JP2007221075A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで実装効率の高い半導体装置を実現する。
【解決手段】本発明の半導体装置100は、片面に配線パターン5が形成されたフレキシブル基板11の上記片面上に、配線パターン5と電気的に接続された半導体チップ1とハンダボール8とを備えている。フレキシブル基板11は、半導体チップ1が備えられた第1の領域11aと、ハンダボール8が備えられた第2の領域11bとを備え、第1の領域11aの裏面と第2の領域11bの裏面とが互いに対向するように、フレキシブル基板11が折り曲げられている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の半導体装置100は、片面に配線パターン5が形成されたフレキシブル基板11の上記片面上に、配線パターン5と電気的に接続された半導体チップ1とハンダボール8とを備えている。フレキシブル基板11は、半導体チップ1が備えられた第1の領域11aと、ハンダボール8が備えられた第2の領域11bとを備え、第1の領域11aの裏面と第2の領域11bの裏面とが互いに対向するように、フレキシブル基板11が折り曲げられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、配線基板の片面に半導体チップおよび外部出力端子を備えたエリアアレイ型の半導体装置に関する。
現在、TVやPC用モニターを始め、携帯電話に至る様々な分野で液晶表示装置が採用されている。近年、液晶表示装置に対して、より一層の高精細・高出力化が要求されている。このため、液晶表示装置の表示機能を制御する画像処理エンジンの多出力化に拍車がかかっており、半導体チップの微細化・小型化が更に進んでいる。このような流れの中で、プリント基板への実装が困難で外部出力端子数に制約のあるプラスチックパッケージからBGA(Ball Grid Array、いわゆるOMPAC方式)型パッケージなどのエリアアレイ型の半導体装置の需要が高くなってきている。
エリアアレイ型パッケージは、ベース基材の材質の違いから、硬質のガラスエポキシ基板と軟質のフレキシブル基板との2種類に大別することができる。ガラスエポキシ基板では配線パターンのピッチの限界は100μm程度であり、ファインピッチパターンを形成することが困難である。これに対して、軟質のフレキシブル基板はファインピッチを形成するのに有利である。
BGA型パッケージは、一般的に、フェイスアップ方式によるワイヤボンドタイプが採用されている。ワイヤボンドタイプでは、通常、ベース基材として硬質のガラスエポキシ基板が使用される。硬質のガラスエポキシ基板をベース基材とするBGAでは、ベース基材に貫通孔となるスルーホールが設けられ、ガラスエポキシ基板の両面に配置された配線を接続することによって、電気的信号を半導体チップから外部出力端子であるハンダボールへ出力することができる構成となっている。しかしながら、ワイヤボンドタイプでは、電極のピッチが45μm程度までであるという大きな制約がある。このため、コストダウン・収率アップ・半導体チップの高機能化などにより半導体チップの縮小化が進むことによる半導体チップの電極のピッチが狭くなる要求に対して、ワイヤボンドタイプでは対応することは困難となっている。
これに対して、フェイスダウン方式によるフリップチップタイプのBGA型パッケージでは、電極のピッチの限界は30μm程度であり、今後のファインピッチ化に対して有効な構造である。フリップチップタイプでは、通常、ベース基板としてフレキシブル基板が使用される。フリップチップタイプのBGA型パッケージで使用されるフレキシブル基板には、フレキシブル基板の片面にのみ配線が設けられた単層配線基板(片面配線基板)と、幾層にも配線が設けられた多層配線基板とがある。多層配線基板は、高密度の配線を引き廻すことが可能であるが、硬質のガラスエポキシ基板よりも高価であることが多い。一方、単層配線基板は多層配線基板と比べて安価であるためコスト面では有利である。しかしながら、単層配線基板では、配線が配置された面と同一面に半導体チップと外部出力端子であるハンダボールとが搭載されるため、その設計において様々な制約が生じる。
上記単層配線基板の制約として、(1)外部出力端子を半導体チップ搭載部の裏面に配列することができず、BGAパッケージサイズが大きくなること、(2)BGAパッケージの積層をすることができず、高密度実装に限界が生じる、などが挙げられる。上記制約のため、プリント基板に実装した際に、半導体チップ搭載部がデッドゾーンとなったり、BGAパッケージの積層ができなかったりするため、高密度実装することができないという問題があった。
上記(2)の制約を解決するために、基板から突出する外部出力端子の高さを半導体チップの封止高さより高くした構成の半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
以下に、上記特許文献1に記載の半導体装置について、図11および図12を参照して説明する。
図11は、特許文献1に記載の半導体装置の概略構成を示す断面図である。また、図12は、図11の半導体装置を積層した構造を示す断面図である。
図11に示すように、従来の半導体装置900は、単層配線基板よりなるインターポーザ101の配線面側に、半導体チップ103、ボンディングパッド105、およびボールパッド108が設けられている。ボールパッド108の上にはハンダボール107が設けられている。半導体チップ103とボンディングパッド105とは、半導体チップ103に設けられている突起電極112を介して電気的に接続されている。ボンディングパッド105は、配線パターンによりボールパッド108に接続される。ボールパッド108の表面は、ハンダボール107を設ける部分を除いてソルダーレジスト110によって覆われている。半導体チップ103およびボンディングパッド105は封止樹脂102によって覆われている。また、インターポーザ101にはスルーホール109が設けられている。
半導体装置900では、封止樹脂102による封止高さは、ハンダボール107の高さよりも低くなっている。これにより、図12に示すように、スルーホール109を介して、同じ構造を有する半導体装置900を積層して接続することを可能としている。
