JP2019197164A - 帯電ローラ、カートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間に亘って画像品位を維持可能な帯電ローラ、並びに帯電ローラを備えたカートリッジ及び画像形成装置を提供する。【解決手段】帯電ローラ(3)は、支持体(30)と、弾性層(31)と、表層(32)とを有する。表層は、粒子(P1,P2)が分散された樹脂材料(35)で形成される。粒子の平均粒径が2μm以上15μm以下であり、樹脂材料の平均膜厚が20μm以下である。帯電ローラの表面の面粗さに関する突出山部高さSpk[μm]、突出谷部深さSvk[μm]、及びコア部レベル差Sk[μm]が、4≦Spk+Sk≦8かつ0.5≦Svk≦1の関係を満たす。【選択図】図2
Description
本発明は、電子写真プロセスにおいて像担持体を帯電させる帯電ローラ、並びに帯電ローラを備えたカートリッジ及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において像担持体を帯電させる帯電装置としては、像担持体に接触させた帯電ローラに電圧を印加する接触帯電方式が広く普及している。このような帯電ローラは、表面を滑らかにすることで、画質低下につながる異常放電を低減可能であることが知られている。その一方で、帯電ローラの平滑度が高すぎると、像担持体に付着しているトナー等の汚れ物質と帯電ローラとの接触面積が増え、汚れ物質が帯電ローラに付着するフィルミング現象が発生しやすくなり、結果として帯電ローラの寿命が短くなる場合がある。
従来、帯電ローラに適度な表面粗さを持たせることで、異常放電を許容レベル以下に抑えつつ帯電ローラの耐用期間を延ばす技術が知られている。特許文献1には、帯電ロールの表面粗さが2〜15μmであって、帯電ロール表面の高さの度数分布において、最頻値未満の度数の総和と最頻値以上の度数の総和とが所定の割合となるように構成された帯電ロールが記載されている。この文献が指定する表面粗さとは、JIS B0601(1994)で規定されていた十点平均粗さ(Rzjis)のことである。この文献によれば、表面粗さをこのような値に設定することで、感光ドラムから帯電ロールの凸部へのトナー粒子の転移が抑制され、フィルミングの発生が低減される。
近年、像担持体として用いられる感光ドラムの耐久性が向上したことに伴って、帯電ローラも長期間に亘って性能を維持することが求められている。発明者らの検討によると、帯電ローラの耐用期間を延ばそうとすると、トナーの付着により生じるフィルミング(トナーフィルミング)以外にも、トナー粒子より小さな粒子の付着により生じるフィルミングが課題となることが判明した。トナー粒子より小さな粒子の典型例は、現像剤に添加される外添剤である。
トナー粒子から脱落した外添剤が帯電ローラに付着することによるフィルミング(外添剤フィルミング)が発生すると、典型的にはハーフトーン画像中に濃度の濃いスジ状の画像欠陥が発生する。しかしながら、発明者らが検討したところ、上記文献に記載の構成では、外添剤フィルミングによる画像欠陥を効果的に低減することができなかった。
そこで、本発明は、長期間に亘って画像品位を維持可能な帯電ローラ、並びに帯電ローラを備えたカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、像担持体の表面を帯電させる帯電ローラであって、支持体と、前記支持体より外周側に設けられた弾性層と、前記弾性層より外周側に設けられ、帯電ローラの表面を構成する表層と、を有し、前記表層は、粒子が分散された樹脂材料で形成され、前記粒子の平均粒径が2μm以上15μm以下であり、前記樹脂材料の平均膜厚が20μm以下であり、帯電ローラの表面の面粗さに関する突出山部高さSpk[μm]、突出谷部深さSvk[μm]、及びコア部レベル差Sk[μm]が、4≦Spk+Sk≦8 かつ 0.5≦Svk≦1の関係を満たす、ことを特徴とする。
本発明によれば、長期間に亘って画像品位を維持することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。
<画像形成装置>
図1は、インライン方式(4ドラム系)の画像形成装置100の構成図である。画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する4つの画像形成部(画像形成ユニット)1a,1b,1c,1dを備えている。これらの4つの画像形成部1a,1b,1c,1dは一定の間隔をおいて一列に配置されている。
図1は、インライン方式(4ドラム系)の画像形成装置100の構成図である。画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像を形成する4つの画像形成部(画像形成ユニット)1a,1b,1c,1dを備えている。これらの4つの画像形成部1a,1b,1c,1dは一定の間隔をおいて一列に配置されている。
各画像形成部1a〜1dには、それぞれ像担持体である感光ドラム2a,2b,2c,2dが配置されている。感光ドラム2a〜2dは、アルミニウム等のドラム基体に負の帯電極性を有する有機感光体(OPC)の感光層を有しており、駆動装置によって所定のプロセススピードで回転駆動される。
各感光ドラム2a〜2dの周囲には、帯電ローラ3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d及びドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ設置されている。さらに、各感光ドラム2a〜2dの上方には、露光装置7a,7b,7c,7dがそれぞれ設置されている。各現像装置4a〜4dには、それぞれイエロー、シアン、マゼンタ、又はブラックのトナーを含む現像剤が収納されている。
各画像形成部1a〜1dは、好ましくは画像形成装置100の装置本体に対して着脱可能なカートリッジとして構成される。本実施形態に係るカートリッジは、少なくとも感光ドラム2a〜2dと帯電ローラ3a〜3dとを含むものとする。このカートリッジは、さらに現像装置4a〜4d及びドラムクリーニング装置6a〜6dを含むプロセスカートリッジとして構成することもできる。
各画像形成部の感光ドラム2a〜2dと対向する位置に、回転可能な無端状の中間転写ベルト8が設置されている。中間転写体である中間転写ベルト8は、駆動ローラ11、二次転写対向ローラ12、テンションローラ13によって張架されている。モータが接続された駆動ローラ11の駆動によって、中間転写ベルト8は、矢印方向(反時計方向)に回転される。二次転写対向ローラ12は、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ15と当接して二次転写部を形成している。
中間転写ベルト8の外周側には、中間転写ベルト8の表面に残った転写残トナーを除去して回収するベルトクリーニング装置16が設置されている。また、中間転写ベルト8の回転方向において、二次転写対向ローラ12と二次転写ローラ15とが当接する二次転写部の下流側には、トナーを記録材に定着させる熱圧処理を行う為に、定着ローラ17aと加圧ローラ17bを有する定着装置17が設置されている。
上記感光ドラム2a〜2dは、本実施形態における像担持体である。帯電ローラ3a〜3dは、像担持体の表面を帯電させるための本実施形態の帯電ローラであり、詳細な構成は後述する。露光装置7a〜7dは像担持体に静電潜像を書き込むための本実施形態の露光手段である。現像装置4a〜4dは、像担持体に担持された静電潜像を現像するための本実施形態の現像手段である。中間転写ベルト8及び二次転写ローラ15を含む転写ユニットは、像担持体に担持されたトナー像を記録材に転写するための本実施形態の転写手段である。
画像形成装置100のコントローラから画像形成動作を開始するための開始信号が発せられると、カセットから記録材が一枚ずつ送り出され、レジストレーションローラまで搬送される。記録材は、停止状態のレジストレーションローラに当接した状態で待機する。各画像形成部1a〜1dでは、開始信号が発せられると、各感光ドラム2a〜2dが所定のプロセススピードで回転し始める。各感光ドラム2a〜2dは、それぞれ帯電ローラ3a〜3dによって一様に、負極性に帯電される。露光装置7a〜7dは、レーザー光を各感光ドラム2a〜2dに照射して走査露光を行い、ドラム表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置4a〜4dの現像剤を担持する現像剤担持体に負極性のバイアス電圧(現像バイアス)が印加されることにより、トナー像として現像される。
