JP2007224827A - タービンハウジング - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルベーンの効果を減殺することなくターボチャージャーの過給性能を向上させることができ、ターボチャージャーの稼動時にタービンハウジング自体の熱膨張や熱変形が生じたとしても機械的な障害を生じ難いノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングを提供する。
【解決手段】タービンハウジングは、スクロール本体1と、そのスクロール本体1に対してノズルベーン10を位置決めすべく前記スクロール本体1の中央域に設けられたノズル壁面フランジ5とを少なくとも備えている。スクロール本体1は環状トンネル状の排気ガス通路6を区画する。この排気ガス通路6はその全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングに関する。
ターボチャージャーの分野においては、排気タービンホイール用のハウジング(通称、タービンハウジング)によって区画される環状の排気ガス通路と、タービンホイールとの間に可変ノズルベーンを配設し、この可変ノズルベーンの開度(具体的には各ベーンの傾角)をエンジンの運転状況等に応じて調節することにより、タービンホイールに作用する排気ガスの流速又は流量を調節可能とした可変ノズルベーン付きターボチャージャーが知られている(例えば特許文献1参照)。他方、伝統的にタービンハウジングの形状は、環状の排気ガス通路の断面積が通路の入口位置から巻終り位置に向かって徐々に絞られていくような形状となっている(図4の従来例参照)。この徐変断面形状は、可変ノズルベーン付きターボチャージャーが出現する以前の原初的なターボチャージャー(つまり可変ノズルベーンを持たないターボチャージャー)において過給効率を高めるための工夫であった。かかる沿革的な事情から、今日の可変ノズルベーン付きターボチャージャーにおいても、そのタービンハウジングには徐変断面形状を採用することが通例となっている(例えば特許文献2参照)。
特開平1−267303号公報(従来の技術の欄) 特開昭63−147903号公報(第1図)
しかしながら、可変ノズルベーン付きターボチャージャーの構造及び特性を再検討したところ、タービンハウジングに上述のような徐変断面形状を採用していることは、かえって可変ノズルの効果を減殺しターボ効率向上の足かせとなる場合があることが判明した。具体的には、エンジンからの排気ガスが高流量のときに可変ノズルを全開状態にしても、タービンハウジングの環状排気ガス通路のうち断面積が最も絞られた部分がボトルネックとなって圧力損失が増大し、過給性能がさほど向上しないという問題があった。
また、従来のタービンハウジングは、環状排気ガス通路の断面積が大きい部位と小さい部位とが偏在することによって非対称なハウジング形状となっているため、熱伸び量も部位によって大きく異なる。つまり、環状の排気ガス通路のうちでも断面積が相対的に大きい部位では熱伸びの程度も大きい。このため、ターボチャージャーの稼動時、タービンハウジングの非対称的な熱膨張又は熱変形に起因して、タービンハウジングをセンターハウジング(ターボチャージャーのタービン部とコンプレッサー部とを連結している中央ハウジング部)に対して傾かせようとする熱応力が生まれ、例えばタービンハウジングの内壁部がタービンホイールに干渉する等の機械的な障害を生ずるおそれがあった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、ノズルベーンの効果を減殺することなくターボチャージャーの過給性能を向上させることができ、又、ターボチャージャーの稼動時にタービンハウジング自体の熱膨張や熱変形が生じたとしても機械的な障害を生じ難いノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングを提供することにある。
請求項1の発明は、ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、スクロール本体と、前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジとを備え、前記スクロール本体によって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジングである。
請求項1によれば、スクロール本体によって区画される環状トンネル状の排気ガス通路は、その全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成されている。このため、環状トンネル状排気ガス通路の各位置における通路断面積を、当該位置に対応するベーン間通路の最大開き時の通路断面積よりも大きく設定することが排気ガス通路の全周にわたって可能になる。つまり、環状トンネル状排気ガス通路の一部分における通路断面積が、当該一部分に対応するベーン間通路の最大開き時の通路断面積よりも小さくなる事態を回避するようなハウジング設計が可能になる。それ故、環状トンネル状排気ガス通路の一部分がボトルネックとなってノズルベーンの効果が減殺されることが防止され、ターボチャージャーの過給性能を向上させることが可能になる。
