JP2007221013A - 永久電流スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】そこで、本発明の目的は、温度マージンが高い、熱的に安定で、超電導状態と常電導状態との切り替え動作が確実である永久電流スイッチを提供することにある。
【解決手段】本発明の永久電流スイッチは、コイル状の超電導線とヒータ線とを有し、ヒータ線によって、超電導線の超電導状態と常電導状態とを切り替える永久電流スイッチにおいて、超電導線が、外側に高抵抗金属、内側に二ホウ化マグネシウム超電導部を有し、高抵抗金属と二ホウ化マグネシウム超電導部との間の層に超電導金属を形成して作製された二ホウ化マグネシウム超電導線であり、超電導線から導かれる口出し線と配線用超電導線とが超電導接続された超電導接続部を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、コイル状の超電導線とヒータ線とを有し、超電導線に、臨界温度以下の環境において超電導特性を示す二ホウ化マグネシウム超電導(以下、MgB2 と略す)線(以下、MgB2 線と呼称する)を、用いて作製された永久電流スイッチに関するものである。
MgB2 線の臨界温度は39Kであり、通常の金属系超電導材料より約20K以上も高い。また、臨界磁場も高く、薄膜では約50Tといわれている。さらに、磁場異方性が極めて小さく、曲げ特性にも優れることから、線材の作製,線材の取扱に関しても、通常の金属系超電導材料と差異は少ない。
このMgB2 線の熱的に非常に安定な特性を生かす一つのアプリケーションとして、永久電流スイッチがある。
このMgB2 線を用いた永久電流スイッチに関しては、特許文献1に記載されている。
特開2003−37303号公報
一般的に、永久電流スイッチは、CuNi合金を安定化材としたNbTi線を用いて形成される。しかし、NbTiの臨界温度は約9Kと低く、4.2K の液体ヘリウム中においては、約5Kの温度マージンしかない。そのため、わずかな擾乱エネルギーが入った場合でも、NbTi線が常電導転移しやすい。こうした理由から、液体ヘリウム中の温度マージンが、35KであるMgB2 線を用いた永久電流スイッチが考えられた。
しかし、単にMgB2線を用いて永久電流スイッチを作製しても、抵抗値が1×10-10Ω程度であり、それ以下の抵抗値を示す信頼性の高い永久電流スイッチを作製できないという問題点があった。
そこで、本発明の目的は、温度マージンが高い、熱的に安定で、超電導線の超電導状態と常電導状態との切り替え動作が確実である永久電流スイッチを提供することにある。
本発明の永久電流スイッチは、コイル状の超電導線とヒータ線とを有し、ヒータ線によって超電導線の超電導状態と常電導状態とを切り替えるものであって、超電導線が、外側に高抵抗金属、内側に二ホウ化マグネシウム超電導部を有し、高抵抗金属と二ホウ化マグネシウム超電導部との間の層に超電導金属を形成して作製された二ホウ化マグネシウム超電導線であり、超電導線から導かれる口出し線と配線用超電導線とが超電導接続された超電導接続部を有することを特徴とするものである。
また、本発明の永久電流スイッチに用いる超電導線は、二ホウ化マグネシウム超電導部の外側に超電導金属を形成した二ホウ化マグネシウム超電導芯を複数有し、複数の二ホウ化マグネシウム超電導芯を高抵抗金属内に配置して作製された多芯二ホウ化マグネシウム超電導線である。
また、これら超電導接続部は、二ホウ化マグネシウム超電導部又は二ホウ化マグネシウム超電導部の外側に形成される超電導金属と、配線用超電導線の超電導コア部とを、低融点超電導金属又は低融点超電導合金を介して超電導接続することが好ましい。
また、高抵抗金属が、Cuを主成分とする合金であることが好ましい。なお、Cuを主成分とする合金としては、例えば、CuNi,CuSn,CuZn,CuMn,CuMg,CuIn,CuCo,CuCrなどが好ましい。
また、超電導金属が、Nbを主成分とする合金であることが好ましい。なお、Nbを主成分とする合金としては、例えば、Nb,NbTi,NbTaなどが好ましい。
また、低融点超電導金属又は低融点超電導合金が、Sn,Mg,In,Ga,Pb,
Te,Tl,Zn,Bi,Alのうち、少なくとも1種類以上の金属からなることが好ましい。
また、本発明の超電導マグネットは、これら永久電流スイッチを用いることで、熱的に安定な永久電流運転を実現できる。