特開2001−223297号公報(2001年8月17日公開)
しかしながら、上記従来の構成では、半導体チップ103の搭載面と配線パターンとが同一面にある為、外部出力端子であるハンダボール107を半導体チップ103搭載部の裏面に配列することができず、パッケージサイズが大きくなるという問題を生じる。
更には、上記半導体装置900は積層することはできるが、インターポーザ101における半導体チップ103の搭載部の裏面を利用することができないため、積層する半導体装置900の形状が制限される。このため、多層配線基板と比較して設計に様々な制約が生じる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価な単層配線基板を用いて、多層配線基板と同様に半導体チップの設置方向とは反対側の方向に外部出力端子を設置することを可能とし、半導体チップの裏側の空間を有効に活用することにより、低コストで実装効率の高い半導体装置を実現することにある。
本発明に係る半導体装置は、上記課題を解決するために、片面に配線パターンが形成されたフレキシブル基板の上記片面上に、配線パターンと電気的に接続された半導体チップと外部出力端子とを備える半導体装置において、上記フレキシブル基板は、半導体チップが備えられた第1の領域と、外部出力端子が備えられた第2の領域とを備え、第1の領域の裏面と第2の領域の裏面とが互いに対向するように、上記フレキシブル基板が折り曲げられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、上記フレキシブル基板は、第1の領域の裏面と第2の領域の裏面とが互いに対向するように折り曲げられているため、半導体チップの搭載面の裏側の空間を有効に活用することができる。つまり、安価な単層配線基板を用いて多層配線基板と同様に、半導体チップの設置方向とは反対側の方向に外部出力端子をフレキシブル基板に設置することが可能となる。従って、上記構成によれば、低コストで実装効率の高い半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明に係る半導体装置では、フレキシブル基板を折り曲げて固定する固定手段を備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、固定手段によりフレキシブル基板が固定されるため、より安定的に半導体装置を使用することができるという更なる効果を奏する。
本発明に係る半導体装置では、上記固定手段が接着剤であることが好ましい。
上記の構成によれば、簡便で、かつ強固にフレキシブル基板を固定することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、上記フレキシブル基板は、ポリイミドからなることが好ましい。
上記の構成によれば、ポリイミドは加工性、耐熱性、耐溶剤性および絶縁性に優れているため、より信頼性の高い半導体装置を提供することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、上記配線パターンは、上記フレキシブル基板に貼着されていることが好ましい。
上記の構成によれば、配線パターンのフレキシブル基板への密着強度が高くなるため、配線パターンがフレキシブル基板から剥がれ難くなる。配線パターンは非常に薄いため、配線パターンのフレキシブル基板への密着強度が高いことにより、配線パターンの強度が高くなる。フレキシブル基板によって補強されていない配線パターンでは、フレキシブル基板を折り曲げた際に、断線に至る可能性がある。このため、上記構成によれば、配線パターンの強度を確保することにより、配線パターンの断線を抑制することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、第1の領域の裏面と第2の領域の裏面との間に、フレキシブル基板を平坦に保つための平板をさらに備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記第1の領域の裏面と第2の領域の裏面との間に平坦に保つための平板を備えているため、実装時に問題となっていた外部出力端子が配置されている第2の領域の実装装置との共平面性(コプラナリティー)を確保することができる。従って、上記構成によれば、安定的に実装装置へ搭載することができる半導体装置を提供することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、さらに、上記第1の領域および第2の領域における半導体チップと外部出力端子とが備えられている部分以外の部分に、第1・第2領域を覆うようにしてソルダーレジストを備え、フレキシブル基板を平坦に保つための平板を、上記ソルダーレジストの上に備えていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記ソルダーレジストの上に、平坦に保つための平板を備えているため、実装時に問題となっていた外部出力端子が配置されている第2の領域の実装装置との共平面性(コプラナリティー)を確保することができる。
さらには、上記平板をソルダーレジストの上に設置することで平板を半導体装置に導入することができるため、簡便に平板を導入することができる。従って、低コストで、安定的に実装装置と搭載することができる半導体装置を提供することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、上記平板は、銅またはアルミニウムからなることが好ましい。
上記の構成によれば、銅またはアルミニウムは放熱特性に優れているため、半導体基板の放熱特性を向上させることができる。従って、放熱特性が向上した半導体装置を提供することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、上記第2の領域は、折り曲げたときに第1の領域と同一平面上に位置する部分をさらに備えていることが好ましい。
