JP2015203398A - ターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の部材によって形成する排気流路の剛性を高めるとともに、排気流路がタービンに接触することを防止することのできるターボチャージャを提供することを目的としている。
【解決手段】本発明では、排気流路25と、排気流路25内に配置されるタービン3と、タービン3を回転自在に支持するタービンハウジング2とを備えるターボチャージャ1であって、タービンハウジング2には、タービン3を覆い、排気流路25を形成する筒体5の最上流箇所が固定され、筒体5の最下流箇所には排気管11が接続され、筒体5は、排気流路25の上流側から下流側に沿って互いに接続された少なくとも3枚の分割体17,19,21より形成され、3枚の分割体17,19,21の少なくとも1箇所の端部同士には、一対の突き合わせ部24,26,27,29が形成され、一対の突き合わせ部24,26,27,29同士を突き合わせて接合することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明では、排気流路25と、排気流路25内に配置されるタービン3と、タービン3を回転自在に支持するタービンハウジング2とを備えるターボチャージャ1であって、タービンハウジング2には、タービン3を覆い、排気流路25を形成する筒体5の最上流箇所が固定され、筒体5の最下流箇所には排気管11が接続され、筒体5は、排気流路25の上流側から下流側に沿って互いに接続された少なくとも3枚の分割体17,19,21より形成され、3枚の分割体17,19,21の少なくとも1箇所の端部同士には、一対の突き合わせ部24,26,27,29が形成され、一対の突き合わせ部24,26,27,29同士を突き合わせて接合することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両等に搭載されるターボチャージャに関する。
従来よりターボチャージャは種々提案されている。
例えば、鋳物によってターボチャージャを形成すること等が知られているが、鋳物のターボチャージャでは、製造コストが高くなることやターボチャージャを形成する部材が厚くなり、ターボチャージャの重量が重くなってしまう等の問題があった。
そこで、特許文献1(図4)に示すような薄板部材を用いたターボチャージャ200が提案されている。
図4に示すように、ターボチャージャ200は、タービンハウジング201と、シャフト209と羽根部211を備えるタービン202と、薄板部材で形成される筒部203と、タービンハウジング201に固定される出口管部204とを備えている。
タービンハウジング201は、内周にタービン202が回転自在に配置され、外周に筒部203が固定される筒固定部205が形成されている。
筒部203は、第1筒部213と第2筒部215とから構成されており、第1筒部213の端部219と第2筒部215の端部221が接合されることによって排気流路217が形成される。なお、この排気流路217は、タービンハウジング201内に連通している。
図4に示すターボチャージャ200では、排気流路217へ排気が流れ込むことにより、排気流路217からタービンハウジング201内へ排気が流入し、タービンハウジング201内のタービン202を回転させ、シャフト209を介して図示しない吸気通路に配置されるタービンへ回転駆動力を伝達している。
図4に示すターボチャージャ200では、鋳物ではなく薄板部材を接合することによって排気流路217を形成しているので、製造コストやターボチャージャ200の重量といった点において鋳物で形成した場合と比べて優れている。
しかしながら、図4に示すターボチャージャ200では、薄板部材によって排気流路217を形成する筒部203の剛性が不十分である虞があった。筒部203の剛性が不十分である場合、車両走行中の振動の影響により筒部203がタービン202に接触してしまうという問題があった。
そこで、本発明では、複数の部材によって形成する排気流路の剛性を高めるとともに、排気流路がタービンに接触することを防止することのできるターボチャージャを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明では、排気流路25と、前記排気流路25内に配置されるタービン3と、前記タービン3を回転自在に支持するタービンハウジング2とを備えるターボチャージャ1であって、前記タービンハウジング2には、前記タービン3を覆い、前記排気流路25を形成する筒体5の最上流箇所が固定され、前記筒体5の最下流箇所には排気管11が接続され、前記筒体5は、前記排気流路25の上流側から下流側に沿って互いに接続された少なくとも3枚の分割体17,19,21より形成され、3枚の前記分割体17,19,21の少なくとも1箇所の端部同士には、一対の突き合わせ部24,26,27,29が形成され、一対の前記突き合わせ部24,26,27,29同士を突き合わせて接合することを特徴とする。また、前記タービンハウジング2には、前記筒体5を覆うように外筒6が固定され、前記筒体5と前記外筒6は接合されていることを特徴とする。さらに、複数の前記分割体17,19,21のうち少なくとも1つの分割体17,19,21は、他の分割体17,19,21よりも厚みを有することを特徴とする。さらにまた、複数の前記分割体17,19,21のうち少なくとも1つの分割体17,19,21は、他の分割体17,19,21よりも剛性の高い素材によって形成されることを特徴とする。
