JP2007220901A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力回路での参照電圧のノイズマージンをより確保する。
【解決手段】参照電圧Vrefを入力するパッド14と、入力回路13と、入力回路13の入力端とパッド14との間に接続される抵抗素子R1と、入力回路13の入力端と半導体チップ11a内の電源VDDとの間に接続される容量素子C1と、入力回路13の入力端と半導体チップ11a内のグランドVSSとの間に接続される容量素子C2と、を備える。抵抗素子R1の抵抗値を、参照電圧Vrefの給電網のインピーダンス特性を元に定める。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関し、特に参照電圧を参照して入力信号の論理値を決定する半導体装置に関する。
情報処理装置などで用いられる半導体装置には、外部から基準電圧である参照電圧(Vref)が供給され、この参照電圧を元に入力信号の論理値をレシーバで決定するものがある。そのような半導体装置の例に、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリチップがある。このような半導体装置は、例えば2つの論理値を取り扱う場合に、参照電圧よりある一定電圧以上大きい入力電圧を論理値「1」として読み取り、参照電圧よりある一定電圧以上小さい入力電圧を論理値「0」として読み取る。
ところで、近年、半導体装置が取り扱う信号の高速化に伴い、参照電圧へのノイズ重畳による論理不具合で半導体装置が誤動作を起こす現象が顕在化しつつある。これら半導体装置の安定動作のための十分なノイズマージンを確保するには、参照電圧における低ノイズ化が必須である。
従来の参照電圧を低ノイズ化する半導体装置実装技術には、給電網に一定以上の抵抗値を入れることで参照電圧に生ずるノイズによる振動ノイズを減衰振動から過減衰に変えて短時間に電源の揺れを抑える技術(特許文献1参照)が知られている。また、参照電圧の配線に静電容量を付加することでノイズを除去する技術(特許文献2参照)が知られている。
特開2006−32823号公報 特開2000−113003号公報
本発明者の検討に拠れば、参照電圧に関係するノイズには、以下の5種類が存在することが明らかになった。
(1)第1のノイズは、DCドロップ、すなわちDC的な電位の降下によるノイズである。2値論理を取り扱う半導体装置では、参照電圧を電源とグランド間の中間電位に取るのが一般的である。しかし、給電経路の抵抗が大きいと、この給電経路でのDC電位降下が大きくなり、本来あるべき中間電位よりも低く(あるいは高く)なってしまう。
(2)第2のノイズは、コモンモードの電源・グランドノイズ、すなわち電源・グランドが同相で揺れる場合に参照電圧に発生するノイズである。例えば、半導体メモリのリード命令時の同時駆動出力ノイズ(Simultaneous Switching Output Noise : SSOノイズ)などが相当する。
(3)第3のノイズは、ディファレンシャルモードの電源・グランドノイズ、すなわち電源・グランドが逆相で揺れる場合に参照電圧に発生するノイズである。例えば、半導体装置内のコア回路動作時に発生する電源・グランドノイズなどが相当する。
(4)第4のノイズは、減衰振動ノイズ、すなわちコア回路等のスイッチによって参照電圧のラインに電流が励振されたときに発生する減衰振動型のノイズである。半導体パッケージや半導体チップの参照電圧の給電網の給電経路を2次回路的な電気回路に見立てたとき、2次回路の電気方程式から求められる条件式により、給電回路に発生するノイズ電流が不足減衰振動の条件を満たす場合に起こる。
(5)第5のノイズは、外来ノイズ、すなわち半導体チップ外で発生した参照電圧とグランド(または電源)間の電位差変動ノイズである。例えば参照電圧の配線に隣接した配線との電磁的結合で生じるクロストークノイズなどがある。
ところで、特許文献1に記載の半導体装置では参照電圧の給電網に直列に抵抗を挿入するため、その抵抗が大き過ぎると、DC的な電圧降下が挿入抵抗部で発生し、ノイズマージンをDC的に狭めてしまう。また、抵抗のみでは電源・グランドノイズの揺れに対して参照電圧が追従できないため、電源・グランドのコモンモード的な揺れに対して弱くなってしまう。
この様子を、図9を用いて説明する。図9において、Vddqは電源電位の変動を示し、Vssはグランドの電位の変動を示し、Signalは信号の一例としてVddqの揺れに追従する信号(例えばリターンパスがグランドではなく電源であるような信号)を示す。また、このSignalの本来の論理値を「Signalの論理値」(0110011)に示す。Vref2が特許文献1における参照電圧に相当する。Vref2は、外のノイズに対して追従せず、常に一定電位を保とうとする。このため、時間帯Bに示すような電源・グランドが同位相で大きく揺れるコモンモードノイズ発生時には、ノイズマージンが小さくなってしまう(図9のポイントB)。
一方、グランドをリファレンスとして静電容量を付加した特許文献2に記載の半導体装置では、減衰振動ノイズや電源・グランドに逆相のノイズが発生した場合、それらノイズに対する低減効果が小さい。
この様子を、再び図9を用いて説明する。図9において、Vref1が特許文献2における参照電圧に相当する。この場合、Vref1は、Vssのみに追従して揺れるので、時間帯Aに示すような電源・グランドが逆位相で大きく揺れるディファレンシャルモードノイズ発生時には、ノイズマージンが小さくなってしまう(図9のポイントA)。
本発明では、参照電圧の配線に直列に接続された抵抗素子と、VrefとVssおよび/またはVdd間に挿入した容量素子とを適切に組み合わせることで、参照電圧の低ノイズ化を実現する。具体的には、以下の3つの技術のいずれかを適用することでレシーバ(入力回路)での参照電圧のノイズマージンを確保する。
第1の技術は、参照電圧の給電網に直列の保護抵抗と、電源・グランドの両方にリファレンスを取る補償容量との組み合わせによるものである。
