JP2007223139A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録シートの先端及び後端における吸引能力の低下を防ぐことができる記録装置を提供する。記録シートの幅方向においても、記録シートで覆われない吸引口からの吸引を無くすことにより吸引能力の低下を防ぐことができる記録装置を提供する。
【解決手段】 記録シートに記録する記録ヘッド42と、記録シートを記録ヘッドと対向した位置に案内するガイド手段であるプラテン33と、プラテンに配列された複数の吸引口33aと、吸引口から吸引する吸引手段であるプラテンファン52と、を備える。吸引口を開閉するダクト開口51c、51dを有する開閉手段である吸引ダクト51を回転可能に軸支する。プラテンで案内される記録シートの搬送方向位置及び記録シートの幅に応じて、吸引ダクトの回転位置を変更することで吸引口の開閉範囲を変更する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録シートに画像を記録する記録装置に関し、特に、記録ヘッドと対向する位置に吸引口を有するガイド手段を備えた記録装置に関する。
プリンタ、複写機あるいはファクシミリ等の機能を有する記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより、紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等のシート材からなる記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を形成していくように構成されている。また、パーソナルコンピュータやデジタルカメラからの画像情報を印刷する手段として、様々な方式による記録装置が提案されている。記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドをシート材に沿って移動させる主走査とシート材を所定ピッチで紙送りする副走査とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。ラインタイプは、一括して1ライン分を記録しながらシート材の紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。また、記録装置は、記録方法によって、インクジェット式、熱転写式、レーザービーム式、感熱式、ワイヤドット式などに分けることができる。
記録装置においては、記録ヘッドと対向する位置で記録シートを案内支持するためのガイド手段であるプラテンが設けられている。装置内に供給される記録シートは搬送ローラによりプラテン上の記録開始位置へ搬送され、そこから、記録ヘッドによる記録動作と搬送ローラによる紙送りを繰り返しながら記録シート全体に対する画像記録が行われる。プラテンの搬送下流側には、搬送ローラと同期駆動される排紙ローラが配設されている。記録された記録シートは、搬送ローラ及び排紙ローラで搬送されるとともに最終的には排紙ローラにより装置本体外へ排出される。記録装置においては、画像の記録品質を良好に保つためには、プラテン上の記録シートを記録ヘッドに対して一定の位置及び姿勢に保つことを要請される。このことは、一定の距離をもって対向する記録ヘッドからインク滴を飛翔させて記録するインクジェット記録装置では、他の記録装置に比べ、厳格に要請される。
そのためには、記録シートがプラテン上を通過する際にプラテン面から浮き上がることを防止する必要がある。また、記録ヘッド(例えば、インクジェット記録の場合のインク吐出面)と記録シートとの距離を一定に保った状態で搬送する必要がある。例えば、記録シートとしてロール紙を使用する記録装置においては、ロール紙先端部のカール癖に起因して記録ヘッドと記録シートとの距離の不均一になることを防ぐ必要がある。このような課題に対処すべく、記録シートを案内支持するガイド手段であるプラテンの上面(プラテン面)に記録シートを吸引する吸引部を設ける手法が採られている。この吸引部は、通常、プラテン面に形成された複数の吸引口と各吸引口から外気を吸引するファンとで構成されている。
このような、記録シートをプラテン面に吸引するために複数の吸引口を設ける構成では、記録シートの先端がプラテン上を通過する際に吸引能力が低下するという課題があった。記録シートの先端が通過するとき、搬送方向(副走査方向)に配置された複数の吸引口のうち、搬送方向上流側の吸引口から順に、記録シートの先端によって覆われていく。つまり、記録シートの先端が搬送される間では、排紙側に近い吸引口が未だ記録シートで覆われていない状態で吸引動作が行われることになる。このため、全体の吸引口が記録シートで覆われた状態と比較して、吸引能力が低下する。従って、先端のカール形状を矯正することが困難になるなど、記録ヘッドと記録シートとの距離を適正に保つことが困難となる。さらに、記録シートで覆われていない吸引口を外気が通過することにより音が発生し、騒音が増加するという課題もあった。
このような課題を解決する手段として、記録シートの先端が搬送されてきていないときには吸引口を閉じておき、搬送されてきたときには、先端の搬送に従って吸引口を順次開けていくように構成した記録装置が特許文献1の図15に開示されている。
特開2002−205855号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような従来例には、以下のような課題があった。すなわち、従来例では、吸引口を搬送方向に順次開いていく構成であるが、記録シート幅方向に関しては何ら考慮されていなかった。記録装置では、一般に、A2幅やA4幅など、異なる幅の記録シートに記録することが可能である。プラテン上に吸引口を有する記録装置においては、最大幅の記録シートをプラテンに吸引できるように、最大幅に対応した位置まで吸引口が配置されている。このような構成では、例えばA2幅に対応した位置まで吸引口を配置した記録装置においてA4幅の記録シートに記録するときには、記録シートを覆っていない吸引口からも吸引が行なわれることになる。このため、全ての吸引口を記録シートで覆ったときと比較して、無駄なエネルギー消費が生じるとともに、吸引能力が低下するという不都合が生じる。さらに、記録シートで覆われていない吸引口から外気を吸入する際に音が生じ、騒音が増加するという不都合もあった。
