JP2007221870A - プロテクタ、電線束の取り外し方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両用のワイヤーハーネスにおいて、電線束の取り外し性を向上させる。
【解決手段】電線束2が内部に挿通される略筒状の本体6を有するプロテクタ5であって、本体6の両端をつなぐ縦ウェルドライン7が設けられている。プロテクタ5から電線束2を取り外すには、まず、縦ウェルドライン7を破断させて、本体6の一端から他端まで至るように開口部を形成する。次に、この開口部から電線束2をプロテクタ5の外側に引き出す。これにより、電線束2をプロテクタ5から容易に取り外すことができ、電線束2の取り外し性が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】電線束2が内部に挿通される略筒状の本体6を有するプロテクタ5であって、本体6の両端をつなぐ縦ウェルドライン7が設けられている。プロテクタ5から電線束2を取り外すには、まず、縦ウェルドライン7を破断させて、本体6の一端から他端まで至るように開口部を形成する。次に、この開口部から電線束2をプロテクタ5の外側に引き出す。これにより、電線束2をプロテクタ5から容易に取り外すことができ、電線束2の取り外し性が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用のワイヤーハーネスに適用するに好適な、プロテクタおよび電線束の取り外し方法とに関するものである。
図18は従来のワイヤーハーネスを例示する斜視図、図19は図18に示すワイヤーハーネスの車両配索状態を示す断面図である。
従来、この種のワイヤーハーネス1を車両に配索する際には、まず、図18に示すように、電線束2を外力(熱、機械など)から保護するため、筒状のプロテクタ5を電線保護部材として電線束2に外装する。次に、図19に示すように、プロテクタ5をクリップ4で車体8に固定することにより、ワイヤーハーネス1を車両に配索する(例えば、特許文献1参照)。
そして、車両解体に伴うワイヤーハーネス1のリサイクル時などにおいては、電線束2の一部にフックなどの機械(図示せず)を引っ掛けてワイヤーハーネス1を車体8から強制的に剥ぎ取った後、さらに、電線束2をプロテクタ5から取り外していた。
特開2001−298826号公報
しかし、これでは、筒状のプロテクタ5が電線束2を包囲しているため、電線束2をプロテクタ5から取り外すのに困難を伴うという課題があった。
本発明は、こうした課題を解決することが可能な、プロテクタ、電線束の取り外し方法を提供することを目的とする。
まず、請求項1に係るプロテクタの発明では、電線束が内部に挿通される略筒状の本体を有するプロテクタであって、前記本体の両端をつなぐ縦ウェルドラインが設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインは、曲線状であることを特徴とする。
また、請求項3に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインは、前記本体の両端に位置する直線部と、前記本体の中央に位置する曲線部とから構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインの両側には、一対の引張補助片が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインには、前記本体に周設された横ウェルドラインが交差していることを特徴とする。
また、請求項6に係る電線束の取り外し方法の発明では、略筒状のプロテクタに挿通された電線束を取り外す、電線束の取り外し方法であって、前記プロテクタに設けられた縦ウェルドラインを破断させることにより、当該プロテクタの一端から他端まで至るように開口部を形成する開口部形成工程と、この開口部から前記電線束を前記プロテクタの外側に引き出す電線束引出工程とが含まれることを特徴とする。
また、請求項7に係る電線束の取り外し方法の発明では、前記開口部形成工程において、前記縦ウェルドラインの両側に設けられた一対の引張補助片を引っ張ることにより、当該縦ウェルドラインを破断させることを特徴とする。
また、請求項2に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインは、曲線状であることを特徴とする。
また、請求項3に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインは、前記本体の両端に位置する直線部と、前記本体の中央に位置する曲線部とから構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインの両側には、一対の引張補助片が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に係るプロテクタの発明では、前記縦ウェルドラインには、前記本体に周設された横ウェルドラインが交差していることを特徴とする。