第2の技術は、参照電圧の給電網に直列の保護抵抗と、電源・グランドの両方にリファレンスを取る補償容量と、補償容量と電源またはグランド間に挿入した抵抗との、組み合わせによるものである。
第3の技術は、参照電圧の給電網に直列に半導体装置の動作によって抵抗値が変わる可変保護抵抗と、電源またはグランドの片方にリファレンスを取る補償容量との組み合わせによるものである。
第1の技術では、補償容量のリファレンスを電源・グランドの両方からとることで、第2および第3のノイズを抑える。さらに所定の値以上の保護抵抗を用いることで、第4のノイズを抑え、また保護抵抗と補償容量の組み合わせでローパスフィルタ(Low Pass Filter: LPF)を構成することで第5のノイズを抑える。また、保護抵抗値を大き過ぎない適度な値に選ぶことで、第1のノイズも最小限に抑える。
第2の技術は、参照電圧の配線に直列に存在する保護抵抗の抵抗値を小さくし、その分容量側に必要な抵抗を挿入することで、第1の技術よりDCドロップを小さくできる技術である。ただし、外来ノイズに対する耐性は、第1の技術より低くなる。
第3の技術では、可変保護抵抗を用いることで、半導体装置の動作に応じて、その動作で発生するノイズをもっとも下げるように抵抗値を変えながら、第1〜第5のノイズを抑えるものである。
より具体的には、本発明の1つのアスペクトに係る半導体装置は、参照電圧を入力する入力端子と、入力回路と、入力回路の入力端と入力端子との間に接続される第1の抵抗素子と、入力端と半導体装置内の電源配線との間に接続される第1の容量素子と、入力端と半導体装置内の接地配線との間に接続される第2の容量素子と、を備える。
第1の展開形態の半導体装置において、第1の抵抗素子の抵抗値を、参照電圧の給電網のインピーダンス特性を元に定めることが好ましい。
第2の展開形態の半導体装置において、(a)第1の抵抗素子と第1および第2の容量素子の並列接続とで構成される低域通過フィルタの遮断周波数が半導体装置のクロック周波数になるような第1の抵抗素子における第1の抵抗値、(b)参照電圧用配線と接地配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような第1の抵抗素子における第2の抵抗値、(c)参照電圧用配線と電源配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような第1の抵抗素子における第3の抵抗値、の内で最も大きな抵抗値を第1の抵抗素子の抵抗値とすることが好ましい。
第3の展開形態の半導体装置において、第1の容量素子を、第1の容量素子と第2の抵抗素子との縦続接続回路に置き換え、第2の容量素子を、第2の容量素子と第3の抵抗素子との縦続接続回路に置き換えてもよい。
第4の展開形態の半導体装置において、第1の容量素子と第2の容量素子の容量比を、入力回路におけるノイズ感度を元に定めることが好ましい。
第5の展開形態の半導体装置において、容量比は、入力回路の入力端の電圧レベルが接地側になる時のノイズ耐性電圧と電源側になる時のノイズ耐性電圧との比であることが好ましい。
第6の展開形態の半導体装置において、第2の抵抗素子の抵抗値と第1の抵抗素子の抵抗値との和は、参照電圧用配線と電源配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような値であり、第3の抵抗素子の抵抗値と第1の抵抗素子の抵抗値との和は、参照電圧用配線と接地配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような値であることが好ましい。
本発明の他のアスペクトに係る半導体装置は、参照電圧を入力する入力端子と、入力回路と、入力回路の入力端と入力端子との間に接続される可変抵抗素子と、入力端と半導体装置内の電源または接地配線との間に接続される容量素子と、可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御回路と、を備える。
第7の展開形態の半導体装置において、可変抵抗素子は、制御端子の電圧が抵抗制御回路によって制御されるMOSトランジスタを含むことが好ましい。
第8の展開形態の半導体装置において、抵抗制御回路は、可変抵抗素子の抵抗値が、(a)可変抵抗素子と容量素子とで構成される低域通過フィルタの遮断周波数が半導体装置のクロック周波数になるような可変抵抗素子における抵抗値、(b)容量素子が電源配線に接続される場合には参照電圧用配線と電源配線とからなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たし、容量素子が接地配線に接続される場合には参照電圧用配線と接地配線とからなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような可変抵抗素子における抵抗値、の2値を少なくとも取るように制御することが好ましい。
第9の展開形態の半導体装置において、抵抗制御回路は、半導体装置の動作モードに応じて可変抵抗素子の抵抗値を制御することが好ましい。
第10の展開形態の半導体装置において、半導体装置は、DRAMであって、動作モードは、該DRAMに対するコマンドによって定められることが好ましい。
第11の展開形態の半導体装置において、抵抗制御回路は、コマンドの発生に引き続く時間経過に応じて可変抵抗素子の抵抗値を制御することが好ましい。
第12の展開形態の半導体装置において、抵抗制御回路は、コマンドが第1のコマンド群に含まれる場合にはコマンドの実行時に可変抵抗素子の抵抗値を下げ、コマンドが第2のコマンド群に含まれる場合にはコマンドの実行後の所定時間経過後に一定時間可変抵抗素子の抵抗値を下げるように制御することが好ましい。
本発明によれば、参照電圧のノイズを低減して入力回路での参照電圧のノイズマージンをより確保することができる。したがって、半導体装置の高速動作におけるさらなる安定性向上を図ることができる。
実施の形態を説明する前に、課題中に挙げた5つのノイズのうち、(2)、(3)、(4)のノイズの発生原理について説明する。この説明の理由は、これら3つのノイズの振る舞いが、抵抗値の選択や容量の配置に大きく影響するからである。これら3つのノイズに関する説明の後、(1)〜(5)のノイズを小さく抑えるためのレシーバ側の要求を纏め、最後にそれらノイズ低減を実現する実施の形態を説明する。