また、最近では、記録シートとしてカット紙及びロール紙のいずれでも使用可能な記録装置が使用されている。カット紙を給紙して記録する場合も、ロール紙に記録する場合と同様、プラテン上に記録シートを吸引しながら搬送及び記録を行うことでより良好な画像を記録することができる。しかしながら、従来の吸引式プラテンを備えた記録装置においては、カット紙を使用する場合、さらに次のような課題があった。すなわち、記録シートの後端がプラテン上を搬送されるとき、搬送方向に複数設けられた吸引口のうち搬送方向上流側の吸引口から順に開かれていく。従って、搬送方向上流側の吸引口が記録シートで覆われていない状態で吸引動作が行われることになる。このため、全ての吸引口を記録シートで覆ったときと比較して、無駄なエネルギー消費が生じるとともに、吸引能力が低下し、記録シート後端の吸引が不十分になりやすいという不都合があった。さらに、記録シートで覆われていない吸引口から外気を吸入する際に音が生じ、騒音が増加するという不都合もあった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明は、記録シートの先端及び後端における吸引能力の低下を防ぐことができる記録装置を提供することを目的とする。また、本発明は、記録シートの幅方向においても、記録シートで覆われない吸引口からの吸引を無くすことにより吸引能力の低下を防ぐことができる記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、画像情報に基づいて記録シートに記録する記録ヘッドと、記録シートを前記記録ヘッドと対向した位置に案内するガイド手段と、前記ガイド手段に配列された複数の吸引口と、前記吸引口から吸引する吸引手段とを備えた記録装置に関する。本発明に係る記録装置は、前記吸引口を開閉する開閉手段を設け、前記ガイド手段で案内される記録シートの搬送方向位置及び記録シートの幅に応じて、前記開閉手段による前記吸引口の開閉範囲を変更するように構成される。
本発明によれば、記録シートの先端及び後端における吸引能力の低下を防ぐことができる記録装置が提供される。また、記録シートの幅方向においても、記録シートで覆われない吸引口からの吸引を無くすことにより吸引能力の低下を防ぐことができる記録装置が提供される。さらに、吸引口からの無駄な空気吸引に起因する騒音を無くすことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明を適用するのに好適な記録装置の縦断面図である。図2は図1の記録装置の右前方から見た斜視図である。図3は図1の記録装置を一部省略して右後方から見た斜視図である。図1〜図3において、記録装置は、カット紙を給送する給紙部100と、ロール紙を給送するロール紙給紙部200と、給送された記録シートを搬送しながら該記録シートに画像を記録する記録部300とを備えている。また、記録装置は、装置全体を覆う外装部(不図示)と、記録装置全体の動作を制御する制御部(不図示)と、電源部(不図示)とを備えている。給紙部100は、積載されたカット紙である記録シートを1枚ずつ分離して記録部300へ給送する。ロール紙給紙部200は、セットされたロール紙である記録シートを記録部300へ給送する。記録部300は、搬送された記録シートを搬送しながら、該記録シートに対し画像情報に基づいて画像を記録する。
図1〜図3において、1は記録媒体である記録シートPを収納するカセット、2及び3は外装部の一部を構成する上カバー及び後カバーである。4は記録されて排出される記録シートが積載される排紙トレイ、5は巻回された連続紙であるロール紙、6はロール紙セット部である。先ず、記録シートの流れについて説明する。図1中の矢印Gは記録シートPの搬送経路を示す。給紙部100は、装置下部に配置されたカセット1、ピックアップローラ11、フィードローラ12及びリタードローラ13からなる給紙機構を具備している。給紙機構は、カセット1内に積載された記録シートを1枚ずつピックアップして記録部300へ給送する。送り出された記録シートは、中間ローラ14と中間コロ15との間を通って記録部300へ給送される。
記録部へ給送された記録シートは、搬送ローラ16とピンチコロ17によって記録部を通して搬送されるとともに、記録手段である記録ヘッド42により記録される。記録シートは、記録部内をある距離だけ搬送された後に排紙ローラ18と拍車19によっても搬送力を付与される。本実施形態では、記録ヘッド42は、記録シートの幅方向に往復移動可能なキャリッジ41に搭載されている。キャリッジの移動(主走査)に同期して記録ヘッドにより画像情報に基づく記録を行う1ライン分の記録と、搬送ローラ16により記録シートを所定ピッチだけ搬送する副走査とを交互に繰り返すことにより、記録シート全体の記録が行われる。記録された記録シートは順次排紙トレイ4へ排出され、そこに積載される。
次に、給紙部100の給紙動作について説明する。ピックアップローラ11及びフィードローラ12は、搬送ローラ16の駆動手段である搬送モータ(不図示)によって駆動される。その駆動伝達部には、駆動力を伝える伝動手段と駆動力を解除する解除手段とが設けられている。搬送モータからの駆動力はピックアップローラ11とフィードローラ12に同時に伝達され、これらのローラの回転は同時に開始し、同時に停止される。リタードローラ13は、弾性手段によりフィードローラ12に対して一定の押圧力で付勢されるとともに、解除手段によりフィードローラ12から離間されるように制御可能である。フィードローラ12は矢印12aの方向に駆動され、リタードローラ13は矢印13bの方向に従動回転する。記録シートを分離するときにはフィードローラ12に押圧される。また、リタードローラ13の軸支部にはトルクリミッタが取り付けられている。
