JP2007218666A - バッテリ状態管理装置 - Google Patents

バッテリ状態管理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007218666A
JP2007218666A JP2006037805A JP2006037805A JP2007218666A JP 2007218666 A JP2007218666 A JP 2007218666A JP 2006037805 A JP2006037805 A JP 2006037805A JP 2006037805 A JP2006037805 A JP 2006037805A JP 2007218666 A JP2007218666 A JP 2007218666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
voltage value
value
circuit voltage
open
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006037805A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Matsuura
貴宏 松浦
Yoichiro Anzai
陽一郎 安西
Shuji Mayama
修二 眞山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2006037805A priority Critical patent/JP2007218666A/ja
Publication of JP2007218666A publication Critical patent/JP2007218666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R19/00Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
    • G01R19/165Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
    • G01R19/16533Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application
    • G01R19/16538Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application in AC or DC supplies
    • G01R19/16542Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application in AC or DC supplies for batteries
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/378Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC] specially adapted for the type of battery or accumulator
    • G01R31/379Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC] specially adapted for the type of battery or accumulator for lead-acid batteries
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/3644Constructional arrangements
    • G01R31/3648Constructional arrangements comprising digital calculation means, e.g. for performing an algorithm

Abstract

【課題】バッテリが交換されたことを自動的に検出し得るバッテリ状態管理装置を得る。
【解決手段】処理部15は、前回求めたSOHと今回求めたSOHとの差を算出する。現時点が時刻T5であると仮定すると、処理部15は、前回求められて記憶部17に記憶されているSOHの値H4と、今回求めたSOHの値H5との差ΔH45を算出する。次に処理部15は、求めた差ΔHが所定値H0以上であるか否かを判定する。この所定値H0は、測定誤差等に起因するSOHのばらつきと、バッテリ交換に起因するSOHの変化とを区別可能なように、適切な値に設定されている。従って、処理部15は、差ΔHが所定値H0以上であることを受けて、バッテリ1が他のバッテリに交換されたと判定可能である。
【選択図】図9

Description

本発明は、車両に搭載されるバッテリ(本明細書では、鉛バッテリのことを指す)の状態を管理するバッテリ状態管理装置に関する。
従来より、バッテリの状態(例えば、劣化度合い又は充電残量等)の検出を、エンジン始動時等の放電時におけるバッテリの電圧降下特性に基づいて行う技術がある(例えば下記特許文献1)。
特開2004−190604号公報
劣化等に起因してバッテリが交換された場合には、バッテリの状態検出の基準となる電圧降下特性を、交換後のバッテリに対応するものに更新する必要がある。特に、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換された場合には、比重の相違に起因して満充電状態での開放電圧値が変動し、基準特性も変化するため、基準特性の更新は必須となる。そのためには、基準特性の更新の前提として、バッテリが交換されたことを装置において自動的に検出できれば望ましい。
本発明は、かかる事情に鑑みて成されたものであり、バッテリが交換されたことを自動的に検出し得るバッテリ状態管理装置を得ることを目的とする。
第1の発明に係るバッテリ状態管理装置は、車両に搭載され、バッテリの状態を管理するバッテリ状態管理装置であって、充電残量に応じた前記バッテリの開放電圧値の変化に対する前記バッテリの内部抵抗の変化特性に関する情報を記憶する記憶手段と、前記情報と、略新品かつ略満充電状態の前記バッテリに関して計測された開放電圧値及び下限電圧値とに基づいて、前記バッテリに関する基準放電特性を導出し、前記基準放電特性と、使用後の前記バッテリに関して計測された開放電圧値及び下限電圧値とに基づいて、前記バッテリに関するSOHを求める処理手段とを備え、前記処理手段は、前回求めたSOHと今回求めたSOHとの差を算出し、その差が所定値以上である場合は、前記バッテリが他のバッテリに交換されたと判定することを特徴とする。
第2の発明に係るバッテリ状態管理装置は、第1の発明に係るバッテリ状態管理装置において特に、前記処理手段は、略満充電状態の前記バッテリに関して前回計測された開放電圧値と今回計測された開放電圧値との差を算出し、その差が所定値以上である場合は、前記バッテリが、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換されたと判定することを特徴とする。
第1の発明に係るバッテリ状態管理装置によれば、処理手段は、前回求めたSOHと今回求めたSOHとの差を算出し、その差が所定値以上である場合は、バッテリが他のバッテリに交換されたと判定する。これにより、バッテリが交換されたことを自動的に検出でき、その結果、交換後のバッテリに関する新たな基準放電特性の導出処理を、確実に実行することが可能となる。