上記構成によれば、半導体チップの設置方向と同じ方向および反対側の方向の2方向に外部出力端子がフレキシブル基板に設置されるため、2方向から、他の半導体装置の積層および/または実装装置への搭載を行うことができる。よって、より自由に半導体装置を設計することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、上記フレキシブル基板は、上記折り曲げられた領域に薄肉部またはスリットが設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、折り曲げられた領域に薄肉部またはスリットが設けられているため、フレキシブル基板の折り曲げられた領域にかかる負荷が低減される。これにより、フレキシブル基板をより容易に折り曲げることができるため、より短時間で半導体装置を製造することができる。従って、上記構成によれば、より低コストで半導体装置を提供することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、さらに、上記第1の領域および第2の領域における半導体チップと外部出力端子とが備えられている部分以外の部分に、第1・第2領域を覆うようにしてソルダーレジストを備え、上記フレキシブル基板が折り曲げられた領域における上記ソルダーレジストに薄肉部またはスリットが設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、上記折り曲げられた領域のソルダーレジストに薄肉部またはスリットが設けられているため、フレキシブル基板を折り曲げる際にかかるソルダーレジストへの負荷が低減される。これにより、フレキシブル基板をより容易に折り曲げることができるため、より短時間で半導体装置を製造することができる。従って、上記構成によれば、より低コストで半導体装置を提供することができるという更なる効果を奏する。
また、本発明に係る半導体装置では、上記配線パターンは、スパッタリングメッキによって形成されたものであることが好ましい。
上記構成によれば、接着剤を使用せずに配線パターンが形成されているため、量産性を確保しながら、ファインピッチが可能となるという更なる効果を奏する。
本発明に係る半導体装置は、以上のように、片面に配線パターンが形成されたフレキシブル基板の上記片面上に、配線パターンと電気的に接続された半導体チップと外部出力端子とを備える半導体装置において、上記フレキシブル基板は、半導体チップが備えられた第1の領域と、外部出力端子が備えられた第2の領域とを備え、第1の領域の裏面と第2の領域の裏面とが互いに対向するように、上記フレキシブル基板が折り曲げられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、半導体チップの搭載面の裏側の空間を有効に活用することができ、安価な単層配線基板を用いて多層配線基板と同様に、半導体チップの設置方向とは反対側の方向に外部出力端子をフレキシブル基板に設置することが可能となる。従って、低コストで実装効率の高い半導体装置を提供することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図3に基づいて説明すると以下の通りである。
本発明の一実施形態について図1〜図3に基づいて説明すると以下の通りである。
図1は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。また、図2は、1層配線のエリアアレイ型半導体装置を示す断面図であり、図3は、2層配線のエリアアレイ型半導体装置を示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る半導体装置100は、片面に配線パターン5が形成されたフレキシブル基板11の上記片面上に、配線パターン5と電気的に接続された半導体チップ1とハンダボール(外部出力端子)8とを備えている。上記フレキシブル基板11は、半導体チップ1が備えられた第1の領域11aと、ハンダボール8が備えられた第2の領域11bとを備え、第1の領域11aの裏面(フレキシブル基板11における配線パターン5が形成された面とは反対側の面)と第2の領域11bの裏面とが互いに対向するように、上記フレキシブル基板11が折り曲げられている。
本実施の形態では、上記第1の領域11aの裏面と上記第2の領域11bの裏面との間に接着剤(固定手段)13が充填されている。
尚、本実施の形態では、説明の便宜のため図1に示すように、第2の領域11bにおいて、裏面が第1の領域11aの裏面と対向する部分を第2の領域11b1とし、折り曲げられている部分を第2の領域(折り曲げられた領域)11b2とし、フレキシブル基板11を折り曲げたときに第1の領域11aと同一平面上に位置する部分を第2の領域11b3とする。つまり、本実施の形態では、上記フレキシブル基板11の中央部に第1の領域11aを備え、その同一平面上に2箇所の第2の領域11b3を備えている。そして、裏面が第1の領域11aの裏面と対向する第2の領域11b1を2箇所に備え、第2の領域11b1と第2の領域11b3とは2箇所の第2の領域11b2によって互いが繋がっている。また、第2の領域11b1におけるフレキシブル基板11のそれぞれの端部は、互いが接触しておらず、その間には隙間が生じている。
尚、上記第2の領域11b1におけるフレキシブル基板11のそれぞれの端部は、本実施の形態のように互いの間に隙間が生じていてもよく、また、互いの端部が完全に接触することにより隙間が無くてもよい。但し、本実施の形態のように、上記第2の領域11b1におけるフレキシブル基板11のそれぞれの端部の間に隙間を生じさせることにより、放熱性を高めることができるため、より好ましい。
半導体チップ1は突起電極3を備えており、上記突起電極3と上記配線パターン5の一端に設けられるインナーリード(図示せず)との接続により、半導体チップ1は配線パターン5と電気的に接続している。また、上記フレキシブル基板11の第2の領域11b1の上にはハンダボールランド12が設けられており、ハンダボールランド12は上記インナーリードにおける突起電極3と接続している箇所と反対側の端部に配置される。上記ハンダボールランド12の上にハンダボール8が配置されることで、ハンダボール8は配線パターンと電気的に接続している。つまり、半導体チップ1とハンダボール8とは、配線パターン5を介して電気的に接続している。
半導体装置100では、配線パターン5を外部環境から保護するため、配線パターン5の表面はソルダーレジスト4により覆われている。また、半導体チップ1と配線パターン5との電気的接続を外部環境から保護するため、半導体チップ1と配線パターン5との境界領域は樹脂2で封止されている。