リタードローラ13に対して矢印13b方向にある一定のトルクが作用すると、トルクリミッタに滑りが生じ、リタードローラ13は矢印13b方向に回転する。リタードローラ13は、作用するトルクが一定値以下であれば停止したままである。そして、搬送方向に一定以上のトルクが作用すると搬送方向に回転する。この一定トルクを、以下ではトルクTと称する。フィードローラ12とリタードローラ13の間に記録シートが存在しないか、1枚の記録シートがニップされた状態では、フィードローラ12からリタードローラ13に付与されるトルクと比べて、リタードローラのトルクTは小さく設定されている。このため、リタードローラ13はフィードローラ12に従動して搬送方向に回転する。
2枚以上の記録シートがニップに進入した場合は、複数の記録シートの間の摩擦によるトルクはリタードローラ13のトルクTよりも小さいため、リタードローラ13は回転せず停止したままである。このため、リタードローラ13と接している側の記録シートは搬送されず、フィードローラ12と接している記録シートのみが搬送される。以上の動作により、ピックアップローラ11により送り出された記録シートは、最上層の1枚のみが分離され、記録部へ給送されることになる。フィードローラ12により給送される記録シートは、内外のUターンガイド31、32にガイドされて搬送される。
記録シートの搬送方向が装置前方へ向かう方向に変化する位置に中間ローラ14が配置されている。中間ローラ14は、搬送ローラ16の駆動源である搬送モータにより駆動される。中間ローラ14に対し、中間コロ15が弾性手段により従動回転可能に押圧されている。中間ローラ14とフィードローラ12との間にはジャムセンサ21が配置されている。Uターンガイド31、32に沿って、フィードローラ12及び中間ローラ14より装置の背部で下部から上部へ搬送される記録シートは、装置の手前に向かって水平方向に方向転換される。これにより、記録シートPは、カセット1内の積載状態と記録部300での搬送状態とで、その表裏を反転される。
一方、ロール紙給紙部200から記録シートを給紙する場合は、ロール紙セット部6に巻回されたロール紙5をロール紙ガイド7を通して引き出し、その先端を中間ローラ14と中間コロ15の間が挟持させる。そして、搬送モータにより中間ローラ14を駆動することで、搬送ローラ16とピンチローラ17との間へ給送する。次いで、搬送ローラを駆動することにより記録部300を通してロール紙を搬送するとともに、記録ヘッド42によりロール紙に画像を記録していく。
中間ローラ14の搬送方向下流側には記録シートの先端及び後端を検知するエッジセンサ22が配置されている。さらにその下流には記録シートを記録部300において搬送するための搬送ローラ16及びピンチローラ17からなる搬送手段が配設されている。搬送ローラ16は、不図示の搬送モータにより、不図示の伝動機構を介して駆動される。ピンチローラ17は、搬送ローラ16に対し弾性手段により従動回転可能に押圧され、ニップに進入してくる記録シートに搬送力を付与する。
ここで、搬送ローラ16の搬送速度は中間ローラ14の搬送速度よりも若干大きくなるように設定されている。この理由は、以下のとおりである。すなわち、中間ローラ14の搬送速度の方が大きい場合には、記録シートの搬送に従って記録シートのループが発生してくる。このループが大きくなると、Uターンガイド31、32などに接触して搬送ローラ16に作用する負荷が変動し、搬送量が不安定になりやすくなる。このような不都合を防ぐために、搬送ローラ16の搬送速度は中間ローラ14より若干大きくなるように設定されている。また、搬送ローラ16の搬送力は中間ローラ14の搬送力よりも大きくなるように設定されている。これにより、記録シートは、中間ローラ14に対して若干滑りながら、搬送ローラ16により搬送される。
次に記録部300について説明する。本実施形態の記録ヘッド42は、交換可能なカートリッジで構成され、キャリッジ41に着脱可能に搭載されている。なお、本実施形態では、インクジェット記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置が例示されている。インクジェット記録ヘッド42の記録シートと対向する吐出面には、それぞれ異なるインクを吐出する複数の吐出口列が形成されている。各吐出口列は、複数の微細な吐出口を1列に配列して構成されている。また、本実施形態の記録ヘッド42は、各吐出口内に設けられた電気熱変換素子を画像情報に基づいて選択的に駆動し、発熱によってインク中に生じた膜沸騰の圧力によって吐出口よりインクを吐出するものである。
記録ヘッド42を搭載したキャリッジ41は、装置本体の左右方向に設けられたガイドシャフト43及びガイドレール(不図示)に沿って矢印H方向に往復移動可能に案内支持されている。キャリッジ41の往復移動は、不図示のキャリッジモータにより、プーリ45を回って張架されたタイミングベルト46を介して行われる。記録ヘッド42の吐出面と対向する位置には、記録される記録シートを案内支持するためのガイド手段であるプラテン33が配置されている。プラテン33の記録シート搬送方向下流側には、搬送ローラ16と同期駆動される排紙ローラ18が配置されている。この排紙ローラには、記録シートに搬送力を付与するための拍車19が弾性力により押圧されている。記録動作中の記録シートの搬送、並びに記録された記録シートの排出は、同期駆動される搬送ローラ16及び排紙ローラ18により行われる。
装置本体の電気回路から記録ヘッド42への信号の送信及び電力の供給は、フレキシブルケーブル47によって行われる。フレキシブルケーブル47の一端はキャリッジ41上に配置された基板に接続されており、記録ヘッド42とキャリッジ41は電気接点を介して接続されている。キャリッジ41にはエンコーダセンサ48が取り付けられ、装置本体側にはスケール49が張設されている。エンコーダセンサ48でスケール49を読み取ることにより、記録ヘッド42の主走査方向の位置及び速度が検出される。
