JP2007225343A - ラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】免疫反応速度を低下させないラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤を提供することを目的とする。
【解決手段】
化学式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又は化学式(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P2)を含有してなることを特徴とするラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤を用いる。
但し、Rは、炭素数4〜16のアルキル基、EOはオキシエチレン基、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、Hは水素原子、Oは酸素原子、x、y及びzはそれぞれ独立して0〜12の整数を表し、(x+y+z)は7〜12であり、a及びcはそれぞれ独立して5〜150の整数、bは30〜55の整数を表し、(a+b+c)は40〜355である。
【選択図】なし
【解決手段】
化学式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又は化学式(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P2)を含有してなることを特徴とするラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤を用いる。
但し、Rは、炭素数4〜16のアルキル基、EOはオキシエチレン基、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、Hは水素原子、Oは酸素原子、x、y及びzはそれぞれ独立して0〜12の整数を表し、(x+y+z)は7〜12であり、a及びcはそれぞれ独立して5〜150の整数、bは30〜55の整数を表し、(a+b+c)は40〜355である。
【選択図】なし
Description
本発明は、ラテックス凝集免疫測定に用いられる凝集促進剤に関する。
従来、ラテックス凝集免疫測定に用いられる凝集促進剤としては、数平均分子量3万以上の高分子ポリエチレングリコール(特許文献1)、数平均分子量4万〜200万のポリビニルピロリドン(特許文献2)、数平均分子量20万〜100万のデキストラン(特許文献3)等が知られている。
特許2682697号公報
特開2002−250728号公報
特開2003−344409号公報
しかしながら、いずれの凝集促進剤も数平均分子量が大きいため免疫反応速度が低下するという問題がある。この結果、これらの凝集促進剤をラテックス凝集免疫測定に適用しても高感度の測定結果が得られない。
本発明は、免疫反応速度を低下させないラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤を提供することを目的とする。
本発明は、免疫反応速度を低下させないラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤を提供することを目的とする。
本発明のラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤の特徴は、化学式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又は化学式(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P2)を含有してなる点を要旨とする。
但し、Rは、炭素数4〜16のアルキル基、EOはオキシエチレン基、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、Hは水素原子、Oは酸素原子、x、y及びzはそれぞれ独立して0〜12の整数を表し、(x+y+z)は7〜12であり、a及びcはそれぞれ独立して5〜150の整数、bは30〜55の整数を表し、(a+b+c)は40〜355である。
本発明のラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤は、免疫反応速度を低下させない。したがって、本発明の凝集促進剤を用いると、高感度なラッテックス凝集免疫測定ができる。
化学式(1)において、Rのうち、炭素数4〜16のアルキル基としては、直鎖アルキル、分岐アルキル及びシクロアルキル等が含まれる。
直鎖アルキルとしては、ブチル、ヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル及びヘキサデシル等が挙げられる。
分岐アルキルとしては、t−ブチル、2−エチルヘキシル、i−ノニル、i−デシル、i−ウンデシル、i−ドデシル、i−テトラデシル、i−ペンタデシル、2−エチルデシル、2−プロピルデシル及びi−ヘキサデシル等が挙げられる。
シクロアルキルとしては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロオクチル、4−シクロヘキシルシクロへキシル及び4−デシルシクロへキシル等が挙げられる。
Rのうち、直鎖アルキル基又は分岐アルキル基が好ましく、さらに好ましくは直鎖アルキルである。
直鎖アルキルとしては、ブチル、ヘキシル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル及びヘキサデシル等が挙げられる。
分岐アルキルとしては、t−ブチル、2−エチルヘキシル、i−ノニル、i−デシル、i−ウンデシル、i−ドデシル、i−テトラデシル、i−ペンタデシル、2−エチルデシル、2−プロピルデシル及びi−ヘキサデシル等が挙げられる。
