JP2007219555A - 帯電部材の製造方法及び画像形成装置 - Google Patents

帯電部材の製造方法及び画像形成装置 Download PDF

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紀明 黒田
Atsushi Murata
淳 村田
Hisao Kato
久雄 加藤
Toshinari Miura
俊成 三浦
Toshiro Suzuki
敏郎 鈴木
Takumi Furukawa
匠 古川
Michitaka Kitahara
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Abstract

【課題】特にDC帯電法によって、良好な帯電特性により、異なるプロセススピードで使用しても長期間安定した帯電が行える帯電部材の製造方法を提供する。
【解決手段】導電性支持体上に設けられた導電性弾性体の周面に、平均粒子径が9.566μm以上18.360μm以下であり、かつ下記式(1)で示される粒度分布(D)が1.71以上1.91以下である雲母を、付着量が0.15g/cm以上0.30g/cm以下となるように摺擦により密着させる工程を有することを特徴とする帯電部材の製造方法:
D=(D(90)−D(10))/D(50)・・・(1)
(上記式(1)中、D(10)は、該雲母の粒度分布で累積個数が10%のときの粒径であり、D(50)は、該雲母の粒度分布で累積個数が50%のときの粒径であり、D(90)は、該雲母の粒度分布で累積個数が90%のときの粒径である)。
【選択図】図2

Description

本発明は帯電部材の製造方法、及び該方法により製造された帯電部材を用いた画像形成装置に関する。詳しくは、本発明は、電圧を印加して被帯電体である電子写真感光体表面を所定の電位に帯電処理するための帯電部材の製造方法、及び該方法により製造された帯電部材を用いた画像形成装置に関するものである。
電子写真画像形成装置の一次帯電の方法として、接触帯電方法が実用化されている。これは、導電性支持体(芯金)の外周に導電性弾性体層を設け、該導電性弾性体層外周に抵抗層を被覆して設けた帯電ローラを用い、芯金に電圧を印加し、該帯電ローラと感光体の当接ニップの近傍で微小な放電をさせて該感光体の表面を帯電させる方法である。
実際に普及している方法としては、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加するAC+DC帯電方式で、この場合、帯電の均一性を得るために重畳する交流電圧には、直流電圧印加時の帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧Vppを持つ電圧が使用されている。
このAC+DC帯電方式は、交流電圧を印加することにより安定した帯電を行える方法であるが、交流の電圧源を使用する分、帯電部材に直流電圧のみを印加するDC帯電方式に比較して、画像形成装置のコストが高くなってしまう。
ここでDC帯電方式は、AC帯電方式に比較して一般的にコストが低いが、問題点もある。つまり、AC+DC帯電のようにAC電流の均一効果が無いため、帯電の均一性が、AC+DC帯電方式に比較して劣る。また、均一効果が無いということで、帯電ローラ表面にトナーやその外添剤等が付着した汚れや、帯電ローラ自身の電気抵抗の不均一性が画像に出易いという問題もある。
また、印刷メディアの厚さ等の理由により、電子写真装置を異なる2つ以上のプロセススピードで駆動して画像を出力するような場合には、DC帯電方式は、AC帯電方式に比較して良好な帯電特性を発揮するプロセススピードの範囲が狭いという問題点もある。つまり、印刷メディアの熱容量に応じ、メディアの厚みが厚い印刷メディアの場合にプロセススピードを遅くして定着部分を通過する時間を長くしたい場合や、あるいは、トランスペアレンシーシートに印刷する場合の様に、光の散乱を極力抑え、光の透過性の良い画像を得るために定着部でトナーを充分に溶融、混合させるためやはり定着部分を通過する時間を長くしたい場合等の場面で、DC帯電方式は、AC帯電方式に比較して良好な帯電を行うことがより困難であるという問題がある。特にDC帯電方式において、低温低湿環境(15℃/10%RH)で異なるプロセススピードでハーフトーン画像を出力した際に、より帯電均一性が問題となる。
ここで、導電弾性体層の外周面上に抵抗調整層を有する導電性ローラにおいて、それぞれの層の電気抵抗をR1、R2とするとき、R1は10〜10Ωであって、かつR2/R1≧10とする導電性ロ―ラの提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
また中間層と被覆膜の抵抗の比が、1:0.1〜1:10とする導電性ロ―ラの提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、導電性弾性体層及びその外周の表面層の抵抗比を上記範囲に制御しただけでは低温低湿環境下で異なるプロセスピードでハーフトーン画像を出力した際に、どちらかのプロセススピードで黒スジ状の帯電不良による画像不良が生じ、帯電均一性が満足しないこともある。
また帯電ローラ表面にトナーやその外添剤等の付着による画像不良を抑制するために、帯電ロ−ラ表面全体をトナ−で均一に覆うことで抑制するという提案がなされている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、このような帯電部材を用いても、球形状に近いトナーを帯電部材表面に保持することが困難であること、また感光体との摺動摩擦、特にプロセススピードが高速になるほど帯電部材上に融着してしまい、結局その部分が放電不良、過帯電等を引き起こし、帯電均一性が満足しないこともある。
また同様に帯電ローラ表面にトナーやその外添剤等の付着による画像不良を抑制するために、帯電ロ−ラ表面全体に無機粉体を付着させることで抑制するという提案がなされている(例えば、特許文献4参照。)。
