JP2007220645A - 面実装型電流ヒューズおよびその製造方法 - Google Patents

面実装型電流ヒューズおよびその製造方法 Download PDF

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Tomoyuki Washisaki
智幸 鷲▲崎▼
Toshiyuki Iwao
敏之 岩尾
Kazutoshi Matsumura
和俊 松村
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Abstract

【課題】本発明は、溶断後の信頼性を向上させることができる面実装型電流ヒューズおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の面実装型電流ヒューズは、絶縁性を有する基台11と、前記基台11の両端部に設けられた一対の外部電極12と、前記一対の外部電極12間において前記基台11に設けられた貫通孔13と、前記貫通孔13に挿入され、かつ前記一対の外部電極12に電気的に接続されたエレメント部14とを備え、前記貫通孔13の向きを鉛直方向にしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、過電流が流れると溶断して各種電子機器を保護する面実装型電流ヒューズおよびその製造方法に関するものである。
従来のこの種の面実装型電流ヒューズは、図6(a),(b)に示すように、絶縁基板1の中央部に形成された小穴2と、前記絶縁基板1を覆うように設けられた円筒形の絶縁筒3と、前記絶縁筒3の両端部に設けられた円筒形の口金4と、前記口金4と電気的に接続され、かつ前記小穴2の中を挿通するヒューズ線5とにより構成していた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
実開平5−53104号公報(実願平3−114162号のマイクロフィルム)
上記した従来の面実装型電流ヒューズにおいては、絶縁筒3および口金4が円筒形であるため、実装方向が特定されず、これにより、小穴2の向きが水平方向になる場合があった。このように水平方向になった場合、溶断したヒューズ線5が小穴2の内部で再導通する可能性があるため、残留抵抗値が低くなって、溶断後の信頼性が劣化するという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、溶断後の信頼性を向上させることができる面実装型電流ヒューズおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、絶縁性を有する基台と、前記基台の両端部に設けられた一対の外部電極と、前記一対の外部電極間において前記基台に設けられた貫通孔と、前記貫通孔に挿入され、かつ前記一対の外部電極に電気的に接続されたエレメント部とを備え、前記貫通孔の向きを鉛直方向にしたもので、この構成によれば、貫通孔の向きが鉛直方向になっているため、貫通孔の内部で溶断したエレメント部は、重力により必ず貫通孔の底部に落下することになり、これにより、基台の上面のエレメント部と貫通孔の底部に位置する溶断したエレメント部とが再導通するということはなくなるため、エレメント部溶断後の信頼性を向上させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、外部電極として電極キャップを用いるようにしたもので、この構成によれば、電極キャップを基台の両端部に圧入することにより、エレメント部の両端を基台と電極キャップとの間に挟み込むことができるため、エレメント部と電極キャップとの電気的接続が容易に行えるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、外部電極で基台の貫通孔が設けられた箇所以外の部分を覆うようにしたもので、この構成によれば、貫通孔に挿入されたエレメント部を外部電極で固定することができるため、エレメント部が撓むのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、貫通孔を難燃性の樹脂で覆うようにしたもので、この構成によれば、溶断したエレメント部が周囲に飛散するのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、難燃性の樹脂として熱収縮チューブを用いるようにしたもので、この構成によれば、溶断したエレメント部が周囲に飛散するのを容易に防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、熱収縮チューブの色を製品別に変えるようにしたもので、この構成によれば、製品の取り違えを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、熱収縮チューブを無機材料を含有する難燃性塗料で覆うようにしたもので、この構成によれば、溶断したエレメント部が高温であっても燃えたり発煙したりするということはなくなるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項8に記載の発明は、特に、外部電極として厚膜金属を用いるようにしたもので、この構成によれば、外部電極として電極キャップを用いるより薄く形成できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項9に記載の発明は、特に、貫通孔の開口部の形状を、2つの外部電極を結ぶ方向と平行な方向の長さが、前記2つの外部電極を結ぶ方向と垂直な方向の長さより長くなるように構成したもので、この構成によれば、貫通孔の内部に位置するエレメント部の長さを長くすることができるため、エレメント部で発生した熱は放熱されにくくなり、これにより、エレメント部をより高温にすることができるため、所定の電流値が流れると確実に溶断させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項10に記載の発明は、特に、貫通孔の内壁に切欠部を設けたもので、この構成によれば、切欠部にエレメント部を入れることにより、エレメント部の位置を固定できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項11に記載の発明は、特に、基台に溝を設け、この溝にエレメント部を入れるようにしたもので、この構成によれば、エレメント部の位置を固定できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項12に記載の発明は、特に、基台をセラミックケースで覆い、かつこのセラミックケースは少なくともエレメント部を覆うようにしたもので、この構成によれば、瞬時に大電流が印加されたとき、エレメント部や基台がそのエネルギーに耐えきれずに破裂した場合でも、その破片が周囲に飛散するのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項13に記載の発明は、特に、外部電極として電極キャップを用い、かつこの電極キャップにリード線を接続するようにしたもので、この構成によれば、実装が容易になるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項14に記載の発明は、特に、電極キャップに外側に突出する鍔を形成したもので、この構成によれば、フロー時のはんだ、リフロー時のフラックス、封止剤等がセラミックケース内に入るのを鍔で防止することができるため、エレメント部の長期信頼性が低下するのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項15に記載の発明は、特に、セラミックケースの下面に溝部を設け、かつリード線の先端部を板状に構成するとともに、前記セラミックケースの下面の溝部に前記リード線の先端部を嵌め込むようにしたもので、この構成によれば、セラミックケースの下面からリード線の先端部が突出することはなくなるため、面実装する場合、製品を安定させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項16に記載の発明は、特に、外部電極として電極キャップを用い、かつこの電極キャップにフレームを接続し、さらにこのフレームの先端部をセラミックケースの下面に位置させるようにしたもので、この構成によれば、セラミックケースの下面に位置するフレームの先端部の幅を広くすれば、セラミックケースの下面に位置するフレームの先端部が平たいものとなるため、面実装する場合、製品を安定させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項17に記載の発明は、特に、基台の上下面に貫通孔と連続するように溝を設けるとともに、この溝の中に外部電極の一部を延出させ、かつこの外部電極の延出部にエレメント部を接続するようにしたもので、この構成によれば、エレメント部が基台と外部電極の間に挟み込まれることはないため、製造工程においてエレメント部に過負荷がかかる可能性は低くなり、これにより、エレメント部が切断されるのを未然に防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項18に記載の発明は、特に、外部電極の延出部の厚みを溝の深さより薄くしたもので、この構成によれば、エレメント部を溝の中に埋設できるため、エレメント部の位置を安定化させることができ、さらには、エレメント部の厚みの分だけ低背化することもできるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項19に記載の発明は、特に、外部電極が形成される基台の両端部の横断面積を、他の部分の横断面積より小さくし、かつ前記基台の両端部を前記他の部分と同軸上に位置させたもので、この構成によれば、外部電極の外周を小さくできるため、小型化が可能になるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項20に記載の発明は、