シクロアルキルとしては、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、シクロヘキシルエチル、シクロオクチル、4−シクロヘキシルシクロへキシル及び4−デシルシクロへキシル等が挙げられる。
Rのうち、直鎖アルキル基又は分岐アルキル基が好ましく、さらに好ましくは直鎖アルキルである。
炭素数3〜4のオキシアルキレン基(AO)としては、オキシプロピレン及びオキシブチレンが含まれる。
これらのうち、オキシプロピレン基が好ましい。
これらのうち、オキシプロピレン基が好ましい。
xは2〜12が好ましく、さらに好ましくは4〜12である。また、yは0、2又は3が好ましい。また、zは0〜4が好ましい。また、(x+y+z)は7〜12が好ましく、さらに好ましくは8〜11、特に好ましくは9又は10である。
ポリオキシアルキレン化合物(P1)としては、市場から容易に入手でき、たとえば、サンノニックSS−70、サンノニックSS−90、サンノニックSS−120、サンノニックDO−70、サンノニックDO−90、サンノニックDO−110、エマルミンL−90−S、エマルミンNL−70、エマルミンLS−80、エマルミンLS−90、エマルミンNL−100及びエマルミンNL−110{三洋化成工業(株)製}等が挙げられる。
化学式(2)において、AOは化学式(1)と同様であり、オキシプロピレン基が好ましい。a及びcは10〜100が好ましく、さらに好ましくは15〜80である。またbは30〜55が好ましく、さらに好ましくは30〜35である。また、(a+b+c)は60〜200が好ましく、さらに好ましくは65〜185である。
ポリオキシアルキレン化合物(P2)としては、市場から容易に入手できるプルロニック型界面活性剤が使用でき、例えば、ニューポールPE−62、ニューポールPE−64、ニューポールPE−68、ニューポールPE−74、ニューポールPE−75、ニューポールPE−78、及びニューポールPE108{三洋化成工業(株)製}等が挙げられる。これらのうち、ニューポールPE−68、ニューポールPE−74、ニューポールPE−75及びニューポールPE−78が好ましく、さらに好ましくはニューポールPE−78である。
また、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及び(P2)は、公知の方法(例えば、US3752857号公報、US4134854号公報、特開昭59−164743号公報)等で容易に製造できる。
また、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及び(P2)は、公知の方法(例えば、US3752857号公報、US4134854号公報、特開昭59−164743号公報)等で容易に製造できる。
本発明のラッテクス凝集免疫測定用凝集促進剤は、ラテックス凝集免疫測定において、反応液に溶解している(濁りを生じない)必要がある。
このため、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2){こららが混合物として含有する場合、本発明の凝集促進剤に含まれる重量比率の混合物}の曇点(℃)は、30以上が好ましく、さらに好ましくは35以上、特に好ましくは40以上である。なお、本発明においては、常圧下(101.3kPa)、水溶液での曇点であるため測定限界(上限)は100℃である。
なお、ポリオキシアルキレン化合物(P1)又はポリオキシアルキレン化合物(P2)の曇点が上記範囲未満であるとき、曇点の高いポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又はポリオキシアルキレン化合物(P2)を混合して用いることにより、上記範囲に調整することができる{ラテックス凝集免疫測定において、溶解している(濁りを生じない)状態を維持できる。}。
なお、曇点は、ISO1065−1975(E)の測定法Bに準拠して、溶媒を水、試料濃度を1重量%として、測定される。
このため、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2){こららが混合物として含有する場合、本発明の凝集促進剤に含まれる重量比率の混合物}の曇点(℃)は、30以上が好ましく、さらに好ましくは35以上、特に好ましくは40以上である。なお、本発明においては、常圧下(101.3kPa)、水溶液での曇点であるため測定限界(上限)は100℃である。
なお、ポリオキシアルキレン化合物(P1)又はポリオキシアルキレン化合物(P2)の曇点が上記範囲未満であるとき、曇点の高いポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又はポリオキシアルキレン化合物(P2)を混合して用いることにより、上記範囲に調整することができる{ラテックス凝集免疫測定において、溶解している(濁りを生じない)状態を維持できる。}。
なお、曇点は、ISO1065−1975(E)の測定法Bに準拠して、溶媒を水、試料濃度を1重量%として、測定される。
本発明の凝集促進剤には、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の両方を含んでいることが好ましい。
この場合、ポリオキシアルキレン化合物(P1)の含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.5〜50が好ましく、さらに好ましくは2.5〜50、特に好ましくは5〜30である。また、同様にポリオキシアルキレン化合物(P2)の含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、50〜99.5が好ましく、さらに好ましくは50〜97.5、特に好ましくは70〜95である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