最初に(2)、(3)、(4)のノイズの発生原理を説明する。ノイズ(2)、(3)、(4)のうち、まずノイズ(2)、(3)の説明のために同時駆動出力ノイズ(Simultaneous Switching Outputノイズ: SSOノイズ)を例に挙げる。特許文献1にも説明されるように、SSOノイズには給電系から信号経路に急峻な電流が流れることで生ずるOff−chip間のノイズ(Off−Chip SSOノイズ)と、チップ内コア回路の動作によって給電回路ループに電流が流れることで生ずるOn−Chipのノイズ(On−Chip SSOノイズ)との2種のノイズがある。
まず、Off−Chip SSOノイズの発生原理を図10を用いて説明する。図10に、出力バッファのCMOS回路の切替によりチップ外へ電気信号を伝送する半導体装置の内部回路の模式図を示す。半導体装置は、半導体チップ101とそれを封止する半導体パッケージ102で構成され、システムボードよりグランド電位Vssを基準に、電源電圧Vddqが給電されている。図10では、図を簡略化するため、CMOS回路による出力バッファ(PMOSトランジスタ103とNMOSトランジスタ104)を一段と、CMOS回路によるプリバッファ(PMOSトランジスタ105とNMOSトランジスタ106)を一段のみしか図示していないが、実際には複数の出力バッファおよびプリバッファが存在する。今回問題としているノイズは、多くのCMOS素子が同時に同方向にスイッチする場合を想定しているため、一組の回路のみを図示している。また、半導体パッケージにおける給電ラインも、図の簡略化のため、電源ライン、グランドラインを一本にまとめて図示しているが、実際には複数本のラインにより給電されている場合が多い。
今、出力バッファのCMOS回路がハイレベルからローレベル出力に切り替わった場合を考える。この時、信号線とVssがショートされるため、信号線に蓄積された電荷が電流151のように流れる。ここで、半導体チップにオンチップキャパシタ107が十分に大きな容量値である場合、チップ内のVddqとVssの電位差を一定に保つために、電流152のような電流が電源・グランド・信号ラインに流れる。この時の電流の時間変化と半導体パッケージの電源・グランド部のインダクタンスとの積が電圧として発生して電源・グランドノイズとなる。図10を見て分かるように、電源側とグランド側に流れるスイッチング電流は、同方向に時間的に変化する。結果、この時発生する電源・グランドノイズは図9の時間帯Bの波形のようにコモンモード的なノイズの振る舞いを示す事になる。以上が、Off−Chip SSOノイズ発生の原理と波形の説明であり、これがコモンモードの電源・グランドノイズの典型的な例である。
次に、On Chip SSOノイズについて図11を用いて説明する。図11に示す回路は、図10と同一であり、その説明を省略する。今、出力バッファのCMOS回路がハイレベルからローレベルに切り替わる場合を考える。出力バッファがハイレベルの時、プリバッファはローレベルの状態にある。このとき、出力バッファのPMOSトランジスタ103のドレイン−ソース間容量は、ディスチャージされており(ドレイン−ソース間の電位差がないため)、NMOSトランジスタ104のドレイン−ソース間容量は、チャージされている。一方、プリバッファはPMOSトランジスタ105の容量がチャージされており、NMOSトランジスタ106の容量がディスチャージされている。次に、出力がハイレベルからローレベルへ切り替わるときの電荷の流れを考える。ローレベルに切り替えるために、出力バッファのNMOSトランジスタ104をオンにするため、プリバッファのPMOSトランジスタ105がオンになる。これにより、プリバッファのPMOSトランジスタ105の容量にチャージされていた電荷がディスチャージされる。このディスチャージにより失われたPMOSトランジスタ105の電荷をチャージするためにプリバッファに最も近い電荷貯蔵庫であるオンチップキャパシタ107から電荷が供給される。このときの電流経路は、図11中の電流153に示される。このため、一時的にオンチップキャパシタ107の電荷量が不十分な状態となり、その補充のために給電ラインから電荷が供給される。すなわち、半導体パッケージ102の電源ラインとグランドラインを介して、電流154のような経路を電流が通ってオンチップキャパシタ107がチャージされる。半導体パッケージ102の配線は、インダクタンスが支配的であり、またチップ内の配線インダクタンスは、非常に小さいことからほとんど無視でき、電流154が通る電流経路の等価回路は、半導体パッケージ102の配線インダクタンスLpkg(=Lp+Lg)、半導体チップ101のオンチップキャパシタ107のキャパシタンスCdec、および低い配線抵抗Rpgを直列に接続したRLC直列2次回路と見なすことができる。このような回路では、以下の式(1)で示されるような回路方程式が成り立つことが数学的にすでにわかっている。
Vc/dt+Rpg/Lpkg*dVc/dt+1/(Lpkg*Cdec)*Vc=0 −−−式(1)
なお、Vcは、オンチップキャパシタ107の電極間電位差である。
ここで新しく、以下の2つのパラメータを定義する。
ω0≡1/sqrt(Lpkg*Cdev) −−−式(2)
α≡Rpg/(2*Lpkg) −−−式(3)
式(2)で定義したω0と式(3)で定義したαとによって、回路の品質を表すパラメータ(Quality factor)Qは、式(4)のように表される。
Q≡ω0/(2α)=sqrt(Lpkg/Cdec)/Rpg=ω0*Lpkg/Rpg −−−式(4)
このQの値と1/2の大小関係により、零次入力応答は、以下の3通りの振る舞いを示す。
まず、Q>1/2では不足減衰となり、式(5)のような電流が流れる。
I=I0*exp(−αt)*cos(ωd*t+φ) −−−式(5)
ここで、I0は、回路電圧初期状態やインダクタンス、キャパシタンスにより決定する最大電流振幅値で、φは位相、ωdは、次の式(6)で定義される角周波数である。
