JP2007225441A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷装置へ通電する前に負荷装置の異常を検出可能な負荷駆動装置を提供する。
【解決手段】作動SW4が作動側の時、リレー12がオンして、ソレノイド(負荷装置)3への通電を可能とする。CPU14は、作動SW4が作動側で、その他の作動条件が成立した場合、ソレノイド駆動回路5へソレノイド3の駆動指示をする。この駆動指示よりソレノイド駆動回路5は、ソレノイド3へ通電する。リレー12の接点間には、プルダウン抵抗13が接続されている。電圧モニタ回路6は、抵抗R3,R4を介してソレノイド3の+端子15に接続されるとともに、ソレノイド3の+端子15の電圧をモニタし、CPU14の端子bへ入力する。CPU14は、ソレノイド3への通電前(非通電時)に、電圧モニタ回路6の抵抗とプルダウン抵抗13との分圧比に基づいて、ソレノイド3の異常または正常を判断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駆動指示に基づいて負荷装置へ通電する負荷駆動装置に係り、特に非作動時の負荷装置異常検出機能を充実させた負荷駆動装置に関する。
ヒータ等の抵抗負荷装置やソレノイド等の誘導負荷装置への通電を制御する負荷駆動装置において、負荷装置の故障検出機能を備えたものが知られている。
例えば、電流検出装置を備えた故障診断装置の例として、抵抗負荷と直列に電流検出抵抗を配置し、電流検出抵抗の両端の電圧を差動増幅回路で増幅した後にA/D変換して、電流値が正常か否かを判定するものがある(例えば、特許文献1)。
また、誘導負荷のフライホイールダイオードのオープン故障を含む開放故障を検出するものとして、誘導負荷の駆動端子の電圧を検出するために、ピークホールド機能を備えた電圧モニタ回路を備えたものがある(特許文献2)。
特許第3307005号公報(第4頁、図1) 特開2000−269029号公報(第3頁、図1)
しかしながら上記従来例にあっては、負荷装置に通電した負荷作動時に、電圧モニタ回路及び電流モニタ回路の検出値に基づいて、それぞれの検出値が正常範囲内か否かによって、負荷装置が正常か異常かを判定していたので、負荷装置へ通電するまでは正常か異常かを判定できなかったために、負荷装置の異常状態のまま通電を開始することで、負荷駆動装置の信頼性を低下させるという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、負荷装置へ通電する前でも負荷装置の異常を検出可能な負荷駆動装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る負荷駆動装置は、駆動指示に連動して負荷装置の一端子を基準電位に接続して通電可能とする通電制御手段と並列に抵抗手段を接続し、駆動指示に基づいて負荷駆動手段が駆動電圧を供給する負荷装置の他端子に内蔵抵抗を介して電圧モニタ手段を接続し、駆動指示がないときに、電圧モニタ手段と抵抗手段との間の分圧比に基づいて、負荷装置の異常または正常を判断する。このような態様によれば、駆動指示がない状態で負荷装置及び負荷駆動装置が正常であれば、電圧モニタ手段から、負荷装置、抵抗手段を介して基準電位へ微弱電流が流れる。この微弱電流は、電圧モニタ手段の内蔵抵抗と抵抗手段との分圧比に応じた大きさとなり、この微弱電流に応じた電圧を電圧モニタ手段で検出することができる。もし負荷装置の断線や、天絡(電源との短絡)、地絡(基準電位または接地電位との短絡)、通電制御手段のオン固着等があれば、電圧モニタ手段の電圧変化として検出できるので、通電開始前に、これらの異常を検出することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る負荷駆動装置は、通電制御手段の通電状態をモニタする通電モニタ手段を備えることによって、電圧モニタ手段と抵抗手段との間、及び/または通電モニタ手段と抵抗手段との分圧比に基づいて、負荷装置の異常または正常を判断することができる。このような態様によれば、駆動指示がない状態で負荷装置が地絡すれば、通電モニタ手段でも地絡を検出することができる。