また、請求項6に係る電線束の取り外し方法の発明では、略筒状のプロテクタに挿通された電線束を取り外す、電線束の取り外し方法であって、前記プロテクタに設けられた縦ウェルドラインを破断させることにより、当該プロテクタの一端から他端まで至るように開口部を形成する開口部形成工程と、この開口部から前記電線束を前記プロテクタの外側に引き出す電線束引出工程とが含まれることを特徴とする。
また、請求項7に係る電線束の取り外し方法の発明では、前記開口部形成工程において、前記縦ウェルドラインの両側に設けられた一対の引張補助片を引っ張ることにより、当該縦ウェルドラインを破断させることを特徴とする。
本発明によれば、強度的に弱い縦ウェルドラインを利用して電線束をプロテクタから容易に取り外すことができるため、電線束の取り外し性が向上する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明に係るプロテクタの第1の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図2は図1のプロテクタの射出成形方法を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は底面図、図3はワイヤーハーネスの車両配索状態を示す断面図、図4はワイヤーハーネスが車体から分離した状態を示す断面図、図5は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第1工程を示す斜視図、図6は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第2工程を示す斜視図、図7は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第3工程を示す斜視図、図8は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第4工程を示す斜視図である。
図1は本発明に係るプロテクタの第1の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図2は図1のプロテクタの射出成形方法を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は底面図、図3はワイヤーハーネスの車両配索状態を示す断面図、図4はワイヤーハーネスが車体から分離した状態を示す断面図、図5は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第1工程を示す斜視図、図6は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第2工程を示す斜視図、図7は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第3工程を示す斜視図、図8は本発明に係る電線束の取り外し方法の一実施形態の第4工程を示す斜視図である。
ワイヤーハーネス1は、図1に示すように、プロテクタ5に電線束2が挿通されて構成されている。すなわち、ワイヤーハーネス1は電線束2を有しており、電線束2は多数本の電線3から構成されている。そして、電線束2には電線保護部材としてプロテクタ5が外装されている。
このプロテクタ5は、図1に示すように、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂から四角筒状に射出成形された本体6を有しており、本体6の一側面(図1では上面)には縦ウェルドライン7が、本体6の両端をつなぐ形で直線状に形成されている。ここで、縦ウェルドライン7とは、電線束2の挿通方向(プロテクタ5の本体6の両端を結ぶ方向)に延伸するウェルドラインを意味する。
この直線状の縦ウェルドライン7の形成方法としては、例えば、次のような方法を採用することができる。すなわち、図2(b)、(d)に示すように、一直線上に配置された複数個(図2では3個)のゲート16から同時に溶融状態の樹脂を金型のキャビティ17に注入する。すると、各ゲート16から注入された樹脂は、図2(a)に示すように、金型のキャビティ17を回り込むようにして前進し、フローフロント(流動先端部)が会合する場所に縦ウェルドライン7が発生する。このとき、すべてのゲート16は一直線上に並んでいるので、この縦ウェルドライン7は、図2(c)に示すように、直線状に形成される。なお、通常、縦ウェルドライン7を軽減するためには、金型温度や樹脂温度を上げることが有効な手段であると考えられるが、このプロテクタ5では、縦ウェルドライン7を軽減すべく金型温度や樹脂温度を上げる必要がないので、その分だけプロテクタ5の製造コストを削減することができる。
ワイヤーハーネス1は以上のような構成を有するので、ワイヤーハーネス1を車両に配索する際には、図3に示すように、プロテクタ5をクリップ4で車体8に固定する。このとき、縦ウェルドライン7が車体8側に向くようにする。すると、ワイヤーハーネス1は、プロテクタ5が車体8に固定された形で車両に配索された状態となる。また、プロテクタ5は、縦ウェルドライン7が車体8側に向いているため、縦ウェルドライン7に外力(熱、機械など)が加わりにくくなる。その結果、ワイヤーハーネス1は、車両配索時に縦ウェルドライン7が破断して電線束2がプロテクタ5から脱落する不具合は生じない。