また、環状トンネル状の排気ガス通路をその全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成することで、タービンハウジングの中心軸線に対するスクロール本体の対称性が高められる。それ故、ターボチャージャーの稼動時にタービンハウジングが熱膨張を起こしたとしても、その熱膨張はタービンハウジングの中心軸線を中心として全ての方向にほぼ均等なものになり、従って、熱膨張の不均一性(又は非等方位性)に起因するような機械的な障害を生じ難い。また、スクロール本体が上記のような全方位に均等な熱変形特性を有することは、タービンハウジング(特にスクロール本体)の薄肉化を容易にし、熱容量の小さなターボチャージャーの構築を容易にする。
請求項2の発明は、ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、スクロール本体と、前記スクロール本体の正面側に設けられた出口フランジと、前記スクロール本体の背面側に設けられたセンターハウジング側フランジと、前記スクロール本体の側部に設けられた入口フランジと、前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジとを備え、前記スクロール本体によって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積及び断面形状が共にほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジングである。
請求項2によれば、請求項1のタービンハウジングと同様の作用効果を奏する。特に、スクロール本体によって区画される環状トンネル状の排気ガス通路が、断面積のみならず断面形状についても当該排気ガス通路の全周にわたってほぼ一定となるように形成されることで、タービンハウジングの中心軸線に対するスクロール本体の対称性が更に高められる。従って、ターボチャージャーの稼動時にタービンハウジングが熱膨張を起こしたとしても、その熱膨張はタービンハウジングの中心軸線を中心として全ての方向にほぼ均等なものになり、熱膨張の不均一性(又は非等方位性)に起因するような機械的な障害を非常に生じ難くなる。
請求項3の発明は、ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、スクロール本体と、前記スクロール本体の正面側に設けられた出口フランジと、前記スクロール本体の背面側に設けられたセンターハウジング側フランジと、前記スクロール本体の側部に設けられた入口フランジと、前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジと、前記センターハウジング側フランジにおけるスクロール本体に面した部位を全周にわたって覆うべく前記センターハウジング側フランジに装着されたリング形状のフランジカバーとを備え、前記スクロール本体と前記フランジカバーとによって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積及び断面形状がほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジングである。
請求項3によれば、請求項1及び2と同様の作用効果を奏する。
加えて、センターハウジング側フランジには、当該フランジにおけるスクロール本体に面した部位を全周にわたって覆うリング形状のフランジカバーが装着されているため、排気ガス通路内の高温の排気ガスはフランジカバーによって流れをガイドされても、高温の排気ガスがセンターハウジング側フランジに直接接触することがない。それ故、センターハウジング側フランジの構成材料として、高価な高耐熱材料ではなく、比較的安価な通常グレードの材料を使用することができる。また、熱容量が比較的大きいセンターハウジング側フランジに高温の排気ガスが直接当たらないことによって排気ガスの温度低下が抑制されるため、エンジンの冷間始動時における早期暖機や排気ガス浄化触媒の早期活性化を図りやすい。
請求項4の発明は、請求項3に記載のタービンハウジングにおいて、前記リング形状のフランジカバーの外周部は前記センターハウジング側フランジの環状外周部に対して全周溶接によって固定される一方、同フランジカバーの内周部は前記センターハウジング側フランジの環状内周部に対して単純接触していることを特徴とする。
