JP2007220910A - 真空用位置決め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】真空チャンバ内外の気圧差による位置決め精度の低下を抑制できる真空用位置決め装置を提供する。
【解決手段】隔壁部6bが真空チャンバ1の外壁面1aと蛇腹状シール部材8を気密に結合され、大気圧と真空チャンバ1内の気圧との気圧差に起因する隔壁部6bを挟んで垂直に作用する力の不釣合い分の影響をキャンセルする大気圧低減機構11を真空チャンバ1と隔壁部6bとの間に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板に形成されたアライメントマークの位置を真空チャンバ内で調整する際に用いられるアライメントマーク位置調整装置等、真空チャンバ中に配される位置決め対象の位置決め装置に関する。
半導体ウエハ、液晶基板等の基板に微細な配線パターンをパターニングする半導体露光装置やイオン注入装置等では、真空中に高精度の位置決め装置が設けられることがある。例えば、基板に形成されたアライメントマークの位置を検出する装置として、従来、図7及び図8に示すようなアライメントマーク位置検出装置2が使用されている。このアライメントマーク位置検出装置2はプレート状のベース3を備えており、このベース3は真空チャンバ1の図示しない床面に固定された支持台55上に固定されている。支持台55及びベース3が基台を構成する。
また、アライメントマーク位置調整装置2はベース3にリニアガイド4を介して支持されたスライダ(移動ステージ)5を備えており、このスライダ5には、ミラー6a、隔壁部6b、図示しない複数のレンズ等からなるアライメントマーク撮像用光学系6が取り付けられている。さらに、アライメントマーク位置検出装置2はアライメントマーク撮像用光学系6を介してアライメントマークを真空チャンバ1の外部で撮像するCCDカメラ等の撮像装置7を備えており、この撮像装置7もアライメントマーク撮像用光学系6に一体的に結合されており、スライダ5と共に真空チャンバ1の外壁面1aに対して進退可能である。
さらにまた、アライメントマーク位置検出装置2はスライダ5を介して撮像装置7及びアライメントマーク撮像用光学系6を真空チャンバ1の外壁面1aに対する進退方向に駆動するボールねじ9を備えており、このボールねじ9はボールねじ駆動モータ10により駆動される。ベース3のリニアガイド4を挟んで反対側の側面にブラケット3aが固定されており、このブラケット3aにモータ10が固定されるとともに、ボールねじ9のねじ軸9aが軸受を介して回転自在に軸支されている。ベース3は中央に開口3bを有し、ボールねじ9のナット9bが固定されるナットブラケット5aがこの開口3bを貫通するとともにリニアガイド4のレールを跨いでスライダ5に固定されている。9cはモータ10の回転軸とねじ軸9aとを接続する継手である。モータ10が回転してナット9bがねじ軸9aに沿って移動するのに伴い、ナットブラケット5a、スライダ5、ひいてはアライメントマーク撮像用光学系6及び撮像装置7がリニアガイド4に案内されて移動する。
また、アライメントマーク撮像用光学系6の隔壁部6bと真空チャンバ1の外壁面1aとは、ベローズ等の蛇腹状シール部材(弾性シール部材)8を介して気密に結合されている。蛇腹状シール部材8は蛇腹部8aの両端に環状のフランジ部8b,8cを有し、フランジ部8b及び8cと蛇腹部8aとも気密に結合されている。隔壁部6bの中央部分は、例えば石英ガラスからなる透光窓で構成されている。すなわち透光窓が中央部分に気密的に固定されている。したがって、隔壁部6bを境として、アライメントマーク撮像用光学系6の撮像装置7寄りの側は大気圧中に、反対側は真空環境下に曝される。
このようなアライメントマーク位置検出装置では、隔壁部6bと真空チャンバ1の外壁面1aとを弾性変形能に富んだ蛇腹状シール部材8を介して結合しているため、撮像装置7を大気中に配置していながら、ボールねじ9及びボールねじ駆動モータ10により撮像装置7及びアライメントマーク撮像用光学系6を移動させることができる。したがって、多種類のアライメントマークの配置に対応してアライメントマークを検出することができるという利点を有している。また、真空チャンバでは、真空引きによるチャンバ内外の気圧差による外壁面1aの変形の影響が無視できないのであるが、隔壁部6bと真空チャンバ1の外壁面1aとを弾性変形能に富んだ蛇腹状シール部材8を介して結合していることにより、外壁面1aの変形の影響が支持台上に設けられたアライメントマーク位置検出装置2に伝わるのを低減できる。