また、本発明の目的を達成するために、二ホウ化マグネシウム超電導線または多芯二ホウ化マグネシウム超電導線とヒータ線とを巻回し、コイル状に形成し、超電導線から導かれる口出し線と配線用超電導線とを超電導接続するという永久電流スイッチの製造方法を、適用することも可能である。
また、所定の実施形態によっては、磁場減衰を可能にする信頼性の高い永久電流スイッチを提供することも可能である。
本発明により、温度マージンが高く、熱的に安定で、超電導線の超電導状態と常電導状態との切り替え動作を確実に実施できる永久電流スイッチを提供することができる。
超電導マグネットを運転させる方法としては、以下の2つの方法がある。
一つの方法は、常に超電導マグネットを構成する超電導コイルに電源から電流を通電する方法である。
もう一方の方法は、電源に対して永久電流スイッチと超電導マグネットを構成する超電導コイルとを並列に接続し、超電導コイルを励磁した後、この永久電流スイッチを用いて、超電導コイルを電源から切り離して永久電流運転に移行させる方法である。
現在の核磁気共鳴分析装置(以下、NMR),医療用磁気共鳴診断装置(以下、MRI),磁気浮上式列車などは、ほとんどが、後者の永久電流運転を用いて超電導マグネットが動作している。
図1を用いて永久電流スイッチを用いた永久電流運転について説明する。
永久電流運転するべき超電導マグネット1を構成する超電導コイル2には、その端子間に設けられる短絡スイッチ3が並列に設けられる。この短絡スイッチ3が、永久電流スイッチ3と呼ばれ、短絡時の抵抗を低くするため、超電導線で形成される。なお、ここでは、超電導コイル2及び永久電流スイッチ3を含んで、超電導マグネット1とした。また、符号4は電源である。
永久電流運転の手順は、以下の1−1〜1−4に記載したとおりである。
1−1.永久電流スイッチ3を形成している超電導線の臨界温度,臨界磁場をこえる状態 (例えばヒータ加熱や励磁)、またはその他の外部擾乱などにより、超電導線を常電 導状態(以下、PCS−OFFと略する)とし、抵抗を発生させる。
1−2.電源4から定格電流値まで超電導コイル2に通電し、励磁する。
1−3.永久電流スイッチ3を常電導状態にしている外部擾乱を停止し、永久電流スイッ チ3を超電導状態(以下、PCS−ONと略する)し、電源4の電流値をさげる。
1−4.超電導コイル2と永久電流スイッチ3との間で、永久電流運転が可能となる。
一方、永久電流スイッチ3には、以下の2−1〜2−4のような特性が要求される。
2−1.PCS−ON時の抵抗が小さいこと。
2−2.PCS−OFF時の抵抗が大きいこと。
2−3.定格電流を安定に長期間、通電することができること。
2−4.必要時以外に常電導状態に転移しないこと。
こうした永久電流スイッチ3の超電導線として、MgB2 線を適用する場合、以下の3−1〜3−4を満たす必要がある。
3−1.定格電流以上の通電を可能にする高い臨界電流を有すること。
3−2.非常に小さな抵抗を有する超電導接続が可能なこと。
3−3.PCS−OFF時の抵抗が比較的大きくなる線材抵抗を有すること。
3−4.3−1〜3−3を満たすMgB2 線の長尺線を作製できること。
上記3−1〜3−4を満たすMgB2 線の作製方法及びこれらを用いて作製した永久電流スイッチについて以下、実施例にて説明する。
以下に、本発明の実施例を示す。
図2に、本形態における二ホウ化マグネシウム超電導線(MgB2 線)の断面構造を示す。
MgB2 線5は、高抵抗金属6,超電導金属7,二ホウ化マグネシウム超電導部
(MgB2 部)8からなる。なお、MgB2 線5の径は、約0.3mm〜2.5mm程度であることが好ましい。
図3に、このMgB2 線5と配線用超電導線とが超電導接続された超電導接続部10の断面構造を示す。
MgB2 線を構成する超電導金属7と配線用超電導線を構成する超電導コア部11とが、低融点超電導合金12を介して、超電導接続管13の中で接続された構造となっている。
図4に、本形態における永久電流スイッチ3を示す。
この永久電流スイッチ3は、超電導コイル2と超電導接続部16とを有する。超電導コイル2には、無誘導巻きした巻線部17,無誘導巻を可能にする曲げ枠18,口出し固定部19が兼備されている。なお、符号5は、口出し線としてのMgB2 線であり、符号9は、配線用超電導線である。また、図示はしていないが、本形態においてヒータ線は、巻線部17の外側に形成されている。
本形態で示したMgB2 線5で作製した永久電流スイッチ3は、永久電流スイッチ3に必要な上記3−1〜3−4の要件を満たしている。以下にそれを説明する。
(上記3−1について)