この場合、ポリオキシアルキレン化合物(P1)の含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.5〜50が好ましく、さらに好ましくは2.5〜50、特に好ましくは5〜30である。また、同様にポリオキシアルキレン化合物(P2)の含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、50〜99.5が好ましく、さらに好ましくは50〜97.5、特に好ましくは70〜95である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
本発明の凝集促進剤には、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又はポリアルキレン化合物(P2)以外に、緩衝液、タンパク質、無機塩、防腐剤及び/又は非特異反応防止剤等を含有してもよい。
緩衝液としては、特許2682697号公報、特開2002−250728号公報又は特開2002−365296号公報に記載されたもの等が含まれ、例えば、pH5.0〜10.0(好ましくは6.0〜9.0)に緩衝作用を有する緩衝液{リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド緩衝液、グリシン緩衝液及びホウ酸緩衝液等}等が使用できる。なお、これらの緩衝液中の緩衝剤の濃度(mM)としては、1〜500が好ましく、さらに好ましくは5〜300、特に好ましくは10〜200である。
緩衝液を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、400〜999900が好ましく、さらに好ましくは900〜99900、特に好ましくは900〜19900である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
緩衝液としては、特許2682697号公報、特開2002−250728号公報又は特開2002−365296号公報に記載されたもの等が含まれ、例えば、pH5.0〜10.0(好ましくは6.0〜9.0)に緩衝作用を有する緩衝液{リン酸緩衝液、トリス緩衝液、グッド緩衝液、グリシン緩衝液及びホウ酸緩衝液等}等が使用できる。なお、これらの緩衝液中の緩衝剤の濃度(mM)としては、1〜500が好ましく、さらに好ましくは5〜300、特に好ましくは10〜200である。
緩衝液を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、400〜999900が好ましく、さらに好ましくは900〜99900、特に好ましくは900〜19900である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
タンパク質としては、特許2682697号公報、特開2002−250728号公報又は特開2002−365296号公報に記載されたもの等が含まれ、牛血清アルブミン及びカゼイン等が挙げられる。
タンパク質を含有する場合、この含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.05〜100000が好ましく、さらに好ましくは0.25〜50000、特に好ましくは0.5〜20000である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
タンパク質を含有する場合、この含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.05〜100000が好ましく、さらに好ましくは0.25〜50000、特に好ましくは0.5〜20000である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
無機塩としては、特許2682697号公報、特開2002−250728号公報又は特開2002−365296号公報に記載されたもの等が含まれ、塩化ナトリウム等が挙げられる。
無機塩を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.05〜50000が好ましく、さらに好ましくは0.1〜40000、特に好ましくは1〜30000である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
無機塩を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.05〜50000が好ましく、さらに好ましくは0.1〜40000、特に好ましくは1〜30000である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
防腐剤としては、特許2682697号公報、特開2002−250728号公報又は特開2002−365296号公報に記載されたもの等が含まれ、アジ化ナトリウム等が挙げられる。
防腐剤を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.005〜2000が好ましく、さらに好ましくは0.01〜1500、特に好ましくは0.025〜1000である。この範囲であると、保存安定性がさらに良好となる。
防腐剤を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.005〜2000が好ましく、さらに好ましくは0.01〜1500、特に好ましくは0.025〜1000である。この範囲であると、保存安定性がさらに良好となる。