また、撮像装置7を大気中に配置したので、特殊で高価な真空仕様の撮像装置を使用する必要がなく、撮像装置のメンテナンス等の際にも真空チャンバ1を分解する必要がなく、容易に作業が可能となる。
すなわち、アライメントマーク位置検出装置2の高精度な位置決めと、撮像装置7の低コスト化及びメンテナンスの容易化とを同時に実現することができる。
また、やはり真空チャンバ中に配されるステージの移動・位置決めのための例えばXYステージ等のような位置決め装置で、発塵源あるいは発熱源ともなるステージ位置決め駆動用のモータを大気中に配置する場合がある。この場合も、真空チャンバ外壁面の変形の影響が位置決め装置に及ぶのを防ぐため、上記と同様の隔壁部及び弾性シール部材を用いることも考えられる。
さらに、真空中で使用される位置決め装置が直接設置される基台が真空チャンバの変形の影響で位置が変動してしまったり、変形してしまったりしては意味がない。このようなことを避けるために、基台が設置される真空チャンバの床面を変形し難い肉厚に構成したり、変形しても比較的位置変動の無視できる位置に基台を固定することも考えられる。しかし、これらの方法では、真空チャンバの大型化、重量増を招く。そこで、基台を真空チャンバを貫通して立設される支柱を介して真空チャンバ外の大気中の基礎面上に支持するとともに、貫通孔は弾性シール部材により密封することも考えられる。これにより、真空チャンバの床面が真空引きにより変形しても、その影響を基台が直接受けることはない。
しかしながら、上述したアライメントマーク位置検出装置にあっては、真空チャンバ1の真空引きによるチャンバ内外の気圧差の影響がアライメントマーク位置検出装置2等に及ぶのを完全に除去するには至らなかった。
これは、外壁面1aの変形の影響は蛇腹状シール部材8の蛇腹部8aの弾性変形により十分吸収できるのであるが、隔壁部6bに軸方向に作用する大気側(外側)から押す力と真空側(内側)から押す力に不釣合いが存在するためである。すなわち、真空チャンバ1内が真空のとき、隔壁部6bを軸方向から見て外側からしか力が作用しない部分があり、外側から内側に向けて(真空チャンバ内外の圧力差)×(この部分の面積)で定まる力が、不釣合い分として、垂直に作用することにある。この部分の面積(軸方向から見た蛇腹部8aの最小内周円の面積に略近い面積)は、外壁面1aの面積と比べるとかなり小さいものの、この力により、アライメントマーク位置検出装置2や支持台の弾性変形や位置の変化が生じ、アライメントマーク検出精度に影響を及ぼす場合もあり得る。また、ボールねじ9を逆作動させる可能性もある。
さらに、真空チャンバ内のステージ位置決め装置であって、モータを大気中に設けたものや、真空チャンバを貫通して立設される支柱を介して大気中の基礎面に基台を支持するようにしたものの場合にも、同様の問題が残る。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、真空チャンバ内外の気圧差による位置決め精度の低下を抑制することのできる真空用位置決め装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明は、真空チャンバ内に配される基台と、該基台上に設けられ該基台に対して少なくとも一方向に移動・位置決め可能な位置決め対象を搭載する移動ステージとを備え、少なくとも一部が隔壁部を介して大気中に曝される真空用位置決め装置において、前記隔壁部が前記真空チャンバの外壁面と弾性シール部材を介して気密に結合され、大気圧と前記真空チャンバ内の気圧との気圧差に起因する前記隔壁部を挟んで垂直に作用する力の不釣合い分の影響をキャンセルする大気圧低減機構を前記真空チャンバと前記隔壁部との間に設けたことを特徴とする。
本発明に係る真空用位置決め装置において、大気圧低減機構は、前記隔壁部の周囲に配置された複数流体圧シリンダからなるものを好適に使用できる。また、流体圧シリンダは、前記隔壁部及び前記真空チャンバ外壁面の一方に固定されたシリンダ本体と、このシリンダ本体から突出して前記隔壁部及び前記真空チャンバ外壁面の他方に連結または当接されたピストンロッドとを備えてなるものを使用できる。さらに、流体圧シリンダは、隔壁部の周囲を囲んで三つ以上配置されていることが好ましい。