図2に示す1層配線のエリアアレイ型半導体装置と比較すると明らかなように、本実施の形態に係る半導体装置100では、図2に示す1層配線のエリアアレイ型半導体装置とは異なり、図3に示す2層配線のエリアアレイ型半導体装置と同じように、半導体チップ1の設置方向とは反対側の方向にハンダボール8を設置することができる。これにより、半導体チップ1の裏側の空間を有効に活用することができる。よって、安価な単層配線基板を用いて実装効率の高い半導体装置100を実現することができる。
より具体的には、図2に示す1層配線のエリアアレイ型半導体装置では、半導体装置100と同様に、フレキシブル基板11の上に半導体チップ1とハンダボール8とを備えている。しかしながら、図2に示す半導体装置では、フレキシブル基板11が平面であるため、半導体チップ1の設置面とハンダボール8の設置面とは同一平面となる。これにより、外部出力端子であるハンダボール8を半導体チップ1搭載部の裏面に配列することができず、パッケージサイズが大きくなってしまう。
本実施の形態において、上記フレキシブル基板11の材質としては、ポリイミド、ポリエステルなどが挙げられ、加工性、耐熱性、耐溶剤性および絶縁性に優れているため、ポリイミドがより好ましい。尚、本実施の形態ではフレキシブル基板11として、ポリイミド製のフレキシブル基板を使用している。
上記接着剤としては、従来公知のものを使用することができ、例えば、ホットメルト接着剤などが挙げられる。
以下に、上述した本実施の形態に係る半導体装置100の製造方法について説明する。
まず、フレキシブル基板11上の配線パターン5と半導体チップ1とを金属接合(インナーリードボンディング(ILB))させる。その後、ソルダーレジスト4が被覆していない配線パターン5の領域に樹脂2を塗布し、キュアーにてその樹脂2を硬化させる。そして、外部接続端子となるハンダボール8を搭載し、リフローにより金属接合させる。最後に、第1の領域11aの裏面と第2の領域11bの裏面とが互いに対向するように、フレキシブル基板11を折り曲げる。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置100は、第1の領域11aの裏面と第2の領域11bの裏面とが互いに対向するように、上記フレキシブル基板11が折り曲げられている。これにより、半導体チップ1の裏側の空間を有効に活用することができ、安価な単層配線基板を用いて、多層配線基板と同様に半導体チップ1の設置方向とは反対側の方向に外部出力端子であるハンダボール8をフレキシブル基板11に設置することが可能となる。従って、低コストで実装効率の高い半導体装置100を提供することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の一実施形態について図4に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、さらに、上記第1の領域11aの裏面と第2の領域11b1の裏面との間にスティフナ(放熱板)を設けたこと以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
本発明の一実施形態について図4に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、さらに、上記第1の領域11aの裏面と第2の領域11b1の裏面との間にスティフナ(放熱板)を設けたこと以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
図4は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図4に示すように、本実施の形態に係る半導体装置200では、上記第1の領域11aの裏面と第2の領域11bの裏面との間に、スティフナ(平板)14が設置される。
上記スティフナ14は、平坦性向上の効果および半導体装置200の実装効率を低下させないという観点から、平板である。また、スティフナ14の材質としては、フレキシブル基板11の平坦性を確保するため、フレキシブル基板11より硬い材料であれば特には限定されず、例えば、銅、ステンレスまたはアルミニウム等が挙げられ、好ましくは銅またはアルミニウムである。銅またはアルミニウムは放熱特性に優れているため、スティフナ14が銅またはアルミニウムからなるものであれば、半導体装置200の放熱特性を向上させることができる。
一般的に、本実施の形態の半導体装置200のようなフリップチップのBGAタイプの半導体装置は、硬質のガラスエポキシ基板を用いたトランスファーモールドタイプのBGAタイプの半導体装置と比べて放熱特性は優れている。これは、トランスファーモールドタイプのBGAタイプの半導体装置では、半導体チップなどがモールド樹脂によって囲まれているためである。半導体チップなどがモールド樹脂によって囲まれていることにより、半導体チップ1の駆動時に発生する熱がモールド樹脂内部に取り込まれ、BGAパッケージの温度が上昇する。BGAパッケージの温度が上昇することにより、モールド樹脂の熱抵抗が上昇するため、トランスモールドタイプのBGAタイプの半導体装置の放熱特性はさらに低くなる。
本実施の形態の半導体装置200のようなフリップチップのBGAタイプの半導体装置に、銅またはアルミニウムなどの放熱特性に優れる材質からなるスティフナ14を設置すれば、半導体装置200の放熱特性をさらに向上させることができる。つまり、本実施の形態の半導体装置200は、多層配線基板と同様に、半導体チップ1の設置方向とは反対側の方向にハンダボール8をフレキシブル基板11に設置することが可能となるだけではなく、トランスモールドタイプのBGAタイプの半導体装置と比べて優れた放熱特性を示す構成とすることができる。
上記スティフナ14の厚さは、特には限定されないが、重量と取り扱い易さとのバランスをとるという観点から、0.05mm以上0.1mm以下の範囲であることがより好ましい。
尚、本実施の形態では、スティフナ14として、厚さが0.1mmの平板の放熱性に優れた銅製のスティフナを用いている。