非特異反応防止剤としては、特公平06−017991号公報又は特開平11−023573号公報に記載されたもの等が含まれ、アミノ酸、変性アルブミン及び正常動物由来のIgG抗体等が挙げられる。
非特異反応防止剤を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.005〜50000が好ましく、さらに好ましくは0.01〜10000、特に好ましくは0.025〜5000である。この範囲であると、非特異反応の抑制効果がさらに良好となる。
非特異反応防止剤を含有する場合、この含有量(重量%)は ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、0.005〜50000が好ましく、さらに好ましくは0.01〜10000、特に好ましくは0.025〜5000である。この範囲であると、非特異反応の抑制効果がさらに良好となる。
本発明の凝集促進剤がポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又はポリアルキレン化合物(P2)からなる場合、本発明の凝集促進剤は、これらを均一混合することにより得られる。
一方、本発明の凝集促進剤に、緩衝液、タンパク質、無機塩、防腐剤及び/又は非特異反応防止剤等が含有する場合、本発明の凝集促進剤は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又はポリアルキレン化合物(P2)と、緩衝剤、タンパク質、無機塩、防腐剤及び/又は非特異反応防止剤等とを均一混合することにより得られる。
本発明の凝集促進剤は、必要に応じて、さらにろ過等によって、不溶物等を除去することができる。
一般に凝集促進剤は、他の免疫測定用試薬、例えば、ラテックス試薬(抗体を結合したラテックスの分散溶液)、標準試薬(測定対象物の既知濃度溶液)等を組み合わせて供給され、本発明の凝集促進剤も同様である。
一方、本発明の凝集促進剤に、緩衝液、タンパク質、無機塩、防腐剤及び/又は非特異反応防止剤等が含有する場合、本発明の凝集促進剤は、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又はポリアルキレン化合物(P2)と、緩衝剤、タンパク質、無機塩、防腐剤及び/又は非特異反応防止剤等とを均一混合することにより得られる。
本発明の凝集促進剤は、必要に応じて、さらにろ過等によって、不溶物等を除去することができる。
一般に凝集促進剤は、他の免疫測定用試薬、例えば、ラテックス試薬(抗体を結合したラテックスの分散溶液)、標準試薬(測定対象物の既知濃度溶液)等を組み合わせて供給され、本発明の凝集促進剤も同様である。
本発明による凝集促進剤は、従来公知のラテックス凝集免疫測定用の凝集促進剤と同様に使用される(例えば、特許2682697号公報、特開2002−250728号公報又は特開2002−365296号公報に記載の使用法等)。すなわち、凝集促進剤の存在下で測定対象物を含む検体と、測定対象物に対するリガンド(抗体等)を結合したラテックスを反応させ、生じた濁度の変化を計測することで、測定対象物の濃度を求める。
検体とラテックス試薬とを反応させる工程において、反応液中のポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又は(P2)の含有量(重量%)は、反応液の重量に基づいて、0.01〜10が好ましく、さらに好ましくは0.05〜5、特に好ましくは0.1〜4である。この範囲であると、測定感度がさらに良好となる。
以上のように、本発明の凝集促進剤は、免疫反応速度を低下せず、高感度な免疫測定を可能とする。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
<ポリオキシアルキレン化合物(P1)の合成>
<合成例1>
ブタノール{和光純薬工業(株)製、試薬特級}74重量部及び水酸化カリウム{和光純薬工業(株)製、試薬特級}1.3重量部及びエチレンオキシド440重量部を用いて、常法により、150℃、3時間(滴下時間、熟成時間を含む。以下同じ)反応させた後、水酸化カリウムを吸着除去(キョーワード処理)して、ポリオキシアルキレン化合物(P101)を得た。
<ポリオキシアルキレン化合物(P1)の合成>
<合成例1>
ブタノール{和光純薬工業(株)製、試薬特級}74重量部及び水酸化カリウム{和光純薬工業(株)製、試薬特級}1.3重量部及びエチレンオキシド440重量部を用いて、常法により、150℃、3時間(滴下時間、熟成時間を含む。以下同じ)反応させた後、水酸化カリウムを吸着除去(キョーワード処理)して、ポリオキシアルキレン化合物(P101)を得た。
<合成例2>
オキソアルコール{分子量200、飽和、商品名;ダイヤドール(三菱化学製)}200重量部及び水酸化カリウム{和光純薬工業(株)製、試薬特級}1.3重量部及び(1)エチレンオキシド440重量部を用いて、常法により、150℃、3時間反応させた後、(2)プロピレンオキシド174重量部を用いて常法により、150℃、1時間反応させた。さらに(3)エチレンオキシド176重量部を用いて、常法により、150℃、1反応させた後、水酸化カリウムを吸着除去(キョーワード処理)して、ポリオキシアルキレン化合物(P102)を得た。
オキソアルコール{分子量200、飽和、商品名;ダイヤドール(三菱化学製)}200重量部及び水酸化カリウム{和光純薬工業(株)製、試薬特級}1.3重量部及び(1)エチレンオキシド440重量部を用いて、常法により、150℃、3時間反応させた後、(2)プロピレンオキシド174重量部を用いて常法により、150℃、1時間反応させた。さらに(3)エチレンオキシド176重量部を用いて、常法により、150℃、1反応させた後、水酸化カリウムを吸着除去(キョーワード処理)して、ポリオキシアルキレン化合物(P102)を得た。