第2の発明に係るバッテリ状態管理装置によれば、処理手段は、略満充電状態のバッテリに関して前回計測された開放電圧値と今回計測された開放電圧値との差を算出し、その差が所定値以上である場合は、バッテリが、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換されたと判定する。バッテリ液の比重が異なると満充電状態の開放電圧値が変化するため、新たな基準放電特性の導出処理は必須となる。第2の発明にバッテリ状態管理装置によれば、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換されたことを自動的に検出できるため、新たな基準放電特性の導出処理を、確実に実行することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
<原理説明>
まず、本実施形態に係るバッテリ状態管理装置における、バッテリ状態の評価原理について説明する。
図1は、劣化状況及び充電残量の異なるバッテリについて開放電圧(バッテリが実質的に放電を行っていないときの出力電圧)とエンジン始動時の下限電圧(エンジン始動時の放電によりバッテリの出力電圧が低下したときのその最低電圧であり、本発明に係る放電時電圧に相当する)とを試験により計測した計測結果を示すグラフである。その横軸は各放電試験におけるエンジン始動時放電開始前のバッテリの開放電圧値に対応し、縦軸は各放電試験におけるエンジン始動時放電中のバッテリの下限電圧値に対応している。また、図1中の曲線G1は新品(実質的に新品であればよい(以下同様))のバッテリについての計測結果に基づいて描いたものであり、曲線G2〜G4は使用されてある程度劣化したバッテリについての計測結果に基づいて描いたものであり、曲線G2,G3,G4の順にバッテリの使用期間が長くなり劣化が進んでいる。なお、充電終了時(エンジン停止時)から一定時間経過時の開放電圧値を用いることにより、バッテリ1の放電特性取得や状態評価等の精度がより向上する。
図1のグラフより、バッテリの劣化が進むにつれて対応する曲線G1〜G4がグラフの概ね右方向(又は右下方向)にシフトしていることが分かる。特に、下限電圧値が所定の基準レベル(例えば、9V)以下の領域では、曲線G1を基準とした曲線G2〜G4の右方向へのシフト量が対応するバッテリの劣化の進みに応じて増加する傾向にあることが分かる。これより、曲線G1に対応した新品のバッテリのエンジン始動時放電特性(各充電残量に応じた各放電電圧値に対するエンジン始動時放電中の下限電圧値)を導出しておけば、これを基準としてバッテリの状態評価を行うことができる。
しかし、エンジン始動時にバッテリに接続される負荷の状況は、車種ごとに大きく相違する。このため、従来の手法を適用して、曲線G1に対応するバッテリのエンジン始動時放電特性を取得しようとすると、例えば、ある一定の基準条件の下で曲線G1に対応するバッテリのエンジン始動時放電特性を試験により検出し、その放電特性に対し、車種ごとに設定した調節パラメータを用いて微調整を行うこととなる。
そこで、本願発明者は、その従来手法の課題に着目し、車体固有の調節パラメータ等を使用することなく、車体固有のエンジン始動時の負荷状況を反映したバッテリのエンジン始動時放電特性等を自動的に取得できるようにすべく、対策を行った。その原理は以下の通りである。
図2は、バッテリのエンジン始動時の放電特性について説明するためのグラフであり、図2のグラフ中の曲線G1は図1の曲線G1に対応している。図3に示すように、エンジン始動時にバッテリ1に接続されるエンジン始動時負荷LS(バッテリの内部抵抗以外の負荷であって、スタータ、その他の抵抗要素等を含む)の抵抗値をRSとし、バッテリ1の内部抵抗値をRBとし、バッテリ1の開放電圧値をVOとし、バッテリ1にエンジン始動時負荷LSを接続して放電を行わせた際の出力電圧の最低値である下限電圧値をVLとすると、これらのパラメータRS,RB,VO,VLの間には、次の関係が成り立つ。
Figure 2007218666
この式(1)をVLについて解くと次のようになる。
Figure 2007218666
この式(2)において、内部抵抗値RBが開放電圧値VO(すなわち、バッテリ1の充電残量)により変化しないと仮定すると、エンジン始動時負荷LSの抵抗値RSは開放電圧値VOの値に依らず一定であるため、図2のグラフの座標系の原点を通る直線G5に対応した式(値VO,VLの比例関係を表す式)が得られる。
実際には、式(2)における内部抵抗値RBは開放電圧値VO(バッテリ1の充電残量)の減少に伴って増加するため、下限電圧値VLの低下割合は、曲線G1のように開放電圧値VOの減少に伴って増大するようになっている。すなわち、図2のグラフの曲線G1の直線G5からの縦軸マイナス方向への乖離量が開放電圧値VOの減少に伴って徐々に大きくなるのは、開放電圧値VOの減少に伴う内部抵抗値RBの増加によるものであるということができる。
そこで、本願発明者は、開放電圧値VO(バッテリ1の充電残量)の減少に伴うバッテリ1の内部抵抗値RBの増加割合は、新品のバッテリ1であればどのバッテリ1についてもほぼ共通した特性であることに着目し、その特性を有効に利用することにより、新品のバッテリ1のエンジン始動時負荷LSに対する車両固有の放電特性を容易に検出することが可能であることに思い至った。
すなわち、新品のバッテリ1における開放電圧値VOの減少に伴う内部抵抗値RBの増加割合に関する情報を予め取得してシステムに記憶させておき、工場での車両組立完成時、出荷時、車両がエンドユーザに引き渡されたとき、又はエンドユーザ引き渡し後一定期間内などのバッテリ1が新品の状態にあるときに、バッテリ1に対するエンジン始動時負荷LSを用いた放電特性(基準となる充電残量における新品のバッテリ1の開放電圧値VOとエンジン始動時負荷LSを接続した際の下限電圧値VL)の計測により、図2のグラフ上における車両固有の1つの計測点を取得し、その計測点と予め記憶された内部抵抗値RBの増加割合に関する情報とに基づいて、新品のバッテリ1のエンジン始動時負荷LSに対する車両固有の放電特性を取得できることが分かった。なお、前記車両固有の計測点については、複数回の計測を行って得られた計測結果について平均化(加重平均を含む)等の数値処理を施したものを利用してもよく、その場合、計測時のバッテリ1の開放電圧(充電残量)の値に応じて開放電圧が最大の計測点について優先的に利用したり、加重平均の寄与度を大きくする等の方法が考えられる。
より具体的には、まず、新品のバッテリ1の充電残量が満充電状態(実質的に満充電状態であればよい(以下同様))であるときの開放電圧値VOIF及び内部抵抗値RBIFと、充電残量が低下したときの各開放電圧値VOIにおける内部抵抗値RBIのRBIFに対する変化率(RBI/RBIF)とを試験により計測する。そして、新品のバッテリ1の開放電圧値VOIの変化に対する内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)を、開放電圧値VOIを変数とした関数(例えば、式(3)のような関数)として近似的に求め、その関数に関する情報を予めシステムに記憶させておく。あるいは、その変形例として、各開放電圧値VOIの値とそれに対応する内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)の各値とをデータテーブルにして予めシステムに記憶させるようにしてもよい。なお、各開放電圧値VOIにおける内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)の具体的な計測方法については後述する。