スティフナ14の設置位置としては、上記第1の領域11aの裏面と上記第2の領域11bの裏面との間であれば、どのような位置であっても構わないが、スティフナ14による平坦化の効果を最大限に引き出すためには、スティフナ14の底面が上記第2の領域11bにおけるハンダボール8が設置される面、つまり第2の領域11b1と略平行となるように、スティフナ14を配置することが好ましい。
尚、本実施の形態では、スティフナ14はスティフナ14の底面が上記第1の領域11aの裏面と第2の領域11b1の裏面と略平行となるように接着剤13中に配置され、上記第1の領域11aの裏面および第2の領域11b1の裏面との間の略中央に位置するように配置されている。
本実施の形態に係る半導体装置200は、ハンダボール8を搭載する前にスティフナー14を貼り付けること以外は、実施の形態1の構成と同じ方法で、半導体装置を製造することができる。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置200は、実施の形態1の半導体装置100に、さらにスティフナ14を、第1の領域11aの裏面と第2の領域11bの裏面との間に備えたものである。これにより、半導体装置200の平坦性を確保することができるため、実装時に問題となっていた外部出力端子であるハンダボール8が配置されている第2の領域11bの実装装置との共平面性(コプラナリティー)を、確保することができる。従って、安定的に実装装置へ搭載することができる半導体装置200を提供することができる。
〔実施の形態3〕
本発明の一実施形態について図5に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1または2における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態2において、スティフナ14がフレキシブル基板11の第2の領域11bにおけるソルダーレジスト4の上に設けられていること以外は、実施の形態2の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
本発明の一実施形態について図5に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1または2における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態2において、スティフナ14がフレキシブル基板11の第2の領域11bにおけるソルダーレジスト4の上に設けられていること以外は、実施の形態2の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
図5は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図5に示すように、本実施の形態に係る半導体装置300では、スティフナ14が第2の領域11b、具体的には第2の領域11b3におけるソルダーレジスト4の上に設けられている。
上記スティフナ14は、接着剤などにより、ソルダーレジスト4の上に固定させることができる。上記スティフナ14をソルダーレジスト4の上に設置する工程は、ソルダーレジスト4が形成された後であれば、どのタイミングであっても構わない。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置300は、実施の形態1の半導体装置100に、さらに、スティフナ14をソルダーレジスト4の上に備えたものである。これにより、半導体装置300の平坦性を確保することができるため、実装時に問題となっていた外部出力端子であるハンダボール8が配置されている第2の領域11bの実装装置との共平面性(コプラナリティー)を、確保することができる。さらには、スティフナ14をソルダーレジスト4の上に配置するだけで、スティフナ14を半導体装置300に設置することができるため、実施の形態2の半導体装置200と比べて、より簡便にスティフナ14を導入することができる。従って、より低コストで、安定的に実装装置へ搭載することができる半導体装置300を提供することができる。
〔実施の形態4〕
本発明の一実施形態について図6に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜3における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態2において、スティフナ14が、第2の領域11b1におけるフレキシブル基板11の両端部間の隙間に設けられていること以外は、実施の形態2の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
本発明の一実施形態について図6に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜3における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態2において、スティフナ14が、第2の領域11b1におけるフレキシブル基板11の両端部間の隙間に設けられていること以外は、実施の形態2の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
図6は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図6に示すように、本実施の形態に係る半導体装置400では、スティフナ14が、第2の領域11b1におけるフレキシブル基板11の両端部間の隙間に設けられている。より具体的には、スティフナ14の底面がフレキシブル基板11における第2の領域11b1と平行となるように、さらにはスティフナ14の底面が接着剤13と接するようにスティフナ14が設けられている。
半導体装置400では、スティフナ14の底面が接着剤13と接するようにスティフナ14が設けられており、スティフナ14の底面と対向する面は露出している。このため、放熱性効果に優れる。また、空間部分が多いほどスティフナー14が空冷により冷却されやすいことに加え、スティフナー14の露出面の上にスティフナー14とは異なる導電性材料(例えばアルミ、銅など)を貼り付けることにより更に放熱効果を高めることができる。
上記スティフナ14は、接着剤13により、または接着剤13の固化後に別の接着剤などにより、接着剤13の上に固定させることができる。