次に図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明に係る負荷駆動装置である制御ユニット2を備えた負荷駆動システム1を示す構成図である。図1において、負荷駆動システム1は、制御ユニット(負荷駆動装置)2と、制御ユニット2から駆動される負荷装置であるソレノイド3と、制御ユニット2に対してユーザがソレノイド3の作動/解除の指示を入力する作動スイッチ(作動SWと略す)4とを備える。
制御ユニット2は、特に限定されないが本実施例では、マイクロコンピュータ制御の制御ユニットであり、後述するCPU14を備えている。また、制御ユニット2は、CPU14の端子aの出力により制御されてソレノイド3の一方の端子(+端子15)へ駆動電圧を供給するソレノイド駆動回路5と、ソレノイド3の+端子の電圧をモニタする電圧モニタ回路6と、ソレノイド3の他方の端子(−端子16)の電圧をモニタするリレーモニタ回路7と、作動SW4の解除側接点4bの信号を読み込むSW読込み回路8と、作動SW4の作動側接点4aの信号を読み込むSW読込み回路9と、ソレノイド3の端子15にアノード、端子16にカソードが接続されたフライホイールダイオード10と、作動SW4の作動側接点4aから逆流防止ダイオード11を介してコイルに駆動電流が供給されるとともに、コイルに駆動電流が供給されたときにソレノイド3の端子16を基準電位に接続するための接点を有するリレー12と、リレー12のソレノイド3の端子16側接点と基準電位との間に接続されたプルダウン抵抗13と、制御ユニット全体を制御するマイクロコンピュータであるCPU14とを備えている。
電圧モニタ回路6は、一端がソレノイド3の端子15に接続され、他端が入力電圧制限用のクランプダイオードD1及びD2に接続された抵抗R4と、抵抗R4の他端に一端が接続され、他端がCPU14の端子bに接続された抵抗R3と、抵抗R3の他端と電源との間に接続された抵抗R1と、抵抗R3の他端と基準電位との間に配置された抵抗R2とを備えている。電圧モニタ回路6は、負荷装置であるソレノイド3の他端子である+端子15に内蔵抵抗(R3,R4)を介して接続されると共にソレノイド3の+端子15の電圧をモニタする電圧モニタ手段である。
リレーモニタ回路7は、一端がソレノイド3の端子16に接続され、他端がトランジスタTr1のベースに接続された抵抗R6と、トランジスタTr1のベースと電源との間に接続された抵抗R5と、エミッタが電源に接続され、ベースに抵抗R5とR6が接続され、コレクタがCPU14の端子cに接続されたPNP型のトランジスタTr1と、トランジスタTr1のコレクタと基準電位との間に接続された抵抗R7とを備えている。リレーモニタ回路7は、通電制御手段であるリレー12の通電状態をモニタする通電モニタ手段である。
プルダウン抵抗13は、抵抗R8と、これに直列に接続されたダイオードD3を備えていて、リレー12の接点と並列に接続された抵抗手段である。
図2は、本発明に係る負荷駆動システムをリアディファレンシャルギアロックに適用した例を示す四輪駆動車(4WD車)の概略構成図である。尚、以下の説明において、ディファレンシャルギアを通称の「デフ」と省略して記載する。
図2において、4WD車は、左前輪101aと、右前輪101bと、左後輪102aと、右後輪102bと、フロントデフ103と、エンジン104と、エンジンの回転速度を変速する自動変速機(A/T)105と、自動変速機105の出力を前車軸側(フロントデフ103)及び後車軸側(リアデフ107)へ分配するトランスファ106と、リアデフ107と、左後輪回転速度センサ108aと、右後輪回転速度センサ108bと、ユーザが2WD(F/F)モードか4WDモードかを選択する4WDモードスイッチ110と、4WDモードスイッチの指示に従って、トランスファ106からの動力分配を制御するトランスファ制御ユニット111と、ユーザがリアデフのロック状態かアンロック状態を選択するデフロック作動スイッチ114と、左後輪回転速度センサ108a及び右後輪回転速度センサ108bの検出値に基づいてアンチロックブレーキシステムを制御するABS制御ユニット115と、トランスファ制御ユニット111及びデフロック作動スイッチ114及びABS制御ユニット115からの信号に基づいてリアデフ107のデフロックを制御するデフロック制御ユニット112と、リアデフロック中に点灯するデフロック表示灯113と、を備えている。