本発明によれば、筒体5は、少なくとも3枚以上の分割体17,19,21が接合され、少なくとも1箇所の突き合わせ部24,26,27,29同士が接合されているため、筒体5の剛性を高めることができる。従って、車両走行中の振動に起因する筒体5の振動が抑制され、筒体5が振動によってタービン3に接触することを極力防止することができる。
以下、本発明の実施形態について、図1〜3を用いて詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1を用いて本実施形態のターボチャージャ1について説明する。
図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、図示しないセンタハウジングと、タービンハウジング2と、図示しないコンプレッサハウジングとを備えている。
図1を用いて本実施形態のターボチャージャ1について説明する。
図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、図示しないセンタハウジングと、タービンハウジング2と、図示しないコンプレッサハウジングとを備えている。
図示しないセンタハウジングの一端側には、図示しないコンプレッサハウジングが固定され、他端側には、タービンハウジング2が固定されている。
タービンハウジング2は、排気流路25内に配置されるタービン3と、複数の薄板部材によって排気流路25が形成される筒体(内筒5)と、タービン3を回転自在に支持するベアリング7と、内筒5を固定する内筒固定部9と、内筒5の下流側に接続される排気管11とを備えている。
タービン3は、タービンハウジング2に回転自在支持されるシャフト13と、シャフト13の一端側に固定される羽根部15とを備えている。
内筒5は、排気の上流側に配置される上流側分割体と、排気の下流側に配置される下流側分割体とから構成されている。
上流側分割体は、第1分割体17を備えており、下流側分割体は、第2分割体19と、第3分割体21とから構成され、上流側分割体と下流側分割体とを接合することによって、内側にスクロール室23と排気流路25とが形成される。
第1分割体17は、一端部17aがタービンハウジング2の内筒固定部9に接合され、他端部17bを第2分割体19に接合される。
第2分割体19は、一端部19aが第1分割体17の他端部17bに接合され、他端部19bには、第3分割体21と接合される突き合わせ部27が立設して設けられている。
第3分割体21は、一端部21aに第2分割体19の突き合わせ部27と接合する突き合わせ部29が立設して設けられ、他端部21bには、排気管11が接続される。
図示しない内燃機関から排気が流入するスクロール室23は、上流側の流路断面積が広く、下流側へ向かうにつれて流路断面積が小さくなるように形成されており、排気流路25と連通している。
図示しない内燃機関から排気が流入するスクロール室23は、上流側の流路断面積が広く、下流側へ向かうにつれて流路断面積が小さくなるように形成されており、排気流路25と連通している。
排気流路25は、スクロール室23の下流側に設けられており、タービン3の羽根部13が配置されている。また、排気流路22の下流側には、排気管11が接続されている。
排気管11は、第3分割体21の他端部21b側から挿入されて接続されており、図示しない下流側の排気管等へ排気を流入させている。
次に、ターボチャージャ1の動作について説明する。
図示しない内燃機関から排気がスクロール室23へ流入し、スクロール室23の上流側から下流側へ排気が流れる際に、タービン3の羽根部15を回転させる。
タービン3の羽根部15が回転することによって、羽根部15に固定されたシャフト13が回転し、図示しない他端側に配置されるコンプレッサハウジング内に配置されるタービン3を回転させている。
タービン3を回転させた排気は、排気流路25を通り、排気管11へと排気が流れ、さらに下流側へと排気を流入させている。
本実施形態によれば、内筒5は、第1分割体17、第2分割体19、第3分割体21がそれぞれ接合され、第2分割体19と第3分割体21に設けられた各突き合わせ部27,29同士が接合されているため、内筒5の剛性を高めることができる。従って、車両走行中の振動に起因する内筒5の振動が抑制され、内筒5が振動によってタービン3に接触することを極力防止することができる。
なお、本実施形態では、突き合わせ部同士を接合したことについて説明したが、互いの突き合わせ部の端部のみを接合してもよい。
〔第2実施形態〕
次に、図2を用いて本実施形態のターボチャージャ1について説明する。なお、上述した第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
次に、図2を用いて本実施形態のターボチャージャ1について説明する。なお、上述した第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、図2に示すように、第1分割体17Aの他端部17bに突き合わせ部24が立設して設けられ、第2分割体19Aの一端部19aに突き合わせ部26が立設して設けられている。