一例として、感光ドラムの表面電位は、帯電ローラにより帯電された後の電位が−600V、露光装置により露光された部分(画像部)の電位が−200Vとなるように帯電量、露光量が調整される。現像バイアスは−500Vに設定される。プロセススピード(感光ドラムの駆動速度)は240mm/secであり、搬送方向(回転方向)に対して垂直な方向の長さである画像形成幅は300mmである。また、現像に用いられるトナー帯電量は約―30μC/g、感光ドラム表面における画像ベタ塗り部のトナー量は約0.4mg/cm2となるよう設定される。
画像形成の順番としては、先ずイエロー画像を形成する為に、感光ドラム2aに形成された静電潜像に、現像装置4aによりイエローのトナーを付着させて、トナー像として可視像化する。このイエローのトナー像は、回転している中間転写ベルト8に一次転写される。
中間転写ベルト8上のイエローのトナー像が転写された領域は、中間転写ベルト8の回転によってマゼンタの画像形成部1bに向かって移動する。そして、画像形成部1bにおいても、同様にして感光ドラム2bに形成されたマゼンタのトナー像が、中間転写ベルト8のイエローのトナー像上に重ね合わせて転写される。以下、既に転写されたイエロー、マゼンタのトナー像に、画像形成部1c,1dの感光ドラム2c,2dに形成されたシアン、ブラックのトナー像が、順次重ね合わせて転写されることで、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト8の上に形成される。
そして、中間転写ベルト8に担持されたフルカラーのトナー像先端が二次転写部に到達するタイミングに合わせて、レジストレーションローラが記録材を二次転写部に搬送する。二次転写ローラ15には、転写電源19からトナーと逆極性のバイアス電圧(二次転写電圧)が印加される。これにより、二次転写部において、フルカラーのトナー像が中間転写ベルト8から記録材に一括して二次転写される。トナー像が転写された記録材は定着装置17に搬送され、定着ローラ17aと加圧ローラ17bによって形成される定着ニップ部で、加熱及び加圧される。各色のトナーが溶融した後に記録材に固着することで、画像が記録材に定着する。その後、記録材は画像形成装置100に設けられた排出トレイ、或いは記録材に綴じ処理等の後処理を施すシート処理装置に排出される。
以上説明した画像形成装置100は画像形成装置の一例であり、例えば、感光ドラムに形成したトナー像を、中間転写体を介さずに記録材に直接転写する方式であってもよい。また、画像形成装置には、プリンタ、複写機、ファクシミリ、及びこれらの機能を備えた複合機が含まれる。
<帯電ローラの表面粗さ>
ここで、帯電ローラの表面粗さと、電子写真プロセスによって形成される画像の画質並びに帯電ローラの寿命との関係について説明する。従来、帯電ローラに適度な表面粗さを持たせることで、表面の凹凸に起因する異常放電を許容レベル以下に抑えつつ、帯電ローラへのトナー付着を抑えて帯電ローラの耐久性向上を図ることが知られている。表面粗さの指標としては、JIS B0601(1994)に規定されていた十点平均粗さRzjis(JIS B0601(2013)附属書JA参照)が広く用いられている。
ここで、帯電ローラの表面粗さと、電子写真プロセスによって形成される画像の画質並びに帯電ローラの寿命との関係について説明する。従来、帯電ローラに適度な表面粗さを持たせることで、表面の凹凸に起因する異常放電を許容レベル以下に抑えつつ、帯電ローラへのトナー付着を抑えて帯電ローラの耐久性向上を図ることが知られている。表面粗さの指標としては、JIS B0601(1994)に規定されていた十点平均粗さRzjis(JIS B0601(2013)附属書JA参照)が広く用いられている。
電子写真装置に用いられるトナーの直径は、一般的に10μm以下であり、平均粒径と4μmから8μmの範囲のものがよく採用されている。ただし、像担持体から中間転写体又は記録材にトナーが転写される際、粒径が大きいトナー粒子が転写され易く、粒径が小さいものは転写されにくい。そのため、転写部において転写されずに感光ドラムに残留するトナーは、小さな(例えば直径が3μm以下の)粒子を多く含んでいる。従って、例えば帯電ローラ表面の十点平均粗さRzjisを2〜15μmに設定すれば、感光ドラムに付着したトナー粒子と帯電ローラの表面との接触点が減り、帯電ローラへのトナーの付着が低減されることが推測できる。
しかしながら、このように十点平均粗さRzjisを制御するのみでは、外添剤の付着により生じるフィルミング(外添剤フィルミング)を効果的に低減できないことが判明した。その理由として、外添剤の一次粒子又は二次粒子は、粒径が数十nm〜数百nmの範囲にあって、数μmの大きさであるトナー粒子とは挙動が異なっていることが考えられる。ただし、二次粒子とは、個々の粒子(一次粒子)が凝集して凝集塊となったものを指す。
より具体的には、十点平均粗さRzjisの制御のみでは外添剤フィルミングを効果的に低減できない理由は次のようなものであると考えられる。帯電ローラの表面に微小な凹凸が存在する場合、凹部の底や凸部の周辺に微小な粒子である外添剤が吸着されやすく、また、帯電ローラの表面を清掃する清掃部材があったとしても除去されにくい。ところが、十点平均粗さRzjisは、測定長さ内で最も高い5箇所の山部高さの平均と、測定長さ内で最も低い5箇所の谷部高さの平均との差として定義される。そのため、十点平均粗さRzjisは、測定長さに比べて小さなスケールで観察される微小な凹凸の程度を測定するのに適していないことが分かる。
そこで、後述の各実施例では、複数の観点から帯電ローラの表面粗さを規定することで外添剤フィルミングを低減し、長期間に亘って画像品位を維持可能な構成を実現している。
<外添剤及び外添剤フィルミングについて>
外添剤とは、トナー粒子の外面に付着するように添加される、有機又は無機の微粒子の総称である。通常、電子写真装置の現像剤には、トナー粒子間の付着力を低下させて流動性を向上させたり、トナーの保持電荷を安定させたりといった機能を付与するために、1種類又は複数種類の外添剤が添加される。外添剤として用いられる粒子としては、シリカ、酸化チタン、及びシラン化合物を挙げることができる。外添剤は、重合法又は粉砕法等によって形成されたトナー粒子に添加されて撹拌されることにより、クーロン力及びファンデルワールス力等の作用でトナー粒子表面に付着する。
外添剤とは、トナー粒子の外面に付着するように添加される、有機又は無機の微粒子の総称である。通常、電子写真装置の現像剤には、トナー粒子間の付着力を低下させて流動性を向上させたり、トナーの保持電荷を安定させたりといった機能を付与するために、1種類又は複数種類の外添剤が添加される。外添剤として用いられる粒子としては、シリカ、酸化チタン、及びシラン化合物を挙げることができる。外添剤は、重合法又は粉砕法等によって形成されたトナー粒子に添加されて撹拌されることにより、クーロン力及びファンデルワールス力等の作用でトナー粒子表面に付着する。
外添剤フィルミングとは、トナー粒子の表面から剥がれた外添剤が像担持体から帯電ローラの表面に転移し、次第に堆積する現象を指している。ただし、像担持体から帯電ローラに転移する粒子には、感光ドラムの削れ粉や紙粉のような外添剤以外のものが含まれ、このような粒子が外添剤と共に帯電ローラの表面に堆積することもあり得る。従って、本実施形態において、「外添剤フィルミング」とは外添剤のみによって生じるものに限らず、広く、トナーの平均粒径より小さな微粒子によって引き起こされるフィルミング現象一般を表すものとする。
<帯電方式について>
なお、帯電ローラを用いて像担持体を帯電させる方法としては、帯電ローラに直流電圧を印加する直流帯電方式と、帯電ローラに直流電圧と交流電圧とが重畳された電圧を印加する交流帯電方式とが知られている。このうち、交流帯電方式では、像担持体と帯電ローラとが帯電するニップ部において正逆方向の放電が繰り返され、像担持体の表面電位が目標値へと収束する。このため、交流帯電方式では、帯電ローラの表面形状の異常や抵抗のムラ等は、画像不良として表れにくい。一方、直流帯電方式では、交流帯電方式に比べて電源構成を簡素化できる一方で、帯電ローラの表面形状の異常等によって異常放電が発生した場合に、像担持体の帯電電位にムラが生じ、画像不良が発生しやすい。