ユーザは、急坂路、非舗装路、滑りやすい路面を走行する際には、4WDモードスイッチ110で4WDモードを選択し、それ以外は2WDモードを選択する。トランスファ制御ユニット112は、4WDモードのときに前後の車軸へ動力を分配し、2WDモードのときには、前車軸のみへ動力を伝えるようにトランスファ106に内蔵するクラッチを制御する。
また、ユーザは、片輪が浮き上がった状態となる場合や、不整地の走行時、或いはスリップし易い低μ路の走行時には、デフロック作動スイッチ114を作動状態として、リアデフのロックを指示する。このリアデフロックにより、後輪の何れか一方が空転して後輪駆動力が発揮できない状態を回避することができる。
デフロック制御ユニット112は、4WDモードの場合に、デフロック作動スイッチ114からデフロックの指示があり、且つABS制御ユニット115が個別の車輪のブレーキ力を制御していないときに、リアデフ107をデフロックするように制御する。デフロック中は、デフロック制御ユニット112がデフロック表示灯113を点灯させる。その他の場合には、デフロック制御装置112は、リアデフ107をアンロックする。デフロックは、リアデフ107に内蔵する図示しないソレノイドに通電することにより実現される。
[負荷装置の非作動時]
次に、本実施例の作用を説明する。図3において、ユーザが負荷装置であるソレノイド3を作動させたくない時(デフロック解除時)には、作動SW4をOFF(解除)側へ操作する。これにより作動SW4の共通接点4cと解除側接点4bとが接触し、解除側接点4bに印加された電源電圧は、SW読込み回路8により信号に変換されてCPU14の端子dへ入力される。
CPU14は、SW読込み回路8から端子dの信号があると、既にソレノイド駆動回路5がソレノイド3へ通電中であれば、ソレノイド駆動回路5の出力を停止させる。また、作動SW4の作動側接点4aが開となることから、リレー12(図では省略、図1に記載)がオフとなる。
電圧モニタ回路6からCPU14の端子bへ入力する信号は、CPU14に内蔵するA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、ソフトウェアで信号レベルを判定する。この判定レベルは、低電圧レベル(以下、Lレベル)、中電圧レベル(以下、Mレベル)、高電圧レベル(以下、Hレベル)、高高電圧レベル(以下、H+レベル)の4区分の判定が可能なように、3つの制御閾値を設定して記憶させてある。
リレーモニタ回路7は、ソレノイド3の端子16の電圧、即ち、図1で示したリレー12のソレノイド3側の接点の電位をモニタして、Tr1のオン/オフに変換し、接点がオンならTr1がオンとなってCPU14の端子cへ高電圧レベル(Hレベル)の信号を出力し、接点がオフならTr1がオフとなってCPU14の端子cへ低電圧レベル(Lレベル)の信号を出力するものである。リレーモニタ回路7からCPU14の端子cへ入力する信号は、CPU14に内蔵するA/Dコンバータでデジタル信号に変換され、ソフトウェアで信号レベルのH/Lを判定する。
ここで、電圧モニタ回路6の抵抗R1〜R4,及びリレーモニタ回路7の抵抗R5,R6の各抵抗値よりもプルダウン抵抗のR8の抵抗値が十分大きくなるように設定されている。
R1,R2,R3,R4,R5,R6 ≪ R8 …(1)
[正常時]
次に、図3を参照して作動SW4が解除側の時に、負荷装置であるソレノイド3を含めた負荷駆動システム1の全体が正常である場合について説明する。この作動解除の正常状態で、電圧モニタ回路6からは、抵抗R1,R3,R4,ソレノイド3,ダイオードD3,抵抗R8の経路で電流が流れ、また、抵抗R1からは抵抗R2を介して基準電位に電流が流れる。これにより、電圧モニタ回路6からCPU14の端子bへ出力される信号のレベルはMレベルとなる。尚、抵抗R1,R3,R4の経路で電圧モニタ回路6から外部へ電流が流れないときに、電源電圧が抵抗R1と抵抗R2で分圧された値をHレベルとしている。