Figure 2007218666
次に、工場での車両組立完成時等のバッテリ1が新品状態にあり、かつ、バッテリ1が満充電状態であるときに、開放電圧値(初期基準放電電圧値)VOIFと、そのバッテリ1のエンジン始動時負荷LSを接続した際のバッテリ1の下限電圧値(初期基準下限電圧値)VLIFとを計測する。バッテリ1が満充電状態であるか否かの判定は、例えばバッテリ1の開放電圧値を計測し、その値が満充電状態に対応した所定の基準レベル以上になっているか否かを判定することにより行われる。なお、上述の如く、初期基準放電電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFの計測を複数回行ってそれらを平均等したものを利用してもよい。
この初期基準放電電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFについての計測結果と、上式(3)の関数(又はそれと同等なデータテーブル)を用いることにより、車両に搭載された新品のバッテリ1のエンジン始動時負荷LSに対する開放電圧値VOIの変化に伴う下限電圧値VLIの変化を示す関係式は、次式で与えられる。
Figure 2007218666
ここで、上式(4)中のパラメータVLKは、図2のグラフの直線G5上における開放電圧値がVOIであるときの下限電圧値であり、下記の式(5)により与えられる。
Figure 2007218666
式(4)の関係式の導出は、例えば次のようにして行われる。すなわち、上式(1)の関係を図2のグラフにおける座標点PFについて当てはめることを考えた場合、開放電圧値がVOIFのとき(満充電時)の内部抵抗値RBをRBIFとすると、次の関係式(6)が得られる。
Figure 2007218666
また、上式(1)の関係を図2のグラフにおける座標点PIについて当てはめることを考えた場合、開放電圧値がVOIのときの内部抵抗値RBが上式(3)よりRB=f(VOI)・RBIFとして得られるため、次の関係式(7)が得られる。
Figure 2007218666
よって、関係式(6)の右辺を関係式(7)の左辺のパラメータ(RS/RBIF)に代入したものをパラメータVLIについて解くと、上記関係式(4)が得られる。
上式(6)の関係式は、別の観点から見ると、図2のグラフの直線G5を基準として、直線G5上の点を、上式(3)の関係により与えられるその点における開放電圧値VOIに応じたバッテリ1の内部抵抗値の変化率の変化態様に応じたシフト量で縦軸マイナス方向にシフトさせることにより、各充電残量(各開放電圧値VOI)における下限電圧値VLIを導出している。
このように導出した開放電圧値VOIと下限電圧値VLIとの関係に関する情報は、車両固有のエンジン始動時負荷LSの抵抗値RSが反映されているため、この情報を用いることにより、車両固有の負荷環境等を反映したバッテリ1の状態評価を行うことができる。
ここで、図2のグラフ中の値VOIE,VLIEは、新品のバッテリ1が充電残量ゼロ(実質的に充電残量がゼロであればよい(以下同様))のときの開放電圧値及び下限電圧値にそれぞれ対応している。また、値VOIF,VOIEの具体例は、例えば12.86V,11.9Vである。
次に、新品のバッテリ1における開放電圧値VOの減少に伴う内部抵抗値RBの増加割合に関する情報の取得方法について説明する。まず、本実施形態では、バッテリ容量試験に関するJIS規格に従い、新品のバッテリ1に対する容量試験を行う。ここで、JIS規格の容量試験とは、満充電状態のバッテリ1に一定電流値(例えば、0.2A)の放電を行わせ、その放電開始時からバッテリ1の出力電圧が充電残量ゼロに対応した電圧値(例えば、11.9V)に到達するまでの所要時間を計測し、その所要時間と放電電流値(例えば、0.2A)との乗算値をバッテリ容量とする試験である。なお、変形例として、JIS準拠放電試験の条件(電流値、温度等)以外での放電特性を代わりに用いてもよい。
すなわち、本実施形態では、満充電状態の新品のバッテリ1に、JIS規格に準拠した一定電流値(例えば、0.2A)を放電させつつ、そのときのバッテリ1の出力電圧の推移を計測する。図4のグラフ中の曲線G7は、そのときのバッテリ1の出力電圧の推移を計測した結果を示すものであり、グラフ中の値VAFは放電開始前の満充電状態のバッテリ1の出力電圧値(開放電圧値)であり、前述の値VOIFに対応している。値VAEはバッテリ1の充電残量ゼロに対応する放電終了時の開放電圧値であり、前述の前述の値VOIEに対応している。また、値VBFは放電開始直後のバッテリ1の出力電圧値であり、値VBEはバッテリ1の充電残量ゼロに対応する放電終了時の出力電圧値であり、値TEは充電残量ゼロに対応する放電終了時の時間を示している。また、直線G8は、放電による充電残量の減少に伴って変化するバッテリ1の開放電圧の計測値の推移を直線で近似したものである。また、このグラフ中のハッチングを付した領域が、充電残量の減少に伴うバッテリ1の内部抵抗値RBの増加の影響を反映している部分であり、図2及び後述する図5のグラフのハッチングを付した領域に対応している。
続いて、図4のグラフにおける曲線G7上における点と直線G8上における点とのグラフの縦軸方向に沿った差の大きさは、その時点におけるバッテリ1の内部抵抗値RBに比例するため、放電開始時(満充電時)における値VAFと値VBFとの差D2と、放電の過程の直線G8上の各点と曲線G7上の各点との差D3との比率(D3/D2)により、各開放電圧値VOにおける内部抵抗値RBの変化率(RB/RBF)を導出することができる。図5のグラフ中の曲線G9は、そのように導出した開放電圧値VOの変化に対する内部抵抗値RBの変化率(RB/RBF)を示しており、この曲線G9に基づいて前述の式(3)が決定される。
次に、図6を参照して、上式(4),(5)の関係式(又はその関係式と等価な開放電圧値VOIと下限電圧値VLIとを対応付けたデータテーブル)を用いたバッテリ1の状態(劣化度合い及び充電残量)の評価原理について説明する。
まず劣化度合い(SOH:State of Health)の評価原理について説明する。図6のグラフ中の曲線G1は、上述のように、予めシステムに記憶させた上式(4),(5)の関係式(又はその関係式と等価な開放電圧値VOIと下限電圧値VLIとを対応付けたデータテーブル)と、上述の初期基準開放電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFとを用いて導出したものである。この図6の曲線G1及び値VOIF,VLIFに関する情報は、システムに記憶されてバッテリ1の状態評価に用いられる。
そして、バッテリ1の使用が開始されている状態において、バッテリ1の劣化度合いを評価する際には、エンジン始動時におけるエンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続される前の開放電圧である使用後開放電圧値VORと、エンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続されたときの下限電圧である使用後下限電圧値VLRとが計測される。このとき、バッテリ1の充電残量は満充電状態である必要はない。
続いて、図6のグラフの曲線G1上における下限電圧値が使用後下限電圧値VLRと等しい値であるときの開放電圧値を対応基準開放電圧値VOSとして導出し、予め記憶された初期基準開放電圧値VOIFとその対応基準開放電圧値VOSとの差である第1の差分値D11と、初期基準開放電圧値VOIFと使用後開放電圧値VORとの差である第2の差分値D12とを比較することにより、その時点におけるバッテリ1の劣化度合いが検出される。