請求項4によれば、リング形状のフランジカバーの内周部はセンターハウジング側フランジの環状内周部に対して単純接触しているに過ぎず、いわば自由端部となっている。このため、加熱及び冷却といった熱履歴によってフランジカバーが熱膨張及び収縮を繰り返したとしても、センターハウジング側フランジによって機械的に拘束されていないフランジカバーの内周部によってフランジカバーの熱変形が無理なく許容される。このように、センターハウジング側フランジとフランジカバーとの間には熱応力(又は熱歪み)が生じないか生じたとしても大幅に緩和されるので、タービンハウジングにおいてフランジカバーが追加的構成要素として存在しても、タービンハウジングの機械的な耐久性や信頼性が損なわれることはない。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載のタービンハウジングにおいて、前記スクロール本体は、その中央部正面に開口した出口孔を区画する出口孔周辺壁を有しており、前記スクロール本体の出口孔周辺壁に対し補強部材を介して前記出口フランジが取り付けられていることを特徴とする。
請求項5によれば、出口フランジは補強部材を介してスクロール本体の出口孔周辺壁に取り付けられているため、出口フランジに対し締結されるエルボ等の外部部材からの荷重や熱伸びの影響が及んだとしても、それらは補強部材によって受け止められ、タービンハウジングの少なくとも一部(例えばスクロール本体の出口孔周辺壁)が変形する等の不都合な事態を防止することができる。
請求項6の発明は、請求項5に記載のタービンハウジングにおいて、前記補強部材は、タービンハウジングの中心軸線に沿って延設された円筒状首部と、その円筒状首部の基端部からタービンハウジングの半径方向外向きに延設された鍔状スカート部とを有する補強リングであり、前記スクロール本体の出口孔周辺壁に対し前記補強リングの鍔状スカート部が固着されると共に、前記補強リングの円筒状首部の先端部付近に前記出口フランジが固着されていることを特徴とする。
請求項6によれば、出口フランジに対し締結されるエルボ等の外部部材からの荷重や熱伸びの影響が及んだとしても、それらは補強リングの鍔状スカート部を介してスクロール本体の出口孔周辺壁によって広く面的に受け止められる。それ故、タービンハウジングの少なくとも一部の変形等が効果的に防止される。
請求項7の発明は、請求項2〜6のいずれかに記載のタービンハウジングにおいて、前記環状トンネル状の排気ガス通路のうち前記入口フランジに対応する位置には、前記排気ガス通路内に一方向のガス流れを作り出すためのガイド部材が設けられていることを特徴とする。
請求項7によれば、環状トンネル状の排気ガス通路のうち入口フランジに対応する位置(例えば入口孔)に設けられたガイド部材は、その位置(例えば入口孔)に進入した排気ガスを当該環状通路の一方の側に導いて、排気ガス通路内に一方向のガス流れを作り出す(図3参照)。故に、環状トンネル状の排気ガス通路がその全周にわたって断面積及び断面形状が共にほぼ一定となるように形成されていたとしても、ガイド部材の作用により、排気ガス通路内には排気ガスの一方向流れが円滑に作り出され、ガス流通抵抗が効果的に低減される。
[付記]本発明の更に好ましい態様や追加的構成要件を以下に列挙する。
・請求項4において、前記センターハウジング側フランジと前記フランジカバーとの間には、略環状の断熱空間(S)が確保されていること。
・請求項5又は6において、前記スクロール本体の出口孔周辺壁は、前記ノズル壁面フランジと前記補強部材(又は補強リングの鍔状スカート部)との間に挟み込まれていること。これによれば、ノズル壁面フランジと補強部材(又は補強リングの鍔状スカート部)との間に挟まれることでスクロール本体の出口孔周辺壁の剛性が大幅にアップする。
本発明のノズルベーン付きターボチャージャー用タービンハウジングによれば、ノズルベーンの効果を減殺することなくターボチャージャーの過給性能を向上させることができると共に、ターボチャージャーの稼動時にタービンハウジング自体の熱膨張や熱変形が生じたとしても機械的な障害を生じ難くすることができる。
以下、本発明を具体化した第1及び第2実施形態を図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
図1及び図2に示すように、可変ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングは、スクロール本体1に対して、出口フランジ2、センターハウジング側フランジ3、入口フランジ4及びノズル壁面フランジ5を固着して構成されている。なお、図1及び図2において、中心線Cはタービンハウジング及びスクロール本体1の両者に共通の中心軸線である。
スクロール本体1は、正面視(及び背面視)がほぼ円形状をなすと共に、中心軸線Cを包含するような任意の仮想断面において中心軸線Cに対し高い対称性を持った形状となっている。図2に示すように、スクロール本体1は、あたかもドーナツのように膨らんだ略リング形状をなす外周部1aと、その略リング状外周部1aの径方向内側領域であるスクロール本体中心域に位置する出口孔周辺壁1bとを有している。スクロール本体の略リング状外周部1aの内部には、環状トンネル状の排気ガス通路6が区画されている。他方、スクロール本体の出口孔周辺壁1bは、前記略リング状外周部1aの正面側内周部から中心軸線Cに向かって(つまりタービンハウジングの半径方向に沿って)鍔状に延設されており、中心軸線Cに対してほぼ直交するように直立している。