また、リレーモニタ回路7からは、抵抗R5,R6,ダイオードD3,抵抗R8の経路で電流が流れる。このときの抵抗R5の両端の電圧は、Tr1のコレクタ電流が流れるB−E間電圧より小さく、Tr1はオフ状態である。従って、リレーモニタ回路7からCPU14の端子cへ出力される信号レベルはLレベルとなる。
[負荷装置の断線時]
次に図4を参照して、作動SW4が解除側の時に、負荷装置であるソレノイド3の内部断線、+端子15の断線、或いは−端子16の断線している場合について説明する。制御ユニット2の動作は、内部断線、+端子15の断線、−端子16の断線のいずれも同じなので、図4ではソレノイド3の内部断線のみを示している。
この作動解除時の負荷断線の場合は、電圧モニタ回路6からはソレノイド3及び抵抗R8へ電流が流れない。このため、電圧モニタ回路6からCPU14の端子bへ出力される信号のレベルは負荷正常時(Mレベル)より電圧が高いHレベルとなり、CPU14は、容易に負荷断線状態を判定することができる。尚、リレーモニタ回路7の検出値は、正常時と変化がなく、Lレベルである。
[負荷装置の天絡時]
次に図示を省略するが作動SW4が解除側の時に、負荷装置であるソレノイド3の+端子15又は−端子16の天絡時について説明する。これらの天絡時には、+端子15又は−端子16から電圧モニタ回路6の抵抗R4に電流が流れ込み、この電流は抵抗R3、抵抗R2を介して基準電位へ流れる。従って抵抗R2の電圧降下が大きくなり、CPU14の端子bへ入力する電圧は、正常時のHレベルより更に高くなったH+レベルとなる。従ってCPU14に、通常のHレベルと、H+レベルとの電圧判別値を設けることにより、負荷非作動時の負荷天絡状態を検出することができる。
[負荷装置の+端子地絡時]
次に、図5を参照して、作動SW4が解除側の時に、負荷装置であるソレノイド3の+端子である端子15が地絡した場合を説明する。
この場合、電圧モニタ回路6からは、抵抗R1,R3,R4,ソレノイド3の+端子15,基準電位の経路で電流が流れ、また、抵抗R1からは抵抗R2を介して基準電位に電流が流れる。これにより、電圧モニタ回路6からCPU14の端子bへ出力される信号のレベルは、+端子15の地絡がない場合のMレベルより低いLレベルとなり、CPU14は、容易に異常を判定することができる。
また、リレーモニタ回路7からは、R5,R6,ソレノイド3,基準電位の経路で電流が流れる。このときのR5の両端の電圧は、Tr1のコレクタ電流が流れるB−E間電圧より大きくなり、Tr1はオン状態となって、コレクタ抵抗R7に電流が流れる。従ってリレーモニタ回路7からCPU14の端子cへ出力される信号レベルはHレベルとなり、リレーモニタ回路7の検出値からも容易に異常を判定することができる。
[負荷装置の−端子地絡時]
次に、図6を参照して、作動SW4が解除側の時に、負荷装置であるソレノイド3の−端子である端子16が地絡した場合を説明する。
この場合、電圧モニタ回路6からは、抵抗R1,R3,R4,ソレノイド3、ソレノイド3の−端子16,基準電位の経路で電流が流れ、また、抵抗R1からは抵抗R2を介して基準電位に電流が流れる。これにより、電圧モニタ回路6からCPU14の端子bへ出力される信号のレベルは、−端子16の地絡がない場合のMレベルより低いLレベルとなり、CPU14は、容易に異常を判定することができる。
また、リレーモニタ回路7からは、抵抗R5,R6,基準電位の経路で電流が流れる。このときのR5の両端の電圧は、Tr1のコレクタ電流が流れるB−E間電圧より大きくなり、Tr1はオン状態となって、コレクタ抵抗R7に電流が流れる。従ってリレーモニタ回路7からCPU14の端子cへ出力される信号レベルはHレベルとなり、リレーモニタ回路7の検出値からも容易に異常を判定することができる。
[リレーオン固着時]