MgB2 線5において、高抵抗金属6及び超電導金属7の多重構造で、MgB2 部8を覆う構成となることから、線材作製の過程で高い加工率となり、比較的高い通電特性を有する。
また、衝撃や破損などに強い超電導線となるので、万一の励磁中や永久電流運転中の常電導転移においても、超電導線の断線率が減少する。
(上記3−2について)
MgB2 線5において、超電導金属7を用いてMgB2 部8を直接覆う構成となる。これは、MgB2 線5と配線用超電導線9とを超電導接続するために、高抵抗金属6を除去しても、超電導金属7が酸化されにくい溶融プロセスを用いることが好ましい。
つまり、超電導接続部において、MgB2 部8,超電導金属7,低融点超電導合金12又は低融点超電導金属,配線用超電導線の超電導コア部11で接続される。
これにより超電導接続部が、基本的に超電導体で構成され、MgB2 部と超電導金属との間、超電導金属と低融点超電導合金又は低融点超電導金属との間、低融点超電導合金又は低融点超電導合金と配線用超電導線の超電導コア部との間、におけるこれらの境界の酸化層は限りなくゼロに近い状態となっている。
また、MgB2 部8を超電導金属7で覆ったまま超電導接続する構造としたことにより、MgB2 線5の通電特性を劣化させることなく、超電導接続が可能となる。
一般的に、パウダーインチューブ法で作製するMgB2 線5では、MgB2 部8を覆う金属シースを剥き、直接、MgB2 部8を露出させて超電導接続を行うので、MgB2 線5としての通電特性が著しく低下するが、本形態では、直接MgB2 部8を露出させることがないため、MgB2 線5としての通電特性が著しく低下することはない。
また、直接、MgB2 部8を露出させると厚い酸化層が形成されるため、超電導接続部を超電導体で構成することができなかったが、本形態ではこれが可能となった。
つまり、MgB2 部8を超電導金属7で覆うことにより、超電導接続時に、その外部に形成される高抵抗金属6のみを溶融プロセスで除去し、MgB2 部8を露出させることなく、超電導接続することが可能となる。
なお、ここでいう溶融プロセスとは、高抵抗金属6を除去するため、高抵抗金属6を固溶させるような金属が入ったポットにMgB2 線5を浸漬させ、高抵抗金属6のみを除去するプロセスのことである。
(上記3−3について)
MgB2 線5において、高抵抗金属6を設置することから、PCS−OFF時におけるMgB2 線5の単位長さあたりの電気抵抗が高くなる。
また、永久電流スイッチ3の構造において、無誘導巻きを可能にする構造となることから、永久電流スイッチ3に適用する線材長さを長くすることができる。このため、PCS−OFF時における永久電流スイッチ3としての電気抵抗を高くすることができる。
これらより、超電導コイル2の励磁に支障をきたすような小さい抵抗値ではなく、比較的大きな抵抗値を有する永久電流スイッチ3を作製することが可能となる。
(上記3−4について)
MgB2 線5において、高抵抗金属6及び超電導金属7の多重構造でMgB2 部8を覆う構成となることから、線材作製の過程で高い加工率をとりながら断線率を減少できる。これより10m以上のMgB2 線5を断線なしで作製することが可能である。
以上をまとめると、
1)MgB2 線5の線材構造を、MgB2 部8、その外層に超電導金属7、その外層に高 抵抗金属8が構成された構造とする。
2)永久電流スイッチ3の構造を無誘導巻きが可能になる構造とする。
これらを実施することにより、長尺で安定した通電特性のMgB2 線5を用いた超電導接続部16を含む、高い抵抗値でかつ優れた熱安定性,通電特性を有する永久電流スイッチ3を構成することができる。
また、超電導接続管13としては、Nb,NbTi,NbTaを用いることが好ましいが、これら以外にTa,Pb,Vなど4.2K 以上の臨界温度を有する超電導金属であれば適用可能である。なお、実用化を検討すると、MgB2 の熱処理温度以上の融点で、高い臨界温度,高い磁場が必要であり、線引き加工に耐えうる硬さ及び靭性を有する超電導金属が有望である。このことから、NbまたはNbTi,NbTaなどのNb合金で超電導接続管13を形成することが望ましい。
また、4.2K 以下のいわゆる超流動状態で用いる場合は、その温度以上で超電導状態になる金属であれば適用可能であるが、この場合においても上記と同様で、Nb系の合金が望ましい。
高抵抗金属6としては、CuNi,CuSn,CuZn,CuMn,CuMg,CuIn,CuCo,CuCrなどの冷却効果と高抵抗とを両立するCuを主とした合金であれば可能である。