この検出原理は、前述の図1を用いて説明したバッテリ1の劣化度合いが小さいほどグラフ上の計測点(VO,VL)は曲線G1に近づくように略左方向にシフトするという特性を利用したものである。すなわち、バッテリ1の劣化度合いが小さいほど図6のグラフ上の計測点P11(VOR,VLR)は、対応する曲線G1上の座標点P12に近づいてゆくようになっており、その計測点P11の座標点P12に対する近づき度合いに基づいてバッテリ1の劣化度合いを評価するようになっている。
次に、充電残量(SOC:State of Charge)の評価原理について説明する。充電残量の評価も、劣化度合いの評価と同様に、図6のグラフの曲線G1で表されるバッテリ1が新品のときの放電電圧と下限電圧との関係を用いて行われ、充電残量の評価の際に、使用後開放電圧値VORと使用後下限電圧値VLRとが計測される。なお、記憶部17には、上式(3)の内部抵抗変化率の取得に伴って取得された新品のバッテリ1の充電残量ゼロのときの開放電圧である最低基準開放電圧値VOIEが初期設定として予め記憶されている。
そして、劣化度合いの評価のときと同様にして図6のグラフの曲線G1上における下限電圧値が使用後下限電圧値VLRと等しい値であるときの開放電圧値を対応基準開放電圧値VOSとして導出する。そして、使用が開始されているその時点におけるバッテリ1の充電残量がゼロのときを想定したときの開放電圧である最低使用後開放電圧値VOREを、次のようにして導出する。すなわち、予め取得された初期基準開放電圧値VOIFから最低基準開放電圧値VOIEを引いた値D13に対する初期基準開放電圧値VOIFから最低使用後開放電圧値VOREを引いた値D14の比が、初期基準開放電圧値VOIFから対応基準開放電圧値VOSを引いた値D11に対する初期基準開放電圧値VOIFから使用後開放電圧値VORを引いた値D12の比と等しくなるようにして導出して、最低使用後開放電圧値VOREを導出する。
そして、初期基準開放電圧値VOIFと最低使用後開放電圧値VOREとの差である第3の差分値D21と、使用後開放電圧値VORと最低使用後開放電圧値VOSとの差である第4の差分値D22とを比較することにより、その時点におけるバッテリ1の充電残量を検出するようになっている。
この検出原理は、バッテリ1の充電残量が満充電状態から減少するのに従って、図6のグラフの横軸に平行な仮想線L1上における計測点P11に対応した座標点P21が、満充電残量に対応する座標点P22側から充電残量ゼロ状態に対応する座標点P23側に近づく特性を利用したものである。
<装置構成>
図7は、本発明の一実施形態に係るバッテリ状態管理装置のブロック図である。このバッテリ状態管理装置は、図7に示すように、電流センサ11、電圧センサ(電圧検出手段)13、処理部15、記憶部17及び出力部19を備えて構成されており、車両に搭載されたバッテリ1の状態を管理する。
電流センサ11は、バッテリ1に対する電流の入出力量を検出する。電圧センサ13は、バッテリ1の出力電圧を検出する。処理部15は、CPU等を備えて構成され、バッテリ1の管理のために各種の情報処理動作(制御動作も含む)を行う。記憶部17は、メモリ等により構成され、処理部15が行う各種の情報処理動作に必要な情報等が記憶されている。出力部19は、バッテリ1の状態の判定結果等を出力するためのものである。
<全体の所定動作>
まず、このバッテリ状態管理装置の全体的な処理動作について、図8を参照して説明する。処理部15は、ステップS1でイグニッションスイッチ(以下、「IGスイッチ」という)21がオンされるのに伴って、ステップS2で初期充電残量の検出動作を行う。この検出動作では、バッテリ1の開放電圧が電圧センサ13を介して計測され、その開放電圧の計測値に基づいてバッテリ1のエンジン始動前の充電残量(初期充電残量)が検出される。このとき、バッテリ1が満充電状態であるか否かの判定も行われる。なお、ここで計測されたバッテリ1の開放電圧は後述のステップS5のエンジン始動時状態判定又はステップS6の基準放電特性導出処理に用いられる。
処理部15は、続くステップS3でスタータ23が駆動されて図示しないエンジンが始動されるのに伴って、ステップS4でバッテリ1の基準放電特性の導出処理の要否が判断される。すなわち、車両の組立完成後、基準放電特性の導出処理がまだ行われていない場合には、ステップS6に進み基準放電特性導出処理が行われ、導出処理が既に行われている場合には、ステップS5に進みエンジン始動時状態判定処理が行われる。この基準放電特性の導出が既に行われているか否かの判断は、例えば上式(4),(5)に関する関係式(又はそれと等価なデータテーブル)が記憶部17に記憶されているか否かを判断することにより行われる。また、この基準放電特性の導出は、車両組立完成時等に実質的に1回行えば、バッテリ1を交換するまでは行う必要がない。ステップS6での基準放電特性導出処理又はステップS5での始動時状態判定処理が行われると、ステップS7に進み始動後劣化判定処理が行われる。なお、基準放電特性導出処理及び始動時状態判定処理の具体的内容については後述する。
そして、処理部15は、続くステップS7でエンジン始動後劣化判定動作を行う。この始動後劣化判定動作では、エンジン始動後の充電により満充電(又はそれに近い状態)になったバッテリ1への電流流入状況を電流センサ11を介して検出し、その電流流入状況に基づいてバッテリ1の劣化度が判定される。
また、処理部15は、続くステップS8でバッテリ1に対する充電制御(バッテリ1の充電残量管理)を行う。この充電制御では、電流センサ11の計測電流値を積算することにより、エンジン始動時等の所定の基準時からバッテリ1から放電された全電流量が逐次検出され、その検出結果に基づいてバッテリ1に対して行うべき充電量を決定するようになっている。これによって、走行中におけるバッテリ1の充電残量が所定範囲内に維持されるようになっている。充電量の制御は、例えば、図示しないオルタネータの発電量(出力電圧等)を制御することにより行われる。
このステップS7,S8のエンジン始動後劣化判定動作及び充電制御は、エンジンが停止されるまで繰り返し継続される。
<基準放電特性導出処理>
ここでは、上述の図8のステップS6で行われる基準放電特性導出処理について説明する。この基準放電特性導出処理の前提として、記憶部17には、新品のバッテリ1の開放電圧値VOIの変化に対する内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)を近似的に表す開放電圧値VOIを変数とした上式(3)のような関数に関する情報(又はそれと等価な開放電圧値VOIと各開放電圧値VOIにおける内部抵抗値RBIの変化率(RBI/RBIF)とを対応付けたデータテーブルに関する情報)を記憶させておく必要がある。
処理部15は、ステップS2での検出によりバッテリ1が満充電状態にある場合にのみ、この基準放電特性導出処理を行うようになっており、仮にバッテリ1が満充電状態でない場合には、その導出処理を行うことなく、例えばステップS7の処理に進むようになっている。そして、次回のエンジン始動時にバッテリ1が満充電状態となっていれば、そのときにステップS6にて基準放電特性導出処理が行われるようになっている。
