JP2007223776A - エレベータかご振動検出装置及びエレベータかご制振装置 - Google Patents

エレベータかご振動検出装置及びエレベータかご制振装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エレベータかごの振動による移動量と回転量とを簡易に検出する振動検出装置、及び振動したエレベータかご位置を容易に復元させる制振装置を提供する。
【解決手段】エレベータかご振動検出装置1は、レーザー光8を発光するレーザー光投光部2と、発光されたレーザー光8を受光し、受光したレーザー光8を反射光と透過光とに分光する分光器4と、透過された光を受光する透過光受光素子5と、反射された光を受光する反射光受光素子6とを有し、エレベータかご10の上面に設けられるレーザー光受光部3と、受光素子5,6が受光したレーザー光8の受光位置の変位及び変位方向からエレベータかご10の移動量及び回転量を検出する振動検出部7とを備える。さらに、エレベータかご制振装置30は、エレベータかご振動検出装置1を装着し、復元量算出部17及び復元器によりエレベータかご10の位置を復元させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータかご振動検出装置及びエレベータかご制振装置に係り、特に、エレベータ昇降路の壁面に設置されたガイドレールに沿って昇降するエレベータかごの振動を検出する装置及び振動したエレベータかごの位置を復元させるエレベータかご制振装置に関する。
建物の昇降用のエレベータは、一般的に、エレベータかごを、エレベータ昇降路内に敷設されたガイドレールに対して、エレベータかごに取り付けられたガイドローラを副えて昇降する。このエレベータかごは、走行時において、ガイドレールの歪等が原因で振動する場合がある。また、昇降路は地震や風等の横力により振動し、その影響を受けて昇降路内のエレベータかごも振動する場合がある。
ガイドレールの歪とは、ガイドレール自体の全体的な、或いは局部的な曲がり、反り、ねじれ等をいう。その原因としては、例えば、ガイドレール自体の製作精度によるもの、昇降路の壁面の不陸によるもの、ガイドレールの据付精度によるもの、昇降路内の温度変化によるもの等がある。また、ガイドレールの歪だけではなく、エレベータの乗客が一方に偏って乗車した場合、或いは、エレベータの走行時に、乗客がエレベータかご内で移動した場合等にもエレベータかごが振動する場合がある。
走行時において、ガイドレールの歪等が原因でエレベータかごが振動すると、エレベータの「乗り心地」が悪くなり、乗客には不快感が生じる。また、地震や風等の横力によりエレベータかごが振動すると、エレベータの乗客には、上述の不快感だけではなく、エレベータの故障等の異常事態に対する不安感が生じる。さらに、昇降路の振動の固有周期とエレベータかご自体の振動の固有周期が異なることが原因で、エレベータかごに、昇降路の壁体から衝撃力が加わる可能性がある。つまり、剛性の高い昇降路壁体に対し剛性の極めて低いエレベータかごが、昇降路と異なる周期で揺れた場合、エレベータかごと、昇降路の壁体との位相が逆となり、相互に衝突する可能性がある。この衝突により、エレベータかごは昇降路の壁体から衝撃力を受ける。
このエレベータかごの走行時の振動は、エレベータかごの床面の面内方向に水平移動する振動と、エレベータかごの床面の傾きが変化して回転移動する振動とに分解することができる。本明細書では、前者の振動をエレベータかごの「移動」とし、その量を「移動量」と称す。また、後者の振動をエレベータかごの「回転」とし、その量を「回転量」と称す。エレベータかごの移動には、エレベータかごの床面の前後方向と左右方向との2方向の移動があり、エレベータかごの回転には、エレベータかごの床面の前後方向の回転と左右方向の回転との2方向の回転がある。
従来、エレベータかごの振動を抑制するため、各種の対策がなされている。例えば、ガイドレール自体の製作精度を向上させる対策、例えば、レーザーを用いたガイドレールの据付等である。しかし、昇降路自体やガイドレール自体の経年劣化による歪が発生した場合には、全面的な補修をしない限りエレベータかごの走行時の振動を抑制することはできない。
一方、特許文献1には、エレベータかごの床面の水平度が変化しないエレベータ制御装置が開示され、特許文献2には、かご室の水平方向の振動を制御するエレベータの制振装置が開示されている。
特許文献1に開示されているエレベータ制御装置では、メインカーフレームから連結器により連結されたサブカーフレームが前後左右に遥動すると、この動きをポジショニングセンサーが検出する。また、コントローラは、その検出とジャイロボックスが検出した基準鉛直位置とを比較し、アクチュエータを制御する。特許文献2に開示されているエレベータの制振装置では、かごの上下にガイドロール変位センサを設け、あらかじめガイドレールの変位を検出する。また、その検出に応じてかご室の水平方向振動を抑制するようにアクチュエータを制御する。