第1実施形態では図2に示すように、出口孔周辺壁1bの内周端部には、そこからタービンハウジングの正面側に向かって中心軸線Cに沿って延びる短円筒状の首部1cが設けられている。出口孔周辺壁1bの中央部には、前記短円筒状首部1cによって、タービンハウジングからの排気ガス出口となる出口孔7が区画形成されている。
尚、スクロール本体1は、例えばステンレス鋼板をプレスして得た半割り部品(二つ)を重ね合わせ接合又は突合せ接合して溶接することにより得られる板金製品、又は、中空な金属素材を液圧成形(ハイドロフォーミング)することにより得られる一体成形品として提供される。
図1(A)及び図2に示すように、タービンハウジングの正面側に突出した前記短円筒状首部1cの先端部外周には、略リング形状の出口フランジ2が設けられると共に、全周溶接(W1)によって溶接固定されている。出口フランジ2は、タービンハウジングの出口孔7に対して、タービンハウジングよりも下流側の外部配管(例えばエルボ、図示略)を接続するための継手部としての役割を担う。
スクロール本体1の中央域であって出口孔周辺壁1bの内壁面側位置には、略リング形状のノズル壁面フランジ5が設けられている。そして、出口孔周辺壁1bとノズル壁面フランジ5とを相互接合した状態で、例えばレーザービームによる全周溶接(W2)を施すことにより、両者(1b,5)は一体化されている。ノズル壁面フランジ5は、スクロール本体1に対して可変ノズルベーン10(二点鎖線で示す)をスラスト方向に位置決めする規制部としての役割と、可変ノズルベーン10を構成する複数のベーン11(一つだけ破線で示す)に隣接してベーン間通路の区画形成に関与するベーン間通路区画壁としての役割とを担う。
図1(C)及び図2に示すように、スクロール本体1の略リング状外周部1aの背面側内周縁の内側には、略リング形状のセンターハウジング側フランジ3(「ベアリングハウジング側フランジ」ともいう)が設けられている。そして、前記略リング状外周部1aの背面側内周縁がセンターハウジング側フランジ3の外周面に対し全周溶接(W3)されることにより、スクロール本体1の背面側にはセンターハウジング側フランジ3が固定されている。センターハウジング側フランジ3は、このタービンハウジングをターボチャージャーのセンターハウジングに対して接続固定する際の継手部としての役割と、可変ノズルベーン10をラジアル方向に位置決めする規制部としての役割とを担う。
なお、図2に示すように、センターハウジング側フランジ3とノズル壁面フランジ5とが中心軸線Cに沿って所定間隔を隔てて離間配置されることにより、両フランジ3,5間には環状の隙間空間が確保されている。この環状の隙間空間は、スクロール本体1の内周部に設定された環状開口(つまり環状トンネル状排気ガス通路6)と連通する。そして、センターハウジング側フランジ3内に可変ノズルベーン10が配置されると、可変ノズルベーン10を構成する一群のベーン11が両フランジ3,5間の前記環状の隙間空間に位置決めされ、その結果、環状トンネル状排気ガス通路6からベーン間通路に対して排気ガスが流入可能になる。
図1及び図3に示すように、スクロール本体1の側部(図3では上端部)には、排気ガスの入口孔8が形成されており、その入口孔8を区画しているスクロール本体1の壁部の外側には、入口フランジ4が設けられている。入口フランジ4は、タービンハウジングの入口孔8に対して、タービンハウジングよりも上流側の外部配管(図示略)を接続するための継手部としての役割を担う。
また図3に示すように、スクロール本体1の排気ガス通路6内であって、入口フランジ4に対応する入口孔8の内側には、湾曲したガイド壁9aを備えたガイド部材9が設けられている。ガイド部材9はその湾曲したガイド壁9aによって、入口孔8に進入した排気ガスを環状トンネル状排気ガス通路6の一方の側に導くことで、当該排気ガス通路6内に一方向のガス流れを作り出す働きをする。ガイド部材9としては、図3に実線で示すような湾曲したガイド壁9aを備えるタイプが好ましいが、図3に破線で示すような直立壁状のガイド部材9’で代替することもできる。なお、ガイド部材9(又は9’)は、スクロール本体1内に区画された環状トンネル状排気ガス通路6の入口位置(環状トンネルの始点)と、環状トンネル状排気ガス通路6の巻終り位置(環状トンネルの終点)との境をなす仕切り材でもある。
本発明のタービンハウジングにあっては、環状トンネル状排気ガス通路6は、その全周にわたって通路の断面積がほぼ一定であり且つ通路の断面形状もほぼ一定となるように形成されている。即ち、図4のグラフに示すように、環状トンネル状排気ガス通路6の入口位置(0°の位置)から巻終り位置(360°の位置)に到るまでの全周にわたるどの位置においても、通路断面積が一定となっている。これに対し、従来例(徐変断面形状のタービンハウジング)では、排気ガス通路の入口位置から巻終り位置に向かうに従い、通路断面積が徐々に減少する傾向にある。なお、第1実施形態では、環状トンネル状排気ガス通路6の通路断面積は、ノズルベーン10の各位置におけるベーン間通路断面積よりも大きくなるように設定されている。