この導出処理では、上述の如く、エンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続された際の下限電圧値が初期基準下限電圧値VLIFとして電圧センサ13を介して計測され、この初期基準下限電圧値VLIFと直前のステップS2で計測された開放電圧である初期基準開放電圧値VOIFと、上式(3)(又は上式(3)と等価なデータテーブル)とを用いて、車両固有のエンジン始動時負荷LSに対する新品のバッテリ1の基準放電特性が導出される。すなわち、新品のバッテリ1の基準放電特性は、開放電圧値VOIの変化に伴う下限電圧値VLIの変化を示す上式(4)の関係式として導出される。但し、式(4)中のパラメータRLKは上式(5)で与えられる。
本実施形態では、このようにして導出した新品のバッテリ1における開放電圧値VOIの変化と下限電圧値VLIの変化との関係を関係式(4),(5)の形で記憶部17に保存するようになっているが、関係式(4),(5)と実質的に等価なデータテーブル(縦軸及び横軸に開放電圧及び下限電圧をとった2次元座標上の曲線G1を表す座標情報)の形で記憶部17に保存するようにしてもよい。
この基準放電特性導出処理では、その導出処理に用いた初期基準開放電圧値VOIF及び初期基準下限電圧値VLIFが記憶部17に保存されるようになっている。
<始動時状態判定処理>
次に、上述の図8のステップS5で行われる始動時状態判定処理について説明する。なお、この始動時状態判定処理は、バッテリ1の充電残量によらずに実行されるが、ステップS6の基準放電特性導出処理が完了していることが前提条件となっている。
この始動時状態判定処理では、上述の如く、エンジン始動時負荷LSがバッテリ1に接続された際の下限電圧値が使用後下限電圧値VLRとして電圧センサ13を介して計測され、この使用後下限電圧値VLRと、直前のステップS2で計測された開放電圧である使用後開放電圧値VORと、ステップS6の基準放電特性導出処理により取得されて記憶部17に記憶されている情報とに基づいて、その時点におけるバッテリ1の劣化度合い及び充電残量が判定される。
まず劣化度合いの判例処理について説明する。まず、記憶部17に記憶されている関係式(4),(5)によって表される図6のグラフの曲線G1上における下限電圧値が使用後下限電圧値VLRと等しい値であるときの開放電圧値が対応基準開放電圧値VOSとして導出される。あるいは、式(4),(5)における変数VLIに使用後下限電圧値VLRを代入したときの変数VOIの値を対応基準開放電圧値VOSとして導出する。
続いて、記憶部17に記憶された初期基準開放電圧値VOIFとその対応基準開放電圧値VOSとの差である第1の差分値D11と、初期基準開放電圧値VOIFと使用後開放電圧値VORとの差である第2の差分値D12とを比較することにより、その時点におけるバッテリ1の劣化度合いが検出される。例えば、第1の差分値D11に対する第2の差分値D12の比率(図6のハッチングを付した部分C1が対応)に基づいてバッテリ1の劣化度合いが検出される。
次に充電残量の判定処理について説明する。この判定処理では、劣化度合いの判定処理により取得された使用後下限電圧値VLR及び対応基準開放電圧値VOSを利用して処理が行われる。
続いて、その時点におけるバッテリ1の充電残量ゼロを想定したときの開放電圧である最低使用後開放電圧値VOREが、次のようにして導出される。すなわち、予め取得された初期基準開放電圧値VOIFから初期設定により記憶部17に記憶された最低基準開放電圧値VOIEを引いた値D13に対する、初期基準開放電圧値VOIFから最低使用後開放電圧値VOREを引いた値D14の比が、初期基準開放電圧値VOIFから対応基準開放電圧値VOSを引いた値D11に対する初期基準開放電圧値VOIFから使用後開放電圧値VORを引いた値D12の比と等しくなるようにして、最低使用後開放電圧値VOREが導出される。
そして、初期基準開放電圧値VOIFと最低使用後開放電圧値VOREとの差である第3の差分値D21と、使用後開放電圧値VORと最低使用後開放電圧値VOSとの差である第4の差分値D22とが比較されることにより、その時点におけるバッテリ1の充電残量が検出するようになっている。例えば、第3の差分値D21に対する第2の差分値D22の比率(図6のハッチングを付した部分C2が対応)に基づいてバッテリ1の充電残量が検出される。
<バッテリの交換検出処理>
以下では、劣化等に起因してバッテリ1が交換されたことを自動的に検出する処理について説明する。
図9は、バッテリ1の使用期間とSOHとの関係を示すグラフである。また、図10は、バッテリ1が、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換された場合の、開放電圧VOFの変化を示すグラフである。図9,10には、時刻T4と時刻T5との間に、バッテリ1が、比重の異なる他の新品バッテリに交換された例が示されている。
図9を参照して、新品のバッテリ1のSOHは100%であり、使用期間が長くなるに従ってSOHは低下する。寿命等によってバッテリ1が他の新品バッテリに交換されると、交換後のSOHは再び100%となる。
バッテリは、バッテリ液として希硫酸を用いている。そして、バッテリ液の硫酸濃度は、そのバッテリが搭載される車種や使用される地域(輸出先等)に応じて、意図的に異なる値に設定されることがある。ここで、バッテリ液の比重は硫酸濃度に比例して高くなり、また、満充電状態のバッテリの開放電圧は、バッテリ液の比重に比例して高くなる。従って、バッテリ1が、比重の異なる他のバッテリに交換されると、図10に示すように、満充電状態の開放電圧VOFは、交換の前後において変化する。
本発明に係る処理部15(図7参照)は、図9,10に示した特性を利用して、以下に述べるようにバッテリの交換検出処理を行う。図11は、処理部15によるバッテリの交換検出処理の流れを示すフローチャートである。
まずステップS10において、処理部15は、バッテリ1のSOHの算出を行う。SOHの算出方法は、上記で詳細に説明した通りである(図6参照)。処理部15は、エンジンが始動される毎にSOHを算出し、算出したSOHの値を記憶部17(図7)に記憶する。図9に示した例では、各時刻T1〜T7においてSOHがそれぞれ算出され、そのSOHの値H1〜H7が記憶部17に記憶される。
次にステップS11において、処理部15は、前回求めたSOHと今回求めたSOHとの差を算出する。例えば図9を参照して、現時点が時刻T2であると仮定すると、処理部15は、前回求められて記憶部17に記憶されているSOHの値H1と、今回求めたSOHの値H2との差ΔH12を算出する。あるいは現時点が時刻T5であると仮定すると、処理部15は、前回求められて記憶部17に記憶されているSOHの値H4と、今回求めたSOHの値H5との差ΔH45を算出する。
次にステップS12において、処理部15は、ステップS11で求めた差ΔHが所定値H0以上であるか否かを判定する。この所定値H0は、測定誤差等に起因するSOHのばらつきと、バッテリ交換に起因するSOHの変化とを区別可能なように、適切な値に設定されており、予め記憶部17に記憶されている。従って、処理部15は、差ΔHが所定値H0以上であることを受けて、バッテリ1が交換されたと判定可能である。図9を参照して、値H1と値H2との差ΔH12や、値H6と値H7との差ΔH67は、所定値H0未満であり、一方、値H4と値H5との差ΔH45は所定値H0以上である。
ステップS12における判定の結果が「NO」である場合(つまり差ΔHが所定値H0未満である場合)は、バッテリ1が満充電まで充電された状態でエンジンが停止され(ステップS13)、その次のエンジン始動時において、電圧センサ13(図7参照)を用いてバッテリ1の開放電圧VOFが計測される(ステップS14)。ここで、処理部15は、バッテリ1が満充電状態でエンジンが停止された場合、その次にエンジンが始動される毎に開放電圧VOFを計測し、計測された開放電圧VOFの値を記憶部17に記憶する。図10に示した例では、各時刻T1,T3,T4,T5,T7において開放電圧VOFがそれぞれ計測され、その開放電圧値VOF1,VOF3,VOF4,VOF5,VOF7が記憶部17に記憶される。
