JP2007224096A - 熱硬化性樹脂組成物及びポストフォーム化粧板 - Google Patents

熱硬化性樹脂組成物及びポストフォーム化粧板 Download PDF

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智也 荻野
Yukinori Kano
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Abstract

【課題】 耐熱性、耐水性を維持したまま、可撓性が向上し、小Rでもクラックを生じることなく曲げ加工できるポストフォーム化粧板を得ることを目的とする。
【解決手段】 アミノ化合物とアルデヒド化合物をアルカリ性触媒下で反応させて得られるアミノ−ホルムアルデヒド樹脂にアクリルモノマーを1〜50重量部配合して得られる熱硬化性樹脂組成物を主成分とする樹脂液を、ポストフォーム化粧板の化粧層となる化粧紙に含浸、乾燥し樹脂含浸化粧しを得、フェノール樹脂含浸紙とともに熱圧する。アクリルモノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート(HEA)や、N−ヒドロキシエチルアクリルアミドを用いる。
【選択図】 なし

Description

本発明は熱硬化性樹脂組成物及びポストフォーム化粧板に関する。
可撓性を付与したメラミン樹脂化粧板としてポストフォーム化粧板が知られている。このポストフォーム化粧板は、端部を曲面切削した合板、パーティクルボード等の芯材に加熱しながら接着したもので、テーブル、カウンター等の水平面部材として使用されている。しかしながら芯材に曲面貼りする際、ポストフォーム化粧板の可撓性が足りない場合、クラックを生じ、破損することがあり、曲面が鋭角に近くなればなるほど高度の技術が必要とされる。
特開昭59−102948 特開昭59−29155 特開2001−96707 特開2004−231761
可撓性を付与するために、化粧紙に含浸するアミノ−ホルムアルデヒド樹脂にPTSA(パラトルエンスルホンアミド)やε−カプロラクタム等の可塑剤を配合する方法があるが、曲げ性能に限界があり、添加量を増やすと耐水性、耐熱性に悪影響を及ぼし、メラミン樹脂化粧板の持つ優れた特性を維持するのが困難であった。
本発明は前記の課題を解決するべく検討されたもので、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂と、アクリルモノマーとからなることを特徴とする熱硬化性樹脂組成物を、化粧板用化粧紙、化粧板用表面紙に含浸し、フェノール樹脂含浸コア紙とともに積層し、熱圧成形させることを特徴とする発明である。
本発明の熱硬化性樹脂組成物を適用することにより、耐熱性、耐水性を維持したまま、可撓性が向上し、小Rでもクラックを生じることなく曲げ加工できる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の熱硬化性樹脂組成物は、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂とアクリルモノマーを混合したもので、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂は、通常メラミン樹脂化粧板として用いられるもので、アミノ化合物、例えばメラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグアナミンなどのアミノ化合物とホルマリン、パラホルムアルデヒドなどのアルデヒド類をアルカリ性触媒下で反応させて得られる。
疎水性のアミノ−ホルムアルデヒド樹脂に対しては、アクリルモノマーとして、炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば(メタ)アクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸n‐プロピルエステル、(メタ)アクリル酸イソプロピルエステル、(メタ)アクリル酸n‐ブチルエステル、(メタ)アクリル酸sec‐ブチルエステル、(メタ)アクリル酸t‐ブチルエステル、メタクリル酸シクロヘキシルエステル、(メタ)アクリル酸n‐オクチルエステル、アクリル酸イソオクチルエステル、(メタ)アクリル酸2‐エチルヘキシルエステル、アクリル酸イソノニルエステル、(メタ)アクリル酸ラウリルエステル等が用いられる。
また、水溶性のアミノ−ホルムアルデヒド樹脂に対しては、混合するアクリルモノマーは水溶性である必要がある。
水溶性アクリルモノマーとしては例えば、カルボキシル基含有モノマー、水酸基含有モノマー、アミド基含有モノマー、エポキシ基含有モノマーが挙げられる。カルボキシル基含有モノマーとしてアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、モノアルキルイタコネート等の不飽和カルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸が挙げられる。
水酸基含有モノマーとしては2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート等が挙げられる。
アミド基含有モノマーとしてはアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−メチレンビスアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド、N-メチロールアクリルアミド、N―メチロールメタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリルアミド、ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N−メトキシメチルアクリルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルメタクリルアミド、等が挙げられる。
エポキシ基含有モノマーとしてはグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、メチルグリシジルアクリレート、メチルグリシジルメタクリレートが挙げられる。これら以外のラジカル重合性モノマーも必要に応じて組み合わせてもよい。本発明においてはガラス転移温度(Tg)が−20〜170℃、より好ましくは40〜130℃のものが好適に用いられる。Tgが下限に満たないと熱圧成形後の離型が悪く、上限を越えると、可撓性が発現しない。
前記アクリルモノマーは、アミノ−ホルムアルデヒド樹脂の固形分100重量部に対して1〜50重量部、より好ましくは10〜30重量部配合され、ラジカル重合開始剤は配合されない。これはラジカル重合開始剤を使用すると架橋し、曲げ成形性が劣りやすくなるためである。下限に満たないと、可とう性が発現せず、上限を超えると、耐熱性、耐水性の低下を招くこととなる。
フェノール樹脂含浸紙は、坪量150g〜220g/mのクラフト紙にフェノール、クレゾールなどのフェノール系化合物とホルマリン、パラホルムアルデヒドなどのアルデヒド類をアンモニア、水酸化ナトリウム、トリエチルアミン等のアルカリ性触媒下で反応させたフェノール樹脂を含浸し、乾燥させたものである。
本発明のポストフォーム化粧板は、前述の熱硬化性樹脂組成物を主成分とする樹脂液を化粧板用の化粧紙に含浸した樹脂含浸化粧紙とフェノール樹脂含浸紙を積層し、熱圧成形されて得られる。
更に、化粧層の耐摩耗性を向上させる目的で、20〜40g/mの含浸後透明となる表面紙に、前述の熱硬化性樹脂からなる樹脂液を含浸し、乾燥させた樹脂含浸表面紙を用いてもよい。
熱硬化性樹脂組成物
第1段階の反応として、メラミン:アセトグアナミンのモル比が5:1のアミノ化合物1モルに対して、ホルムアルデヒド1.3モルと、適量の水を加え、水酸化ナトリウムでpHを9.3に調整し、100℃で反応させ、3℃の冷水に樹脂液1g滴下して青白濁色になったところで溶液温度を80℃まで下げ、酢酸によりpHを7.0に調整し2時間反応しアミノーホルムアルデヒド樹脂を得た。このアミノ−ホルムアルデヒド化合物の固形分100重量部に対して、アクリルモノマーとして、Tgが−15℃の2−エチルヘキシルアクリレート(HEA)を5重量部配合して、実施例1の熱硬化性樹脂組成物を得た。
次いで、前記の熱硬化性樹脂組成物100重量部に対して、硬化剤としてキャタニットA(日東理研工業製)を1.3重量部、離型剤、はじき防止剤を加え、含浸用樹脂組成物を得た。
樹脂含浸化粧紙
150g/mの酸化チタンを40%以上含む化粧紙に化粧板用の樹脂組成物を数1で示す含浸率が100%となるように含浸し、乾燥して樹脂含浸化粧紙を得た。
Figure 2007224096
樹脂含浸コア紙
200g/mのクラフト紙にフェノール樹脂を主な成分とする樹脂液を数1で示す含浸率が60%となるように含浸し、乾燥して樹脂含浸コア紙を得た。
ポストフォーム化粧板
樹脂含浸化粧紙を1枚、樹脂含浸コア紙を3枚積層し、温度125℃、時間70分、圧力60kgf/cmで熱圧成型し、実施例1のポストフォーム化粧板を得た。
実施例1において、アクリルモノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート(HEA)の代わりに、Tgが98℃のN−ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)を50重量部配合した以外は同様に実施して、実施例2のポストフォーム化粧板を得た。
実施例2において、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)を10重量部配合した以外は同様に実施して、実施例3のポストフォーム化粧板を得た。
実施例2において、N−ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)を30重量部配合した以外は同様に実施して、実施例4のポストフォーム化粧板を得た。
実施例1において、アクリルモノマーとして、2−エチルヘキシルアクリレート(HEA)の代わりに、Tgが55℃の2−エチルヘキシルメタクリレート(2HEMA)を20重量部配合した以外は同様に実施して、実施例5のポストフォーム化粧板を得た。
実施例1において、2−エチルヘキシルアクリレート(HEA)を20重量部配合した以外は同様に実施して、実施例6のポストフォーム化粧板を得た。
比較例1
実施例2において、アクリルモノマーとしてN−ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)を0.5重量部配合した以外は同様に実施して、比較例1の化粧板を得た。
比較例2
実施例2において、アクリルモノマーとしてN−ヒドロキシエチルアクリルアミド(HEAA)を55重量部配合した以外は同様に実施して、比較例2の化粧板を得た。