特開2002−46962号公報 特開平5−319739号公報
特許文献1に開示されたエレベータ制御装置は、エレベータかごの走行時の振動による回転のみを検出し、制御する装置であり、特許文献2は、エレベータかごの走行時の振動による移動のみを検出し、制御する装置である。しかしながら、ガイドレールの歪等によるエレベータかごの走行時の振動は、移動と回転とが複合されたものである。また、エレベータかごの移動であれ回転であれ、エレベータの乗客にとっては、いずれの振動も不快感を引き起こす。したがって、エレベータかごの振動について、移動量と回転量とのいずれか一方のみを検出し、制御するのは十分とはいえない。
また、上述したように、地震や風によりエレベータかごが振動した場合、エレベータかご自体の振動の固有周期と昇降路壁体の振動の固有周期とが異なる。これにより、エレベータかごに、昇降路壁体から衝撃力が加わる。この衝撃力は、エレベータの乗客に不安感を引き起こす。地震や風によるエレベータかごの振動自体は、昇降路とともに振動するため、エレベータかご自体では制御できない。しかし、この衝撃力に対しては、ガイドレールの歪等によるエレベータかごの走行時の振動と同様に検出し、制御する必要がある。
本願の目的は、かかる課題を解決し、エレベータかごの振動によるエレベータかごの移動量と回転量とを簡易に検出する振動検出装置、及びこの振動検出装置を搭載し、振動したエレベータかご位置を容易に復元させるエレベータかご制振装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係るエレベータかご振動検出装置は、エレベータ昇降路内の壁面に敷設されたガイドレールに、エレベータかごのガイドローラを副えて昇降するエレベータかごの振動を検出するエレベータかご振動検出装置であって、昇降路の頂部に設けられ、下方に向けてレーザー光を発光するレーザー光投光部と、レーザー光投光部から発光されたレーザー光を受光し、受光したレーザー光を透過光と反射光とに分光する分光器と、分光器により透過された光を受光する透過光受光素子と、分光器により反射された光を受光する反射光受光素子と、を有し、エレベータかごの上面に設けられるレーザー光受光部と、透過光受光素子及び反射光受光素子が受光したレーザー光の受光位置の変位及び変位方向から、エレベータかごの移動量及び回転量を検出する振動検出部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係るエレベータかご振動検出装置は、エレベータ昇降路内の壁面に敷設されたガイドレールに、エレベータかごのガイドローラを副えて昇降するエレベータかごの振動を検出するエレベータかご振動検出装置であって、昇降路の底部に設けられ、上方に向けてレーザー光を発光するレーザー光投光部と、レーザー光投光部から発光されたレーザー光を受光し、受光したレーザー光を透過光と反射光とに分光する分光器と、分光器により透過された光を受光する透過光受光素子と、分光器により反射された光を受光する反射光受光素子と、を有し、エレベータかごの下面に設けられるレーザー光受光部と、透過光受光素子及び反射光受光素子が受光したレーザー光の受光位置の変位及び変位方向から、エレベータかごの移動量及び回転量を検出する振動検出部とを備えることを特徴とする。
また、エレベータかご振動検出装置は、レーザー光投光部の近傍に設けられ、基準レーザー光を発光する基準レーザー光投光部と、基準レーザー光投光部から発光された基準レーザー光を受光し、受光した基準レーザー光を透過光と反射光とに分光する分光器と、分光器により透過された光を受光する透過光受光素子と、分光器により反射された光を受光する反射光受光素子と、を有し、基準レーザー光投光部の位置から、そのエレベータかごの昇降する範囲を超えた位置に設けられる基準レーザー光受光部と、昇降路内でのエレベータかごの昇降位置を検出する昇降位置検出部と、基準レーザー光受光部が受光した基準レーザー光の変位及び変位方向と、昇降位置検出部により検出されたエレベータかごの昇降位置と、からエレベータかごの基準位置を検出する基準位置検出部とを備え、振動検出部は、その基準位置を基準とした、エレベータかごの移動量及び回転量を検出することが好ましい。
また、エレベータかご振動検出装置は、レーザー光投光部は、鉛直方向に対して直交する2方向の軸周りに、それぞれ回転自在なヒンジを備えることが好ましい。同様に、基準レーザー光投光部は、鉛直方向に対して直交する2方向の軸周りに、それぞれ回転自在なヒンジを備えることが好ましい。
また、エレベータかご制振装置は、エレベータかご振動検出装置が装着され、振動検出部により検出されたエレベータかごの移動量及び回転量から、エレベータかご位置を復元させる復元量を算出し、その復元量を復元器に伝送する復元量算出部と、エレベータかごのガイドローラに搭載され、ガイドレールとエレベータかごとの間隔を復元量に基づき伸縮させる復元器と、を備えることを特徴とする。