なお、帯電ローラを用いて像担持体を帯電させる方法としては、帯電ローラに直流電圧を印加する直流帯電方式と、帯電ローラに直流電圧と交流電圧とが重畳された電圧を印加する交流帯電方式とが知られている。このうち、交流帯電方式では、像担持体と帯電ローラとが帯電するニップ部において正逆方向の放電が繰り返され、像担持体の表面電位が目標値へと収束する。このため、交流帯電方式では、帯電ローラの表面形状の異常や抵抗のムラ等は、画像不良として表れにくい。一方、直流帯電方式では、交流帯電方式に比べて電源構成を簡素化できる一方で、帯電ローラの表面形状の異常等によって異常放電が発生した場合に、像担持体の帯電電位にムラが生じ、画像不良が発生しやすい。
即ち、直流帯電方式は、交流帯電方式に比べて外添剤フィルミングの影響が画像不良として顕在化しやすい性質がある。そのため、以下の各実施例で説明する帯電ローラの構成は、直流帯電方式の電子写真装置に対して好適に用いることができる。ただし、外添剤フィルミングが進行すれば交流帯電方式であっても画像不良が生じ得るため、以下の各実施例で説明する帯電ローラを交流帯電方式の電子写真装置に用いても有効である。
<像担持体の耐久性について>
また、近年、感光ドラムの表層を硬い材料で被覆する等の方法により、像担持体の耐久性が向上している。以下の各実施例で説明する帯電ローラは、耐久性が高い像担持体と組み合わせて用いることで、像担持体を含むカートリッジ全体又は画像形成装置全体の耐用期間を延ばすことが可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
また、近年、感光ドラムの表層を硬い材料で被覆する等の方法により、像担持体の耐久性が向上している。以下の各実施例で説明する帯電ローラは、耐久性が高い像担持体と組み合わせて用いることで、像担持体を含むカートリッジ全体又は画像形成装置全体の耐用期間を延ばすことが可能となり、ランニングコストの低減が可能となる。
耐久性が高い像担持体の構成例として、次のような感光ドラムが挙げられる。アルミニウム等のドラム基体に有機感光体(OPC)を含む感光層を形成し、さらにその外周側に、最外層として(オーバーコート層/OCL)を形成する。オーバーコート層は、感光層よりも耐摩耗性の高い樹脂材料からなる。また、重合性化合物を含むオーバーコート層を形成した後に電子線を照射することで耐摩耗性を高める処理を行ってもよい。
感光ドラムの耐摩耗性を確保するため、感光ドラム表面の弾性変形仕事率は47%以上であると好適である。ただし、弾性変形仕事率とは、ISO14577で規定されたナノインデンテーション法により押し込み試験を実施することで求められるものであり、圧子が試験片に対して行った全仕事量に対する弾性変形の仕事量の比率を指す。弾性変形仕事率を上記数値範囲に設定することにより、ドラムクリーニング装置のクリーニングブレードとの摩擦面等における感光ドラム表面の摩耗速度を低減可能である。
以下、第1の実施例に係る帯電ローラについて説明する。なお、以下の説明において、ある部材の構成材料の量を表す「部」は質量部を示す。図2(a)は、本実施例における帯電ローラ3の断面図であり、図2(b)は表層断面を表す模式図である。帯電ローラ3は、上述した画像形成装置100において、各画像形成部1a〜1dの帯電ローラ3a〜3dとして使用することができる。
帯電ローラ3は、感光ドラム2に対向して配置され、画像形成装置100に設けられた電圧印加手段である帯電電源39に電気的に接続される。帯電電源39は、直流の帯電電圧を生成する電圧生成回路を有し、画像形成装置100のコントローラからの指令に基づいて帯電ローラ3に帯電電圧を印加する。
また、帯電ローラ3は、必要に応じ、帯電清掃部材5と共に使用される。帯電清掃部材5は、帯電ローラ3の表面に付着した汚れ物質(トナー、外添剤、感光ドラムの削れ粉、紙粉等)を除去する部材である。帯電清掃部材としては、例えば、ブラシ状の回転部材や、表層が発泡材料で構成されたスポンジローラを用いることができる。
帯電ローラ3は、支持体30の外周に弾性層31が形成され、その上に表層32が形成されている。支持体30は、耐摩耗性と撓み応力に優れたシャフト部材であり、鋼製で表面をニッケルメッキしたものを用いることができる。弾性層31としては、従来から帯電ローラの弾性層として用いられているゴムや熱可塑性エラストマー等で形成することができる。具体的には、ポリウレタン、シリコーンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム又はエピクロルヒドリンゴム等を基材ゴムとするゴム組成物、あるいは熱可塑性エラストマーで、その種類としては特に制限はなく、汎用のスチレン系エラストマー及びオレフィン系エラストマー等から選ばれる1種あるいは複数種の熱可塑性エラストマーを好適に用いることができる。また、必要とされる弾性力に応じて、ソリッドゴムを用いても良いし、発泡ゴムを用いても良い。
弾性層31には、導電剤を添加することにより、所定の導電性を付与することができる。導電剤としては、特に制限されず、ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、ドデシルトリメチルアンモニウム、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジメチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、塩素酸塩、ホウフッ化水素酸塩、エトサルフェート塩、臭化ベンジル塩、塩化ベンジル塩等のハロゲン化ベンジル塩等の第四級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステル塩、高級アルコール燐酸エステル塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加燐酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、各種ベタイン等の両性イオン界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂肪酸エステル等の非イオン性帯電防止剤等の帯電防止剤、LiCF3SO3、NaClO4、LiAsF6、LiBF4、NaSCN、KSCN、NaCl等のLi+、Na+、K+等の周期律表第1族の金属塩、あるいはNH4+塩等の電解質、またCa(ClO4)2等のCa2+、Ba2+等の周期律表第2族の金属塩、及びこれらの帯電防止剤が、少なくとも1個以上の水酸基、カルボキシル基、一級ないし二級アミン基等のイソシアネートと反応する活性水素を有する基を持ったものが挙げられる。更には、それら等と1,4−ブタンジオール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールとその誘導体等の錯体あるいはエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等のモノオールとの錯体等のイオン導電剤、又はケッチェンブラックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、ポリアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性ポリマー等が挙げられる。この場合、これら導電剤の配合量は、組成物の種類に応じて適宜選定され、通常は弾性層31の体積抵抗率が102〜108Ω・cm、より好ましくは103〜106Ω・cmとなるように調整される。
上記表層32は、粒子P1,P2が分散された導電性樹脂層35によって形成される(図2(b)参照)。導電性樹脂層35を構成する樹脂材料は、具体的には、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニリデン樹脂、フッ素樹脂及びシリコーン樹脂等が挙げられ、有機系、水系のいずれのものも使用することができる。また表層32には、導電剤を添加して導電性を付与又は調整することができ、この場合導電剤としては、特に制限されるものではないが、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック等の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FEF、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アンチモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属又は金属酸化物等を用いることができる。更に、前記導電剤を有機系溶剤で使用する場合は、分散性を考慮し、導電剤の表面をシランカップリング処理等の表面処理を施すことが好ましい。また上記導電剤の添加量は、所望とする抵抗が得られるように適宜調整することができる。表層32の電気的抵抗値は弾性層31よりも基本的に高抵抗であると帯電が安定することが分かっており、体積抵抗率103〜1015Ω・cmの範囲に入っている事が求められ、更には105〜1014Ω・cmとすることが好ましい。
