JP2008052961A - 面実装型電流ヒューズおよびその製造方法 - Google Patents

面実装型電流ヒューズおよびその製造方法 Download PDF

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Tomoyuki Washisaki
智幸 鷲▲崎▼
Toshiyuki Iwao
敏之 岩尾
Kazutoshi Matsumura
和俊 松村
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Abstract

【課題】本発明は、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えた面実装型電流ヒューズおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の面実装型電流ヒューズは、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部11aを有する第1の基台11と、この第1の基台11の上面に設けられセラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部12aを有する第2の基台12と、前記凹部11a,12aからなる空間部14と、この空間部14の内部に配設されたエレメント部15と、このエレメント部15の両端部に接続され、かつ前記第1の基台11の上面と第2の基台12の下面との間に設けられた金属端子16とを備え、前記第1の基台11の上面の両端部に突出部17を形成するとともに、前記第2の基台12の下面の両端部に前記突出部17と嵌合する穴部18を形成し、前記金属端子16の一部を挟み込むようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、過電流が流れると溶断して各種電子機器を保護する面実装型電流ヒューズおよびその製造方法に関するものである。
従来のこの種の面実装型電流ヒューズは、図6に示すように、それぞれ凹部1を有し、かつセラミックからなる基体2およびカバー3と、前記基体2の下面から端面を介して上面にまで連続するように構成された一対の金属端子4と、前記凹部1同士を対向させて形成した空間部5と、この空間部5内に配設され、かつ前記一対の金属端子4間に懸架してなるエレメント部6とを備えていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平8−96694号公報
上記した従来の面実装型電流ヒューズにおいては、一対の金属端子4を単に基体2とカバー3で挟み込んでいるだけに過ぎず、しかも、この一対の金属端子4は基体2とカバー3との間から外部に導出しているため、この金属端子4は水平方向に抜け易く、引っ張り強度が弱いという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えた面実装型電流ヒューズおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有する第1の基台と、この第1の基台とで本体部を構成するとともに、セラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有する第2の基台と、前記凹部同士を対向させることによって設けられた空間部と、この空間部の内部に配設されたエレメント部と、このエレメント部の両端部に接続され、かつ前記本体部の両端部および前記第1の基台の上面と第2の基台の下面との間に設けられた金属端子とを備え、前記第1の基台の上面の両端部に突出部を形成するとともに、前記第2の基台の下面の両端部に前記突出部と嵌合する穴部を形成し、この穴部と前記突出部との間に前記金属端子の一部を挟み込むようにしたもので、この構成によれば、金属端子が突出部および穴部において垂直方向に折り曲げられ、かつ嵌合する突出部と穴部との間に金属端子が挟み込まれているため、この金属端子は水平方向に引っ張られても抜けにくくなり、これにより、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えた面実装型電流ヒューズを提供することができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、金属端子を空間部の内部に延出させないようにしたもので、この構成によれば、金属端子から空間部へ熱が逃げないため、過電流が流れたときに迅速にエレメント部を溶断させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、第1の基台の上面の凹部が設けられていない箇所と第2の基台の下面の凹部が設けられていない箇所のうち、少なくとも一方に、前記凹部の深さより浅い溝部を設けたもので、この構成によれば、溝部にエレメント部や金属端子を入れることによって、エレメント部と金属端子の位置の安定化が図れるとともに、エレメント部と金属端子の厚み分の低背化が可能になるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、特に、本体部の両端部において、金属端子を覆うように電極キャップを設けたもので、この構成によれば、過電流が流れてエレメント部が溶融する際に空間部内の圧力が強くなっても、電極キャップにより製品が破損するのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項5に記載の発明は、特に、金属端子の材料と、電極キャップの材料をそれぞれ異なる材料で構成したもので、この構成によれば、金属端子と電極キャップとの接触抵抗が高くなるため、低いエネルギーで溶接でき、これにより、電極キャップの酸化を防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