特に、貫通孔を基台の上下面に形成された絶縁板で覆い、かつこの絶縁板の表面が外部電極の表面と略面一となるように構成したもので、この構成によれば、絶縁板と外部電極との間に段差がなくなるため、実装時において部品を吸着し易くなり、これにより、実装性を向上させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項21に記載の発明は、絶縁性を有する基台に貫通孔をその向きが鉛直方向となるように形成する工程と、前記基台の両端部に一対の外部電極を形成するとともに、前記貫通孔に挿入されたエレメント部と一対の外部電極とを電気的に接続する工程とを備えたもので、この製造方法により得られた面実装型電流ヒューズは、貫通孔の向きが鉛直方向となっているため、貫通孔の内部で溶断したエレメント部は、重力により必ず貫通孔の底部に落下することになり、これにより、基台の上面のエレメント部と貫通孔の底部に位置する溶断したエレメント部とが再導通するということはなくなるため、エレメント部溶断後の信頼性を向上させることができるという作用効果が得られるものである。
以上のように本発明の面実装型電流ヒューズは、絶縁性を有する基台と、前記基台の両端部に設けられた一対の外部電極と、前記一対の外部電極間において前記基台に設けられた貫通孔と、前記貫通孔に挿入されかつ前記一対の外部電極に電気的に接続されたエレメント部とを備え、前記貫通孔の向きを鉛直方向にしているため、貫通孔の内部で溶断したエレメント部は、重力により必ず貫通孔の底部に落下することになり、これにより、基台の上面のエレメント部と貫通孔の底部に位置する溶断したエレメント部とが再導通するということはなくなるため、残留抵抗値が高くなり、これにより、エレメント部溶断後の信頼性を向上させることができるという優れた効果を奏するものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜11,21に記載の発明について説明する。
図1(a)は本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズの斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A線断面図である。
図1(a),(b)に示すように、本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズは、絶縁性を有する基台11と、前記基台11の両端部に設けられた一対の外部電極12と、前記一対の外部電極12間において前記基台11に設けられた貫通孔13と、前記貫通孔13に挿入され、かつ前記一対の外部電極12に電気的に接続されたエレメント部14とを備えているものである。そして前記貫通孔13は向きを鉛直方向にしているものである。
上記構成において、前記基台11は絶縁性を有しているもので、アルミナ等のセラミックにより構成され、かつその形状は角柱状となっている。そしてこの基台11に溝(図示せず)を設け、この溝(図示せず)にエレメント部14を入れるようにすれば、エレメント部14の位置を固定できる。
また、前記一対の外部電極12は筒状の電極キャップで構成されているもので、この筒状の電極キャップは筒部を前記基台11の両端部に圧入することにより取り付けているものである。そしてまた、この電極キャップはその外形が方形状になっており、これにより、貫通孔13の方向を決定することができる。なお、この一対の外部電極12は筒状の電極キャップに限定されるものではなく、めっきやAg等からなる厚膜金属で構成してもよいもので、このように外部電極12として厚膜金属を用いた場合は、外部電極12として電極キャップを用いるより薄く形成できるという効果が得られる。
なお、前記外部電極12として筒状の電極キャップを用いた場合は、電極キャップの筒部を基台11の両端部に圧入することにより、エレメント部14の両端を基台11と電極キャップとの間に挟み込むことができるため、エレメント部14と電極キャップとの電気的接続が容易に行える。
また、前記貫通孔13は、一対の外部電極12間に位置する基台11の中央部に設けられ、そしてその向きは鉛直方向になっている。すなわち、貫通孔13の両端の2つの開口部は鉛直方向にしか開口していないものであり、そしてその開口面積はエレメント部14より大きくなっており、これにより、エレメント部14は貫通孔13の内部に空隙をおいた状態で存在している。
そしてまた、前記貫通孔13の開口部の形状は、円形状、方形状等いずれの形状でも構わないが、2つの外部電極12を結ぶ方向と平行な方向の長さが、2つの外部電極12を結ぶ方向と垂直な方向の長さより長くなるように構成すれば、貫通孔13の内部に位置するエレメント部14の長さを長くすることができるため、エレメント部14で発生した熱は放熱されにくくなり、これにより、エレメント部14をより高温にすることができるため、所定の電流値が流れると確実に溶断させることができる。
さらに、前記貫通孔13の内壁の一部に切欠部(図示せず)を設けた場合は、この切欠部(図示せず)にエレメント部14を入れることにより、エレメント部14の位置を固定できる。