キャリッジ41の往復移動の範囲内であって記録領域を外れた所定位置(通常、キャリッジのホームポジション)には、記録ヘッド42のインク吐出性能を維持回復するための回復機構部が設けられている。この回復機構部には、記録ヘッドの吐出口を覆うことでインクの蒸発やゴミの付着などを防止するキャップが設けられている。このキャップは、吐出口から排出されるインクを受けるためにも使用される。また、キャップには、該キャップ内に負圧を作用させるための吸引ポンプ等の負圧発生手段が接続されている。キャッピング状態において負圧発生手段を作動させることにより、吐出口からインクを吸引し、吐出口内のインクをリフレッシュさせる吸引回復処理が行われる。上記回復機構部は、このような吸引回復処理を行うための吸引回復手段も備えている。さらに、記録ヘッドの吐出面に付着したインクやほこり等をワイパーで拭き取り除去するためのワイピング手段も設けられている。
前記排紙ローラ18に押圧される拍車19は、撥水性の高い材料で作られ、記録シートの記録面と刃状の円周部のみで接触し、記録直後の未定着画像に接触しても画像に影響を与えないように構成されている。また、拍車19は、排紙ローラ18と対向する位置で、軸受部材により主走査方向に所定間隔をおいた複数箇所に配置されている。搬送ローラ16と排紙ローラ18の間には、記録シートPを記録ヘッド42と対向する所定位置へ案内するためのガイド手段を構成するプラテン33が配置されている。本実施形態のプラテン33には、搬送される記録シートPをプラテンの上面に吸着させることで記録ヘッド42に対する記録シートの記録面を所定位置に規制するための吸引ユニット500が設けられている。
図4は本発明の第1の実施形態に係る記録装置のガイド手段(プラテン)及び吸引ユニットを示す図であり、(a)は外観斜視図であり、(b)は分解斜視図である。図5は図4の吸引ユニットの吸引ダクトを示す図であり、(a)は最大幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図であり、(b)は最小幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図4及び図5において、プラテン33の下側に吸引ユニット500が一体に設けられている。吸引ユニット500は、プラテン33の下側に一体に取り付けられた円筒状筐体からなるダクトケース50を有する。ダクトケース50の内部には、同心の円筒状筐体からなる吸引ダクト51が回転可能に嵌合装着されている。
吸引ダクト51の一端部(図示の左側端部)には回転中心となる軸51aが設けられ、軸51aはダクトケース50の同じ側の端面壁に回転自在に軸支されるとともに、端壁から外方へ突出している。軸51aの突出部には、吸引ダクト51を回転駆動するためのダクトモータ53が駆動伝達可能に連結されている。本実施形態では、吸引ダクト51の回転駆動は、ダクトモータ53のモータプーリ53aと吸引ダクト51の軸51aに固定された被動プーリ(不図示)、並びにこれらのプーリに巻回されたタイミングベルト54を介して行われる。また、吸引ダクトの軸51aには円形のコードスケール55が取り付けられている。このスケール55の目盛りをエンコーダセンサ56で読み取ることにより、吸引ダクト51の回転位置(回転角度)が検出される。この検出結果は、記録装置の制御部に伝達される。
ダクトケース50の他端部(図示の右側端部)は開放端になっており、このケース開放端50bの部分に吸引手段であるプラテンファン52が装着されている。このプラテンファン52は、プラテン33に形成された吸引口33aから吸引することにより、記録シートPをプラテン上に吸着させるための吸引手段を構成するものである。プラテンファン52には、ファン排出口52a及びファン吸引口52bが設けられている。吸引ダクト51のプラテンファン側の端面(図示右側の端面)は開放されており、この開放端はダクト排出口51bとなっている。吸引ダクト51は、このダクト排出口51bの部分で、プラテンファンのファン吸引口52bの部分に回転自在に接続されている。こうして、吸引ダクト51はダクトケース50の内部に回転自在に嵌合支持されるとともに、吸引ダクト51の内部はプラテンファン52に吸引可能に接続されている。
プラテン33に位置決め固定されたダクトケース50には、ケース開口50aが形成されている。このケース開口50aは、プラテンに所定配列をなして形成された複数の吸引口33aと対応する位置に形成されており、全ての吸引口33aをカバーする広さを有する。本実施形態では、図6に示すように、吸引ダクト51の円筒面に2つのダクト開口51c及び51dが形成されている。これら2つのダクト開口は、記録シート搬送方向(吸引ダクトの回転方向)には同じ寸法を有し、記録シートの幅方向にはそれぞれ異なった寸法を有している。各ダクト開口51c、51dの記録シート搬送方向の寸法は、プラテン33に形成された吸引口33aの記録シート搬送方向の配列長さよりも長くなるように選定されている。
ダクト開口51c、51dの記録シート幅方向の位置は、それらの一端(図示右側端)では同じ基準位置に整合されている。そこで、ダクト開口51cの記録シート幅方向の長さAは、使用される最大幅の記録シートの幅寸法に対応した長さになっており、例えば最大幅の記録シートであるA2サイズの幅に対応している。一方、ダクト開口51dの記録シート幅方向の長さBは、使用される最小幅の記録シートの幅寸法に対応した長さになっており、例えば最小幅の記録シートであるA4サイズの幅に対応している。このようなダクト開口が形成された吸引ダクト51は、回転位置に応じて、プラテン33上に配列された所定範囲の吸引口33aを開閉する開閉手段を構成する。