〔実施の形態5〕
本発明の一実施形態について図7に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜4における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の上に、接続端子を介して、さらに別の半導体装置を積層させたこと以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。尚、上層の半導体装置は、ハンダボールが設置されている個数が下層の半導体装置の接続端子が設置されている個数と同じとなっていること以外は実施の形態1の半導体装置100と同じ構成である。
本発明の一実施形態について図7に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜4における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の上に、接続端子を介して、さらに別の半導体装置を積層させたこと以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。尚、上層の半導体装置は、ハンダボールが設置されている個数が下層の半導体装置の接続端子が設置されている個数と同じとなっていること以外は実施の形態1の半導体装置100と同じ構成である。
図7は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図7に示すように、本実施の形態に係る半導体装置500では、半導体装置500bの上(半導体装置500bにおける第1の領域11aの上)に、接続端子19を介して、さらに別の半導体装置500aが積層している。具体的には、半導体装置500bにおける第2の領域11b3上に、ハンダボール8と接続することが可能な接続端子19が設置されており、該接続端子19と上層の半導体装置500aが備えるハンダボール8との接続により、半導体装置500bの上に半導体装置500aが積層している。
以下に、上述した本実施の形態に係る半導体装置500の製造方法について説明する。
本実施の形態に係る半導体装置500は、ハンダボール8を半導体装置500bにおける第2の領域11b3にも設けること以外は、実施の形態1の構成と同じ方法で製造することができる。つまり、実施の形態1の構成と同じ方法で、半導体装置500aと半導体装置500bとを製造した後、半導体装置500aの領域11b1におけるハンダボール8と半導体装置300bの領域11b3におけるハンダボール8とが向かい合うように重ね合わせ、上記重ね合わせた半導体装置500a・500bをリフロー炉に通して、上記互いに向かい合ったハンダボール8同士を金属結合させることにより製造することができる。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置500は、半導体装置500aと半導体装置500bとが積層したものである。従って、低コストで実装効率の高い半導体装置500を提供することができる。
〔実施の形態6〕
本発明の一実施形態について図8に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜5における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の折り曲げ部となる第2の領域11b2のフレキシブル基板11にスリットが形成されていること以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
本発明の一実施形態について図8に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜5における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の折り曲げ部となる第2の領域11b2のフレキシブル基板11にスリットが形成されていること以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
図8は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図8に示すように、本実施の形態に係る半導体装置600では、第2の領域11b2のフレキシブル基板11にスリット20が形成されている。このように第2の領域11b2のフレキシブル基板11にスリット20を形成させることで、硬質のガラスエポキシ基板に比べて折り曲げ易いフレキシブル基板11を、さらに容易に折り曲げることができるようにすることができる。これにより、より簡便に半導体装置600を製造することができる。
スリット20は、フレキシブル基板11を折り曲げ易くし、半導体装置600の機能に影響を与えなければ、どのような位置に設けてもよい。上記スリット20の形成方法としては、例えば、配線パターン5の形成後に、フォトレジスト、またはフレキシブル基板11を機械等によって加工することによりスリット20を形成させることができる。
また、上記スリット20は、薄肉部となっていてもよい。具体的には、図8に示すスリット20のように配線パターン5に到達するまで深くフレキシブル基板11を除去しなくても、一部の配線基板11が残存していてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置600では、第2の領域11b2における上記フレキシブル基板11にスリット20が設けられている。これにより、フレキシブル基板11をより容易に折り曲げることができる。これにより、より短時間で半導体装置600を製造することができる。従って、上記構成によれば、より低コストで半導体装置600を提供することができる。
〔実施の形態7〕
本発明の一実施形態について図9に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜6における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の第2の領域11b3上にハンダボール8をさらに備えていること以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