評価結果を表1に示す。
Figure 2007224096
評価方法は以下の通りとした。
PF(ポストフォーム)性;曲げ加工性のテスト方法は、抄紙の流れ方向に平行に150mm幅にサンプルを切り出し、所定の半径を持つ曲げ成形治具によって化粧板の温度を160℃まで加熱して曲げ成形を行い、目視によりクラックの発生の有無を確認し、クラックなきのRを記した。
耐熱性;JIS−K6902に準拠し、化粧板の表面に膨れ、ひび割れ、変色等の変化があるものを×、変化が見られないものは○とした。
耐水性;JIS−K6902に準拠し、化粧板の表面に膨れ、ひび割れ、変色等の変化があるものを×、軽微な膨れを△、変化が見られないものは○とした。

Claims (2)

  1. アミノ−ホルムアルデヒド樹脂の固形分100重量部に対して、アクリルモノマーが1〜50重量部配合されてなる熱硬化性樹脂組成物。
  2. フェノール樹脂含浸紙と、化粧板用化粧紙に該熱硬化性樹脂組成物を主成分とする樹脂液が含浸、乾燥された樹脂含浸化粧紙とが積層され、熱圧成形されてなることを特徴とするポストフォーム化粧板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2010022418A3 (de) * 2008-08-28 2010-07-01 Durst Phototechnik Digital Technology Gmbh Verbundwerkstoff

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