項6に記載の発明は、特に、本体部の側面、下面、上面を熱収縮チューブで覆うようにしたもので、この構成によれば、熱収縮チューブの存在により、はんだ浸漬時に第1の基台と第2の基台との間の接合部からはんだが浸入してエレメント部が影響を受けるのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項7に記載の発明は、特に、第1の基台と第2の基台の両端部の横断面積を他の部分の横断面積より小さくし、かつ前記第1の基台と第2の基台の両端部を前記他の部分と同軸上に位置させたもので、この構成によれば、第1の基台と第2の基台とで構成される本体部の両端部の上下面に形成される金属端子や電極キャップの位置を本体部の内側に位置させることができるため、低背化が実現できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項8に記載の発明は、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有する第1の基台と、この第1の基台とで本体部を構成するとともに、セラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有する第2の基台と、前記凹部同士を対向させることによって設けられた空間部と、この空間部の内部に配設されたエレメント部と、このエレメント部の両端部に接続され、かつ前記本体部の両端部および前記第1の基台の上面と第2の基台の下面との間に設けられた金属端子とを備え、前記第1の基台の上面の両端部に突出部を形成するとともに、前記第2の基台の下面の両端部に前記突出部と嵌合する穴部を形成し、かつ前記金属端子の一部に貫通孔を設け、この貫通孔に前記突出部を挿入するようにしたもので、この構成によれば、金属端子の位置が突出部において固定され、かつ嵌合する突出部と穴部との間に金属端子が挟み込まれているため、この金属端子は水平方向に引っ張られても抜けにくくなり、これにより、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えた面実装型電流ヒューズを提供することができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項9に記載の発明は、特に、突出部および貫通孔の形状を角柱状または角錐状としたもので、この構成によれば、金属端子の貫通孔に突出部を挿入した際、金属端子または第1の基台が回転するのを防止できるため、第1の基台と金属端子との位置関係を安定させることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項10に記載の発明は、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に突出部を有する第1の基台とセラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に前記突出部と嵌合する穴部を有する第2の基台を形成する工程と、前記第1の基台の両端部に設けた突出部に沿うように一対の金属端子の一部を折り曲げる工程と、前記一対の金属端子間にエレメント部を接続する工程と、前記第1の基台における突出部と前記第2の基台における穴部を嵌合させるとともに、前記第1の基台と第2の基台との間に前記エレメント部と一対の金属端子を配設し、さらに前記凹部同士を対向させることによって空間部を形成し、かつこの空間部の内部に前記エレメント部を配設する工程とを備えたもので、この製造方法によれば、金属端子の位置が突出部において固定され、かつ嵌合する突出部と穴部との間に金属端子が挟み込まれているため、この金属端子は水平方向に引っ張られても抜けにくくなり、これにより、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えた面実装型電流ヒューズを提供することができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項11に記載の発明は、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に突出部を有する第1の基台とセラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に前記突出部と嵌合する穴部を有する第2の基台を形成する工程と、一対の金属端子に貫通孔を形成する工程と、前記一対の金属端子の貫通孔に前記第1の基台における突出部を挿入する工程と、前記一対の金属端子間にエレメント部を接続する工程と、前記第1の基台における突出部と前記第2の基台における穴部を嵌合させるとともに、前記第1の基台と第2の基台との間に前記エレメント部と一対の金属端子を配設し、さらに前記凹部同士を対向させることによって空間部を形成し、かつこの空間部の内部に前記エレメント部を配設する工程とを備えたもので、この製造方法によれば、金属端子の位置が突出部において固定され、かつ嵌合する突出部と穴部との間に金属端子が挟み込まれているため、この金属端子は水平方向に引っ張られても抜けにくくなり、これにより、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えた面実装型電流ヒューズを提供することができるという作用効果が得られるものである。