さらに、エレベータかご制振装置は、復元器は、ガイドレールの主軸に対して略直交する2方向からガイドレールに副うガイドローラの、それぞれに装着されることが好ましい。
上記構成により、エレベータかご振動検出装置は、昇降路の頂部に設けられたレーザー光投光部から発光されたレーザー光を、エレベータかごの上面に設けられたレーザー光受光部により受光し、分光器により透過光と反射光とに分光し、それを透過光受光素子及び反射光受光素子がそれぞれ受光する。そして、この受光したレーザー光の受光位置の変位及び変位方向から、後述する簡易な手段により、エレベータかごの振動の移動量及び回転量の双方の成分を検出することが可能となる。
また、エレベータかご振動検出装置は、レーザー光投光部が、昇降路の底部に設けられ、レーザー光受光部が、エレベータかごの下面に設けられていても上述したものと同様な効果となる。
また、エレベータかご振動検出装置は、地震や風等の横力により、エレベータかごに衝撃力が加わることに対し、基準レーザー光を用いてエレベータかごの基準位置を認識し、その基準位置からのエレベータかごの移動量及び回転量の双方を検出することが可能となる。すなわち、エレベータかご振動検出装置は、基準レーザー光投光部と、基準レーザー光を受光する基準レーザー光受光部とを昇降路内に別途設ける。そして、レーザー光受光部と同様な方法により算出された基準レーザー光の変位及び変位方向と、昇降位置検出部により検出されたエレベータかごの昇降位置と、からエレベータかごの基準位置を検出する。これにより、上記衝撃力による振動を容易に検出することが可能となる。
さらに、エレベータかご制振装置は、エレベータかご振動検出装置を装着し、振動検出部により検出されたエレベータかごの移動量及び回転量から、エレベータかご位置を復元させる復元量を算出し、ガイドレールとエレベータかごとの間隔を復元量に基づき伸縮させる。これにより、振動したエレベータかご位置を容易に復元させ、エレベータかごの姿勢を制御することが可能となる。
以上のように、本発明に係るエレベータかご振動検出装置によれば、エレベータかごの振動によるエレベータかごの移動量と回転量とを簡易に検出することが可能となる。また、本発明に係るエレベータかご制振装置によれば、振動したエレベータかご位置を容易に復元させることが可能となる。
以下に、図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。
(エレベータかご振動検出装置)
図1にエレベータかご振動検出装置の一つの実施の形態の概略の構成を示す。また、図2(a)に図1のA−A断面図を、図2(b)に図1のB−B断面図を示す。エレベータかご振動検出装置1は、レーザー光投光部2、レーザー光受光部3、及び振動検出部7から成る。また、図2の矢印で示したX方向をエレベータかご10の「左右方向」と称し、Y方向をエレベータかご10の「前後方向」と称する。また、エレベータ昇降路40の上部には、機械室41があり、制御盤44が設置される。
エレベータかご振動検出装置1は、昇降路壁体45に囲まれたエレベータ昇降路40内に設置される。エレベータかご10は、昇降路壁面46に敷設された、一般的に、T形断面の形鋼から成るガイドレール15に沿って昇降する。また、ガイドレール15は、図2に示すように、エレベータかご10の左右の位置にそれぞれ1本ずつ敷設される。また、エレベータかご10には、車輪を有するガイドローラ9が取り付けられ、その車輪を回転させることでガイドレール15に沿って昇降する。したがって、ガイドレール15自体に歪がある場合には、ガイドローラ9はその影響を直接に受け、エレベータかご10には移動又は回転が発生する。
レーザー光投光部2は、昇降路頂部42に設けられる。本実施の形態では、レーザー光投光部2は、昇降路頂部42に設けられた、機械室41の床面の開口部からレーザー光8を発光する。ここで、昇降路の「頂部」とは、機械室41も含めた昇降路40の上部周辺をいう。つまり、レーザー光8を発光するレーザー光投光部2の位置が、昇降路40の上部周辺であれば良く、例えば、レーザー光投光部2を、昇降路頂部42から直接吊り下げても良い。
レーザー光受光部3は、エレベータかご10の上面に設置され、レーザー光投光部2が発光したレーザー光8を受光する。したがって、レーザー光受光部3は、レーザー光投光部2の設置位置のほぼ真下に設置される。但し、斜行エレベータのように、傾斜角を有するエレベータの場合には、レーザー光受光部3は、レーザー光投光部2から、その傾斜角に沿った位置に設置される。また、本実施の形態では、図2に示すように、レーザー光受光部3は、エレベータかご10の上部のほぼ中央位置に設置される。これは、エレベータかご10の移動及び回転を検出するためには、エレベータかご10の上部の中央位置が望ましいからである。しかし、他の設備や付属部品との関係から、その位置はほぼ中央位置でなくても良い。