この表層32となる最外層の導電性樹脂層中に添加する粒子P1,P2として、絶縁性粒子(1010Ω・cm以上)であるウレタン粒子、ナイロン粒子、アクリル粒子、アクリル/スチレン等の共重合体樹脂を用いることができる。それ以外にもシリカ粒子、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ等の無機系材料を樹脂で固めた粒子を用いることも可能であり、分散性を向上させる為に、導電剤と同様にシランカップリング処理等の前処理を施した方がより好ましい。また、図示した例では粒径が異なる2種類の粒子(大粒子P1と小粒子P2)を分散させているが、単一粒子又は3種類以上の粒子を分散させてもよい。また、後述する表面性状の制御を行うために、例えば球形度の低い扁平な粒子を用いてもよい。
上記帯電ローラの形成方法は、特に制限されるものではないが、各成分を含む塗料を調製し、この塗料をディッピング法やスプレー法、ロールコート法により塗布して塗膜を形成する方法が好ましく用いられる。この場合、外層を複数層とする場合には、それぞれの層を形成する塗料を用いてディピングやスプレー、ロールコートを繰り返せばよい。
<具体的な製造方法の説明>
ここで、帯電ローラ3の具体的な製造方法について説明する。以下に説明する製造処方は、後述の表1における(例1)の帯電ローラの処方であり、それ以外の帯電ローラの処方例とは粒子の外径や質量部数等が異なるが、製造方法自体は同じである。
ここで、帯電ローラ3の具体的な製造方法について説明する。以下に説明する製造処方は、後述の表1における(例1)の帯電ローラの処方であり、それ以外の帯電ローラの処方例とは粒子の外径や質量部数等が異なるが、製造方法自体は同じである。
まず、弾性層31の調製方法であるが、エピクロルヒドリンゴム(商品名:エピクロマーCG102、ダイソー(株)製)100部、充填剤としての炭酸カルシウム30部、研磨性改善のための補強材としての着色グレードカーボン(商品名:シーストSO、東海カーボン製)2部、酸化亜鉛5部、可塑剤DOP10部、下記式(1)で示される過塩素酸四級アンモニウム塩3部、老化防止剤(2−メルカプトベンズイミダゾール)1部をオープンロールで20分間混練し、更に加硫促進剤DM1部、加硫促進剤TS0.5部、加硫剤として硫黄1部を加えて更に15分間オープンロールで混練した。これをゴム押出機で円筒形に押出し後に裁断し、加硫缶で、160℃の水蒸気で40分間一次加硫し、導電性弾性体基層一次加硫チューブを得た。
次に、円柱形の支持体30(鋼製、表面をニッケルメッキしたもの)の円柱面の軸方向中央部に金属とゴムとの熱硬化性接着剤(商品名:メタロックU−20)を塗布し、80℃で30分間乾燥後、更に120℃で1時間乾燥した。この支持体を上記導電性弾性体基層ゴム一次加硫チューブに挿入し、その後、電気オーブン中で160℃、2時間の加熱により、2次加硫と接着剤硬化を行い、未研磨品を得た。この未研磨品のゴム部分の両端をカットした後、ゴム部分を回転砥石で研磨し、十点平均粗さRzjis7μm、振れ25μmの弾性層31を有するローラ部材を得た。
次に表層32の形成を行った。導電性酸化錫粉体(商品名:SN−100P、石原産業(株)製)50部に、トリフルオロプロピルトリメトキシシランの1%イソプロピルアルコール溶液を450部と平均粒径0.8mmのガラスビーズ300部を加え、ペイントシェーカーで48時間分散後、分散液を500メッシュの網でろ過した。次にこの溶液をナウターミキサーで攪拌しながら100℃の湯浴で温め、アルコールを飛ばして乾燥させ、表面にシランカップリング剤を付与し、表面処理導電性酸化錫を得た。更に、ラクトン変性アクリルポリオール(商品名:プラクセルDC2009(水酸基価90KOHmg/g)、ダイセル化学工業(株)製)145部を、455部のメチルイソブチルケトン(MIBK)に溶解し、固形分24.17質量%の溶液とした。このアクリルポリオール溶液200部に対して、前記表面処理導電性酸化錫粉体50部、シリコーンオイル(商品名:SH−28PA、東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製)0.01部、微粒子シリカ(一次粒径0.02μm)1.2部、大粒径粒子4.5部(商品名:ケミスノーMX−1000(平均粒径10μm)、綜研化学(株)製)、小粒径粒子18部(商品名:ケミスノーMX−500(平均粒径5μm)、綜研化学(株)製)を配合した。これに直径0.8mmのガラスビーズ200部を加えて、450mlのマヨネーズビンに入れて、ペイントシェーカーを使用し、冷却を行いながら12時間分散した。
更に、この分散液330部にイソホロンジイソシアネートのブロックタイプのイソシアヌレート型3量体(IPDI)(商品名:ベスタナートB1370、デグサ・ヒュルス製)27部と、ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート型3量体(HDI)(商品名:デュラネートTPA−B80E、旭化成工業(株)製)17部を混合し、ボールミルで1時間攪拌し、最後に200メッシュの網で溶液をろ過して、表面層塗料の固形分を43質量%とし、表面層用塗料を得た。前記表面層用塗料をディッピングにより、前記弾性層31を有するローラ部材の表面に塗工した。引き上げ速度400mm/minで塗工し、30分間風乾後、軸方向を反転し、再度引き上げ速度400mm/minで塗工し、30分間風乾後、オーブンで160℃×1時間乾燥した後、室温25℃、相対湿度50%の環境下で48時間放置した。
<帯電ローラの処方例>
表1は本実施例に係る帯電ローラの処方例及びその帯電ローラの試験結果を示している。
表1は本実施例に係る帯電ローラの処方例及びその帯電ローラの試験結果を示している。
表中の各行の表記は次のものを表している。
・「大粒子径D1」及び「小粒子径D2」は、いずれも帯電ローラ表層に分散させた粒子の平均粒径(単位はμm)を表し、D1がより大きい粒子(以下、大粒子とする)に対応し、D2がより小さい粒子(以下、小粒子とする)に対応する。
・「D1/D2」は、小粒子径に対する大粒子径の比である。
・「大粒子の配合比」は、表層に分散した全粒子に対する大粒子の質量比を表す。即ち、M1を大粒子の配合質量とし、M2を小粒子の配合質量としたときのM1/(M1+M2)である。
・「粒子配合量」は、粒子を除いた表層の全固形分に対する全粒子の配合量をパーセント表示したものである。即ち、上記表層32の全質量から大粒子及び小粒子の配合質量M1,M2を除いた値をM0としたときの(M1+M2)/M0×100(%)である。
・なお、単一の粒子のみを配合した場合、大粒子配合比及び粒子配合量についてはD2及びM2が0であるものとして計算を行った。
・「大粒子径D1」及び「小粒子径D2」は、いずれも帯電ローラ表層に分散させた粒子の平均粒径(単位はμm)を表し、D1がより大きい粒子(以下、大粒子とする)に対応し、D2がより小さい粒子(以下、小粒子とする)に対応する。
・「D1/D2」は、小粒子径に対する大粒子径の比である。
・「大粒子の配合比」は、表層に分散した全粒子に対する大粒子の質量比を表す。即ち、M1を大粒子の配合質量とし、M2を小粒子の配合質量としたときのM1/(M1+M2)である。
・「粒子配合量」は、粒子を除いた表層の全固形分に対する全粒子の配合量をパーセント表示したものである。即ち、上記表層32の全質量から大粒子及び小粒子の配合質量M1,M2を除いた値をM0としたときの(M1+M2)/M0×100(%)である。
・なお、単一の粒子のみを配合した場合、大粒子配合比及び粒子配合量についてはD2及びM2が0であるものとして計算を行った。
表中の「平均膜厚」は、表層を構成する樹脂材料の層厚を表す。言い換えると、平均膜厚とは、粒子によって表面が凸状となった部分(粒子部)を無視した場合の、帯電ローラ表層の固形分の平均厚さを表す。具体的には、試作した帯電ローラの表層を一部カットし、断面に垂直な方向からレーザー顕微鏡(VK−X1000、KEYENCE(キーエンス)社製)で適切な倍率で観察を行う。そして、粒子によって形成される表層の凸部(粒子部)を除いて測定した場合の、表層と弾性層の界面から表層表面までの平均距離を、この断面における膜厚とする。観察位置による測定値の偏差を低減するため、一本の帯電ローラにつき長手方向に3箇所(中心位置及びローラ両端部から2cmの位置)、回転方向に3箇所(任意の地点を基準に120度刻み)、合計で9箇所の断面を観察する。そして、各断面で取得した膜厚の平均を、この帯電ローラにおける表層の「平均膜厚」とする。