また、Al,Ag,Au,Ptなどの冷却効果の高い合金でも可能であるが、実用化を検討した場合、高抵抗値,冷却効果,価格の面からCu合金が望ましく、その中でもCuNiまたはCuSn合金が望ましい。
低融点超電導金属または低融点超電導合金12としては、Sn,Mg,In,Ga,
Pb,Te,Tl,Zn,Bi,Alの少なくとも1種類以上を用いた金属又は合金を用いることが好ましく、融点400℃以下で4.2K 中で超電導特性を有する金属又は合金であれば適用可能である。
また、4.2K 以下のいわゆる超流動状態で用いる場合は、その温度以上で超電導状態になる低融点超電導金属または低融点超電導合金12であれば適用可能である。これらの中でも最も超電導特性が高い低融点超電導合金はPbBi合金またはPbBiSn合金であるので、これらを適用することが望ましい。
永久電流スイッチ3の構造としては、使用する線材長さが長くなるため永久電流スイッチ3としての抵抗値が高くなり、さらに永久電流スイッチ3のインダクタンスも小さくなる無誘導巻きが望ましいが、励磁する超電導コイル2の電流値が小さい場合は、無誘導巻きではなく、通常のソレノイド巻きでもよい。
また、どちらの巻き方においても、MgB2 線5を巻くボビンの材質は、ステンレス鋼,強化繊維プラスチック(FRP),セラミックスなどがよいが、熱処理が必要なMgB2線5を用いる場合は、加工の面などからもステンレス鋼が最も望ましい。
さらに、巻線したMgB2 線5及びヒータ線を固定,絶縁,破損防止をするために、エポキシ樹脂,ワックス含浸,蜜ろう含浸などを実施することが望ましい。
永久電流スイッチ3の口出し構造としては、口出し線を巻回する口出し溝を設けない構造にすることが望ましい。また、場合によっては設けてもよい。
通常のNbTi線を用いた永久電流スイッチでは、口出し溝を設けるが、これはNbTi線の安定性を向上させるため、Cu線を共線として半田付けし、一緒に巻線するためである。よって、MgB2 線5を永久電流スイッチ3に使用することで、熱的に安定し、共線が必要なくなるため、口出し溝の必要がなくなる。
従って、本形態では、構造の簡易化,永久電流スイッチ3の低コスト化などを考慮し、設けない構造とすることが好ましい。
以下に、その製造プロセスを示す。
今回使用したMgB2 線5は、高抵抗金属6にCuNi合金、超電導金属7にNbを適用したCuNi−Nb−MgB2 部の三重構造の超電導線である。
また、配線用超電導線には、NbTi線、低融点超電導合金にはPbBiSn合金を使用し、永久電流スイッチ3を作製した。
MgB2 線5をパウダーインチューブ法により作製した。
手順は以下のとおりである。
CuNi管を外側管、Nb管を内側管とし、MgとBとの混合粉末をNb管内に充填した。そして、MgとBとを充填したNb管の外にCuNi管を重ねて、線引き加工によりφ0.8mm まで長尺化した。そして長尺細線化した線材の外側にガラス絶縁被覆を被せた。
次に、ステンレス製ピン付きボビンに無誘導巻きで巻線した。巻線長さは30mで、永久電流スイッチ3を作製した。PCS−OFF時の抵抗を5Ωとした。巻線したボビンを600℃×5hrで熱処理し、Nb管内のMgとBとをMgB2 に反応させた。
最後に、熱処理したMgB2 線5をボビンごとに、樹脂含浸し、線材を固定し、絶縁し、その外側にマンガニン線を巻線して、再度、樹脂含浸をすることで、永久電流スイッチ3のコイル状の超電導線を形成した。
この際、下記の方法でも同様の効果が得られる。
1)MgB2 線5の作製方法として、MgとBとの混合粉末を熱処理でMgB2 に生成さ せるIn−situ法、MgB2 粉末を用いるex−situ法、の、どちらでも同様 の効果が得られるが、より高い性能がでやすいin−situ法の方が望ましい。また 、MgとBとにSiCやTiCなどの炭化物系の第三元素を添加しても同様の効果が得 られる。
2)今回は、CuNi管とNb管との二重管としたが、その間に別の金属管を入れ、三重 管,四重管としても同様の効果が得られるが、加工性やコストの面から二重管が最も望 ましい。
3)今回は、Nb管の外側にCuNi管を被せた二重管を線引き加工したが、予め、Nb 管とCuNi管とを一体化させた管を用いても同様の効果が得られる。
4)線引き加工は、ドローベンチ加工,押出し加工,伸線加工,静水圧プレス加工,圧延 加工などでも同様の効果が得られる。
5)今回は、最終加工径をφ0.8mm としたが、永久電流スイッチ3の仕様により任意に 決定できるが、実際の運転上、φ0.2mm〜φ3.0mmが望ましい。