図1に、レーザー光受光部3の概略の構成を示す。レーザー光受光部3は、分光器4、透過光受光素子5、及び反射光受光素子6から構成される。この分光器4は、一般的にビームスプリッタと称される。ビームスプリッタとは、レーザー光8に対して、半透明なハーフミラーとプリズムとを組み合わせた光学機器をいう。ビームスプリッタは、ハーフミラーにより、一部のレーザー光8を反射し、かつ、一部のレーザー光8を透過させるという特性を有する。本実施形態では、分光器4は、レーザー光投光部2により発光されたレーザー光8に対して略45度の傾斜角をもって設置される。レーザー光8は、分光器4に入射し、ビームスプリッタの特性により透過光及び反射光に分解される。透過光受光素子5は、この透過光を受光する位置に、反射光受光素子6は、この反射光を受光する位置にそれぞれ設置される。透過光受光素子5及び反射光受光素子6は、それぞれ受光したレーザー光8の受光位置の変位及び変位の方向を振動検出部7に送信する。ここで、本実施形態では、分光器4のレーザー光8に対する傾斜角を略45度としたが、透過光及び反射光に分解可能な範囲であれば任意の角度であっても良い。
図3に、エレベータかご振動検出装置1の他の実施の形態の概略の構成を示す。また、図2(a)に図3のA−A断面図を、図2(b)に図3のB−B断面図を示す。この実施の形態では、レーザー光投光部2は、昇降路底部43のピット47に設置される。ここで「底部」とは、ピット47を含めた昇降路40の下部周辺をいう。また、レーザー光受光部3は、エレベータかご10の下面に設置され、レーザー光投光部2が発光したレーザー光8を受光する。したがって、レーザー光受光部3は、レーザー光投光部2の設置位置のほぼ真上に設置される。但し、斜行エレベータの場合には、レーザー光受光部3は、レーザー光投光部2から、その傾斜角に沿った位置に設置される。また、レーザー光受光部3は、エレベータかご10の下部のほぼ中央位置に設置される。しかし、他の設備や付属部品との関係から、その位置はほぼ中央位置でなくても良い。エレベータかご振動検出装置1は、図1に示すレーザー光投光部2及びレーザー光受光部3と、図3に示すレーザー光投光部2及びレーザー光受光部3とを併用しても良い。つまり、双方の検出結果を、振動検出部7が比較することで、より精度の高い検出結果となる場合がある。また、高層の建物の場合、レーザー光投光部2とレーザー光受光部3との距離が長くなると検出精度が低下するため、エレベータかご10の昇降位置により、2つの検出手段を相互に切替えて検出しても良い。
図4に、分光器4、透過光受光素子5、及び反射光受光素子6を用いた、エレベータかご10の移動量と回転量の検出原理を示す。図4(a)は、エレベータかご10に移動及び回転が発生していない場合の受光位置を示す説明図である。また、図4(b)は、エレベータかご10に移動のみが発生した場合の受光位置の変位を示す説明図である。さらに、図4(c)は、エレベータかご10に回転のみが発生した場合の受光位置の変位を示す説明図である。
本来、測定すべき移動量及び回転量は、エレベータかご10の床面の中央位置での値が望ましい。この移動及び回転を感知するのは、エレベータの乗客だからである。しかし、エレベータかご10の上面或いは下面に設置されたレーザー光受光部3と、エレベータかご10の床面の中央位置との位置関係は幾何学的に容易に算出可能であり、また、エレベータかご10を剛体と仮定し、その位置関係を不変量として扱っても問題はない場合が多い。そこで、本実施の形態では、エレベータかご10の移動及び回転を、レーザー光投光部2とレーザー光受光部3との相対的な位置関係の変位として算出し、それらの値をエレベータかご10の床面の中央位置での値に変換する。また、図4(b)及び図4(c)では、レーザー光受光部3の位置を固定し、レーザー光投光部2が移動又は回転した場合の受光位置の変位を示す。これは、レーザー光受光部3と透過光受光素子5、及びレーザー光受光部3と反射光受光素子6との距離は、レーザー光投光部2とレーザー光受光部3との距離に比較して無視できるほど短いからである。特に、回転の場合、回転中心をどの点にとるかが問題となるが、図4(b)及び図4(c)では、分光器4の中心点Pを回転中心とする。
図4(a)では、レーザー光投光部2から発光されたレーザー光8は、レーザー光8と略45度の角度で設置された分光器4に略45度の入射角で入射する。分光器4の中心点Pを透過した透過光8aはそのまま直進し、透過光受光素子5の受光面の中心点Q0に到達する。一方、分光器4を反射した反射光8bは、分光器4に対して略45度の反射角で反射し、反射光受光素子6の受光面の中心点R0に到達する。