しかしながら、このような帯電部材用いても、帯電部材表面と無機粉体との密着性、あるいは粉体を付着させた帯電部材の抵抗、静電容量がプロセススピードに最適な条件を満たさないと帯電均一性が満足しないこともある。
特開2002−139911号公報 特開平10−177290号公報 特開平09−179375号公報 特開平11−311890号公報
解決しようとする課題は、特にDC帯電法によって、例えば、600dpiの中間調画像の様な高精細画像を出力した場合においても、良好な帯電特性により、異なるプロセススピードで使用しても長期間安定した帯電が行える帯電部材の製造方法を提供することにある。
本発明の別の課題は、上記方法により製造された帯電部材を用いた画像形成装置を提供することにある。
本発明によれば、導電性支持体上に設けられた導電性弾性体の周面に、平均粒子径が9.566μm以上18.360μm以下であり、かつ下記式(1)で示される粒度分布(D)が1.71以上1.91以下である雲母を、付着量が0.15g/cm以上0.30g/cm以下となるように摺擦により密着させる工程を有することを特徴とする帯電部材の製造方法が提供される:
D=(D(90)−D(10))/D(50)・・・(1)
(上記式(1)中、D(10)は、該雲母の粒度分布で累積個数が10%のときの粒径であり、D(50)は、該雲母の粒度分布で累積個数が50%のときの粒径であり、D(90)は、該雲母の粒度分布で累積個数が90%のときの粒径である)。
また、本発明によれば、像担持体、
該像担持体を所定の電位に帯電させる、該像担持体に接触して配置され該像担持体と順方向に回転する帯電部材、
該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する露光手段、
該像担持体上に形成された静電潜像にトナーを転移させて可視化し、トナー像を形成させる現像手段、及び
該トナー像を被転写部材に転写する転写手段、を備え、
該帯電部材に直流電圧のみを印加して該像担持体を帯電させ、かつ
該被転写部材の出力スピードが30mm/s以上100mm/s以下である画像形成装置において、
該帯電部材が、上記方法により製造された帯電部材であることを特徴とする画像形成装置が提供される。
以上のように、本発明によれば、DC帯電法でも、異なるプロセススピードで使用しても長期間安定した帯電が行える帯電部材の製造方法、及び該方法により製造された帯電部材を有する画像形成装置を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明者らは、DC帯電用帯電部材の構成上、導電性支持体、該導電性支持体上に設けられた導電性弾性体層及び該導電性弾性体層上にあらかじめ設けられた表面層からなり、該導電性弾性体層の抵抗、静電容量をそれぞれR1、C1とし、更に該表面層の抵抗、静電容量をそれぞれR2、C2としたとき、C2/C1≧6.3×(R2/R1)0.6であることを特徴とする帯電部材とすることにより、特に低温低湿環境下で異なるプロセススピードで使用しても長期間安定した帯電が行える帯電部材を提供することができるという知見を得て、本発明に至った。
ここでC2/C1<6.3×(R2/R1)0.6となる領域となるローラ構成では、異なるプロセススピードで使用したとき、例えば記録メディアの出力スピードを100mm/secと30mm/secの2種類、画像の解像度は600dpiのハーフトーン画像を出力とした場合、100mm/secの出力画像では帯電均一性に劣り、黒スジが多数発生するが、30mm/secでは非常に良好な帯電均一性を示したり、逆に100mm/secでは非常に良好な帯電均一性を示したりするが、30mm/secの出力画像に同様な黒スジが多数発生し、画像不良となってしまう等の両立しない状態となる。
この原因については詳細に分かっていないが、画像上黒スジが発生するのはその部分は帯電能力は不足しているためである。このためプロセススピードに依存しない安定な帯電性能、つまり安定な放電電荷量を供給するためには導電性弾性体層と表面層の静電容量が重要となることが十分予想される。このとき導電性弾性体層と表面層の抵抗比に対応して、その静電容量比がある一定条件を満足すれば良好な画像特性が得られるものと考えられる。
本発明の帯電部材の構造及び形態として、図2に本発明の帯電部材である帯電ローラの断面の一例を示す概略図を示す。図中の帯電ローラは、導電性弾性体層12を導電性支持体(シャフト)11の外周に有し、該導電性弾性体層12の外側に、表面層としてあらかじめ直接絶縁性層状化合物13を有している。
上記導電性弾性体層12としては、従来から帯電部材の弾性体層として用いられているゴムや熱可塑性エラストマー等のソリッド体で形成することができる。具体的には、ポリウレタン、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム及びエピクロルヒドリンゴム等を基材ゴムとするゴム組成物、あるいは熱可塑性エラストマーで、その種類としては特に制限はなく、汎用のスチレン系エラストマー及びオレフィン系エラストマー等から選ばれる1種あるいは複数種の熱可塑性エラストマーを好適に用いることができる。
スチレン系エラストマーの市販品としては、例えば、三菱化学(株)製「ラバロン」、クラレ(株)製「セプトンコンパウンド」等が挙げられる。オレフィン系エラストマーの市販品としては、例えば、三菱化学(株)製の「サーモラン」、三井石油化学工業(株)製の「ミラストマー」、住友化学工業(株)製の「住友TPE」及びアドバンストエラストマーシステムズ社製の「サントプレーン」等として市場より求めることができる。