6)巻線長は30m、抵抗値を5Ωとしたが、抵抗値は超電導マグネット1の励磁速度で 、巻線長さはMgB2 線5の単位長さあたりの電気抵抗値で決定されるため、具体的な 数値は一概に決定できないが、抵抗値は大きいほど超電導マグネット1の励磁速度を速 くすることが可能になる。また、線材の単位長さあたりの電気抵抗値も大きいほど、使 用線材が短くなり、コスト低減,安定性及び冷却性が向上する。つまり、単位長さあた りの電気抵抗値を大きくすることで、使用線材を短くすることができる。そして、永久 電流スイッチ3のPCS−OFF時の電気抵抗が大きいものが望ましい。
7)今回は、熱処理条件を600℃×5hrとしたが、550℃〜1000℃×0.1hr 〜10hr程度が望ましい。550℃以下では、MgとBとがMgB2 に生成されず、 1000℃以上ではMgの蒸発が多くなり、MgB2 に生成しにくくなる。一般的には 600℃〜750℃付近が望まれる。
8)今回は、ヒータ線としてマンガニン線を用いたが、ニクロム線などの高抵抗でかつ
MgB2 の熱処理温度以上の融点をもつ、一般的なヒータ線であれば同様の効果が得ら れる。また、今回は、MgB2 線5からなる巻線部17の外側にヒータ線を巻線したが 、MgB2 線5にヒータ線を巻きつけた状態にして巻線する方法、ヒータ線をMgB2 線5からなる巻線部17とボビンとの間(内側)に設置する方法、ボビンの中心軸の中 にヒータ線を設置する方法、ボビンの上下部にヒータ線を設置する方法、ボビンを覆う ようにヒータ線を設置する方法でも同様の効果が得られる。
次に、口出し固定部19に口出し線を固定し、その先端を配線用超電導線9としての
NbTi線(超電導コア部11はNbTi)と超電導接続する超電導接続部16の構造について説明する。
まず、溶融プロセスとして、MgB2 線5の片端50mmを400℃のSn浴中に15分間浸漬させた後、Sn浴から引き上げた。
次に、配線用超電導線としてのNbTi線の片端50mmを400℃のSn浴中に20分間浸漬させた後、Sn浴から引き上げた。
この時点では、MgB2 線5は、高抵抗金属6としてのCuNiのみが溶解し、超電導金属7としてのNbは酸化されずに、Snが付着した状態になっている。またこの後、
Nb管とSnを熱処理によりNb3Sn を生成させることも可能である。これにより、臨界磁場が向上し、さらに優れた超電導接続が形成可能となる。
この際、以下の方法でも同様の効果が得られる。
1)Sn浴に浸漬させる長さは、5mm〜500mm程度が望ましい。通常、接続長さは、通 電したい電流値に応じて決定させるが、5mmより短くなることで通電電流量が激減し、 逆に500mmより長くなることで装置が大型化し、高コスト化に繋がるため効果が薄い 。
2)また、Sn浴中の浸漬条件は、250℃〜650℃×10分〜120分程度が望まし い。この条件は、超電導線のCu比,線材構造,線材径で決定する。したがって、一概 には決定できないが、高温化,長時間化させすぎることで超電導線の通電特性が低下す るため、上記条件の範囲内にすることが望ましい。
3)Sn浴以外に、Mg浴,In浴,Ga浴,Pb浴,Te浴,Tl浴,Zn浴,Bi浴 ,Al浴でも同様の溶融プロセスが可能である。溶融プロセスの目的は、酸化を極限ま で防いだ状態で超電導線中の超電導部を露出させるためである。したがって、できるだ け低融点で、超電導線の外周に形成されている高抵抗金属6としてのCuNi,Cuな どを固溶することが可能な金属浴であれば、同様の効果が得られる。
次に、溶融プロセス後のMgB2 線5及び配線用超電導線9(NbTi線)の片端55mmを400℃のPbBiSn浴中に、10分間浸漬させた後、PbBiSn浴から引き上げた。この時点では、MgB2 線5は、超電導金属7(Nb)が酸化されていない状態で、PbBiSnが付着した状態になっている。
この際、以下の方法でも同様の効果が得られる。
1)PbBiSn浴に浸漬させる長さは、5mm〜500mm程度で溶融プロセスの深さより 、深く浸漬させることが望ましい。これは、PbBiSnの濡れ性をより向上させるた めである。
2)PbBiSn浴中の浸漬条件は、150℃〜650℃×10分〜60分程度が望まし い。この条件は、超電導線のCu比,線材構造,線材径で決定する。したがって、一概 には決定できないが、高温化,長時間化させすぎることで超電導線の通電特性が低下す るため、上記条件の範囲内にすることが望ましい。
次に、PbBiSnを付着させたMgB2 線5と配線用超電導線9(NbTi線)とを、Cu線で固定させ、線材固定部を作製した。