<合成例3>
(2)プロピレンオキシド174重量部を116重量部に変更したこと、及び(3)エチレンオキシド176重量部を88重量部に変更したこと以外合成例2と同様にして、ポリオキシアルキレン化合物(P103)を得た。
(2)プロピレンオキシド174重量部を116重量部に変更したこと、及び(3)エチレンオキシド176重量部を88重量部に変更したこと以外合成例2と同様にして、ポリオキシアルキレン化合物(P103)を得た。
<合成例4>
(2)プロピレンオキシド174重量部を116重量部に変更したこと以外合成例2と同様にして、ポリオキシアルキレン化合物(P104)を得た。
(2)プロピレンオキシド174重量部を116重量部に変更したこと以外合成例2と同様にして、ポリオキシアルキレン化合物(P104)を得た。
<合成例5>
(3)エチレンオキシド176重量部を88重量部に変更したこと以外合成例2と同様にして、ポリオキシアルキレン化合物(P105)を得た。
(3)エチレンオキシド176重量部を88重量部に変更したこと以外合成例2と同様にして、ポリオキシアルキレン化合物(P105)を得た。
<実施例1〜2>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P101)又は(P102)1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(1)〜(2)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P101)又は(P102)1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(1)〜(2)を得た。
<実施例3>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P103)0.5重量部と、表1のポリオキシアルキレン化合物(P206)0.5重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(3)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P103)0.5重量部と、表1のポリオキシアルキレン化合物(P206)0.5重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(3)を得た。
<実施例4>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P104)1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(4)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P104)1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(4)を得た。
<実施例5>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P105)0.5重量部と、表1のポリオキシアルキレン化合物(P206)0.5重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(5)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P105)0.5重量部と、表1のポリオキシアルキレン化合物(P206)0.5重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(5)を得た。
<実施例6〜11>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P106)〜(P111)の何れか1種1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(6)〜(11)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P106)〜(P111)の何れか1種1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(6)〜(11)を得た。
<実施例12>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P201)0.5重量部と、表1のポリオキシアルキレン化合物(P206)0.5重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(12)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P201)0.5重量部と、表1のポリオキシアルキレン化合物(P206)0.5重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(12)を得た。
<実施例13〜18>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P202)〜(P207)の何れか1種1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(13)〜(18)を得た。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P202)〜(P207)の何れか1種1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、本発明の凝集促進剤(13)〜(18)を得た。
<比較例1〜5>
