JP2007224827A - タービンハウジング - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービンハウジングは、スクロール本体1と、そのスクロール本体1に対してノズルベーン10を位置決めすべく前記スクロール本体1の中央域に設けられたノズル壁面フランジ5とを少なくとも備えている。スクロール本体1は環状トンネル状の排気ガス通路6を区画する。この排気ガス通路6はその全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成されている。
【選択図】図2
Description
加えて、センターハウジング側フランジには、当該フランジにおけるスクロール本体に面した部位を全周にわたって覆うリング形状のフランジカバーが装着されているため、排気ガス通路内の高温の排気ガスはフランジカバーによって流れをガイドされても、高温の排気ガスがセンターハウジング側フランジに直接接触することがない。それ故、センターハウジング側フランジの構成材料として、高価な高耐熱材料ではなく、比較的安価な通常グレードの材料を使用することができる。また、熱容量が比較的大きいセンターハウジング側フランジに高温の排気ガスが直接当たらないことによって排気ガスの温度低下が抑制されるため、エンジンの冷間始動時における早期暖機や排気ガス浄化触媒の早期活性化を図りやすい。
・請求項4において、前記センターハウジング側フランジと前記フランジカバーとの間には、略環状の断熱空間(S)が確保されていること。
・請求項5又は6において、前記スクロール本体の出口孔周辺壁は、前記ノズル壁面フランジと前記補強部材(又は補強リングの鍔状スカート部)との間に挟み込まれていること。これによれば、ノズル壁面フランジと補強部材(又は補強リングの鍔状スカート部)との間に挟まれることでスクロール本体の出口孔周辺壁の剛性が大幅にアップする。
図1及び図2に示すように、可変ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングは、スクロール本体1に対して、出口フランジ2、センターハウジング側フランジ3、入口フランジ4及びノズル壁面フランジ5を固着して構成されている。なお、図1及び図2において、中心線Cはタービンハウジング及びスクロール本体1の両者に共通の中心軸線である。
(a)環状トンネル状の排気ガス通路6をその全周にわたって断面積及び断面形状がほぼ一定となるように形成しているので、排気ガス通路6の各位置における通路断面積を、当該位置に対応するベーン間通路の最大開き時の通路断面積よりも大きく設定することができる。それ故、環状トンネル状排気ガス通路6の一部分がボトルネックとなってノズルベーンの効果が減殺されることが防止され、ターボチャージャーの過給性能を従来例よりも向上させることができる。特に図5に示すように、可変ノズルベーン10が開き傾向にあるときには、エンジン出力を従来例よりも高めることができる。
第2実施形態に従う可変ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングは、上記第1実施形態のタービンハウジングを更に改良したものである。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については説明を極力省略する。
第2実施形態のタービンハウジングによれば、上記(a)、(b)及び(c)のような作用効果を奏することに加えて、以下に述べるような作用効果を奏する。
Claims (7)
- ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、
スクロール本体と、前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジとを備え、
前記スクロール本体によって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジング。 - ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、
スクロール本体と、
前記スクロール本体の正面側に設けられた出口フランジと、
前記スクロール本体の背面側に設けられたセンターハウジング側フランジと、
前記スクロール本体の側部に設けられた入口フランジと、
前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジとを備え、
前記スクロール本体によって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積及び断面形状が共にほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジング。 - ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、
スクロール本体と、
前記スクロール本体の正面側に設けられた出口フランジと、
前記スクロール本体の背面側に設けられたセンターハウジング側フランジと、
前記スクロール本体の側部に設けられた入口フランジと、
前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジと、
前記センターハウジング側フランジにおけるスクロール本体に面した部位を全周にわたって覆うべく前記センターハウジング側フランジに装着されたリング形状のフランジカバーとを備え、
前記スクロール本体と前記フランジカバーとによって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積及び断面形状がほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジング。 - 前記リング形状のフランジカバーの外周部は前記センターハウジング側フランジの環状外周部に対して全周溶接によって固定される一方、同フランジカバーの内周部は前記センターハウジング側フランジの環状内周部に対して単純接触していることを特徴とする請求項3に記載のタービンハウジング。
- 前記スクロール本体は、その中央部正面に開口した出口孔を区画する出口孔周辺壁を有しており、前記スクロール本体の出口孔周辺壁に対し補強部材を介して前記出口フランジが取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のタービンハウジング。
- 前記補強部材は、タービンハウジングの中心軸線に沿って延設された円筒状首部と、その円筒状首部の基端部からタービンハウジングの半径方向外向きに延設された鍔状スカート部とを有する補強リングであり、
前記スクロール本体の出口孔周辺壁に対し前記補強リングの鍔状スカート部が固着されると共に、前記補強リングの円筒状首部の先端部付近に前記出口フランジが固着されていることを特徴とする請求項5に記載のタービンハウジング。 - 前記環状トンネル状の排気ガス通路のうち前記入口フランジに対応する位置には、前記排気ガス通路内に一方向のガス流れを作り出すためのガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のタービンハウジング。
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