この際、MgB2 線5が破損しない程度に、かしめ接合,スポット溶接,超音波溶接,拡散接合,固相拡散で、線材固定部を作製することで、より密接した超伝導接続ができ、通電特性が向上する。
最後に、Cu製の超電導接続管13内に線材固定部を差込んだ後、PbBiSnを充填した。この際、超電導接続管13は、Cu,Al,Ag,Auなどの冷却性にすぐれたもの、Nb,Taなどの超電導性を有するもの、またはそれらの合金(例えば、NbTi,NbTa)などでも同様の超電導接続部16を作製できる。超電導接続管13の目的は、PbBiSnを管内で保持し、線材固定部となじませることである。
以上の方法で、MgB2 線5と配線用超電導線9(NbTi線)とを超電導接続する超電導接続部16を作製することができ、超電導接続部を兼備する永久電流スイッチが完成する。
本形態の場合、超電導接続が一般に困難なMgB2 線5を永久電流スイッチ3に使用しているため、MgB2 線5とNbTi線とを超電導接続する超電導接続部16を、永久電流スイッチ3の構成要件の一部とする。したがって、超電導接続が一般に容易なNbTi線を配線用超電導線として使用できる。
次に、作製した永久電流スイッチ3の永久電流試験を実施した。
回路図を図5に示す。
試験のため、NbTi線を有する配線用超電導線9とNbTi製の超電導コイル2及び電流リード用NbTi線23を超電導接続し、永久電流試験用の閉ループ回路20を作製した。
そして、電流リード用NbTi線23を電源4のパワーリード25と半田付けした。
試験は、以下の手順で実施した。
また、測定は、NbTi製の超電導コイル2内にホール素子を設置し、そこで発生する磁場を電流値に換算した値の時間変化量を評価した。
1)永久電流スイッチ3に形成されるヒータ線に通電し、MgB2 部8を常電導転移(39 K以上)させた。
2)励磁するため電源4より、NbTi製の超電導コイル2を通電・励磁した。
3)永久電流スイッチ3に形成されるヒータ線の加熱をやめて、電源4の電流をさげた。
4)十分に冷却されるのを待ち、永久電流運転の評価を開始した。
図6に、実験結果である時間と永久電流との関係を示す。
代表として、通電電流が200Aの結果を示す。測定は10時間実施した。
測定の結果、永久電流運転中の常電導転移が一度もなく、そして、ほとんど電流減衰がなく、閉回路全体の抵抗値が1×10-12Ω以下であることがわかった。
また、通電電流を100A〜800Aまで変化させ、同様の試験を実施したが、図6と同様の結果になった。
さらに、24時間以上の長時間評価を実施したが、同様に常電導転移や大きな電流減衰も見られなかった。
以上の結果から、MgB2 線5で作製した永久電流スイッチ3の永久電流特性を確認し、非常に熱的に安定であることを確認した。
永久電流スイッチ3の破損の可能性があるため、1000Aで試験を中断したが、その通電電流値をさらに向上させるには、以下の方法が期待される。
1.MgB2 線の臨界電流密度(Jc)の向上。
2.MgB2 線の大電流通電を可能にする構造の作製。
上記1,2を評価するため、以下の実施例で評価した。
MgB2 線5のJcを向上させるため、実施例1で用いたMgB2 線5内の超電導金属7をNbTiとして、他は実施例1と同様にしてMgB2 線5を作製し、その後、永久電流スイッチ3を作製した。
そして、それを配線用超電導線9(NbTi線)と超電導接続し、さらにNbTi製の超電導コイル2及び電流リード用NbTi線23と超電導接続することで閉回路ループを作製し、永久電流試験を実施した。
図7に、実験結果である時間と永久電流との関係を示す。
代表として、通電電流が1000Aの結果を示す。測定は10時間実施した。
測定の結果、永久電流運転中の常電導転移が一度もなく、そして、ほとんど電流減衰がなく、閉回路全体の抵抗値が1×10-12Ω以下であることがわかった。
また、通電電流を100A〜1000Aまで変化させ、同様の試験を実施したが、図7と同様の結果になった。
さらに、24時間以上の長時間評価を実施したが、同様に常電導転移や大きな電流減衰も見られなかった。
以上の結果から、MgB2 線5で作製した永久電流スイッチ3の永久電流特性を確認し、非常に熱的に安定であることを確認した。
これはNbTiの方がNbより、高硬度・高靭性のため、MgB2 線5が高Jc化したためと考えられる。従って、加工率を向上させる、熱処理条件を最適化する、第三元素を添加する、などでMgB2 線5を高Jc化することでも同様の効果が得られることがわかる。
また、超電導接続部16の臨界磁場が向上するという効果も期待できる。
さらに、Nbに代えて、Nb3Sn を用いることによって、さらなる効果も期待できる。