本発明に係る真空用位置決め装置によれば、真空チャンバ内外の気圧差により変形しやすい部位に直接、位置決め装置を固定せず、弾性シール部材を介して隔壁部を結合しているので、真空チャンバの変形の影響による位置決め装置の位置変動等を抑制できる。さらに、大気圧低減機構を真空チャンバと隔壁部との間に設けたことで、隔壁部に垂直に作用する真空チャンバ内外の気圧差による力の影響をも抑制することができる。したがって、移動ステージ、ひいてはこれに搭載される位置決め対象の位置を精度よく調整することができる。
以下、図1〜図3を参照して本発明の第1の実施形態について説明するが、図7及び図8に示したものと同一の部分には同一の符号を付し、その部分の詳細な説明は省略する。
図1は本発明の真空用位置決め装置の一例としての第1の実施形態に係るアライメントマーク位置検出装置の概略構成を示す平面図で、図2は第1の実施形態に係るアライメントマーク位置検出装置の側面図である。図1及び図2に示すように、隔壁部6bと真空チャンバ外壁面1aとを蛇腹状シール部材8を介して結合するとともに、蛇腹状シール部材8の一方のフランジ部8bには、真空引き時に隔壁部6bに軸方向に内外から作用する力の不釣合い分(外側から内側へ向けた力の影響)を低減する大気圧低減機構11が設けられている。この大気圧低減機構11は、図3に示すように、撮像装置7の周囲に略120度の間隔で配置された三つのエアーシリンダ12からなり、各エアーシリンダ12は蛇腹状シール部材8の一方のフランジ部8bに固定されたシリンダ本体12a(図1参照)と、このシリンダ本体12aから突出して真空チャンバ1の外壁面に当接されたピストンロッド12bとを備えて構成されている。
このように構成される第1の実施形態に係るアライメントマーク位置検出装置では、隔壁部6bを境とした密封状態を保ちつつ蛇腹状シール部材8の蛇腹部8aが弾性変形し、ボールねじ9及びボールねじ駆動モータ10により撮像装置7及びアライメントマーク撮像用光学系6が真空チャンバ外壁面1aに垂直な方向に移動させることができるので、製造する半導体チップのサイズの変更によるアライメントマークの位置の変更にも対応することができる。同時に、真空引き時における真空チャンバ1の外壁面1aの弾性変形の影響も蛇腹部8aが弾性変形することにより吸収されるため、アライメントマーク位置検出装置の位置変化や弾性変形を抑制できる。
また、本実施形態では、さらに、大気圧低減機構11を設けたことにより、撮像装置7を介してアライメントマーク位置検出装置2を構成する各部や装置が固定される支持台の弾性変形や位置の変化の発生をさらに確実に防止できるので、アライメントマークの位置を精度よく検出することができる。したがって、第1の実施形態に係るアライメントマーク位置検出装置によれば、アライメントマークの位置を精度よく調整することができる。
また、真空チャンバ内外の気圧差により生じる押圧力のため、ボールねじ9に逆作動する等の事態も防止することができる。
エアーシリンダ12による押圧力は、三つのエアーシリンダ12個々の押圧力を等しく、かつ、三つのエアーシリンダ12による押圧力の総和が、真空チャンバ内外の気圧差に起因する前記力の不釣合い分の影響をキャンセルする大きさとなるように制御するのが好ましい。これにより、この不釣合い分がキャンセルされ、アライメントマーク位置検出装置2の位置変動や弾性変形、ボールねじ9の逆差動等の原因となる外力が作用するのを特に効果的に防止することができる。
なお、上述した第1の実施形態では大気圧と真空チャンバ1内の気圧との気圧差に起因する隔壁部6bを挟んで垂直に作用する力の不釣合い分の影響をキャンセルする大気圧低減機構11を三つのエアーシリンダ12から構成したが、エアーシリンダの代わりに油圧シリンダ等の流体圧シリンダを用いてもよい。
但し、エアーシリンダに代表される気体を媒体とする流体圧シリンダを用いることにより、ピストンロッド12bの伸縮量が変化しても押圧力を略一定とすることができる。このため、本実施形態等のようなある程度のストローク量が必要な用途でも、エアーシリンダへの供給圧力を一定に保てばよいので制御が容易で好ましい。
また、本実施形態では、三つのエアーシリンダを用いているが、これには限らず数及び配置は適宜変更可能である。但し、三つもしくはそれ以上の流体圧シリンダを周方向に等間隔に配置することにより、バランスよく真空チャンバ1の外壁面1aを押圧することができ、好ましい。
さらに、本実施形態では、流体圧シリンダ12のピストンロッド12bが真空チャンバ1の外壁面1aに当接するようにしたが、流体圧シリンダ12のピストンロッド12bを真空チャンバ1の外壁面1aに連結(固定)するようにしてもよい。