図4(b)では、レーザー光投光部2が、距離D1だけ移動した場合を示す。この場合は、透過光8aは、Q0点からD1だけ移動したQに到達する。また、反射光8bは、R0点からD2だけ移動したR点に到達する。分光器4が、レーザー光8に対して略45度傾斜していることから、この場合、D1とD2とは略等しい値となる。以下、このD1,D2の値をD0と表す。また、それぞれの受光素子5,6での受光位置Q,Rの変位の方向は、図中に矢印で示す方向となる(図中矢印の方向をプラスとする)。レーザー光投光部2の移動方向が図の方向と逆の場合には、D0の値はマイナスの値となる。また、図から明らかなように、D0の値は、P点から受光位置Q0までの距離L1及びP点から受光位置R0までの距離L2によっては変化せず一定値である。
図4(c)では、レーザー光投光部2が、分光器4の中心点Pを中心として回転角αだけ回転した場合を示す。この場合は、透過光8aは、Q0点からD3だけ移動したQに到達する。また、反射光8bは、R0点からD4だけ移動したR点に到達する。分光器4の中心点Pを回転中心としていることから、この場合、D3の値は、L1tanαとなり、D4の値はL2tanαとなる。すなわち、D3及びD4の値は、P点から受光位置Q,Rまでの距離(L1,L2)に従って線形に増減する。また、それぞれの受光素子5,6での受光位置Q,Rの変位の方向は、図中に矢印で示す方向となる(図中矢印の方向をプラスとする)。レーザー光投光部2の回転の方向が逆の場合には、D3,D4の値もマイナスとなる。
透過光受光素子5及び反射光受光素子6の受光面での各受光位置Q,Rの変位から移動量及び回転量を算出するには、分光器4と反射光受光素子6の受光面との距離L1と、分光器4と透過光受光素子5の受光面との距離L2とを異なる値とする。すなわち、移動と回転とが同時に発生した場合、透過光受光素子5の受光位置Qの変位量は、D1+D3であり、D1+D3=D0+L1tanα(式1)となる。一方、反射光受光素子6の受光位置Rの変位量は、D2+D4であり、D2+D4=D0+L2tanα(式2)となる。ここに、D1,D2,D3,及びD4の値は測定値であり、L1、L2は既知量である。したがって、(式1)及び(式2)から、簡単な演算により回転角α及び移動量D0の値が求まる。また、図4に示す原理から明らかなように、透過光受光素子5及び反射光受光素子6の受光面での各受光位置Q,Rの変位方向から、移動及び回転の方向が定まる。
振動検出部7は、レーザー光受光部3が、上記原理により算出した値からエレベータかご10の移動量及び回転量を検出する。すなわち、透過光受光素子5が受光した透過レーザー光8a及び反射光受光素子6が受光した反射レーザー光8bの受光位置Q,Rの変位及び変位方向から、エレベータかご10の移動量及び回転量を検出する。振動検出部7は、エレベータかごの前後方向及び左右方向について、それぞれその移動量を検出する。また、振動検出部7は、エレベータかごの前後方向の回転及び左右方向の回転について、それぞれその回転量を検出する。
本実施の形態では、エレベータかご振動検出装置1は、基準レーザー光投光部22、基準レーザー光受光部23、基準位置検出部27、及び昇降位置検出部14を備える。上述したエレベータかご10の移動量及び回転量の検出は、レーザー光投光部2の位置が変動しないとの前提に立つが、このレーザー光投光部2の位置が、地震や風等の横力により変位する場合には、後述するように検出された値には「ずれ」が生じる。したがって、低層であって剛性の高い建物であれば、レーザー光投光部2の位置の変動は無視できる場合がある。しかし、高層であって剛性の低い建物の場合には、後述する基準レーザー光28を用いて、エレベータかご10の基準位置を算出して補正する。
図1に、基準レーザー光28によるエレベータかご10の基準位置算出の概要を示す。基準レーザー光投光部22は、昇降路頂部42に設けられ、レーザー光投光部2の近傍に設置される。エレベータかご10の基準位置を検出するためには、基準レーザー光投光部22はレーザー光投光部2の設置位置に近接して設置されるのが望ましい。しかし、基準レーザー光28は、エレベータかご10を通過なければならないため、可能な限り近傍に設置すればよい。ここに、「近傍」とは、エレベータかご10の位置を考慮し、レーザー光投光部2に可能な限り接近した位置をいう。基準レーザー光受光部23は、本実施の形態では、昇降路底部43のピット47に設けられる。基準レーザー光受光部23は、基準レーザー光投光部22の位置から、エレベータかご10の昇降する範囲を超えた位置に設けられる。つまり、エレベータかご10が、昇降するいずれの位置であってもその昇降位置における基準位置を検出しなければならないからである。したがって、図3に示すように、基準レーザー光投光部22を昇降路底部43に設置した場合には、基準レーザー光受光部23は、エレベータかご10の昇降する範囲を超えて、例えば、昇降路頂部42に設置する。
本実施の形態では、この基準レーザー光投光部22及び基準レーザー光受光部23は、昇降路頂部42、或いは、昇降路底部43に設置されるが、それ以外の位置であっても良い。例えば、水平剛性の高い低層階と水平剛性の低い高層階とから成る建物の場合であって、地震や風等の横力に対して低層階の昇降路40の変形が無視できる場合には、低層階の頂部に基準レーザー光受光部23を設置しても良い。また、高層の建物の場合、基準レーザー光投光部22と基準レーザー光受光部23との距離が長くなると検出精度が低下するため、中間位置において切替えて検出しても良い。