A2幅(最大幅)の記録シートがプラテン33上に搬送されてきたときに、このA2幅の記録シートに記録する場合は、次のように動作する。このときは、駆動手段であるダクトモータ53を駆動して、ダクト開口51cがプラテン33の吸引口33aと対応する位置となるように開閉手段である吸引ダクト51を回転させる。そして、吸引手段であるプラテンファン52を駆動することにより、吸引ダクト51を通してプラテン33の吸引口33aから空気を吸引する。つまり、プラテンファン52を駆動することにより、吸引口33a、ダクト開口51c、吸引ダクト51の内部、ダクト排出口51b、ケース開放端50bを通して、ファン吸引口52bから吸引する。ファン吸引口52bから吸引された空気はファン排出口52aから排出される。このような吸引動作により、ガイド手段であるプラテン上に搬送されてきたA2幅(最大幅)の記録シートが該プラテン上に吸引吸着される。
一方、A4幅(最小幅)の記録シートがプラテン33上に搬送されてきたときに、このA4幅の記録シートに記録する場合は、次のように動作する。このときは、ダクトモータ53を駆動して、ダクト開口51dがプラテン33の吸引口33aと対応する位置となるように開閉手段である吸引ダクト51を回転させる。そして、吸引ファン52を駆動することにより、吸引ダクト51を通してプラテン33の吸引口33aから空気を吸引する。つまり、プラテンファン52を駆動することにより、吸引口33a、ダクト開口51d、吸引ダクト51の内部、ダクト排出口51b、ケース開放端50bを通して、ファン吸引口52bから吸引する。ファン吸引口52bから吸引された空気はファン排出口52aから排出される。このような吸引動作により、プラテン上に搬送されてきたA4幅の記録シートがプラテン上に吸着される。
上記の吸引動作によれば、A4幅(最小幅)の記録シートを吸着する場合、プラテンの吸引口33aのうちA4幅に対応した位置の吸引口のみから吸引することができる。つまり、記録シートに覆われない吸引口は全て閉じられているので、無駄に開いた吸引口から吸引することがない。このため、吸引能力の低下を防ぐことができる。また、無駄に開いたままの吸引口が無いため、外気が吸引口を通過することによる騒音の増大を防ぐことができる。
上記の吸引動作を制御するための制御部は、記録装置全体を制御するためのメイン制御部の一部として設けられている。メイン制御部には、マイクロプロセッサなどのCPU、CPUの制御プログラムや各種データを記録しているROM、及び、CPUのワークエリアとして使用されるとともに各種データを一時的に保存するためのRAMなどが設けられている。キャリッジモータ(不図示)、搬送モータ(不図示)、プラテンファン52、ダクトモータ53など、各モータそれぞれの駆動回路及び各種センサは上記メイン制御部に接続されている。この各種センサの一部として、記録シートの前後端を検知するエッジセンサ22(図1)、キャリッジ41の位置を検知するエンコーダセンサ48(図1)、吸引ダクト51の回転位置及び回転量を検知するエンコーダセンサ56(図4)などが設けられている。そして、各モータはそれぞれ制御部からの命令に従って駆動される。
図6は本発明の第1の実施形態に係る記録装置のプラテンにおける吸引動作を示す図であり、(a)〜(e)は各動作シーケンスの断面図である。次に、図6を用いて、記録シートに記録するときのプラテン33における吸引動作について説明する。まず、A4サイズのカット紙を搬送するときの吸引ダクト51の動作を説明する。記録装置に対し、接続されたコンピュータからA4幅の記録シートに画像を記録する記録命令がくると、制御部を構成するCPUは搬送モータを駆動させる。搬送モータの駆動により、ピックアップローラ11が回転し、そのローラ面がカセット1に積載された記録シートの上面に接触する。このとき、ピックアップローラ11の回転と同時に、フィードローラ12、中間ローラ14、搬送ローラ16及び排紙ローラ18も回転を開始する。
フィードローラ12とリタードローラ13により、ピックアップローラ11により送り出される記録シートのうちの最上層の1枚が分離され給送される。記録シートの先端がジャムセンサ21により検出された後、中間ローラ14と中間コロ15の間でニップされると、フィードローラ12の駆動が解除される。また、リタードローラ13を加圧していた弾性手段も解除される。記録シートが中間ローラ14及び中間コロ15によって搬送され、シート先端がエッジセンサ22により検出されると、吸引手段であるプラテンファン52が駆動される。このとき、図6の(a)に示すように、プラテンの全ての吸引口33aが閉じた状態となっている。
記録シートは、さらに搬送されると、その先端が搬送ローラ16とピンチローラ17にニップされる。そして、搬送ローラ16によってガイド手段であるプラテン33上へ搬送される。記録シートPの先端がプラテン33上を搬送されるとき、先端の移動(矢印J方向)に合わせて、駆動手段であるダクトモータ53を駆動させることにより吸引ダクト51を矢印R方向に回転させていく。シート先端が搬送方向上流側の吸引口33aに到達するのに合わせて、図6の(b)に示すように、ダクト開口51dが搬送方向上流側の吸引口33aと対応(合わさる)するように開閉手段である吸引ダクト51を回転させる。このとき、搬送方向上流側の記録シートPによって覆われた吸引口33aのみが開いた状態、つまり記録シートを吸引している状態となっている。
記録シートがさらに搬送され、記録シートの先端部が吸引口33aを覆っていくのにしたがって、覆われていく吸引口33aが順次開かれるように吸引ダクト51を矢印R方向へ回転させていく。記録シートが搬送方向の全ての吸引口33aを覆ったときに、これら全ての吸引口にダクト開口51dが対応(合わさる)するように吸引ダクト51を回転させる。こうして搬送方向の全ての吸引口が覆われた後、ダクトモータ53の駆動を停止して吸引ダクト51の回転を停止させる。そして、記録シートが画像形成位置まで搬送されると、搬送モータを停止して記録シートの搬送を停止させる。そこで、キャリッジモータを駆動してキャリッジ41及び記録ヘッド42を主走査方向移動させ、この移動に同期して記録ヘッド42を画像情報に基づいて駆動する。これにより、記録シートに1ライン分の記録が行われる。インクジェット記録装置では、記録ヘッドの吐出面に配列された吐出口からインクを吐出することにより記録が行われる。