さらに、本実施形態では、流体圧シリンダの本体12aが、隔壁部6bに固定される蛇腹状シール部材8の一方のフランジ部8bに固定しているが、隔壁部6bと一体的に移動する部分であれば他の箇所に固定するようにしてもよい。
さらに、本体12aを外壁面1aに固定し、シリンダロッド12bを隔壁部6b側に当接あるいは固定するようにしてもよい。
次に、図4〜図6を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
図4及び図5において、符号14は真空チャンバ、15は真空チャンバ14を床面から浮いた状態で支持する支柱を示しており、この真空チャンバ14内には、XYステージ16が設けられているとともに、XYステージ16を駆動するXYステージ駆動装置17(図5参照)が設けられている。なお、真空チャンバ14はほぼ箱形に形成された真空チャンバ本体14aと、この真空チャンバ本体14aの一側面部に形成された内部機器搬入用開口部を閉塞するチャンバ蓋14bとで形成されている。
XYステージ駆動装置17はベース18を備えており、このベース18には、XYステージ16を図中X軸方向に駆動する第1のステージ駆動機構19が設けられているとともに、XYステージ16を図中Y軸方向に駆動する第2のステージ駆動機構20が設けられている。
第1のステージ駆動機構19はスライダ21を備えており、このスライダ21はベース18の上面部に設けられた二本のリニアガイドレール22によって図中X軸方向に移動可能に支持されている。また、第1のステージ駆動機構19はスライダ21を図中X軸方向に駆動するボールねじ23を備えており、このボールねじ23を駆動するボールねじ駆動モータ24は真空チャンバ14の外部に設けられている。
さらに、第1のステージ駆動機構19はボールねじ駆動モータ24の回転トルクをボールねじ23に伝える第1のトルク伝達機構25を備えており、このトルク伝達機構25は、図6に示すように、ボールねじ23のねじ軸23a及びボールねじ駆動モータ24の回転軸24aにそれぞれカップリング26を介して連結されたトルク伝達軸27を備えている。また、トルク伝達機構25はトルク伝達軸27の真空チャンバ貫通部をシールするシールユニット28を備えており、このシールユニット28にはプレート状の大気圧受け部材29が取り付けられている。
大気圧受け部材(隔壁部)29は、真空チャンバ14の外部に大気圧受け面29aを有している。この大気圧受け面29aにはベローズ30の一端部がフランジ31を介して接合されており、ベローズ30の他端部はフランジ32を介して真空チャンバ14の外壁面に接合されている。
大気圧受け部材29には、真空チャンバ14内外に気圧差があるときに、大気圧受け部材29の大気圧受体面29aに垂直に作用する大気圧による力と、大気圧受け部材29の反対側端面29bに垂直に作用する内部圧力による力との差(不釣合い分)による影響を低減する大気圧低減機構33(図6参照)がフランジ31を介して取り付けられている。この大気圧低減機構33はベローズ30の周囲にほぼ120度間隔で配置された三つのエアーシリンダ34からなり、各エアーシリンダ34は大気圧受け部材29に固定されたシリンダ本体34aと、このシリンダ本体34aから突出して真空チャンバ14の外壁面に接合されたピストンロッド34bとを備えて構成されている。
第2のステージ駆動機構20はスライダ35(図5参照)を備えており、このスライダ35はベース18とスライダ21の上面部に二本ずつ設けられたリニアガイドレール36によって図中Y軸方向に移動可能に支持されている。また、第2のステージ駆動機構20はスライダ35を図中Y軸方向に駆動するボールねじ37を備えており、このボールねじ37を駆動するボールねじ駆動モータ38は真空チャンバ14の外部に設けられている。
第2のステージ駆動機構20の構成は第1のステージ駆動機構19と同様なので詳細な説明は省略する。
ベース18は、図4に示すように、真空チャンバ14内に設けられたベース本体18aと、このベース本体18aの底面部から突出して真空チャンバ14の底板部14cを貫通する複数本(例えば四本)の支柱18bとからなり、各支柱18bの先端には、プレート状の大気圧受け部材(隔壁部)50が取り付けられている。
大気圧受け部材50は、大気圧受け面50a(図6参照)を有している。この大気圧受け面50aと反対側の大気圧受け部材50の上面部にはベローズ51の一端側のフランジ部が接合されており、ベローズ51の他端側のフランジ部は真空チャンバ14の底板部14cに接合されている。