ここで、図5により、昇降路40が、地震や風などの横力Fにより変形し、レーザー光投光部2の位置が変動した場合について説明する。図5には、昇降路40の原位置を破線で示し、地震や風等の横力Fが昇降路40に加わり昇降路頂部42がDだけ変位した変形した位置を実線で示す。ここに、昇降路40の底部43から昇降路40の頂部42までの高さをHとする。また、昇降路40の底部43からエレベータかご10の床面の高さ位置までの距離をhとする。このとき、エレベータかご10も昇降路40の変形に追従し、原位置からdだけ変位する。昇降路頂部42が変位しているにもかかわらず、レーザー光発光部2から発光されたレーザー光8は鉛直下方に発光される。そのため、レーザー光受光部3が受光する位置と、本来受光すべき位置とは、ずれ量dが生じる。このずれ量dを排除するために、レーザー光発光部2の変位にかかわらないエレベータかご10の基準位置を求め、補正する必要がある。なお、この高さ位置は、基準レーザー光投光部22の高さ位置としても良い。また、このエレベータかご10の高さ位置を、レーザー受光部3の高さ位置としても良い。
次に、図6により、昇降路40の変形についての概略を説明する。建物が、地震や風等の横力Fを受けた場合の変形には、図6(a)に示すせん断変形と、図6(b)に示す曲げ変形とがある。せん断変形は、建物の水平方向の移動による変形である。すなわち、建物の柱50の水平剛性は、床面の梁51の水平剛性よりもきわめて低いことから、柱50の水平方向の変位(スウェイ)により、建物全体はせん断型の変形となる。この振動モデルとしては、質量mがバネkにより連結された多質点系となる。ここで、建物頂部の移動量をdaとする。一方、曲げ変形は、柱50の軸方向の伸縮により建物が全体として回転する変形である。すなわち、建物の床面の梁51の水平剛性が低いか、或いは無いことから、柱50の軸方向の伸縮により、建物全体は曲げ型の変形となる。ここで、建物頂部の回転量をθとする。振動モデルとしては、質量が長さ方向に一定の片持ち梁52となる。エレベータの昇降路40は、昇降路壁体45に囲われ、昇降路40内に床面の梁51が存在しないことから、それ自体では曲げ変形が卓越する。しかし、昇降路40以外の柱梁からなる構造フレームは、せん断変形が卓越する。したがって、一般的には、昇降路40は、構造フレームとのインターアクションにより、せん断変形と曲げ変形が複合した変形をするものと思われる。
図6(a)のせん断変形の場合、基準レーザー光受光部23からみて基準レーザー光投光部22の変位は、基準レーザー光投光部22の位置を基準とすると移動となり、その移動量はdaとなる。また、図6(b)の曲げ変形の場合、基準レーザー光受光部23からみて基準レーザー光投光部22の変位は、基準レーザー光投光部22の位置を基準とすると回転であり、その回転量はθとなる。したがって、上述した、レーザー光受光部3と同様な原理で、この基準レーザー光投光部22が設置された昇降路頂部42の移動量と回転量を検出することが可能となる。なお、図3に示すように、基準レーザー光投光部22が昇降路底部43に設置され、基準レーザー光受光部23が昇降路頂部42に設置されていても、同様の原理により昇降路頂部42の移動量と回転量を検出することが可能である。
この基準レーザー光投光部22は、レーザー光投光部2と同様であり、その詳細は省略する。また、基準レーザー光受光部23は、上述したようにレーザー光受光部3と同様な原理に基づく機構となり、分光器24、透過光受光素子25、及び反射光受光素子26から構成される。基準位置検出部27は、まず透過光受光素子25、及び反射光受光素子26が受光した基準レーザー光28の変位及び変位方向から、昇降路頂部42の移動量と回転量とを検出する。
次に、基準位置検出部27は、エレベータかご10の基準位置を検出する。そのためには、エレベータかご10の昇降位置hの値が必要となる。これは、エレベータかご10の基準位置hにより、エレベータかご10の移動量と回転量が異なるからである。そこで、昇降位置検出部14は、機械室41に設置された制御盤44のエレベータかご10の運転状況に関する情報から、エレベータかご10の昇降位置hを検出する。昇降位置検出部14は、制御盤44からの情報ではなく、他の方法によりエレベータかご10の昇降位置hを検出しても良い。昇降位置検出部14は、検出結果を基準位置検出部27へ伝送する。
基準位置検出部27は、図5に示すように、基準レーザー光投光部22の移動量及び回転量について、幾何学的な位置関係からエレベータかご10の昇降位置hにおける移動量及び回転量を算出する。さらに、その値からエレベータかご10の基準位置を算出し、振動検出部7に伝送する。