本発明の一実施形態について図9に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜6における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の第2の領域11b3上にハンダボール8をさらに備えていること以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
図9は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図9に示すように、本実施の形態に係る半導体装置700では、第2の領域11b3上にハンダボール8をさらに備えている。これにより、半導体チップ1の設置方向と同じ方向および反対側の方向の2方向に外部出力端子であるハンダボール8がフレキシブル基板11に設置されるため、2方向から、他の半導体装置の積層および/または実装装置への搭載を行うことができる。よって、より自由に半導体装置700を設計することができる。
〔実施の形態8〕
本発明の一実施形態について図10に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜7における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の折り曲げ部となる第2の領域11b2上のソルダーレジスト4にスリットが形成されていること以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
本発明の一実施形態について図10に基づいて説明すると以下の通りである。但し、上述した実施の形態1〜7における部材と同一の部材には同一の符号を付し、その説明は省略する。実施の形態1において、半導体装置100の折り曲げ部となる第2の領域11b2上のソルダーレジスト4にスリットが形成されていること以外は、実施の形態1の構成と同じ構成で、半導体装置が形成されている。
図10は、本実施の形態に係る半導体装置の概略構成を示す断面図である。
図10に示すように、本実施の形態に係る半導体装置800では、第2の領域11b2上のソルダーレジスト4にスリット20’が形成されている。このように第2の領域11b2上のソルダーレジスト4にスリット20’を形成させることで、硬質のガラスエポキシ基板に比べて折り曲げ易いフレキシブル基板11を、さらに容易に折り曲げることができるようにすることができる。これにより、より簡便に半導体装置800を製造することができる。
スリット20’は、フレキシブル基板11を折り曲げ易くし、半導体装置800の機能に影響を与えなければ、どのような位置に設けてもよい。上記スリット20’の形成方法としては、例えば、ソルダーレジスト4を形成した後に、フォトレジスト、または機械等によってソルダーレジスト4に対して切削などの加工を施すことによりスリット20’を形成させる方法などが挙げられる。
また、上記スリット20’は、薄肉部となっていてもよい。具体的には、図10に示すスリット20’のようにフレキシブル基板11上の配線パターン5に到達するまで深くソルダーレジスト4を除去しなくても、一部のソルダーレジスト4が残存していてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る半導体装置800では、第2の領域11b2における上記ソルダーレジスト4にスリット20が設けられている。これにより、フレキシブル基板11を折り曲げる際にかかる、ソルダーレジスト4への負荷が低減される。これにより、フレキシブル基板11をより容易に折り曲げることができるため、より短時間で半導体装置800を製造することができる。従って、上記構成によれば、より低コストで半導体装置800を提供することができる。
本発明に係る半導体装置は、ポリイミドからなる絶縁性を有するベースフィルム上の片面にスパッタメッキによって導電性の配線パターンを形成し、その配線パターンの一端に配置されたインナーリードと半導体チップの上の突起電極が接合され、そのインナーリードの他端に設けられたランドに外部出力端子としてハンダボールを搭載する半導体装置であって、外部出力端子のハンダボールを搭載しているエリアを反対側に折り曲げて接着剤などにより固定することによって、半導体チップと反対側に外部出力端子であるハンダボールとを配置することができる半導体装置であってもよい。
また、上記半導体装置において、ベース基板と導電性の配線パターンとを接着剤にて貼り合わせて形成されたベース基板を有することが好ましい。
また、上記半導体装置において、半導体チップが搭載される裏面に銅若しくはアルミニウムでできた放熱効果を有する薄板を貼り付けた構造を有していることが好ましい。
また、上記半導体装置において、折り曲げるエリアにある外部出力端子であるハンダボール及び搭載された半導体チップ以外のベース基板上に銅若しくはアルミニウムでできた放熱効果を有する薄板を貼り付けた構造を有していることが好ましい。
また、上記半導体装置において、外部出力端子であるハンダボールのうちプリント基板に実装されるハンダボールが搭載されているエリアのみを折り曲げ、折り曲げないエリアに搭載されているハンダボールにて積層された異なる半導体装置との接合を有することが好ましい。
また、上記半導体装置において、折り曲げ性を容易にする為に折り曲げ箇所のベース基板にスリット構造を有することが好ましい。
尚、上述の説明では、フレキシブル基板11が2箇所で折り曲げられている場合について説明したが、これに限るものではない。1箇所であってもよい。フレキシブル基板11が1箇所で折り曲げられていても、本実施形態と略同様の効果が得られる。
但し、本実施形態のように、フレキシブル基板11が2箇所で折り曲げられている場合は、より多くの外部出力端子(ハンダボール8)を設けることができるため、特に効果が大きい。また、上記折り曲げられる箇所は3箇所以上であってもよく、例えば、半導体チップ1を中心として4箇所で折り曲げられることができる。この場合、半導体チップの4辺から外部接続端(ハンダボール8)を引き出すことが可能となるため、更に多くの外部出力端子を設けることができる。