MgB2 線5の大電流化のために、MgB2 線を多芯化した。
図8に、多芯MgB2 線24の一例を示す。
多芯MgB2 線24は、MgB2 部8を超電導金属7で囲い、それらを高抵抗金属6内に複数本配置させた構造となっている。この多芯MgB2 線24を作製し、その後、永久電流スイッチ3を作製した。なお、MgB2 部8を超電導金属7で覆ったものをMgB2 芯と呼称する。
そして、それを配線用超電導線9(NbTi線)と超電導接続し、さらにNbTi製の超電導コイル2及び電流リード用NbTi線23と超電導接続することで閉回路ループを作製し、永久電流試験を実施した。
なお、超電導接続部16における超電導接続は、多芯MgB2 線24であっても、基本的にMgB2 線5と同様である。
図9に、試験結果である時間と永久電流との関係を示す。
代表として、通電電流が1200Aの結果を示す。測定は10時間実施した。
測定の結果、永久電流運転中の常電導転移が一度もなく、そして、ほとんど電流減衰がなく、閉回路全体の抵抗値が1×10-12Ω以下であることがわかった。
また、通電電流を100A〜1500Aまで変化させ、同様の試験を実施したが、図9と同様の結果になった。
さらに、24時間以上の長時間評価を実施したが、同様に常電導転移や大きな電流減衰も見られなかった。
これは、MgB2 部8が小径であるため、MgB2 部8が高密度化し、その結果、臨界電流密度が向上する。また、フラックスジャンプが生じにくい構造となることから、超電導線自体の安定性や特性が向上する。従って、大電流通電が可能となる。
その他に考えられる多芯化の構造としては、高抵抗金属6の中央に高強度化のためNbやTaやNbTaなどを設置する構造、MgB2 部8のコア部に高強度化のためNbや
TaやNbTaなどを設置する構造、さらにこれら両方を施すことで、さらに、高強度化する構造も同様の効果を得られる。
NbTi製の超電導コイル2ではなく、MgB2 線,Nb3Sn 線,Nb3Al線で作製した超電導コイル2を用いて実施した。
図10に、試験結果である時間と永久電流との関係を示す。なお、図10は、MgB2 線の超電導コイル2を用いた結果である。
代表として、通電電流が200Aの結果を示す。測定は10時間実施した。
測定の結果、永久電流運転中の常電導転移が一度もなく、そして、ほとんど電流減衰がなく、閉回路全体の抵抗値が1×10-12Ω以下であることがわかった。
また、通電電流を100A〜500Aまで変化させ、同様の試験を実施したが、図10と同様の結果になった。
さらに、24時間以上の長時間評価を実施したが、同様に常電導転移や大きな電流減衰も見られなかった。
また、Nb3Sn線やNb3Al線で作製した超電導コイル2の場合では、1500Aまでで同様の結果となった。
これは、本形態における永久電流スイッチ3が、どのような超電導線を用いた超電導コイル2であっても、非常に微小な接続抵抗で超電導接続が可能になるからである。
さらに、超電導接続部16を形成する際に使用する低融点超電導合金12をMgB2 で形成することで、20K以上の永久電流運転も可能となる。また同様にNb3Sn ,
Nb3Al ,NbTiなどで形成することも可能であるが、この場合は20K以下となる。
MgB2 は臨界温度が非常に高い。そのため液体ヘリウムに対して熱マージンが非常に大きいが、PCS−OFFをするときに必要な投入熱量が非常に大きい。そのため、PCS全体をFRPなどの熱伝導性の低いもので覆い、液体ヘリウムへの伝熱性を低減し、熱をこもらせる構造にすることで、さらに有効的なものになる。
したがって、本形態のMgB2 線で作製した超電導接続部16を兼備する永久電流スイッチ3を適用することで、以下の特性を有する永久電流スイッチ3を提供することができる。
1)PCS−ON時の抵抗が非常に小さいこと。
2)CuNiなどの高抵抗金属を用いてPCS−OFF時の抵抗を大きくできること。
3)定格電流を安定に長期間、通電することができること。
4)必要時以外に常電導転移しないこと。
また、本形態における永久電流スイッチは、MRI,NMR,磁気浮上式列車などの永久電流運転を必要とする超電導マグネットに利用すると、特に、効果的である。
本発明は、二ホウ化マグネシウム超電導線を用いて作製された永久電流スイッチに関するものである。
具体的には、NMR,MRI,磁気浮上式列車,超電導電力貯蔵装置,磁気分離装置,磁場中単結晶引き上げ装置,冷凍機冷却超電導マグネット装置,超電導エネルギー貯蔵,超電導発電機,核融合炉用マグネット等の永久電流運転を必要とする超電導マグネットにおいて、それらの永久電流運転を実施するための永久電流スイッチに利用可能である。