次に、図7を参照して、作動SW4が解除側の時に、通電制御手段であるリレー12がオン固着した場合を説明する。
この場合、電圧モニタ回路6からは、抵抗R1,R3,R4,ソレノイド3、リレー12の接点,基準電位の経路で電流が流れ、また、抵抗R1からは抵抗R2を介して基準電位に電流が流れる。これにより、電圧モニタ回路6からCPU14の端子bへ出力される信号のレベルは、リレー12の接点のオン固着がない場合のMレベルより低いLレベルとなり、CPU14は、容易に異常を判定することができる。
また、リレーモニタ回路7からは、抵抗R5,R6,リレー12の接点、基準電位の経路で電流が流れる。このときの抵抗R5の両端の電圧は、Tr1のコレクタ電流が流れるB−E間電圧より大きくなり、Tr1はオン状態となって、抵抗R7に電流が流れる。従ってリレーモニタ回路7からCPU14の端子cへ出力される信号レベルはHレベルとなり、リレーモニタ回路7の検出値からも容易に異常を判定することができる。
[負荷装置の作動時]
図1において、作動SW4が解除側に設定された負荷装置の非作動時に、故障が検出されず、作動SW4が作動側へ操作された場合、作動SW4の共通接点4cと作動側接点4aとが接続する。これにより、逆流防止ダイオード11を介してリレー12のコイルに電流が流れ、リレー12の接点は閉じられるとともに、SW読込み回路9を介してスイッチ信号がCPU14の端子eへ入力される。リレー12の接点が閉じることで、ソレノイド3の−端子16は基準電位へ接続され、作動SW4による指示に連動してソレノイド3を通電可能な状態とすることができる。
その後、CPU14で図示しない入力によりソレノイド駆動条件(デフロック条件)が成立した場合、CPU14は、端子aからソレノイド駆動回路5へ負荷駆動信号を出力する。これにより、ソレノイド駆動回路5は、ソレノイド3へオン状態のデューティが100%のソレノイド駆動電流を出力し、図示しないリアデフが締結状態(デフロック状態)となる。その後、リアデフから締結状態となったことを示す状態信号がCPU14の図示しない入力端子に入力されると、CPU14は、ソレノイド駆動回路5に対して、ソレノイド3の作動状態を保持するための所定の電流(保持電流)へ駆動電流の平均値を低下させる指示を出力する。この指示は、端子a以外の出力端子で行われてもよいし、端子aの信号を変化させることで行ってもよい。
保持電流への電流低下の指示を受けたソレノイド駆動回路5は、駆動電流の平均値が所定の保持電流となるように、デューティ100%のソレノイド駆動電流から、例えばデューティ数十%のパルス駆動電流へ、平均電流を低下させる。
電圧モニタ回路6は、ソレノイド3のデューティ100%の駆動時、及びパルス駆動時に、ソレノイド3の+端子15の電圧(負荷装置の駆動電圧)を監視し、負荷装置の断線、短絡等の異常を検出する。また、リレーモニタ回路7は、ソレノイド3の−端子16の電圧(通電制御手段の状態)を監視し、通電制御手段の異常を検出する。
図8は、ソレノイド3の作動時(オンデューティ100%時)に、システムに異常がない場合の電圧モニタ回路6のモニタレベル、及びリレーモニタ回路7のモニタレベルを示す図である。電圧モニタ回路6がCPU14のb端子へ出力するモニタ電圧は、Hレベルとなり、リレーモニタ回路7がCPU14のc端子へ出力するモニタ電圧は、Hレベルである。ソレノイド3への通電時には、ソレノイド非作動時に検出できなかった負荷の内部短絡、天絡、リレー12のオフ固着については、従来と同様にソレノイド3の作動時に、電圧モニタ回路6及びリレーモニタ回路7により検出することができる。
[負荷装置作動時の+端子天絡時]
次に図9〜図11を参照して、負荷装置であるソレノイド3の作動中に、ソレノイド3の+端子15が天絡した場合を説明する。図9において、作動SW4が作動側に設定されると、リレー12がオンし、SW読込み回路9からCPU14へ作動信号が出力される。次いで、CPU14でソレノイド作動条件(デフロック条件)が成立した場合、CPU14は、端子aからソレノイド駆動回路5に対して、ソレノイド作動(オンデューティ100%)指示を出力する。これによりソレノイド駆動回路5は、負荷装置であるソレノイド3へオンデューティ100%で駆動電流を供給し、ソレノイド3が作動してデフロック状態となる。このとき電圧モニタ回路6がCPU14のb端子へ出力するモニタ電圧は、Hレベルとなり、リレーモニタ回路7がCPU14のc端子へ出力するモニタ電圧は、Hレベルである。