この導電性弾性体層12には、導電剤を添加することにより、所定の導電性を付与することができる。その導電剤としては、特に制限されず、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム及び変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、エトサルフェート塩、臭化ベンジル塩及び塩化ベンジル塩等のハロゲン化ベンジル塩等の第四級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級アルコール燐酸エステル塩及び高級アルコールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、各種ベタイン等の両性イオン界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル及び多価アルコール脂肪酸エステル等の非イオン性帯電防止剤等の帯電防止剤、LiCFSO、NaClO、LiAsF、LiBF、NaSCN、KSCN及びNaCl等のLi、Na及びK等の周期律表第1族の金属塩あるいは第四級アンモニウム塩等の電解質、また、Ca(ClO等のCa2+及びBa2+等の周期律表第2族の金属塩及びこれらの帯電防止剤が、少なくとも1個以上の水酸基、カルボキシル基及び一級ないし二級アミン基等のイソシアネートと反応する活性水素を有する基を持ったものが挙げられる。更には、それらと1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール等の多価アルコールとその誘導体等の錯体、あるいはエチレングリコールモノメチルエーテル及びエチレングリコールモノエチルエーテル等のモノオールとの錯体等のイオン導電剤、あるいはケッチェンブラックEC及びアセチレンブラック等の導電性カーボン、あるいはSuper Abrasion Furnace(SAF 超耐磨耗性)、Intermediate Super Abrasion Furnace(ISAF 準超耐磨耗性)、High Abrasion Furnace(HAF 高耐磨耗性)、Fast Extruding Furnace(FEF 良押出性)、General Purpose Furnace(GPF 汎用性)、Semi Reinforcing Furnace(SRF 中補強性)、Fine Thermal(FT 微粒熱分解)及びMedium Thermal(MT 中粒熱分解)等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀及びゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、あるいはポリアニリン、ポリピロール及びポリアセチレン等の導電性ポリマー等が挙げられる。
これら導電剤の配合量は、組成物の種類に応じて適宜選定され、導電性弾性体層12の電気抵抗が好ましくは10〜10Ω、より好ましくは10〜10Ωとなるように調整される。
また、導電性弾性体層に用いる材料に、シリカ(ホワイトカーボン)、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、硫酸アルミニウム等の無機充填剤又はイオウ、過酸化物、架橋助剤、架橋促進剤、架橋促進助剤、架橋遅延剤等の架橋剤を適宜添加してもよい。
本発明においては、導電性弾性体層の硬度が、アスカーCで70度以上であることが好ましく、特には73度以上であることが好ましい。硬度が70度未満であると被帯電体との当接時の変形量が大きくなるために当接部分の永久変形量が大きくなり易い。
上記直接絶縁性層状化合物13としては、粘土を主体とする珪酸塩鉱物で、その結晶構造がSi−O四面体の2次元的なつながりを持つ四面体シートと、Al−O、Mg−O等の八面体の網状のつながりを持つ八面体シート構造を持ち、これら両シートが組み合わさって1:1層あるいは2:1層と呼ばれる複合層を持つものが良い。また形状を層状とすることで、導電性弾性体層との密着性を高め、使用中の脱落を低下させることができる。
この中で天然の直接絶縁性層状化合物として1:1層構造を持つものとして、カオリン族であるカオリナイト、ディカイト、ナクライト、ハロサイト、オーディナイト;また2:1層構造を持つものとして、タルク−パイロフィライト族であるタルク、ウィレムサイト、ケロライト、ピメライト、パイロフィライト、フェリパイロフェライト;スメクタイト族であるサポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチーブンサイト、スインホルダイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、ボルコンスコアイト;バーミキュライト族の3八面体型バーミキュライト、2八面体型バーミキュライト;雲母族である黒雲母、金雲母、鉄雲母、イーストナイト、シデロフィライトテトラフェリ鉄雲母、鱗雲母、ポリリシオナイト、白雲母、セラドン石、鉄セラドン石、鉄アルミノセラドン石、アルミノセラドン石、砥部雲母、ソーダ雲母;脆雲母族のクリントナイト、ビテ雲母、アナンダ石、真珠雲母;緑泥石族であるクリノクリア、シャモサイト、ペナンタイト、ニマイト、ベイリクロア、ドンバサイト、クッケアイト、スドーアイト;混合層鉱物であるコレンサイト、ハイドロバイオタイト、アリエッタイト、クルケアイト、レクトライト、トスダイト、ドジライト、ルニジャンライト、サライオタイトが好ましい。特に雲母族が好ましい。
合成の直接絶縁性層状化合物では、合成雲母、合成スメクタイトも有効である。特に合成雲母が好ましい。
特にこれら雲母化合物が良い理由は、静電容量が比較的大きい化合物であるためと考えられる。
上記直接絶縁性層状化合物は表面処理することが好ましい。表面処理手段としては物理的、化学的表面処理として種々の公知の方法(例えば、プラズマ処理、表面重合、コート、酸やアルカリによる処理)が可能であるが、簡便な手段としてカップリング剤処理が好まく、特にシランカップリング剤処理が好ましい。