1ライン分の記録が終了すると、再度搬送モータを駆動して搬送ローラ16を所定量だけ回転させ、記録シートを所定ピッチだけ搬送する。所定ピッチだけ搬送したところで搬送モータを停止し、キャリッジを移動させながら次の1ライン分の記録を行う。このような1ライン分の記録と所定ピッチの紙送りとを交互に繰り返すことにより、記録シートに画像を記録していく。図6の(c)は、記録シートに画像を記録しているときの状態を示す。
記録シートを搬送していくうちに、記録シートの後端がエッジセンサ22で検出される。記録シートの後端が搬送ローラ16とピンチローラ17のニップを抜けると、ダクトモータ53を駆動させて吸引ダクト51を矢印Rの方向に回転させていく。記録シートの後端がプラテン33上を移動し、記録シートによって覆われていた吸引口33aの上を通るに従って、吸引ダクト51を回転させることにより吸引口33aを順次閉じていくようにダクト開口51dを移動させる。図6の(d)は吸引口33aを順次閉じていくときの状態を示す。記録シートの後端が搬送方向の全ての吸引口33aを通過したときに全ての吸引口が閉じられるように、吸引ダクト51を回転させてダクト開口51dを移動させていく。全ての吸引口が閉じられた後にダクトモータ53の駆動を停止して吸引ダクト51の回転を停止させる。図6の(e)はこのときの状態を示す。次いで、吸引手段であるプラテンファン52の駆動を停止し、一連の吸引動作を終了する。
次に、A2サイズのカット紙を搬送するときの吸引ダクト51の動作を説明する。この場合は、記録装置に対し、接続されたコンピュータからA2幅の記録シートに画像を記録する記録命令がくる。記録命令がくると、制御部を構成するCPUは搬送モータを駆動させ、前述と同様の搬送動作が行われる。そして、記録シートがプラテン33の上へ搬送されてくると吸引ユニット500による吸引動作が行われる。この場合は、前述のA4幅の場合のダクト開口51dに変えて、A2幅(最大幅)用のダクト開口51cがプラテンの吸引口33aに対応した位置に移動するように、吸引ダクト51を回転させていく。このA2幅の場合の吸引動作は、この点で前述のA4幅のときの吸引動作と異なり、その他の点では同じである。
A2幅の記録シートが搬送されてくると、プラテン33上のシート先端の位置に対応して吸引口33aが順次開くように、A2幅用のダクト開口51cが搬送方向における吸引口33aに対応した位置にくるように吸引ダクト51を回転させていく。つまり、シート先端が吸引口33aを搬送方向上流から覆っていくのに従って順次吸引口を開いていく。また、記録動作の終了時にシート後端がプラテン上を搬送されるときには、シート後端の位置に従って吸引口33aが搬送方向に順次閉じていくように、吸引ダクト51を回転させてダクト開口51cを移動させていく。従って、A2幅の場合もA4幅のときと同様に、記録シートの先端及び後端がプラテン33上を搬送されるとき、記録シートで覆われていない範囲の全ての吸引口33aが閉じられる。そして、記録シートで覆われた範囲の吸引口33aのみが開かれた状態で吸引動作を行う。このため、記録シートの先端及び後端が通過するときの吸引能力の低下は生じない。
また、A4サイズのような小さい幅の記録シートが搬送されるときには、幅方向においても、記録シートで覆われていない吸引口33aが閉じられた状態で吸引動作が行われる。このため、搬送された記録シートの幅の大小に関わらず、吸引能力の低下を防止することができる。さらに、副走査方向及び主走査方向において、記録シートによって覆われていない吸引口を全て閉じた状態で吸引動作を行うことができるため、外気が無駄な吸引口から吸引されることに起因する騒音の発生又は騒音の増大を防ぐことができる。また、吸引ダクト51を円筒形状とし、吸引ダクト51を回転させてプラテンの吸引口33aの開閉を行なう吸引口開閉手段を構成したので、装置の大型化を招くことなく、記録シートを効率よくプラテン33に吸着させることができる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る記録装置の吸引ユニットの吸引ダクトを示す図である。図7の(a)は最大幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図7の(b)は中間幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図7の(c)は最小幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。第2の実施形態は、吸引ダクト51に形成されるダクト開口の数及び大きさが異なる点で前述の第1の実施形態と相違し、その他の点では実質的に同じ構成を有する。図7を参照して吸引ダクト51のダクト開口について説明する。図7において、円筒状の吸引ダクト51の周壁の円周方向3箇所に、ダクト開口51c、ダクト開口51d及びダクト開口51e が形成されている。これら3つのダクト開口は、前述の実施形態と同様に搬送方向には同じ寸法を有するが、記録シート幅方向の寸法(長さ)はそれぞれ異なっている。また、3つのダクト開口51c、d及び51e の搬送方向の長さは、プラテン33上の吸引口33aの搬送方向配置長さよりも大きく、吸引口の搬送方向配置範囲をカバーする値に選定されている。
ダクト開口51cの記録シート幅方向の長さAは、最大幅の記録シートの幅に対応した長さとなっており、本実施形態ではA2幅に対応している。ダクト開口51dの長さBは、最小幅の記録シートの幅に対応しており、本実施形態ではA4幅に対応している。また、ダクト開口51eの長さCは、本実施形態では中間幅であるA3幅に対応している。A2幅の記録シートをプラテン33上に搬送して記録する場合には、ダクトモータ53を駆動し、ダクト開口51cが吸引口33aに対応した位置になるように吸引ダクト51を回転させる。そしてプラテンファン52を駆動する。これにより、外気は、吸引口33a、ケース開口50a、ダクト開口51c、吸引ダクト51の内部、ダクト排出口51b、ケース開放端50bを通して、プラテンファンのファン吸引口52bに吸引される。プラテンファンにより吸引された空気はファン排出口52aから排出される。この動作により、プラテン上に搬送されてくるA2幅の記録シートはプラテン33に吸引吸着される。