本発明のタービンハウジングは、ターボチャージャーの排気タービン部において、当該タービンハウジング内に可変ノズルベーン10が組み込まれた状態で使用される。タービンハウジングの使用時(即ちターボチャージャーの稼動時)、エンジンからの排気ガスは、入口孔8を介して環状トンネル状排気ガス通路6に進入し、ガイド部材9に導かれて当該通路6内を一方向に流れる。排気ガス通路6を流れる排気ガスは、可変ノズルベーン10のベーン間通路を通ってタービンハウジングの中心域に配設された排気タービンホイール(図示略)に作用し、その後、出口孔7を介して下流側に排出される。ターボチャージャーの稼動時、排気タービンホイールに作用する排気ガスの流量又は流速は、可変ノズルベーン10の開度(つまりベーン11の傾角に対応するベーン間通路の連通断面積)を調節することによって制御される。即ち、エンジンの低速回転時(排気ガス流量小の時)には、可変ノズルベーン10の開度を絞ることにより、ベーン間通路を通過する排気ガスの流速を高めて過給圧を増大させている。他方、エンジンの高速回転時(排気ガス流量大の時)には、可変ノズルベーン10の開度を大きく開くことにより、排気抵抗を低減し、ベーン間通路を通過する排気ガス流量を増大させて過給圧を増大させている。
エンジンの低速回転時には可変ノズルベーン10の開度を絞るような制御がなされるため、タービンハウジングの排気ガス通路6の断面積及び断面形状が全周にわたってほぼ一定であるか、それとも徐変断面形状が採用されているかは、過給性能にほとんど影響を及ぼさない。これに対し、エンジンの高速回転時には、可変ノズルベーン10の開度を大きく開くような制御がなされるため、タービンハウジングの排気ガス通路6の断面積及び断面形状が全周にわたってほぼ一定であるか、それとも徐変断面形状が採用されているかは、過給性能に大きく影響する。
例えば、徐変断面形状を採用する従来のタービンハウジング(図4の従来例)の場合には、タービンハウジングの排気ガス通路6の一部に、可変ノズルベーン10の最大開度よりも通路断面積が狭くなる部位(狭断面部)があり、そのために、タービンハウジングを経由するガス流れは、可変ノズルベーン10の開度ではなく排気ガス通路6中の上記狭断面部の通路断面積によって支配される。つまり、排気ガス通路6中の狭断面部がターボチャージャーの排気タービン部における圧力損失の大きさを決定付け、過給性能をかなり低下させてしまう。しかしながら本発明によれば、タービンハウジングにおける排気ガス通路6の断面積及び断面形状が全周にわたってほぼ一定であるため、排気ガス通路6の通路断面積を可変ノズルベーン10の最大開度よりも予め大きくしておくことができる。このため、可変ノズルベーン10の開度の変更可能範囲に対応した過給圧制御を実現できると共に、図4の従来例に比べ、可変ノズルベーン10の最大開度時における排気タービン部の圧力損失を小さくして過給性能を向上させることができる。
上記の考察を裏付けるべく、本発明及び従来例にそれぞれ従うタービンハウジングの特性評価を行った。具体的には、本発明のタービンハウジングを使用した可変ノズルベーン付きターボチャージャーと、従来のタービンハウジング(図4の従来例)を使用した可変ノズルベーン付きターボチャージャーとを用意し、それぞれを同型のエンジンに組み付けた。そして、それぞれのエンジンについてエンジン全負荷性能評価試験を行った。この評価試験では、エンジン回転数と可変ノズルベーン10の開度との関係が同一条件となるように条件統一して、二つのターボチャージャーの過給性能を比較可能とした。図5はその評価試験の結果をグラフ化したものである。図5の横軸はエンジン回転数を示し、縦軸はエンジン出力を示す。前述のように、ターボチャージャー付きエンジンでは、エンジンの低速回転時には可変ノズルベーン10の開度は絞られ、その低速回転時よりもエンジン回転数が高速になるのに伴って可変ノズルベーン10の開度が大きく開かれる。当然のことながら、同一エンジン回転数においてエンジン出力が高い方が、ターボチャージャーの過給性能がより優れていると評価されることになる。
図5からわかるように、エンジン回転数が低速から中速の範囲では(つまり可変ノズルベーン10の開度が絞られているときには)、本発明と従来例とでエンジン出力にほとんど違いはない。ところが、エンジン回転数が中速から高速の範囲では(つまり可変ノズルベーン10の開度が大きく開かれているときには)、本発明のタービンハウジングを使用したターボチャージャー付きエンジンのエンジン出力は従来例を常に上回っている。つまり、可変ノズルベーン10の開度が大きくなるとき(エンジンの高速回転時)には、明らかに従来例よりも本発明の方が優れた過給性能を示した。図5の結果は、本発明の有効性に関する前述の考察を裏付けるものである。
[第1実施形態の作用効果のまとめ]
(a)環状トンネル状の排気ガス通路6をその全周にわたって断面積及び断面形状がほぼ一定となるように形成しているので、排気ガス通路6の各位置における通路断面積を、当該位置に対応するベーン間通路の最大開き時の通路断面積よりも大きく設定することができる。それ故、環状トンネル状排気ガス通路6の一部分がボトルネックとなってノズルベーンの効果が減殺されることが防止され、ターボチャージャーの過給性能を従来例よりも向上させることができる。特に図5に示すように、可変ノズルベーン10が開き傾向にあるときには、エンジン出力を従来例よりも高めることができる。