用いられるカップリング剤は、同一分子内に加水分解可能な基と長鎖アルキルからなる疎水基を有し、珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム等の中心元素に結合している化合物である。疏水基部分としては、炭素原子が4個以上好ましくは6個以上、更に好ましくは直鎖状に連なる構成が適するが、30個を超えると、全般的に溶剤に溶解しづらくなる傾向にあるので均一なコート状態を得るために加熱等の付加手段が必要となることがある。
なお、中心元素との結合形態においては、カルボン酸エステル、アルコキシ、スルホン酸エステル、燐酸エステルを介してあるいはダイレクトに結合していてもよい。更にその構造中に、エーテル結合、エポキシ基、アミノ基等の官能基を含んでもよい。加水分解基としては、例えば比較的親水性の高い、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のアルコキシ基等が用いられる。その他、アクリロキシ基、メタクリロキシ基、ハロゲンその変性体等を用いることもできる。
この時カップリング剤の存在量が、粉体100質量部に対して0.0001質量%以上1.0質量%以下、カップリング剤の反応率が80%以上であれば、なおさら良好である。なお、カップリング剤の存在量を測定するには、熱天秤等を用いて加熱減量を求め、この値を存在量とする方法がある。また、カップリング剤の反応率の測定方法としては、例えば処理された粉体の100倍量の溶媒に浸し、溶媒中のカップリング剤成分をクロマトグラフィーで定量する手段や、粉体表面に残るカップリング剤成分をESCA、CHN、TGA等の方法で定量する手段等が可能である。
また、上記直接絶縁性層状化合物の平均粒子径は、5〜50μmが好ましい。特に10〜25μmが好ましい。平均粒子径が5μmより小さいと、所定の静電容量比が得られず、異なるプロセススピードに対応した帯電均一性が満足せず、50μmより大きいと導電性弾性体層との密着性が悪いため付着ムラを起こしやすく、この部分で帯電均一性も悪化してしまう。
また、上記直接絶縁性層状化合物の粒度分布で累積個数%で10%のときの粒径をD(10)、50%のときの粒径をD(50)、90%のときの粒径をD(90)、D=(D(90)−D(10))/D(50)としたとき、D>1.6であることが好ましい。更に好ましいはD>1.7である。D<1.6より小さいと図3に示すように動摩擦係数が大きくなるため、付着させた直接絶縁性層状化合物がプロセススピードを変更したときの感光体との摺動により、より脱落しやすくなるため、その部分の帯電均一性が劣ることになる。
上記直接絶縁性層状化合物の平均粒子径及び粒度分布Dは次の装置を用いて測定した。測定装置としてコールターカウンターのマルチサイザーII型(コールター社製)を用い、個数分布と体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びCX−1パーソナルコンピューター(キヤノン製)を接続し、電解液は特級または一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記コールターカウンターのマルチサイザーII型により、アパーチャーとして、100μmアパーチャーを用いることによって測定される。ここで得られた累積個数%のデータから粒度分布を算出した。
本発明における静摩擦係数及び動摩擦係数の測定方法の一例(概要)を図4に示す。本測定方法は、測定物がローラ形状の場合に好適な方法で、オイラーのベルト式に準拠した方法であり、この方法によれば、測定物である帯電部材と所定の角度(θ)で接触したベルト(厚さ20μm、幅30mm、長さ180mm)は、片方の端部が測定部(荷重計)と、他端部が重りWと結ばれている。この状態で帯電部材を所定の方向、速度で回転させた時、測定部で測定された力をF(g)、重りの重さをW(g)とした時、摩擦係数(μ)は以下の式で求められる;
μ=(1/θ)ln(F/W)
この測定方法により得られるチャートの一例を図5に示す。ここにおいて、帯電部材を回転させた直後の値が回転を開始するのに必要な力であり、それ以降が回転を継続するのに必要な力であることがわかるので、回転開始点(すなわちt=0秒時点)の力が静摩擦力ということができ、また、0<t(秒)≦10の任意の時間における力が任意の時間における動摩擦力ということができるが本発明では10秒後の値をもって、動摩擦力とした。
上記直接絶縁性層状化合物の導電性弾性体層上の付着量として、0.1〜2.0mg/cmが好ましい。0.1mgより少ない場合、2.0mgより多い場合は、どちらも付着ムラが生じ、帯電均一性が劣ることになる。
上記直接絶縁性層状化合物13の形成方法は、特に制限されるものではないが、直接絶縁性層状化合物を摺擦により密着させたり、溶剤に分散させたりした塗料を調製し、この塗料をディッピング法やスプレー法により塗布して塗膜を形成する方法が好ましく用いられる。この場合、直接絶縁性層状化合物を複数層とする場合には、それぞれの層を形成する塗料を用いてディッピングやスプレーを繰り返せばよい。
本発明においては、導電性弾性体層12と表面層13の間に、密着性を高めること等を目的とするために、カップリング剤で処理を施したり、エネルギー線(紫外線、電子線)による処理を設けることもできる。
図6は、本発明の帯電部材を用いたプロセスカートリッジを電子写真装置に適用した例を示す。21は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(感光体)である。この感光体21は、図中の矢印が示す時計回りに所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動する。感光体21には、例えばロール状の導電性支持体と該支持体上に無機感光材料または有機感光材料を含有する感光層とを少なくとも有する公知の感光体等を採用すればよい。また、感光体21は、感光体表面を所定の極性及び電位に帯電させるための電荷注入層を更に有していてもよい。