なお、上述した断面画像の観察において、「粒子部」の範囲は、それ以外の部分(素地部)との境界が明確であるときは目視により決定可能である。境界が明確でないとき、JIS B0601又はISO4278に規定する方法で断面画像から表層表面の粗さ曲線を取得し、高さの度数分布においてピーク値(複数のピークが存在する場合は最も低いピーク値)より高い部分を粒子部とする。
<帯電ローラの表面性状の測定方法>
表1において、突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部高さSvk(いずれも単位はμm)は、次の方法で取得される。まず、レーザー顕微鏡(VK−X100、キーエンス製)を用い、50倍の対物レンズで帯電ローラの表面画像を撮影し、横273μm×縦204μmの面積の三次元高さデータを取得し、表面の曲率に対して自動補正を行った。その後、ISO25178に準拠したキーエンス製のマルチファイル解析アプリケーションを用い、突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部深さSvkを得た。また、観察位置による測定値の偏差を低減するため、一本の帯電ローラにつき長手方向に3箇所(中心位置及びローラ両端部から2cmの位置)、回転方向に3箇所(任意の地点を基準に120度刻み)、合計で9箇所の画像を撮影した。そして、各画像について算出された値の平均値を、この帯電ローラの面粗さに関する突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部高さSvkとした。
表1において、突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部高さSvk(いずれも単位はμm)は、次の方法で取得される。まず、レーザー顕微鏡(VK−X100、キーエンス製)を用い、50倍の対物レンズで帯電ローラの表面画像を撮影し、横273μm×縦204μmの面積の三次元高さデータを取得し、表面の曲率に対して自動補正を行った。その後、ISO25178に準拠したキーエンス製のマルチファイル解析アプリケーションを用い、突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部深さSvkを得た。また、観察位置による測定値の偏差を低減するため、一本の帯電ローラにつき長手方向に3箇所(中心位置及びローラ両端部から2cmの位置)、回転方向に3箇所(任意の地点を基準に120度刻み)、合計で9箇所の画像を撮影した。そして、各画像について算出された値の平均値を、この帯電ローラの面粗さに関する突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部高さSvkとした。
ここで、ISO25178に準拠した非接触式表面粗さ測定器の測定方法について説明する。まず測定器は、測定対象の表面を走査し、縦Mピクセル、横Nピクセル毎の高さデータを取得する。この各ピクセルの高さデータを、高さの高い順から低い順に累積度数分布を計算する。このプロセスにより、縦軸が表面の高さ、横軸がその高さに対応した面積の割合の曲線が得られる。この曲線の事を負荷曲線と呼び、高さがc以上の領域の面積が、高さcにおける負荷面積率であると定義される。測定対象の表面の最も高い位置は、負荷面積率0%に対応する高さであり、最も低い位置は負荷面積率100%に対応する高さである。
続いて、負荷曲線の中央部分を決定し、等価直線を定義する。負荷曲線の中央部分とは、負荷曲線上の負荷面積率X%の点と負荷面積率(X+40)%の点とを結ぶ割線を引き、X=0からX=60まで変化させた場合に最も傾斜が緩くなる負荷面積率X%〜負荷面積率(X+40)%の区間である。また、この中央部分の負荷曲線に対して、縦軸方向(表面の高さ方向)の偏差の二乗和が最小になる直線が等価直線である。
さらに、等価直線を用いて突出山部高さSpk、コア部のレベル差Sk、及び突出谷部深さSvkを算出する。コア部のレベル差Skは、等価直線が負荷面積率0%の直線に交わる交点の高さh1と、等価直線が負荷面積率100%の直線に交わる交点の高さh2との差である。高さh1から高さh2の区間に相当する部分がこの表面のコア部であり、高さh1より高い部分が突出山部であり、高さh2より低い部分が突出谷部である。
突出山部高さSpkは、負荷曲線のグラフ平面上で、突出山部の体積V1に等しい直角三角形の高さとして与えられる。ここで、突出山部の体積V1は、グラフ平面上で負荷曲線、高さh1の直線、及び負荷面積率0%の直線で囲まれる領域の面積であり、直角三角形の底辺の長さは、高さh1における負荷曲線の負荷面積率Smr1である。そして、Smr1×Spk/2=V1となるように、突出山部高さSpkが決定される。突出山部高さSpkは、コア部に対する突出山部の頂点位置の平均的な突出高さを表す。
同様にして、突出谷部深さSvkは、負荷曲線のグラフ平面上で、突出谷部の体積V2に等しい直角三角形の高さとして与えられる。ここで、突出谷部の体積V2は、グラフ平面上で負荷曲線、高さh2の直線、及び負荷面積率100%の直線で囲まれる領域の面積であり、直角三角形の底辺の長さは、高さh2における負荷曲線の負荷面積率Smr2である。そして、Smr2×Svk/2=V2となるように、突出谷部高さSvkが決定される。突出谷部高さSvkは、コア部に対する突出谷部の底部位置の平均的な突出深さを表す。
<帯電ローラの耐久試験及び評価方法>
次に、帯電ローラの耐久試験の方法と、画像評価に用いた電子写真装置の説明を行う。本試験で使用した電子写真式複写機は、A3横出力用のマシンで、記録材の出力スピードは240mm/sec、画像解像度は600dpiである。像担持体はアルミニウムシリンダーにOPC層をコートし、更にその上にオーバーコート層をコートした反転現像方式の感光ドラムである。トナーは、ポリエステルを主材料とした平均直径6μmの粉砕ワックス内添トナーをシリカ等で外添処理を施したものである。耐久後の画像評価を行う際は複写機に低温低湿(L/L:15℃/10%RH)の環境下で画像比率5%の画像を10万枚連続して出力させた。
次に、帯電ローラの耐久試験の方法と、画像評価に用いた電子写真装置の説明を行う。本試験で使用した電子写真式複写機は、A3横出力用のマシンで、記録材の出力スピードは240mm/sec、画像解像度は600dpiである。像担持体はアルミニウムシリンダーにOPC層をコートし、更にその上にオーバーコート層をコートした反転現像方式の感光ドラムである。トナーは、ポリエステルを主材料とした平均直径6μmの粉砕ワックス内添トナーをシリカ等で外添処理を施したものである。耐久後の画像評価を行う際は複写機に低温低湿(L/L:15℃/10%RH)の環境下で画像比率5%の画像を10万枚連続して出力させた。
画像の評価は、まず初期状態で出力させたハーフトーン画像について、黒ポチと呼ばれる画像欠陥の有無、つまりハーフトーン画像の均一性(HT均一性)を評価した。この黒ポチは、帯電ローラ表層の粒子が大きすぎたり、粒子の分散がうまくいかず凝集塊が形成された場合等に観察されるため、粒子の添加量が多すぎることを判断する指標になる。これは、局所的に放電部と非放電部が発生することで、相対的に電位が高い部分と低い部分が発生し、電位の低い部分が顕著に黒く見えるようになっていたものと推測される。すなわち、直流帯電方式の場合、突山部高さSpkとコア部レベル差Skの合計値が8μmを超えると、本来であれば帯電ローラと感光ドラムの接触ニップ部はパッシェン放電可能な最小ギャップである8μm以下であるため放電しない。しかし、表層の粒子の分散性が低い場合に、ギャップ幅が部分的に8μmを超えることで放電する領域が増加し、局所的に放電部と非放電部が発生したと考えられる。
黒ポチの評価基準は、A3サイズのハーフトーン画像を一枚出力し、黒いドット画像の有無を調べた。黒いドットが発生していない場合は◎、黒いドットの大きさが0.3mm以下でかつ4個以下の場合は〇、黒いドットの大きさが0.6mm以下かつ数が20個以下の場合は△と評価した。また、黒いドットの大きさが0.6mmを超えるか、0.4mm以下でも数が20個を超える場合は×と評価した。