(b)環状トンネル状の排気ガス通路6を断面積のみならず断面形状についても当該排気ガス通路6の全周にわたってほぼ一定となるように形成したことで、中心軸線Cに対するスクロール本体1の対称性が非常に高められ、ターボチャージャーの稼動時にタービンハウジングが熱膨張を起こしたとしても、その熱膨張は中心軸線Cを中心として全ての方向にほぼ均等なものになる。従って、熱膨張の不均一性(又は非等方位性)に起因してタービンハウジングが中心軸線Cに対して傾斜変形し、その結果、タービンハウジングと排気タービンホイールとが干渉し合うというような機械的障害を生じ難い。また、上記のようにスクロール本体1が全方位に均等な熱変形特性を有することは、スクロール本体1の薄肉化を容易にし、熱容量の小さなターボチャージャーを構築し易くする。
(c)環状トンネル状の排気ガス通路6の断面積及び断面形状が全周にわたってほぼ一定となるようにスクロール本体1を構成しているので、スクロール本体1を例えばステンレス鋼板を用いた板金製とした場合には、プレス成形等の工程数を従来よりも削減でき、製造コストの低減を図ることができる。また、スクロール本体1を液圧成形(ハイドロフォーミング)により一体成形した場合でも、拡管率等を従来よりも小さくでき、製造コストの低減を図ることができる。なお、スクロール本体1が板金加工製品又は液圧成形品である場合には、鋳物製品の場合に比べてスクロール本体1の内面粗度が良くなることで排気抵抗を低下させることができ、ターボチャージャーの過給性能を向上させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に従う可変ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングは、上記第1実施形態のタービンハウジングを更に改良したものである。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と共通する点については説明を極力省略する。
第2実施形態のタービンハウジングは、スクロール本体1、出口フランジ2、センターハウジング側フランジ3、入口フランジ4及びノズル壁面フランジ5の他に、センターハウジング側フランジカバー13及び補強リング15を備えている。
図6に示すように、センターハウジング側フランジ3には、当該フランジ3におけるスクロール本体1に面した正面側部位を全周にわたって覆うためのセンターハウジング側フランジカバー13が装着されている。このフランジカバー13は概してリング形状をなしている。そして、フランジカバー13の外周部13aは中心軸線Cを中心とする短円筒リング形状に形成されると共に、フランジカバー13の内周部13bも中心軸線Cを中心とする短円筒リング形状に形成されている。なお、センターハウジング側フランジカバー13の構成素材としては、スクロール本体1の構成素材と同等又はそれ以上の高耐熱材(例えばフェライト系ステンレス鋼)を使用することが好ましい。また、当該フランジカバー13の肉厚(板厚)は、好ましくは0.5mm〜3.0mmである。
センターハウジング側フランジ3へのフランジカバー13の装着時には、フランジカバーの外周部13aがセンターハウジング側フランジ3の環状外周部の外側面に外嵌されると共に、フランジカバーの内周部13bがセンターハウジング側フランジ3の環状内周部の内側面に接触係合される。この装着状態でフランジカバーの外周部13aに全周溶接(W4)を施すことにより、リング形状のフランジカバーの外周部13aがセンターハウジング側フランジ3の環状外周部に対して溶接固定されている。他方、フランジカバーの内周部13bについては、センターハウジング側フランジ3の環状内周部の内側面に単純接触させている。つまり、フランジカバーの内周部13bは、少なくとも中心軸線Cに沿って若干移動可能な自由端部として存在し、センターハウジング側フランジ3によって機械的に拘束される状況にない。こうして、センターハウジング側フランジ3とフランジカバー13との間には、略環状の断熱空間Sが確保されている。
なお、第2実施形態では、フランジカバーの内周部13bをセンターハウジング側フランジ3に対し固定していないが、敢えて、フランジカバーの内周部13bに対して全周溶接又はスポット溶接(W5)を施すことにより、フランジカバーの内周部13bをセンターハウジング側フランジ3に対し完全固定してもよい。
図6に示すように第2実施形態では、あたかもドーナツのように膨らんだ略リング形状をなすスクロール本体外周部1aの背面側内周縁が上記センターハウジング側フランジカバーの外周部13aに対し全周溶接(W4)されることにより、スクロール本体1とフランジカバー13とが連結されている。その結果、第2実施形態のタービンハウジングでは、スクロール本体の外周部1aとフランジカバー13とが共同して環状トンネル状の排気ガス通路6を区画している。この環状トンネル状排気ガス通路6は、上記第1実施形態と同様、その全周にわたって通路の断面積がほぼ一定であり且つ通路の断面形状もほぼ一定となるように形成されている(図4の本発明参照)。かかる構成の下では、センターハウジング側フランジ3におけるスクロール本体1に面した正面側部位を全周にわたって覆うリング形状のフランジカバー13は、排気ガス通路6内での排気ガスの流れをガイドするための排気ガス通路区画壁としての役割と、高温の排気ガスがセンターハウジング側フランジ3に直接接触するのを防止するガス遮断壁としての役割とを担う。