22は帯電部材としての帯電ローラ(導電性ローラ)である。帯電ローラ22と帯電ローラ22に帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源S1とによって帯電手段が構成されている。帯電ローラ22は、感光体21に所定の押圧力で接触させてあり、本例では感光体21の回転に対して順方向に回転駆動する。この帯電ローラ22に対して帯電バイアス印加電源S1から、所定の直流電圧(本例では−1200Vとする)が印加される(DC帯電方式)ことで、感光体21の表面が所定の極性電位(本例では暗部電位−600Vとする)に一様に帯電処理される。
23は露光手段である。この露光手段23には公知の手段を利用することができ、例えばレーザービームスキャナー等を好適に例示することができる。Lは露光光である。
感光体21の帯電処理面に該露光手段23により目的の画像情報に対応した像露光がなされることにより、感光体帯電面の露光明部の電位(本例では明部電位−350Vとする)が選択的に低下(減衰)して感光体21に静電潜像が形成される。
24は反転現像手段である。現像手段24としては公知の手段を利用することができ、例えば本例における現像手段24は、トナーを収容する現像容器の開口部に配設されてトナーを担持搬送するトナー担持体24aと、収容されているトナーを撹拌する撹拌部材24bと、トナー担持体24aのトナーの担持量(トナー層厚)を規制するトナー規制部材24cとを有する構成とされている。現像手段24は、感光体21表面の静電潜像の露光明部に、感光体21の帯電極性と同極性に帯電しているトナー(ネガトナー)を選択的に付着させて静電潜像をトナー像として可視化する(本例では現像バイアス−350Vとする)。現像方式としては特に制限はなく、既存の方法すべてを用いることができる。既存の方法としては、例えば、ジャンピング現像方式、接触現像方式及び磁気ブラシ方式等が存在するが、特にカラー画像を出力する画像形成装置には、トナーの飛散性改善等の目的より、接触現像方式が好ましいといえる。
25は転写手段としての転写ローラである。転写ローラ25は公知の手段を利用することができ、例えば金属等の導電性支持体上に中抵抗に調製された弾性樹脂層を被覆してなる転写ローラ等を例示することができる。転写ローラ25は、感光体21に所定の押圧力で接触させてあり、感光体21の回転と順方向に感光体21の回転周速度とほぼ同じ周速度で回転する。また、転写バイアス印加電源S2からトナーの帯電特性とは逆極性の転写電圧が印加される。感光体21と転写ローラの接触部に不図示の給紙機構から転写材Pが所定のタイミングで給紙され、その転写材Pの裏面が転写電圧を印加した転写ローラ25により、トナーの帯電極性とは逆極性に帯電されることにより、感光体21と転写ローラの接触部において感光体21面側のトナー画像が転写材Pの表面側に静電転写される。
トナー画像の転写を受けた転写材Pは感光体面から分離して、不図示のトナー画像定着手段へ導入されて、トナー画像の定着を受けて画像形成物として出力される。両面画像形成モードや多重画像形成モードの場合は、この画像形成物が不図示の再循環搬送機機構に導入されて転写部へ再導入される。
転写残余トナー等の感光体21上の残留物は、ブレード型等のクリーニング手段26により、感光体上より回収される。
また、感光体21に残留電荷が残るような場合には、転写後、帯電部材22による一次帯電を行う前に、前露光装置(不図示)によって感光体21の残留電荷を除去した方がよい。
本発明のプロセスカートリッジは、少なくとも帯電部材22と感光体21を一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在の構成である。帯電部材22、感光体21、現像手段24及びクリーニング手段26を一体に支持してプロセスカートリッジとした。
以下、実施例、比較例を示して、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記に限定されるものではない。
[実施例1]
(導電性弾性体層−1の形成)
エピクロルヒドリンゴム(商品名「エピクロマーCG102」:ダイソー(株)製)100質量部、充填剤としてMTカーボン(商品名「HTC#20」:新日化カーボン(株)製)5質量部、酸化亜鉛5質量部、ステアリン酸1質量部をオープンロールで30分間混練し、更に加硫促進剤(DM:ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド)1質量部、加硫促進剤(TS:テトラメチルチウラムモノスルフィド)0.5質量部及び加硫剤としてイオウ1.2質量部を加えて、更に15分間オープンロールで混練した。
得られた混練物をゴム押出機で、外径10mm、内径5.5mmの円筒形に押出し、250mmの長さに裁断し、加硫缶で160℃の水蒸気で45分間1次加硫し、導電性弾性体層1次加硫チューブを得た。
次に、直径6mm、長さ256mmの円柱形の導電性支持体(鋼製、表面工業ニッケルメッキ)の円柱面の軸方向中央部231mmに金属とゴムとの熱硬化性接着剤(商品名:メタロックU−20)を塗布し、80℃で30分間乾燥した後、更に120℃で1時間乾燥した。この支持体を前記導電性弾性体基層1次加硫チューブに挿入し、その後、電気オーブンを用い、160℃で1時間、2次加硫と接着剤の硬化を行い、未研磨品を得た。この未研磨品のゴム部分の両端を切断し、ゴム部分の長さを231mmとした後、ゴム部分を回転砥石で研磨し、端部直径8.2mm、中央部8.5mmのクラウン形状で表面の十点平均粗さ(Rz)4.5μm、振れ20μmの導電性弾性体層を得た。
帯電部材の十点平均粗さ(Rz)はJIS B6101に準拠して測定した。