なお、貫通孔13の向きは、実装面とは無関係に鉛直方向と平行になるようにする必要がある。すなわち、実装基板が水平方向に形成されていない場合であっても、その実装面を考慮して貫通孔13は向きが必ず鉛直方向になるように形成する。
さらにまた、前記エレメント部14は、一対の外部電極12に電気的に接続されるもので、銀、銅、ニッケル等の良好な導電性を有する金属からなり、一定以上の電流が流れると溶断するものである。
また、前記一対の外部電極12間に位置する基台11の周囲には、少なくとも貫通孔13を覆うように、ポリオレフィン等の難燃性の樹脂からなる熱収縮チューブ15(図1(a)においては図示せず)が設けられており、この熱収縮チューブ15を形成することによって、溶断したエレメント部14が周囲に飛散するのを防止している。
このように貫通孔13を難燃性の樹脂で覆うようにすれば、溶断したエレメント部14が周囲に飛散するのを防止できるものである。また、前記熱収縮チューブ15は無機材料を含有する難燃性塗料15aで覆われているもので、このような構成にすれば、溶断したエレメント部14が高温であっても燃えたり発煙したりするということはなくなる。そしてまた、前記熱収縮チューブ15の色を製品別に変えるようにすれば、製品の取り違えも防止できる。
次に、本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズの製造方法について説明する。
図1(a),(b)において、まず、基台11の中央部に、パンチング、切削、金型成形等を用いて貫通孔13を形成する。
次に、所定長さのエレメント部14を貫通孔13に挿入するとともに、その両端を基台11の両端部に固定する。
次に、基台11の両端部に筒状の電極キャップからなる外部電極12を圧入する。この圧入により、エレメント部14の両端は基台11と外部電極12との間に挟み込まれるため、エレメント部14と電極キャップからなる外部電極12とが電気的に接続されるものである。この場合、前記貫通孔13の向きは鉛直方向となるようにする。
なお、上記外部電極12とエレメント部14は、外部電極12を先に形成し、その後、エレメント部14を形成してもよい。
次に、基台11の外径より大きな内径を有するポリオレフィン等の難燃性の樹脂からなる熱収縮チューブ15を、その内部に基台11を挿通するように形成する。このとき、熱収縮チューブ15は少なくとも貫通孔13内のエレメント部14を覆うようにする。その後、熱収縮チューブ15を120℃程度で加熱して収縮させることにより基台11に密着させる。このように、難燃性の樹脂からなる熱収縮チューブ15を用いれば、基台11やエレメント部14を容易に保護することができる。
最後に、必要により熱収縮チューブ15を無機材料を含有する難燃性塗料15aで覆うようにする。
上記した本発明の実施の形態1においては、貫通孔13の向きを鉛直方向にしているため、貫通孔13の内部で溶断したエレメント部14は、重力により必ず貫通孔13の底部に落下することになり、これにより、基台11の上面のエレメント部14と貫通孔13の底部に位置する溶断したエレメント部14とが再導通するということはなくなるため、残留抵抗値が高くなり、これにより、溶断後の信頼性を向上させることができるという効果が得られるものである。
さらに、耐サージ特性を向上させるためにエレメント部14の径を太くしても、最も高温となるエレメント部14の中央部は貫通孔13の内部に空隙をおいた状態で存在しているため、エレメント部14で発生した熱は放熱されにくくなり、これにより、エレメント部14をより高温にすることができるため、所定の電流値が流れると確実に溶断させることができる。
なお、上記本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズにおいては、外部電極12を基台11の両端部に設けたものについて説明したが、この外部電極12は基台11の貫通孔13が設けられた箇所以外の部分を覆うようにしてもよいもので、この場合は、貫通孔13に挿入されたエレメント部14を外部電極12で固定することができるため、エレメント部14が撓むのを防止できるものである。
また、エレメント部14は両端を基台11の上面と下面に位置させるようにしているが、このエレメント部14はこの状態からさらに両端部を基台11の端面に延ばすようにしてもよい。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項12〜16に記載の発明について説明する。
図2(a)は本発明の実施の形態2における面実装型電流ヒューズの斜視図、図2(b)は図2(a)のB−B線断面図である。なお、本発明の実施の形態2においては、上記した本発明の実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しており、その説明は省略する。
図2(a),(b)において、上記した本発明の実施の形態1と相違する点は、基台11を熱収縮チューブ15で覆うのではなく、セラミックケース16で覆うようにした点である。