また、車両解体に伴うワイヤーハーネス1のリサイクル時などにおいて、ワイヤーハーネス1を車両から剥がす際には、次の手順による。
まず、ワイヤーハーネス1を車体8から分離する。それには、ワイヤーハーネス1の電線束2の一部にフックなどの機械(図示せず)を引っ掛け、図4に示すように、電線束2を矢印A方向、つまり車体8と反対側へ引っ張る。すると、プロテクタ5が車体8から引き剥がされ、その結果、ワイヤーハーネス1は、車体8から分離した状態となる。
このとき、プロテクタ5は、縦ウェルドライン7が車体8側(つまり、電線束2の引っ張り方向とは反対側)に向いているため、電線束2を引っ張ったときに、縦ウェルドライン7が破断し、電線束2のみ分離してプロテクタ5が車体8に残る事態はほとんど生じない。
次に、このワイヤーハーネス1の電線束2をプロテクタ5から取り外す。それには、図5に示すように、一方の手でプロテクタ5を押さえ、他方の手で電線束2の一部を把持し、プロテクタ5の本体6の内側から縦ウェルドライン7の一端を押圧するように電線束2を矢印B方向、つまり電線束2の挿通方向にほぼ直交する方向へ引っ張る。すると、図6に示すように、縦ウェルドライン7の一端に荷重がかかって破断し始め、図7に示すように、この破断が進行し、最終的には縦ウェルドライン7の他端まで破断する。その結果、図8に示すように、プロテクタ5の本体6の一端から他端まで至るように開口部9が形成されると同時に、電線束2がプロテクタ5から取り外された状態となる。このとき、縦ウェルドライン7は直線状であるため、縦ウェルドライン7の破断動作、ひいては電線束2の取り外し動作は円滑に行われる。このように、強度的に弱い縦ウェルドライン7を利用して電線束2をプロテクタ5から容易に取り外すことができるため、電線束2の取り外し性が向上する。
ここで、ワイヤーハーネス1の取り外し作業が終了する。
<第2の実施形態>
図9は本発明に係るプロテクタの第2の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図10は図9のプロテクタの射出成形方法を示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図である。
図9は本発明に係るプロテクタの第2の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図10は図9のプロテクタの射出成形方法を示す図であって、(a)は平面図、(b)は底面図である。
上述した第1の実施形態においては、プロテクタ5に縦ウェルドライン7を直線状に形成する場合について説明したが、図9に示すように、縦ウェルドライン7を曲線状に形成することにより、車両配索時のプロテクタ5の強度を一層高めることもできる。
この曲線状の縦ウェルドライン7の形成方法としては、例えば、次のような方法を採用することができる。すなわち、図10(b)に示すように、複数個(図10では3個)のゲート16を交互に位置がずれるように配置し、これらのゲート16から同時に溶融状態の樹脂を金型のキャビティに注入する。すると、各ゲート16から注入された樹脂は、金型のキャビティを回り込むようにして前進し、フローフロントが会合する場所に縦ウェルドライン7が発生する。このとき、複数個のゲート16は交互に位置がずれているので、この縦ウェルドライン7は、図10(a)に示すように、曲線状に形成される。
こうして縦ウェルドライン7が曲線状に形成されると、ワイヤーハーネス1の車両配索時には、縦ウェルドライン7に外力が加わっても、その応力が分散するため、強度上の弱点となる事態を回避することができる。
<第3の実施形態>
図11は本発明に係るプロテクタの第3の実施形態を示す平面図である。
図11は本発明に係るプロテクタの第3の実施形態を示す平面図である。
上述した第1、2の実施形態においては、プロテクタ5に縦ウェルドライン7を直線状または曲線状に形成する場合について説明したが、縦ウェルドライン7の形状を直線と曲線との組み合わせとすることにより、車両配索時の強度確保と解体時の取り外し性向上とを両立させることもできる。
すなわち、このプロテクタ5は、図11に示すように、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂から四角筒状に射出成形された本体6を有しており、本体6の一側面には縦ウェルドライン7が、本体6の両端をつなぐ形で形成されている。そして、この縦ウェルドライン7は、本体6の両端に位置する直線部7Aと、本体6の中央に位置する曲線部7Bとから構成されている。
そのため、ワイヤーハーネス1の車両配索時には、縦ウェルドライン7に外力が加わっても、その応力が曲線部7Bで分散するため、強度上の弱点となる事態を回避することができる。したがって、車両配索時の強度を確保することが可能となる。また、ワイヤーハーネス1の取り外し時には、縦ウェルドライン7が破断する切っ掛けとなる本体6の一端に直線部7Aが配置しているので、縦ウェルドライン7の破断動作を円滑に行い、電線束2をプロテクタ5から容易に取り外すことができる。したがって、解体時の取り外し性を向上させることが可能となる。
<第4の実施形態>