デフロック状態となると、図外のリアデフからデフロック締結状態を示す信号がCPU14へ入力され、CPU14はソレノイド3が作動してデフロック状態となったことを確認する。一般にソレノイドは、オフ状態からオン状態へアーマチュアを動かすための作動電流よりもオン状態を保持するための保持電流が少ないのが一般的であり、本実施例でも作動電流より保持電流を少なくして消費電力を節減するものとする。
CPU14は、デフロック締結状態信号を確認すると、ソレノイド駆動回路5へ作動電流から保持電流へ電流値を低下させることを指示する。この指示を受けたソレノイド駆動回路5は、駆動電流をオンデューティ100%から例えば図10(a)に示すような繰り返しパルス状のPWM出力へ変更する。これによりソレノイド3の平均電流値は、作動電流値より小さい保持電流値となる。
このとき、電圧モニタ回路7が検出するソレノイド3の+端子15の電圧は、図10(b)のような波形となり、この波形に比例し電圧モニタ信号がCPU14のb端子へ入力される。また、リレーモニタ回路7が出力する信号は、Hレベルとなっている。
この状態で、ソレノイド3の+端子15の天絡が発生したとすると、電圧モニタ回路6がCPU14へ出力する電圧モニタレベルは、図10(b)の繰り返しパルス状から、図11(b)に示すHレベルの連続へと変化する。これによりCPU14は、ソレノイド3の+端子15の天絡が発生したことを検出することができる。
[負荷装置作動時の−端子天絡時]
次に図12を参照して、負荷装置であるソレノイド3の作動中に、ソレノイド3の−端子16が天絡した場合を説明する。図12において、作動SW4が作動側に設定されると、リレー12がオンし、SW読込み回路9からCPU14へ作動信号が出力される。次いで、CPU14でソレノイド作動条件(デフロック条件)が成立した場合、CPU14は、端子aからソレノイド駆動回路5に対して、ソレノイド作動(オンデューティ100%)指示を出力する。これによりソレノイド駆動回路5は、負荷装置であるソレノイド3へオンデューティ100%で駆動電流を供給し、ソレノイド3が作動してデフロック状態となる。このとき電圧モニタ回路6がCPU14のb端子へ出力する電圧モニタレベルは、Hレベルとなり、リレーモニタ回路7がCPU14のc端子へ出力するリレーモニタレベルは、Hレベルである。
この状態で、ソレノイド3の−端子16の天絡が発生したとすると、電圧モニタ回路6がCPU14へ出力する電圧モニタレベルは、Hレベルのままであるが、リレーモニタ回路7がCPU14の端子cへ出力するレベルは、Lレベルとなり、異常が発生したことを検出することができる。尚、実際の装置では、電源に内蔵されるサーキットブレーカやヒューズにより電源と基準電位間に流れる過大電流が遮断される。
[負荷装置作動時の負荷内部短絡時]
次に図13を参照して、負荷装置であるソレノイド3の作動中に、ソレノイド3の内部短絡が発生した場合を説明する。図12と同様に、図13において、ソレノイド3の作動中の電圧モニタ回路6がCPU14のb端子へ出力する電圧モニタレベルは、Hレベルとなり、リレーモニタ回路7がCPU14のc端子へ出力するリレーモニタレベルは、Hレベルである。
この状態で、ソレノイド3の内部短絡が発生したとすると、電圧モニタ回路6がCPU14へ出力する電圧モニタレベルは、Hレベルのままであるが、リレーモニタ回路7がCPU14の端子cへ出力するレベルは、Lレベルとなり、異常が発生したことを検出することができる。尚、実際の装置では、電源に内蔵されるサーキットブレーカやヒューズにより電源と基準電位間に流れる過大電流が遮断される。
[負荷装置作動時のリレーオフ時]