高分子ポリエチレングリコール(数平均分子量35000)[SIGMA社より入手]、ポリビニルピロリドン(数平均分子量40000)[ナカライテスク社より入手]、ポリビニルピロリドン(数平均分子量36万)[ナカライテスク社より入手]、デキストラン(数平均分子量20万)[ナカライテスク社より入手]及びデキストラン(数平均分子量50万)[SIGMA社より入手]の何れか1種1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、比較用の凝集促進剤(H1)〜(H5)を得た。
高分子ポリエチレングリコール(数平均分子量35000)[SIGMA社より入手]、ポリビニルピロリドン(数平均分子量40000)[ナカライテスク社より入手]、ポリビニルピロリドン(数平均分子量36万)[ナカライテスク社より入手]、デキストラン(数平均分子量20万)[ナカライテスク社より入手]及びデキストラン(数平均分子量50万)[SIGMA社より入手]の何れか1種1重量部と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)99重量部とを均一混合して、比較用の凝集促進剤(H1)〜(H5)を得た。
<評価>
以下のようにして得たラテックス試薬と、実施例1〜16で得た凝集促進剤(1)〜(16)及び比較例1〜5で得た凝集剤(H1)〜(H5)と、標準AFP溶液(三洋化成工業株式会社製、「スフィアライト AFPコントロールセット」、AFP濃度0ng/mL及び400ng/mL)とを用いて、凝集促進剤の感度を求めた。
<ラテックス試薬>
カルボキシ変性ラテックス分散液(JSR社製、体積平均粒子径0.2μm、ラテックス含有量10重量%)100μL、HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)900μL、WSC溶液(可溶性カルボジイミド、1-ethyl-3-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimide,hydrochlorideの1M水溶液)500μLを、遠心管に加え、室温(20〜30℃)で1時間、チューブローラー(アズワン株式会社製、型番VMR−5)を用い100rpmで撹拌させた(カルボキシ変性ラテックスと可溶性カルボジイミドとを反応させた)。次いで、この遠心管を15000rpm(約20000G)、15分間遠心した後、上清をアスピレーターで吸引除去し、沈殿に純水1500μLを加え、ボルテックスミキサーを用いて再分散し、再度15000rpm(約20000G)、15分間遠心し、上清をアスピレーターで吸引除去し、この沈殿にHEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)900μLを加え、超音波破砕機(トミー社製、品番UD−201)で2分間処理し再分散した。この分散液に、抗AFPポリクローナル抗体[ダコ・サイトメーション(株)製、品番;A0008]を蛋白量として0.3mg加え、室温(20〜30℃)で2時間、撹拌しながら反応させた。反応後、8000rpm(約6500G)、10分遠心した後、上清をアスピレーターで吸引除去し、沈殿に1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)2000μLを加え、超音波破砕機(トミー社製、品番UD−201)で2分間処理し再分散することにより、抗AFPポリクローナル抗体結合ラテックス分散液を調製した。
この抗AFPポリクローナル抗体結合ラテックス分散液を、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)で、ラテックスの含有量が0.05重量%となるように希釈して、ラテックス試薬を得た。
以下のようにして得たラテックス試薬と、実施例1〜16で得た凝集促進剤(1)〜(16)及び比較例1〜5で得た凝集剤(H1)〜(H5)と、標準AFP溶液(三洋化成工業株式会社製、「スフィアライト AFPコントロールセット」、AFP濃度0ng/mL及び400ng/mL)とを用いて、凝集促進剤の感度を求めた。
<ラテックス試薬>
カルボキシ変性ラテックス分散液(JSR社製、体積平均粒子径0.2μm、ラテックス含有量10重量%)100μL、HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)900μL、WSC溶液(可溶性カルボジイミド、1-ethyl-3-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimide,hydrochlorideの1M水溶液)500μLを、遠心管に加え、室温(20〜30℃)で1時間、チューブローラー(アズワン株式会社製、型番VMR−5)を用い100rpmで撹拌させた(カルボキシ変性ラテックスと可溶性カルボジイミドとを反応させた)。次いで、この遠心管を15000rpm(約20000G)、15分間遠心した後、上清をアスピレーターで吸引除去し、沈殿に純水1500μLを加え、ボルテックスミキサーを用いて再分散し、再度15000rpm(約20000G)、15分間遠心し、上清をアスピレーターで吸引除去し、この沈殿にHEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)900μLを加え、超音波破砕機(トミー社製、品番UD−201)で2分間処理し再分散した。この分散液に、抗AFPポリクローナル抗体[ダコ・サイトメーション(株)製、品番;A0008]を蛋白量として0.3mg加え、室温(20〜30℃)で2時間、撹拌しながら反応させた。反応後、8000rpm(約6500G)、10分遠心した後、上清をアスピレーターで吸引除去し、沈殿に1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)2000μLを加え、超音波破砕機(トミー社製、品番UD−201)で2分間処理し再分散することにより、抗AFPポリクローナル抗体結合ラテックス分散液を調製した。