次にステップS15において、処理部15は、前回求めた開放電圧値VOFと今回求めた開放電圧値VOFとの差を算出する。例えば図10を参照して、現時点が時刻T3であると仮定すると、処理部15は、前回求められて記憶部17に記憶されている開放電圧値VOF1と、今回求めた開放電圧値VOF3との差ΔVOF13を算出する。あるいは現時点が時刻T5であると仮定すると、処理部15は、前回求められて記憶部17に記憶されている開放電圧値VOF4と、今回求めた開放電圧値VOF5との差ΔVOF45を算出する。
次にステップS16において、処理部15は、ステップS15で求めた差ΔVOFが所定値VOF0以上であるか否かを判定する。この所定値VOF0は、測定誤差等に起因する開放電圧値のばらつきと、比重の相違に起因する開放電圧値の変化とを区別可能なように、適切な値に設定されており、予め記憶部17に記憶されている。従って、処理部15は、差ΔVOFが所定値VOF0以上であることを受けて、バッテリ1が、比重の異なる他のバッテリに交換されたと判定可能である。図10を参照して、開放電圧値VOF1と開放電圧値VOF3との差ΔVOF13や、開放電圧値VOF5と開放電圧値VOF7との差ΔVOF57は、所定値VOF0未満であり、一方、開放電圧値VOF4と開放電圧値VOF5との差ΔVOF45は所定値VOF0以上である。
ステップS16における判定の結果が「NO」である場合(つまり差ΔVOFが所定値VOF0未満である場合)は、次にステップS17において処理部15は、バッテリ1が交換されていないと判定し、上記のステップS10以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS16における判定の結果が「YES」である場合(つまり差ΔVOFが所定値VOF0以上である場合)は、次にステップS18において処理部15は、バッテリ1が、比重が異なる他の劣化品(新品以外という意味)のバッテリに交換されたと判定する。次に、ステップS19において、処理部15は、記憶部17に記憶されている基準放電特性(交換前のバッテリ1に関する基準放電特性)を、交換後のバッテリに関する基準放電特性に更新する。基準放電特性の導出処理については既述の通りである。
ステップS12における判定の結果が「YES」である場合(つまり差ΔHが所定値H0以上である場合)は、次にステップS20において処理部15は、今回求めたSOHの値が100%であるか否かを判定する。
ステップS20における判定の結果が「YES」である場合(つまりSOHの値が100%である場合)は、次に処理部15は、ステップS21〜S23において上記のステップS13〜S15と同様の処理を行った後、ステップS24において、ステップS23で求めた差ΔVOFが所定値VOF0以上であるか否かを判定する。
ステップS24における判定の結果が「NO」である場合(つまり差ΔVOFが所定値VOF0未満である場合)は、次にステップS25において処理部15は、バッテリ1が、比重が同じである他の新品のバッテリに交換されたと判定する。次に、ステップS19において、上記と同様に交換後のバッテリに関する基準放電特性への更新が行われる。
一方、ステップS24における判定の結果が「YES」である場合(つまり差ΔVOFが所定値VOF0以上である場合)は、次にステップS26において処理部15は、バッテリ1が、比重が異なる他の新品のバッテリに交換されたと判定する。次に、ステップS19において、上記と同様に交換後のバッテリに関する基準放電特性への更新が行われる。
ステップS20における判定の結果が「NO」である場合(つまりSOHの値が100%でない場合)は、次に処理部15は、ステップS27〜S29において上記のステップS13〜S15と同様の処理を行った後、ステップS30において、ステップS29で求めた差ΔVOFが所定値VOF0以上であるか否かを判定する。
ステップS30における判定の結果が「NO」である場合(つまり差ΔVOFが所定値VOF0未満である場合)は、次にステップS31において処理部15は、バッテリ1が、比重が同じである他の劣化品のバッテリに交換されたと判定する。次に、ステップS19において、上記と同様に交換後のバッテリに関する基準放電特性への更新が行われる。
一方、ステップS30における判定の結果が「YES」である場合(つまり差ΔVOFが所定値VOF0以上である場合)は、次にステップS32において処理部15は、バッテリ1が、比重が異なる他の劣化品のバッテリに交換されたと判定する。次に、ステップS19において、上記と同様に交換後のバッテリに関する基準放電特性への更新が行われる。
<まとめ>
以上のように、本実施形態によれば、バッテリ容量試験についてのJIS規格に準拠した所定レベルの電流値の放電を行わせつつ、時間経過に伴うそのバッテリ1の出力電圧の推移を計測し、その計測結果を平均化して取得したバッテリ1の放電特性データに基づいてバッテリ1の状態管理を行うため、容量、グレード等の種類の異なるバッテリ1や、種類は同じであっても個体差のあるバッテリ1について、その出力電圧の変化に対する内部抵抗値の変化態様を統一的に扱うことができ、その結果、バッテリ1の種類ごとに内部抵抗の特性評価や条件設定等を行う必要がない。
また、処理部15は、前回求めたSOHと今回求めたSOHとの差ΔHを算出し、その差ΔHが所定値H0以上である場合は、バッテリ1が他のバッテリに交換されたと判定する。これにより、バッテリ1が交換されたことを自動的に検出でき、その結果、交換後のバッテリに関する新たな基準放電特性の導出処理(図11に示したステップS19)を、確実に実行することが可能となる。さらに、図9を参照して、例えば時刻T3におけるSOHを、その時刻T3で算出した値H3と、直近の2時点(時刻T1,T2)で算出されて記憶部17に蓄積されている値H1,H2との平均値として求めるアルゴリズムが採用されている場合を考える。このアルゴリズムに従うと、例えば時刻T6におけるSOHは、その時刻T6で算出した値H6と、直近の2時点(時刻T4,T5)で算出されて記憶部17に蓄積されている値H4,H5との平均値として求められる。しかし、処理部15は時刻T4と時刻T5との間にバッテリ1が交換されたことを検出できるため、この場合には、交換前に蓄積された値H4を廃棄して、交換後の時刻T5以降から改めて蓄積を始めることができる。
また、処理部15は、前回計測された開放電圧値VOFと今回計測された開放電圧値VOFとの差ΔVOFを算出し、その差ΔVOFが所定値VOF0以上である場合は、バッテリ1が、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換されたと判定する。バッテリ液の比重が異なると満充電状態の開放電圧値VOFが変化するため、新たな基準放電特性の導出処理は必須となるが、本発明に係るバッテリ状態管理装置によれば、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換されたことを自動的に検出できるため、新たな基準放電特性の導出処理(図11に示したステップS19)を、確実に実行することが可能となる。