更に第2実施形態では、スクロール本体1の出口孔周辺壁1bの中央部には、出口孔周辺壁1bの内周端部によって、タービンハウジングからの排気ガス出口となる円形状の出口孔7が区画形成されている。この出口孔7はスクロール本体1の中央部正面に開口しており、出口フランジ2は、補強部材としての補強リング15を介して出口孔周辺壁1bに対し装着されている。より具体的には、補強リング15は、出口孔7とほぼ同径の中心軸線Cに沿って延びる円筒状首部15aと、その円筒状首部15aの基端部からタービンハウジングの半径方向外向きに延びる鍔状スカート部15bとを有している。そして、スクロール本体の出口孔周辺壁1bの正面側に補強リングの鍔状スカート部15bを接合した状態で全周溶接(例えば図6のW6及び/又はW7)を施すことにより、スクロール本体1に対し補強リング15が溶接固定されている。また、補強リングの円筒状首部15aの先端部付近に略リング形状の出口フランジ2を外嵌した状態で全周溶接(W8)を施すことにより、スクロール本体1及び補強リング15に対し出口フランジ2が溶接固定されている。なお、補強リング15の肉厚は、好ましくは1〜4mmである。
また図6に示すように、スクロール本体の出口孔周辺壁1bは、ノズル壁面フランジ5と補強リング15の鍔状スカート部15bとの間に挟み込まれているので、出口孔周辺壁1bの剛性及び強度は、上記第1実施形態の場合よりも大幅にアップする。
[第2実施形態の作用効果のまとめ]
第2実施形態のタービンハウジングによれば、上記(a)、(b)及び(c)のような作用効果を奏することに加えて、以下に述べるような作用効果を奏する。
(d)センターハウジング側フランジ3におけるスクロール本体外周部1aに面した部位を全周にわたって覆うリング形状のフランジカバー13を設けて、高温の排気ガスがセンターハウジング側フランジ3に直接接触しないように構成したので、センターハウジング側フランジ3の構成材料として、高価な高耐熱材料ではなく、比較的安価な材料(例えば通常グレードの鉄系金属)を使用することができる。また、熱容量が比較的大きいセンターハウジング側フランジ3に高温の排気ガスが直接当たらないようにしたので、タービンハウジング内を流れる排気ガスの温度低下を極力抑制でき、その結果として、エンジンの冷間始動時における早期暖機や排気ガス浄化触媒の早期活性化を図ることができる。
(e)センターハウジング側フランジカバー13の内周部13bはセンターハウジング側フランジ3の環状内周部に対して単純接触しているに過ぎないため、加熱及び冷却といった熱履歴によってフランジカバー13が熱膨張及び収縮を繰り返したとしても、センターハウジング側フランジ3によって機械的に拘束されないフランジカバー内周部13bによってフランジカバー13の熱変形が無理なく許容される。このように、センターハウジング側フランジ3とフランジカバー13との間に熱応力(又は熱歪み)が生じたとしてもこれらは大幅に緩和されるので、タービンハウジングにおいてフランジカバー13が追加的構成要素として存在しても、タービンハウジングの機械的な耐久性や信頼性が損なわれることはない。
(f)出口フランジ2は補強リング15を介してスクロール本体の出口孔周辺壁1bに取り付けられているため、出口フランジ2に対して締結されるエルボ等の外部部材からの荷重や熱伸びの影響が及んだとしても、それらは補強リング15の鍔状スカート部15bを介してスクロール本体の出口孔周辺壁1bの全体によって広く面的に受け止められる。それ故、出口フランジ2側からもたらされる荷重や熱伸びの影響が緩和され、タービンハウジングの少なくとも一部(例えば出口孔周辺壁1b)が変形する等の不都合な事態を未然防止することができる。
(g)第2実施形態によれば、出口孔周辺壁1bの肉厚等を変更せずとも、補強リング15の肉厚を変更するだけで簡単に出口孔周辺壁1b等の補強強度を任意に設定することができる。このため、スクロール本体1の薄肉化が容易になり、総合的に低熱容量のタービンハウジングを構成することが可能になる。その結果、エンジンの冷間始動時における早期暖機や排気ガス浄化触媒の早期活性化が容易になる。また、補強リング15を追加しているだけなので、特段の製造上の困難やコストアップを伴わないという利点がある。
[変更例]上記第1及び第2実施形態では、スクロール本体1を板金加工製品又は液圧成形品として提供したが、例えば砂型鋳造による鋳物製品としてスクロール本体1が提供されてもよい。
[変更例]上記第1及び第2実施形態では、入口フランジ4とガイド部材9又は9’とをそれぞれ別体としたが(図3参照)、入口フランジ4に対してガイド部材9又は9’が一体化されたガイド部材付き入口フランジとして入口フランジ4が提供されてもよい。