振動検出部7は、基準レーザー光28によるエレベータかご10の基準位置を基準として、レーザー光受光部3が受光したレーザー光8によるエレベータかご10の移動量と回転量を検出する。すなわち、測定の原点をエレベータかご10の基準位置とし、それを新たな原点としてエレベータかご10の移動量と回転量を検出する。
図7に、レーザー光投光部2の一つの実施の形態の概略の構成を示す。図7(a)は、昇降路頂部42に設置された場合であり、図7(b)は、昇降路底部43に設置された場合である。これらの概略図は、基準レーザー光投光部22も同様であるため、その図面は省略する。レーザー光投光部2及び基準レーザー光投光部22は、本実施の形態では、鉛直下方又は鉛直上方にレーザー光8を発光するため、鉛直方向に直交する2方向の軸33周りに、それぞれ回転自在なヒンジ32が取り付けられる。すなわち、レーザー光投光部2は、レーザー光投光器31に2方向のヒンジ32を介して支持体34に取り付けられる。このヒンジ32により、レーザー光投光器31は、自重により鉛直方向に向くことが可能となる。この場合、レーザー光投光器31の自重だけではなく、他の方法で重量を付加しても良い。なお、斜行エレベータのように、傾斜角を有するエレベータの場合には、レーザー光投光部2は、その傾斜角を保つように保持される。
(エレベータかご制振装置)
図1にエレベータかご制振装置30の一つの実施の形態の概略の構成を示す。また、図2(a)に図1のA−A断面図を、図2(b)に図1のB−B断面図を示す。エレベータかご制振装置30には、エレベータかご振動検出装置1の構成要素に、復元量算出部17と、本実施の形態での復元器であるアクチュエータ16とが付加される。エレベータかご制振装置30は、上述したエレベータかご振動検出装置1を装着し、振動検出部7により検出されたエレベータかご10の移動量と回転量とから、エレベータかご10のかご位置を復元させ、エレベータかご10の振動に対する制振を行う装置である。
復元量算出部17は、振動検出部7により検出されたエレベータかご10の移動量と回転量とから、エレベータかご10の位置を復元させる復元量を算出する。すなわち、エレベータかご10に発生した移動又は回転に対して、その姿勢を制御するための復元量を算出する。そして、エレベータかご10に装着された各アクチュエータ16に復元量を伝送する。
アクチュエータ16は、エレベータかご10の各ガイドローラ9に搭載される。ガイドローラ9には、図2(a)に示す、前後方向ガイドローラ9aと、図2(b)に示す、左右方向ガイドローラ9bとがある。前後方向ガイドローラ9aは、エレベータかご10の左右にそれぞれ2箇所に上下に並べて設置される。また、左右方向ガイドローラ9bも、エレベータかご10の左右にそれぞれ2箇所に上下に並べて設置される。アクチュエータ16は、ガイドローラ9がガイドレール15に接する方向に、ガイドレール15とエレベータかご10との間隔を、復元量算出部17により算出された復元量により伸縮させる。
エレベータかご10の移動に対しては、前後方向であれば、総ての前後方向ガイドローラ9aを、同方向に同じ伸縮量だけアクチュエータ16を動作させればよい。また、左右方向であれば、総ての左右方向ガイドローラ9bを、同方向に同じ伸縮量だけアクチュエータ16を動作させればよい。一方、エレベータかご10の回転に対しては、前後方向の回転であれば、上下の前後方向ガイドローラ9aを、逆方向に所定の回転となる伸縮量でアクチュエータ16を動作させればよい。また、左右方向の回転であれば、上下の左右方向ガイドローラ9bを、逆方向に所定の回転となる伸縮量でアクチュエータ16を動作させればよい。これらのアクチュエータ16の動作により、エレベータかご10の移動と回転に対する復元が可能となる。
本発明に係るエレベータかご振動検出装置及びエレベータかご制振装置の一つの実施の形態の概略の構成を示す断面図である。 エレベータかご振動検出装置及びエレベータかご制振装置の概略の構成を示す図1及び図3の断面図である。 エレベータかご振動検出装置及びエレベータかご制振装置の他の実施の形態の概略の構成を示す断面図である。 エレベータかごの移動量と回転量との検出原理を示す説明図である。 昇降路壁体が地震や風により変形した場合の概略の説明図である。 昇降路の変形についての概略の説明図である。 レーザー光投光部の一つの実施の形態の概略図である。
符号の説明
1 エレベータかご振動検出装置、2 レーザー光投光部、3 レーザー光受光部、4,24 分光器、5,25 透過光受光素子、6,26 反射光受光素子、7 振動検出部、8 レーザー光、9 ガイドローラ、9a 前後方向ガイドローラ、9b 左右方向ガイドローラ、10 エレベータかご、14 昇降位置検出部、15 ガイドレール、16 アクチュエータ、17 復元量算出部、22 基準レーザー光投光部、23 基準レーザー光受光部、27 基準位置検出部、28 基準レーザー光、30 エレベータかご制振装置、31 レーザー光投光器、32 ヒンジ、33 軸、34 支持体、40 昇降路、41 機械室、42 昇降路頂部、43 昇降路底部、44 制御盤、45 昇降路壁体、46 昇降路壁面、47 ピット、50 柱、51 梁、52 片持ち梁、X エレベータかごの左右方向、Y エレベータかごの前後方向、α 回転角、P 分光器の中心点、Q0,R0 受光位置、Q,R 変位した受光位置、L1 P点から受光位置Q0までの距離,L2 P点から受光位置R0までの距離、D0,D1,D2,D3,D4 受光位置の変位量、D 昇降路の変位、d エレベータかごの変位、H 昇降路の高さ、h エレベータかごの高さ、F 横力、m 質量、k バネ、da 建物頂部の移動量、θ 建物頂部の回転量。