帯電部材の振れの測定は、ミツトヨ(株)製高精度レーザー測定機LSM−430vを用いて行った。該測定機により、外径を測定し、最大外径値と最小外径値の差を外径差振れとし、この測定を帯電部材に対して各5点行い、この平均値を帯電部材の外径差振れとして、算出した。
また、硬度は74度(アスカーC)であった。
直接絶縁性層状化合物として雲母−1(商品名「NCR−300」:(株)山口雲母工業所製)を薬サジを用いて、シルボン紙上に均一に載せ、その上に前記導電性弾性体層を転がしながら表面に付着させ、更に余分な付着分を別なシルボン紙でしごきながら密着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.30mg/cmであった。
上記直接絶縁性層状化合物として雲母−1の平均粒子径、粒度分布の測定は以下のように行う。測定装置としてコールターカウンターのマルチサイザーII型(ベックマンコールター(株)製)を用い、個数分布と体積分布を出力するインターフェイス(日科機バイオス(株)製)及びCX−1パーソナルコンピューター(キヤノン(株)製)を接続し、電解液は特級又は一級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調製する。前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理し、前記コールターカウンターのマルチサイザーII型により、アパーチャーとして、100μmアパーチャーを用いることによって、直接絶縁性層状化合物の体積、個数を測定して体積分布と個数分布とを算出する。それから、体積分布から求めた体積基準の重量平均粒径を求めた。このとき雲母−1の平均粒子径は18.360μmであった。また粒度分布Dは、D(10%)、D(50%)、D(90%)時の粒子径を用い、下記式に代入し、
D=(D(90)−D(10))/D(50)
粒度分布を求めた。このとき雲母−1の粒度分布D=1.91であった。
更に前記帯電部材の誘電特性について、帯電部材をL/L(低温低湿:15℃、10%RH)環境に24時間放置し、図7に示す、円筒電極(金属ローラ)31、誘電率測定システム(英国ソーラトロン社製 1296型誘電率測定インターフェース、1260型インピダンスアナライザーを併用)S3等から構成された誘電率測定装置によって、印加電圧3V、測定周波数0.1Hz〜1MHzで測定した。
このとき図8に示すようなインピーダンス特性が得られ、図9に示すように前記帯電部材を導電性弾性体層/表層/界面におけるRC並列の等価回路とした場合の導電性弾性体層の抵抗、静電容量をR1、C1、また表面層の抵抗、静電容量をR2、C2とし、解析した。解析結果から、R1は8.51×10Ω、R2は9.21×10Ω、C1は5.02×10−10F、C2は6.39×10−8Fとなり、R2/R1=1.082、C2/C1=127.414であった。
(帯電部材の評価)
上記のようにして得られた帯電部材を用いて、以下に示すようにして画像評価を行った。
本試験で使用した電子写真式レーザープリンターは、帯電部材と感光体を一体に有するプロセスカートリッジを具備する反転現像方式のA4縦出力用のマシンで、記録メディアの出力スピードは、100mm/sec、30mm/secで、画像解像度は600dpiである。
感光体はアルミシリンダーに膜厚15μmの有機感光体層(OPC層)をコートした感光ドラムであり、最外層は変性ポリカーボネートをバインダー樹脂とする電荷輸送層である。トナーは、ワックスを中心に電荷制御剤と色素等を含有するスチレンとブチルアクリレートのランダムコポリマーを重合させ、更に表面にポリエステル薄層を重合させシリカ微粒子を外添した。このトナーのガラス転移温度は63℃、体積平均粒子径6μmの重合トナーである。
画像の評価は全て、低温低湿環境(L/L:15℃、10%RH)で行い、A4ハーフトーン(感光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドットの横線を描く画像)画像を出力スピードは、100mm/sec、30mm/secで初期と6000枚耐久後に出力し、帯電均一性を目視により観察した。帯電ムラが発生していないものを◎、画像端部に少し発生したものを○、中程度に発生したものを△、非常にムラが大きかったものを×とした。
実施例1の帯電部材は、L/L環境で初期、6000枚耐久後も帯電ムラが全く発生しなかった。
[実施例2]
(導電性弾性体層−2の形成)
エピクロルヒドリンゴム(商品名「エピクロマーCG105」:ダイソー(株)製)75質量部、NBR(商品名「N230S」:JSR(株)製)25質量部、充填剤としてMTカーボン(商品名「HTC#20」:新日化カーボン製)35質量部、酸化亜鉛5質量部、ステアリン酸1質量部をオープンロールで30分間混練し、更に加硫促進剤(DM:ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド)1質量部、加硫促進剤(TBT:テトラブチルチウラムジスルフィド)2.5質量部及び加硫剤としてイオウ0.8質量部を加えて、更に15分間オープンロールで混練した。
得られた混練物を実施例1と同様な成型方法で得、その表面の十点平均粗さ(Rz)5.1μm、振れ17μmの導電性弾性体層を得た。
また、硬度は71度(アスカーC)であった。
直接絶縁性層状化合物として雲母−2(商品名「NCC−180」:(株)山口雲母工業所製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.15mg/cmであった。
また雲母−2の平均粒子径は9.566μm、粒度分布DはD=1.71であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は3.11×10Ω、R2は2.54×10Ω、C1は1.61×10−10F、C2は1.68×10−8Fとなり、R2/R1=0.819、C2/C1=104.35であった。