次に、スジ状の汚れムラの評価であるが、複写機の耐久後に、すなわち上述の条件で10万枚の画像を出力させた後に、ハーフトーン画像上の目視チェックで評価を行った。目視チェックについては、ハーフトーン画像上のスジ汚れが発生していないものを◎、発生したが極めて軽微で注視しないと分からないレベルの汚れムラを○、軽微だがぱっと見で判別可能な汚れムラのレベルを△、明らかに目立つ汚れムラを×と評価した。また、ハーフトーン画像上で濃度が薄い部分がスジ状に発生するもの(白スジ)に関してはトナーフィルミングによるもの、濃度が濃い部分がスジ状に発生するもの(黒スジ)に関しては外添剤フィルミングによるものと判断した。これは、発明者らが行った他の実験結果から、直流帯電方式及び交流帯電方式のいずれの場合も、フィルミングの原因によって帯電電位が変化する方向が異なるという知見を得たためである。
外添剤フィルミングの場合、帯電電位の絶対値が低下する側へ、すなわち画像濃度が濃くなる方向に変化するという実験結果が得られている。これに対し、直流帯電方式のトナーフィルミングに関しては、帯電電位の絶対値が上昇する側、すなわち画像濃度が薄くなる方向に変化する。なお、交流帯電方式におけるトナーフィルミングは、外添剤フィルミングと同様に外添剤汚れによる帯電電位の絶対値が低下する側、すなわち画像濃度が濃くなる方向に変化する。このように、直流帯電方式では外添剤フィルミングとトナーフィルミングの画像への影響が変化する理由についてはよく分かっていない。交流帯電方式においてフィルミングにより帯電電位の絶対値が低下する理由に関しては、付着した物質によりインピーダンスZが上昇してフィルミング部の帯電効率が低下するという解釈がなされている。また、直流帯電方式でトナーフィルミングにより帯電電位の絶対値が上昇する理由としては、局所的な異常放電が生じている可能性がある。
<評価結果>
以上のような評価方法で行った結果を記載した表1に関して説明する。まず、帯電ローラの表層に平均粒径5μmの単一粒子を、表層全固形分に対する配合比が25%になるように配合し、平均膜厚が12μmになるように表層をコーティングした帯電ローラ(例1)を製造した。(例1)の表面の面粗さを測定した所、突出山部高さSpkとコア部高さSkの合計値(Spk+Sk)は2.5μm、突出谷部深さSvkは0.4μmであった。この帯電ローラを複写機に装着し、ハーフトーン画像を出力した所、黒ポチは無く評価は◎であった。10万枚耐久後のハーフトーン画像を出力した所、黒スジは発生せず◎の評価だったが、白スジが発生し評価は×であった。このことから、例1では表面粗さが低い為にトナーフィルミングが発生していると予想した。
以上のような評価方法で行った結果を記載した表1に関して説明する。まず、帯電ローラの表層に平均粒径5μmの単一粒子を、表層全固形分に対する配合比が25%になるように配合し、平均膜厚が12μmになるように表層をコーティングした帯電ローラ(例1)を製造した。(例1)の表面の面粗さを測定した所、突出山部高さSpkとコア部高さSkの合計値(Spk+Sk)は2.5μm、突出谷部深さSvkは0.4μmであった。この帯電ローラを複写機に装着し、ハーフトーン画像を出力した所、黒ポチは無く評価は◎であった。10万枚耐久後のハーフトーン画像を出力した所、黒スジは発生せず◎の評価だったが、白スジが発生し評価は×であった。このことから、例1では表面粗さが低い為にトナーフィルミングが発生していると予想した。
次に、帯電ローラの表層に平均粒径5μmの単一粒子を、表層全固形分に対する配合比が42%になるように配合し、平均膜厚が7μmになるように表層をコーティングして帯電ローラ(例2)を製造した。(例2)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは3.5、Svkは1.2となった。これは、表層の膜厚が薄くなったことで粒子部の突出量が増え、山部の高さは若干上がった一方で、微小な谷部の深さも同時に増えたことを意味している。(例2)に対して(例1)と同様の評価を行った所、初期の黒ポチは◎であったが、白スジ、黒スジ共に×であった。このことから、直径の小さい単一粒子のみで表面の膜厚を減少させて表面粗さを上げようとしても、トナー及び外添剤のフィルミングは良化しないことが確認された。また、Svkの値が大きくなると外添剤フィルミングが悪化する傾向が見て取れた。
そこで、二種類の直径の異なる粒子を分散させ、トナーフィルミングと外添剤フィルミングに対応する機能を分離することで、両者を解決する方法を考えた。具体的には、大粒子の平均粒径をD1、その配合量をM1、小粒子の平均粒径をD2、その配合量をM2として、これらの変数を変化させた処方例において画像評価を行い、各変数の最適値を探すことにした。
まず、大粒子径D1が10μm、小粒子径D2が5μmの組み合わせを選んだ。また、大粒子配合比が0.08、表層固形分に対する粒子配合量が12%になる組み合わせで、平均膜厚が15μmになるように表層をコーティングして帯電ローラ(例3)を製造した。(例3)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは4.5μm、Svkは0.6μmであった。この(例3)に対して(例1)と同様の評価を行った所、初期の黒ポチ、耐久後の白スジ、黒スジの全てが◎であった。このことから、Spk+Skは白スジと相関がありそうで、その下限側のスレショルドは3.5μmと4.5μmの間にある可能性が示唆された。また、Svkの値は、0.4μmでは低すぎるか、1.2μmでは高すぎる可能性があるが、スレショルドに関してはこれまでの実験結果だけでは判断できなかった。
次に、大粒子径D1が15μm、小粒子径D2が5μm、大粒子配合比が0.08、表層固形分に対する粒子配合量が64%になる組み合わせで表層平均膜厚15μmの帯電ローラ(例4)を製造した。(例4)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは7.3μm、Svkは1.4μmであった。(例4)を評価した所、初期の黒ポチは○であり、耐久後の白スジは発生せず◎の評価だったが、黒スジが発生し評価は×であった。ここまでの結果から、外添剤フィルミングである黒スジはSvkの値に依存しており、Svkの値が1.2μmを超えると発生する可能性が示唆された。
次に、大粒子径D1が20μm、小粒子径D2が5μm、大粒子配合比が0.15、表層固形分に対する粒子配合量が38%になる組み合わせで、平均膜厚が15μmの帯電ローラ(例5)を製造した。(例5)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは8.7μm、Svkは0.9μmであった。(例5)を評価した所、初期の黒ポチは×であったが、耐久後の白スジ、黒スジ共に発生せず◎の評価だった。以上の結果から、黒ポチの発生原因としてはSvk+Skの値がある上限を超えたことである可能性が示唆され、そのスレショルドは7.3μmから8.7μmの間である事が分かった。
次に、大粒子径D1が30μm、小粒子径D2が5μm、大粒子配合比が0.22、表層固形分に対する粒子配合量が38%になる組み合わせで平均膜厚が15μmの帯電ローラ(例6)を製造した。狙いとしては、大粒子の量を少なくし、その代わりに直径を上げることで黒ポチが良化するかどうかを確認することである。(例6)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは8.9μm、Svkは0.6μmであった。また、(例6)では初期の黒ポチは×であったが、耐久後の白スジ、黒スジ共に発生せず◎の評価だった。
(例4)、(例5)、(例6)の結果から、黒ポチを発生させない為には、大粒子の平均粒径が15μm以下である必要があることが判明した。また、そのような粒子によって、Spk+Svkがトナーフィルミングを効果的に低減し得る値である4μm以上となるようにするには、粒子が表層を構成する樹脂材料に埋没することなく、少なくとも一部の粒子が樹脂層から突出している必要がある。例えば、表層の平均膜厚の測定方法で説明した表層の断面において、少なくとも一部の粒子が、表層の膜厚として算出された高さ位置から外周側に4μm以上突出していると好適であり、5μm以上突出しているとさらに好適である。また、平均粒径が2μm以上15μm以下の粒子を配合しつつ、表層の平均膜厚を20μm以下に抑えることが、粒子の突出量を確保する上で有効であった。
また、表層固形分に対する粒子配合量が多い(例6)では突出谷部深さSvkが大きくなり、結果として外添剤フィルミングが発生していることから、表層固形分に対する粒子配合量が多すぎないこと(例えば50%以下)が好ましい。さらに、大粒子(第1の粒子)と小粒子(第2の粒子)の平均粒径(D1,D2)については、5<D1<20かつ3<D2≦D1/2の関係が満たされる場合に良好な結果が得られることが分かった。