Claims (7)

  1. エレベータ昇降路内の壁面に敷設されたガイドレールに、エレベータかごのガイドローラを副えて昇降するエレベータかごの振動を検出するエレベータかご振動検出装置であって、
    昇降路の頂部に設けられ、下方に向けてレーザー光を発光するレーザー光投光部と、
    レーザー光投光部から発光されたレーザー光を受光し、受光したレーザー光を透過光と反射光とに分光する分光器と、分光器により透過された光を受光する透過光受光素子と、分光器により反射された光を受光する反射光受光素子と、を有し、エレベータかごの上面に設けられるレーザー光受光部と、
    透過光受光素子及び反射光受光素子が受光したレーザー光の受光位置の変位及び変位方向から、エレベータかごの移動量及び回転量を検出する振動検出部と、
    を備えることを特徴とするエレベータかご振動検出装置。
  2. エレベータ昇降路内の壁面に敷設されたガイドレールに、エレベータかごのガイドローラを副えて昇降するエレベータかごの振動を検出するエレベータかご振動検出装置であって、
    昇降路の底部に設けられ、上方に向けてレーザー光を発光するレーザー光投光部と、
    レーザー光投光部から発光されたレーザー光を受光し、受光したレーザー光を透過光と反射光とに分光する分光器と、分光器により透過された光を受光する透過光受光素子と、分光器により反射された光を受光する反射光受光素子と、を有し、エレベータかごの下面に設けられるレーザー光受光部と、
    透過光受光素子及び反射光受光素子が受光したレーザー光の受光位置の変位及び変位方向から、エレベータかごの移動量及び回転量を検出する振動検出部と、
    を備えることを特徴とするエレベータかご振動検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載のエレベータかご振動検出装置において、
    レーザー光投光部の近傍に設けられ、基準レーザー光を発光する基準レーザー光投光部と、
    基準レーザー光投光部から発光された基準レーザー光を受光し、受光した基準レーザー光を透過光と反射光とに分光する分光器と、分光器により透過された光を受光する透過光受光素子と、分光器により反射された光を受光する反射光受光素子と、を有し、基準レーザー光投光部の位置から、そのエレベータかごの昇降する範囲を超えた位置に設けられる基準レーザー光受光部と、
    昇降路内でのエレベータかごの昇降位置を検出する昇降位置検出部と、
    基準レーザー光受光部が受光した基準レーザー光の変位及び変位方向と、昇降位置検出部により検出されたエレベータかごの昇降位置と、からエレベータかごの基準位置を検出する基準位置検出部と、を備え、
    振動検出部は、その基準位置を基準とした、エレベータかごの移動量及び回転量を検出することを特徴とするエレベータかご振動検出装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1に記載のエレベータかご振動検出装置において、レーザー光投光部は、鉛直方向に対して直交する2方向の軸周りに、それぞれ回転自在なヒンジを備えることを特徴とするエレベータかご振動検出装置。
  5. 請求項3又は4に記載のエレベータかご振動検出装置において、基準レーザー光投光部は、鉛直方向に対して直交する2方向の軸周りに、それぞれ回転自在なヒンジを備えることを特徴とするエレベータかご振動検出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1に記載のエレベータかご振動検出装置が装着され、
    振動検出部により検出されたエレベータかごの移動量及び回転量から、エレベータかご位置を復元させる復元量を算出し、その復元量を復元器に伝送する復元量算出部と、
    エレベータかごのガイドローラに搭載され、ガイドレールとエレベータかごとの間隔を復元量に基づき伸縮させる復元器と、
    を備えることを特徴とするエレベータかご制振装置。
  7. 請求項6に記載のエレベータかご制振装置において、復元器は、ガイドレールの主軸に対して略直交する2方向からガイドレールに副うガイドローラの、それぞれに装着されることを特徴とするエレベータかご制振装置。
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