ωd≡sqrt(ω0−α) −−−式(6)
このような電流が給電ラインを流れるとき、電源、及びグランドのインダクタンスには、以下の式(7)で表される電圧ノイズが発生する。
Vsso=k*exp(−αt)*sin(ωd*t+φ) −−−式(7)
ここで、kは、最大ノイズ振幅を表す。これは、インダクタンスに発生する電圧は、インダクタンスと電流の時間微分の積で決まることによる。不足減衰状態で発生するOn−chip−SSOノイズ波形を図12に示す。
一般的な半導体チップおよび半導体パッケージの物理量として、Rpg=200mΩ、Cdec=500pF、Lpkg=1nHを与えると、Q>>1/2の不足減衰状態であり、ノイズが落ち着くのに要する時間である減衰時間τ(=1/α)は、10ns程度となる。これは、1GHzの信号に対して10周期分もの長さになる。
このような不足減衰ノイズに対して、ノイズ振動がすぐに落ち着く状態を過減衰と言い、この状態になるための条件は、Q<1/2である。また、不足減衰と過減衰のちょうど境界の状態を臨界減衰と言い、これはQ=1/2が条件である。
上記の3種類のいずれかの状態のノイズが電源ラインに発生することで、電源・グランドを共有している出力バッファの信号線にノイズが発生することで、問題となる。
通常、電源・グランドラインは、低抵抗に設計するためにRpgが小さい。このため、Q>>1/2となる状況であって、不足減衰の状態にあり、図12に示すようなOn−Chip−SSOノイズが発生している。また、このノイズの極性は、図11の電流の流れから分かるように電源側とグランド側とで逆方向の時間変化を示すため、位相が反転したディファレンシャル的なノイズ波形を示す。これは図9の時間帯Aのような波形となる。
以上が、On−Chip SSOノイズ発生の原理と波形の説明であり、これがディファレンシャルモード的な電源・グランドノイズの典型的な例である。
最後に(4)のノイズの説明であるが、(4)のノイズは、上述のOn−Chip SSOノイズがVrefに適用された場合と考えて良い。Vref、Vss(あるいはVddq)間の容量(寄生容量・補償容量など)の充放電により、給電網の2次回路電気方程式から求められる条件式により、給電回路に発生するノイズ電流が不足減衰振動の条件を満たす場合に起こる。
以上、(2)、(3)、(4)のノイズの説明をしたが、これらを踏まえてノイズ(1)ないし(5)のノイズに対する入力回路(レシーバ)での要求条件を纏めると以下のようになる。
(1)DCドロップに対するレシーバでの要求は、DCドロップが極力小さい事である。このためには、Vref給電網のDC抵抗値が大きすぎない方が良い。
(2)コモンモード的な電源・グランドノイズに対しては、レシーバ点でのVrefが電源またはグランドの揺れに追従して同相で揺れている状態が要求される。これは、図9に示すVref1がVssに対して共に揺れているが、まさにこのような状態の時が、コモンモードノイズが発生している時間帯Bで最もノイズマージンが大きくなっているのがわかる。
(3)ディファレンシャルモード的な電源・グランドノイズに対しては、Vrefが電源・グランドの中間電位を取っている状態が要求される。これは、図9に示すVref2のような状態であり、この時にディファレンシャルモードノイズが発生している時間帯Aで最もノイズマージンが大きくなっているのがわかる。
(4)減衰振動ノイズに対しては、Vref給電網の2次回路の電気パラメータが過減衰条件を満たすような給電パラメータであることが要求される。
(5)外来ノイズに対しては、外来ノイズの主要な周波数成分がレシーバ回路に混入しないことが要求される。
以上のような要求条件のほとんどを満たす半導体装置は、参照電圧を入力する入力端子と、入力回路(レシーバ回路)と、入力回路の入力端と入力端子との間に接続される抵抗素子と、入力端と半導体装置内の電源および/または接地配線との間に接続される1または2個の容量素子と、を備える。このように構成される半導体装置は、入力回路の入力端における参照電圧のノイズを低減して参照電圧のノイズマージンを向上することができる。以下、実施例に即し、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る半導体装置の主要部を示す回路図である。図1において、半導体装置は、半導体チップ11aと、半導体チップ11aを搭載する半導体パッケージ12から構成される。半導体チップ11aは、入力回路13と、参照電圧を入力するパッド14と、パッド14と入力回路13の入力端との間に挿入される抵抗素子R1と、入力回路13の入力端と電源VDDとの間に挿入される容量素子C1と、入力回路13の入力端とグランドVSSとの間に挿入される容量素子C2とを備える。ここで抵抗素子R1の抵抗値をRrr、容量素子C1の容量(キャパシタンス)をCrd、容量素子C2の容量をCrsとする。なお、半導体チップ11aには、他にも種々の回路が含まれるが、本発明に関わらないので説明を省略する。
半導体パッケージ12には、半導体チップ11aの電源VDDと外部の電源Vddとを配線する配線に自己インダクタンスLdd、半導体チップ11aのパッド14と外部の参照電圧Vrefとを配線する配線に自己インダクタンスLrr、半導体チップ11aのグランドVSSと外部のグランドVssとを配線する配線に自己インダクタンスLssが存在する。
このように構成される半導体装置は、課題を解決するための第1の技術を実現する。ここで、2つの容量Crd、Crsの大きさを等しくし、抵抗値Rrrは、以下の3値のうち、最大の値を取ることが好ましい。
Rrr1=1/[2π(Crd+Crs)fck] −−−式(8)
Rrr2=2[(Lrr+Lss)/Crs]0.5 −−−式(9)
Rrr3=2[(Lrr+Ldd)/Crd]0.5 −−−式(10)
なお、fckは半導体装置で使用されるクロック周波数である。ただし、対象の半導体装置が組み込まれたシステムに、クロック周波数以下の特定周波数fpのVrefノイズが大きいことが自明である場合は、このfpを式(8)中のfckの代わりに用いることが好ましい。