図12は本発明に係るプロテクタの第4の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図13は本発明に係る電線束の取り外し方法の別の実施形態を示す側面図であって、(a)はその第1工程を示す図、(b)はその第2工程を示す図、(c)はその第3工程を示す図である。
図12は本発明に係るプロテクタの第4の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図13は本発明に係る電線束の取り外し方法の別の実施形態を示す側面図であって、(a)はその第1工程を示す図、(b)はその第2工程を示す図、(c)はその第3工程を示す図である。
上述した第1〜3の実施形態においては、電線束2をプロテクタ5から取り外すときに、プロテクタ5の本体6の内側から縦ウェルドライン7の一端を押圧するように電線束2を引っ張ることにより、縦ウェルドライン7を破断させると同時に、電線束2をプロテクタ5の外部へ引き出す場合について説明した。しかし、プロテクタ5の本体6に一対のリング(引張補助片)10、10を縦ウェルドライン7の両側に位置するように設けておき、これらのリング10、10を引っ張ることにより、縦ウェルドライン7を破断させた後、電線束2をプロテクタ5の外部へ引き出すことも可能である。以下、この方法について説明する。
すなわち、このプロテクタ5は、図12に示すように、本体6に一対のリング10、10が縦ウェルドライン7の両側に位置するように取り付けられている点を除き、上述した第1の実施形態と同様な構成を有している。
そして、車両解体に伴うワイヤーハーネス1のリサイクル時などにおいて、ワイヤーハーネス1を車両から剥がす際には、次の手順による。
まず、ワイヤーハーネス1を車体8から分離する。それには、図13(a)に示すように、一対のリング10、10を立て、これらのリング10、10に手指を差し込んで引っ掛け、リング10、10を矢印C方向、つまり車体8と反対側へ引っ張る。すると、プロテクタ5が車体8から引き剥がされ、その結果、ワイヤーハーネス1は、車体8から分離した状態となる。
次に、このワイヤーハーネス1の電線束2をプロテクタ5から取り外す。それには、図13(b)に示すように、一対のリング10、10を外向きに倒し、各リング10、10を矢印D方向、つまり一対のリング10、10が互いに離れる方向へ引っ張る。すると、すると、縦ウェルドライン7の一端が破断し始め、最終的には縦ウェルドライン7の他端まで破断が進行する。その結果、図13(c)に示すように、プロテクタ5の本体6の一端から他端まで至るように開口部9が形成される。次いで、この開口部9から電線束2をプロテクタ5の外部へ引き出す。すると、ワイヤーハーネス1は、電線束2がプロテクタ5から取り外された状態となる。このように、強度的に弱い縦ウェルドライン7を利用して電線束2をプロテクタ5から容易に取り外すことができるため、電線束2の取り外し性が向上する。
ここで、ワイヤーハーネス1の取り外し作業が終了する。
<第5の実施形態>
図14は本発明に係るプロテクタの第5の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図である。
図14は本発明に係るプロテクタの第5の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図である。
上述した第4の実施形態においては、引張補助片としてリング10を用いる場合について説明した。しかし、このリング10に代えて、プロテクタ5の本体6に、図14に示すように、作業者の手指が引っ掛かる一対の丸孔(引張補助片)11、11を縦ウェルドライン7の両側に位置するように設けておき、これらの丸孔11、11に手指を引っ掛けて引っ張ることにより、縦ウェルドライン7を破断させることもできる。
<第6の実施形態>
図15は本発明に係るプロテクタの第6の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図である。
図15は本発明に係るプロテクタの第6の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図である。
上述した第4の実施形態においては、引張補助片としてリング10を用いる場合について説明した。しかし、このリング10に代えて、プロテクタ5の本体6に、図15に示すように、プロテクタ5を車体に固定するための一対の取付部(引張補助片)12、12を縦ウェルドライン7の両側に位置するように設けておき、これらの取付部12、12を引っ張ることにより、縦ウェルドライン7を破断させることも可能である。
<第7の実施形態>
図16は本発明に係るプロテクタの第7の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図17は図16のプロテクタの射出成形方法を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。
図16は本発明に係るプロテクタの第7の実施形態を備えたワイヤーハーネスの斜視図、図17は図16のプロテクタの射出成形方法を示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は平面図、(d)は底面図である。
