示装置における描画処理の流れの一例を表すフローチャート 実施例2の画面表示装置における画面表示処理の一例を説明するための概念図 実施例2の画面表示装置における機能ブロックの一例を表す図 実施例2の画面表示装置の第一描画命令出力部から出力される第一描画命令と、第二描画命令出力部から出力される第二描画命令とで描画される描画データの一例を表す概念図 実施例2の画面表示装置の描画用VRAMが構造的に複数のビデオメモリとして構成されている場合の描画処理の一例を表す概念図 実施例2の表示用VRAMと描画用VRAMを1チップ上に備える画面表示装置を含み、画面表示処理を行うためのハードウェア構成の一例を表す概略図 実施例2の画面表示装置における描画処理の流れの一例を表すフローチャート
符号の説明
0200 画面表示装置
0201 表示用VRAM
0202 描画用VRAM
0210 表示画面

Claims (10)

  1. 記録された描画データを表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAMと、
    描画データを作成し、1フィールド単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAMと、
    を有する画面表示装置。
  2. 1フィールドの部分画像の描画命令である第一描画命令を描画用VRAMに対し出力する第一描画命令出力部と、
    前記第一描画命令の出力時間よりも相対的に長時間で前記1フィールドの他の部分の描画命令である第二描画命令を描画用VRAMに対して出力する第二描画命令出力部と、
    を有する請求項1に記載の画面表示装置。
  3. 記録された描画データを表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAMと、
    描画データを作成し、既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データ単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAMと、を有する画面表示装置。
  4. 既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データの部分画像の描画命令である第一描画命令を描画用VRAMに対し出力する第一描画命令出力部と、
    前記第一描画命令の出力時間よりも相対的に長時間で前記差分データの他の部分の描画命令である第二描画命令を描画用VRAMに対して出力する第二描画命令出力部と、
    を有する請求項3に記載の画面表示装置。
  5. 第一描画命令出力部は、与えられたデータを演算処理することで生成される一連の描画命令を出力する演算結果命令出力手段を有する請求項2又は4に記載の画面表示装置。
  6. 第二描画命令出力部は、ピクセル座標データを含む描画命令である請求項2又は4,5のいずれか一に記載の画面表示装置。
  7. 表示用VRAMと描画用VRAMとを有する画面表示装置における画面表示方法であって、
    描画用VRAMにて描画データを作成し、1フィールド単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAM転送ステップと、
    前記転送され表示用VRAMにて記録した描画データを、表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAM出力ステップと、
    を有する画面表示方法。
  8. 表示用VRAMと描画用VRAMとを有する画面表示装置における画面表示方法であって、
    1フィールドの部分画像の描画命令である第一描画命令を描画用VRAMに対し出力する第一描画命令出力ステップと、
    前記第一描画命令の出力時間よりも相対的に長時間で前記1フィールドの他の部分の描画命令である第二描画命令を描画用VRAMに対して出力する第二描画命令出力ステップと、
    前記第一描画命令および第二描画命令に基づいて描画用VRAMにて描画データを作成し、1フィールド単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAM転送ステップと、
    前記転送され表示用VRAMにて記録した描画データを、表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAM出力ステップと、
    を有する画面表示方法。
  9. 表示用VRAMと描画用VRAMとを有する画面表示装置における画面表示方法であって、
    描画用VRAMにて描画データを作成し、既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データ単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAM転送ステップと、
    前記転送され表示用VRAMにて記録した描画データを、表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAM出力ステップと、
    を有する画面表示方法。
  10. 表示用VRAMと描画用VRAMとを有する画面表示装置における画面表示方法であって、
    既に表示用VRAMに保持されている描画データとの差分データの部分画像の描画命令である第一描画命令を描画用VRAMに対し出力する第一描画命令出力ステップと、
    前記第一描画命令の出力時間よりも相対的に長時間で前記差分データの他の部分の描画命令である第二描画命令を描画用VRAMに対して出力する第二描画命令出力ステップと、
    前記第一描画命令および第二描画命令に基づいて描画用VRAMにて描画データを作成し、前記差分データ単位で表示用VRAMに転送する描画用VRAM転送ステップと、
    前記転送され表示用VRAMにて記録した描画データを、表示画面に即時反映するために出力する表示用VRAM出力ステップと、
    を有する画面表示方法。
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