この構成によれば、瞬時に大電流が印加されたとき、エレメント部14や基台11がそのエネルギーに耐えきれずに破裂した場合でも、その破片が周囲に飛散するのを防止できるものである。
なお、前記セラミックケース16は少なくともエレメント部14を覆うようにすればよく、さらに、セラミックケース16の内部に位置する基台11を熱収縮チューブ15や無機材料を含有する難燃性塗料15aで覆うようにしてもよい。
また、外部電極12としては電極キャップを用い、そしてこの電極キャップには実装が容易になるようにリード線17を溶接により接続している。
このとき、エレメント部14を電極キャップに接触させていると、その溶接のエネルギーによってエレメント部14と電極キャップとの接続も同時に行うことができる。
そしてまた、前記セラミックケース16は筒状に構成されているもので、その両端開口部からリード線17が導出されている。そして、このリード線17はセラミックケース16の外面に沿って折り曲げ、その先端部はセラミックケース16の下面に位置させている。この場合、少なくともセラミックケース16の下面に位置するリード線17の先端部を板状に構成し、かつセラミックケース16の下面に溝部(図示せず)を設け、そしてこの溝部(図示せず)に板状のリード線17の先端部を嵌め込むようにすれば、セラミックケース16の下面からリード線17の先端部が突出することはなくなるため、面実装する場合、製品を安定させることができるものである。
さらに、前記外部電極12を構成する電極キャップには外側に突出する鍔12aを形成しているもので、この構成によれば、フロー時のはんだ、リフロー時のフラックス、封止剤がセラミックケース16内に入るのを鍔12aで防止することができるため、エレメント部14の長期信頼性が低下するのを防止できる。
なお、上記本発明の実施の形態2における面実装型電流ヒューズにおいては、外部電極12を構成する電極キャップに接続したリード線17を板状に構成したものについて説明したが、電極キャップにフレーム(図示せず)を接続するようにしてもよく、この場合、セラミックケース16の下面に位置するフレーム(図示せず)の幅を広くすれば、セラミックケース16の下面に位置するフレーム(図示せず)の先端部が平たいものとなるため、上記と同様に面実装する場合、製品を安定させることができるものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項17〜20に記載の発明について説明する。
図3は本発明の実施の形態3における面実装型電流ヒューズの断面図、図4は同面実装型電流ヒューズの分解斜視図である。なお、本発明の実施の形態3においては、上記した本発明の実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しており、その説明は省略する。また、図4は、分かり易くするために、外部電極12の一方を省略している。
図3、図4において、本発明の実施の形態3が上記した本発明の実施の形態1と相違する点は、基台11の上下面に貫通孔13と連続するように溝18を設けるとともに、この溝18の中に外部電極12の一部を延出させ、かつこの外部電極12の延出部12bにエレメント部14を接続するようにした点である。
このとき、エレメント部14は延出部12bと溶接によって接続され、さらに、これらは板状の樹脂またはセラミックによって形成された絶縁板19によって覆われている。また、この絶縁板19と基台11とは接着剤で接着している。
また、図3に示すように、上記絶縁板19の表面が外部電極12の表面と略面一となるように構成すれば、絶縁板19と外部電極12との間に段差がなくなるため、実装時においては部品を吸着し易くなり、これにより、実装性を向上させることができる。
そしてまた、上記構成においては、基台11の上下面に貫通孔13と連続するように溝18を設けるとともに、この溝18の中に外部電極12の一部を延出させ、かつこの外部電極12の延出部12bにエレメント部14を接続するようにしているため、エレメント部14が基台11と外部電極12との間に挟み込まれることはなくなり、これにより、製造工程においてエレメント部14に過負荷がかかる可能性は低くなるため、エレメント部14が切断されるのを未然に防止できるものである。
なお、上記した外部電極12の延出部12bの厚みを溝18の深さより薄くすれば、エレメント部14を溝18の中に埋設できるため、エレメント部14の位置を安定化させることができ、さらには、エレメント部14の厚みの分だけ低背化することもできる。
さらに、図5に示すように、外部電極12が形成される基台11の両端部の横断面積を、他の部分の横断面積より小さくし、かつ基台11の両端部を他の部分と同軸上に位置させるようにすれば、外部電極12の外周を小さくできるため、小型化が可能になるものである。
本発明に係る面実装型電流ヒューズおよびその製造方法は、溶断後の信頼性を向上させることができるものであり、過電流が流れると溶断して各種電子機器を保護する面実装型電流ヒューズ等において有用となるものである。