次に、単一粒子と二粒子の違いを確認するために、帯電ローラの表層に平均粒径10μmの単一粒子を、表層全固形分に対して質量比で34%になるように配合し、表層の平均膜厚が12μmになるように帯電ローラ(例7)を製造した。(例7)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは3.7μm、Svkは1.1μmとなった。この(例7)の評価を行った所、初期の黒ポチは◎であったが、白スジが×で、黒スジ共に△であった。このことから、Spk+Skが4.0μm未満の場合、トナーフィルミングが悪化することが分かった。また、Svkが1.0μmを超える場合、外添剤フィルミングが悪化する事が分かった。
次に、大粒子径D1が15μm、小粒子径D2が5μm、大粒子配合比が0.27、表層固形分に対する粒子配合量が38%になる組み合わせで表層の平均膜厚が15μmの帯電ローラ(例8)を製造した。狙いとしては(例3)から更に粒子の量を増やしていった場合の上限値の確認である。(例8)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは7.3μm、Svkは0.9μmで、また、初期の黒ポチは○、耐久後の白スジは◎、黒スジは○の評価だった。ここから、やはりSpk+Skは8μm以下にすること、Svkは1.0μm以下にすることが必要であることが見て取れた。
最後に、大粒子径D1が10μm、小粒子径D2が5μm、大粒子配合比が0.60、表層固形分に対する粒子配合量が23.6%になる組み合わせで表層の膜厚が15μmの帯電ローラ(例9)を製造した。(例9)の表面の面粗さを測定した所、Spk+Skは7.0μm、Svkは0.6μmで、また、初期の黒ポチは○、耐久後の白スジ、黒スジ共に発生せず◎の評価だった。このことから、大粒子の平均粒径を下げた場合でも大粒子の量を増加しつつ、Spk+SkとSvkの値を維持することで、黒ポチ白スジ、黒スジのいずれも良好な帯電ローラを製造することが可能であることが分かった。
以上説明したように、本実施例によれば、帯電ローラの面粗さに関してISO25178準拠の測定方式で得られる突出山部高さSpk、突出谷部深さSvk、及びコア部のレベル差Skが所定の数値範囲を満たすことが重要であることが判明した。即ち、これらの変数が、
4≦Spk+Sk≦8 かつ 0.5≦Svk≦1
の関係を満たす場合に、帯電電位の均一性を確保すると共に、トナーフィルミング及び外添剤フィルミングの発生が抑制される。これにより、長期間に亘って画像品位を維持することが可能な帯電ローラを提供することが可能となった。このような帯電ローラは、電子写真装置において、トナーの平均粒径が10μm以下であり、外添剤の平均粒径(一次粒径)が0.5μm以下であるような現像剤と共に好適に使用することができる。
4≦Spk+Sk≦8 かつ 0.5≦Svk≦1
の関係を満たす場合に、帯電電位の均一性を確保すると共に、トナーフィルミング及び外添剤フィルミングの発生が抑制される。これにより、長期間に亘って画像品位を維持することが可能な帯電ローラを提供することが可能となった。このような帯電ローラは、電子写真装置において、トナーの平均粒径が10μm以下であり、外添剤の平均粒径(一次粒径)が0.5μm以下であるような現像剤と共に好適に使用することができる。
また、上述の試験結果から、
Spk+Sk<7.0 かつ Svk<0.9
の関係が満たされる場合(表1の例3、8、9参照)に、より良好な評価が得られることが判明した。
Spk+Sk<7.0 かつ Svk<0.9
の関係が満たされる場合(表1の例3、8、9参照)に、より良好な評価が得られることが判明した。
次に第2の実施例に係る帯電ローラについて説明する。本実施例では、実施例1とは異なり、線粗さのパラメータを用いて帯電ローラの表面性状を規定する。
上述した通り、十点平均粗さRzjisを規定するのみでは外添剤フィルミングを効果的に低減できないが、これは、トナー粒子より小さな微粒子である外添剤が帯電ローラ表面の微小な凹部に吸着されることによると考えられる。また、このような微小な凹部に吸着された凹部は、帯電清掃部材によるクリーニングをすり抜けてしまい、帯電ローラの表面に留まりやすいと考えられる。そこで、本実施例では帯電ローラの表面全体の表面粗さとは別に、帯電ローラ表面の素地部(表面全体から粒子部を除いた部分)の表面粗さを規定する。
<帯電ローラの処方例>
表2は本実施例に係る帯電ローラの処方例及びその帯電ローラの試験結果を示している。
表2は本実施例に係る帯電ローラの処方例及びその帯電ローラの試験結果を示している。
表中の表記の内、「大粒子径D1」、「小粒子径D2」、「D1/D2」、「大粒子配合比」、及び「粒子配合量」の定義は実施例1と同様である。また、「平均膜厚」の意味及びその測定方法も実施例1と同様である。
<帯電ローラの表面粗さの測定方法>
表2において、Rz1,Rz2はいずれも十点平均粗さ(JIS B0601(1994)及びJIS B0601(2013)附属書JA)参照)である。Rz1は、粒子部(凸部)を含む帯電ローラの表面についての十点平均粗さであり、Rz2は、粒子部を除いた素地部(海部)の十点平均粗さである。以下、Rz1を「全体の十点平均粗さ」とし、Rz2を「素地部の十点平均粗さ」として区別する。
表2において、Rz1,Rz2はいずれも十点平均粗さ(JIS B0601(1994)及びJIS B0601(2013)附属書JA)参照)である。Rz1は、粒子部(凸部)を含む帯電ローラの表面についての十点平均粗さであり、Rz2は、粒子部を除いた素地部(海部)の十点平均粗さである。以下、Rz1を「全体の十点平均粗さ」とし、Rz2を「素地部の十点平均粗さ」として区別する。
全体の十点平均粗さRz1は、次の方法で求められる。まず、レーザー顕微鏡(VK−X1000、キーエンス製)を用い、50倍の対物レンズで帯電ローラの表面画像を撮影し、横273μm×縦204μmの面積の二次元高さデータを取得する。表面の曲率に対して自動補正を行った後、キーエンス製の解析アプリケーションを用い、周方向3箇所(任意の場所を起点に120°刻み)の十点平均粗さの平均値を求めたものを、この帯電ローラの全体の十点平均粗さRz1とした。
また、素地部の十点平均粗さRz2に関しても、同レーザー顕微鏡を用いて50倍の対物レンズで帯電ローラの表面画像を撮影し、表面の曲率に対して自動補正を行った二次元高さデータから算出する。ここで、粒子部と素地部とを分離するため、二次元高さデータの高さの度数分布を作成し、ヒストグラムのピークを基準に2値化処理を行う。ただし、ピークが複数存在する場合には下限側のピーク値を基準とする。ピーク値より高さが大きい地点を元の二次元高さデータから除き、残った部分を素地部とする。モニター上に2値化処理後の二次元高さデータを表す画像を表示させた状態で、素地部の位置を確認しながら横10μm×縦10μmの範囲10ヶ所を選び、各範囲で算出した十点平均粗さの平均値を求めた。また、観察位置による測定値の偏差を低減するため、一本の帯電ローラにつき長手方向に3箇所(中心位置及びローラ両端部から2cmの位置)、回転方向に3箇所(任意の地点を基準に120度刻み)、合計で9箇所の画像を撮影した。そして、各画像について取得した素地部の十点平均粗さの平均値を、この帯電ローラの素地部の十点平均粗さRz2とした。
<帯電ローラの耐久試験および評価方法>
帯電ローラの耐久試験の方法と、画像評価に用いた電子写真装置の説明を行う。本試験で使用した電子写真式複写機の構成、トナーの組成、耐久試験における画像の出力枚数は実施例1と同様である。また、画像の評価は、実施例1と同様に、黒ポチの有無(ハーフトーン画像の均一性)及びスジ状の汚れムラ(白スジ又は黒スジ)を対象とし、評価基準は実施例1と共通とした。
帯電ローラの耐久試験の方法と、画像評価に用いた電子写真装置の説明を行う。本試験で使用した電子写真式複写機の構成、トナーの組成、耐久試験における画像の出力枚数は実施例1と同様である。また、画像の評価は、実施例1と同様に、黒ポチの有無(ハーフトーン画像の均一性)及びスジ状の汚れムラ(白スジ又は黒スジ)を対象とし、評価基準は実施例1と共通とした。
<評価結果>
以上のような評価方法で行った結果を記載した表2に関して説明する。まず、帯電ローラの表層に平均粒径5μmの単一粒子を、表層全固形分に対する配合比が25%になるように配合し、表層の膜厚が7μmになるように表層をコーティングした帯電ローラ(例1)を製造した。この処方で製造した帯電ローラを複写機に装着し、ハーフトーン画像を出力させた所、黒ポチ状の画像欠陥は無く評価は◎であったが、10万枚耐久後にハーフトーン画像を出力させた所、黒スジは発生せず◎の評価だったが、白スジが発生し評価は×であった。