それぞれの抵抗値が意味するところは、Rrr1は、クロック周波数のノイズが保護抵抗と容量で形成されるLPFで遮断されるようにRCフィルタの特性周波数がクロック周波数になるような抵抗値である。Rrr2は、Vref配線とグランド配線によりなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような抵抗値であり、Rrr3は、Vref配線と電源配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような抵抗値である。
例えば、Crd=5pF、Crs=5pF、fck=500MHz、Lrr=3nH、Lss=1nH、Ldd=1nHとなる半導体装置において、Rrr1、Rrr2、Rrr3を求めると、Rrr1=31.8Ω、Rrr2=Rrr3=56.6Ωと計算される。この場合、最大の抵抗値を選ぶと、Rrrは56.6Ω程度が好ましい。
次に、半導体装置を以上の説明のような構成とすることで、(1)〜(5)のノイズが低減される理由について説明する。
(1)DCドロップは、抵抗値Rrrを適切な値に設定することで過剰に大きい値を使わないため、極力小さくすることができる。
(2)コモンモードノイズと、(3)ディファレンシャルモードノイズは、電源・グランドの両方をリファレンスに取った容量の効果で、電源・グランドの揺れに対して中間電位を常に保つように揺れるために、問題ない。
(4)減衰振動ノイズは、Rrrの値をVref給電網が過減衰条件を満たすように取っているので問題ない。
(5)外来ノイズに関しては、主なノイズであるクロック周波数とその高調波成分を保護抵抗Rrrと容量の組み合わせによるローパスフィルタで遮断するため、問題とならない。
このように、(1)〜(5)のノイズに対してノイズ低減効果をもたせることが可能である。
以上の説明では、Vref入力が1種である場合について説明した。しかしこれに限らず、Vref入力が2種以上あってもかまわない。図2は、2つのVref入力を有する半導体装置の構成を示すブロック図である。図2において、図1と同一の符号は、同一物を表す。半導体チップ11bは、入力回路13aの入力端とグランドVSSとの間を接続する容量素子C2aと、入力回路13aの入力端と電源VDDとの間を接続する容量素子C1aと、入力回路13aの入力端とパッド14aとの間を接続する抵抗素子R1aとを備える。また、入力回路13bの入力端とグランドVSSとの間を接続する容量素子C2bと、入力回路13bの入力端と電源VDDとの間を接続する容量素子C1bと、入力回路13bの入力端とパッド14bとの間を接続する抵抗素子R1bとを備える。さらに、半導体パッケージ12aには、参照電圧Vrefaをパッド14aに与える自己インダクタンスLrraを有する配線と、参照電圧Vrefbをパッド14bに与える自己インダクタンスLrrbを有する配線とを備える。
このような構成の半導体チップ11bは、自己インダクタンスLrraと容量素子C1a、C2aの容量の違いに応じて抵抗素子R1aの抵抗値を定め、自己インダクタンスLrrbと容量素子C1b、C2bの容量の違いに応じて抵抗素子R1bの抵抗値を定めるようにすればよい。なお、抵抗素子R1a、R1bの抵抗値の決定方法は、先に説明したと同様である。ここではVref入力が2種の場合について説明したが、3種以上でも同様にして決めれば良い。
実施例2に係る半導体装置は、図1と同一の構成であるが、入力回路13におけるVref感度がハイレベル側とローレベル側とで異なる半導体装置である。容量素子C1の容量をCrd、容量素子C2の容量をCrsとする場合、Crd≠Crsとする。
Crd≠Crsのような場合、レシーバ回路のノイズ耐性電圧をハイレベル側とローレベル側とで測定し、その耐性電圧の比に合わせてCrdとCrsの比を決めるようにする。ここで、ノイズ耐性電圧とは、VrefとVss(またはVdd)間に所定の周波数の正弦波ノイズを入れたときに、レシーバが正しくリードライト動作を行うことができる最大電圧の事である。また、ハイレベル側のノイズ耐性電圧とはハイレベルの論理信号を正しくリードライト動作できる電圧を指し、ローレベル側のノイズ耐性電圧とはローレベル側の論理信号を、正しくリードライト動作できる電圧を指す。なお、耐性電圧を評価するときの所定の周波数は、1MHz程度が好ましい。この程度の周波数では、チップ内で自然形成されたRCフィルタ(配線抵抗や寄生容量による)の影響が小さく、本来のレシーバそのものの特性が反映されるためである。
このような耐性電圧の測定方法の概念図を図3に示す。図3に示すように、半導体装置16のVrefの入力端子に中心電圧Vreftyp(仕様のVrefの標準値)として振幅Vppの正弦波電圧を加えた状態で、半導体チップのデータ入力端子にデータ信号を与える。このような正弦波電圧をVrefに加えた状態で、「0、1」の論理値の繰り返しパターンをデータに与えて入力回路13cでライト・リードさせる。リードデータを確認し、ライト時に与えた論理値と異なる値がリードされたならばエラーが発生したことになる(図3(B))。このようにエラーを発生させるような正弦波ノイズ電圧の振幅Vppの半分の値(片振幅分)の最低値が耐性電圧である。ローレベル側の論理が初めてエラーとなったときのV’pp/2がローレベル側のノイズ耐性電圧であり、ハイレベル側の論理が初めてエラーとなったときのV’pp/2がハイレベル側のノイズ耐性電圧である。レシーバ感度が対称であれば、ローレベル側とハイレベル側のノイズ耐性電圧は同じであるが、レシーバ感度が非対称な場合は、それぞれ異なる耐性電圧となる。
CrdとCrsの決め方であるが、ノイズ耐性電圧のハイレベル側対ローレベル側の逆比を取れば、ノイズ耐性電圧が小さい方のマージンを広く取ることに繋がり、全体としてノイズマージンが大きくなる。一例として、ハイレベル側のノイズ耐性電圧とローレベル側のノイズ耐性電圧の比が1:2であるレシーバを有する場合、CrdとCrsの比は、Crd:Crs=2:1とすればよい。
以上のように、入力回路(レシーバ)の感度に合わせて、容量値のバランスを決定することで、レシーバ感度が非対称な場合には、実施例1よりもノイズマージンを大きく確保することができる。