(a)本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズの斜視図、(b)図1(a)のA−A線断面図 (a)本発明の実施の形態2における面実装型電流ヒューズの斜視図、(b)図2(a)のB−B線断面図 本発明の実施の形態3における面実装型電流ヒューズの断面図 同面実装型電流ヒューズの分解斜視図 同面実装型電流ヒューズの基台の斜視図 (a)従来の面実装型電流ヒューズの断面図、(b)図6(a)のX−X線断面図
符号の説明
11 基台
12 外部電極
12a 鍔
12b 延出部
13 貫通孔
14 エレメント部
15 熱収縮チューブ
15a 難燃性塗料
16 セラミックケース
17 リード線
18 溝
19 絶縁板

Claims (21)

  1. 絶縁性を有する基台と、前記基台の両端部に設けられた一対の外部電極と、前記一対の外部電極間において前記基台に設けられた貫通孔と、前記貫通孔に挿入され、かつ前記一対の外部電極に電気的に接続されたエレメント部とを備え、前記貫通孔の向きを鉛直方向にした面実装型電流ヒューズ。
  2. 外部電極として電極キャップを用いるようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  3. 外部電極で基台の貫通孔が設けられた箇所以外の部分を覆うようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  4. 貫通孔を難燃性の樹脂で覆うようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  5. 難燃性の樹脂として熱収縮チューブを用いるようにした請求項4記載の面実装型電流ヒューズ。
  6. 熱収縮チューブの色を製品別に変えるようにした請求項5記載の面実装型電流ヒューズ。
  7. 熱収縮チューブを無機材料を含有する難燃性塗料で覆うようにした請求項5記載の面実装型電流ヒューズ。
  8. 外部電極として厚膜金属を用いるようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  9. 貫通孔の開口部の形状を、2つの外部電極を結ぶ方向と平行な方向の長さが、前記2つの外部電極を結ぶ方向と垂直な方向の長さより長くなるように構成した請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  10. 貫通孔の内壁に切欠部を設けた請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  11. 基台に溝を設け、この溝にエレメント部を入れるようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  12. 基台をセラミックケースで覆い、かつこのセラミックケースは少なくともエレメント部を覆うようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  13. 外部電極として電極キャップを用い、かつこの電極キャップにリード線を接続するようにした請求項12記載の面実装型電流ヒューズ。
  14. 電極キャップに外側に突出する鍔を形成した請求項13記載の面実装型電流ヒューズ。
  15. セラミックケースの下面に溝部を設け、かつリード線の先端部を板状に構成するとともに、前記セラミックケースの下面の溝部に前記リード線の先端部を嵌め込むようにした請求項13記載の面実装型電流ヒューズ。
  16. 外部電極として電極キャップを用い、かつこの電極キャップにフレームを接続し、さらにこのフレームの先端部をセラミックケースの下面に位置させるようにした請求項12記載の面実装型電流ヒューズ。
  17. 基台の上下面に貫通孔と連続するように溝を設けるとともに、この溝の中に外部電極の一部を延出させ、かつこの外部電極の延出部にエレメント部を接続するようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  18. 外部電極の延出部の厚みを溝の深さより薄くした請求項17記載の面実装型電流ヒューズ。
  19. 外部電極が形成される基台の両端部の横断面積を、他の部分の横断面積より小さくし、かつ前記基台の両端部を前記他の部分と同軸上に位置させた請求項17記載の面実装型電流ヒューズ。
  20. 貫通孔を基台の上下面に形成された絶縁板で覆い、かつこの絶縁板の表面が外部電極の表面と略面一となるように構成した請求項17記載の面実装型電流ヒューズ。
  21. 絶縁性を有する基台に貫通孔をその向きが鉛直方向となるように形成する工程と、前記基台の両端部に一対の外部電極を形成するとともに、前記貫通孔に挿入されたエレメント部と一対の外部電極とを電気的に接続する工程とを備えた面実装型電流ヒューズの製造方法。
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