A4幅の記録シートをプラテン33上に搬送して記録する場合には、ダクトモータ53を駆動し、ダクト開口51dが吸引口33aに対応した位置になるように吸引ダクト51を回転させる。そしてプラテンファン52を駆動する。これにより、外気は、吸引口33a、ケース開口50a、ダクト開口51d、吸引ダクト51の内部、ダクト排出口51b、ケース開放端50bを通して、プラテンファンのファン吸引口52bに吸引される。プラテンファンに吸引された空気はファン排出口52aから排出される。この動作により、プラテン上に搬送されてくるA4幅の記録シートはプラテン33に吸引吸着される。
A3幅の記録シートが搬送されてくる場合には、ダクトモータ53を駆動し、ダクト開口51eが吸引口33aに対応した位置になるように吸引ダクト51を回転させる。そしてプラテンファン52を駆動する。これにより、外気は、吸引口33a、ケース開口50a、ダクト開口51e、吸引ダクト51の内部、ダクト排出口51b、ケース開放端50bを通して、プラテンファンのファン吸引口52bに吸引される。プラテンファンに吸引された空気はファン排出口52aから排出される。この動作により、プラテン上に搬送されてくるA3幅の記録シートはプラテン33に吸引吸着される。
前述の第1の実施形態では、A2幅及びA4幅の2種類の記録シートにしか対応していなかった。これに対し、本実施形態では、ダクト開口51eを追加することにより、A3幅の記録シートに記録するときに吸引口33aのうちのA3幅に対応する位置の吸引口のみを使用した吸引動作を行うことができる。従って、A2幅及びA4幅にA3幅を加えた合計3種類の記録シートに対応することができる。
また、第1の実施形態では2つのダクト開口を設け、第2の実施形態では3つのダクト開口を設け、2つの記録シート幅もしくは3つの記録シート幅に対応するように構成した。ただし、本発明の実施に際しては、吸引ダクト51にさらに多くの記録シート幅に対応した数のダクト開口を設けることにより、さらに多くの幅の異なる記録シートを使用する場合の吸引能力低下を無くすことが可能になる。また、これらの場合に無駄に開口した吸引口33aからの騒音発生を防止することができる。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る記録装置の吸引ユニットの吸引ダクトを示す図である。図8の(a)は最大幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図8の(b)は中間幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図8の(c)は最小幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。本実施形態は、前述の第1及び第2の実施形態と比べ、吸引ダクト51の各ダクト開口の形状構造のみが異なり、その他の点では実質的に同じである。図8の第3の実施形態は、記録シートの幅に合わせて3つのダクト開口51c、51d、51eが設けられる点では第2の実施形態と同じである。
ただし、第3の実施形態では、ダクト開口51c、51d、51eのそれぞれは、1つの開口で形成されるものではなく、記録シートの幅方向に配列された複数の小さな開口(通孔)からなる通孔群で構成されている。各通孔群の位置及び搬送方向幅は、プラテン33の吸引口33aの搬送方向の範囲に対応している。このような第3の実施形態によれば、前述の第1及び第2の実施形態の効果に加え、吸引ダクト51の強度を保った状態で種々のサイズの記録シートに対応したダクト開口を適宜追加できるという効果がある。
以上説明した実施形態に係る記録装置は、画像情報に基づいて記録シートに記録する記録ヘッド42と、記録シートを記録ヘッドと対向した位置に案内するガイド手段であるプラテン33と、を備えている。さらに、ガイド手段に配列された複数の吸引口33aと、吸引口から吸引する吸引手段であるプラテンファン52とを備えている。かかる記録装置において、吸引口33aを開閉するためのダクト開口51c、51dを有する開閉手段としての吸引ダクト51が設けられている。そして、ガイド手段33で案内される記録シートの搬送方向位置及び記録シートの幅に応じて、開閉手段51の回転位置を変更することにより吸引口33aの開閉範囲を変更するように構成されている。
以上説明した実施形態によれば、記録シートで覆われる吸引口のみを開いて吸引するので、記録シートの先端及び後端における吸引能力の低下を防ぐことができる。また、記録シートの幅方向においても、記録シートで覆われない吸引口からの吸引を無くすことにより吸引能力の低下を防ぐことができる。さらに、吸引口からの無駄な空気吸引に起因する騒音を無くすことができる。また、開閉手段を円筒状の吸引ダクト51で形成し、吸引ダクトを回転させて吸引口33aの開閉を行う構成としたので、装置の大型化を招くことなく、所定範囲の吸引口33aを的確に開閉させることができる。
なお、以上の実施形態では、記録される記録シートの幅に応じて2つ以上のダクト開口を吸引ダクト51に設けた。しかし、本発明の実施においては、記録される記録シートの種類によっては開閉手段である吸引ダクト51に1つのダクト開口を設けるだけでも良く、これによっても同様の作用効果が得られる。また、開閉手段51のダクト開口の数については、記録シートの種類数などの必要性に応じて、異なる長さのものを4つ以上設けてもよい。
なお、以上の実施形態では、キャリッジに搭載された記録ヘッドで記録するシリアル記録装置を例に挙げて説明した。ただし、本発明は、一括して1ライン分を記録しながら紙送り(副走査)のみで記録していくライン記録装置など、他の記録方式の場合にも同様に適用可能である。また、本発明は、記録ヘッドの数や配置構成にも関係なく適用可能である。さらに、本発明は、インクジェット記録装置、熱転写記録装置、レーザー記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置など、記録方式や装置の大小にも関係なく適用可能である。