以上のような評価方法で行った結果を記載した表2に関して説明する。まず、帯電ローラの表層に平均粒径5μmの単一粒子を、表層全固形分に対する配合比が25%になるように配合し、表層の膜厚が7μmになるように表層をコーティングした帯電ローラ(例1)を製造した。この処方で製造した帯電ローラを複写機に装着し、ハーフトーン画像を出力させた所、黒ポチ状の画像欠陥は無く評価は◎であったが、10万枚耐久後にハーフトーン画像を出力させた所、黒スジは発生せず◎の評価だったが、白スジが発生し評価は×であった。
ここで、粒子の効果を測る為に、単一粒子の平均粒径を5μmに設定したもの(例2)以外に、5μmより大きな粒子を含む(例3)〜(例5)の帯電ローラを製造した。(例3)の大粒子径D1は10μmに設定し、(例4)の大粒子径D1は15μmに設定し、(例5)の大粒子径D1は30μmに設定した。これらの処方例において、全体の十点平均粗さRz1が、大粒子径D1と相関があることを確認した。
(例2)〜(例5)の画像評価を行った所、全体の十点平均粗さRz1が大きくなる程、黒ポチ状の画像欠陥が悪化する傾向が見られた。Rz1が20μm以下である(例2)、(例3)、及び(例4)では、黒ポチ状の画像欠陥は無く評価は○以上であったが、Rz1が20μmを超えている(例5)では評価が×であった。一方、(例3)、(例4)、及び(例5)では、耐久後のハーフトーン画像を評価するとトナーフィルミングによる白スジ状の汚れが(例1)に比べて良化して◎の評価になったが、(例2)は×の評価となった。つまり、粒子を大径化し、全体の十点平均粗さRz1を大きくすると、トナーフィルミングが低減される一方で、初期のハーフトーン画像均一性は損なわれるトレードオフの関係があることが示唆された。
ここで、(例2)〜(例5)における黒スジ状の汚れは、いずれも○以上の評価となった。これらの帯電ローラを光学顕微鏡で観察すると、所々に粒子同士が凝集している部分がある事がハーフトーン画像の悪化原因であり、表面に微細な起伏やシワがある事などが外添剤フィルミングの悪化の原因であることが推測された。
次に、帯電ローラ表面の微細な起伏やシワの外添剤フィルミングへの影響を測る為に、(例1)の処方から、素地部の十点平均粗さRz2が変化するように処方又は製造方法を変更した(例6)〜(例8)の帯電ローラを製造した。変更した点は、表2に記載された大粒子径D1又は小粒子径D2及び粒子の配合量の他、表層用塗料における粒子の分散性を変化させ、或いは弾性層の上に表層用塗料を塗布した後の揮発性を変化させる方法を用いた。素地部の十点平均粗さRz2は、(例6)で約2.00μm、(例7)で約1.26μm、(例8)で約0.17μmであった。
(例6)〜(例8)の画像評価を行った所、素地部の十点平均粗さRz2が大きくなる程、黒スジ状の汚れが悪化する傾向が見られた。Rz2が2.00μmの(例6)は黒スジ状の汚れが悪化し×の評価、Rz2が1.26μmの(例7)は△の評価、Rz2が0.17μmの(例8)は◎の評価となった。このことから、素地部の十点平均粗さRz2を小さく抑えることが、帯電ローラの外添剤フィルミングを抑制する上で有効であることが判明した。
以上説明したように、本実施例によれば、帯電ローラの表面における全体の十点平均粗さRz1及び素地部の十点平均粗さRz2が所定の数値範囲を満たすことが重要であることが判明した。即ち、これらのパラメータRz1,Rz2が、
10≦Rz1≦20 かつ ≦Rz2≦1
の関係を満たす場合に、帯電電位の均一性を確保すると共に、トナーフィルミング及び外添剤フィルミングの発生が抑制された。これにより、長期間に亘って画像品位を維持することが可能な帯電ローラを提供することが可能となった。このような帯電ローラは、電子写真装置において、トナーの平均粒径が10μm以下であり、外添剤の平均粒径が0.5μm以下であるような現像剤と共に好適に使用することができる。
10≦Rz1≦20 かつ ≦Rz2≦1
の関係を満たす場合に、帯電電位の均一性を確保すると共に、トナーフィルミング及び外添剤フィルミングの発生が抑制された。これにより、長期間に亘って画像品位を維持することが可能な帯電ローラを提供することが可能となった。このような帯電ローラは、電子写真装置において、トナーの平均粒径が10μm以下であり、外添剤の平均粒径が0.5μm以下であるような現像剤と共に好適に使用することができる。
1a,1b,1c,1d…カートリッジ(画像形成部)/2,2a,2b,2c,2d…像担持体(感光ドラム)/3,3a,3b,3c,3d…帯電ローラ/4a,4b,4c,4d…現像手段(現像装置)/7a,7b,7c,7d…露光手段(露光装置)/8,15…転写手段(中間転写ベルト、二次転写ローラ)/30…支持体/31…弾性層/32…表層/35…樹脂材料(導電性樹脂層)/39…電圧印加手段(帯電電源)/100…画像形成装置/P1,P2…粒子(第1の粒子、第2の粒子)
Claims (10)
- 像担持体の表面を帯電させる帯電ローラであって、
支持体と、
前記支持体より外周側に設けられた弾性層と、
前記弾性層より外周側に設けられ、帯電ローラの表面を構成する表層と、を有し、
前記表層は、粒子が分散された樹脂材料で形成され、
前記粒子の平均粒径が2μm以上15μm以下であり、
前記樹脂材料の平均膜厚が20μm以下であり、
帯電ローラの表面の面粗さに関する突出山部高さSpk[μm]、突出谷部深さSvk[μm]、及びコア部レベル差Sk[μm]が、
4≦Spk+Sk≦8 かつ 0.5≦Svk≦1
の関係を満たす、
ことを特徴とする帯電ローラ。 - 前記突出山部高さSpk、前記突出谷部深さSvk、及び前記コア部レベル差Skが、
Spk+Sk<7.0 かつ Svk<0.9
の関係を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の帯電ローラ。 - 前記樹脂材料の前記平均膜厚に対する前記粒子の突出量が4μm以上である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の帯電ローラ。 - 前記表層の前記粒子を含まない質量に対する、前記表層に含まれる前記粒子の質量の比が50%以下である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の帯電ローラ。 - 前記粒子は、第1の粒子と、前記第1の粒子に比べて平均粒径が小さい第2の粒子と、を含み、
前記第1の粒子の平均粒径をD1[μm]とし、前記第2の粒子の平均粒径をD2[μm]とした場合、5<D1<20かつ3<D2≦D1/2である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の帯電ローラ。 - 回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の帯電ローラと、を備え、
画像形成装置に対して着脱可能に装着される、
ことを特徴とするカートリッジ。 - 前記像担持体に担持された静電潜像を、現像剤を用いて現像する現像手段をさらに備え、
前記現像剤に含まれるトナーの平均粒径が10μm以下であり、
前記現像剤に含まれる外添剤の平均粒径が0.5μm以下である、
ことを特徴とする請求項6に記載のカートリッジ。 - 回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を帯電させる、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の帯電ローラと、
前記帯電ローラによって帯電した前記像担持体を露光して、前記像担持体の表面に静電潜像を書き込む露光手段と、
前記像担持体に担持された静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて現像する現像手段と、
前記現像手段によって現像され前記像担持体に担持されているトナー像を記録材に転写する転写手段と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像剤に含まれるトナーの平均粒径が10μm以下であり、
前記現像剤に含まれる外添剤の平均粒径が0.5μm以下である、
ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記帯電ローラに直流電圧を印加することで前記像担持体の表面を帯電させる電圧印加手段をさらに備える、
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
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