この抗AFPポリクローナル抗体結合ラテックス分散液を、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)で、ラテックスの含有量が0.05重量%となるように希釈して、ラテックス試薬を得た。
<測定>
(1)分光光度計測定セル(島津製作所製、ミクロブラックセルL、光路長10mm)に、凝集促進剤100μL、検体10μLを加えて均一撹拌した後、5分間保持した。
なお、検体として、標準AFP溶液(三洋化成工業株式会社製、「スフィアライト AFPコントロールセット」、AFP濃度0ng/mL)を使用した。
また、以下の工程を含む全ての操作は、37℃に管理された恒温室で実施した。
(2)引き続き、ラテックス試薬100μLを加えて均一撹拌し、直ちに濁度(α1)を計測した後、5分間反応させ、直ちに濁度(α2)を計測した。
なお、濁度の計測は、島津製作所製のUVmin−1240(測定波長:570nm)を使用した。
(3)[{濁度(α2)}−{濁度(α1)}]×10000を濁度変化量(β1)とし、表2に示した。
(4)検体として、標準AFP溶液(三洋化成工業株式会社製、「スフィアライト AFPコントロールセット」、AFP濃度400ng/mL)を使用した以外、上記(1)〜(3)と同様にして、濁度変化量(β2)を求め、表2に示した。
また、濁度変化量(β2)を、濁度変化量(β1)で除した比(β2/β1:感度)を表2に示した。
(1)分光光度計測定セル(島津製作所製、ミクロブラックセルL、光路長10mm)に、凝集促進剤100μL、検体10μLを加えて均一撹拌した後、5分間保持した。
なお、検体として、標準AFP溶液(三洋化成工業株式会社製、「スフィアライト AFPコントロールセット」、AFP濃度0ng/mL)を使用した。
また、以下の工程を含む全ての操作は、37℃に管理された恒温室で実施した。
(2)引き続き、ラテックス試薬100μLを加えて均一撹拌し、直ちに濁度(α1)を計測した後、5分間反応させ、直ちに濁度(α2)を計測した。
なお、濁度の計測は、島津製作所製のUVmin−1240(測定波長:570nm)を使用した。
(3)[{濁度(α2)}−{濁度(α1)}]×10000を濁度変化量(β1)とし、表2に示した。
(4)検体として、標準AFP溶液(三洋化成工業株式会社製、「スフィアライト AFPコントロールセット」、AFP濃度400ng/mL)を使用した以外、上記(1)〜(3)と同様にして、濁度変化量(β2)を求め、表2に示した。
また、濁度変化量(β2)を、濁度変化量(β1)で除した比(β2/β1:感度)を表2に示した。
本発明の凝集促進剤を用いると、比較例の凝集剤を用いた場合に比べて、比(β2/β1)の値が著しく大きく、高感度で測定できることを示唆した。特に、凝集促進剤(2)〜(5){実施例2〜5}及び(12)〜(18){実施例12〜18}を用いた場合、極めて高感度であった。
<実施例19〜26>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P206)と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表3に示した量(重量部)で、均一混合して、本発明の凝集促進剤(19)〜(26)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表3に示した。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P206)と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表3に示した量(重量部)で、均一混合して、本発明の凝集促進剤(19)〜(26)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表3に示した。
<比較例6〜13>
ポリエチレングリコール(数平均分子量35000)[SIGMA社より入手]と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表4に示した量(重量部)で、均一混合して、凝集促進剤(H6)〜(H13)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表4に示した。
ポリエチレングリコール(数平均分子量35000)[SIGMA社より入手]と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表4に示した量(重量部)で、均一混合して、凝集促進剤(H6)〜(H13)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表4に示した。
<比較例14〜21>
ポリビニルピロリドン(数平均分子量40000)[ナカライテスク社より入手]と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表5に示した量(重量部)で、均一混合して、凝集促進剤(H14)〜(H21)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表5に示した。
ポリビニルピロリドン(数平均分子量40000)[ナカライテスク社より入手]と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表5に示した量(重量部)で、均一混合して、凝集促進剤(H14)〜(H21)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表5に示した。