以上のように本発明の面実装型電流ヒューズは、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有する第1の基台と、この第1の基台とで本体部を構成するとともに、セラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有する第2の基台と、前記凹部同士を対向させることによって設けられた空間部と、この空間部の内部に配設されたエレメント部と、このエレメント部の両端部に接続され、かつ前記本体部の両端部および前記第1の基台の上面と第2の基台の下面との間に設けられた金属端子とを備え、前記第1の基台の上面の両端部に突出部を形成するとともに、前記第2の基台の下面の両端部に前記突出部と嵌合する穴部を形成し、この穴部と前記突出部との間に前記金属端子の一部を挟む込むようにしているため、金属端子は突出部および穴部において垂直方向に折り曲げられ、かつ嵌合する突出部と穴部との間に金属端子は挟み込まれることになり、これにより、金属端子は水平方向に引っ張られても抜けにくくなるため、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えたものが得られるという優れた効果を奏するものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜7,10に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズの断面図、図2は同面実装型電流ヒューズの主要部の上面図である。
図1、図2に示すように、本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズは、セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部11aを有する第1の基台11と、セラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部12aを有する第2の基台12と、前記第1の基台11と第2の基台12とにより構成された本体部13と、前記凹部11a,12a同士を対向させることによって設けられた空間部14と、この空間部14の内部に配設されたエレメント部15と、このエレメント部15の両端部に接続され、かつ前記本体部13の両端部および前記第1の基台11の上面と第2の基台12の下面との間に設けられた一対の金属端子16とを備えている。そして前記第1の基台11の上面の両端部には突出部17を形成するとともに、前記第2の基台12の下面の両端部には前記突出部17と嵌合する穴部18を形成し、この穴部18と前記突出部17との間に前記一対の金属端子16の一部を挟み込むようにしているものである。
上記構成において、セラミックで構成された前記第1の基台11および第2の基台12は、それぞれ略角柱状の形状をしているもので、この第1の基台11と第2の基台12とにより面実装型電流ヒューズの本体部13を構成している。なお、この第1の基台11と第2の基台12は、エレメント部15、一対の金属端子16を介して接着剤で接合されているものである。
また、前記第1の基台11は上面の中央部に凹部11aを形成し、そして前記第2の基台12は下面の中央部に凹部12aを形成し、これらの凹部11a,12a同士を対向させることにより空間部14を形成している。そして、基台を一体物としなかったことにより、容易に空間部14を形成することができる。なお、前記凹部11a,12aの開口部の形状は、円形状、方形状等いずれの形状でも構わない。
そしてまた、前記第1の基台11の上面の両端部には突出部17が形成され、かつ第2の基台12の下面の両端部には前記突出部17と嵌合する穴部18が形成されているもので、この穴部18と前記突出部17を嵌合させることにより、第1の基台11と第2の基台12とをより強固に接合できるようにしている。
なお、前記突出部17と穴部18は、図1、図2においては、それぞれ2個設けているが、これ以外の個数でも構わない。
前記エレメント部15は、断面が円形状で直線状に構成されているもので、空間部14に埋設されるとともに、一対の金属端子16に電気的に接続されている。また、このエレメント部15は銀、銅、ニッケル、アルミニウム等の良好な導電性を有する金属で構成されており、一定以上の電流が流れると溶断するものである。
前記金属端子16は、銅、銅ニッケル等からなる一体物の金属で構成され、かつその一部は第1の基台11の上面と第2の基台12の下面との間に設けられ、そして他の一部は第1の基台11と第2の基台12との間から本体部13の外に導出され、本体部13の両端部に位置しているものである。また、前記第1の基台11の上面と第2の基台12の下面との間に設けられた金属端子16は、突出部17と穴部18との間にも挟み込まれ、さらに、本体部13の両端部に位置する金属端子16は、本体部13の端面から下面に沿って折り曲げられている。
そしてまた、前記金属端子16は空間部14の内部には延出させないようにしているもので、このような構成とすることにより、金属端子16から空間部14へ熱が逃げないため、過電流が流れたときに発生するエレメント部15の熱が金属端子16を介して逃げるということはなくなり、これにより、過電流が流れたときには迅速にエレメント部15を溶断させることができる。
さらに、前記突出部17と穴部18の間に挟み込まれるのは、エレメント部15ではなく金属端子16のみであるため、エレメント部15の損傷等による特性への影響も防止できる。
さらにまた、前記本体部13の両端部には、金属端子16を覆うように電極キャップ19を設けているもので、このような構成にすれば、過電流が流れてエレメント部15が溶融した際に空間部14内の圧力が強くなっても、この電極キャップ19により製品が破損するのを防止できるものである。また、この電極キャップ19は筒状に構成され、かつこの筒部を本体部13の両端部に圧入することにより取り付けている。なお、この電極キャップ19は、本体部13の両端部に位置する(本体部13から露出した)金属端子16と溶接するようにしてもよく、この金属端子16と電極キャップ19を溶接する場合、金属端子16の材料と、電極キャップ19の材料をそれぞれ異なる材料で構成すれば、金属端子16と電極キャップ19との接触抵抗が高くなるため、低いエネルギーで溶接でき、これにより、電極キャップ19の酸化を防止できる。