第1及び第2実施形態に従うタービンハウジングを示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は背面図。 第1実施形態における図1(A)のA−A線での断面図。 第1及び第2実施形態における図1(B)のB−B線での断面図。 環状トンネル状排気ガス通路の各位置と通路断面積との関係を示すグラフ。 エンジン全負荷性能評価試験の結果を示すグラフ。 第2実施形態における図1(A)のA−A線での断面図。
符号の説明
1…スクロール本体、1a…略リング状外周部、1b…出口孔周辺壁、2…出口フランジ、3…センターハウジング側フランジ、4…入口フランジ、5…ノズル壁面フランジ、6…環状トンネル状の排気ガス通路、7…出口孔、8…入口孔、9,9’…ガイド部材、10…可変ノズルベーン、11…ベーン、13…センターハウジング側フランジカバー、13a…フランジカバーの外周部、13b…フランジカバーの内周部、15…補強リング(補強部材)、15a…補強リングの円筒状首部、15b…補強リングの鍔状スカート部、C…中心軸線。

Claims (7)

  1. ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、
    スクロール本体と、前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジとを備え、
    前記スクロール本体によって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積がほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジング。
  2. ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、
    スクロール本体と、
    前記スクロール本体の正面側に設けられた出口フランジと、
    前記スクロール本体の背面側に設けられたセンターハウジング側フランジと、
    前記スクロール本体の側部に設けられた入口フランジと、
    前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジとを備え、
    前記スクロール本体によって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積及び断面形状が共にほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジング。
  3. ノズルベーン付きターボチャージャー用のタービンハウジングであって、
    スクロール本体と、
    前記スクロール本体の正面側に設けられた出口フランジと、
    前記スクロール本体の背面側に設けられたセンターハウジング側フランジと、
    前記スクロール本体の側部に設けられた入口フランジと、
    前記スクロール本体に対し前記ノズルベーンを位置決めすべく前記スクロール本体の中央域に設けられたノズル壁面フランジと、
    前記センターハウジング側フランジにおけるスクロール本体に面した部位を全周にわたって覆うべく前記センターハウジング側フランジに装着されたリング形状のフランジカバーとを備え、
    前記スクロール本体と前記フランジカバーとによって環状トンネル状の排気ガス通路が区画されると共に、この排気ガス通路はその全周にわたって断面積及び断面形状がほぼ一定となるように形成されていることを特徴とするタービンハウジング。
  4. 前記リング形状のフランジカバーの外周部は前記センターハウジング側フランジの環状外周部に対して全周溶接によって固定される一方、同フランジカバーの内周部は前記センターハウジング側フランジの環状内周部に対して単純接触していることを特徴とする請求項3に記載のタービンハウジング。
  5. 前記スクロール本体は、その中央部正面に開口した出口孔を区画する出口孔周辺壁を有しており、前記スクロール本体の出口孔周辺壁に対し補強部材を介して前記出口フランジが取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のタービンハウジング。
  6. 前記補強部材は、タービンハウジングの中心軸線に沿って延設された円筒状首部と、その円筒状首部の基端部からタービンハウジングの半径方向外向きに延設された鍔状スカート部とを有する補強リングであり、
    前記スクロール本体の出口孔周辺壁に対し前記補強リングの鍔状スカート部が固着されると共に、前記補強リングの円筒状首部の先端部付近に前記出口フランジが固着されていることを特徴とする請求項5に記載のタービンハウジング。
  7. 前記環状トンネル状の排気ガス通路のうち前記入口フランジに対応する位置には、前記排気ガス通路内に一方向のガス流れを作り出すためのガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のタービンハウジング。
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