図4は、本発明の第3の実施例に係る半導体装置の主要部を示す回路図である。図4において、図1と同じ符号は同一物を表す。図4の半導体チップ11cは、図1に対し、容量素子C1と電源VDD間に抵抗素子R2を追加し、容量素子C2とグランドVSS間に抵抗素子R3を追加する。抵抗素子R2、R3の抵抗値をそれぞれRrd、Rrsとする。このような構成の半導体装置は、抵抗素子R1の抵抗値Rrrを極力小さくしてDCドロップの影響を小さくできることにある。具体的には、過減衰条件である式(9)、式(10)を満たす抵抗が大きすぎる場合に、DCドロップを効果的に小さくする。
すなわち、過減衰条件を満たすためには、以下の式が抵抗選択時の条件式となる。
Rrr2=Rrr+Rrs=2[(Lrr+Lss)/Crs]0.5 −−−式(11)
Rrr3=Rrr+Rrd=2[(Lrr+Ldd)/Crd]0.5 −−−式(12)
例えば、Crd=2pF、Crs=2pF、fck=1GHz、Lrr=5nH、Lss=2nH、Ldd=2nHである半導体装置において、Rrr1、Rrr2、Rrr3を求めると、Rrr1=39.8Ω、Rrr2=Rrr3=118.3Ωとなる。したがって、実施例1のままでは、Rrrは118.3Ω程度とする必要がある。しかし、本実施例では、Rrr=39.8Ω、Rrs=Rrd=78.5Ωとすれば良いことになり、Rrrが小さい分、入力回路13で受け取るVrefのDCドロップは小さくて済む。ただし、ここではRとCで構成されるLPFの特性が落ちることを注意しなければならない。すなわち、LPF部でのノイズ減衰は、Rrs(またはRrd)/{Rrs(またはRrd)+Rrr}までしかフィルタ部で減衰させることが出来ない。このため、本実施例では、外来ノイズの影響が小さく、減衰振動ノイズが大きい場合に、効果的である。
以上の説明では、Vref入力が1種である場合について説明した。しかしこれに限らず、実施例1で説明したと同様にVref入力が2種以上あってもかまわない。図5は、2つのVref入力を有する半導体装置の構成を示すブロック図である。図5において、図2と同一の符号は、同一物を表す。半導体チップ11dは、図2の半導体チップ11bに対し、容量素子C1aと電源VDDとの間に抵抗素子R2aが挿入され、容量素子C2aとグランドVSSとの間に抵抗素子R3aが挿入される。また、容量素子C1bと電源VDDとの間に抵抗素子R2bが挿入され、容量素子C2bとグランドVSSとの間に抵抗素子R3bが挿入される。
このような構成の半導体チップ11dは、自己インダクタンスLrraと容量素子C1a、C2aの容量の違いに応じて抵抗素子R1a、R2a、R3aの抵抗値を定め、自己インダクタンスLrrbと容量素子C1b、C2bの容量の違いに応じて抵抗素子R1b、R2b、R3bの抵抗値を定めるようにすればよい。なお、抵抗素子R1a、R2a、R3a、R1b、R2b、R3bのそれぞれの抵抗値の決定方法は、先に説明したと同様である。ここではVref入力が2種の場合について説明したが、3種以上でも同様にして決めることができる。
また、入力回路13aにおけるVref感度がハイレベル側とローレベル側で異なる場合には、実施例2と同様に、容量素子C1a、C2aの容量を入力回路13aのノイズ耐性電圧に合わせて調整することで、入力回路13aのノイズ感度がハイレベル側とローレベル側で異なる場合でのノイズマージンを大きくすることができる。容量素子C1b、C2bの容量も同様に入力回路13bのノイズ耐性電圧に合わせて調整することで、入力回路13bのノイズ感度がハイレベル側とローレベル側で異なる場合でのノイズマージンを大きくすることができる。容量素子の容量の決め方は、実施例2で説明したと同じであり、また抵抗値の設定についても前述の通りである。
図6は、本発明の第4の実施例に係る半導体装置の主要部を示す回路図である。図6において、図1と同じ符号は同一物を表す。なお、半導体パッケージについては図示しないが、図1と同様に存在するものとする。半導体チップ11eは、入力回路13と、パッド14と、抵抗制御回路15と、可変抵抗素子VRと、容量素子C3を備える。容量素子C3は、入力回路13の入力端とグランドVSS間に挿入される。可変抵抗素子VRは、パッド14と入力回路13の入力端とを接続し、抵抗制御回路15によって、その抵抗値が可変となるように制御される。
次に、可変抵抗素子VRの具体的な構成例について説明する。図7は、図6における可変抵抗素子VRの具体的な構成を示す回路図である。可変抵抗素子VRは、抵抗素子R4とMOSトランジスタQ1との並列接続回路で構成され、MOSトランジスタQ1の制御端の電圧が抵抗制御回路15の出力によって制御される。
このような構成の半導体チップ11eは、図1に示すように容量素子のリファレンスを電源、グランドの両方から取ることができず、電源またはグランドのどちらか一方からしか取ることのできない場合に特にノイズ低減に有効となる。容量を電源・グランドの片側からしか取ることのできない場合に問題となるノイズは、ノイズ(3)のディファレンシャルモードのノイズである。例えば容量をグランドVSSからのみリファレンスを取る場合、図9のVref1のように振動するため、時間帯A(ディファレンシャルモードノイズ発生)のところでノイズマージンが極めて小さくなる場合が起こる。
これを解決するために、本実施例では、ディファレンシャルモードノイズが発生するときは、図9中のVref2のようにチップ内の揺れに関係なく中間電位を取るように可変抵抗素子VRの抵抗値をコントロールする。具体的には、ディファレンシャルモードノイズが発生するタイミングで、可変抵抗素子VRの抵抗値を小さくしてVrefを参照するようにする。
ここで可変抵抗素子VRの抵抗値は、以下の式で表されるRrrmin及びRrrmaxの2値を最低限とるものとする。
Rrrmax=1/[2πCrs*fck] −−−式(13)
Rrrmin=2[(Lrr+Lss)/Crs]0.5 −−−式(14)