上述した第1〜6の実施形態においては、本体6の一側面に縦ウェルドライン7が形成されたプロテクタ5について説明したが、図16に示すように、この縦ウェルドライン7に横ウェルドライン13を組み合わせても構わない。以下、縦ウェルドライン7に横ウェルドライン13が組み合わされたプロテクタ5について説明する。
すなわち、このプロテクタ5、図16に示すように、ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂から四角筒状に射出成形された本体6を有している。本体6の一側面(図16では上面)には、縦ウェルドライン7が本体6の両端をつなぐ形で直線状に形成されているとともに、本体6の側面には、横ウェルドライン13が縦ウェルドライン7に交差するように周設されている。
この横ウェルドライン13の形成方法としては、時間差注入方法を採用することができる。すなわち、図17に示すように、複数個(図17では3個)のゲート16から時間差を設けて溶融状態の樹脂を金型のキャビティ17に注入する。例えば、中央のゲート16から樹脂を注入した後、一定時間が経過した時点で両端のゲート16から樹脂を注入する。すると、中央のゲート16から注入された樹脂がある程度硬化したところで、両端のゲート16から注入された樹脂が流れ込んでくるので、両者の間に横ウェルドライン13が2箇所に形成される。
そして、縦ウェルドライン7は、2本の横ウェルドライン13によって3つに分断されて直線に近付く。そのため、プロテクタ5は、縦ウェルドライン7の破断が容易になる。
<その他の実施形態>
上述の各実施形態においては、ワイヤーハーネス1を車両に配索するときに、クリップ4でプロテクタ5を車体8に固定する場合について説明したが、クリップ4以外の固着手段(例えば、ボルト・ナット、接着剤、スライドロックなど)を代用することも可能である。
上述の各実施形態においては、ワイヤーハーネス1を車両に配索するときに、クリップ4でプロテクタ5を車体8に固定する場合について説明したが、クリップ4以外の固着手段(例えば、ボルト・ナット、接着剤、スライドロックなど)を代用することも可能である。
上述の各実施形態においては、ワイヤーハーネス1を車体8から分離するときに、ワイヤーハーネス1の電線束2の一部にフックなどの機械を引っ掛けて引っ張る場合について説明したが、こうした機械に頼らず、ワイヤーハーネス1の電線束2の一部を手で把持して引っ張るようにしてもよい。
上述の各実施形態においては、四角筒状の本体6を備えたプロテクタ5について説明したが、プロテクタ5の本体6は、略筒状である限り、どのような形状であっても構わない。
本発明は、自動車、航空機、電車、製造プラント、電化製品、OA機器など各種の産業分野に広く適用することができる。
1……ワイヤーハーネス
2……電線束
3……電線
5……プロテクタ
6……本体
7……縦ウェルドライン
7A……直線部
7B……曲線部
9……開口部
10……リング(引張補助片)
11……丸孔(引張補助片)
12……取付部(引張補助片)
13……横ウェルドライン
2……電線束
3……電線
5……プロテクタ
6……本体
7……縦ウェルドライン
7A……直線部
7B……曲線部
9……開口部
10……リング(引張補助片)
11……丸孔(引張補助片)
12……取付部(引張補助片)
13……横ウェルドライン
Claims (7)
- 電線束が内部に挿通される略筒状の本体を有するプロテクタであって、
前記本体の両端をつなぐ縦ウェルドラインが設けられていることを特徴とするプロテクタ。 - 前記縦ウェルドラインは、曲線状であることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
- 前記縦ウェルドラインは、前記本体の両端に位置する直線部と、前記本体の中央に位置する曲線部とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のプロテクタ。
- 前記縦ウェルドラインの両側には、一対の引張補助片が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のプロテクタ。
- 前記縦ウェルドラインには、前記本体に周設された横ウェルドラインが交差していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプロテクタ。
- 略筒状のプロテクタに挿通された電線束を取り外す、電線束の取り外し方法であって、
前記プロテクタに設けられた縦ウェルドラインを破断させることにより、当該プロテクタの一端から他端まで至るように開口部を形成する開口部形成工程と、
この開口部から前記電線束を前記プロテクタの外側に引き出す電線束引出工程と
が含まれることを特徴とする、電線束の取り外し方法。 - 前記開口部形成工程において、
前記縦ウェルドラインの両側に設けられた一対の引張補助片を引っ張ることにより、当該縦ウェルドラインを破断させることを特徴とする、請求項6に記載の電線束の取り外し方法。
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