また、新品のバッテリ1の充電残量の変化に応じた開放電圧の変化に対するバッテリ1の内部抵抗の変化率は、バッテリ1のグレード等が異なってもほぼ共通しているため、その内部抵抗変化率と、車両組立完成時等における車両固有のエンジン始動時負荷LSに対するバッテリ1の満充電時の電圧降下特性とにより、バッテリ1の状態評価の基準となる新品状態のバッテリ1の車両固有の放電特性を、各車種固有のパラメータ設定を行うことなく、自動的に取得することができ、バラメータ設定のための人的及び装置的コストを軽減できるとともに、同一車種内の車両個体差によるバラツキにも容易に対応できる。
また、上述の如く、バッテリ1の基準放電特性と、各評価時点におけるエンジン始動時の放電によるバッテリ1の放電特性とに基づいて劣化度合い及び充電残量を評価することにより、車種の違いや車両個体差に対するパラメータ設定等の特別な対策を行うことなく、簡単な演算処理により的確にバッテリ1の劣化度合い及び充電残量を検出することができる。
また、バッテリ1の充電残量に依存することなく、各時点におけるバッテリ1の劣化度合いを検出することができるとともに、バッテリ1の劣化度合いに依存することなく、各時点におけるバッテリ1の充電残量を検出することができる。
また、本実施形態では、バッテリ1の放電時電圧値としてエンジン始動時の放電が行われた際におけるバッテリ1の出力電圧の最低値が用いられるため、バッテリ1の特性を有効に表す放電時電圧値を容易かつ確実に取得することができるとともに、バッテリ1の状態評価のための特別な放電をバッテリ1に行わせる必要がなく、またバッテリ1のエンジン始動能力を的確に評価することができる。なお、この点についての変形例として、バッテリ1のエンジン始動時の放電ではなく他の負荷による放電を用いてバッテリ1の放電特性を検出するようにしてもよい。また、放電時電圧値として放電時のバッテリ1の出力電圧の最低値を用いたが、例えば放電開始時から所定の微小時間経過後の出力電圧値を放電時電圧値として用いるようにしてもよい。
また、新品状態のバッテリ1の放電特性を取得する際のバッテリ1の充電残量の基準として、満充電状態が用いられるため、バッテリ1の充電残量を容易かつ正確に基準状態に設定することができ、その結果、バッテリ1の放電特性を容易かつ正確に検出することができる。この点について、他の充電残量レベルを基準として新品のバッテリ1の放電特性を取得するようにしてもよい。
<変形例>
なお、上述の実施形態によるバッテリ1の状態評価の手法は、各評価時におけるバッテリ1の下限電圧値VLRが高くなるほど信頼性が低下する傾向にあるため、評価結果の信頼性確保のため、下限電圧値VLRが所定の基準レベル以下である場合にのみバッテリ1の劣化度合い及び充電残量の判定を行うようにしてもよい。
また、上述の実施形態に係る図7の装置構成にバッテリ1の温度を計測する温度センサを追加し、バッテリ1の温度を考慮した状態評価を行うようにしてもよい。より具体的には、例えば、各温度における新品のバッテリ1の開放電圧と下限電圧との関係を表す2次元座標情報(この場合、温度を含めて考慮すると3次元座標情報ということもできる)を導出し、それに基づいてその時点の温度における状態評価を行う方法や、温度に依存するパラメータ(開放電圧、下限電圧等)の値を温度補正(例えば、標準温度の値に補正)して状態評価を行うようにしてもよい。
劣化状況及び充電残量の異なるバッテリについて開放電圧とエンジン始動時の下限電圧とを試験により計測した計測結果を示すグラフである。 バッテリのエンジン始動時の放電特性について説明するためのグラフである。 エンジン始動時にバッテリに接続される負荷とバッテリの内部抵抗との関係を模式的に示す回路図である。 JIS容量試験を利用して新品のバッテリの放電時の出力電圧の推移を計測し、そのデータについて所定の平均化処理等を施して得られるデータのグラフである。 放電に伴う開放電圧の変化に対する内部抵抗変化率の推移を示すグラフである。 導出したバッテリのエンジン始動時の放電特性に基づいてバッテリの状態評価を行う原理を説明するためのグラフである。 本発明の一実施形態に係るバッテリ状態管理装置のブロック図である。 図7のバッテリ状態管理装置の全体的な処理動作を示すフローチャートである。 バッテリの使用期間とSOHとの関係を示すグラフである。 バッテリが、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換された場合の、開放電圧の変化を示すグラフである。 処理部によるバッテリの交換検出処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 バッテリ
11 電流センサ
13 電圧センサ
15 処理部
17 記憶部
19 出力部
21 IGスイッチ
23 スタータ

Claims (2)

  1. 車両に搭載され、バッテリの状態を管理するバッテリ状態管理装置であって、
    充電残量に応じた前記バッテリの開放電圧値の変化に対する前記バッテリの内部抵抗の変化特性に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記情報と、略新品かつ略満充電状態の前記バッテリに関して計測された開放電圧値及び下限電圧値とに基づいて、前記バッテリに関する基準放電特性を導出し、前記基準放電特性と、使用後の前記バッテリに関して計測された開放電圧値及び下限電圧値とに基づいて、前記バッテリに関するSOH(State of Health)を求める処理手段と
    を備え、
    前記処理手段は、前回求めたSOHと今回求めたSOHとの差を算出し、その差が所定値以上である場合は、前記バッテリが他のバッテリに交換されたと判定する、バッテリ状態管理装置。
  2. 前記処理手段は、略満充電状態の前記バッテリに関して前回計測された開放電圧値と今回計測された開放電圧値との差を算出し、その差が所定値以上である場合は、前記バッテリが、バッテリ液の比重が異なる他のバッテリに交換されたと判定する、請求項1に記載のバッテリ状態管理装置。
JP2006037805A 2006-02-15 2006-02-15 バッテリ状態管理装置 Pending JP2007218666A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006037805A JP2007218666A (ja) 2006-02-15 2006-02-15 バッテリ状態管理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006037805A JP2007218666A (ja) 2006-02-15 2006-02-15 バッテリ状態管理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007218666A true JP2007218666A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38496152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006037805A Pending JP2007218666A (ja) 2006-02-15 2006-02-15 バッテリ状態管理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007218666A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061936A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両用電源装置