Rrrminは、ディファレンシャルモードノイズ発生時の抵抗値であって、(2)コモンモードノイズと(5)外来ノイズ以外を全て低く抑える抵抗値である。Rrrmaxは、ディファレンシャルモードノイズが発生しない場合にデフォルトとして設定される抵抗値であって、(3)ディファレンシャルモードノイズ以外の全てを低く抑える抵抗値である。なお、半導体装置によっては、Rrrmin>Rrrmaxとなる場合も考えられるが、そのようなケースでは本実施例は効果がない。また、RrrminとRrrmaxの値に大きい開きがある場合は、その中間値を何点か取り、急激な抵抗変化によるノイズ電流励振を抑えることが好ましい。
次に、抵抗制御回路15による可変抵抗素子VRの抵抗値制御のタイムチャートの例を図8に示す。ここでは、半導体装置がDRAMである例にとって説明する。まず、DRAMの電源がオンになったとき、可変抵抗素子VRの抵抗値は、Rrrmaxに設定される。その後、コマンド入力時にそのコマンドがディファレンシャルモードノイズの発生に関係するコマンドか否かをチェックする。
ここで、DRAMの場合のディファレンシャルモードノイズに関係するコマンドには、プリチャージ、リフレッシュ、リードがある。これらのうち、コマンド実行時にディファレンシャルモードノイズのみを発生するコマンド(コマンドA)と、実行時にコモンモードノイズを発生し、その後ディファレンシャルモードノイズが発生するコマンド(コマンドB)とに大別すると、プリチャージやリフレッシュは、コマンドAに分類され、リードは、コマンドBに分類される。
コマンドチェック時にコマンドAであった場合の動作の様子を図8(A)に示す。抵抗制御回路15は、コマンド入力から実際にそのコマンドが実行されるまでの時間ta経過後に可変抵抗素子VRの抵抗値をRrrminに変更する。そして、コマンドが実行されている間、Rrrminの抵抗値を維持し、コマンド動作が終了したらRrrmaxに戻す。
コマンドチェック時にコマンドBであった場合の動作の様子を図8(B)に示す。まずはコマンド入力から実際にコマンドが実行されるまでの時間tb、Rrrmaxを維持する。この際、コマンドの1つの入力で複数回のコマンド動作(例えば、バーストモードのリード)がなされる場合は、それが全て終わるまでRrrmaxを維持する。さらに全てのコマンド動作終了後、1クロック分(タイミングt3〜t4)はRrrmaxのままとする。これは、リード動作直後に発生するコモンモードノイズ(Off−Chip SSOノイズ)の影響を小さくするためである。1クロック後のタイミングt4において、Rrrminに設定し、必要クロック数分だけRrrminにする。この必要クロック数は、リード動作時に発生するディファレンシャルモードノイズの時定数による。たとえば、ディファレンシャルモードノイズの時定数がクロックタイムの2倍であれば、2クロック分(タイミングt4〜t6)だけRrrminとし、その後(タイミングt6以降)、Rrrmaxへと戻す。
次に抵抗制御回路15について説明する。図7において、抵抗制御回路15は、入力されたC/A信号を元にコマンド種別A、Bを判断し、抵抗制御回路15内に設けるフリップフロップ等でタイミングを調整して、MOSトランジスタQ1をオン/オフする信号を生成する。このオン/オフ信号は、パッド14近傍の抵抗コントロール用のMOSトランジスタQ1の制御端(ゲート)に送られ、MOSトランジスタQ1をオン/オフすることでパッド14と入力回路13間のVrefラインの抵抗値が変更される。MOSトランジスタQ1がオンになると、MOSトランジスタQ1の抵抗値Raと抵抗素子R4の抵抗値Rrrmaxとの並列の合成抵抗がVrefラインの抵抗値となる。したがって、MOSトランジスタの抵抗値Raは、次の式(15)を満たす。
Ra=Rrrmin*Rrrmax/(Rrrmax−Rrrmin) −−−式(15)
以上説明した抵抗値の制御は、以下の条件が成り立つときにもっとも有効である。
条件(1):同一ボードに複数の半導体装置が実装されている場合、他の半導体装置が発生するVrefノイズの伝搬量が、自分自身の発する自己Vrefノイズに比べて例えば10%以下と十分小さいこと。
条件(2):Rrrmax>>Rrrminが成り立つこと。
ここで、条件(2)を満たすのは、低速信号を取り扱うシステムの場合に多い。例えば、Crs=5pF、fck=100MHz、Lrr=1nH、Lss=0.5nH、Ldd=0.5nHとなる半導体装置において、Rrrmax、Rrrminを求めると、Rrrmax=159Ω、Rrrmin=34.6Ωとなり、条件(2)を満たす。
一方、高速信号系の場合には、フィルタの遮断周波数が高くても良いために、Rrrmaxは、小さい値でも良くなる。その結果、抵抗を変更する必要はほとんどなくなる。
以上、半導体装置の一例としてDRAMをベースとして説明したが、半導体装置はDRAMなどのメモリチップに限られるものではなく、参照電圧を取り扱う各種の半導体装置であっても良い。また、半導体装置で取り扱う論理値を2値としたが、それ以上の論理値を取り扱う多値論理半導体装置にも同様の考え方を適用しても良い。
参照電圧Vrefを取り扱う様々な半導体装置に適用可能である。
本発明の第1の実施例に係る半導体装置の主要部を示す回路図である。 本発明の第1の実施例に係る2つのVref入力を有する半導体装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施例に係る耐性電圧の測定方法の概念を示す図である。 本発明の第3の実施例に係る半導体装置の主要部を示す回路図である。 本発明の第3の実施例に係る2つのVref入力を有する半導体装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施例に係る半導体装置の主要部を示す回路図である。 本発明の第4の実施例に係る可変抵抗素子の具体的な構成を示す回路図である。 抵抗制御回路による可変抵抗素子の抵抗値制御のタイムチャートを示す図である。 ノイズ波形の変動を示す図である。 Off−Chip SSOノイズの発生原理を説明するための回路図である。 On−Chip SSOノイズの発生原理を説明するための回路図である。 不足減衰状態で発生するOn−chip−SSOノイズ波形を示す図である。
符号の説明
11a、11b、11c、11d、11e 半導体チップ
12、12a 半導体パッケージ