次に図8を参照して、負荷装置であるソレノイド3の作動中に、リレー12がオフした場合を説明する。図8において、先に説明したようにソレノイド3の作動中の電圧モニタ回路6がCPU14のb端子へ出力する電圧モニタレベルは、Hレベルとなり、リレーモニタ回路7がCPU14のc端子へ出力するリレーモニタレベルは、Hレベルである。
この状態で、何らかの原因でリレー12がオフとなり接点が開いたとすると、電圧モニタ回路6がCPU14へ出力する電圧モニタレベルは、Hレベルのままであるが、リレーモニタ回路7がCPU14の端子cへ出力するレベルは、Lレベルとなり、異常が発生したことを検出することができる。
以上の故障モード毎の故障検出性をまとめて次の表1に示す。○印が検出可能な故障モードである。
Figure 2007225441
本発明に係る負荷駆動装置の実施例を説明する回路図である。 本発明をリアデフロックに適用した4WD車の構成例を示す図である。 実施例非作動時の正常状態を説明する回路図である。 実施例非作動時の負荷内部断線状態を説明する回路図である。 実施例非作動時の負荷装置+端子地絡状態を説明する回路図である。 実施例非作動時の負荷装置−端子地絡状態を説明する回路図である。 実施例非作動時のリレーオン固着状態を説明する回路図である。 実施例作動時の正常状態を説明する回路図である。 実施例作動時の負荷+端子天絡状態を説明する回路図である。 実施例のPWM駆動時の波形図である。 実施例のPWM駆動時の負荷+端子天絡状態の波形図である。 実施例作動時の負荷−端子天絡状態を説明する回路図である。 実施例作動時の負荷内部短絡状態を説明する回路図である。
符号の説明
1:負荷駆動システム
2:制御ユニット(負荷駆動装置)
3:ソレノイド(負荷装置)
4:作動SW
5:ソレノイド駆動回路(負荷駆動手段)
6:電圧モニタ回路(電圧モニタ手段)
7:リレーモニタ回路(通電モニタ手段)
8:SW読込み回路
9:SW読込み回路
10:フライホイールダイオード
11:逆流防止ダイオード
12:リレー(通電制御手段)
13:プルダウン抵抗(抵抗手段)
14:CPU

Claims (3)

  1. 負荷装置の駆動を指示する駆動指示に連動して前記負荷装置の一端子を基準電位に接続して通電可能とする通電制御手段と、
    該通電制御手段と並列に接続された抵抗手段と、
    前記駆動指示に基づいて前記負荷装置の他端子に駆動電圧を供給する負荷駆動手段と、
    前記負荷装置の他端子に内蔵抵抗を介して接続されるとともに前記負荷装置の他端子の電圧をモニタする電圧モニタ手段と、を備えた負荷駆動装置であって、
    前記駆動指示が前記負荷装置の駆動を指示していないときに、
    前記電圧モニタ手段と前記抵抗手段との間の分圧比に基づいて、前記負荷装置の異常または正常を判断することを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 前記通電制御手段の通電状態をモニタする通電モニタ手段を備え、
    前記電圧モニタ手段と前記抵抗手段との間、及び/または前記通電モニタ手段と前記抵抗手段との分圧比に基づいて、前記負荷装置の異常または正常を判断することを特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
  3. 前記負荷装置の異常または正常の判断は、前記負荷装置の非作動時に、前記負荷装置の断線、天絡、地絡のいずれかの存在、或いはこれらの何れもが存在しないことを判断することを特徴とする請求項2に記載の負荷駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010081693A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Fujitsu Ten Ltd 負荷接続検知回路、電源回路、電子機器および車両
JP2013032946A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Denso Corp 通電制御装置

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