本発明を適用するのに好適な記録装置の縦断面図である。 図1の記録装置の右前方から見た斜視図である。 図1の記録装置を一部省略して右後方から見た斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る記録装置のガイド手段(プラテン)及び吸引ユニットを示す図であり、(a)は外観斜視図であり、(b)は分解斜視図である。 図4の吸引ユニットの吸引ダクトを示す図であり、(a)は最大幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図であり、(b)は最小幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る記録装置のプラテンにおける吸引動作を示す図であり、(a)〜(e)は各動作シーケンスを断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る記録装置の吸引ユニットの吸引ダクトを示す図である。図7の(a)は最大幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図7の(b)は中間幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図7の(c)は最小幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る記録装置の吸引ユニットの吸引ダクトを示す図である。図8の(a)は最大幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図8の(b)は中間幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。図8の(c)は最小幅の記録シートに対応するダクト開口が上部に位置する状態を示す斜視図である。
符号の説明
33 ガイド手段(プラテン)
33a 吸引口
42 記録ヘッド
50 ダクトケース
51 開閉手段(吸引ダクト)
51c、51d、51e ダクト開口
52 吸引手段(プラテンファン)
500 吸引ユニット

Claims (8)

  1. 画像情報に基づいて記録シートに記録する記録ヘッドと、記録シートを前記記録ヘッドと対向した位置に案内するガイド手段と、前記ガイド手段に配列された複数の吸引口と、前記吸引口から吸引する吸引手段とを備えた記録装置において、
    前記吸引口を開閉する開閉手段を設け、前記ガイド手段で案内される記録シートの搬送方向位置及び記録シートの幅に応じて、前記開閉手段による前記吸引口の開閉範囲を変更することを特徴とする記録装置。
  2. 前記開閉手段は、記録シートの先端が前記ガイド手段の上を移動するときに該先端の位置に従って前記吸引口を開いていき、記録シートの後端が前記ガイド手段の上を移動するときに該後端の位置に従って前記吸引口を閉じていき、記録シートの幅方向において記録シートで覆われない範囲にある吸引口は閉じたままにしておくことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記開閉手段は、記録される記録シートの幅に対応する範囲で前記吸引口を開閉するための少なくとも1つのダクト開口を有する回転可能な吸引ダクトを具備し、該吸引ダクトの回転位置を変更することにより、前記吸引手段により吸引される前記吸引口の範囲を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記開閉手段は、記録される記録シートの最大幅に対応する範囲で前記吸引口を開閉するためのダクト開口と、記録される記録シートの最小幅に対応する範囲で前記吸引口を開閉するためのダクト開口とを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記開閉手段は、記録シートの幅が小さいときは幅方向長さが小さいダクト開口が前記吸引口と対応する位置になり、記録シートの幅が大きいときは幅方向長さが大きいダクト開口が前記吸引口と対応する位置になるように回転駆動されることを特徴とする請求項3又は4に記載の記録装置。
  6. 画像情報に基づいて記録シートに記録する記録ヘッドと、記録シートを前記記録ヘッドと対向した位置に案内するプラテンと、前記プラテンに設けられた記録シートを吸着するための複数の吸引口と、前記吸引口を通して記録シートを吸着するために前記プラテンの下側に設けられた吸引ユニットと、を備えた記録装置において、
    前記吸引ユニットは、前記複数の吸引口に対応した位置に形成された開口を有するダクトケースと、該ダクトケースの内部に回転可能に収容された吸引ダクトと、該吸引ダクトの内部に連通するプラテンファンとを具備し、
    前記吸引ダクトに、記録される記録シートの幅に対応した幅方向長さを有する少なくとも1つのダクト開口を設け、
    記録シートが前記プラテン上を搬送されるとき、記録シートの先端の位置に従って前記ダクト開口が前記吸引口を順次開いていき、記録シートの後端の位置に従って前記ダクト開口が前記吸引口を順次閉じていくように、前記吸引ダクトを回転させることを特徴とする記録装置。
  7. 前記ダクト開口は使用される記録シートの幅に対応した幅方向長さを有し、そのうちの1つは最大幅の記録シートの幅に対応した長さを有することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記ダクト開口は使用される記録シートの幅に対応した幅方向長さを有し、そのうちの1つは最小幅の記録シートの幅に対応した長さを有することを特徴とする請求項6又は7に記載の記録装置。
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