なお、図3に示すように、前記第1の基台11と第2の基台12の両端部の横断面積を他の部分の横断面積より小さくし、かつ前記第1の基台11と第2の基台12の両端部を前記他の部分と同軸上に位置させた場合は、第1の基台11と第2の基台12とで構成される本体部13の両端部の上下面に形成される金属端子16や電極キャップ19の位置を本体部13の内側に位置させることができるため、低背化が実現できるものである。
また、第1の基台11の上面の凹部11aが設けられていない箇所と第2の基台12の下面の凹部12aが設けられていない箇所のうち、少なくとも一方に、前記凹部11a,12aの深さより浅い溝部(図示せず)を設けるようにしてもよく、この場合は、溝部(図示せず)にエレメント部15や金属端子16を入れることによって、エレメント部15と金属端子16の位置の安定化が図れるとともに、エレメント部15と金属端子16の厚み分の低背化が可能になるものである。
そしてまた、本体部13の側面、下面、上面をポリオレフィン等の難燃性の樹脂からなる熱収縮チューブ(図示せず)で覆うようにしてもよく、この場合は、熱収縮チューブ(図示せず)の存在により、はんだ浸漬時に第1の基台11と第2の基台12との間の接合部からはんだが浸入してエレメント部15が影響を受けるのを防止できる。
次に、本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズの製造方法について説明する。
まず、セラミックで構成された第1の基台11と第2の基台12を用意する。この場合、第1の基台11は、その上面の中央部に凹部11aを有し、かつその上面の両端部に突出部17を備えている。一方、第2の基台12は、その下面の中央部に凹部12aを有し、かつその下面の両端部に突出部17と嵌合する穴部18を備えている。
次に、図4に示すように、第1の基台11の上面に一対の金属端子16を配置し、そして金型11cを上から押し当てて、突出部17および穴部18の形状に沿うように一対の金属端子16を折り曲げ、さらに、この金属端子16を第1の基台11の端面および下面に沿って折り曲げる。このとき、金属端子16の一部は突出部17と穴部18との間に挟み込まれる。
次に、一対の金属端子16間にエレメント部15を溶接により接続する。その後、第2基台12の下面の所定位置に接着剤(図示せず)を塗布し、第2の基台12と第1の基台11を接合させて、面実装型電流ヒューズの本体部13を形成する。
このとき、第1の基台11における凹部11aと第2の基台12における凹部12aを対向させて空間部14を形成するとともに、この空間部14の内部にエレメント部15を配設する。
最後に、金属端子16を覆うように、本体部13の両端部に電極キャップ19を圧入することにより、面実装型電流ヒューズを製造している。
上記した本発明の実施の形態1においては、第1の基台11の上面の両端部に突出部17を形成するとともに、第2の基台12の下面の両端部に前記突出部17と嵌合する穴部18を形成し、この穴部18と前記突出部17との間に金属端子16の一部を挟み込むようにしているため、金属端子16は突出部17および穴部18において垂直方向に折り曲げられ、かつ嵌合する突出部17と穴部18との間に金属端子16は挟み込まれることになり、これにより、金属端子16は水平方向に引っ張られても抜けにくくなるため、強い引っ張り強度を有する金属端子16を備えた面実装型電流ヒューズを提供することができるという効果が得られる。すなわち、金属端子16を第1の基台11の突出部17の形状にあわせてU字状に折り曲げているため、金属端子16は突出部17の存在によって強い引っ張り強度が得られる。
また、突出部17と穴部18との間に挟み込まれるのは、エレメント部15ではなく金属端子16のみであるため、エレメント部15の損傷等による特性への影響も防止できる。
そしてまた、第1の基台11に形成された突出部17と、第2の基台12に形成された穴部18を嵌合させることにより、第1の基台11と第2の基台12とをより強固に接合できるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項8,9,11に記載の発明について説明する。
図5は本発明の実施の形態2における面実装型電流ヒューズの主要部の上面図である。なお、本発明の実施の形態2においては、上記した本発明の実施の形態1の構成と同様の構成を有するものについては、同一符号を付しており、その説明は省略する。
図5において、本発明の実施の形態2が上記した本発明の実施の形態1と相違する点は、金属端子16の一部に貫通孔20を設け、この貫通孔20に突出部17を挿入するようにした点である。
上記貫通孔20は、金属端子16の所定箇所を打ち抜き加工することにより形成する。また、貫通孔20の径は突出部17の径と同一にするか、あるいは若干大きくする。そして、貫通孔20を形成した後に、第1の基台11と第2の基台12との間に、エレメント部15、金属端子16を配置し、第1の基台11と第2の基台12を接合するようにする。なお、この場合、突出部17の高さを低くすれば容易に貫通孔20に突出部17を挿入することができる。
上記構成においては、金属端子16の位置が突出部17において固定され、かつ嵌合する突出部17と穴部18との間に金属端子16が挟み込まれているため、この金属端子16は水平方向に引っ張られても抜けにくくなり、これにより、強い引っ張り強度を有する金属端子16を備えた面実装型電流ヒューズを提供することができる。
なお、前記突出部17および貫通孔20の形状を角柱状または角錐状に構成すれば、金属端子16の貫通孔20に突出部17を挿入した際、金属端子16または第1の基台11が回転するのを防止できるため、第1の基台11と金属端子16との位置関係を安定させることができるものである。