実施例2の帯電部材は、L/L環境で初期、6000枚耐久後も帯電ムラが全く発生しなかった。
[実施例3]
導電性弾性体層は、実施例1と同様のものを用いた。
直接絶縁性層状化合物として雲母−3(商品名「シランカップ処理NCC−322」:(株)山口雲母工業所製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.30mg/cmであった。
また雲母−3の平均粒子径は17.19μm、粒度分布DはD=1.65であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は4.80×10Ω、R2は1.63×10Ω、C1は2.50×10−10F、C2は7.04×10−9Fとなり、R2/R1=3.388、C2/C1=28.138であった。
実施例3の帯電部材は、L/L環境で初期、6000枚耐久後も帯電ムラが全く発生しなかった。
[実施例4]
導電性弾性体層は、実施例2と同様のものを用いた。
直接絶縁性層状化合物として雲母−4(商品名「MK−300」:コープケミカル(株)製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.22mg/cmであった。
また雲母−4の平均粒子径は15.58μm、粒度分布DはD=1.82であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は2.94×10Ω、R2は3.15×10Ω、C1は1.40×10−10F、C2は2.48×10−9Fとなり、R2/R1=1.069、C2/C1=17.642であった。
実施例4の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは、100mm/secにおいて初期、6000枚耐久後も帯電ムラが全く発生しなかった。出力スピードは、30mm/secにおいては初期、6000枚耐久後に画像端部に少し帯電ムラが発生した。
[参考例1]
導電性弾性体層は、実施例1と同様のものを用いた。
直接絶縁性層状化合物としてモンモリロナイト(商品名「エスベンNX」:(株)ホージュン製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.20mg/cmであった。
またモンモリロナイトの平均粒子径は40.50μm、粒度分布DはD=1.61であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は4.74×10Ω、R2は4.70×10Ω、C1は3.77×10−10F、C2は2.36×10−8Fとなり、R2/R1=9.909、C2/C1=62.649であった。
参考例1の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは、100mm/sec、30mm/secにおいては初期、6000枚耐久後に画像端部に少し帯電ムラが発生した程度であった。
[比較例1]
導電性弾性体層は、実施例2と同様のものを用いた。
直接絶縁性層状化合物として雲母−5(商品名「MK−100」:コープケミカル(株)製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.05mg/cmであった。
また雲母−5の平均粒子径は4.230μm、粒度分布DはD=1.41であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は1.44×10Ω、R2は3.35×10Ω、C1は5.29×10−10F、C2は1.62×10−9Fとなり、R2/R1=23.92、C2/C1=3.055であった。
比較例1の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは30mm/secにおける初期の帯電均一性は画像端部に若干帯電ムラが見られる程度であったが、100mm/secにおいては、黒スジが多数発生した。6000枚耐久後には出力スピードは30mm/secで画像中央部に帯電ムラが発生し、100mm/secでは画像前面に非常に多数の帯電ムラによる黒スジが発生した。
[比較例2]
導電性弾性体層は、実施例1と同様のものを用いた。
直接絶縁性層状化合物として雲母−6(商品名「A−61」:株)山口雲母工業所製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、2.50mg/cmであった。
また雲母−6の平均粒子径は51.10μm、粒度分布DはD=1.31であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は2.40×10Ω、R2は1.03×10Ω、C1は4.59×10−10F、C2は2.37×10−9Fとなり、R2/R1=429.951、C2/C1=5.177であった。
比較例2の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは100mm/secにおける初期の帯電均一性は黒スジが多数発生し、30mm/secにおいては、画像中央部に帯電ムラが見られた。6000枚耐久後には出力スピードは100mm/sec、30mm/sec、ともに画像前面に非常に多数の帯電ムラによる黒スジが発生した。
[比較例3]
導電性弾性体層は、実施例1と同様のものを用いた。
直接絶縁性化合物として表面処理シリカ(商品名「RX−200」:日本アエロジル(株)製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.20mg/cmあった。
また表面処理シリカの平均粒子径は0.012μm、粒度分布DはD=1.51であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は3.15×10Ω、R2は5.41×10Ω、C1は3.01×10−10F、C2は2.60×10−9Fとなり、R2/R1=17.144、C2/C1=8.633であった。