JP2009214766A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Autonetworks Technologies Ltd バッテリ状態推定装置及びバッテリ状態推定方法
JP2009226996A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Autonetworks Technologies Ltd 劣化度合算出装置及び劣化度合算出方法
JP2011056976A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電池状態判定装置および自動車
KR101373150B1 (ko) 2012-08-24 2014-03-11 현대오트론 주식회사 차량용 배터리의 수명 예측 장치 및 그 방법
JP2015070638A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 古河電池株式会社 蓄電池監視装置
JP2016097729A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社デンソー バッテリ監視装置
CN105911471A (zh) * 2015-09-17 2016-08-31 北京长城华冠汽车科技股份有限公司 一种计算电动汽车电池的健康状态参数的装置和方法
EP3113277A4 (en) * 2014-04-01 2017-06-07 Furukawa Electric Co. Ltd. Secondary battery state detection device and secondary battery state detection method
KR20180005379A (ko) * 2016-07-06 2018-01-16 현대자동차주식회사 전지 시스템, 이를 포함하는 차량 및 전지 시스템의 제어방법
CN108490366A (zh) * 2018-05-09 2018-09-04 上海电力学院 电动汽车退役电池模块健康状态的快速评估方法
US10661737B2 (en) 2016-01-22 2020-05-26 Gs Yuasa International Ltd. Energy storage apparatus and method for determining misuse of energy storage device

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009061936A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両用電源装置
JP2009214766A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Autonetworks Technologies Ltd バッテリ状態推定装置及びバッテリ状態推定方法
JP2009226996A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Autonetworks Technologies Ltd 劣化度合算出装置及び劣化度合算出方法
JP2011056976A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 電池状態判定装置および自動車
KR101373150B1 (ko) 2012-08-24 2014-03-11 현대오트론 주식회사 차량용 배터리의 수명 예측 장치 및 그 방법
JP2015070638A (ja) * 2013-09-26 2015-04-13 古河電池株式会社 蓄電池監視装置
EP3113277A4 (en) * 2014-04-01 2017-06-07 Furukawa Electric Co. Ltd. Secondary battery state detection device and secondary battery state detection method
JP2016097729A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社デンソー バッテリ監視装置
CN105911471A (zh) * 2015-09-17 2016-08-31 北京长城华冠汽车科技股份有限公司 一种计算电动汽车电池的健康状态参数的装置和方法
US10661737B2 (en) 2016-01-22 2020-05-26 Gs Yuasa International Ltd. Energy storage apparatus and method for determining misuse of energy storage device
KR20180005379A (ko) * 2016-07-06 2018-01-16 현대자동차주식회사 전지 시스템, 이를 포함하는 차량 및 전지 시스템의 제어방법
KR102556619B1 (ko) 2016-07-06 2023-07-18 현대자동차주식회사 전지 시스템, 이를 포함하는 차량 및 전지 시스템의 제어방법
CN108490366A (zh) * 2018-05-09 2018-09-04 上海电力学院 电动汽车退役电池模块健康状态的快速评估方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007218666A (ja) バッテリ状態管理装置
JP2007179968A (ja) バッテリ状態管理装置
JP4907519B2 (ja) バッテリ状態監視装置
CN106257737B (zh) 状态估计装置及状态估计方法
JP5242997B2 (ja) バッテリ状態管理方法及びバッテリ状態管理装置
JP2007218107A (ja) アイドリングストップ制御装置
JP6714838B2 (ja) 状態推定装置及び状態推定方法
KR101414890B1 (ko) 2차 배터리용 용량 추정 장치
US10295605B2 (en) State detecting method and state detecting device of secondary battery
KR101697907B1 (ko) 배터리의 충전 상태를 평가하기 위한 방법
JP5503318B2 (ja) 二次電池の充電受入れ限界検知方法及びその装置
JP4647509B2 (ja) バッテリ状態管理装置及び管理方法
JP2002189066A (ja) 二次電池残量推定法
WO2019230033A1 (ja) パラメータ推定装置、パラメータ推定方法及びコンピュータプログラム
JP2018141665A (ja) 電池管理方法、電池管理装置、及びコンピュータプログラム
JP2007322171A (ja) バッテリ状態推定装置
KR20160097243A (ko) 자동차 차량 배터리의 에너지량 평가
JP2008154323A (ja) 充電装置及び充電状態検出方法
JP4619709B2 (ja) バッテリ状態管理装置
JP2007093358A (ja) バッテリ状態表示装置
JP2007024756A (ja) バッテリ状態管理装置
JP4429226B2 (ja) バッテリ状態管理方法
JP4861007B2 (ja) バッテリ状態管理装置
JP2015094710A (ja) バッテリの健全度推定装置及び健全度推定方法
JP4912649B2 (ja) バッテリ状態管理方法