表2〜5の結果は、本発明の凝集促進剤を用いると、比較例6〜21の凝集剤を用いた場合に比べて著しく高感度で測定できることを示唆している。特に実施例20〜26において、極めて高感度を示した。すなわち、本発明のポリオキシアルキレン化合物(P206)の使用量が0.1〜20という広い濃度範囲で、感度が著しく高かった。
<実施例27〜34>
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P105)と、ポリオキシアルキレン化合物(P206)と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表6に示した量(重量部)で、均一混合して、本発明の凝集促進剤(27)〜(34)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表6に示した。
表1に示したポリオキシアルキレン化合物(P105)と、ポリオキシアルキレン化合物(P206)と、1重量%牛血清アルブミン含有HEPPES緩衝液(0.1M、pH7.4)とを、それぞれ表6に示した量(重量部)で、均一混合して、本発明の凝集促進剤(27)〜(34)を得た。
そして、上記と同様にして、濁度変化量(β1、β2)及び比(β2/β1)を求め、表6に示した。
ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)を含有することがさらに高感度になることが判った。特に、(P1)の含有量が0.1〜4.0、(P2)の含有量が4.0のとき、さらに高感度となり、(P1)の含有量が0.2〜2.0、(P2)の含有量が4.0のとき、特に高感度となった。
Claims (4)
- 化学式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P1)及び/又は化学式(2)で表されるポリオキシアルキレン化合物(P2)を含有してなることを特徴とするラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤。
- ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の両方を含んでなり、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、(P1)の含有量が0.5〜50重量%、
(P2)の含有量が50〜99.5重量%である請求項1に記載のラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤。 - さらに、緩衝液を含有し、緩衝液の含有量が、ポリオキシアルキレン化合物(P1)及びポリオキシアルキレン化合物(P2)の重量に基づいて、400〜999900重量%である請求項1又は2に記載のラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤の存在下で、測定対象物を含む検体と、測定対象物に対するリガンドを結合したラテックスとを反応させる工程、及びこの反応の前後で生じた濁度変化を計測する工程を含むラテックス凝集免疫測定方法。
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JP2006044436A JP2007225343A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | ラテックス凝集免疫測定用凝集促進剤 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012169453A1 (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | 和光純薬工業株式会社 | 凝集促進剤 |
JP2014206391A (ja) * | 2013-04-10 | 2014-10-30 | 積水メディカル株式会社 | ラテックス免疫凝集測定試薬 |
JP6736797B1 (ja) * | 2018-11-09 | 2020-08-05 | 積水メディカル株式会社 | 自動分析装置での免疫測定における異常検出抑制方法、及び免疫測定試薬 |
-
2006
- 2006-02-21 JP JP2006044436A patent/JP2007225343A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012169453A1 (ja) * | 2011-06-07 | 2012-12-13 | 和光純薬工業株式会社 | 凝集促進剤 |
CN103597352A (zh) * | 2011-06-07 | 2014-02-19 | 和光纯药工业株式会社 | 凝集促进剂 |
CN103597352B (zh) * | 2011-06-07 | 2015-10-21 | 和光纯药工业株式会社 | 凝集促进剂 |
US9797886B2 (en) | 2011-06-07 | 2017-10-24 | Wako Pure Chemical Industries, Ltd. | Agglutination enhancer |
JP2014206391A (ja) * | 2013-04-10 | 2014-10-30 | 積水メディカル株式会社 | ラテックス免疫凝集測定試薬 |
JP6736797B1 (ja) * | 2018-11-09 | 2020-08-05 | 積水メディカル株式会社 | 自動分析装置での免疫測定における異常検出抑制方法、及び免疫測定試薬 |
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