本発明に係る面実装型電流ヒューズおよびその製造方法は、強い引っ張り強度を有する金属端子を備えたものが得られるという効果を有するものであり、過電流が流れると溶断して各種電子機器を保護する面実装型電流ヒューズ等において有用となるものである。
本発明の実施の形態1における面実装型電流ヒューズの断面図 同面実装型電流ヒューズの主要部の上面図 同面実装型電流ヒューズの他の例を示す断面図 同面実装型電流ヒューズの製造工程の一部を示す正面図 本発明の実施の形態2における面実装型電流ヒューズの主要部の上面図 従来の面実装型電流ヒューズの断面図
符号の説明
11 第1の基台
11a 凹部
12 第2の基台
12a 凹部
13 本体部
14 空間部
15 エレメント部
16 金属端子
17 突出部
18 穴部
19 電極キャップ
20 貫通孔

Claims (11)

  1. セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有する第1の基台と、この第1の基台とで本体部を構成するとともに、セラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有する第2の基台と、前記凹部同士を対向させることによって設けられた空間部と、この空間部の内部に配設されたエレメント部と、このエレメント部の両端部に接続され、かつ前記本体部の両端部および前記第1の基台の上面と第2の基台の下面との間に設けられた金属端子とを備え、前記第1の基台の上面の両端部に突出部を形成するとともに、前記第2の基台の下面の両端部に前記突出部と嵌合する穴部を形成し、この穴部と前記突出部との間に前記金属端子の一部を挟み込むようにした面実装型電流ヒューズ。
  2. 金属端子を空間部の内部に延出させないようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  3. 第1の基台の上面の凹部が設けられていない箇所と第2の基台の下面の凹部が設けられていない箇所のうち、少なくとも一方に、前記凹部の深さより浅い溝部を設けた請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  4. 本体部の両端部において、金属端子を覆うように電極キャップを設けた請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  5. 金属端子の材料と、電極キャップの材料をそれぞれ異なる材料で構成した請求項4記載の面実装型電流ヒューズ。
  6. 本体部の側面、下面、上面を熱収縮チューブで覆うようにした請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  7. 第1の基台と第2の基台の両端部の横断面積を他の部分の横断面積より小さくし、かつ前記第1の基台と第2の基台の両端部を前記他の部分と同軸上に位置させた請求項1記載の面実装型電流ヒューズ。
  8. セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有する第1の基台と、この第1の基台とで本体部を構成するとともに、セラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有する第2の基台と、前記凹部同士を対向させることによって設けられた空間部と、この空間部の内部に配設されたエレメント部と、このエレメント部の両端部に接続され、かつ前記本体部の両端部および前記第1の基台の上面と第2の基台の下面との間に設けられた金属端子とを備え、前記第1の基台の上面の両端部に突出部を形成するとともに、前記第2の基台の下面の両端部に前記突出部と嵌合する穴部を形成し、かつ前記金属端子の一部に貫通孔を設け、この貫通孔に前記突出部を挿入するようにした面実装型電流ヒューズ。
  9. 突出部および貫通孔の形状を角柱状または角錐状とした請求項8記載の面実装型電流ヒューズ。
  10. セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に突出部を有する第1の基台とセラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に前記突出部と嵌合する穴部を有する第2の基台を形成する工程と、前記第1の基台の両端部に設けた突出部に沿うように一対の金属端子の一部を折り曲げる工程と、前記一対の金属端子間にエレメント部を接続する工程と、前記第1の基台における突出部と前記第2の基台における穴部を嵌合させるとともに、前記第1の基台と第2の基台との間に前記エレメント部と一対の金属端子を配設し、さらに前記凹部同士を対向させることによって空間部を形成し、かつこの空間部の内部に前記エレメント部を配設する工程とを備えた面実装型電流ヒューズの製造方法。
  11. セラミックで構成され、かつその上面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に突出部を有する第1の基台とセラミックで構成され、かつその下面の中央部に凹部を有するとともに、両端部に前記突出部と嵌合する穴部を有する第2の基台を形成する工程と、一対の金属端子に貫通孔を形成する工程と、前記一対の金属端子の貫通孔に前記第1の基台における突出部を挿入する工程と、前記一対の金属端子間にエレメント部を接続する工程と、前記第1の基台における突出部と前記第2の基台における穴部を嵌合させるとともに、前記第1の基台と第2の基台との間に前記エレメント部と一対の金属端子を配設し、さらに前記凹部同士を対向させることによって空間部を形成し、かつこの空間部の内部に前記エレメント部を配設する工程とを備えた面実装型電流ヒューズの製造方法。
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