比較例3の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは100mm/sec、30mm/secともに初期の帯電均一性は付着ムラにより過帯電による白ポチが全面多数発生した。そのまま6000枚耐久後でも出力スピードは100mm/sec、30mm/sec、ともに画像全面に白ポチが多数発生したままであった。
[比較例4]
導電性弾性体層は、実施例1と同様のものを用いた。
直接絶縁性化合物として表面処理酸化チタン(商品名「T−805」:日本アエロジル(株)製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.30mg/cmであった。
また表面処理酸化チタンの平均粒子径は0.021μm、粒度分布DはD=1.46であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は5.00×10、R2は1.46×10、C1は4.67×10−10、C2は1.16×10−8となり、R2/R1=29.140、C2/C1=24.911であった。
比較例4の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは100mm/secにおける初期の帯電均一性は画像端部に若干帯電ムラが見られる程度であったが、30mm/secにおいては、黒スジが多数発生した。また6000枚耐久後の出力スピード100mm/secにおける画像は、画像中央部に少し黒スジが発生したが、30mm/secでは画像前面に非常に多数の帯電ムラによる黒スジが発生した。
[比較例5]
導電性弾性体層は、実施例1と同様のものを用いた。
導電層状性化合物としてグラファイト(商品名「CMX」:日本黒鉛工業(株)製)を実施例1と同様な手法で付着させ、帯電部材を得た。このときの付着量は、0.25mg/cmであった。
またグラファイトの平均粒子径は40.00μm、粒度分布DはD=1.52であった。
またインピーダンス特性から解析した結果、R1は2.96×10、R2は1.70×10、C1は2.98×10−9、C2は1.85×1010となり、R2/R1=0.006、C2/C1=0.062であった。
比較例5の帯電部材は、L/L環境で出力スピードは100mm/secにおける初期の帯電均一性は画像端部に若干帯電ムラが見られる程度であったが、30mm/secにおいては、黒スジが多数発生した。また6000枚耐久後の出力スピード100mm/secにおける画像は、画像中央部に少し黒スジが発生したが、30mm/secでは画像前面に非常に多数の帯電ムラによる黒スジが発生した。
なお、図1に実施例1〜4、参考例1及び比較例1〜5の帯電部材の導電性弾性体層及び表面層の抵抗比と静電容量比の関係を示す。
本発明の帯電部材の導電性弾性体層及び表面層の抵抗比と静電容量比の関係を示す図である。 本発明の帯電部材である帯電ローラの断面の一例を示す概略図である。 本発明の直接絶縁性層状化合物の動摩擦係数の粒度分布依存性を示す図である。 本発明の帯電部材の静動摩擦係数測定装置の概略である。 本発明の帯電部材の動摩擦係数測定装置で得られたチャートの概略である。 本発明の画像形成装置(電子写真装置)の一例を示す概略図である。 本発明の帯電部材である帯電ローラインピーダンス測定装置を示す概略図である。 本発明の帯電部材のインピーダンス測定で得られた特性図の概略である。 本発明の帯電部材のRC等価回路モデルを示す概略図である。
符号の説明
11 導電性支持体
12 導電性弾性体層
13 表面層
21 像担持体(電子写真感光体)
22 帯電部材(帯電ローラ)
23 露光手段
24 現像手段
24a トナー担持体
24b 撹拌部分
24c トナー規制部材
25 転写手段
26 クリーニング手段
31 円筒電極(金属ローラ)
32 固定抵抗器
33 記録計(レコーダー)
L レーザー光
S1、S2 バイアス印加電源
S3 誘電率測定システム
P 転写材

Claims (2)

  1. 導電性支持体上に設けられた導電性弾性体の周面に、平均粒子径が9.566μm以上18.360μm以下であり、かつ下記式(1)で示される粒度分布(D)が1.71以上1.91以下である雲母を、付着量が0.15g/cm以上0.30g/cm以下となるように摺擦により密着させる工程を有することを特徴とする帯電部材の製造方法:
    D=(D(90)−D(10))/D(50)・・・(1)
    (上記式(1)中、D(10)は、該雲母の粒度分布で累積個数が10%のときの粒径であり、D(50)は、該雲母の粒度分布で累積個数が50%のときの粒径であり、D(90)は、該雲母の粒度分布で累積個数が90%のときの粒径である)。
  2. 像担持体、
    該像担持体を所定の電位に帯電させる、該像担持体に接触して配置され該像担持体と順方向に回転する帯電部材、
    該像担持体の帯電面に静電潜像を形成する露光手段、
    該像担持体上に形成された静電潜像にトナーを転移させて可視化し、トナー像を形成させる現像手段、及び
    該トナー像を被転写部材に転写する転写手段、を備え、
    該帯電部材に直流電圧のみを印加して該像担持体を帯電させ、かつ
    該被転写部材の出力スピードが30mm/s以上100mm/s以下である画像形成装置において、
    該帯電部材が、請求項1に記載の方法により製造された帯電部材であることを特徴とする画像形成装置。
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CN103984216A (zh) * 2013-02-07 2014-08-13 富士施乐株式会社 图像形成设备

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