13、13a、13b、13c 入力回路
14、14a、14b、14c パッド
15 抵抗制御回路
16 半導体装置
C1、C2、C1a、C1b、C2a、C2b、C3 容量素子
R1、R1a、R1b、R2、R3、R2a、R2b、R3a、R3b、R4 抵抗素子
Q1 MOSトランジスタ
VR 可変抵抗素子
VDD 電源
VSS グランド
Vref、vrefa、vrefb 参照電圧
Vdd 電源電圧
Vss グランド電位

Claims (14)

  1. 参照電圧を入力する入力端子と、
    入力回路と、
    前記入力回路の入力端と前記入力端子との間に接続される第1の抵抗素子と、
    前記入力端と半導体装置内の電源配線との間に接続される第1の容量素子と、
    前記入力端と前記半導体装置内の接地配線との間に接続される第2の容量素子と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1の抵抗素子の抵抗値を、前記参照電圧の給電網のインピーダンス特性を元に定めることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. (a)前記第1の抵抗素子と前記第1および第2の容量素子の並列接続とで構成される低域通過フィルタの遮断周波数が半導体装置のクロック周波数になるような前記第1の抵抗素子における第1の抵抗値、(b)参照電圧用配線と接地配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような前記第1の抵抗素子における第2の抵抗値、(c)参照電圧用配線と電源配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような前記第1の抵抗素子における第3の抵抗値、の内で最も大きな抵抗値を前記第1の抵抗素子の抵抗値とすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記第1の容量素子を、前記第1の容量素子と第2の抵抗素子との縦続接続回路に置き換え、前記第2の容量素子を、前記第2の容量素子と第3の抵抗素子との縦続接続回路に置き換えることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記第1の容量素子と前記第2の容量素子の容量比を、前記入力回路におけるノイズ感度を元に定めることを特徴とする請求項1または4記載の半導体装置。
  6. 前記容量比は、前記入力回路の入力端の電圧レベルが接地側になる時のノイズ耐性電圧と電源側になる時のノイズ耐性電圧との比であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記第2の抵抗素子の抵抗値と前記第1の抵抗素子の抵抗値との和は、参照電圧用配線と電源配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような値であり、
    前記第3の抵抗素子の抵抗値と前記第1の抵抗素子の抵抗値との和は、参照電圧用配線と接地配線からなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような値であることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  8. 参照電圧を入力する入力端子と、
    入力回路と、
    前記入力回路の入力端と前記入力端子との間に接続される可変抵抗素子と、
    前記入力端と半導体装置内の電源または接地配線との間に接続される容量素子と、
    前記可変抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御回路と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記可変抵抗素子は、制御端子の電圧が前記抵抗制御回路によって制御されるMOSトランジスタを含むことを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記抵抗制御回路は、前記可変抵抗素子の抵抗値が、(a)前記可変抵抗素子と前記容量素子とで構成される低域通過フィルタの遮断周波数が半導体装置のクロック周波数になるような前記可変抵抗素子における抵抗値、(b)前記容量素子が前記電源配線に接続される場合には参照電圧用配線と前記電源配線とからなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たし、前記容量素子が前記接地配線に接続される場合には参照電圧用配線と前記接地配線とからなる給電網の2次回路が過減衰条件を満たすような前記可変抵抗素子における抵抗値、の2値を少なくとも取るように制御することを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  11. 前記抵抗制御回路は、前記半導体装置の動作モードに応じて前記可変抵抗素子の抵抗値を制御することを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  12. 前記半導体装置は、DRAMであって、前記動作モードは、該DRAMに対するコマンドによって定められることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 前記抵抗制御回路は、前記コマンドの発生に引き続く時間経過に応じて前記可変抵抗素子の抵抗値を制御することを特徴とする請求項12記載の半導体装置。
  14. 前記抵抗制御回路は、前記コマンドが第1のコマンド群に含まれる場合には前記コマンドの実行時に前記可変抵抗素子の抵抗値を下げ、前記コマンドが第2のコマンド群に含まれる場合には前記コマンドの実行後の所定時間経過後に一定時間前記可変抵抗素子の抵抗値を下げるように制御することを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
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