また、上述の説明では、固定手段として接着剤13を用いた場合について説明したが、これに限るものではない。両面テープや止め具等でフレキシブル基板11を固定してもよい。両面テープ等でフレキシブル基板11が固定されていても、本実施形態と略同様の効果が得られる。
但し、本実施形態のように、フレキシブル基板11が接着剤13で固定されている場合では、より強固にフレキシブル基板11を固定することができるため、特に効果が大きい。
また、上述の説明では、外部出力端子としてハンダボールを用いた場合について説明したが、これに限るものではない。フラット端子、またはメッキ等により嵩を稼いだフラット端子を用いたとしても、本実施形態と略同様の効果が得られる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の半導体装置は、第1の領域の裏面と第2の領域の裏面とが互いに対向するように、フレキシブル基板が折り曲げられている。よって、低コストで実装効率の高い半導体装置を提供することができる。このため、例えば液晶パネルモジュール等のCOF型半導体装置を用いる各種の電子機器等に好適に用いることができる。
1 半導体チップ
4 ソルダーレジスト
5 配線パターン
8 ハンダボール(外部出力端子)
11 フレキシブル基板
11a 第1の領域
11b 第2の領域
11b1 第2の領域
11b2 第2の領域(折り曲げられた領域)
11b3 第2の領域
13 接着剤(固定手段)
14 スティフナ(平板)
20 スリット
20’ スリット
100 半導体装置
200 半導体装置
300 半導体装置
400 半導体装置
500 半導体装置
600 半導体装置
700 半導体装置
800 半導体装置
4 ソルダーレジスト
5 配線パターン
8 ハンダボール(外部出力端子)
11 フレキシブル基板
11a 第1の領域
11b 第2の領域
11b1 第2の領域
11b2 第2の領域(折り曲げられた領域)
11b3 第2の領域
13 接着剤(固定手段)
14 スティフナ(平板)
20 スリット
20’ スリット
100 半導体装置
200 半導体装置
300 半導体装置
400 半導体装置
500 半導体装置
600 半導体装置
700 半導体装置
800 半導体装置
Claims (12)
- 片面に配線パターンが形成されたフレキシブル基板の上記片面上に、配線パターンと電気的に接続された半導体チップと外部出力端子とを備える半導体装置において、
上記フレキシブル基板は、半導体チップが備えられた第1の領域と、外部出力端子が備えられた第2の領域とを備え、
第1の領域の裏面と第2の領域の裏面とが互いに対向するように、上記フレキシブル基板が折り曲げられていることを特徴とする半導体装置。 - フレキシブル基板を折り曲げて固定する固定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 上記固定手段が、接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 上記フレキシブル基板は、ポリイミドからなることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 上記配線パターンは、上記フレキシブル基板に貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 第1の領域の裏面と第2の領域の裏面との間に、フレキシブル基板を平坦に保つための平板をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- さらに、上記第1の領域および第2の領域における半導体チップと外部出力端子とが備えられている部分以外の部分に、第1・第2領域を覆うようにしてソルダーレジストを備え、
フレキシブル基板を平坦に保つための平板を、上記ソルダーレジストの上に備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 上記平板は、銅またはアルミニウムからなることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体装置。
- 上記第2の領域は、折り曲げたときに第1の領域と同一平面上に位置する部分をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- 上記フレキシブル基板は、上記折り曲げられた領域に薄肉部またはスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
- さらに、上記第1の領域および第2の領域における半導体チップと外部出力端子とが備えられている部分以外の部分に、第1・第2領域を覆うようにしてソルダーレジストを備え、
上記フレキシブル基板が折り曲げられた領域における上記ソルダーレジストに薄肉部またはスリットが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 - 上記配線パターンは、スパッタリングメッキによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
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JP2006043055A JP2007221075A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 半導体装置 |
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Family Applications (1)
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JP2006043055A Pending JP2007221075A (ja) | 2006-02-20 | 2006-02-20 | 半導体装置 |
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2006
- 2006-02-20 JP JP2006043055A patent/JP2007221075A/ja active Pending
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