第1分割体17Aに形成される突き合わせ部24と、第2分割体19Aに形成される突き合わせ部26を接合し、第2分割体19Aの突き合わせ部27と第3分割体21の突き合わせ部29を接合することによって、内筒5が密閉され、内部に排気流路25とスクロール室23が形成されている。
本実施形態によれば、上記した第1実施形態の効果に加え、第1分割体17Aと第2分割体19Aにそれぞれ突き合わせ部24,26を設け、各突き合わせ部24,26を接合しているため、第1実施形態の内筒5よりも、より剛性の優れた内筒5Aを提供することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図3を用いて本実施形態のターボチャージャ1について説明する。なお、上述した第1,2実施形態と同様の構成については説明を省略する。
次に、図3を用いて本実施形態のターボチャージャ1について説明する。なお、上述した第1,2実施形態と同様の構成については説明を省略する。
本実施形態では、図3に示すように、内筒5を覆うようにして外筒6が設けられている。
外筒6は、一端側をタービンハウジング2の外筒固定部10に固定されており、他端側は、図示しない排気管等に接続される。
また、外筒6には、突き合わせ部24,26,27,29が突出する内筒挿通孔8が複数箇所に設けられている。
内筒挿通孔8は、図3に示すように、第1分割体17Bに設けられた突き合わせ部24と第2分割体19Bに設けられた突き合わせ部26が突出する内筒挿通部8aと、第2分割体19Bに設けられた突き合わせ部27と3分割体21に設けられた突き合わせ部29が突出する内筒挿通部8bが設けられている。
内筒挿通孔8から突出した突き合わせ部24,26,27,29は、それぞれ各突き合わせ部24,26,27,29と接合されるとともに、外筒6と接合される。
また、内筒挿通孔8は、外筒6の周方向に設けられており、突き合わせ部24,26,27,29を突き合わせた際の厚みと同じかそれ以上の孔であることが好ましい。
なお、本実施形態では、突き合わせ部24,26,27,29が外筒6から突出しているが、外筒6の外周から突出しないように設けてもよく、さらに、外筒6の内壁と突き合わせ部24,26,27,29を接合してもよい。
また、内筒挿通孔8は、外筒6の周方向の複数箇所に設けてもよく、外筒の周方向全周に亘って設けてもよい。
本実施形態によれば、上述した第1,2実施形態の効果に加えて、第1〜3分割体17B,19B,21に形成される突き合わせ部24,26,27,29を外筒6に接合するため、第1,2実施形態の内筒5,5Aよりも、より剛性の優れた内筒5Bを提供することができる。
なお、本実施形態において説明したターボチャージャは、本実施形態に限定されるものではなく、上述した第1,2実施形態と適宜組み合わせることが可能である。
1 ターボチャージャ
2 タービンハウジング
3 タービン
5 筒体(内筒)
11 排気管
17 第1分割体
19 第2分割体
21 第3分割体
24,26,27,29 突き合わせ部
2 タービンハウジング
3 タービン
5 筒体(内筒)
11 排気管
17 第1分割体
19 第2分割体
21 第3分割体
24,26,27,29 突き合わせ部
Claims (4)
- 排気流路(25)と、前記排気流路(25)内に配置されるタービン(3)と、前記タービン(3)を回転自在に支持するタービンハウジング(2)とを備えるターボチャージャ(1)であって、
前記タービンハウジング(2)には、前記タービン(3)を覆い、前記排気流路(25)を形成する筒体(5)の最上流箇所が固定され、
前記筒体(5)の最下流箇所には排気管(11)が接続され、
前記筒体(5)は、前記排気流路(25)の上流側から下流側に沿って互いに接続された少なくとも3枚の分割体(17,19,21)より形成され、
3枚の前記分割体(17,19,21)の少なくとも1箇所の端部同士には、一対の突き合わせ部(24,26,27,29)が形成され、一対の前記突き合わせ部(24,26,27,29)同士を突き合わせて接合することを特徴とするターボチャージャ(1)。 - 請求項1記載のターボチャージャ(1)であって、
前記タービンハウジング(2)には、前記筒体(5)を覆うように外筒(6)が固定され、
前記筒体(5)と前記外筒(6)は接合されていることを特徴とするターボチャージャ(1)。 - 請求項1または請求項2記載のターボチャージャ(1)であって、
複数の前記分割体(17,19,21)のうち少なくとも1つの分割体(17,19,21)は、他の分割体(17,19,21)よりも厚みを有することを特徴とするターボチャージャ(1)。 - 請求項1または請求項2記載のターボチャージャ(1)であって、
複数の前記分割体(17,19,21)のうち少なくとも1つの分割体(17,19,21)は、他の分割体(17,19,21)よりも剛性の高い素材によって形成されることを特徴とするターボチャージャ(1)。
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- 2014-04-16 JP JP2014084595A patent/JP2015203398A/ja active Pending
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