真空チャンバ14の底板部14cには、真空チャンバ14の内外に気圧差があるときに、大気圧受け部材50に大気側ベースBを介して垂直に作用する大気圧による力と、その力が作用するのと反対側端面に垂直に作用する内部圧力による力との差(不釣合い分)による影響を低減する大気圧低減機構52(図6参照)が設けられている。この大気圧低減機構52はベローズ51の周囲にほぼ120度間隔で配置された三つのエアーシリンダ53からなり、各エアーシリンダ53は床面に固定されたシリンダ本体53aと、このシリンダ本体53aから突出して真空チャンバ14の底板部14cに接合されたピストンロッド53bとを備えて構成されている。
このように構成される第2の実施形態では、大気圧受け部材29を介して真空チャンバ内外の気圧差に起因する力の影響を低減する大気圧低減機構33を大気圧受け部材29と真空チャンバ14の本体14aとの間に設けたことで、第1のステージ駆動機構19、第2のステージ駆動機構20を構成する各部の弾性変形や位置の変化を起こすことを防止できるので、高精度な位置決めが維持される。
また、上述した第2の実施形態では、大気圧受け部材50を介して真空チャンバ内外の気圧差に起因する力の影響を低減する大気圧低減機構52を大気圧受け部材50と真空チャンバ14の底板部14cとの間に設けたことで、ベース18が上下に動くことを防止できる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を実施することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るアライメントマーク位置調整装置の概略構成を示す平面図である。 図1に示すアライメントマーク位置調整装置の側面図である。 図1に示すアライメントマーク位置調整装置の背面図である。 本発明の第2の実施形態に係るXYステージ駆動装置の概略構成を示す側面図である。 図4に示すXYステージ駆動装置の概略構成を示す平面図である。 図4に示す第1のトルク伝達機構の概略構成を示す図である。 従来のアライメントマーク位置調整装置の概略構成を示す平面図である。 アライメントマーク位置調整装置の側面図である。
符号の説明
1 真空チャンバ
2 アライメントマーク位置検出装置
3 ベース
4 リニアガイドレール
5 スライダ
6 アライメントマーク撮像用光学系
7 撮像装置
8 蛇腹状シール部材
9 ボールねじ
10 ボールねじ駆動モータ
11 大気圧低減機構
12 エアーシリンダ
14 真空チャンバ
15 支柱
16 XYステージ
17 XYステージ駆動装置
18 ベース
19 第1のステージ駆動機構
20 第2のステージ駆動機構
21,35 スライダ
22,36 リニアガイドレール
23 ボールねじ
24,38 ボールねじ駆動モータ
25 トルク伝達機構
26 カップリング
27 トルク伝達軸
28 シールユニット
29 大気圧受け部材
30 ベローズ
33 大気圧低減機構
34 エアーシリンダ
18a ベース本体
18b 支柱
50 大気圧受け部材
51 ベローズ
52 大気圧低減機構
53 エアーシリンダ

Claims (4)

  1. 真空チャンバ内に配される基台と、該基台上に設けられ該基台に対して少なくとも一方向に移動・位置決め可能な位置決め対象を搭載する移動ステージとを備え、少なくとも一部が隔壁部を介して大気中に曝される真空用位置決め装置において、
    前記隔壁部が前記真空チャンバの外壁面と弾性シール部材を介して気密に結合され、大気圧と前記真空チャンバ内の気圧との気圧差に起因する前記隔壁部を挟んで垂直に作用する力の不釣合い分の影響をキャンセルする大気圧低減機構を前記真空チャンバと前記隔壁部との間に設けたことを特徴とする真空用位置決め装置。
  2. 前記大気圧低減機構は、前記隔壁部の周囲に配置された複数の流体圧シリンダからなることを特徴とする請求項1記載の真空用位置決め装置。
  3. 前記流体圧シリンダは、前記隔壁部及び前記真空チャンバ外壁面の一方に固定されたシリンダ本体と、このシリンダ本体から突出して前記隔壁部及び前記真空チャンバ外壁面の他方に連結または当接されたピストンロッドとを備えてなることを特徴とする請求項2記載の真空用位置決め装置。
  4. 前記流体圧シリンダは、前記隔壁部の周囲を囲んで三つ以上配置されていることを特徴とする請求項2又は3記載の真空用位置決め装置。
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