特に、現在のMRI,NMR,磁気浮上式列車などはほとんどが永久電流運転により超電導マグネットが動作しているため有効である。
一般的な永久電流運転用の閉回路を示す図である。 本発明の実施例で作製したMgB2 線の断面構成を示す図である。 本発明の実施例で作製した超電導接続部の断面構成を示す図である。 本発明の実施例で作製した永久電流スイッチを示す図である。 本発明の実施例で作製した永久電流運転用の閉回路を示す図である。 本発明の実施例で実施した試験結果を示す図である。 本発明の実施例で実施した試験結果を示す図である。 本発明の実施例で作製した多芯MgB2 線の断面構成を示す図である。 本発明の実施例で実施した試験結果を示す図である。 本発明の実施例で実施した試験結果を示す図である。
符号の説明
1…超電導マグネット、2…超電導コイル、3…短絡スイッチ(永久電流スイッチ)、4…電源、5…MgB2 線、6…高抵抗金属、7…超電導金属、8…MgB2 部、9…配線用超電導線、11…配線用超電導線の超電導コア部、12…低融点超電導合金、13…超電導接続管、17…巻線部、18…曲げ枠、19…口出し固定部、20…閉ループ回路、21…NbTi線とMgB2 線の接続部、22…NbTi線とNbTi線の接続部、
24…多芯MgB2 線。

Claims (12)

  1. コイル状の超電導線とヒータ線とを有し、前記ヒータ線によって前記超電導線の超電導状態と常電導状態とを切り替える永久電流スイッチにおいて、
    前記超電導線が、外側に高抵抗金属、内側に二ホウ化マグネシウム超電導部を有し、前記高抵抗金属と前記二ホウ化マグネシウム超電導部との間の層に超電導金属を形成して作製された二ホウ化マグネシウム超電導線であり、
    前記超電導線から導かれる口出し線と配線用超電導線とが超電導接続された超電導接続部を有することを特徴とする永久電流スイッチ。
  2. 前記超電導接続部が、前記二ホウ化マグネシウム超電導部又は前記二ホウ化マグネシウム超電導部の外側に形成される前記超電導金属と、前記配線用超電導線の超電導コア部とを、低融点超電導金属又は低融点超電導合金を介して超電導接続することを特徴とする請求項1に記載の永久電流スイッチ。
  3. コイル状の超電導線とヒータ線とを有し、前記ヒータ線によって前記超電導線の超電導状態と常電導状態とを切り替える永久電流スイッチにおいて、
    前記超電導線が、二ホウ化マグネシウム超電導部の外側に超電導金属を形成した二ホウ化マグネシウム超電導芯を複数有し、前記複数の二ホウ化マグネシウム超電導芯を高抵抗金属内に配置して作製された多芯二ホウ化マグネシウム超電導線であり、
    前記超電導線から導かれる口出し線と配線用超電導線とが超電導接続された超電導接続部を有することを特徴とする永久電流スイッチ。
  4. 前記超電導接続部が、前記二ホウ化マグネシウム超電導部又は前記二ホウ化マグネシウム超電導部の外側に形成される前記超電導金属と、前記配線用超電導線の超電導コア部とを、低融点超電導金属又は低融点超電導合金を介して超電導接続することを特徴とする請求項3に記載の永久電流スイッチ。
  5. 前記高抵抗金属が、Cuを主成分とする合金であることを特徴とする請求項1に記載の永久電流スイッチ。
  6. 前記超電導金属が、Nbを主成分とする合金であることを特徴とする請求項1に記載の永久電流スイッチ。
  7. 前記低融点超電導金属又は低融点超電導合金が、Sn,Mg,In,Ga,Pb,Te,Tl,Zn,Bi,Alのうち、少なくとも1種類以上の金属からなることを特徴とする請求項2に記載の永久電流スイッチ。
  8. 前記高抵抗金属が、Cuを主成分とする合金であることを特徴とする請求項3に記載の永久電流スイッチ。
  9. 前記超電導金属が、Nbを主成分とする合金であることを特徴とする請求項3に記載の永久電流スイッチ。
  10. 前記低融点超電導金属又は低融点超電導合金が、Sn,Mg,In,Ga,Pb,Te,Tl,Zn,Bi,Alのうち、少なくとも1種類以上の金属からなることを特徴とする請求項4に記載の永久電流スイッチ。
  11. 請求項1記載の前記永久電流スイッチを用いて、永久電流運転する超電導マグネット。
  12. 請求項3記載の前記永久電流スイッチを用いて、永久電流運転する超電導マグネット。

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